JP2679925B2 - 浴槽用把手、浴槽用把手の製法及び把手を取付けた浴槽 - Google Patents

浴槽用把手、浴槽用把手の製法及び把手を取付けた浴槽

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JP2679925B2
JP2679925B2 JP4339993A JP33999392A JP2679925B2 JP 2679925 B2 JP2679925 B2 JP 2679925B2 JP 4339993 A JP4339993 A JP 4339993A JP 33999392 A JP33999392 A JP 33999392A JP 2679925 B2 JP2679925 B2 JP 2679925B2
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康一 川森
隆信 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に高齢者、身障者等
が入浴し易いように考慮が払われた浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高齢者等が浴槽に出入する際に、
身体を支える助けとなるように、浴槽の側壁に沿って金
属製の把手が取付けられた浴槽は、公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな金属製把手が取付けられた浴槽では、浴槽に出入す
る際に身体が金属製把手に触れた際に冷たく感じ、又、
浴室の湿気により錆が発生し易かった。
【0004】本発明は、高齢者等の入浴者が浴槽に出入
する際に身体が把手に触れても冷たく感じることがな
く、錆の発生し難い浴槽用把手、浴槽用把手の製法及び
把手を取付けた浴槽を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、請求項1の発明に於いては、取付用金具がインサー
ト成形された環状本体の外面に、表面層が環状本体の中
心の空洞部から射出成形されていることを、請求項2の
発明に於いては、取付用金具がインサート成形された環
状本体の外面に、表面層が環状本体の中心の空洞部から
射出成形されることを、請求項3の発明に於いては、取
付用金具がインサート成形された環状本体の外面の表面
層が環状本体の中心の空洞部から射出成形された把手
が、側壁に取着されていることを、夫々特徴とする。
【0006】本発明浴槽用把手の原料として使用される
熱可塑性合成樹脂は、特に限定されないが、環状本体に
は強度の優れた熱可塑性合成樹脂、例えばABS樹脂
が、表面層には耐熱性に優れた熱可塑性合成樹脂、例え
ば変性ポリフェニレンエーテルが好適に使用される。把
手の表面には、美観をよくする為に、クロム等の鍍金を
施してもよい。
【0007】本発明浴槽用把手の表面層の厚みは、約3
mm程度とするのが、硬化収縮によるひけを防止出来るの
で、好ましい。
【0008】本発明浴槽用把手にインサート成形される
取付用金具としては、ボルトもしくはナットの何れでも
よいが、ボルトを用いた方が浴槽の側壁に穿設された透
孔と取付用金具との位置合せが簡単で、取付作業が容易
に行えるので好ましい。
【0009】
【作用】請求項1の発明は、取付用金具がインサート成
形された環状本体の外面に、表面層が環状本体の中心の
空洞部から射出成形されているので、ひけ等の外観不良
が発生せず、表面が美麗である。請求項2の発明は、取
付用金具がインサート成形された環状本体の外面に、表
面層が環状本体の中心の空洞部から射出成形されるの
で、表面層を構成する樹脂の湯道は把手内部に隠蔽され
ており、切断、羽布掛け等の後加工が不要である。請求
項3の発明は、取付用金具がインサート成形された環状
本体の外面の表面層が環状本体の中心の空洞部から射出
成形された把手が、側壁に取着されているので、金属製
把手のように、入浴者が浴槽に出入する際に、身体が把
手に触れても冷たく感じることがなく、錆も発生し難
い。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は本発明浴槽用把手の一例を示す断面図、図2
はその把手の成形方法を示す断面図、図3は本発明把手
を取付けた浴槽の一例を示す斜視図、図4は図3の部分
分解断面図である。図1に於いて、1は浴槽用把手であ
って、2本のボルトよりなる取付用金具11が上下にイン
サート成形されたABS樹脂製環状本体12の外面に、厚
み3mmの変性ポリフェニレンエーテルよりなる表面層13
が環状本体12の中心の空洞部14から射出成形されて形成
されている。更に、表面層13上に装飾用クロム鍍金が施
されたものは、表面が平滑で金属と同等の外観を呈する
ので好ましい。
【0011】本発明浴槽用把手を成形するには、図2に
示すように、取付用金具11がインサート成形された環状
本体12の中心の空洞部14を、開割閉合可能な1組の移動
型21と固定型22よりなる金型2の固定型22の中央に突設
された円柱状突起23に挿嵌した後、金型2を閉合して、
環状本体12と金型2との間に形成される型窩に、成形機
のノズル3から表面層13を形成する溶融樹脂を射出し
て、表面層13と環状本体12とを熱融着、一体化させる。
更に、表面層13上に装飾用鍍金を施してもよい。
【0012】図3及び図4に於いて、4はFRP製浴槽
であって、浴槽4の相対向する1組の長手方向の側壁41
の略中央上寄りには、前記浴槽用把手1が、その取付用
金具11をゴムパッキン5を挟んで側壁41の透孔42に挿通
し、側壁41の裏面からワッシャ6を間に挟んでナット7
に螺合することによって、取着されている。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明の浴槽用把手は、ひけ等
の外観不良がなく、表面が美麗である。請求項2の発明
の浴槽用把手の製法は、前記の浴槽用把手を少ない工数
で安価に得ることが出来る。請求項3の発明の浴槽は、
高齢者等の入浴者が浴槽に出入する際に、身体を支える
為に把手に触れても冷たく感じることがなく、錆が発生
し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明浴槽用把手の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示された把手の成形方法を示す断面図で
ある。
【図3】本発明把手を取付けた浴槽の一例を示す斜視図
である。
【図4】図3に示された浴槽の部分分解断面図である。
【符号の説明】
1 把手 4 浴槽 11 取付用金具 12 環状本体 13 表面層 14 空洞部 41 側壁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付用金具がインサート成形された環状
    本体の外面に、表面層が環状本体の中心の空洞部から射
    出成形されていることを特徴とする浴槽用把手。
  2. 【請求項2】 取付用金具がインサート成形された環状
    本体の外面に、表面層が環状本体の中心の空洞部から射
    出成形されることを特徴とする浴槽用把手の製法。
  3. 【請求項3】 取付用金具がインサート成形された環状
    本体の外面の表面層が環状本体の中心の空洞部から射出
    成形された把手が、側壁に取着されていることを特徴と
    する浴槽。
JP4339993A 1992-12-21 1992-12-21 浴槽用把手、浴槽用把手の製法及び把手を取付けた浴槽 Expired - Fee Related JP2679925B2 (ja)

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