JP2678295B2

JP2678295B2 - フィルタ

Info

Publication number: JP2678295B2
Application number: JP23552988A
Authority: JP
Inventors: 哲也大谷; 正敏下田; 龍起五十嵐
Original assignee: 日野自動車工業株式会社
Priority date: 1988-09-20
Filing date: 1988-09-20
Publication date: 1997-11-17
Anticipated expiration: 2012-11-17
Also published as: JPH0281915A

Description

【発明の詳細な説明】発明に関係ある分野この発明は、自動車の集塵器に使用されるフィルタ、
特に、短管に作られる通気質セラミック・フィルタ・エ
レメントの多数本を束ねた状態に組み立て、そして、排
ガスの流れに逆方向に吹き込まれる空気で洗浄されるフ
ィルタに関する。

背景技術最近、ディーゼル・エンジンを搭載したトラックやバ
スでは、排ガスに含まれるスス（黒煙）を捕集する集塵
器が開発されてきている。そして、その集塵器には、空
気をその排ガスの流れに逆方向に瞬間的に吹き込んで捕
集したススをフィルタ面から吹き飛ばし可能にするとこ
ろのセラミック・フィルタが使用される傾向にある。

ところが、そのセラミック・フィルタは、ハニカム構
造やパネル構造に製作されるので、小型・軽量化が困難
であるに加えて、振動や瞬間的に吹き込まれる高圧空
気、所謂、高圧の洗浄空気に耐えさせるのが非常に厄介
になった。

発明の課題この発明の課題は、構造を簡単にして成形を容易に
し、フィルタ面を広くさせて小型・軽量化し、振動や高
圧の洗浄空気に耐えることを可能にし、排ガス処理容量
に容易に適合可能にし、そして、エンジンの排ガスを清
浄する集塵器を自動車に搭載可能にするところのフィル
タの提供にある。

課題に相応する発明の概要・請求する発明の内容上述の課題に関連して、この発明のフィルタは、多数
の通気質セラミック・フィルタ・エレメントが並列状態
に束ねて組み立てられ、そして、その通気質セラミック
・フィルタ・エレメントが、内周面をフィルタ面に使用
する通気質セラミック・パイプ・フィルタと、その通気
質セラミック・パイプ・フィルタの両端においてその通
気質セラミック・パイプ・フィルタの外周面に一体的に
結合され、そして、その多数の通気質セラミック・フィ
ルタ・エレメントが並列状態に束ねられると、その互い
に隣り合う通気質セラミック・パイプ・フィルタ間に所
定の隙間を形成する一対の管寄せブロックと、その一対
の管寄せブロック間でその通気質セラミック・パイプ・
フィルタの外周面に長さ方向に伸長されて突き出され、
そして、その多数の通気質セラミック・フィルタ・エレ
メントが並列状態に束ねられると、その隣り合う通気質
セラミック・パイプ・フィルタに直接的あるいは間接的
に突き合わせられる突合わせリブとで形成され、そし
て、フィルタ・エレメントの束ね構造を可能にしてフィ
ルタ面を広くし、その束ね構造に併せてその突合わせリ
ブでその通気質セラミック・フィルタ・エレメント自身
およびそれに隣り合う通気質セラミック・フィルタ・エ
レメントを補強し、そして、その管寄せブロックを突き
合わせてその通気質セラミック・フィルタ・エレメント
の多数本を容易に束ねて排ガス処理容量に適合させる。

具体例の説明以下、この発明のフィルタの特定された具体例につい
て、図面を参照して説明する。

第１および２図は、ディーゼル・エンジン（図示せ
ず）を搭載したトラック（図示せず）の集塵器（図示せ
ず）に適用されるこの発明のフィルタの具体例に束ねて
組み立てられる通気質セラミック・フィルタ・エレメン
ト10を示している。

そのフィルタは、そのディーゼル・エンジンの排気系
統に配置されるマフラ（図示せず）内に組み込まれると
ころのその集塵器に使用され、そして、そこでは、その
フィルタは、排ガス処理容量に適合されてその通気質セ
ラミック・フィルタ・エレメント10の多数本を並列状態
に束ねて組み立てられている。そのように、その集塵器
においてそのフィルタは、その多数の通気質セラミック
・フィルタ・エレメント10を並列状態に束ねられて組み
立てられ、そして、その束ね状態で使用される。

その通気質セラミック・フィルタ・エレメント10は、
内周面をフィルタ面22に使用する通気質セラミック・パ
イプ・フィルタ11と、その通気質セラミック・パイプ・
フィルタ11の両端においてその通気質セラミック・パイ
プ・フィルタ11の外周面一体的に結合され、そして、そ
の多数の通気質セラミック・フィルタ・エレメント10が
並列状態に束ねられると、その互いに隣り合う通気質セ
ラミック・パイプ・フィルタ11間に所定の隙間を形成す
る一対の管寄せブロック12,13と、その一対の管寄せブ
ロック12,13間でその通気質セラミック・パイプ・フィ
ルタ11の外周面に長さ方向に伸長されて突き出され、そ
して、その多数の通気質セラミック・フィルタ・エレメ
ント10が並列状態に束ねられると、その隣り合う通気質
セラミック・パイプ・フィルタ11に間接的に突き合わせ
られる一対の突合わせリブ14,15とで形成される。

その通気質セラミック・パイプ・フィルタ11は、予
め、所定の長さの短管に作られ、そして、上端の開口を
排ガス入口20に、下端の開口を払落し口21にそれぞれ使
用している。

また、そのセラミック・パイプ・フィルタ11の通気質
は、そのディーゼル・エンジンの排ガスに含まれるスス
を通過させない程度の通気孔がそのセラミック・パイプ
・フィルタ11に無数に形成されたことによるもので、そ
れによって、そのススをそのフィルタ面22に捕集させ
る。

その一対の管寄せブロック12,13は、セラミックスか
らその通気質セラミック・パイプ・フィルタ11の両端に
一体的に結合され、しかも、正方形の板状に製作されて
あって、その管寄せブロック12とその管寄せブロック12
とを、また、その管寄せブロック13とその管寄せブロッ
ク13とをそれぞれ突き合わせて連結し、その通気質セラ
ミック・パイプ・フィルタ11の多数本を束ね易くしてい
る。勿論、その管寄せブロック12,13は、そのフィル
タ、すなわち、その束ねられた多数の通気質セラミック
・フィルタ・エレメント10をその集塵器内に固定する際
に使用される。

その一対の突合わせリブ14,15は、その通気質セラミ
ック・パイプ・フィルタ11の長さ方向に伸長されてその
通気質セラミック・パイプ・フィルタ11と一緒に製作さ
れる。勿論、その突合わせリブ14,15は、その管寄せブ
ロック12−12,13−13を突き合わせてその多数の通気質
セラミック・フィルタ・エレメント10が並列状態に束ね
られると、その隣り合う通気質セラミック・パイプ・フ
ィルタ11,11において互いに突き合わせられ、そして、
振動や他の外力からその通気質セラミック・フィルタ・
エレメント10自身およびそれに隣り合う通気質セラミッ
ク・フィルタ・エレメント10を補強する。

次に、その上述されたフィルタがその集塵器内におい
て、そのディーゼル・エンジンの排ガスに含まれるスス
の捕集について説明する。

そのディーゼル・エンジンの排ガスは、その集塵器内
で、そのフィルタの各通気質セラミック・フィルタ・エ
レメント10においてその排ガス入口20から内部に流れ、
その通気質セラミック・フィルタ・エレメント10のフィ
ルタ面22に流れ、そして、その通気質セラミック・フィ
ルタ・エレメント10を通過してその外周面から外側に流
れる。

そのように、その排ガスが、その通気質セラミック・
フィルタ・エレメント10に通過されるが、一方、その排
ガスに含まれるススは、そのフィルタ面22に捕集され、
それに伴って、その通気質セラミック・フィルタ・エレ
メント10は、そのススで目詰まりされる。

そして、その通気質セラミック・フィルタ・エレメン
ト10それぞれの外側に流れた清浄の排ガスは、すなわ
ち、そのフィルタの外側に流れた清浄の排ガスは、その
集塵器の出口からそのマフラのテール・パイプを経て大
気中に放出される。

他方、そのフィルタ面22に捕集されたススは、その排
ガスの流れに逆方向においてそのフィルタに、すなわ
ち、その通気質セラミック・フィルタ・エレメント10そ
れぞれの外側から内側に瞬間的に吹き込まれる高圧空気
でそのフィルタ面22から剥離され、そして、その払落と
し口21からその通気質セラミック・フィルタ・エレメン
ト10、すなわち、そのフィルタの外に集められる。

その通気質セラミック・フィルタ・エレメント10は、
その一対の突合わせリブ14,15がその通気質セラミック
・パイプ・フィルタ11の軸方向に伸長されてその通気質
セラミック・パイプ・フィルタ11の外周面に突き出され
るところで説明されたが、その突合わせリブ14,15は、
一方を省くことが可能で、その場合、その突合わせリブ
14,15が省かれた側においてその管寄せブロック12,13の
側面はその通気質セラミック・パイプ・フィルタ11の外
周面に合わせられ、そして、その通気質セラミック・パ
イプ・フィルタ11の多数本が並列状態に束ねられると、
その突合わせリブ14,15の他方はその隣り合う通気質セ
ラミック・パイプ・フィルタ11の外周面に直接的に突き
合わせられる。

先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特
定された具体例から明らかであるように、この発明の属
する技術の分野における通常の知識を有する者にとっ
て、この発明の内容は、その発明の性質（nature）およ
び本質（substance）に由来し、そして、それらを内在
させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化さ
れる。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応
し（be commensurate with）、そして、その発明の成
立に必須である。

発明の便益上述から理解されるように、この発明のフィルタは、
多数の通気質セラミック・フィルタ・エレメントが並列
状態に束ねて組み立てられ、そして、その通気質セラミ
ック・フィルタ・エレメントが、内周面をフィルタ面に
使用する通気質セラミック・パイプ・フィルタと、その
通気質セラミック・パイプ・フィルタの両端においてそ
の通気質セラミック・パイプ・フィルタの外周面に一体
的に結合され、そして、その多数の通気質セラミック・
フィルタ・エレメントが並列状態に束ねられると、その
互いに隣り合う通気質セラミック・パイプ・フィルタ間
に所定の隙間を形成する一対の管寄せブロックと、その
一対の管寄せブロック間でその通気質セラミック・パイ
プ・フィルタの外周面に長さ方向に伸長されて突き出さ
れ、そして、その多数の通気質セラミック・フィルタ・
エレメントが並列状態に束ねられると、その隣り合う通
気質セラミック・パイプ・フィルタに直接的あるいは間
接的に突き合わせられる突合わせリブとで形成されるの
で、この発明のフィルタでは、フィルタ・エレメントの
束ね構造が可能になってそのフィルタ・エレメント構造
がセラミックからハニカム構造あるいはパネル構造に成
形されるフィルタに比べて簡単で成形が容易になり、そ
して、その束ね構造によってフィルタ面が広くされて小
型・軽量化が図られ、それに伴って集塵器が小型・軽量
化され、また、その一対の管寄せブロックによってその
多数の通気質セラミック・フィルタ・エレメントが並列
状態に束ね易くなり、さらに、その突合わせリブによっ
てその通気質セラミック・フィルタ・エレメント自身お
よびそれに隣り合う通気質セラミック・フィルタ・エレ
メントが補強され、それに伴ってフィルタ全体が補強さ
れて振動や高圧の洗浄空気に耐え得る強度が確保されて
排ガス処理容量に適合させることが極めて容易になり、
そして、その集塵器が自動車に搭載可能になり、その結
果、自動車にとって非常に有用で実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ディーゼル・エンジンを搭載したトラックの
集塵器に適用されるこの発明のフィルタの具体例に組み
立てられる通気質セラミック・フィルタ・エレメントを
示した斜視図、および第２図は、第１図の２−２線に沿
って示した断面図である。 10……通気質セラミック・フィルタ・エレメント、11…
…通気質セラミック・パイプ・フィルタ、12,13……管
寄せブロック、14,15……突合わせリブ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者五十嵐龍起東京都日野市日野台３丁目１番地１日野自動車工業株式会社日野工場内 (56)参考文献特開平２−56211（ＪＰ，Ａ) 特開昭60−122217（ＪＰ，Ａ) 実開昭63−86809（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】多数の通気質セラミック・フィルタ・エレ
メントが、並列状態に束ねて組み立てられ、そして、その通気質セラミック・フィルタ・エレメントが、内周
面をフィルタ面に使用する通気質セラミック・パイプ・
フィルタと、その通気質セラミック・パイプ・フィルタ
の両端においてその通気質セラミック・パイプ・フィル
タの外周面に一体的に結合され、そして、その多数の通
気質セラミック・フィルタ・エレメントが並列状態に束
ねられると、その互いに隣り合う通気質セラミック・パ
イプ・フィルタ間に所定の隙間を形成する一対の管寄せ
ブロックと、その一対の管寄せブロック間でその通気質
セラミック・パイプ・フィルタの外周面に長さ方向に伸
長されて突き出され、そして、その多数の通気質セラミ
ック・フィルタ・エレメントが並列状態に束ねられる
と、その隣り合う通気質セラミック・パイプ・フィルタ
に直接的あるいは間接的に突き合わせられる突合わせリ
ブとで形成されるところのフィルタ。