JP2676603B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2676603B2
JP2676603B2 JP3163660A JP16366091A JP2676603B2 JP 2676603 B2 JP2676603 B2 JP 2676603B2 JP 3163660 A JP3163660 A JP 3163660A JP 16366091 A JP16366091 A JP 16366091A JP 2676603 B2 JP2676603 B2 JP 2676603B2
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節夫 堀
菊之助 辻
達也 菊村
健一 佐武
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三田工業株式会社
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプリンタにおいて、印字ヘッドの
印字部に搬送される用紙の印字面と前記印字部との間隔
は、1mm程度にシビアに設定されている。一方、印字
領域で用紙の印字面が浮き上がると、印字乱れが生じて
印字の品質が保証されなくなることから、印字ヘッドに
対して搬送方向の上流側と下流側に配設された搬送手段
によって用紙を搬送させる態勢をとらせて、印字部と印
字面との間隔を保たせた上で印字を開始させ、かつ、上
流側の搬送手段による用紙後端の搬送が解除される直前
までの範囲で印字を終了させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、用紙先端が
下流側の搬送手段によって搬送作用を受けるまでの間の
用紙先端側の部分と、用紙後端が上流側の搬送手段から
外れた際の用紙後端側の部分が、それぞれ印字を施すこ
とができない印字不能のマージンとなる無駄があった。
【0004】特に、ノズル数が多くなると、各ノズルに
対応させて設けるピエゾの大きさに起因してノズルヘッ
ドが大きくなり、これに伴って印字ヘッドの印字部に対
する搬送方向上流側と下流側の各搬送手段までの配置寸
法が大となるもので、ノズル数が多くなるほど印字不能
のマージンが大きくなるものであった。
【0005】もっとも、印字対象の用紙が、例えば社名
や社章等が用紙後端側(あるいは用紙先端側)に印刷さ
れた所謂社内用箋であるような場合は、印字不能マージ
ンが用紙後端側(あるいは用紙先端側)に形成される印
字形態であっても、余り問題にならないケースもある。
【0006】本発明は、用紙先端側または用紙後端側の
少なくとも一方における印字不能マージンを零にするこ
とができるようにした画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、画像形成装置において、印字ヘッドに対
して搬送方向の上流側と下流側に、印字時に搬送動作が
停止される搬送手段を配設すると共に、電圧の印加によ
って用紙を静電吸着する静電吸着部材を、前記印字ヘッ
ドの印字部に対応させて設けている。
【0008】そして第1発明では、下流側の搬送手段が
非搬送下にある状態において、印字時には前記静電吸着
部材に電圧を印加し且つ上流側の搬送手段による搬送時
には前記電圧の印加をカットまたはをダウンさせる用紙
先端印字用の制御手段を設けた点に特徴がある。
【0009】第2発明では、上流側の搬送手段が非搬送
下にある状態での少なくとも印字時に前記静電吸着部材
に電圧を印加させる用紙後端印字用の制御手段を設けた
点に特徴がある。
【0010】更に第3発明では、下流側の搬送手段が非
搬送下にある状態において、印字時には前記静電吸着部
材に電圧を印加し且つ上流側の搬送手段による搬送時に
は前記電圧の印加をカットまたはをダウンさせる用紙先
端印字用の制御手段と、上流側の搬送手段が非搬送下に
ある状態での少なくとも印字時に前記静電吸着部材に電
圧を印加させる用紙後端印字用の制御手段とを設けた点
に特徴がある。
【0011】
【作用】第1発明においては、用紙先端が下流側の搬送
手段によって搬送作用を受けるまでの間の用紙先端側に
対する印字が、静電吸着部材による用紙の静電吸着下で
行われる。第2発明においては、用紙後端が上流側の搬
送手段から外れた状態での用紙後端側に対する印字が、
静電吸着部材による用紙の静電吸着下で行われる。そし
て第3発明では、用紙先端が下流側の搬送手段によって
搬送作用を受けるまでの間の用紙先端側に対する印字
と、用紙後端が上流側の搬送手段から外れた状態での用
紙後端側に対する印字が、何れも静電吸着部材による用
紙の静電吸着下で行われる。
【0012】即ち、本発明においては、用紙先端側に対
する印字と用紙後端側に対する印字の少なくとも一方の
印字が、印字ヘッドの印字部と用紙の印字面との間隔規
制下で達成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2はインクジェットプリンタの印字
装置を示し、これらの図において、1,2は互いに平行
に設けられたキャリッジステーで、当該キャリッジステ
ー1,2に沿って往復移動自在にキャリッジ3が横架さ
れている。
【0014】4はキャリッジ移動手段で、一方にモータ
Mが連設された一対のプーリ5,6にエンドレスベルト
7を巻回し、このベルト7の一部に前記キャリッジ3を
連結してある。8はキャリッジ3に取り付けられた印字
ヘッドで、この印字ヘッド8に対して搬送方向の上流側
と下流側に、それぞれ上下一対のローラから成る搬送手
段9,10が配設されている。
【0015】上流側の搬送手段9は、用紙aの先端側が
印字ヘッド8の印字部11に達するまでは当該用紙aを連
続搬送し、下流側の搬送手段10は、用紙aの後端が前記
印字部11を通過して後に当該用紙aを連続搬送する。そ
して、上記以外の搬送時には、用紙aに印字が成される
度に間欠的に搬送動作が停止され、かつ、用紙aの途中
で印字を終了すると、両搬送手段9,10は共に用紙aを
連続搬送する。
【0016】12は印字部11に相対応させて両搬送手段
9,10の下部側のローラ間に配置された静電吸着部材
で、電圧の印加によって高電圧が印加されるほど強く用
紙aを静電吸着する。13は静電吸着部材12に対する電圧
電源で、その電気回路にはスイッチ14が設けられてい
る。
【0017】15は用紙aの先端ならびに後端を検知する
センサーで、このセンサー15による用紙aの先端ならび
に後端の検知情報を基にして前記スイッチ14をONさせ
る二系統の制御手段16,17を設けてある。
【0018】より詳しくは、一方の制御手段16は、用紙
a先端が下流側の搬送手段10によって搬送作用を受ける
までの間の印字時にのみ、前記スイッチ14をONさせて
静電吸着部材12に電圧を印加し、これ以外は静電吸着部
材12に対する電圧の印加をカットするもので、以下、こ
の制御手段16を用紙先端印字用の制御手段と言う。他方
の制御手段17は、用紙a後端が上流側の搬送手段9から
外れた状態での印字時にのみ、前記スイッチ14をONさ
せて静電吸着部材12に電圧を印加し、これ以外は静電吸
着部材12に対する電圧の印加をカットするもので、以
下、この制御手段17を用紙後端印字用の制御手段と言
う。
【0019】而して、これら用紙先端印字用ならびに用
紙後端印字用の制御手段16,17による静電吸着部材12へ
の電圧の印加によって、当該静電吸着部材12に対する用
紙aの静電吸着が成されるもので、用紙aの先端側なら
びに後端側に対する印字が、印字ヘッド8の印字部11と
用紙aの印字面との間隔規制下で達成される。
【0020】18はインクカートリッジ、19はインクカー
トリッジ18から印字ヘッド8にわたるインクラインで、
インクの残量検知器20が介装されている。21は廃インク
カートリッジである。22は吐出回復装置で、直流モータ
23によって駆動されるポンプ24が接続されている。
【0021】次に、上記の用紙先端側と後端側の印字を
含む一連の印字動作の一例を図3〜図5に基づいて説明
する。
【0022】先ず、図3に示すように、プリントスイッ
チが操作されて搬送が開始(ステップS1)され、か
つ、前記センサー15によって用紙先端が印字部11による
第1行目の印字位置に達したことが検出(ステップS
2)されると、搬送が停止(ステップS3)される。
【0023】用紙先端が下流側の搬送手段10に到達して
いないことがステップS4で確認されると、図4の
〔A〕に移行して、印字後における間欠搬送の開始と搬
送停止後の印字開始を通常の印字時に比べてやゝ遅くす
るように、即ち、間欠搬送の停止時間を長くするよう
に、前記搬送手段9,10の搬送系が停止時間延長の搬送
形態(ステップS5)に切り換えられる。
【0024】そして、前記スイッチ14が所定時間だけO
Nされて静電吸着部材12によって用紙先端側が静電吸着
(ステップS6)されると共に、この静電吸着下で用紙
先端側に対する第1行目の印字(ステップS7)が行わ
れ、かつ、前記スイッチ14がOFFされて静電吸着部材
12に対する電圧の印加がカット(ステップS8)され
る。
【0025】而して、用紙先端側が静電吸着部材12によ
って静電吸着されて、前記印字部11と用紙aの印字面と
の間隔が規制された状態で印字が行われるので、用紙先
端側に対する印字が乱れなく良好に達成される。また、
搬送時には前記静電吸着部材12に対する電圧の印加がカ
ットされて、当該静電吸着部材12からの紙分離が容易に
行われるので、印字後の搬送がスムーズに達成される。
【0026】この用紙aに対する印字が1行だけで終了
するならば、これがステップS9で確認されて図3の
〔B〕に戻り、前記搬送手段9,10の搬送系が排紙に適
した速度の排紙形態(ステップS10)に切り換えられ、
当該用紙aが図外の排紙トレイに排紙(ステップS11)
されるのであるが、印字が更に継続されるならば、1行
の印字行間分にわたる寸法の搬送(ステップS12、図4
参照)が、上記した間欠搬送の停止時間を延長させた形
態で行われる。
【0027】即ち、1行印字後における間欠搬送の開始
時間を遅らせて、前記静電吸着部材12による用紙aの静
電吸着力を確実に消去させ、かつ、搬送停止後の印字開
始を遅らせて、前記静電吸着部材12によって用紙aを確
実に静電吸着させる搬送形態がとられる。
【0028】図3に戻って、上記の搬送によっても、未
だ用紙先端が下流側の搬送手段10に到達していないこと
がステップS4で確認されると、上記した静電吸着下で
の印字と非吸着下での搬送が繰り返し行われる。
【0029】一方、上記の搬送によって用紙先端が下流
側の搬送手段10に到達したことがステップS4で確認さ
れると、即ち、両搬送手段9,10による用紙aの搬送態
勢がとられると、次のステップS13で用紙aの後端が未
だ上流側の搬送手段9から外れていないことが確認され
て、前記搬送手段9,10による搬送系が通常の印字に適
した高速の間欠搬送の形態(ステップS14)に切り換え
られる。
【0030】ここでは、前記静電吸着部材12による用紙
aの静電吸着は行われず、かつ、用紙中間部での印字の
終了が確認(ステップS17)されて排紙の形態(ステッ
プS10)がとられる場合を除いて、用紙aの後端が上流
側の搬送手段9を通過したことがステップS13によって
確認されるまで、1行印字(ステップS15)と印字行間
分の搬送(ステップS16)が繰り返し行われる。
【0031】そして、用紙aの後端が上流側の搬送手段
9を通過したことがステップS13で確認されると、図5
の〔D〕に移行して、前記搬送手段9,10による搬送系
が、上記した間欠搬送の停止時間を延長させる搬送形態
(ステップS18)に切り換えられ、かつ、印字の終了が
ステップS22で確認されるまで、前記スイッチ14が所定
時間だけONされて静電吸着部材12によって用紙後端側
が静電吸着(ステップS19)され、この間に当該用紙後
端側に対する1行印字(ステップS20)が、印字部11と
用紙aの印字面との間隔規制下で乱れなく行われ、前記
スイッチ14がOFFされて静電吸着部材12に対する電圧
の印加がカット(ステップS21)され、印字行間分の搬
送(ステップS23)が行われる。
【0032】この用紙aに対する印字の終了がステップ
S22で確認されると、図3の〔E〕に戻って、前記搬送
手段9,10の搬送系が排紙の形態(ステップS10)に切
り換えられ、当該用紙aが図外の排紙トレイに排紙(ス
テップS11)されるもので、以上の印字動作で用紙先端
側ならびに後端側に対する印字不能マージンをなくする
印字が達成される。
【0033】尚、前記静電吸着部材12に対する電圧の印
加をステップS8,21でカットさせているが、搬送面で
問題を生じない範囲で当該静電吸着部材12に対する電圧
の印加量をダウンさせる形態とするもよい。
【0034】また、用紙aの先端側ならびに後端側に対
する印字に際し、前記静電吸着部材12が所定の静電吸着
力を得る時間と、当該静電吸着部材12の静電吸着力によ
る用紙吸着の影響がなくなる時間とを勘案して、間欠搬
送の停止時間を延長させる搬送形態をとっているが、通
常の印字時の搬送速度を上記間欠搬送の停止時間延長の
搬送速度に合わせるならば、間欠搬送の時間を変更させ
る形態をとる必要がないことは言うまでもない。
【0035】更に、図3〜図5に示した一連の印字動作
に必要なステップS5〜S9,S12をとらせる用紙先端
印字用の制御手段16と、ステップS18〜S23をとらせる
用紙後端印字用の制御手段17の、何れか一方を省略して
も本発明を実施することが可能である。
【0036】即ち、印字対象の用紙が、例えば社名や社
章等が用紙先端側に印刷された所謂社内用箋であるよう
な場合は、印字不能マージンが用紙先端側に形成される
印字形態であっても問題はないことから、前記用紙先端
印字用の制御手段16を省略して実施可能であり、あるい
は、例えば社名や社章等が用紙後端側に印刷された所謂
社内用箋であるような場合は、印字不能マージンが用紙
後端側に形成される印字形態であっても問題はないこと
から、前記用紙後端印字用の制御手段17を省略して実施
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によれば、用紙先端が下流側の搬送手段によって搬送
作用を受けるまでの間の用紙先端側に対する印字、ある
いは、用紙後端が上流側の搬送手段から外れた状態での
用紙後端側に対する印字の少なくとも一方が、静電吸着
部材による用紙の静電吸着下で達成されるので、用紙先
端側または後端側の少なくとも一方における印字不能マ
ージンを零にすることができ、無駄のない印字が可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの印字装置部分の斜視
図である。
【図2】印字装置部分の詳細図である。
【図3】搬送方向両側の搬送手段による搬送下での印字
形態を示すフローチャートである。
【図4】搬送方向上流側の搬送手段による搬送下での印
字形態を示すフローチャートである。
【図5】搬送方向下流側の搬送手段による搬送下での印
字形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8…印字ヘッド、9,10…搬送手段、11…印字部、12…
静電吸着部材、16,17…制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐武 健一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−45669(JP,A) 特開 平3−251473(JP,A) 実開 平2−133355(JP,U) 実開 平4−69155(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに対して搬送方向の上流側と
    下流側に、印字時に搬送動作が停止される搬送手段を配
    設し、電圧の印加によって用紙を静電吸着する静電吸着
    部材を、前記印字ヘッドの印字部に対応させて設けると
    共に、下流側の搬送手段が非搬送下にある状態におい
    て、印字時には前記静電吸着部材に電圧を印加し且つ上
    流側の搬送手段による搬送時には前記電圧の印加をカッ
    トまたはをダウンさせる用紙先端印字用の制御手段を設
    けてあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドに対して搬送方向の上流側と
    下流側に、印字時に搬送動作が停止される搬送手段を配
    設し、電圧の印加によって用紙を静電吸着する静電吸着
    部材を、前記印字ヘッドの印字部に対応させて設けると
    共に、上流側の搬送手段が非搬送下にある状態での少な
    くとも印字時には前記静電吸着部材に電圧を印加させる
    用紙後端印字用の制御手段を設けてあることを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドに対して搬送方向の上流側と
    下流側に、印字時に搬送動作が停止される搬送手段を配
    設し、電圧の印加によって用紙を静電吸着する静電吸着
    部材を、前記印字ヘッドの印字部に対応させて設けると
    共に、下流側の搬送手段が非搬送下にある状態におい
    て、印字時には前記静電吸着部材に電圧を印加し且つ上
    流側の搬送手段による搬送時には前記電圧の印加をカッ
    トまたはをダウンさせる用紙先端印字用の制御手段と、
    上流側の搬送手段が非搬送下にある状態での少なくとも
    印字時には前記静電吸着部材に電圧を印加させる用紙後
    端印字用の制御手段とを設けてあることを特徴とする画
    像形成装置。
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DE69429221T2 (de) * 1993-07-28 2002-06-27 Canon K.K., Tokio/Tokyo Tintenstrahlaufzeichnungsgerät und Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren
ATE534527T1 (de) * 2005-03-25 2011-12-15 Canon Kk Bildformungsgerät

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