JP2674966B2 - 電気音響交換器 - Google Patents

電気音響交換器

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JP2674966B2
JP2674966B2 JP2030495A JP2030495A JP2674966B2 JP 2674966 B2 JP2674966 B2 JP 2674966B2 JP 2030495 A JP2030495 A JP 2030495A JP 2030495 A JP2030495 A JP 2030495A JP 2674966 B2 JP2674966 B2 JP 2674966B2
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electroacoustic transducer
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訓通 村上
茂 赤司
広志 石村
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中用の送受波器に使
用する電気音響変換器に関し、特に低周波で使用する電
気音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水中低周波電気音響変換
器は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、その
機械エネルギーを水中に伝達することにより水中に低周
波の音波を送波している。従来の屈曲振動を利用した電
気音響変換器として、例えば、米国特許第327743
3号には、図5に示すように圧電振動子10aと断面楕
円形状のシェル1bから成り、圧電振動子10aをシェ
ル1bの中に収納し、シェル1bの長径部分の一か所に
接着またはボルト締めにより固定する構造であり圧電振
動子10aの振動によりシェル1bを屈曲振動させ、水
中に超音波を放射する電気音響変換器が開示されてい
る。圧電振動子10aの両端に位置するヘッドマス10
cとシェル1bの短円弧側の内径面とは一か所で結合さ
れている。
【0003】図6はシェルの動作状態を示す図である。
図6において、実線はシェルの平衡状態を示し、破線は
シェルの長径部分に太矢印方向に力が加えられた時のシ
ェルの変形の状態を示している。ξaは短径方向におけ
るシェルの変位であり、ξbは長径方向における変位で
ある。図6からわかるように、この種の電気音響変換器
においては、楕円の長径部分を変位させることにより、
短径部分をさらに大きく変位させて水中に音波を放射す
ることができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気音響変換器
は、効率良く音波を放射するために、体積速度を大きく
する必要があり、図6からも明らかなようにシェルの短
径の変位ξaに対する長径の変位ξbの比ξa/ξbを
大きくしなければならない。そのためには、シェルの短
径2aに対する長径2bの比a/bを小さくする必要が
ある。ところが、シェルの短径対長径比a/bが1のと
き、すなわちシェルの断面が円形状のときが最も静水圧
に対して強いがa/bが小さくなるにしたがって、静水
圧により変形し、押しつぶされてしまう。このため、こ
の変形により、接着またはボルト締めによって、シェル
の内径面と圧電振動子の両先端部とが結合される結合箇
所に引張力が働き、ある一定の変形を越えると前記結合
箇所の剥離または、圧電振動子の破壊を引起すため、音
波の放射効率を保ったまま、耐水圧性を向上させること
は困難であった。
【0005】尚、1つの解決策として、シェル内部に圧
縮空気を送り込み、静水圧に対する圧力保償を行う方法
があるが、ボンベ等を付加する必要があるため、大型化
してしまい、構造も複雑になるという問題点を有するた
め実用的ではなかった。
【0006】本発明の目的は、上記した問題点を解決
し、音波の放射効率を保ったまま、耐水圧性の向上が図
れる電気音響変換器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧電振
動子とその両端に設けられたヘッドマスとから成る駆動
部により断面楕円形状の内径面を有するシェルを屈曲振
動させる電気音響変換器において、前記駆動部は、前記
各ヘッドマスがそれぞれ前記シェルの短円弧側の内径面
において互いに対称な位置関係にある2本の線上で接す
るように前記シェル内に配置されていることを特徴とす
る電気音響変換器が得られる。
【0008】又、本発明によれば、圧電振動子とその両
端に設けられたヘッドマスとから成る駆動部により断面
楕円形状の内径面を有するシェルを屈曲振動させる電気
音響変換器において、前記シェルの短円弧側の内径面に
は金属プレートが取り付けられ、前記各ヘッドマスには
それぞれ2か所の切り欠き溝が設けられ、該切り欠き溝
にロッドが収納され、前記駆動部は、前記ロッドが前記
金属プレートの内径面において互いに対称な位置関係に
ある2本の線上で接するように前記シェル内に配置され
ていることを特徴とする電気音響変換器が得られる。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例について図1〜図3を
参照して説明する。図1は本発明の一実施例を示す縦断
面斜視図である。図1において、圧電振動子1aは板状
のセラミック素子を多数積層したもので電気的に並列に
接続されており、比較的小さな電圧で大きな変位が得ら
れるようになっている。圧電振動子1aの両端には、シ
ェル1bとなめらかに結合させるためのヘッドマス1c
を接着材等により取付けており、圧電振動子1aとヘッ
ドマス1cにより駆動部を形成している。この駆動部
は、両端に位置する各ヘッドマス1cがそれぞれシェル
1bの短円弧側の内径面において互いに対称な位置関係
にある2本の線上で接するように前記シェル内に嵌め込
まれ、ヘッドマス1cとシェル1bとの結合箇所(以
下、結合点と呼ぶ)はシェル1bのノード付近に設けて
いる。シェル1bの材料は低周波、耐水圧性をはかるた
めに高張力鋼等が一般に用いられている。シェル1bに
駆動部を嵌め込む前にシェル1bをあらかじめ引き伸ば
し、駆動部を嵌め込んだ後、駆動部に圧縮力が加わるよ
うにする。また、シェル1bの両側は楕円形状の側板に
よりフタをされ、水密を保つようになっている。
【0010】図2は駆動部とシェルの結合点を示す拡大
図である。ヘッドマス1cの一端は、シェル1bのノー
ド付近にのみ結合するよう、半楕円形状をしている。こ
の場合、結合点が2か所必要であるため、少なくともヘ
ッドマス1cの半楕円の曲率半径は、断面楕円形状のシ
ェル1bの内径面の内、長径方向における内径面を形成
している短円弧の曲率半径よりも大きくする必要があ
る。ヘッドマス1cとシェル1bは互いに圧縮力を受け
ることにより位置を保持しており、接着等による固定は
行わず、シェルの変形時には、すべりが発生するように
なっている。
【0011】図3は、静水圧印加前後の図2に示される
シェル及びヘッドマスの変形状態を示した図である。解
析は有限要素法(FEM)により行った。解析条件はシ
ェル1bの長径の長さ50cm、短径対長径の比を0.
45、シェル1bの厚さ2cm、材質は鉄である。図3
の縦軸、横軸はxy座標を示しており、座標の原点
(0,0)はシェル1bの長径軸上の内接点である。ま
た、図中の実線はシェル1bの平衡状態におけるシェル
1b内側の外形線を示し、点線は静水圧印加時の外形線
を示し、一点鎖線はヘッドマス1cの形状を示してい
る。縦軸、横軸は、それぞれ10mm区間で目盛りを入
れている。シェル1bの長径軸上の点Bは静水圧印加時
には点B′まで移動しており、3.2mm変形している
ことがわかる。
【0012】従来方式のようにヘッドマスがシェル上の
点B一か所に結合していた場合、図からわかるように静
水圧印加時にはその結合点が離れてしまい非接触状態に
なり、駆動部からシェルへ力を伝達することができなく
なる。また、ヘッドマスとシェルが接着されている場合
には結合部にかなり強い引張力が働くことは明白であ
る。一方、本発明の場合には、ヘッドマス1cの点αと
結合しているシェル1b上の点Aは、静水圧印加後には
点A′へ移動しているが、かわりにシェル1b上の点C
が点Aと同じ位置に移動しており、ヘッドマス1c上の
点αは常にシェル1bと結合している。従って、静水圧
によるシェル1bの変形後もヘッドマス1cとシェル1
bの結合部に発生するすべりにより駆動部へ引張力が発
生せず常に圧縮力が働いており、耐水圧性が向上する。
また、駆動部とシェル1bが常に結合しているため駆動
部からシェル1bへ力を伝達でき、効率良く音波を放射
できる。
【0013】次に、本発明の他の実施例について図4を
参照して説明する。図4は本発明の他の実施例を示す縦
断面図である。図4において、ヘッドマス1cは円柱型
のロッド1eを収納できるように円型に切りかかれてい
る。この切り欠き溝はロッド1eの直径よりも少し大き
めになっており収納されたロッド1eは自由に回転でき
る。シェル1bは例えばCFRP等の強化プラスチック
を用いることにより、小型、軽量化が可能なことが知ら
れている。しかし、強化プラスチック等は金属に比べて
表面が比較的粗いため、ロッド1eとの接触による摩擦
を軽減するように、シェル1bの短円弧側の内径面にヘ
ッドマスと同等の金属材料で製造したプレート1dを接
着等により取付ける必要がある。プレート1dの取付領
域は、静水圧によるシェルの変形を考慮して、常にロッ
ド1eとプレート1dが接触する領域とする。これによ
り、ロッド1eはプレート1dを介してシェル1cと結
合するため、なめらかに結合し、駆動部からの力の伝達
が向上し、摩擦に対する耐久性も向上する。くさび機構
1fは圧電素子1aに挟まれており、ナット1gを締め
つけることにより駆動部の全長を微調整できるものであ
る。これにより駆動部をシェル1bに嵌め込む作業が簡
単になり、かつ、圧電素子への圧縮力を自由に微調整す
ることが可能となる。本構造においてもシェルのノード
付近を駆動することにより耐水圧性を向上できることは
明白である。尚、本実施例においては、駆動部の駆動素
子として圧電素子を用いているが、これは例えばTb03
Dy07Fe2 等から成る磁歪素子であっても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シェルの駆動点をシェルのノード付近に2か所設けるこ
とにより、従来の電気音響変換器に比べ、音波の放射効
率を保ったまま耐水圧性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面斜視図である。
【図2】駆動部とシェルの結合点を示す部分拡大縦断面
図である。
【図3】静水圧印加前後の図2に示されるシェル及びヘ
ッドマスの変形状態を示した図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す部分拡大縦断面図で
ある。
【図5】従来の電気音響変換器を示す縦断面斜視図であ
る。
【図6】シェルの動作状態を示した図である。
【符号の説明】
1a 圧電振動子 1b シェル 1c ヘッドマス 1d プレート 1e ロッド 1f クサビ機構 1g ナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子とその両端に設けられたヘッ
    ドマスとから成る駆動部により断面楕円形状の内径面を
    有するシェルを屈曲振動させる電気音響変換器におい
    て、前記駆動部は、前記各ヘッドマスがそれぞれ前記シ
    ェルの短円弧側の内径面において互いに対称な位置関係
    にある2本の線上で接するように前記シェル内に配置さ
    れていることを特徴とする電気音響変換器。
  2. 【請求項2】 圧電振動子とその両端に設けられたヘッ
    ドマスとから成る駆動部により断面楕円形状の内径面を
    有するシェルを屈曲振動させる電気音響変換器におい
    て、前記シェルの短円弧側の内径面には金属プレートが
    取り付けられ、前記各ヘッドマスにはそれぞれ2か所の
    切り欠き溝が設けられ、該切り欠き溝にロッドが収納さ
    れ、前記駆動部は、前記ロッドが前記金属プレートの内
    径面において互いに対称な位置関係にある2本の線上で
    接するように前記シェル内に配置されていることを特徴
    とする電気音響変換器。
JP2030495A 1995-02-08 1995-02-08 電気音響交換器 Expired - Lifetime JP2674966B2 (ja)

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JPH08214394A JPH08214394A (ja) 1996-08-20
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