JP2673873B2 - 滑り止め突起を備えた釣竿 - Google Patents

滑り止め突起を備えた釣竿

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JP2673873B2
JP2673873B2 JP5253274A JP25327493A JP2673873B2 JP 2673873 B2 JP2673873 B2 JP 2673873B2 JP 5253274 A JP5253274 A JP 5253274A JP 25327493 A JP25327493 A JP 25327493A JP 2673873 B2 JP2673873 B2 JP 2673873B2
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靖典 細谷
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は滑り止め突起を備えた釣
竿に関する。 【0002】 【従来技術】一般に、釣竿における握り部の外周面に
は、滑り止め手段を設けて、前記握り部を握る手に対し
釣竿が滑るのを防いでいる。 【0003】所で、従来、釣竿の滑りを止める手段とし
て、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを巻装
して形成した竿本体の手元部外周に糸を密に巻装した
り、或いは前記竿本体の外周に、筒状のコルク又は表面
を粗面とした熱収縮性チューブを套嵌したり、又は前記
竿本体の外周に、艶消塗料を塗装し、この塗料表面をざ
らつかせたりして構成しており、これらの滑り止め手段
により、釣竿を握る手の滑りを防ぐようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】所が、これら滑り止め
手段は、密に巻装された糸間に窪みを設けたり、コルク
の摩擦特性を利用したり、単に表面を粗面にしたりして
滑りを防ぐようにしているだけであるから、釣竿の滑り
止め部分を撒き餌とか餌などで汚れた手で握ると、前記
糸間の窪みとか粗面の窪みに前記撒き餌などが詰まっ
て、滑り止め効果がなくなるし、また、前記撒き餌など
が詰らないとしても、滑り止め部分が海水などで濡れた
場合に滑り易くなる問題がある。また、前記糸を巻装す
るものによれば、糸巻作業及び巻装した糸の固定作業が
煩雑で、作業性が悪く、コスト高となる問題もあり、ま
た、コルクや前記チューブを用いるものについては、筒
状のものが必要であるから、コスト高になるだけでな
く、重くなり、更に、手元の握り部に設けた場合には、
この滑り止め部材を握ることになるから、魚が餌を咥え
たときに感じる当たりの感度が低下する問題もある。 【0005】本発明の目的は、撒き餌などで汚れた手で
握られても有効に滑りを止めることができて、しかも、
軽くて、安価にできると共に、感度の低下を防止できる
ようにする点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】しかして、本発明は、高
強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを巻装して成
る竿本体に合成樹脂を主体とする塗装層を形成し、該塗
装層の塗装表面に、滑り止め高さをもち、かつ、合成樹
脂による多数の滑り止め突起を直接形成したものであ
る。 【0007】 【作用】竿本体の塗装表面に合成樹脂による滑り止め突
起(2)を直接形成したから、この多数の滑り止め突起
(2)を、シルクスクリーン印刷等により簡易に形成で
き、この多数の滑り止め突起(2)をもった釣竿を安価
に製作できるのであり、しかも、各滑り止め突起(2)
の塗装層との密着性を良好にできて、この塗装層を介し
て各滑り止め突起(2)を竿本体(1)に強固に結合す
ることができ、滑り止め突起(2)の耐久性を増大でき
るのである。更に、竿本体の塗装表面に合成樹脂による
滑り止め突起(2)を直接形成したから、釣竿を軽くで
きると共に、当りの感度の低下を防止できるのであり、
また、滑り止め高さをもつ滑り止め突起(2)を設けた
から、撒き餌などで汚れた手で滑り止め部分が握られて
も、この握る手の滑りを有効に止めることができるので
ある。 【0008】 【実施例】図1〜図5に示した釣竿は、先細状に傾斜す
る中空竿本体1の内径に対応する大きさの成形部をもつ
芯金を用い、この芯金の外周に、高強度繊維に合成樹脂
を含浸させてシート状に形成したプリプレグを巻装し、
この巻装プリプレグの外周に、高強度繊維に合成樹脂を
含浸させた細幅テープを螺旋状に巻装し、更にこのテー
プ層を含む全面外周にセロファンテープを螺旋状に巻付
けて緊縛し、この緊縛により前記巻装プリプレグを加圧
し、この加圧状態で加熱炉で加熱し、この加熱により前
記巻装プリプレグにおける合成樹脂を硬化させ、次に前
記芯金を抜取ると共に、前記セロフアンテープを剥離し
て竿本体1を形成し、次にこの竿本体1の外周面に、図
3、図4のようにエポキシ樹脂から成るクリアー塗料を
塗装して下地塗層11を形成し、この下地塗層11の表
面に、滑り止め高さをもち、かつ、合成樹脂による多数
の滑り止め突起2をシルクスクリーン印刷による印刷で
直接形成したのである。 【0009】このシルクスクリーン印刷は、図6、図7
に示すように前記滑り止め突起2の突起高さに見合う厚
さ(例えば0.3mm)をもったステンシル3を用い、
このステンシル3に、前記滑り止め突起2の数に見合う
個数の転移孔31を形成すると共に、このステンシル3
を枠体4に装着して行なうものであって、前記下地塗装
11を形成した竿本体1を、支持台の上に水平状にして
転動自由に支持し、この竿本体1の上側位置に、ステン
シル3をもった前記枠体4を配置し、この枠体4内に主
としてエポキシ樹脂材料を入れ、前記ステンシル3を前
記竿本体1の表面に接触させ、この状態で前記ステンシ
ル3の上面をスクイジ5で擦ると同時に、前記枠体4を
水平方向に移動させ、かつ、この枠体4の移動に連動し
て前記竿本体1を転動させ、前記スクイジ5の擦りによ
りステンシル3の転移孔31から竿本体1側に転移する
樹脂材料を、竿本体1における下地塗層11の表面に付
着させ、多数の滑り止め突起2を形成するのである。そ
して、前記枠体4を竿本体1に対し上方側に離反させ、
前記竿本体1を支持台から取外して、前記滑り止め突起
2を硬化させた後、この滑り止め突起2の表面及び該滑
り止め突起2が形成されていない下地塗層11の表面
に、エポキシ樹脂から成るクリアー塗料を塗装して表皮
層12を形成するのである。 【0010】又、図1〜図5に示した実施例では、竿尻
側における握り部1aの先端部分に、竿本体1の先端側
の径の変化率より大きい変化率で拡径するテーパ部1b
を設けて、前記握り部1aを太径の直杆状に形成し、こ
の握り部1aに、前記滑り止め突起2を設けている。
又、この実施例では、前記握り部1aのうち、リールシ
ート装着部分に前記滑り止め突起2を設けている。具体
的には、短冊状リールシート6との対向部位を除く半円
形部位に、第1滑り止め突起群2aを設けて、前記握り
部1aと共に前記リールシート6及び該リールシートに
装着するスピニングリールの取付脚を握って魚釣りする
ときの滑りを防ぐようにするー方、前記リールシート6
の装着部位に対し少し竿尻側に、第2滑り止め突起群2
bを設けて、前記リールシート6に両軸受リールを装着
して魚釣りするときの滑りを防ぐようにしている。尚、
前記第1滑り止め突起群2aのうち、親指の付け根から
人差指の付け根に亘る掌部位との接触部分1cには、前
記滑り止め突起2を設けないのが好ましい。 【0011】又、前記滑り止め突起2は、前記下地塗層
11の合成樹脂材料と融和性のある合成樹脂材料で形成
するのが好ましい。 【0012】又、前記下地塗層11を設けることによ
り、各滑り止め突起2の塗装層との密着性を良好にでき
て、この塗装層を介して各滑り止め突起2を竿本体1に
強固に結合することができる利点があり、又、前記表皮
層12を設けることにより、前記滑り止め突起2の耐摩
耗性をより一層高めることができ、耐久性を増大できる
利点がある。 【0013】尚、以上の説明では、細幅テープを巻装し
た竿本体を用いたが、この竿本体の構造は特に限定され
るものでない。 【0014】 【発明の効果】以上の如く本発明は、竿本体に合成樹脂
を主体とする塗装層を形成し、該塗装層の塗装表面に合
成樹脂による滑り止め突起(2)を直接形成したから、
この多数の滑り止め突起(2)を、シルクスクリーン印
刷等により簡易に形成でき、この多数の滑り止め突起
(2)をもった釣竿を安価に製作できるのであり、しか
も、各滑り止め突起(2)の塗装層との密着性を良好に
できて、この塗装層を介して各滑り止め突起(2)を竿
本体(1)に強固に結合することができ、滑り止め突起
(2)の耐久性を増大できるのである。更に、竿本体に
合成樹脂を主体とする塗装層を形成し、該塗装層の塗装
表面に合成樹脂による滑り止め突起(2)を直接形成し
たから、釣竿を軽くできると共に、当りの感度の低下を
防止できるのであり、また、滑り止め高さをもつ滑り止
め突起(2)を設けたから、撒き餌などで汚れた手で滑
り止め部分が握られても、この握る手の滑りを有効に止
めることができるのである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明釣竿の一部省略正面図。 【図2】同平面図。 【図3】同要部のみの拡大断面図。 【図4】同要部のみを更に拡大した断面図。 【図5】釣竿の手元側部分のみの正面図。 【図6】滑り止め突起を形成するための説明図。 【図7】図6の部分拡大断面図。 【符号の説明】 1 竿本体 2 滑り止め突起

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを巻装
    して成る竿本体(1)に合成樹脂を主体とする塗装層を
    形成し、該塗装層の塗装表面に、滑り止め高さをもち、
    かつ、合成樹脂による多数の滑り止め突起(2)を直接
    形成したことを特徴とする滑り止め突起を備えた釣竿。
JP5253274A 1993-10-08 1993-10-08 滑り止め突起を備えた釣竿 Expired - Lifetime JP2673873B2 (ja)

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