JP2673534B2 - 並列分散処理システム - Google Patents

並列分散処理システム

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JP2673534B2 JP63090137A JP9013788A JP2673534B2 JP 2673534 B2 JP2673534 B2 JP 2673534B2 JP 63090137 A JP63090137 A JP 63090137A JP 9013788 A JP9013788 A JP 9013788A JP 2673534 B2 JP2673534 B2 JP 2673534B2
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智之 南山
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東洋通信機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複数のコンピュータを互いに関連制御す
ることによって、複数のプログラムを並列して、あるい
は1つのプログラムを分散して処理する並列分散処理シ
ステムに関し、特に、こうしたプログラムの並列あるい
は分散処理に際して該システム内で並行・並列動作する
各プロセス、を対象として好適なデバッグ手法の具現に
関する。
〔従来の技術〕
上記のような並列あるいは分散処理の行なわれない通
常のコンピュータ・システムにあっては、実行しようと
するプログラムにデバッグの必要が生じたような場合、
該システムをデバッグのためのモードとして、このデバ
ッグ対象とするプログラムをコパイルし直したり(再コ
ンパイル)、また場合によっては更にこれをリンクし直
したり(再リンク)するなどの処置を施すことによっ
て、同プログラムの正常化を図るようにしている。これ
ら再コンパイルあるいは再リンクされたプログラムは、
再び起動命令がかけられることで、その実行が開始され
る。
因みに、上記の再コパイルは、 デバッグすべきプロセスの実行命令領域に、実行停
止命令若しくはデバッガへの状態情報出力命令を直接書
き込むことで、プロセスの実行を停止させ、またプロセ
スの内部状態を把握する。なお、このときのプロセス内
部状態は、同プロセスのメモリ領域(レジスタ)に適宜
に保持されており、またこの停止されたプロセスの内容
は、ソース・プログラムに翻訳され、表示手段(例えば
CRTディスプレイ装置)を通じてユーザに適宜に報告さ
れる。
プロセス内容を把握したユーザは、このプロセスを
停止させたまま、デバッガを通じて上記メモリ領域の保
持内容を所望の内容に書き代える。これにより、当のプ
ロセスはその内容状態が変更されたことになる。
その後、上記状態変更したプロセスに試験的に起動
をかて、同プロセスがどのような振舞をするかシュミレ
ートする。この内容は、上記表示手段を通じてモニタさ
れる。
この結果、上記プロセスが所望とした振舞を行なう
ようであれば、同プロセスに関してのデバッグを終了す
る。
といった過程を経て行なわれ、こうしてデバッグが終了
された、すなわち再コンパイルされたプロセスについ
て、上記の再起動命令がかけられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
冒頭に述べた並列分散処理システムとは、複数のプロ
セス各々について内部状態および時間を保持する複数の
プロセス保持手段、並びにこれらプロセス保持手段を所
定数ずつのグループに分割してこの分割したグループ別
に同プロセス保持手段を管理する複数のプロセス管理手
段、をそれぞれ具えるとともに、これら各プロセス管理
手段を通じて上記分割したプロセス保持手段のグループ
を各別にスケジュールすることで、上記複数のプロセス
の並行・並列動作を実現するシステムである。
ここに、上述したデバッグ手法は、その前提とされる
通常のコンピュータ・システム、すなわち並列あるいは
分散処理の行なわれない処理システムにて扱われる単独
したプロセスに関しては、確かに適用でき、また慣用さ
れてきた手法でもあるが、こうした並列分散処理システ
ムにて扱われて並行・並列動作を複数のプロセス群につ
いては、その適用も難しい。
すなわち、これら複数のプロセスが並行・並列動作す
る実際の条件下にあっては、各プロセスの環境が複雑で
不明な点も多く、これを詳細にシミュレートすること自
体が不可能である。そのため、デバッグ対象とするプロ
グラムをデバッグ用モードで再コンパイルしたり、再リ
ンクした後、これを再スタートするというわけにはいか
ない。
また、上記の並行・並列プロセスは、その複数が同時
に動作することとなるため、プロセス相互の時間関係が
プロセス全体の動作乃至動作結果に大きく影響すること
にもなる。例えば、時間的に順位関係を保ちながらその
動作が進められるような複数のプロセスにあっては、そ
のうちの1つのプロセスについて、たとえ一時的であ
れ、デバッグのためにその動作を停止せしめるようなこ
とがあると、これら並行・並列プロセス全体としての動
作乃至動作結果も、自ずと意図したものとは異なったも
のとなる可能性が高い。したがってこの場合、たとえ任
意のプロセスについてのデバッグが可能であったにし
ろ、上記時間的順位関係にある他の全てのプロセスにつ
いても、その内容を見直す必要が生じてくる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであ
り、上記並行・並列動作するプロセスのデバッグを正し
くしかも簡便に実現することができる並列分散処理シス
テムを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明では、並列分散処理システムにおける並行・
並列プロセスについての前記動作手法に着目して、前記
プロセス管理手段を通じてスケジュールされるリスト
(スケジューリング・リスト)に登録されたプロセスの
うちの少なくともデバッグ指定されたプロセスと該リス
ト上で差し替えられ、デバッグ終了時に、該差し替え対
象となったプロセスのプロセス保持手段に保持されてい
る複数のプロセス全体の処理経過時間を、該処理経過時
間とこのデバッグに要した時間との加算時間に更新し
て、同プロセスと同リスト上で再差し替えされるデバッ
ガを具えるようにする。このデバッガは、プロセスの1
つとして予めプロセス保持手段に保持されるものであっ
てもよいし、また各プロセス管理手段の一機能としてこ
れに内蔵されるものであってもよい。
〔作用〕
上記各プロセスおよびその保持手段の構造等について
は、当該並列分散処理システムの設計段階で既知とな
り、上記の如くプロセスの1つとして予めプロセス保持
手段に保持される場合であれ、また各プロセス管理手段
の一機能としてこれに内蔵される場合であれ、各プロセ
スの適正な並行・並列動作を維持しつつ、任意指定プロ
セスについてのデバッグ処理を実行するデバッガを構成
することはできる。そこでデバッガに、上記のようなデ
バッグ処理時間の補償を行う機能を併せ設けることによ
って、当のデバッグ指定されるプロセスの時間管理上の
論理的矛盾は解消される。即ち、並行・並列処理に用い
られるプロセスにはプロセス全体の処理において特定の
時間(タイミング)に実行するジョブや、他のプロセス
と協調して特定の時間(タイミング)に実行するジョブ
が存在し、これらのジョブを実行するために、処理時間
情報が含まれるが、デバッグによってあるプロセスのジ
ョブ実行タイミングが変更された場合には、当該プロセ
スに含まれている処理時間情報を更新することによっ
て、デバッグを実施したときと実施しないときの動作上
の相違をなくすことができる。なお、こうしたデバッグ
は、実際のプロセス実行環境の中でリアルタイムにて実
施される。
〔実施例〕
第1図に、この発明にかかる並列分散処理システムの
一実施例を示す。
同第1図に示されるように、このシステムは、通信チ
ャネルを独自に管理するチャネル・プロセッサ(CH・
P)10を少なくとも2つ具えたネットワーク・プロセッ
シング・エレメント(PE)を複数、各々チャネル・プロ
セッサ10を介してリング状に接続して形成したPE(プロ
セッシング・エレメント)ループ100を有して構成され
る。これらプロセッシング・エレメントのうちの1つ
は、主管理手段として他の全てのプロセッシング・エレ
メントを監視制御するマスタ・マネージャ(MM)110
に、他のプロセッシング・エレメントのいくつか(この
例ではn個)は、プロセス管理手段として後述するプロ
セス・フレームを管理するスレーブ・マネージャ(SM)
121〜12nに、更に他のプロセッシング・エレメントのい
くつか(この例では1個のみを例示)は、該システムに
付加される周辺装置(この例ではキーボード、CRTディ
スプレイ装置等からなる入出力装置300)を管理、駆動
するためのサーバ(S)130に、それぞれ設定されてい
る。
また、上記スレーブ・マネージャ121〜12nの各々に
は、プロセスを実行するための環境が格納・保持された
メモリであるプロセス・フレーム群201〜20nが図示の如
く接続される。これらプロセス・フレーム群201〜20nに
は、それぞれ該当するメモリ領域内で論理的なCPUとし
て機能して、対応するスレーブ・マネージャによる監
視、制御のもとにある特定のジョブを実行するプロセス
・フレーム(PF;一群のユーザ・プログラムからなる)
が各々所定の識別子を有して一定数ずつ配されるととも
に、これら各プロセスをデバッグする際に用いられる特
殊プロセスとして、当システムの製作時等に予め付与さ
れるデバッガ・プロセス(DP)220が各1個配されてい
る。
ここで、このデバッガ・プロセス220とは、当システ
ムの設計段階で既知となる各プロセス・フレーム(PF)
の構造をもとに、 a.スレーブ・マネージャ(SM)からの要求に応じて各プ
ロセス代行する機能。
b.デバッグ処理に必要な情報をスレーブ・マネージャと
の間で(正確には同スレーブ・マネージャおよびサーバ
130および入出力装置300を介したユーザとの間で)交換
しながら、デバッグ指定されたプロセス中のデータ内容
を変更あるいは更新する機能。
c.上記代行するプロセス(デバッグ指定されたプロセ
ス)と他のプロセスとの間で通信の必要が生じた場合、
その直前で、これに係わる全てのプロセスの実行を各対
応するスレーブ・マネージャを通じて停止せしめる機
能。
d.デバッグ指定に基づきスレーブ・マネージャからプロ
セス代行要求が生じたとき、同スレーブ・マネージャに
内蔵されているタイマ(通常、プロセッシング・エレメ
ントにはタイマが内蔵される)からこのときの時刻tb
読み込み、また所要のデバッグ処理が終了されたとき、
同タイマからこのときの時刻teを読み込むとともに、差
分演算 Δt=tb−te を実行して、この時間差分Δtを、上記代行したプロセ
ス(デバッグ指定されたプロセス)およびこれと協調動
作するプロセスの時間データに加えてこれを更新する機
能。
が少なくとも予設定されたプロセスであり、上記各プロ
セス・フレームを構成する複数のプロセスの並行・並列
動作の実行中に、各対応するスレーブ・マネージャを通
じて、これらのプロセスのいずれかに対するデバッグ指
定がなされたとき、対応するプロセス・スケジューリン
グ・リスト210上で、このデバッグ指定されたプロセス
と差し替えられて、これらa.〜d.の各機能に基づくデバ
ッグ処理を実行する。プロセス・スケジューリング・リ
スト210とは、各対応するスレーブ・マネージャによる
スケジュールの実施に基づいて、現在実行中および実行
待ちとなっているプロセスを管理する待ち行列である。
以下に、この第1図に示した実施例システムにおいて
実行される並列分散処理およびデバッグ処理についてそ
の詳細を説明する。
はじめに、同システムの基本処理動作を説明する。
上記の構成において、任意のプロセスの実行は、次に
示す態様をもってなされる。
すなわち、マスタ・マネージャ(MM)110から前記複
数のスレーブ・マネージャ(SM)121〜12nへ所望とされ
るプロセス名と実行指令とがメッセージとして渡された
とすると、このメッセージを受けたスレーブ・マネージ
ャでは、各プロセス名に対応する実行可能プログラムを
読み出す指令をメッセージとしてファイル・サーバ(図
示せず)へ送り、該当するファイル・サーバからの実行
可能プログラムの返送を待つ。斯く返送された実行可能
プログラムは、該当するスレーブ・マネージャによっ
て、これが自ら管理するプロセス・フレーム群中の適当
なプロセス・フレーム(PF)に割り付けられ、その実行
が行なわれる。
また、プロセスの停止に際しては、マスタ・マネージ
ャ110からスレーブ・マネージャ121〜12nへ停止すべき
プロセス名と停止命令とを持つメッセージが伝達され
る。スレーブ・マネージャでは、こうしたメッセージの
受入に基づいて当該プロセスの実行を停止する。
また同構成において、任意のプロセス・フレーム群の
中で実行されているプロセス間の通信は、送り手のプロ
セス・フレームからの送り手プロセス名、指定受け手プ
ロセス名、および通信内容を含むメッセージ・パケット
の各該当するスレーブ・マネージャを通したネット・ワ
ークへの送出に基づいて実施される。
こうしたプロセス間の通信に際して、ネット・ワーク
上に配置されたスレーブ・マネージャ121〜12nは各々、
上記メッセージ・パケット中の指定受け手プロセス名に
対応するプロセスが自らの管理するプロセス・フレーム
群において実行されている場合には、その該当するプロ
セス・フレームに、この受信した通信内容を知らせる。
このような、スレーブ・マネージャ121〜12nの処理に
対して、受け手プロセス・フレームからは、前記メッセ
ージ・パケットを受理した旨の応答メッセージが、各該
当するスレーブ・マネージャを介して送り手プロセス・
フレームへ返送され、しかる後、当のプロセス間におけ
る通信が開始される。
また、同プロセス間の通信に際して、同スレーブ・マ
ネージャ121〜12nは各々、上記受信したメッセージ・パ
ケット中の指定受け手プロセス名が自ら管理するプロセ
ス・フレームのいずれとも一致しない場合、あるいはそ
の実行がなされていない場合には、このメッセージ・パ
ケットを無視し、隣接するスレーブ・マネージャに同パ
ケットをそのまま送付する。各スレーブ・マネージャ12
1〜12nは、前記メッセージ・パケットがこれに含まれる
指定受け手プロセス名を管理するマネージャに渡るま
で、このような操作を順次繰り返し実行する。
同システムのこのような処理の連続した実行によっ
て、複数のプログラムを並列して処理したり、1つのプ
ログラムを分散して処理したりする所謂並列分散処理が
実現される。なお、このシステムにおけるメイン・プロ
グラムのロードは、前記マスタ・マネージャ110を介し
て行なわれる。
次に、第2図を併せ参照して、同第1図に示すシステ
ムのデバッグ処理にかかる手順並びに動作を詳述する。
第2図は、第1図に示したシステムのうち、一例とし
てスレーブ・マネージャ121とこれに接続されるプロセ
ス・フレーム群201とを抽出して、デバック処理の際の
各プロセスの振舞を段階的かつ模式的に示したものであ
り、ここでは説明の便宜上、スレーブ・マネージャ121
によるスケジュールによってプロセス・スケジューリン
グ・リスト210に登録されたプロセス(プロセス・フレ
ーム)211,212,…21mのうち、プロセス211がデバッグす
べきプロセス(デバッグ指定されたプロセス)であり、
またプロセス212がプロセス211と前述の通信を行なうこ
とで協調動作するプロセスである旨想定する。
こうして想定のもとに、前記デバッガ・プロセス220
を通じてこのデバッグ指定プロセス211をデバッグする
際の手順、並びに各部の動作を以下に列記する。
ユーザによる入出力装置300を介しての上記プロセ
ス211に対するデバック要求に応じて、スレーブ・マネ
ージャ121は、デバッグ処理を開始すべくデバッガ・プ
ロセス220をその対応するプロセス・スケジューリング
・リスト210へ入れ(第2図(a)参照)、該入れたデ
バッガ・プロセス220に、デバッグすべきプロセス211の
プロセス識別子を指示する。
これによりデバッガ・プロセス220は、上記デバッ
ク対象プロセス211およびこのプロセス211と協調動作の
関係にあるプロセス212を当該プロセス・スケジューリ
ング・リスト210から取り除き(第2図(b)参照)、
同時に、対応スレーブ・マネージャ121に内蔵されてい
るタイマT121からこのときの時刻tbを読み込む。
次いでデバッガ←プロセス220は、前記a,b、および
cとして示した機能に基づき、上記プロセス211を代行
してシステム全体としての並列分散処理動作を維持しつ
つ、対応スレーブ・マネージャ121を介したデバッグ処
理情報の交換を行なって、同デバッグ対象プロセス211
のデータ内容を変更あるいは更新し、この間に他のプロ
セスとの通信の必要が生じた場合には、の直前で、これ
に係わる全てのプロセスの実行を一時的に停止せしめ
て、システムの安全を確保する。
こうして上記プロセス211に関するデバッグ処理が
完了すると、デバッガ・プロセス220は先ず、対応スレ
ーブ・マネージャ121の前記タイマT121から現在の時刻t
eを得て前記の差分演算 Δt=tb−te を実行し、この求めた差分時間Δtを、前記プロセス・
スケジューリング・リスト210から取り除いたプロセス2
11および212に関してそれぞれ保持されている時間デー
タに加えて、同時間データを更新する。
その後デバッガ・プロセス220は、これらプロセス2
11および212を当該プロセス・スケジューリング・リス
ト210に継ぎ込み、他にデバッグすべきプロセスが指定
されない場合には、同プロセス・スケジューリング・リ
スト210から離れて、デバッグ処理を終了する(第2図
(c)参照)。これにより各プロセスは、再びその実行
が開始される。なお、上記プロセス211および212をプロ
セス・スケジューリング・リスト210に継ぎ込んだ時点
で、同プロセス・スケジューリング・リスト210内の他
のプロセスに関してもデバッグ要求が生じている場合に
は、上記〜およびこのの処理が繰り返し実行され
る。
以上のデバック処理が実行されることにより、並行・
並列動作する複数のプロセスに関し、その時間や制御上
の同期等の点で矛盾が生じるようなことはなくなり、該
デバッグ処理の終了時には、これら複数の並行・行列プ
ロセスの確実な動作が保証されるようになる。しかも、
こうしたデバッグ手法によれば、デバッグ処理は勿論、
デバッグしたプロセスの動作テスト等も、従来の前述し
た「再コンパイル」、「再リンク」、「再起動」の如き
段階を踏むことなしに、全て実際の動作環境の中で実現
できることから、その処理速度、操作性、融通性等も著
しく向上されることとなる。
なお、上述した例においては、デバッグ対象となるプ
ロセスと、これと協調動作する関係におかれるプロセス
とが、同一のプロセス・スケジューリング・リスト内に
存在している旨想定したが、これら各プロセスは、互い
に別々のプロセス・スケジューリング・リストにまたが
って存在していてもよい。
例えば、デバッグ対象となるプロセスが前記のプロセ
ス211であるのに対し、これと前記の通信によって協調
動作するプロセスが、第1図に示される第n番目のプロ
セス・フレーム群20nに対応したプロセス・スケジュー
リング・リスト2n0内のプロセス2n1であったような場
合、このプロセス2n1は、前記の処理において、前記
デバッガ・プロセス220の依頼を受けた第n番目のスレ
ーブ・マネージャ12nによる制御を通じてそのプロセス
・スケジューリング・リスト2n0から取り除かれる。ま
た、この第1図に示す実施例の場合、デバッガ・プロセ
ス220による前記デバッガ時間の補償は、各々対応する
スレーブ・マネージャに内蔵されるタイマを通じて行な
われるものであり、プロセス211のデバッグが完了した
該プロセス211がプロセス・スケジューリング・リスト2
10へ、また上記協調動作するプロセス2n1がプロセス・
スケジューリング・リスト2n0へそれぞれ再継ぎ込みさ
れる際には、プロセス211は、スレーブ・マネージャ121
内蔵のタイマT121のタイマ時間に基づいてその時間デー
タが補償、更新され、他方のプロセス2n1は、スレーブ
・マネージャ12n内蔵のタイマT12nによるタイマ時間に
基づいてその時間データが補償、更新される。勿論、他
の実施例として、システム全体の時間動作が唯1つのタ
イマの計時動作に基づいて制御される場合には、これら
時間データの補償、更新も、該唯1つのタイマのタイマ
時間に基づいて行なわれる。
また、上記の実施例においては、先のa.〜d.として示
した機能を少なくとも有するデバッガが、プロセスの1
つとして各プロセス・フレーム群に予め保持されるもの
としたが、他に例えば、 (イ)同デバッガを、スレーブ・マネージャの一機能と
して、各スレーブ・マネージャに搭載する。
(ロ)同デバッガを、1つのプロセッシング・エレメン
トとして独立せしめて、前記PEループ100内に挿入接続
する。
等々、とした構成とすることもできる。
また更に、並列分散処理システムとしてのシステム構
成自体も、第1図に例示した構成に限られることなく任
意であり、実情に合わせた種々の構成とすることができ
る。
例えば、第1図に示したプロセス・フレーム群201〜2
0nを別途バス・ラインによって接続して、プロセス間通
信の便宜を図るようにしたり、当該システムのメッセー
ジを他のコンピュータ・システム特有の信号形態に変換
して送受信するいわば通信マネージャといった機能を果
たすプロセッシング・エレメントを同第1図に示すPEル
ープ100に加えて、システムの拡大を図るようにしたり
することもできる。これらいずれの構成であれ、前記同
様に、この発明にかかるデバッガを適用することは可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、並行・並列
動作する複数のプロセスについてのデバッグを、これら
プロセスの実際の動作環境の中で、正しくかつ迅速、容
易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる並列分散処理システムの一実
施例についてその構成概念を模式的に示すブロック図、
第2図は第1図に示した実施例システムのデバッグ処理
にかかるプロセス行動を模式的に示すブロック図であ
る。 10……チャネル・プロセッサ、100……PEループ、110…
…マスタ・マネージャ(プロセッシング・エレメン
ト)、121〜12n……スレーブ・マネージャ(プロセッシ
ング・エレメント)、130……サーバ(プロセッシング
・エレメント)、201〜20n……プロセス・フレーム群、
210〜2n0……プロセス・スケジューリング・リスト、21
1〜21m,2n1〜2nm……プロセス(プロセス・フレー
ム)、220……デバッガ・プロセス。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス全体の処理起動時若しくは個々の
    プロセスの処理起動時からの所定のジョブを開始する処
    理開始時間情報を含み、特定のジョブを実行するプロセ
    スフレームと、 所定数の前記プロセスフレーム或いは所定数のプロセス
    フレームとデバッガ・プロセスとからなる複数のプロセ
    スフレーム群と、 前記プロセスフレーム群内の所定数のプロセスフレーム
    若しくは所定数のプロセスフレームとデバッガ・プロセ
    スとをスケジュールすることによって、該プロセスフレ
    ーム群内にプロセス・スケジューリングリストを登録す
    るとともに、内部にタイマを備えた複数のプロセス管理
    手段と、 通信チャネルを介して前記プロセス管理手段と接続し、
    該プロセス管理手段を監視制御する主管理手段とを備
    え、 前記主管理手段が前記プロセス管理手段を介して前記プ
    ロセスフレームをスケジュールすることで、複数のプロ
    セスの並行・並列動作を実現する並列分散処理システム
    において、 前記プロセス管理手段はユーザからのデバッグ要求に基
    づいて、プロセス・スケジューリングリスト内にデバッ
    ガ・プロセスを登録し、 該デバッガ・プロセスは、前記デバッグ要求に基づい
    て、デバッグ対象プロセスフレーム或いはデバッグ対象
    プロセスフレーム及び該デバッグ対象プロセスフレーム
    と協調動作するプロセスフレームを前記プロセス・スケ
    ジューリングリストの登録から外すと共に、プロセス・
    スケジューリングリストからプロセスフレームを外した
    際の時間tbを前記プロセス管理手段のタイマから読み込
    み、更にプロセス・スケジューリングリストから外され
    たプロセスフレームのデバッグ終了後、該デバッグ終了
    時の時間teを前記プロセス管理手段から読み込み、前記
    時間tbと前記時間teとの時間差Δtを得、デバッグ対象
    プロセスフレームに含まれる処理開始時間情報を前記時
    間差Δtを加算した処理開始時間情報に更新する機能を
    備えたことを特徴とする並列分散処理システム。
  2. 【請求項2】前記主記憶手段は、通信用チャネルを独自
    に管理するチャネル・プロセッサを2以上備え、且つチ
    ャネル・プロセッサを2以上備えてユーザとの間での各
    種情報の入出力を管理する入出力管理手段と、チャネル
    ・プロセッサを2以上備えたプロセス管理手段とを総括
    管理し、更に前記各チャネル・プロセッサを介してリン
    グ状に直列接続したことを特徴とする請求項(1)記載
    の並列分散処理システム。
  3. 【請求項3】前記デバッガ・プロセスは、前記プロセス
    フレームの1つとして、各プロセスフレーム群に予め保
    持されたことを特徴とする請求項(1)又は(2)記載
    の並列分散処理システム。
  4. 【請求項4】前記デバッガ・プロセスは、前記プロセス
    管理手段の各々に保持されたことを特徴とする請求項
    (1)又は(2)記載の並列分散処理システム。
  5. 【請求項5】前記デバッガ・プロセスは、チャネル・プ
    ロセッサを2以上備えた1つのプロセッシング・エレメ
    ントとして、チャネル・プロセッサを介して前記各プロ
    セス管理手段と共にリング状に直列接続されたことを特
    徴とする請求項(2)記載の並列分散処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62219140A (ja) * 1986-03-20 1987-09-26 Fujitsu Ltd デ−タ処理機のデバツク制御方式

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Title
情報処理学会第36回(昭和63年前期)全国大会講演論文集,P.313〜320

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JPH01260563A (ja) 1989-10-17

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