JP2673376B2 - 金属性シリンダーのクロームめっき装置 - Google Patents

金属性シリンダーのクロームめっき装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明の金属製シリンダー、特にアルミニウムおよび
アルミニウム合金製内燃機関のシリンダー内面のクロー
ムめっき装置に関する。
[従来の技術およびその課題] アルミニウムおよびアルミニウム合金はその物理的お
よび機械的特性、例えば機械的強度、熱伝導性、軽量性
などの点で優れており、特にダイカスト合金として好適
なことからダイカストによる内燃機関のシリンダーの生
産に適し、車輛、農機具の比較的小型のエンジンに広く
用いられている。
アルミニウムおよびアルミニウム合金製シリンダーを
用いることによる唯一の欠点は耐摩耗性が劣っているこ
とであるが、これをカバーするためシリンダーボアを硬
質クロームめっきすることが一般に行なわれている。
従来、アルミニウムあるいはアルミニウム合金製シリ
ンダーの内面硬質クロームめっき仕上に関しては、寸法
精度確保のためにめっき後の内面修正研磨が不可欠とな
っている。
例えば、要求される品質特性として内径寸法、真円
度、円筒度などがあり、何れも許容寸法精度範囲は数ミ
クロンのオーダーであるため、通常の方法によるめっき
上りそのままでは、とてもその精度を確保することが不
可能である。そこで、通常は予め最終仕上要求めっき厚
(例えば50ミクロン)の4〜5倍(例えば200〜250ミク
ロン)もの厚さにめっきを施した後、砥石を用いた内面
研削機によって、折角電着させためっきの大部分を研削
することによって所定の寸法精度を確保するといった具
合に非常に不経済な方法で生産されている。
すなわち、従来のシリンダー用めっき治具では陽極が
固定でなくフリーの状態にあるものが多いため芯出しセ
ットに時間が掛り、しかも正確さを期することができず
寸法不良を作り易かった。
そのため、めっきを厚くつけるための原料薬品代、電
力代、めっき工数、研削に要する砥石消耗代、研削工数
など大変な無駄を強いられている。
また、めっき工程においても、従来のシリンダーの硬
質クロムめっきは過大なめっき厚を必要とするため大電
流、長時間電解を行なうのが通常であり、そのため静止
型の治具にシリンダーをセットし通電接点を固定した
後、停止浴で5〜15時間もかけて間歇的にめっきをつけ
る方式が採られており、これにさらに前記研削工程が加
わり、極めて非能率的であった。
[課題を解決するための手段] このためには、シリンダー内面に最初から高精度の薄
いめっきが施され、かつその工程が連続的に行なわれる
ようにすればよいわけである。
本発明者らはこの点につき鋭意検討を重ねた結果、シ
リンダー用めっき治具を被めっき体であるシリンダーが
円柱状固定陽極に対し真芯に正確にセットされるように
なっており、しかもそれがワンタッチで素早く脱着でき
る構造とし、また工程全体も、前処理工程、めっき工
程、シリンダーの脱着工程などが、各工程の所要時間が
同一になるように編成された、いわゆるタクト方式によ
る流れ作業に構成してその目的を達成したものである。
すなわち、本発明は、 1)円柱状陽性および被めっきシリンダーへの通電手
段、前記通電手段と電気的に接続しかつ連続的あるいは
間歇的に移動し得るキャリヤーバーに係止する手段とを
有する治具、および前記円柱状陽性が前記シリンダー内
の中心部に収まるようにシリンダーを治具に固定する手
段を具備することを特徴とする金属製シリンダーのクロ
ームめっき装置、 2)前記1)記載の被めっきシリンダーへの通電手段は
シリンダーに予め仮止めしてあるビスのガイド兼通電用
プレートからなり、前記ガイドにシリンダーのビスを案
内して止めたとき、円柱状陽極はシリンダー内の中心部
でシリンダー内壁面と平行して固定される前記1)記載
の金属製シリンダーのクロームめっき装置、 3)前記1)記載の治具をキャリヤーバーに係止し、ス
ライド移送しつつキャリヤーバーに通電してシリンダー
内面をめっきすることを特徴とする金属製シリンダーの
連続クロームめっき装置、および 4)前記1)記載の被めっきシリンダーへの通電手段は
シリンダー予め仮止めしてあるビスのガイド兼通電用プ
レートからなり、前記ガイドにシリンダーのビスを案内
して止めたとき、円柱状陽極はシリンダー内の中心部で
シリンダー内壁面と平行して固定される前記3)記載の
金属製シリンダーの連続クロームめっき装置である。
[発明の実施例] 以下、添付図面に基いて本発明の実施例を説明する。
本発明に係る装置(以下、本装置と略称する。)の第
1の特徴はシリンダーに寸法精度良くめっきをつけると
ころにあり、また第2の特徴はこれを連続量産できる方
式としたところにある。これにより仕上研削量を最小限
に止め、めっき厚を必要最低限に抑えることにより種々
のメリットを生み出したものである。
第1図(a)は本装置に使用する治具、第1図(b)
はクロームめっきの対象となるシリンダーの1例を示す
斜視図である。
治具5は1個または複数(第1図(a)では4個)の
円柱状陽極1と、この陽極への通電手段である陽極ケー
シング裏面に設けた金属プレートと、前記ケーシングの
側面の陽極に対応する数のシリンダーへの通電プレート
兼シリンダーガイド部材を具備する。
前記通電用の金属プレートおよび通電プレート兼シリ
ンダーガイド部材は各々相互に絶縁された2本の通電棒
材に接続され、各通電棒材の他端部は治具をスライド移
送しつつ、かつ棒材に通電するキャリヤーバーに係止し
得るフック形状をなしている。
また通電プレート兼シリンダーガイド部材は、シリン
ダーに予め仮止めしてあるビスをガイド溝に案内して止
めたとき、円柱状陽極がシリンダー内の中心部で、かつ
シリンダー内壁面と平行して正確に固定される位置に、
陽極に対応する数だけ設けられている。
すなわち、本発明においては治具の陽極およびビスガ
イド兼通電用プレートとの位置関係は、被めっき材であ
るシリンダーの大きさ、形状等にあわせて、シリンダー
の種類毎に設定するものである。
シリンダーの仮止めは、このシリンダーが適用される
内燃機関等との接続のためのビス孔を利用してビス止め
してもよいし、別個の仮止め専用のビス孔を適当な位置
に設け、そこで止めてもよい。このビスの止めはずしは
ワンタッチで素早く行なうことができる。
従来のクロームめっき装置では円柱状陽極をマニュア
ルで目視しつつシリンダー内の中心に入れ、また陽極は
固定でなくフリーの状態にあるものが多いため陽極セッ
トに時間が掛り、しかも正確さを期することができず、
陽極が偏芯するため当然のことながらめっきの成長が不
均一となり偏肉して所定の寸法精度が得られず、寸法不
良を作り易かった。
本発明に係る治具ではシリンダーポート部に仮止めさ
れたビス2を通電接点兼用のガイドプレート3の案内溝
にスライドさせて位置ぎめした後ネジ止めする。この方
式により固定陽極1に対しズレの無い相対位置が確保さ
れセットが完了する。
このように1箇所のビス操作だけで正確にシリンダー
の脱着ができるため、以下に述べるキャリヤーバーによ
る治具のスライド移送方式の採用とあいまってクローム
めっきの連続量産作業が可能となる。
すなわち、本発明の装置が硬質クロームめっきの連続
量産を可能にしているもう一つのポイントはスライド式
給電機構である。
第2図はめっき槽の中でシリンダーボアの中心部に固
定陽極をセットした上記治具5をキャリヤーバーに係止
した状態の正面図である。同図において6はスライド式
接点、7はキャリヤーバー、8はめっき槽、9はキャリ
ヤーバー移動機構を示す。
第3図はめっき装置全体の平面図であって、連続的に
移動するコンベヤよりなるシリンダー脱着場10でシリン
ダーを治具にセットした後、これを連続的に移行する多
数のキャリヤーバーのコンベヤ11でキャリヤーバーに治
具を引掛け前処理工程12を経て、次いで往復移動するト
ラバーサ13を介してクロームめっき槽よりなるめっき工
程14に入れ、めっき終了後シリンダーの脱着場10に戻る
サイクルを繰り返すが、この場合キャリヤーバーの移送
は前記したように全てタクト方式で連続的に行なわれ
る。
[発明の効果] 本発明は上記の構成により、まず本発明に係る治具で
はシリンダーポート部に仮止めされたビス2を通電接点
兼用のガイドプレート3の案内溝にスライドさせて位置
ぎめした後ネジ止めする。この方式により固定電極1に
対しズレない相対位置が確保されセットが完了する。
このように1箇所のビス操作だけで正確にシリンダー
の脱着ができるため従来と同様静止型としても均一に所
望の厚みでめっきすることができるし、また連続量産作
業も可能である。
すなわち本発明による連続クロームめっき装置では、
連続給電に第2図に示すような機構を採用する。そして
このスライド式給電機構により移送されるキャリヤーバ
ーに連続的に通電され、被めっき体であるシリンダーが
移送終点に到達した時には所定のめっき厚が確保される
ことになる。しかも連続槽の中を順送りに移送されるた
め液組成の偏り、通電状態の偏りが平均化され、キャリ
ヤーバー間のばらつきが無くなり寸法精度の良いめっき
を得ることができるのである。めっき上りで寸法精度が
良いので修正のための研削は殆ど不必要となり、表面粗
度調整のためほんの僅か数ミクロンオーダーのホーニン
グ加工をすれば完成品とすることができる。
従って所要めっき厚は必要最小限に止めることがで
き、過大なめっき及び寸法修正用研削を省略できるので
著しく生産性が向上するのである 次に本発明に基く実施例と従来法による比較例を掲げ
て説明を補足する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の装置に使用する治具の1例の斜
視図、 第1図(b)はクロームめっきの対象となるシリンダー
の1例の斜視図、 第2図は治具をセットしたキャリヤーバーおよびめっき
槽の正面図、 第3図は連続めっき装置の配置を示す平面図である。 図中符号: 1……固定陽極;2……ビス;3……ガイド兼通電用プレー
ト;4……シリンダー;5……治具;6……スライド式接点;7
……キャリヤーバー;8……めっき槽;9……キャリヤーバ
ー移動機構;10……シリンダー脱着場;11……コンベヤ;1
2……前処理工程;13……トラバーサ;14……めっき工
程。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状陽極および被めっきシリンダーへの
    通電手段、前記通電手段と電気的に接続しかつ連続的あ
    るいは間歇的に移動し得るキャリヤーバーに係止する手
    段とを有する治具、および前記円柱状陽極が前記シリン
    ダー内の中心部に収まるようにシリンダーを治具に固定
    する手段を具備することを特徴とする金属製シリンダー
    のクロームめっき装置。
  2. 【請求項2】前記被めっきシリンダーへの通電手段はシ
    リンダーに予め仮止めしてあるビスのガイド兼通電用プ
    レートからなり、前記ガイドにシリンダーのビスを案内
    して止めたとき、円柱状陽極はシリンダー内の中心部で
    シリンダー内壁面と平行して固定される請求項1記載の
    金属製シリンダーのクロームめっき装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の治具をキャリヤーバーに係
    止し、スライド移送しつつキャリヤーバーに通電してシ
    リンダー内面をめっきすることを特徴とする金属製シリ
    ンダーの連続クロームめっき装置。
  4. 【請求項4】前記被めっきシリンダーへの通電手段はシ
    リンダーに予め仮止めしてあるビスのガイド兼通電用プ
    レートからなり、前記ガイドにシリンダーのビスを案内
    して止めたとき、円柱状陽極はシリンダー内の中心部で
    シリンダー内壁面と平行して固定される請求項3記載の
    金属製シリンダーの連続クロームめっき装置。
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