JP2673375B2 - トラフ内布設ケーブ支持具 - Google Patents

トラフ内布設ケーブ支持具

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JP2673375B2 JP18212689A JP18212689A JP2673375B2 JP 2673375 B2 JP2673375 B2 JP 2673375B2 JP 18212689 A JP18212689 A JP 18212689A JP 18212689 A JP18212689 A JP 18212689A JP 2673375 B2 JP2673375 B2 JP 2673375B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は洞道内のトラフに三相ケーブルを三角形配置
で水平スネーク布設するときに、スネーク布設の変曲点
においてケーブルを支持するのに用いるケーブル支持具
に関するものである。
(従来の技術) 高圧送電線用の洞道では、上下方向に複数のトラフ支
持材を設けたケーブルラックを配置しており、それぞれ
のケーブルラックには、ケーブルを収容するための密閉
型トラフを延設している。これ等のトラフ内には、3本
の単心OFケーブル,CVケーブル等の高圧送電ケーブルを
収容し、該トラフ内で3相ケーブルを水平スネーク状に
布設している。ケーブルをスネーク状に布設するのは、
ケーブルの負荷の変動によりケーブルに熱伸縮を生じた
際に、水平スネークの変曲点がケーブル長さ方向と垂直
な方向に移動し、スネーク幅すなわちスネークの正弦波
の振幅を変化させることによって、容易に熱伸縮を吸収
できるようにするためである。
上述したようなトラフ内ケーブルのスネーク布設にお
けるケーブルの支持は、例えば、実公昭61−22458号公
報等に示されるようにして行われる。すなわち、3本の
ケーブルを所定の間隔を隔てて正三角形状に配置するた
めに、第8図および第9図に示すようなケーブルの支持
手段が用いられている。
第8図に示すケーブルの支持手段においては、下側の
2本のケーブル1a,1bは、難燃性FRP等よりなるトラフ2
の下部に設置した台板4の上に、互いに所定の間隔を隔
てるように布設されており、他の1本のケーブル1cは、
FRP等の非磁性体よりなる中支持板3上に布設されてい
る。
また、第9図に示されている例においては、下側の2
本のケーブル1a,1bは、2つの凹溝7a,7bを設けた基板7
に支持され、他の1本のケーブル1cは、該基板7の中央
部から突出する受けスタンド8の上面の凹溝8aに支持さ
れている。そして、該ケーブル1cは、下側のケーブル1
a,1bとともにロープ9により一括固定されている。前記
ロープ9は、基板7に設けた係止部7dに係止された状態
で、3本のケーブルを一括固定している。この第9図に
示す一括固定支持手段は、第7図に示すトラフ2内のス
ネーク布設において、ケーブルの固定点31すなわち水平
スネークの正弦波中心点の部分に配置され、基板7の孔
7cを介してトラフの底面に固定されている。他方、第8
図に示されているケーブルの支持手段は、符号30、32の
部分すなわちスネーク布設の変曲点の位置にそれぞれ配
置される。
なお、第8図において5および5aは密閉されたトラフ
内を冷却する冷水管で、上支持板6に支持されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、トラフ内スネーク布設の3相ケーブ
ルを、スネーク布設の変曲点30,32において第8図に示
す支持手段により支持するときは、3相のケーブル1a,1
bおよび1cが相互に拘束されておらず、また各ケーブル
の相互位置関係が固定されておらず、各ケーブルは台板
4或は中支持板3上において、熱伸縮に基づきそれぞれ
自由に移動するので、3相のケーブル1a,1bおよび1cの
正三角形配置を維持できず、その結果、渦電流損失の増
大、近傍の制御電線における誘起電圧の上昇等の問題を
生じる。
かかる点から、スネーク布設の変曲点30、32において
も、第9図に示したスネーク布設の固定点31に用いる支
持手段のように、3相のケーブルを一括固定する支持手
段を用いる(ただし、この場合は基板7はトラフに固定
しない)ことも考えられる。然し、大サイズの高圧ケー
ブルはその単位長さ当りの重量が大であり(例えば、35
kg/m)、その曲げも必ずしも容易ではないので、延線キ
ャタピラによりケーブルを繰出しつつスネークを形成す
る中で、変曲点において受けスタンドの上面の凹溝8aに
ケーブル1cがぴったりと載るように位置させることは容
易なことではない。そして、この状態を維持するために
は、直ちにロープにより一括固定することが必要であ
る。従って、2本のケーブル1a,1bをトラフの底部分に
沿って水平スネーク布設したのち、その上方にケーブル
1cをスネーク状に布設しながら、順次、ケーブルを一括
固定する作業を並行的に進めることが必要になり、作業
が面倒になるだけでなく、作業効率を阻害するという問
題がある。
(発明の目的) 本発明は上記した問題点を解消するもので、スネーク
布設の変曲点において3相のケーブルを移動可能に、し
かも正三角形配置の関係を維持するように支持すること
ができる支持具、また、変曲点におけるスネークの形成
を容易とし、かつケーブルを仮止めすることができ、従
ってケーブルのスネーク布設とケーブルの一括固定とを
分離して効率よく行うことを可能とする支持具を提供す
ることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成する本発明のトラフ内布設ケーブル支
持具は、トラフ内に正三角形配置で水平スネーク布設さ
れる三相ケーブルをスネーク布設の変曲点において支持
するための支持具であって、 下方および左,右上側方にほぼY字状に等角度に突出
する脚部材11a,11b,11cを有するケーブルスペーサ10
と、該ケーブルスペーサの左,右上側方に突出する脚部
材11b,11cの何れか一方に着脱可能に止着される押え板1
5とから成り、 前記ケーブルスペーサ10は、その左右両側部および上
部に前記ケーブルをそれぞれ収容保持し得るように、隣
接する脚部材間に形成された円弧面の凹溝12a,12b,12c
を備え、各脚部材の先端部には、幅方向の端縁から中央
に向けて延長するスリット13a,13bを設け、これらのス
リット13a,13bはケーブルスペーサ10およびこれを収容
保持されているケーブル1a,1b,1cを一括固定するロープ
9を挿入係止し得るものであると共に、少なくとも、
左,右上側方に延長する脚部材11b,11cに設けたスリッ
トは押え板15の脚部17a,17bを挿入嵌着し得るように形
成されており、 前記押え板15は左,右の脚部17a,17bを有する門形の
平板部材であり、ケーブル布設にあたりスネーク布設の
変曲点におけるケーブル1cの湾曲の内側に位置する前記
脚部材11bもしくは11cのスリット13a,13bに前記脚部17
a,17bを挿入して該脚部材に取付けられ、ケーブルスペ
ーサ10の上部の凹溝12cに収容保持されるケーブル1cを
仮止めし得るものであることを特徴とする構成である。
(作用) 本発明のトラフ内布設ケーブル支持具は上述の構成を
有するから、ほぼY字状をなすケーブルスペーサ10の左
右両側部および上部に形成された凹溝12a,12b,12cに3
相のケーブル1a,1b,1cを収容保持すれば、各ケーブルは
脚部材を間に挟んだ一定の間隔を隔てて配置され、各ケ
ーブルの中心が正三角形の頂点に位置する正三角形配置
となる。
そして、本発明によれば、かかる正三角形配置状態に
おいて脚部材11a,11b,11cのスリット13a,13bに係止した
ロープ9によりケーブルスペーサ10及びケーブル1a,1b,
1cを一括固定することができるので、ケーブルが負荷変
動により伸縮する場合においても、スネーク布設の変曲
点において各ケーブルは一括固定された状態でケーブル
長さ方向に垂直な方向に移動して熱伸縮を吸収し、常に
3相ケーブルの正三角形配置を維持することができる。
本発明の支持装置を用いてトラフ内にケーブルをスネ
ーク布設する場合、ケーブルスペーサの両側部の凹溝12
a,12bにケーブル1a,1bが当接し、収容保持されるよう
に、ケーブル1a,1bをスネーク布設しかつケーブルスペ
ーサ10を配置したのちに、すなわちケーブルスペーサ10
が両端部のケーブル1a,1bにより安定に支持されている
状態において、ケーブルスペーサ10の上方の凹溝12cに
ケーブル1cを収容保持するように布設することになる。
そして、その布設に当っては、ケーブル1cの変曲点湾曲
の内側になる脚部材11b又は11cのスリット13a,13bに押
え板15の脚部17a,17bを挿入嵌着してケーブルスペーサ1
0に押え板15を取付けるので、ケーブル1cの湾曲の内側
が押え板15に当接するようにケーブル1cを押え板15に沿
わせて布設することにより、ケーブル1cをケーブルスペ
ーサ10の上部の凹溝12cに容易に布設することができ
る。
そして、この押え板15は、直線状に戻ろうとする力が
働いているケーブル1cをその湾曲の内側から支持するの
で、ケーブル1cは押え板15により効果的にその動きが抑
止される。すなわちケーブル1cは押え板15により仮止め
される。従って、スネーク布設の変曲点におけるケーブ
ル支持に本発明による支持具を用いれば、ケーブル1a,1
b,1cとケーブルスペーサ10との一括固定は、当該変曲点
におけるケーブル布設後直ちに行う必要はなく、適当な
長さの工事単位区間のケーブル布設を行った後に一括固
定を纏めて行うことができる。すなわち、ケーブルのス
ネーク布設と、一括固定とを分離してそれぞれ効率よく
作業を行うことができる。
(実施例) 図示した実施例に基づいて、本発明の詳細を以下に説
明する。
第1図に示すケーブルスペーサ10は、3相ケーブルを
水平スネーク布設したときに、その変曲点部分でケーブ
ルを支持するために用いられるもので、同図(a)は正
面図、(b)は一部欠截平面図で、(a)のA−A線を
矢視したものである。(c)は右側面図である。
第1図に示されるケーブルスペーサ10は、アルミ鋳物
等により構成されるもので、3本の脚部材11a〜11cを中
心部から左,右上側方および下方に互いに等角度をなす
ようにY字状に突出させて形成したもので、各脚部材の
間にすなわち、ケーブルスペーサの上面および左右両側
面にケーブルの収容保持に用いる凹溝12a〜12cをそれぞ
れ設けている。この凹溝は、ケーブルの外周の曲率に合
わせて円弧状に形成されており、それぞれの凹溝にケー
ブルを接触させた状態でケーブルを収容保持し得るよう
に形成されている。
従って、該凹溝12a〜12cに収容保持された3本のケー
ブルは該脚部材を間に挾み互いに一定の間隔を隔てて、
ほぼ正三角形の頂点部分にそれぞれ配置されることにな
る。
また、各脚部材には、その先端部にスリット13a,13b
を、それぞれ脚部材の幅方向の両側から中央部に向けて
切り込んだ状態に設けている。そして、前記一対のスリ
ット13a,13bは、後記するように、スネーク布設したケ
ーブルを仮止めする際に、後記の押え板を係止するため
に用い、また、ケーブルを一括して固定するロープを係
止するために用いられる。
前記ケーブルスペーサ10に組み合わせて用いられる押
え板15は、第2図(a)および(b)に示すように、ア
ルミ或はFRP等のプラスチックよりなる板部材を打ち抜
いて構成されるもので、本体16から2本の脚部17a,17b
を互いに並行に突出させて設けている。
前記脚部17a,17bの間隔は、前記ケーブルスペーサの
脚部材に設けたスリット13a,13bに対応させるもので、
該押え板15の脚部17a,17bを脚部材のスリット13a,13bに
挿入嵌着して、押え板15を固定保持させ、それによっ
て、ケーブルスペーサ10の凹溝12cの部分にケーブルを
仮止めさせ得るようにする。
上述のように構成したケーブルスペーサ10と押え板15
とは、第3図に示すように脚部材11aを下方に向けてト
ラフ上にセットされる。すなわち、最初に、該ケーブル
スペーサ10を2本のケーブル1a,1bの間に挿入してか
ら、上部の凹溝12cに収容されるケーブル1cの湾曲の内
側になる位置に、脚部材11bのスリット13a,13bを利用し
て押え板15を脚部材11bに取付ける。然る後に、押え板1
5がケーブル1cの湾曲部の内側に接するように、すなわ
ち押え板15をケーブル1cが図示のように押すように、ケ
ーブル1cを押え板15に沿わせることによりケーブル1cを
スネーク布設すると同時に前述の作用によりケーブル1c
が押え板15により仮止めされる。
ケーブル1cの仮止めは、ケーブルのスネーク布設の変
曲部分で、該ケーブルの湾曲の内側の部分に押え板が接
するように押え板を設置することにより行われるもので
あるから、ケーブルが第3図とは反対の方向に湾曲する
部分では、脚部材11cに押え板15を取付ける。
そして、ケーブルを布設する際に、適当な長さの工事
単位区間毎に、該ケーブルの変曲部分に、前記ケーブル
スペーサと押え板とを組み合わせた仮止め手段付きの支
持具を設けて、ケーブルをトラフ内でスネーク状に布設
し、その後で、ロープを用いて3本のケーブルとケーブ
ルスペーサを一括固定する作業を行い、押え板を取り外
すようにする。
上述したケーブルスペーサと3相のケーブルとの一括
固定は、第4図および第4a図に示されているように行
う。ケーブル1cは第3図に実線で示す位置に押え板15に
より支持されているが、ケーブル1cにはケーブル自体の
弾性力により直線状に戻ろうとする力が働いているの
で、押え板15を外すと、ケーブル1cは点線で示すように
凹溝12cの円弧面上に位置する。この状態において、ロ
ープ9を3本のケーブル1a〜1cの外側に巻き付けるよう
にする。その際に、各ケーブルの間に介在する脚部材の
スリット13a,13bに挿入して係止したロープを、ケーブ
ルの表面にたすき掛け状に巻いて、ケーブルをスペーサ
に確実に固定する。
なお、各ケーブルのケーブルスペーサに接する部分に
ゴムシートg等を巻いておけば、該ケーブルが熱収縮に
より、ケーブルスペーサに対して相対的に移動するよう
な場合でも、該ケーブルの表面を保護することが出来
る。
第5図に示されている支持具は、ケーブルの変曲点部
分の中間の固定点部分に設置される固定支持手段を示し
ている。この第5図に示される中間ブロック25は、脚部
材26aがクリート20に対して固定保持されるもので、ケ
ーブルスペーサの場合と同様に、ほぼY字状になるよう
に形成されている。
前記中間ブロック25を保持するクリート20は、トラフ
2の上に止めネジ23により取付け固定されるもので、ト
ラフの幅方向に所定の間隔をおいて凹溝22a,22bを設け
ており、該凹溝の部分にそれぞれケーブル1a,1bを収容
するようにしている。また、前記2つの凹溝の間に突部
21を設けており、該突部21に対して、中間ブロック25の
脚部材26aを止めネジ27により固定する。
前記クリート20に中間ブロック25を組み合わせて構成
した中間支持装置において、2つの部材により構成され
る凹溝28a,28bには、下部の2本のケーブル1a,1bが収容
され、中間ブロック25の上部の凹溝28cには、ケーブル1
cが収容される。そして、該3本のケーブルを一括して
ロープ9により結合固定している。なお、上記例におい
て、クリートと中間ブロックとは、それぞれアルミ鋳物
で構成することが出来るが、他のプラスチック等により
構成することも当然可能である。
前述したようなケーブルのスネーク布設の変曲点部分
と、中間固定部分とにおけるケーブル布設は、第6図に
示すような順序で行われ、第7図に示されているよう
に、トラフ内においてケーブルのスネークを形成させる
ことが出来る。このとき、ケーブルのスネークの一方の
変曲点部分30と、他方の変曲点部分32とは、第1〜3図
に示した本発明の支持具により支持され、中間固定点部
分31は、第5図に示すようなクリートと中間ブロックと
を組み合わせたもので支持される。なお、前記ケーブル
の変曲点部分30,32においては、前述したように、ケー
ブルスペーサに押え板を取付ける位置が異なることにな
る。
第6図にしたがって、本発明の支持具を用いたケーブ
ルの布設方法を説明する。第6図において、(a−1)
〜(a−3)は1本目のケーブル1aを布設する場合を、
(b−1)〜(b−3)は2本目のケーブル1bを、(c
−1)〜(c−3)は3本目のケーブル1cをそれぞれ布
設する作業の順序を示している。また、(a−1),
(b−1),(c−1)の各図は一方の変曲点部分30の
部分を、(a−2),(b−2),(c−2)の各図は
中間固定点部分31の部分を、(a−3),(b−3),
(c−3)の各図は他方の変曲点部分32の部分をそれぞ
れ示している。
まず、最初に1本目のケーブル1aの布設を行う際に
は、トラフ2の一方の壁に接するようにして、変曲点部
分を設定するブロック35,35aを配置するとともに、中間
固定点部分には、クリート20を固定して配置する。
そして、1本目のケーブル1aは、ブロック35,35aに側
部を沿わせた状態で延線し、中間部をクリート20の凹溝
に載置する。なお、(a−1)に示されるように、変曲
点部分30では、2本のケーブルを隔てるためのブロック
36と、2本目のケーブルを収容するための位置決め部材
としてのスペーサ38を配置するとともに、他端部を規制
するブロック37を配置する。
前記第6図の(a−1)〜(a−3)に示されるよう
にして、1本目のケーブル1aをスネーク状に延線する。
前記ケーブル1aの布設に際して、変曲点部分間でのケー
ブルのスネーク幅2Sは、通常、ケーブルの径の1.5倍程
度になるように設定されるものであるから、変曲点と中
間固定点間でのスネーク幅Sはケーブルの径の3/4程度
に形成される。
さらに、同図(b−1)〜(b−3)に示されるよう
にして、2本目のケーブル1bの延線を行う。この2本目
のケーブル1bの延線を行う場合には、ブロック36,37の
間に配置されているスペーサ38を取り除いて、その部分
に変曲点部分のケーブルを挿入して、固定するようにす
る。
また、他方の変曲点部分では、ケーブル1bの両側を、
ブロック36a,37aにより規制するようにしている。この
ようにして、トラフ内にスネーク状態で2本のケーブル
を布設する。
3本目のケーブル1cについては、(c−1)〜(c−
3)に示されるようにして、ケーブルスペーサ10と、中
間ブロック25とをそれぞれ取付けることにより行う。
前記ケーブルスペーサ10を取付ける際には、2本のケ
ーブル1a,1bの間に配置されるブロック36を取り外し、
その空間に脚部材11aを挿入し、該ケーブルスペーサ10
を位置決めする。
また、中間ブロック25を取付ける場合には、前記第5
図に示したように、クリート20に対して止めネジ27を介
して固定するもので、それぞれの部分にケーブルスペー
サ10と中間ブロック25とを取付けた後で、それぞれの支
持部材の上部の凹溝12c、28cに対して、3本目のケーブ
ル1cを延線する。
なお、ケーブルスペーサ10に対してケーブルを延線す
る場合には、同図(c−1)および(c−3)に示され
るように、ケーブルの変曲部の内側に接するように押え
板15を配置しておき、該押え板により曲がり部の内側を
押えるようにして、3本目のケーブル1cの延線を行うよ
うにする。
そして、前述したようにして、3本のケーブルを延線
した後で、各支持部材とケーブルとをロープで一括して
結び、ケーブルによる正三角形の配置形状を設定する。
なお、前記(c−1)および(c−3)に示されるよう
に、変曲点部分のケーブルの湾曲の内側の部分には、ブ
ロック37、35aが残されることになる。これ等のブロッ
クは、トラフ2内でのケーブルの布設が終了した後で、
全部を取り外す。上述のようにして、トラス2の内部に
ケーブルを布設し、その上部に従来例に示したような冷
水管を配置して、トラフの上部材をかぶせ、該トラフを
密閉する。
(発明の効果) 本発明の支持具は前記した通りの構成を有しかつ前記
説明した通りに作用するので、スネーク布設の変曲点に
おいて3本(3相)のケーブルをその熱伸縮を吸収でき
るように移動可能に支持し、しかも、正三角形配置を維
持するように支持することができる。
また、ケーブルスペーサの上部の凹溝12cにケーブル1
cを収容保持させる布設は、ケーブルスペーサが両側部
のケーブル1aおよび1bにより安定に支持されている状態
において行うことができ、しかも、その布設に当っては
ケーブル1cの湾曲の内側になる脚部材に押え板を取付け
て行うことができるので、ケーブルをその湾曲の内側が
該押え板に当接するように該押え板に沿って布設すれば
よく、布設が容易である。
そして、上記押え板がケーブルの動きを抑止し、ケー
ブルを仮止めするので、ケーブルスペーサと3本のケー
ブルとのロープによる一括固定は、ケーブルを当該変曲
点に布設支持したのち直ちに行う必要はなく、適当な長
さの工事単位区間においてケーブルのスネーク布設を行
ったのちに、その区間内の一括固定を纏めて行うことが
でき、ケーブルのスネーク布設と一括固定の作業を分離
してそれぞれ効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の支持具を構成するケーブルスペーサを
示すもので、同図(a)は正面図、(b)は一部欠截平
面図、(c)は右側面図、第2図は押え板の構成を示す
もので、同図(a)は正面図、(b)は側面図、 第3図はケーブルスペーサに押え板を組み合わせた状態
でケーブルとの関係を示す説明図、 第4図はケーブルスペーサと3本のケーブルを一括固定
した状態の説明図、第4a図はその側面図、 第5図は固定点部分に設置される固定支持手段の説明
図、 第6図はトラフ内におけるケーブル布設の説明図で、同
図(a−1)ないし(a−3)は1本目のケーブルを、
(b−1)ないし(b−3)は2本目のケーブルを、
(c−1)ないし(c−3)は3本目のケーブルをそれ
ぞれ布設する工程を示しており、 第7図はトラフ内に布設されたケーブルのスネーク状態
の説明図、第8図および第9図は、それぞれ従来のトラ
フ内布設ケーブルの支持具の説明図である。 図中の符号 1a,1b,1c……ケーブル、2……トラフ、9……ロープ、
10……ケーブルスペーサ、11a,11b,11c……脚部材、12
a,12b,12c……凹溝、13a,13b,……スリット、15……押
え板、17a,17b,……脚部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−117137(JP,U) 実開 昭52−66989(JP,U) 実公 昭61−25314(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラフ内に正三角形配置で水平スネーク布
    設される三相ケーブルをスネーク布設の変曲点において
    支持するための支持具であって、 下方および左,右上側方にほぼY字状に等角度に突出す
    る脚部材11a,11b,11cを有するケーブルスペーサ10と、
    該ケーブルスペーサの左,右上側方に突出する脚部材11
    b,11cの何れか一方に着脱可能に止着される押え板15と
    から成り、 前記ケーブルスペーサ10は、その左右両側部および上部
    に前記ケーブルをそれぞれ収容保持しうるように、隣接
    する脚部材間に形成された円弧面の凹溝12a,12b,12cを
    備え、各脚部材の先端部には、幅方向の端縁から中央に
    向けて延長するスリット13a,13bを設け、これらのスリ
    ット13a,13bはケーブルスペーサ10およびこれに収容保
    持されているケーブル1a,1b,1cを一括固定するロープ9
    を挿入係止し得るものであると共に、少なくとも、左,
    右上側方に延長する脚部材11b,11cに設けたスリットは
    押え板15の脚部17a,17bを挿入嵌着し得るように形成さ
    れており、 前記押え板15は左右の脚部17a,17bを有する門形の平板
    部材であり、ケーブル布設にあたりスネーク布設の変曲
    点におけるケーブル1cの湾曲の内側に位置する前記脚部
    材11bもしくは11cのスリット13a,13bに前記脚部17a,17b
    を挿入して該脚部材に取付けられ、ケーブルスペーサ10
    の上部の凹溝12cに収容保持されるケーブル1cを仮止め
    し得るものであることを特徴とするトラフ内布設ケーブ
    ル支持具。
JP18212689A 1989-07-14 1989-07-14 トラフ内布設ケーブ支持具 Expired - Lifetime JP2673375B2 (ja)

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