JP2672982B2 - マークシート及びマークシート読取装置 - Google Patents

マークシート及びマークシート読取装置

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JP2672982B2
JP2672982B2 JP63225746A JP22574688A JP2672982B2 JP 2672982 B2 JP2672982 B2 JP 2672982B2 JP 63225746 A JP63225746 A JP 63225746A JP 22574688 A JP22574688 A JP 22574688A JP 2672982 B2 JP2672982 B2 JP 2672982B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、所定の位置に入力データを表わすマーク
を記入するマークシートと、そのマークシートに記入さ
れたマークを読取るマークシート読取装置に関する。
〔従来の技術〕
タイミングマークと、このタイミングマークに整列し
た複数行複数列のマーク位置指標とが同一面に印刷さ
れ、入力データに応じてそれぞれ所定のマーク位置指標
の位置にマークを記入するカード,はがき或いはシート
等があり、以下これらを総称して「マークシート」とい
う。
これらのマークシートには、上記のようにタイミング
マークとマーク位置指標のみが印刷された汎用マークシ
ートの他に、第8図に示すように、マークシート1′の
マーク位置指標3を必要なデータ領域に限定して配置
し、それを複数の欄に仕切る枠4と、その各欄の種別等
を表示する文字(記号を含む)5からなる文字列6等
が、その目的や用途に応じてデザインされ、印刷された
専用マークシートがある。
また、マークシート1′を、その一辺を基準辺7とし
て矢示方向に搬送し、それと直角に多数の反射型フオト
センサ例えばピーク波長940nmの赤外LED(発行ダイオー
ド)を光源としシリコンフオトトランジスタを検出器と
するフオトリフレクタを列設したセンサアレイを備え、
マークシートのマーク内容を読み取るマークシート読取
装置がある。
そのマークシート読取装置(オプテイカル・マークシ
ート・リーダ、以下「OMR」という)においても、ただ
単に検出信号からマークの有無を判別してマークを読取
り、その座標(行と列のナンバ)をパーソナルコンピユ
ータ等のホストマシンに出力するだけのOMRと、検出信
号から濃度を判別してマークシートの汚れ等の疑似信号
を排除したり、以上を検出して表示する等の診断機能
や、記入されたデータの統計処理機能あるいはマークに
よる解答の正誤を判定して採点する自動採点機能等を備
えた高性能OMRとがある。
一般に、マークシート1′のマーク位置指標3或いは
枠4は、誤読防止のために、肉眼では識別容易であるが
赤外フオトセンサには読取れないような、例えば赤外部
における反射率が高いドロツプアウトカラーのインクで
印刷されている。
一方、フオトセンサが確実に読取れるように、タイミ
ングマーク8は例えば赤外部でも反射率が低い(吸収率
が大)特殊な黒色インクで印刷され、入力データである
マーク2の記入には例えばHBまたはそれより濃い鉛筆等
が使用される。
文字列6はドロツプアウトカラーで印刷されることが
多いが、タイミングマークと同色で印刷されることもあ
る。
したがつて、マークシートは、ドロツプアウトカラー
とクロ(以下、赤外部反射率の低い濃色を「クロ」とい
い、黒色でも赤外部反射率の高いものは含まない)との
組合せによる少くとも2色で印刷されていた。
また、多数のマークシートを重ねたシートスタツクOM
Rで読取る時に、そのシートスタツクがすべて同一のマ
ークシートからなる場合は問題ないが、誤つて異なるマ
ークシートが混入したものをそのまま読取ると誤つた結
果を生む事故になり、特に統計処理や自動採点処理を行
つた場合はその事故が重大な問題を招くことがある。
このような事故を防止するため、例えばマークシート
1′に設けた科目欄10内のA〜Tを表わす20個のマーク
位置指標のうち、例えばEに該当する位置にマーク2aを
記入したり、予め左から第1列目に示したような識別マ
ーク12をクロで印刷して置く。
OMRは、データを記入したマークと共に、この科目欄1
0内のマーク2aや識別マーク12を読取り、予めメモリさ
れている識別マークや科目マークのアドレス表と照合し
て、このマークシートが解答用紙(3)用マークシート
であり、記入されたデータの内容が科目Eの問題に対す
る解答であることを判定する。
したがつて、OMRはそのマークシートの内容が現在採
点中の科目の正規の用紙に記入された解答であるか否か
を判定して、正しければ採点・集計を続行して、正しく
なければそのマークシートを無視して作業を続行する
か、エラーを表示してオペレータが再スタートを指令す
るまでストツプすることにより、事故を防止している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、人手によるマークの記入は、時として
違つたマーク位置指標の位置に記入する誤記入が起き
る。
解答記入欄11に記入する解答データのマーク2の誤記
入はそれ自体が採点の対称であるが、例えば上述した科
目欄10のマーク2aは位置を1つ間違えただけで採点対称
外解答用紙と判断され、解答者の成績を大きく左右す
る。
したがつて、このような固有データはなるべく記入に
よらず、解答用紙を分類しそれぞれ予め識別マークを印
刷した専用マークシートを用意することが望ましいが、
必然的にコストアツプを供なう。
また、識別マークのために少なくとも1列分の専用エ
リアが必要となり、第8図に例示したマークシートのよ
うに使用データ領域が広い場合、シート送り方向の前後
(同図上では左右)の余裕がなくなり、両端部のデータ
読取が不確実になり易い。
したがつて、確実なシート搬送や読取りを期する為
に、サイズが1ランク大きいシートを使用するようにな
り、コストアツプの一因になる。
事務消耗品であるマークシートは、その消費量が大き
いので、少しでもコストを下げたいという希望が強い。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、
判別な識別マークを印刷したり記入したりせずに他のマ
ークシートの混入による事故を防止できるようにするた
めのマークシート及びそのマークシート読取装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記の目的を達成するため、シートの送り
方向に沿うタイミングマークと、このタイミングマーク
に整列してマーク記入位置を指示する多数のマーク位置
指標及びそれを複数の欄に仕切る枠の表示と、その各欄
の種別あるいは内容を表示する文字列とが、それぞれシ
ートの同一面に印刷されたマークシートにおいて、文字
列のうちの特定の文字又はその文字の一部あるいは枠の
一部をタイミングマークのうちの特定のタイミングマー
クと整列する位置に印刷して、マークシート識別用のシ
ークレツトマーク(隠しマーク)に兼用したものであ
る。
また、マークシートをタイミングマークの配列方向に
搬送するシート搬送手段と、その搬送方向と直交する方
向に多数の反射型フオトセンサを列設したセンサアレイ
と、その各フオトセンサからの検出信号を判別して処理
する信号処理回路とを備え、上記のマークシートのマー
ク内容を読み取るマークシート読取装置であつて、セン
サアレイによるシークレツトマークに兼用した特定文字
又はその一部あるいは枠の一部の読取結果を予めメモリ
に記録している判別用データと対比してマークシートの
適否を判別するマークシート判別手段を設けたものであ
る。
さらに、センサアレイに列設された多数のフオトセン
サのうちの、記入されたマーク読取用のフオトセンサ
と、前記タイミングマーク或いはマークシート識別用の
シークレツトマーク読取用のフオトセンサとの読取不能
な不感波長帯域を異ならせたものである。
〔作 用〕
この発明によるマークシートは、上記のように特定の
文字又は文字や枠の一部を特定の座標位置に印刷して、
マークシート識別用の識別マークに代わるシークレツト
マークに兼用したことにより、従来の識別マークのため
の専用エリアが不要になるので、シートのデザインに余
裕が出来て両端部のデータ読取りが確実になる。
また、上記のようなOMRであつて、シークレツトマー
クの読取結果を予めメモリに記録している判別用データ
と対比してマークシートの適否を判別するマークシート
判別手段を設けたことにより、マークシートのデザイン
の自由度と相俟つて、従来の識別マークに比べて遥かに
多数の分類が設定出来るから、専用マークシートの種類
がいかに増大しても対応出来る。
さらに、その多数のフオトセンサのうちの、記入され
たマーク読取用のフオトセンサと、タイミングマーク或
いはシークレツトマーク読取用のフオトセンサとの読取
不能な不感波長帯域を異ならせたことにより、タイミン
グマーク或いはシークレツトマーク読取用のフオトセン
サは、対象とするマークシートの通常はドロツプアウト
カラーとなる色の印刷も読取ることが出来るようにな
る。
したがつて、タイミングマーク或いはシークレツトマ
ークもマーク位置指標の同じドロツプアウトカラーで印
刷することにより、従来少なくとも2色刷りであつたマ
ークシートを1色刷りにすることが出来、大幅なコスト
ダウンが計れる。
〔実 施 例〕
以下、この発明を実施例に基いて具体的に説明する。
第1図は、請求項1の発明によるマークシートの実施
例を示す平面図である。
マークシート1の下辺は、OMR20がこのシートを矢示
方向に搬送する時にシートの位置と傾きを規正するため
の基準辺7であり、タイミングマーク8はこの基準辺7
に沿つてあるピツチP(例えば1/6インチ以上であれば
必ずしも一定でなくてもよい)でクロのインクを使つて
印刷されている。
マーク位置指標3は、このタイミングマーク8に整列
し、基準辺7に平行で互に一定間隔(例えば0.2〜0.3イ
ンチ)の複数行を形成して2次元的に配列され、ドロツ
プアウトカラーで印刷されている。
一般に、マーク位置を示す行列の座標データは、シー
トの左下隅を原点として行は下から上へ、列はタイミン
グマークの数で左から右へそれぞれ順につけた番号によ
つて決定される。
この実施例では、マーク位置指標を配置し得る最大デ
ータ領域は14行46列であるが、実際に使用している使用
データ領域は12行45列である。また、第8図に示した従
来例では、使用データ領域は13行46列であり、例えば科
目Eを表わすマーク2aの座標は第13行第30列すなわち
(13,30)である。
実際に使用されているマーク位置指標自体は、第2図
(a)に例示したように小さなマーク記入範囲を示すも
のであるが、一般にはマークの記入を容易にして誤記入
を防止するために、同図(b)に示したような番号や記
号あるいは文字が併記されている場合が多い。
タイミングマーク8とマーク位置指標3との整列のし
かたはOMRの読取タイミングと関連し、或る規定のタイ
ミング幅の間に、フオトセンサがシート面の反射率の低
下を検出してその検出信号を出力したか否かに応じて、
マークの有無が判定される。
マークシート上でのタイミングマーク8とマーク位置
指標3との相対位置の例を第3図に示す。
第3図(a)は、タイミングマーク8の幅W(例えば
W=0.03インチ)、即ちその前縁8aと後縁8bの間にマー
ク位置指標3を設けた直下型の例であり、同図(c)
は、或るタイミングマーク8の後縁8bから次のタイミン
グマーク8′の前縁8a′までの間にマーク位置指標3を
設けたマーク間型の例である。
同図(b)は、同図(a),(c)の中間型で、タイ
ミングマーク8の前縁8aからなる規定幅(通常2W〜3W)
の中にマーク位置指標3を設けたタイミング制御型の例
である。
直下型は許容幅が狭いので、タイミングマーク8とマ
ーク位置指標3との2色の印刷がずれたりマーク記入の
位置が偏つたりするとマークを読落すことがあり、マー
ク間型は許容幅が広すぎて、汚れ等を疑似信号をマーク
として読込む恐れがあるので、一般に第1図(及び第8
図)に示した例のようにタイミング制御型に属するもの
が多い。
タイミングマーク8とシークレツトマーク9a〜9fを兼
ねる「解答用紙(3),受験番号,氏名,科目,解答記
入欄,1〜10,21〜30及び国語」と文字はクロ,その他は
ドロツプアウトカラーで印刷されている。
実施例が従来例(第8図)と目立つて異なつた点は、
先ず科目欄10がなくなつて「国語」という文字がクロで
印刷されたことと、識別マーク12がなくなたこと、及び
その為にタイミングマーク8が1つ減つて左右に余裕が
生じたことである。
実施例において、識別マーク12(第8図)に代わるシ
ークレツトマークの例えば座標(11,15)に設けられた
文字「1」9aは自動採点機能を作動させるコードであ
り、解答用紙(3)を表わすコードは(11,21),(11,
22)に設けられた文字「1」9bおよび文字「0」の左側
厚肉部9cである。
また、従来例(第8図)では科目E(国語)を表わす
マーク2aを記入していたが、実施例(第1図)では文字
「国語」がクロで印刷されていて、座標(13,26)に設
けらた文字「国」の国構えの左側縦線9dが記入マーク2a
の代りに印刷されている。
この様に、文字列6のうちの特定の文字9a,9b、文字
の一部9c,9dあるいは枠4の一部が、特定の行例えば第1
1行,13行の特定の例えば第15,21,22,26列のタイミング
マークと整列するマーク位置になるように、かつ他のコ
ードに相当する位置に疑似信号が発生しないようにマー
クシートをデザインし、印刷することによりシークレツ
トマークに兼用することが出来る。
実施例において例えば文字「1,10,21,30」等の第11行
における位置を、それぞれタイミングマーク8に整列し
たり外れたりするように左右に移動させて、それ等を組
合せるだけでも表わせる種類は極めて多数になる。
また、科目別を示す文字は、その位置が科目を示すシ
ークレツトマークとして印刷されているから、記入ミス
による事故がなく、文字を読めば誤つて他の解答用紙を
配布する恐れもない。
第4図は、OMRの外観の一例を示す斜視図であり、第
5図は同じくその上カバー23を外して、内部の本体要部
を示す概略平面図である。
シートスタツク21は、各マークシート1が表面(マー
ク側)を上向きに、且つレバー26を操作することにより
マークシート1の幅に応じて搬送方向に直角に移動する
幅規正板25によつてその基準辺7が固定されたガイド板
24に当接するようにホツパ22上にセツトされる。
この時に、シートスタツクの終了を示すシークレツト
マークを有するマークシートを最後に重ねてマークシー
ト1のコーナーカツト13(左上隅)が揃つていることを
確認すれば、そのシートスタツクの各シートは表裏・上
下左右が揃つている。
OMR20が読取りを開始すると、先ず搬送ローラ27と排
紙ローラ28がそれぞれ図示しないメインモータによる駆
動され規定の搬送速度で回転する。
給紙ローラ29は、それぞれ図示しない給紙クラツチと
ワンウエイラチエツトを介してメインモータに結合され
ている。
マイクロコンピユータよりなるOMRの制御器(後述)
から給紙命令が入力すると、給紙クラツチがオンになつ
て給紙ローラ29が搬送速度あるいはそれより若干遅い速
度で回転し、シートスタツク21の最上部にあるマークシ
ート1を1枚だけ搬送ローラ27へ給紙する。
給紙されたマークシートが搬送ローラ27によつて規定
の搬送速度で搬送され始めると、給紙クラツチがオフに
なるが、ワンウエイクラツチにより給紙ローラ29はその
マークシートに追従して回転し、マークシートが離れる
と停止するから、2枚目以降のマークシートは次の給紙
命令が入力されるまで給紙されることはない。
搬送されているマークシートは、読取基板40の下側を
通つて排紙ローラ28に達し、スタツカ30上に排出され
る。
読取基板40には、矢示したマークシートの搬送方向と
直交してセンサアレイ41が配設されている。
センサアレイ41はガイド板24側から順に番号(O〜
N)を付した複数のフオトセンサ42からなり、各フオト
センサ42は、それぞれマークシート1のマーク位置指標
3の各行に対応する位置に、その検出部を下向きにして
配設されているから、マークシート1が読取基板40の下
側を通過する時に記入されたマーク,タイミングマーク
或いはシークレツトマーク(による反射率の低下)を検
出して検出信号を出力する。
また、図示しないが、各フオトセンサ42の検出部に対
抗し、マークシート1がその上を通過する面はクロに仕
上げられているから、マークシート1がない時には反射
率が最低になつている。
第6図は、その検出信号を処理する回路の一例を示す
ブロツク図であり、第7図は、同じくその処理の一例を
示すフローチヤートである。
制御器50は、マイクロコンピユータ(以下「CPU」と
いう)51と、プログラムや判別用データであるマークの
アドレス表をストアしたROM52と、列カウンタ(CC)53,
行列メモリ54等のエリアを有するRAM55と、I/O56及びイ
ンタフエース(I/F)57とから構成される。
ホストマシン70には、例えばデータ,メツセージ等を
表示するモニタ71や、指令,データ等を入力するキーボ
ード72や、結果を記録するプリンタ73等の周辺機器が付
属すると共に、制御器50のインタフエース57を介してOM
Rと接続されている。
制御器50は、I/O56に接続されたOMR内部の各種センサ
類60からの情報を入力して判断し、同じくI/O56を通し
て接続された各種シーケンス機器群61に命令を出力する
シーケンス制御と、センサアレイ41を構成するフオトセ
ンサ42−0乃至42−Nが出力する検出信号のデータ処理
を行なう。
RAM55の列カウンタ53および行列メモリ54には、各マ
ークシートの給紙命令ごとにクリアされ、列カウンタ53
はタイミングマークの検出信号を積算して列番号をカウ
ントし、行列メモリ54はフオトセンサ41−1乃至41−N
が出力する各マークの検出信号(濃度データ)をそれぞ
れ行番号,列番号に対応するアドレスにメモリする。
UE検出回路45は、タイミングマークを検出するフオト
センサ42−0の検出信号のアツプエツジ(UE)を検出し
て、制御器50のI/O56とタイミング発生回路(TG)46と
にパルス信号を出力する。
そのパルス信号は、I/O56を通つてRAM55の列カウンタ
53を1つ進める。
タイミング発生回路46は、UE検出回路45からのパルス
信号が入力すると、予め設定されたマーク読取りのタイ
ミング幅に相当するタイミング信号をゲート47に出力
し、その期間だけゲート47をオープンさせる。
フオトセンサ42−1乃至42−Nはそれぞれ第1行乃至
第N行に属するマークを検出して、その濃度に対応した
アナログ検出信号をMPX(アナログマルチプレクサ)48
に出力する。
このアナログ検出信号は、制御器50からの選択命令に
応じて第1行から第N行まで順次切換えられるMPX48を
通過し、ADコンバータ(ADC)49によつてデジタル検出
信号に変換され、ゲート47に出力される。
ゲート47は常時クローズされているが、タイミングマ
ークが検出されると一定時間オープンされ、その間第1
行から第N行までのデジタル検出信号が順次繰返してゲ
ート47を通過し、I/O56を介して制御器50に出力され
る。
制御器50のCPU51は、MPX48に出力している選択命令の
内容と、列カウンタ53の内容とが示している行番号,列
番号に対応する行列メモリ54のアドレスにストアされて
いるデータ(最初は0)と、入力したマークの濃度に応
じたデジタル検出信号のデータとを比較し、検出信号の
データが既にストアされているデータ以下の時はそのま
ま、より大きい時は検出信号のデータを該当アドレスに
ストアする。
その結果、ゲート47が再びクローズされた時点で、行
列メモリ54の該当列の第1行乃至第N行に対応するアド
レスには、それぞれ各マークの最大濃度に対応したデー
タがストアされる。
マークシートがセンサアレイ41の下側を通過し終る
と、すべてのフオトセンサ42は最高濃度(最低反射率)
を検出するから、その状態がマーク読取りのタイミング
期間中接続していればマークシート1枚分の読取り終了
と判定して、行列メモリ54にストアされた各マークの濃
度データを判別して、シートの汚れ等による疑似信号を
排除してマークの有無を示す2値データに変換する。
次に、シークレツトマーク(SM)を判定して、それが
シートスタツクの終了を示すものであればエンドへ、否
であれ列カウンタ53の内容CCがそのマークシートのタイ
ミングマークの数Tmaxと一致するか否かを判定する。
一致しなければ、タイミングマークの読落しあるいは
シートの汚れをタイミングマークと誤認する等のミスリ
ードが生じたことにより、読取られたマークの座標の列
データは信用出来ないので、下記のエラー処理に行く。
次に、シークレツトマークが現在処理中の正規のシー
クレツトマークと一致するか否かを判定する。
正規のシークレツトマークと一致すれば、行列メモリ
54中の記入データエリアにあるマークの有無を判定し
て、採点その他のデータ処理を実行し、その結果をホス
トマシン70に転送した後、次の給紙命令の入力を待機す
る。
一致しない場合は、エラー処理としてOMR20は読取つ
た解答データを処理せずに放置し、エラーを表示して一
時停止する。
オペレータが、スタツカ30に排紙されたマークシート
の一番上にあるエラー原因となつたマークシートを除去
するか、原因を放置してそのマークシートをホツパ22の
一番上に戻してから、再スタートを指示すれば、次のマ
ークシートから読取作業が再開される。
この際、RAMにメモリされていた無意味なデータは、
再開時の最初の給紙命令でクリアされるから、結果デー
タに影響することはない。
シークレツトマーク(SM)は、予めROM52にストアさ
れているマークのアドレス表に登録されている多数の項
目(それぞれ複数のアドレスの組合せよりなる)のうち
何れか1項目に対応する各アドレスにマークが有るか否
かで判定される。
例えば、解答用紙(3)を使用した国語の解答シート
で自動採点を行なう場合には、マークアドレスのデータ
は1115,1121,1122,1326であり、実施例に示したマーク
シートはそれぞれシークレツトマークの9a乃至9dが対応
するから、正規であると判定される。
この例では座標(11,34)の文字「1」9eあるいは座
標(13,27)の文字「国」の国構えの右側縦線9fもマー
クと認識されるから、上記のデータに1134,1327を加え
ても良く、個数が増すほど判定ミスの恐れが減少する。
このシートスタツクの読取作業を開始する前に、シー
トスタツクの類別あるいはシークレツトマークの種類お
よび模範解答データ等の必要データがホストマシンから
OMRに入力されている。
あるいは、シートスタツクの第1枚目に模範解答をマ
ークで記入した正規の用紙を重ねて置いて、第1枚目の
マークシートが読取られてそのデータがメモリされた
後、そのシークレツトマーク欄のすべてのマークの座標
を予めROMにストアされているシークレツトマークのコ
ード表と対照して一致するシークレツトマークの種類を
選択したり、模範解答エリアに模範解答データをストア
して置いて、第2枚目から自動採点処理,統計処理を実
行する。
シークレツトマークの種類が分れば、マークシートの
種類によつてタイミングマークの数Tmaxも分るから、マ
ークシート1枚分の読取り終了と判定された時に列カウ
ンタの内容CC=Tmaxになつているか否かの判定が出来
る。
以上、請求項1の発明によるマークシートと、請求項
2の発明によるOMRとを、実施例によつて説明した。
このように、解答者あるいはデータ記入者がマークを
記入しなければならないシート毎の個別データを除い
て、共通項目あるいは用紙別を示す固有データをなるべ
く予め印刷したシークレツトマークに置換えた専門マー
クシートをつくつて、データの記入ミスを防止すると共
に使用者が一見して用途目的が分るように印刷された文
字やその一部あるいは枠の一部をシークレツトマークに
兼用するマークシートと、そのシークレツトマークを読
取つてマークシートの適否を判別する手段を設けたOMR
とを組合せることにより、専門マークシートをつくるこ
とによつて増大するシークレツトマークの種類に自由に
対応し得るシステムを構成することが出来る。
また、従来発光効率のよい大出力LEDは例えばピーク
波長940nmのような赤外部にピーク波長をもつ赤外LEDし
かなかつた為に、フオトリフレクタ(反射型)或いはフ
オトインタラプタ(透過型)等の光源と受光部を有する
フオトセンサも赤外光を利用するものに限られていた
が、近年可視域にピーク波長をもつ発光効率のよい大出
力LED例えばピーク波長650nmのLEDを使つて可視光を利
用するフオトセンサが生産されるようになつた。
このような可視光フオトセンサを使用すると、従来の
赤外フオトセンサが感じないドロツプアウトカラーで印
刷されたマーク位置指標や枠あるいは文字も検出するの
で、マーク位置指標の位置に記入する記入マークを読取
るセンサとしてはノイズが多過ぎて使用出来ないが、記
入マークと混在しないタイミングマーク或いはシークレ
ツトマークを読取るセンサとしては使用可能である。
従つて、例えば第5図に示した読取基板40上のセンサ
アレイ41において、タイミングマークのみを検出するフ
オトセンサ42−0を可視光フオトセンサに置換え、他の
フオトセンサ42−1乃至42−Nには従来の赤外フオトセ
ンサを使用して、タイミングマークを従来のドロツプア
ウトカラーのうちこの可視光センサが検出し得る色で印
刷すれば、少くともドロツプアウトカラーのうちの1色
とクロを組合せた2色印刷が必要であつたマークシート
を、上記のドロツプアウトカラーによる単色で印刷する
ことが出来る。
これにより、印刷工程は1工程なり版も1個で済むだ
けでなく、色の異なるタイミングマークとマーク位置指
標の整列性すなわち色ズレに注意しないでよいからコス
トは大幅に下る。
また、色ズレによる整列性の誤差が0になるから、マ
ーク読取りのタイミング精度が向上し、その分だけマー
ク記入の際の記入位置の偏差による読落し等のエラーが
減少する。
さらに、可視光フオトセンサは当然クロで印刷された
マークも検出し、従来の2色印刷によるマークシートも
何等支障なく使用することが出来るから、上位機能を有
するOMRとなる。
これ等の効果は、シークレツトマークについても全く
同様である。
従つて、マークシートの実施例(第1図)において、
シークレツトマークのみで記入マークのない第13行を読
取るフオトセンサ42−13は赤外フオトセンサから可視光
フオトセンサに置換えることが出来る。
また、同一行に記入マークとシークレツトマークが存
在する第11行のような場合、あるいはシークレツトマー
ク最大または使用データ領域のどこにあつても読取れる
ためには、センサアレイ41の他に、それと平行にフオト
センサ44−0乃至44−Nからなるセンサアレイ43を配設
し、それ等のフオトセンサのうち、センサアレイ41のフ
オトセンサ42−1乃至42−Nを記入マークを読取る赤外
フオトセンサ、その他をすべて可視光フオトセンサで構
成すればよい。
この場合、2列のセンサアレイ41,43はそれぞれタイ
ミングマーク検出用のフオトセンサ42−0,44−0の検出
信号をタイミングの基準として独立の列カウンタを設け
れば、タイミングマークのピツチPの異なるあるいは不
等なマークシートも読取ることが出来る。
この実施例によれば、センサアレイに列設された多数
のフオトセンサのうちの、記入されたマーク読取用のフ
オトセンサと、タイミングマーク或いはシークレツトマ
ーク読取用のフオトセンサとの読取不能な不感波長帯域
を異ならせたことにより、記入されたマーク読取用のフ
オトセンサに対するドロツプアウトカラーであつて、タ
イミングマークあるいはシークレツトマーク読取用のフ
オトセンサが検出可能である色による単色印刷でマーク
シートを作製することが出来る。
使用するフオトセンサの数が増えることにより、OMR
が若干コストアツすることは避けられないが、使用量の
大きいマークシートのコストを大幅に下げることによ
り、システム全体としてのコストが下がることは明らか
である。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明によれば、入力データの
うち共通項目や用紙別を示す固有データはなるべくシー
クレツトマークに置換えてマークの記入ミスによる事故
を防止して、確実なマークの読取りを行なうと共に、シ
ステム全体としてのトータルコストを下げることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の発明によるマークシートの実施例を
示す平面図、 第2図はマーク位置指標の例を示す説明図、 第3図は同じくそのタイミングマークとマーク位置指標
の相対位置の例を示す説明図、 第4図は請求項2及び3の発明によるマークシート読取
装置の外観の一例を示す斜視図、 第5図は同じくその要部を示す概略平面図、 第6図は同じくその信号処理回路の一例を示すブロツク
図、 第7図は同じくそのシークレツトマーク判別処理の一例
を示すフローチヤート、 第8図はマークシートの従来例を示す平面図である。 1……マークシート、2……マーク 3……マーク位置指標、4……枠 5……文字、6……文字列 8……タイミングマーク 9a〜9f……シークレツトマーク 20……マークシート読取装置(OMR) 27……搬送ローラ、28……排紙ローラ 29……給紙ローラ 41,43……センサアレイ 42,44……フオトセンサ 45……UE(アツプエツジ)検出回路 46……タイミング発生回路 47……ゲート、50……制御器 51……CPU(マイクロコンピユータ) (マークシート判別手段) 52……ROM、55……RAM 70……ホストマシン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートの送り方向に沿うタイミングマーク
    と、このタイミングマークに整列してマーク記入位置を
    指示する多数のマーク位置指標及びそれを複数の欄に仕
    切る枠の表示と、その各欄の種別あるいは内容を表示す
    る文字列とが、それぞれシートの同一面に印刷されたマ
    ークシートにおいて、 前記文字列のうちの特定の文字又はその文字の一部ある
    いは前記枠の一部を前記タイミングマークのうちの特定
    のタイミングマークと整列する位置に印刷して、マーク
    シート識別用のシークレツトマークに兼用したことを特
    徴とするマークシート。
  2. 【請求項2】マークシートをタイミングマークの配列方
    向に搬送するシート搬送手段と、その搬送方向と直交す
    る方向に多数の反射型フオトセンサを列設したセンサア
    レイと、その各フオトセンサからの検出信号を判別して
    処理する信号処理回路とを備え、請求項1記載のマーク
    シートのマーク内容を読み取るマークシート読取装置で
    あつて、 前記センサアレイによる前記シークレツトマークに兼用
    した特定文字又はその一部あるいは枠の一部の読取結果
    を予めメモリに記録している判別用データと対比してマ
    ークシートの適否を判別するマークシート判別手段を設
    けたことを特徴とするマークシート読取装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のマークシート読取装置にお
    いて、前記センサアレイに列設された多数のフオトセン
    サのうちの、記入されたマーク読取用のフオトセンサ
    と、前記タイミングマーク或いはマークシート識別用の
    シークレツトマーク読取用のフオトセンサとの読取不能
    な不感波長帯域を異ならせたことを特徴とするマークシ
    ート読取装置。
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