JP2671289B2 - アミノ糖系物質分析用高速液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

アミノ糖系物質分析用高速液体クロマトグラフ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、アミノ糖を含む物質を高速液体クロマトグ
ラフにより分析するための試料の前処理技術に関する。 ロ.従来技術 例えば、アストロマイシンやトブラマイシン等のアミ
ノ糖系抗生物質の分析は、通常逆相分離カラムを備えた
高速クロマトグラフ装置を用いて目的成分を分離後、O
−フタルアルデヒド試薬と反応させて発蛍光を検出する
ことにより行なわれている。 ところで、このような抗生物質の分析においては、通
常、血液や飼料等のアミノ酸を含むものを分析対象とす
るため、サンプル中のアミノ酸までもがO−フタルアル
デヒド試薬と発蛍光反応を生じて分析に妨害を与える。
このため、吸着剤を充填したミニカラムを使用して目的
成分だけを抽出した後、これを高速液体クロマトグラフ
装置に注入するという手法が採用されていた。 しかしながら、この前処理に使用するミニカラムは、
通常再生不可能な使い捨てのものであるため、分析管路
系から独立させた、いわゆるオフラインで操作する必要
がある。このため、分析作業が煩雑となるばかりでな
く、目的成分の回収率にバラつきが生じて分析結果に大
きな誤差を含むという問題があった。 ハ.目的 本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、サンプルの注入から目的
成分の分離までの工程を連続的に実行させて、高い分析
精度を得ることができる新規な高速液体クロマトグラフ
装置を提供することにある。 ニ.発明の概要 すなわち、本発明が特徴とするところは、カルボキシ
ル基を化学結合させた弱陽イオン交換樹脂を充填したカ
ラムを前処理カラムに使用し、これを流路切換手段を介
して分析カラムに接続するとともに、酢酸ナトリウムを
主成分とする溶液により溶出、洗浄するようにした点に
ある。 ホ.実施例 そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づ
いて説明する。 第1図は、本発明の一実施例を示すものであって、図
中符号1は、前処理用カラムで、カルボキシル基を化学
結合してなる弱陽イオン交換樹脂1aを容器に充填して構
成され、両端が高圧流路切換バルブ2に接続されて試料
注入口3、分析用カラム4、排出口5、及び後述する分
析用溶出液槽に選択的に接続可能とされている。6は、
前処理用溶出液槽で、酢酸ナトリウムの水溶液が収容さ
れ、また7は洗浄液槽で酢酸ナトリウムと水酸化ナトリ
ウムの水溶液が収容されており、これらは切換弁8を介
して送液ポンプ9に選択的に接続されて試料注入口3の
他端に接続している。10は、前述の分析用溶出液槽で、
リン酸−ナトリウム(NaH2PO4)と過塩素酸ナトリウム
(NaClO4)の水溶液を収容して、送液ポンプ11を経由し
て高圧流路切換バルブ2に接続している。12は、O−フ
タルアルデヒドを収容した反応液槽で、分析用カラム4
の排出口に接続した反応管13の流入側に送液ポンプ14を
介して接続している。なお、図中符号15は、反応管13の
排出口側に接続した蛍光検出器を示す。 この実施例において、各切換バルブ2、8を図中点線
により示した流路、つまり前処理用溶出液槽6→試料注
入口3→前処理カラム1→排出口5に至る流路を形成し
て、前処理カラム1に前処理用溶出液6を流した状態で
試料注入口3にサンプルを注入すると、目的成分を構成
しているアミノ糖だけが前処理カラム1内のイオン交換
樹脂1aに選択的に吸着され、他方妨害成分となるアミノ
酸やタンパク等は溶出液とともに排出される。このよう
にして目的成分だけを保持した時点で、高圧流路切換バ
ルブ2を切り換えて図中実線により示した分析用溶出液
槽11→前処理カラム1→分析用カラム1に至る流路を形
成すると、分析用溶出液10は、前処理カラム1に保持さ
れている目的成分だけを溶出させて分析用カラム4に搬
送する。目的成分は、分析用カラム4の充填剤と分析用
溶出液の作用により成分毎に単離され、反応液により発
蛍光して検出器15により検出される。 1つのサンプルについての分析が終了した時点、もし
くは前処理カラム1から目的成分の溶出が終了した時点
で、流路切換バルブ2を図中実線、バルブ8を点線で示
すように操作して洗浄液槽7→前処理用カラム1→排出
口5に至る流路を形成する。これにより、前処理用カラ
ム1は、洗浄液の供給を受けて弱陽イオン交換樹脂1aに
残留している成分を排出して再び使用可能な状態に再生
される。 [実施例] 前処理用溶出液として10ミリモルの酢酸ナトリウム溶
液を用いて飼料を分析したところ、第2図(イ)に示し
たように飼料に含まれているハイグロマイシンを何等か
の妨害を受けることなく単離させて分析することがで
き、また同図(ロ)に示した標準試料の分析結果と何ら
異るところがなかった。分析終了後、400ミリモルの酢
酸ナトリウム溶液と10ミりモルの水酸化ナトリウムの混
合液を洗浄液に使用して前処理カラムを洗浄、再生し
た。 次に、この再生した前処理カラムを用いて血清をサン
プルにして前述と同一の条件により分析したところ、第
3図(イ)に示したように標準のトブラマイシンの分析
結果(同図ロ)と何ら遜色なく検出することができた。
また、トブラマイシンの濃度を変化させた血清をサンプ
ルにして検出ピークの高さを調べたところ、第4図に示
したようにトブラマイシンの濃度とピークの高さが極め
て高い直線性でもって相関することが解った さらに、前処理用溶出液の酢酸ナトリウムを1ミリモ
ルから100ミリモルの範囲で変化させ、また洗浄液の酢
酸ナトリウムを50ミリモルから1モルの範囲で、水酸化
ナトリウムを1ミリモルから100ミリモルの範囲で変化
させたところ、不都合を生じることなく分析することが
できた。 なお、この実施例においては、トブラマイシン、ハイ
グロマイシンを検出対象として説明したが、アストロマ
イシン等の他のアミノ糖系抗生物質やこれに類似するア
ミノ糖やアミンの分析にも適用することができる。 ヘ.効果 以上、説明したように本発明によれば、カルボキシル
基を化学結合した弱陽イオン交換樹脂を充填してなる前
処理カラムの一端に試料注入口を介して酢酸ナトリウム
を主成分とする溶出液と洗浄液を選択的に供給する送液
機構を、また他端に分析用カラムを接続したので、前処
理カラムの再生を可能ならしめ、その結果、サンプルを
注入するだけで妨害成分の除去から目的成分の分離まで
を連続的に処理することができて、前処理工程での目的
成分の収率を安定化させて分析精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す装置の構成図、第2、
3図はそれぞれ同上装置による分析結果の一例を示すも
のであって、各図の(イ)はサンプルの、(ロ)は標準
サンプルのクロマトグラム図、及び第4図は同上装置に
よる検量線図を示すものである。 1……前処理用カラム 1a……弱陽イオン交換樹脂 3……試料注入口、4……分析用カラム 6……前処理用溶出液槽 7……洗浄液槽 11……分析用溶出液槽

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.カルボキシル基を化学結合した弱陽イオン交換樹脂
    を充填してなる前処理用カラムと、これの一端から試料
    注入口を介して溶出液となる酢酸ナトリウム溶液、及び
    洗浄液となる水酸化ナトリウムと酢酸ナトリウムの混合
    溶液を選択的に供給する送液機構と、前記カラムの一端
    に接続されて直接、分析用溶出液を供給する送液機構
    と、前記カラムの他端と排出口に選択的に接続する逆相
    分離カラムを備えてなるアミノ糖系物質分析用高速液体
    クロマトグラフ装置。
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