JP2670364B2

JP2670364B2 - 磁気ヘッド装置

Info

Publication number: JP2670364B2
Application number: JP26091989A
Authority: JP
Inventors: 和弘米谷; 良一中島
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1989-10-05
Filing date: 1989-10-05
Publication date: 1997-10-29
Anticipated expiration: 2012-10-29
Also published as: JPH03122805A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、カセットテープレコーダ等に組み込まれて
いる磁気ヘッド装置に係り、詳しくは外部ノイズを遮蔽
することができ、磁気ヘッドの取付作業が容易なものに
関する。

［従来の技術］従来、カセットテープレコーダ等に組み込まれている
磁気ヘッド装置の一例として、第６図に示されるものが
知られている。

この図において、符号１は磁気ヘッドを示している。
この磁気ヘッド１は、パーマロイ等からなる略直方体箱
状のシールドケース２の内部に、記録、再生、消去用等
の磁気コア３・・・・・が装填されるとともに、シール
ドケース２の内部の空間部に樹脂材が充填され、その下
部に電気回路が接続されてなるものである。また、この
磁気ヘッド１の上面のテープ摺接面４は、磁気記録媒体
（磁気テープ）５が摺動する方向に膨らんだ形状となっ
ている。

そして、この磁気ヘッド１は、取付台６に固定されて
いる。この取付台６は、プラスチック等の合成樹脂材料
により一体に成形されたものであり、テープガイド7,8
と、このテープガイド7,8の下部に設けられた枠体９
と、枠体９の左右両側面に設けられた取付部10,11とか
らなっている。また、前記テープガイド7,8には、磁気
テープ５の走行をガイドするテープ摺動部7a,8aが形成
されている。なお、取付部10,11には、磁気ヘッド１を
テープレコーダ等に取り付けるためのボルト穴10a,11a
が穿設されている。

上記のような従来の磁気ヘッド装置の製造に際して
は、外部の特別な位置決め手段によって、磁気ヘッド１
を取付台６に位置決めした後、樹脂材等にて磁気ヘッド
１を取付台６に取り付けていた。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記従来の磁気ヘッド装置において
は、取付台６がプラスチック等の合成樹脂材だけで成形
されているため、強度的に弱く変形しやすいという課題
があった。

また、例えば、上記構成の磁気ヘッド装置を自動車等
に装備されたカーステレオ装置のテープレコーダに組み
込んだ場合、自動車搭載の他の電子部品から発生される
ノイズ（外部誘導ノイズ）により悪影響が与えられると
いう課題があった。

さらに、磁気ヘッド１を取付台６に取り付ける際に
は、位置決め工程等の取付工程数が多くなるため、作業
能率が極めて悪くなるという課題があった。

本発明は、上記課題を解決することを目的とするもの
である。

［課題を解決するための手段］本発明に係る磁気ヘッド装置は、テープガイドが形成
された枠体を有する取付台に、枠体の内側に位置するよ
うに磁気ヘッドを取り付けてなる磁気ヘッド装置におい
て、取付台の枠体に外部ノイズ遮蔽用の磁性材料が埋設
されているとともに、、取付台の枠体に磁気ヘッドの磁
気テープ摺接面の縁部と当接する意気決め部が形成され
ていることを特徴とするものである。

［作用］本発明の磁気ヘッド装置によれば、取付台の内部に剛
性を有する板状の磁性材料が埋設されているため、強度
的に強く、かつ外部誘導ノイズを遮蔽することができる
構造となっている。

また、取付台の枠体に設けた位置決め部に磁気ヘッド
の磁気テープ摺接面を当接させて位置決めするため、磁
気ヘッドを位置決めするための特別な作業を要せず、磁
気ヘッドの取付作業の簡素化を図ることができる。

［実施例］第１図ないし第３図は本発明の磁気ヘッド装置の一実
施例を示すものであり、これらの図において、第６図に
示す構成要素と同一の要素については同一符号を付して
説明を省略する。

第１図に示されるように、この磁気ヘッド装置におい
て、磁気ヘッド１を取り付ける取付台６の互いに対向す
るテープガイド7,8の両側部7b,8b及び7c,8cの間には、
枠体９の前面から立ち上がって位置決め部20,21が形成
されている。そして、この位置決め部20,21の先端部20
a,21aは、互いに対向する方向に折曲されて形成されて
いる。これにより、第２図に示されるように、磁気ヘッ
ド１の磁気テープ摺接面４の縁部4a,4bが前記位置決め
部20,21の先端部20a,21aに当接し、枠体９の内側に位置
するように磁気ヘッド１が取付台６に位置決めされてい
る。

そして、取付台６と磁気ヘッド本体１との間に固定用
樹脂材料が充填され、それにより磁気ヘッド１が取付台
６に固定されている。

ここで、取付台６は、内部にパーマロイ等で成形され
た剛性を有する板状の磁性材料23が埋設され、表面が樹
脂材22で覆われて成形されたものである。前記板状の磁
性材料23は、第３図に示されるように磁性材料をプレス
等で形成されたもので、略矩形状に折曲された枠板23a
が取付台６の枠体９に埋設され、第１側板23b、第２側
板23c及び第３側板23dとが取付台９の位置決め部20、21
に埋設され、固定板23eが取付台６の枠体９と取付部10
とに延びて埋設される構造となっている。このように、
上記板材の磁性材料23は、取付台６の成形用金型の内部
にセットされてから、金型内部への樹脂材料の注入によ
り取付台６の内部に埋設されるようになっている。

取付台６に磁気ヘッド１を取り付ける場合には、取付
台６の枠体９の内部の取付位置に磁気ヘッド１を挿入
し、磁気ヘッド１の磁気テープ摺接面４の縁部4a、4b
が、取付台６の位置決め部20、21の上端部20a,21aの底
面に当接したところで止める。これにより、取付台６に
挿入された磁気ヘッド本体１のテープ摺接面４の位置決
めがなされる。その後、取付台６と磁気ヘッド１との間
に固定用樹脂材料が充填され、磁気ヘッド１が取付台６
に固定される。

ところで、以上のような構成の磁気ヘッド装置にあっ
ては、取付台６の内部に剛性を有する板状の磁性材料23
が埋設されているため、強度的に強く、かつ外部誘導ノ
イズを遮蔽することができる構造となっている。

また、第４図は本発明の磁気ヘッド装置の他の実施例
である。この磁気ヘッド装置によれば、取付台６の位置
決め部25,26が、ステンレス材を内面側としてパーマロ
イ等の磁性材料とのクラッド材により形成されており、
その折曲された先端部25a,26aのみに樹脂材27が被覆さ
れた構造となっている。そして、磁気ヘッド本体１は、
その側面と位置決め部25、26との当接箇所28、29におい
てスポット溶接により固定されている。

したがって、本実施例の場合も、前述した第１図ない
し第３図に示したものと同様の作用効果を得ることがで
きるうえ、従来の磁気ヘッド装置に比べて固定用樹脂材
料が少量で済むため、その樹脂材料の乾燥時間が短縮さ
れ、磁気ヘッド装置の作業能率の大幅の向上が図られ
る。

また、第５図は、磁気ヘッド１を３箇所でスポット溶
接した場合の磁気ヘッド装置の構成例である。

［発明の効果］以上説明したように、この発明による磁気ヘッド装置
は、取付台の内部に剛性を有する板状の磁性材料が埋設
されているため、強度的に強く、かつ外部誘導ノイズを
遮蔽することができる構造となっている。

また、取付台の枠体に設けた位置決め部に磁気ヘッド
の磁気テープ摺接面に当接させて位置決めするため、磁
気ヘッドを位置決めするための特別な作業を要せず、磁
気ヘッドの取付作業の簡素化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の磁気ヘッド装置の一実施
例を示すもので、第１図は磁気ヘッド装置の斜視図、第
２図は第１図のII−II矢視の断面図、第３図は本発明に
使用される板状の磁性材料の斜視図、第４図は本発明の
他の実施例を示す磁気ヘッド装置の断面図、第５図は磁
気ヘッドを３箇所でスポット溶接した場合の磁気ヘッド
装置の正面図であり、第６図は従来の磁気ヘッド装置を
示す斜視図である。１……磁気ヘッド、４……磁気テープ摺接面、 4a、4b……磁気テープ摺接面の縁部、６……取付台、７、８……テープガイド、９……枠体、 10、11……取付部、 20、21……位置決め部、 20a、21a……位置決め部の先端部、 22……樹脂材、 23……板状の磁性材料、 25、26……クラッド材、 27……樹脂材 28、29、30……スポット溶接箇所。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】テープガイドが形成された枠体を有する取
付台に、前記枠体の内側に位置するように磁気ヘッドに
取り付けてなる磁気ヘッド装置において、前記取付台の枠体に外部ノイズ遮蔽用の磁性材料が埋設
されているとともに、前記取付台の枠体に磁気ヘッドの
磁気テープ摺接面の縁部と当接する位置決め部が形成さ
れていることを特徴とする磁気ヘッド装置。