JP2669550B2 - 鶏用飼料 - Google Patents
鶏用飼料Info
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- JP2669550B2 JP2669550B2 JP63331625A JP33162588A JP2669550B2 JP 2669550 B2 JP2669550 B2 JP 2669550B2 JP 63331625 A JP63331625 A JP 63331625A JP 33162588 A JP33162588 A JP 33162588A JP 2669550 B2 JP2669550 B2 JP 2669550B2
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- Japan
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- chain fatty
- calcium
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鶏用飼料に関する。詳しくは栄養改善、飼料
効率改善、さらにはカルシウム補給による卵殻強化に優
れた効果を有する鶏用飼料に関する。
効率改善、さらにはカルシウム補給による卵殻強化に優
れた効果を有する鶏用飼料に関する。
（従来の技術及び発明が解決しようとする課題） 近年鶏用の配合飼料は、飼料効率を高める目的で、高
蛋白質、高カロリーに設計されたいわゆる濃厚飼料化さ
れる傾向にある。ところがこのような濃厚飼料の給餌は
鶏の生理上大変なストレスとなり、特に産卵や増体の生
産性に重要な働きを有する肝臓に負担をかけることにな
り、肝臓の肥大や脂質の異常蓄積がおこり、生産性の低
下という問題を起こしている。
蛋白質、高カロリーに設計されたいわゆる濃厚飼料化さ
れる傾向にある。ところがこのような濃厚飼料の給餌は
鶏の生理上大変なストレスとなり、特に産卵や増体の生
産性に重要な働きを有する肝臓に負担をかけることにな
り、肝臓の肥大や脂質の異常蓄積がおこり、生産性の低
下という問題を起こしている。
また、鶏の生体中のミネラルの種類と量は、他の動物
に比較して特異的なものはないが、幼雛、産卵鶏につい
てはカルシウムの要求量がたいへん多い。これは幼雛期
の骨格形成や、卵殻形成にカルシウムが必要不可欠なた
めである。
に比較して特異的なものはないが、幼雛、産卵鶏につい
てはカルシウムの要求量がたいへん多い。これは幼雛期
の骨格形成や、卵殻形成にカルシウムが必要不可欠なた
めである。
特に産卵鶏については400日令以降卵殻質が急激に悪
くなったり、また夏期においても高温ストレスによって
卵殻質が悪くなることが多い。そして生産現場から一般
消費段階に到るまでに通常５〜６％程度の破損卵を生じ
ている。そこで卵殻改善の目的で配合飼料に炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、カキ殻等の無機物の形でカル
シウム源を添加しているが、いまだに破卵率を充分低下
させるに到っていない。
くなったり、また夏期においても高温ストレスによって
卵殻質が悪くなることが多い。そして生産現場から一般
消費段階に到るまでに通常５〜６％程度の破損卵を生じ
ている。そこで卵殻改善の目的で配合飼料に炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、カキ殻等の無機物の形でカル
シウム源を添加しているが、いまだに破卵率を充分低下
させるに到っていない。
（課題を解決するための手段） 本発明者らは上記の様な従来の鶏用飼料の問題点を改
善すべく鋭意研究を行った結果、鶏用飼料に炭酸数８〜
12の中鎖脂肪酸のカルシウム塩を添加することにより、
脂肪の異常蓄積性を改善し、さらにカルシウム源の吸収
性を改善するのにすぐれた効果の有ることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
善すべく鋭意研究を行った結果、鶏用飼料に炭酸数８〜
12の中鎖脂肪酸のカルシウム塩を添加することにより、
脂肪の異常蓄積性を改善し、さらにカルシウム源の吸収
性を改善するのにすぐれた効果の有ることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
即ち本発明はC8〜C12の中鎖脂肪酸のカルシウム塩を
0.5重量％以上含有してなることを特徴とする鶏用飼料
を提供するものである。
0.5重量％以上含有してなることを特徴とする鶏用飼料
を提供するものである。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する脂肪酸であるC8〜C12のカプリン
酸、カプリル酸及びラウリン酸等は、一般に中鎖脂肪酸
と呼ばれ、一般の動物ではその吸収は従来の長鎖脂肪酸
がリンパ系であるのに対し、門脈系で行なわれるため、
吸収速度が速く、また蓄積性がなく、ほとんどがエネル
ギーとして消費されるという特徴を有している。更に本
発明のカルシウム塩によれば、カルシウムを従来の無機
物の形ではなく、一種の有機キレートの形にすることに
より、カルシウムの吸収性を改善することができる。カ
ルシウム塩としてはカプリン酸及びカプリル酸のカルシ
ウム塩が好ましい。
酸、カプリル酸及びラウリン酸等は、一般に中鎖脂肪酸
と呼ばれ、一般の動物ではその吸収は従来の長鎖脂肪酸
がリンパ系であるのに対し、門脈系で行なわれるため、
吸収速度が速く、また蓄積性がなく、ほとんどがエネル
ギーとして消費されるという特徴を有している。更に本
発明のカルシウム塩によれば、カルシウムを従来の無機
物の形ではなく、一種の有機キレートの形にすることに
より、カルシウムの吸収性を改善することができる。カ
ルシウム塩としてはカプリン酸及びカプリル酸のカルシ
ウム塩が好ましい。
本発明者等は、鶏、特に産卵鶏を中心に夏期の高温ス
トレスによる産卵率の低下、破卵率の上昇の改善効果に
ついて検討を行ってきたが、本発明の鶏用飼料による夏
場の採食率の増加に伴い、産卵率が向上し、さらに破卵
率の低下に優れた効果を発揮した。
トレスによる産卵率の低下、破卵率の上昇の改善効果に
ついて検討を行ってきたが、本発明の鶏用飼料による夏
場の採食率の増加に伴い、産卵率が向上し、さらに破卵
率の低下に優れた効果を発揮した。
また、これらの効果をベースとして肉用鶏、特にブロ
イラーの飼料中に本発明の中鎖脂肪酸のカルシウム塩を
特定量配合したところ、生体量の増加には影響を与えな
いが、体脂肪の形成のみを抑制するという肉質改善に優
れた効果を発揮することがわかった。
イラーの飼料中に本発明の中鎖脂肪酸のカルシウム塩を
特定量配合したところ、生体量の増加には影響を与えな
いが、体脂肪の形成のみを抑制するという肉質改善に優
れた効果を発揮することがわかった。
当初産卵鶏については長鎖脂肪酸のカルシウム塩、中
鎖脂肪酸のナトリウム塩について産卵率、破卵率につい
ての効果を合せて検討してみたが、長鎖脂肪酸のカルシ
ウム塩ではカルシウムをキレートした長鎖脂肪酸の吸収
性に問題があるのか、産卵率、破卵率の改善はみられ
ず、また中鎖脂肪酸のナトリウム塩については産卵率が
少し改善されるが破卵率の改善は認められなかった。之
に対して本発明に使用する中鎖脂肪酸のカルシウム塩の
みが有意な効果を発揮した。
鎖脂肪酸のナトリウム塩について産卵率、破卵率につい
ての効果を合せて検討してみたが、長鎖脂肪酸のカルシ
ウム塩ではカルシウムをキレートした長鎖脂肪酸の吸収
性に問題があるのか、産卵率、破卵率の改善はみられ
ず、また中鎖脂肪酸のナトリウム塩については産卵率が
少し改善されるが破卵率の改善は認められなかった。之
に対して本発明に使用する中鎖脂肪酸のカルシウム塩の
みが有意な効果を発揮した。
またブロイラーについても同様に、長鎖脂肪酸のカル
シウム塩を用いて生体重の増加と体脂肪形成の抑制効果
について検討を行ったが、明らかに本発明品の中鎖脂肪
酸のカルシウム塩のみが体脂肪形成を抑制する効果を示
し、長鎖脂肪酸のカルシウム塩には体脂肪形成の抑制効
果は認められなかった。
シウム塩を用いて生体重の増加と体脂肪形成の抑制効果
について検討を行ったが、明らかに本発明品の中鎖脂肪
酸のカルシウム塩のみが体脂肪形成を抑制する効果を示
し、長鎖脂肪酸のカルシウム塩には体脂肪形成の抑制効
果は認められなかった。
本発明に使用するC8〜C12の中鎖脂肪酸のカルシウム
塩の鶏用飼料中の添加量は、0.5重量％以上、好ましく
は1.0〜20重量％である。また、従来の配合飼料は天然
油脂（炭素数16〜18の脂肪酸を主成分とする長鎖脂肪酸
のトリグリセライド）が配合されているが、その全部又
は一部に代え、本発明に係る中鎖脂肪酸のカルシウム塩
を配合してもよいし、追加して配合しても本発明の目的
を達成することができる。
塩の鶏用飼料中の添加量は、0.5重量％以上、好ましく
は1.0〜20重量％である。また、従来の配合飼料は天然
油脂（炭素数16〜18の脂肪酸を主成分とする長鎖脂肪酸
のトリグリセライド）が配合されているが、その全部又
は一部に代え、本発明に係る中鎖脂肪酸のカルシウム塩
を配合してもよいし、追加して配合しても本発明の目的
を達成することができる。
（実施例） 次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例１ 表１に示すような産卵鶏の基礎飼料に本発明に使用す
る中鎖脂肪酸のカルシウム塩を表２に示す量添加し産卵
鶏の30週令から42週令までの12週間各区40羽ずつ用いて
産卵率、破卵率について試験を行った。
る中鎖脂肪酸のカルシウム塩を表２に示す量添加し産卵
鶏の30週令から42週令までの12週間各区40羽ずつ用いて
産卵率、破卵率について試験を行った。
試験結果は表３に示すとおり、比較区に比べ産卵率が
向上し破卵率が低下する効果を示した。
向上し破卵率が低下する効果を示した。
実施例２ 表４（前期用、21日令まで）、表５（後期用、21日令
〜57日令）に示すブロイラーの配合飼料を調製し０日令
のチャンキー雄雛を57日令まで飼養し最終日に各区６羽
解体し、腹腔内脂肪組織（以下、腹脂肪という）重量を
調査した。
〜57日令）に示すブロイラーの配合飼料を調製し０日令
のチャンキー雄雛を57日令まで飼養し最終日に各区６羽
解体し、腹腔内脂肪組織（以下、腹脂肪という）重量を
調査した。
結果は表６に示すように明らかに腹脂肪低減の効果を
示した。
示した。
Claims (1)
- 【請求項１】炭素数８〜12の中鎖脂肪酸のカルシウム塩
を0.5％以上含有せしめてなることを特徴とする鶏用飼
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63331625A JP2669550B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 鶏用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63331625A JP2669550B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 鶏用飼料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02177865A JPH02177865A (ja) | 1990-07-10 |
| JP2669550B2 true JP2669550B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=18245749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63331625A Expired - Fee Related JP2669550B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 鶏用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2669550B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2071345C (en) * | 1991-06-17 | 2002-09-03 | Masaharu Hayashi | Feed additive for livestock and feed for livestock |
| JPH0797969B2 (ja) * | 1992-04-01 | 1995-10-25 | 農林水産省九州農業試験場長 | 家禽飼料用配合物及び該配合物を用いる家禽の飼養方法 |
| JP3318718B2 (ja) * | 1992-12-18 | 2002-08-26 | ミヨシ油脂株式会社 | 食用牛の体質改善方法 |
| CN110447773A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-11-15 | 广西鸿光农牧有限公司 | 一种提高产蛋率的蛋鸡饲料及其制备方法 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63331625A patent/JP2669550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02177865A (ja) | 1990-07-10 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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