JP2668425B2 - 耐着色性を有するローヤルゼリー製剤及びその製法 - Google Patents
耐着色性を有するローヤルゼリー製剤及びその製法Info
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- JP2668425B2 JP2668425B2 JP63306611A JP30661188A JP2668425B2 JP 2668425 B2 JP2668425 B2 JP 2668425B2 JP 63306611 A JP63306611 A JP 63306611A JP 30661188 A JP30661188 A JP 30661188A JP 2668425 B2 JP2668425 B2 JP 2668425B2
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- royal jelly
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- parts
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ローヤルゼリーはミツバチの分泌する物質で、働き蜂
と女王蜂とを分化させる作用があることが知られ、滋養
強壮の目的で世界各地で重宝されていることは周知の通
りである。
と女王蜂とを分化させる作用があることが知られ、滋養
強壮の目的で世界各地で重宝されていることは周知の通
りである。
従来市販されていたローヤルゼリー商品は、その保存
性が悪く不安定で、褐色に着色して効果が劣化するとい
う欠点があり、これを防止する方法が色々と考えられて
いるものの、未だ流通保全が万全といえる製品は希少又
は皆無といった状態で、たとえ流通されているとして
も、その製造方法が複雑であったりするため、満足でき
るものはなかった。
性が悪く不安定で、褐色に着色して効果が劣化するとい
う欠点があり、これを防止する方法が色々と考えられて
いるものの、未だ流通保全が万全といえる製品は希少又
は皆無といった状態で、たとえ流通されているとして
も、その製造方法が複雑であったりするため、満足でき
るものはなかった。
本発明は、これらの欠点を改良したソフトまたはハー
ド型のゼラチンカプセルやシロップ等の製剤を提供する
ものである。
ド型のゼラチンカプセルやシロップ等の製剤を提供する
ものである。
本発明は、主剤としてのローヤルゼリーに、糖類誘導
体、脂肪酸トリグリセライド及びロウを加えて定法によ
りゼラチンカプセル化することに関する。
体、脂肪酸トリグリセライド及びロウを加えて定法によ
りゼラチンカプセル化することに関する。
ここに用いる糖類誘導体としては、単糖類、少糖類又
は多糖類を意味し、これらの内では特にデンプン又は結
晶マルトースが好適に用いられる。
は多糖類を意味し、これらの内では特にデンプン又は結
晶マルトースが好適に用いられる。
他方、脂肪酸トリグリセライドとしては植物油脂の大
部分のものが使用可能であるが、中鎖脂肪酸トリグリセ
ライド即ちヤシ油のようなC8〜C12油分を主として含む
ものが一段と好適に用いられる。ロウとしては、例えば
サラシミツロウが特に好適である。
部分のものが使用可能であるが、中鎖脂肪酸トリグリセ
ライド即ちヤシ油のようなC8〜C12油分を主として含む
ものが一段と好適に用いられる。ロウとしては、例えば
サラシミツロウが特に好適である。
これらの必要成分の配合比としては、下記の実施例の
処方で一例が示されているように、主薬ローヤルゼリー
100重量部に対して、糖類誘導体60〜170重量部、脂肪酸
トリグリセライド160〜400重量部、及びロウ12〜50重量
部の範囲の混合で本発明の効果を達成することができ
る。
処方で一例が示されているように、主薬ローヤルゼリー
100重量部に対して、糖類誘導体60〜170重量部、脂肪酸
トリグリセライド160〜400重量部、及びロウ12〜50重量
部の範囲の混合で本発明の効果を達成することができ
る。
本発明の処方品の剤形としては、ソフト又はハード型
のゼラチンカプセルが推奨されるが、シロップ剤として
も用いることができる。
のゼラチンカプセルが推奨されるが、シロップ剤として
も用いることができる。
以下に本発明の処方を実施例として挙上げ、その製品
としての効果を示す。
としての効果を示す。
実施例 ローヤルゼリー凍結乾燥品換算 22重量部 結晶マルトース 22重量部 ヤシ油 51重量部サラシミツロウ 5重量部 製造方法としては、製造前に全ての原料を0℃以下に
少なくとも48時間以上冷却放置し、安定化を図る。この
際冷却安定化した各原料はカールフィッシャー水分測定
法で水分含量3%以下のものを製造原料とするのが好ま
しい。温度を室温に戻し、直ちに下記の手順で作業を行
う。
少なくとも48時間以上冷却放置し、安定化を図る。この
際冷却安定化した各原料はカールフィッシャー水分測定
法で水分含量3%以下のものを製造原料とするのが好ま
しい。温度を室温に戻し、直ちに下記の手順で作業を行
う。
生ローヤルゼリー処方換算量に結晶マルトースを加
え完全に溶解させた後に凍結乾燥を付す。生成品は0℃
以下に保存しておき、次の工程に移すまで冷却安定化し
ておく。
え完全に溶解させた後に凍結乾燥を付す。生成品は0℃
以下に保存しておき、次の工程に移すまで冷却安定化し
ておく。
冷却したヤシ油を40〜50℃に約30分以内で到達させ
た後、サラシミツロウを加え1時間以内に溶解させる。
た後、サラシミツロウを加え1時間以内に溶解させる。
前工程で製造したものに前前工程で製造したも
のを加え、30分以内に1,500rpmで撹拌冷却させる。を
加えるに際し、は20〜15℃であることを確認してお
き、必要ならば更に冷却させてこの温度を保つ。
のを加え、30分以内に1,500rpmで撹拌冷却させる。を
加えるに際し、は20〜15℃であることを確認してお
き、必要ならば更に冷却させてこの温度を保つ。
前工程で製したものは、必ず0℃以下に保ち、し
かも気体空間は窒素ガス置換しておく。
かも気体空間は窒素ガス置換しておく。
上記した〜工程で製したものは、用途に応じ、常
法に従ってソフトカプセル又はハードカプセル等の所期
の剤形にすることができる。
法に従ってソフトカプセル又はハードカプセル等の所期
の剤形にすることができる。
ソフトカプセルとしては例えば次の処方のものが挙げ
られる。
られる。
ゼラチン 100重量部 濃グリセリン 33重量部D−ソルビット 7重量部 140重量部 〔発明の効果〕 製造したソフトカプセル生成品及びハードカプセル生
成品をガラス瓶に入れ、日本公定書協会編の「医薬品製
造指針(1988年度)」の加速試験の項に従い恒温恒湿
(40℃、相対湿度75%)の条件で試験を起った結果を、
添付図面及び下記に示す。
成品をガラス瓶に入れ、日本公定書協会編の「医薬品製
造指針(1988年度)」の加速試験の項に従い恒温恒湿
(40℃、相対湿度75%)の条件で試験を起った結果を、
添付図面及び下記に示す。
注)上表注、SCはソフトカプセル、HCはハードカプセル
を意味し、従来品は次の処方のソフトカプセル製品であ
る。
を意味し、従来品は次の処方のソフトカプセル製品であ
る。
ローヤルゼリー凍結乾燥品 20重量部 ヤシ油 78重量部サラシミツロウ 2重量部 100重量部 製法:ヤシ油を60℃以上に保ち、サラシミツロウを入れ
て撹拌、冷却後ローヤルゼリー凍結乾燥品を加えてソフ
トカプセル化した。
て撹拌、冷却後ローヤルゼリー凍結乾燥品を加えてソフ
トカプセル化した。
これらの試験の結果が示す通り、長期間褐色変化しな
い安定なローヤルゼリー製品を提供することが可能にな
った。
い安定なローヤルゼリー製品を提供することが可能にな
った。
図面は10−ヒドロキシ−デルタ−2−デセン酸の含量の
6カ月間の消長を示す線図である。但し、初期濃度を10
0%として換算して、図中−●−●−は本発明のソフト
カプセル、−△−△−は本発明のハードカプセル、そし
て−○−○−は、従来品ソフトカプセルについての結果
を示す。
6カ月間の消長を示す線図である。但し、初期濃度を10
0%として換算して、図中−●−●−は本発明のソフト
カプセル、−△−△−は本発明のハードカプセル、そし
て−○−○−は、従来品ソフトカプセルについての結果
を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】主成分であるローヤルゼリーに脂肪酸トリ
グリセライドとロウとを添加してなる従来のローヤルゼ
リー製剤に、デンプン又は結晶マルトースを、ローヤル
ゼリーの凍結乾燥品に換算しての100重量部に対して60
〜170重量部の割合で加えることを特徴とする、耐着色
性を有するローヤルゼリー製剤。 - 【請求項2】0℃以下の環境において生ローヤルゼリー
に、その凍結乾燥品に換算しての100重量部に対して、
デンプンまたはマルトース60〜170重量部を添加する第
1工程と、冷却保存中の脂肪酸トリグリセライドを30分
以内に40〜50℃に到達させた後にサラシミツロウを加え
て1時間以内に溶解させる第2工程と、第1工程と第2
工程の生成品を15〜20℃において混合して撹拌、冷却す
る第3工程、そしてこの混合物を窒素ガス環境下0℃以
下でハードカプセル剤又はソフトカプセル剤の剤形にす
る第4工程とよりなる、耐着色性を有するローヤルゼリ
ー製剤の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306611A JP2668425B2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 耐着色性を有するローヤルゼリー製剤及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306611A JP2668425B2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 耐着色性を有するローヤルゼリー製剤及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02152925A JPH02152925A (ja) | 1990-06-12 |
JP2668425B2 true JP2668425B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=17959166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63306611A Expired - Fee Related JP2668425B2 (ja) | 1988-12-02 | 1988-12-02 | 耐着色性を有するローヤルゼリー製剤及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668425B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2378464A1 (en) * | 2000-03-16 | 2001-09-20 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | Fading inhibitors |
-
1988
- 1988-12-02 JP JP63306611A patent/JP2668425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02152925A (ja) | 1990-06-12 |
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