JP2668062B2 - 粒子計数方法及び装置 - Google Patents

粒子計数方法及び装置

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克彦 木尾
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、測定用試料中に複数種類の粒子、例えば赤
血球や血小板のような粒子が混在している場合に、最適
な弁別レベルを推定し求めることにより、高精度の計数
結果が得られる粒子計数方法に関する。
〔従来の技術〕
血球等の粒子を含む浮遊液を用いて粒子を計数する装置
として、細孔部に粒子を通過させると粒子と液との電気
的差異または光学的差異に基づいて信号が発せられ、そ
の信号を計数する粒子計数装置が知られている。いずれ
も粒子の特性(ここでは粒子の大きさ)に応じた大きさ
の信号が得られる。
例えばヒトの血液を希釈した血球浮遊液を測定して信
号を増幅すれば、第7図のような粒子信号が得られる。
通常、赤血球の方が血小板よりも大きいので、赤血球信
号31、33は大きく、血小板信号30、32は小さい。そこ
で、1つの検出部から得られる複数種類の粒子の信号を
弁別し、それぞれの粒子数を得る方法として、固定弁別
方式と自動弁別方式がある。
固定弁別方式とは、適当な弁別レベルを予め複数個設
けておき、信号の大きさをその弁別レベルと比較して計
数する方法であり、第7図においては弁別レベルL1を越
えた信号31、33を赤血球として計数し、弁別レベルL0
越えた信号30、31、32、33を赤血球および血小板として
計数する。よって弁別レベルL1を越えた信号の計数値が
計数された赤血球数となり、弁別レベルL0を越えた信号
の計数値から弁別レベルL1を越えた信号の計数値を減じ
た値が計数された血小板数となる。
自動弁別方式とは、測定終了後に最適な弁別レベルを
求め、その弁別レベルに従ってそれぞれの粒子数を算出
する方法であり、粒子信号個々についてその信号の大き
さをA/D変換し、どの大きさの信号がいくつ得られたか
を記憶しておく。測定終了後、それらのデータを用いて
第9図に示すような、信号の大きさに対する粒子の度数
の分布図(粒度分布図)を描き、最適な弁別レベルL2
L3を決定し、弁別レベルL2、L3の間の粒子数または弁別
レベルL3以上の粒子数を算出により得る。信号の大きさ
をA/D変換するには、多数個の弁別レベルを設けた比較
器やA/Dコンバータが用いられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
固定弁別方式は構成が簡単で安価であるという利点が
あり、異なる種類の粒子の信号の大きさに充分な弁別性
がある場合、すなわち第7図において、赤血球信号は弁
別レベルL1より大きな信号となり、血小板信号は弁別レ
ベルL0より大きくL1より小さな信号となるならば、異な
る粒子であっても正しく弁別でき、それぞれ正しい計数
結果が得られる。
しかし、第8図に示すように、小球性の赤血球や大球
性の血小板を含む異常検体等の場合、弁別レベルL1より
小さな赤血球信号35や、弁別レベルL1より大きな血小板
信号36が出現することがあり、精度の良い計数結果が得
られないという問題があった。
一方、自動弁別方式では、上記の異常検体等の場合に
も、精度良く計数結果が得られるという利点がある。第
10図に小球性の赤血球が血小板領域に混入した場合を、
第11図に大球性の血小板である場合の血小板領域におけ
る粒度分布図を示す。いずれの場合にも、最適な弁別レ
ベルL4、L5、L6、L7が自動的に求められ、それぞれ弁別
レベルL4とL5、L6とL7の間の粒子数を算出して血小板数
とし、弁別レベルL5以上、L7以上の粒子数を算出して赤
血球とすれば、それぞれ精度良く計数結果が得られる。
しかし、ハードウエアから見ればA/D変換のための部
品、充分なメモリ容量、高速の演算処理装置等が必要と
なり、ソフトウエアから見ればデータ収集、最適弁別レ
ベルの決定、計数値の算出等のデータ処理、演算のため
に、複雑なプログラムが必要となるので、粒子計数装置
が大型で高価になってしまうという問題があった。
そこで本発明、簡易な手段、簡易な方法を用いて最適
な弁別レベルを推定し求めることにより、自動弁別方式
に匹適する精度で計数結果が得られる、粒子計数方法及
び装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明の粒子計数方法
は、第1図を参照して説明すれば、粒子の浮遊液を検出
部10に供給し、粒子と液との電気的差異または光学的差
異に基づいて粒子の特性に応じた電気的信号が発せら
れ、この粒子信号を計数する粒子計数方法において、 粒子信号を4個の弁別レベルD1、D2、D3、D4(ただ
し、D1<D2<D3<D4)が設定された比較器C1、C2、C3
C4に送り、これらの比較器に接続された計数器C11
C12、C13、C14により計数することにより、大きさが弁
別レベルD1を越え弁別レベルD2以下の範囲である粒子信
号の数N1、大きさが弁別レベルD2を越え弁別レベルD3
下の範囲である粒子信号の数N2、大きさが弁別レベルD3
を越え弁別レベルD4以下の範囲である粒子信号の数N3
得、 これらの弁別レベルD1、D2、D3、D4および粒子信号の
数N1、N2、N3の値のデータを用いてヒストグラムの特徴
を示し得る点A、B、Cを標本点として選び出し、この
標本点A、B、Cを通り、かつD1≦x≦D4の区間におい
て下に凸な関数y=f(x)を見い出すことにより、区
間D1≦x≦D4において関数y=f(x)が最小になるx
の値を求めて最適な弁別レベルDvとし、大きさが弁別レ
ベルDvと他の弁別レベルとの間に属する粒子信号の数を
算出し目的とする粒子の数を得ることを特徴としてい
る。
また、本発明の粒子計数装置は、粒子の浮遊液を検出
部に供給し、粒子と液との電気的差異または光学的差異
に基づいて粒子の特性に応じた電気的信号が発せられ、
この粒子信号を計数する粒子計数装置において、 粒子信号を入力する、4個の弁別レベル(D1、D2
D3、D4)(ただし、D1<D2<D3<D4)が設定された比較
器と、 これらの比較器に接続された大きさが弁別レベル
(D1)を越え弁別レベル(D2)以下の範囲である粒子信
号の数(N1)、大きさが弁別レベル(D2)を越え弁別レ
ベル(D3)以下の範囲である粒子信号の数(N2)、大き
さが弁別レベル(D3)を越え弁別レベル(D4)以下の範
囲である粒子信号の数(N3)を計数する計数手段と、 これらの弁別レベル(D1、D2、D3、D4)および粒子信
号の数(N1、N2、N3)の値のデータからヒストグラムの
特徴を示し得る点(A、B、C)を標本点として選び出
し、この標本点(A、B、C)を通り、かつD1≦x≦D4
の区間において下に凸な関数y=f(x)を見い出すこ
とにより、区間D1≦x≦D4において関数y=f(x)が
最小になるxの値を求めて最適な弁別レベル(Dv)と
し、大きさが弁別レベル(Dv)と他の弁別レベルとの間
に属する粒子信号の数を算出し目的とする粒子の数を得
る演算処理手段と、を備えることを特徴としている。
〔作用〕
粒子の特性に応じた大きさを有する粒子信号が比較器
C1、C2、C3、C4に送られれば、粒子信号は弁別レベル
D1、D2、D3、D4とそれぞれ比較されて信号が発せられ、
比較器に接続された計数器C11、C12、C13、C14により計
数される。このように粒子信号を個々に弁別しながら計
数することにより、測定終了時には大きさが弁別レベル
D1を越え弁別レベルD2以下の範囲である粒子信号の数
N1、大きさが弁別レベルD2を越え弁別レベルD3以下の範
囲である粒子信号の数N2、大きさが弁別レベルD3を越え
弁別レベルD4以下の範囲である粒子信号の数N3がそれぞ
れデータとして得られる。
弁別レベルD1、D2、D3、D4、粒子信号の数N1、N2、N3
のデータを用いれば、第4図のように粒子信号の数N1
N2、N3を面積として表わしたヒストグラムを描くことが
できる。このヒストグラムの特徴を数値化するためにこ
のヒストグラムの特徴を示し得る標本点A、B、Cが選
び出される。区間D1≦x≦D4で下に凸な関数y=f
(x)は点A、B、Cを通ることにより関数の形が決め
られ、区間D1≦x≦D4において関数y=f(x)が最小
となるxの値も決められる。つまり最適な弁別レベルDv
が求められる。
x=Dvなる関数でヒストグラムを2分することによ
り、面積で表わされた粒子信号の数N1またはN2またはN3
も2分されるので、大きさが弁別レベルDvと他の弁別レ
ベルD1またはD2またはD3またはD4の間に属する粒子信号
の数が算出される。この算出された粒子信号の数を用い
て補正等の処理を経て目的とする粒子の測定結果が出力
される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に本発明の方法を実施するための粒子計数装置
の一例の概略図を示す。10は検出部であり、例えば血液
を5万倍程度に希釈して得られる血球浮遊液を、微少定
電流を流した80μm程度の細孔に導入することにより、
血球が細孔を通過する時としない時の電気抵抗の変化に
基づいて電気的信号12が得られる。得られたこの粒子信
号12は粒子の大きさが大きい程大きい。
粒子信号12は増幅部14で増幅されて増幅された粒子信
号16となり、さらに波形処理部18において粒子の大きさ
に比例した波高値を有する方形波の粒子信号20に変換さ
れる。第2図に示されるように、粒子が細孔の中央を通
過した場合には、単峰性の信号16aが得られ、その信号
のピーク値h1が粒子の大きさに比例し、粒子が細孔の端
を通過した場合には、双峰性の信号16bが得られ、その
信号のボトム値h2が粒子の大きさに比例するので、いず
れの場合にも、粒子の大きさに比例した大きさの信号を
得るために、波形処理部18には信号の形状を判弁してピ
ークまたはボトムを検知する手段が設けられ、単峰性の
粒子信号16aが入力された場合には、第3図に示すよう
に、ピーク値h1と同じ波高値を有する方形波20aが出力
され、双峰性の粒子信号16bが入力された場合には、ボ
トム値h2と同じ波高値を有する方形波20bが出力され
る。
粒子信号20は比較器C0、C1、C2、C3、C4に入力され
る。比較器C0、C1、C2、C3、C4のそれぞれの弁別レベル
D0、D1、D2、D3、D4は、基準電圧源22から供給される電
圧を抵抗R0、R1、R2、R3、R4で分割することにより得ら
れる。粒子信号20は弁別レベルD0、D1、D2、D3、D4のそ
れぞれと比較され、粒子信号20の波高値が弁別レベルを
越えた場合に、それぞれの比較器からパルス信号が出さ
れる。比較器C0、C1、C2、C3、C4から出力される信号
は、それぞれ計数器C10、C11、C12、C13、C14にて計数
される。
このようにして測定終了の際には、波高値が弁別レベ
ルD0を越えた粒子信号の数M0が計数器C10に、波高値が
弁別レベルD1を越えた粒子信号の数M1が計数器C11に、
波高値が弁別レベルD2を越えた粒子信号の数M2が計数器
C12に、波高値が弁別レベルD3を越えた粒子信号の数M3
が計数器C13に、波高値が弁別レベルD4を越えた粒子信
号の数M4が計数器C14に、それぞれ蓄積される。
演算処理装置24によりこれらの粒子信号の数M0、M1
M2、M3、M4が読み出され、粒子信号20の波高値が弁別レ
ベルD0を越え弁別レベルD1以下の範囲にある粒子信号の
数N0、弁別レベルD1を越え弁別レベルD2以下の範囲にあ
る粒子信号の数N1、弁別レベルD2を越え弁別レベルD3
下の範囲にある粒子信号の数N2、弁別レベルD3を越え弁
別レベルD4以下の範囲にある粒子信号の数N3は、それぞ
れN0=M0−M1、N1=M1−M2、N2=M2−M3、N3=M3−M4
より算出される。
弁別レベルD0、D1、D2、D3、D4および粒子信号の数
N0、N1、N2、N3の値のデータを用いて第4図に示すよう
に、節点をD0、D1、D2、D3、D4とするヒストグラムを描
くことができる。横軸xは粒子信号20の波高値、縦軸y
はその度数である。粒子信号の数N0、N1、N2、N3は面積
として表わされている。また、粒子信号20の波高値と粒
子の大きさとは比例しているので、横軸xを粒子の大き
さと考えることができる。
このヒストグラム上に、ヒストグラムの特徴を好適に
示す座標(d1,n1)、(d2,n2)、(d3,n3)なる点A、
B、Cを設け、標本点とする(ただしd1<d2<d3)。点
A、Bを結ぶ直線の傾きは(n2−n1)/(d2−d1)、点
B、Cを結ぶ直線の傾きは(n3−n2)/(d3−d2)であ
るので、 の場合、標本点A、B、Cを通り、D1≦x≦D4において
下に凸である関数が存在する。例えば2次関数y=a
(x−e)+f(ただしa、e、fは未知数でa>
0)を用いれば、点A、B、Cを標本点として補間をす
ることができる。そしてD1≦x≦D4においてその関数y
=a(x−e)+fが最小となるxの値eが求められ
る。すなわち、関数y=a(x−e)+fは点A、
B、Cを通るので n1=a(d1−e)+f … n2=a(d2−e)+f … n3=a(d3−e)+f … の3式が成立する。この3式よりaとfを消去して整理
すると、eについて次の式が得られる。
この式に既知のデータd1、d2、d3、n1、n2、n3を代入
すると、関数y=a(x−e)+fが極小かつ最小と
なるxの値eが基まる。標本点A、B、Cの座標として
本実施例においては、d1=(D1+D2)/2、d2=(D2
D3)/2、d3=(D3+D4)/2、n1=N1/(D2−D1)、n2=N
2/(D3−D2)、n3=N3/(D4−D3)とし、さらに、各弁
別レベルをD2−D1=D3−D2=D4−D3=dとなるように設
定したので、d1=D1+d/2…、d2=D1+3d/2…、d3
=D1+5d/2…、n1=N1/d…、n2=N2/d…、n3=N3
/d…となる。これら〜式を式に代入すると、 が得られ、また、式はN1−2N2+N3>0…′とな
る。
なお、式の値は、′式、式〜式の条件下にお
いて、区間D1≦x≦D4において下に凸なある2次関数y
=g(x)を与え、この2次関数y=g(x)がヒスト
グラムに対して面積相等性を持つとしたとき、すなわち
次の式〜式が成り立つときに、2次関数y=g
(x)が極小かつ最小となるxの値と同じになる。よっ
て式は最適な弁別レベルとみなせる。
このようにして得られたeの値を、区間D1≦x≦D4
おいて関数y=a(x−e)+fが下に凸であること
を考慮して、D1、D4と比較することにより、区間D1≦x
≦D4において関数y=a(x−e)+fが最小となる
xの値である最適な弁別レベルDvは、それぞれ次のよう
になる。e<D1の場合、すなわち′、式を用いれば
2N1−3N2+N3<0の場合、DV+D1となり、D1≦e≦D4
場合、すなわち′、式を用いれば2N1−3N2+N3≧0
かつN1−3N2+2N3≧0の場合、 となり、D4<eの場合、すなわち′、式を用いれば
N1−3N2+2N3<0の場合、Dv=D4=D1+3dとなる。以上
は′式の条件を満たす場合に成立する。
の場合、すなわち式〜を用いればN1−2N2+N3≦0
…′の場合には、D1≦x≦D4において下に凸なる関数
が存在しない。弁別レベルD1、D2、D3、D4を適当な値に
設定しておけば、ヒトの血液を測定する限り、このよう
な場合は起こり得ないので、測定エラーとして装置は警
報を出す。また参考として、計数可能領域内にある全粒
子数を算出するため、Dv=D4としておく。
このようにして、最適弁別レベルDvは弁別レベルD1
らD4までの範囲内で求められる。
次に、弁別レベルDvがヒストグラムを2分することを
利用して、弁別レベルDvと他の弁別レベルとの間に属す
る粒子信号の数を次のように定める。弁別レベルDiとDj
(ただしDi<Dj)の間に属する粒子信号の数をNijで表
わすとすると、D1≦Dv<D2の場合、 あるいは となる。D2≦Dv<D3の場合、 あるいは となる。D3≦Dv≦D4の場合、 あるいは となる。
今、仮に第4図に示すようにD2<Dv<D3とすると、波
高値が弁別レベルD0と弁別レベルDvの間に属する粒子信
号の数は、N0v=N0+N1+N2v=N0+N1+(Dv−D2)N2/d
となり、この値に血液の希釈倍率、細孔を流れた希釈試
料の量、同時通過率等を考慮して補正の処理をほどこせ
ば、血液単位体積当りの血小板数が得られ、出力装置26
に出力される。
次に、本発明の方法の実施結果について説明する。第
5図、第6図はそれぞれ血小板領域の血球信号を、128
の分解能を有するA/Dコンバータを用いて解析し、粒度
分布図を作成した結果と、本発明の方法により推定して
求めた最適弁別レベルDvの位置を示しており、血小板、
赤血球が異なる分布をしている場合にも、弁別レベルDv
が精度良く求められた。
また、点A、B、Cを標本点として補間するための関
数は2次関数に限らず、D1≦x≦D4において下に凸であ
る関数であればよく、それに加えて極小点において対称
性の良いものが好適である。
また、ヒストグラムを実際に描くか否かは重要な問題
ではなく、標本点A、B、Cのデータを得さえすればよ
い。そして、標本点A、B、Cはヒストグラムの特徴を
示していればよいのであって、例えば、 (hは任意の数) を満足する点であってもよい。これは関数が極小となる
xの値eは、y軸のスケールに関係なく、具体的には、
関数をy=a(x−e)+fとした場合は、a、fの
値に関係なくeの値が決まることによる。
また、弁別レベルD1、D2、D3、D4は、目的とする粒子
の大きさの分布状態に応じて任意に設定することができ
る。好適には区間D1≦x≦D4において、関数y=f
(x)が極小となるように設定する。
さらに、ある決められた2つの弁別レベルの間に属す
る粒子信号の数を用いて、測定した粒子が標準的な粒子
と比べて大球性であるか、小球性であるかの検知を行う
ことも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の粒子計数方法及び装置
は、粒子信号が少数の弁別レベルD1、D2、D3、D4と比較
され、得られた少数の複数データである粒子信号の数
N1、N2、N3を用いて、簡易な演算を行うことにより計数
結果が得られるので、安価な粒子計数装置を構成するこ
とができる。
さらに、弁別レベルD1からD4の間で、最適な弁別レベ
ルDvを推定し求めて計数結果を算出することができるの
で、異常検体等の場合にも何ら問題なく精度の高い計数
結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粒子計数方法を実施するための粒子計
数装置の一例を示す概略図、第2図および第3図は第1
図における波形処理の機能を説明するための入出力信号
の説明図、第4図は本発明の方法の一実施例を説明する
ためのヒストグラム、第5図および第6図は本発明の方
法の一実施例の結果を示す粒度分布図、第7図および第
8図は粒子信号の一例を示す説明図、第9図〜第11図は
粒度分布図の一例を示している。 10……検出部、12、16、16a、16b、20、20a、20b、30、
31、32、33、34、35、36、37……粒子信号、14……増幅
部、18……波形処理部、22……基準電圧源、24……演算
処理装置、26……出力装置、D0、D1、D2、D3、D4……弁
別レベル、Dv……最適な弁別レベル、R0、R1、R2、R3
R4……抵抗、C0、C1、C2、C3、C4……比較器、C10
C11、C12、C13、C14……計数器、M0、M1、M2、M3、M4
N0、N1、N2、N3……粒子信号の数、A、B、C……標本
点、L0、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7……弁別レベル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子の浮遊液を検出部に供給し、粒子と液
    との電気的差異または光学的差異に基づいて粒子の特性
    に応じた電気的信号が発せられ、この粒子信号を計数す
    る粒子計数方法において、 粒子信号を4個の弁別レベル(D1、D2、D3、D4)(ただ
    し、D1<D2<D3<D4)が設定された比較器に送り、これ
    らの比較器に接続された計数器により計数することによ
    り、大きさが弁別レベル(D1)を越え弁別レベル(D2
    以下の範囲である粒子信号の数(N1)、大きさが弁別レ
    ベル(D2)を越え弁別レベル(D3)以下の範囲である粒
    子信号の数(N2)、大きさが弁別レベル(D3)を越え弁
    別レベル(D4)以下の範囲である粒子信号の数(N3)を
    得、 これらの弁別レベル(D1、D2、D3、D4)および粒子信号
    の数(N1、N2、N3)の値のデータを用いてヒストグラム
    の特徴を示し得る点(A、B、C)を標本点として選び
    出し、この標本点(A、B、C)を通り、かつD1≦x≦
    D4の区間において下に凸な関数y=f(x)を見い出す
    ことにより、区間D1≦x≦D4において関数y=f(x)
    が最小になるxの値を求めて最適な弁別レベル(Dv)と
    し、 大きさが弁別レベル(Dv)と他の弁別レベルとの間に属
    する粒子信号の数を算出し目的とする粒子の数を得るこ
    とを特徴とする粒子計数方法。
  2. 【請求項2】粒子の浮遊液を検出部に供給し、粒子と液
    との電気的差異または光学的差異に基づいて粒子の特性
    に応じた電気的信号が発せられ、この粒子信号を計数す
    る粒子計数装置において、 粒子信号を入力する、4個の弁別レベル(D1、D2、D3
    D4)(ただし、D1<D2<D3<D4)が設定された比較器
    と、 これらの比較器に接続された大きさが弁別レベルと
    (D1)を越え弁別レベル(D2)以下の範囲である粒子信
    号の数(N1)、大きさが弁別レベル(D2)を越え弁別レ
    ベル(D3)以下の範囲である粒子信号の数(N2)、大き
    さが弁別レベル(D3)を越え弁別レベル(D4)以下の範
    囲である粒子信号の数(N3)を計数する計数手段と、 これらの弁別レベル(D1、D2、D3、D4)および粒子信号
    の数(N1、N2、N3)の値のデータからヒストグラムの特
    徴を示し得る点(A、B、C)を標本点として選び出
    し、この標本点(A、B、C)を通り、かつD1≦x≦D4
    の区間において下に凸な関数y=f(x)を見い出すこ
    とにより、区間D1≦x≦D4において関数y=f(x)が
    最小になるxの値を求めて最適な弁別レベル(Dv)と
    し、大きさが弁別レベル(Dv)と他の弁別レベルとの間
    に属する粒子信号の数を算出し目的とする粒子の数を得
    る演算処理手段と、を備えることを特徴とする粒子計数
    装置。
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