JP2667903B2

JP2667903B2 - パルプ濃縮機における無端ワイヤー

Info

Publication number: JP2667903B2
Application number: JP1120203A
Authority: JP
Inventors: ポール・ジー・マーシュ
Original assignee: ザ・ブラック・クローソン・カンパニー
Priority date: 1988-05-12
Filing date: 1989-05-12
Publication date: 1997-10-27
Anticipated expiration: 2012-10-27
Also published as: DE341913T1; JPH0214090A; EP0341913A2; EP0341913A3; DE68920197D1; CA1324281C; DE68920197T2; EP0341913B1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は1988年２月１日付のセイファート（Seifer
t）らの米国特許第4,722,793号に開示されているパルプ
及び紙料を濃縮するための装置に関する。この装置は１
対のロール上を走行する無端ワイヤーを用いている。

セイファートらの米国特許は、無端ワイヤーを２本の
ロールの軸に垂直な経路で走行するように案内するため
に、ワイヤーに内面の一方または両方の縁部に沿って各
々のロールにおける周溝に嵌合するＶ字形の案内ベルト
等のストリップが設けられることを示している。しかし
ながら、この米国特許の装置の実際の開発に際して、特
に装置に対して考えられるかなりの高速度、すなわち91
4m/分までの速度で使用時の応力を受けてワイヤーから
分離しないように案内ストリップをワイヤーに取付ける
のに多大の問題が生じていた。これは接着技術の最近の
改良に応じて問題とならないとも考えられるが、研究室
的な原型の試験状態でさえも十分長時間にわたってこの
案内ストリップを不織性のワイヤーに取付けて保持する
ための接着剤は見出されていない。

案内ベルトが取付けられるワイヤーに作用する力は、
ワイヤーの内面で移送される紙料の重量による遠心力だ
けでなく、ヘッドボックスにより高速で供給される紙料
の一部をなす推量による力もある。この水の大部分はロ
ールの回りを最初に曲がる際にワイヤーを通過しなけれ
ばならず、ワイヤー及び案内ベルトに対する最大の応力
はこの位置で生ずる。さらにセイファートらの米国特許
の装置では部分的に脱水された紙料がワイヤーの内面で
第１のロールから第２のロールに移送され、ワイヤーは
紙料を両方のロールの面から落下しあるいは放出されな
いように保持する。このため、ワイヤーはロールから膨
出しワイヤーの網目と案内ベルトとの間の連結部に剪断
及び引張りの両方の荷重を与えるおそれのある力を受け
る。

本発明は、ワイヤーが少なくとも２本のロールに張設
され紙料が無端ワイヤーと少なくとも１本のロールとの
間に供給される抄紙機の紙料の高速パルプ濃縮機の改善
されたワイヤーとして説明される。紙料はワイヤーと１
本のロールとの間に移送される領域で脱水されるように
ワイヤーの内面を移送され、ワイヤーはロールの軸方向
の面の長さより大きい幅となるように形成されてワイヤ
ーの縁辺部がロールの端部より突出し、また案内ベルト
がワイヤーの各々の縁辺部の位置にあって案内ベルトが
ロールの端部に近接して走行するという特色を有してい
る。案内ベルトは接着剤がワイヤーの開口に浸透し案内
ベルトに対して化学的結合をなすようにして案内ベルト
の背面とワイヤーの面との間の接着剤結合によってワイ
ヤーに取り付けられ、さらに連続的なねじ部が底部から
背面を通ってワイヤー内に連なりこのねじ部が案内ベル
トの全長にわたって延びているという特色を有してい
る。

本発明はさらに前述のように無端ワイヤーを用いた高
速型のパルプ濃縮機という特色を有している。さらに本
発明は案内ベルトの反対側に配置された案内ベルト及び
ワイヤーに綴込まれた可撓性の裏張りとなる補強ストリ
ップを用いることを含む。この可撓性の裏張りとなる補
強ストリップは第１の案内ベルトとは逆の関係にある第
２の案内ベルトを含むようにしてもよい。

本発明の理解をより容易にするために以下添付図面を
参照して説明する。

第１図及び第２図は米国特許第4,722,793号に開示さ
れた濃縮装置の原理的な構造を示している。この装置は
側方梁12及び渡し材13によって連結された各側の２本の
柱体10及び11からなる枠体を含む。２本の大径のロール
20及び22が枠体の対向する端部に近接して装着され、ロ
ール22は柱体10及び11の上部のピローブロック軸受23に
よって装着されているものとして示されている。このロ
ール22は柱体10と11との間の渡し材13に装着されたモー
タ25によって全体的に24で示された駆動ベルト部材によ
って駆動されるロールである。ロール20及び22は液体不
透過性の外面を有していてもよいが、この面は第３図の
螺旋溝26によって示されるような凹溝の形状であるのが
好ましい。

無端ループ状の織込まれた有孔質の「ワイヤー」30が
ローラ20及び22の回りに張設されてこれとともに装置の
他の動作部分が配置される空間を形成している。ワイヤ
ー30は現在抄紙機のワイヤーとして用いられているポリ
エステル等のプラスチック材料からなるものであっても
よい。ロール20はワイヤー30を緊張させる手段を含む枠
体への調節可能な装着部を有し、ロール20の各々のジャ
ーナルが台部材33上のローブロック31に装着され、台部
材33の法は側方梁12上で滑動するように装着されてい
る。台部材33と近接する柱体10及び11との間に連結され
た１対のジャッキねじ35によりこの動作が生じまた制御
されてワイヤー30における張力の対応した制御を行う。

ヘッドボックス40がロール20と同じ台部材33に装着さ
れてロール20に対して一定した間隔を維持する。このヘ
ッドボックス40はロール20に接近するワイヤー30の上側
走行部とロール自体の面とによって形成される楔形領域
44内に紙料が放出される通口をなす上方に延びた下側及
び上側の壁部41及び42を含む開いた型のものとして示さ
れている。濃縮すべき紙料は通常の紙料供給ポンプ（図
示せず）から適当な供給管路（図示せず）によってヘッ
ドボックス40に供給される。

ワイヤー30の上側及び下側の走行部とロール20及び22
とによって形成される空間の他方の端部にはロール22の
面とこのロールを離れるワイヤー30の上側走行部とによ
って形成される楔形領域52においてロール22の面から濃
縮されたパルプを受取るようにスクリューコンベア51が
底部に装着されているトラフ50がある。トラフ50はロー
ル22の面から濃縮されたパルプを除去する下流側の縁部
に沿って延びるドクターブレード55を含む。トラフ50と
前側縁部に沿った傾斜壁部56はこのパルプがトラフを越
えて放出されるのを防止し、スクリューコンベア51は蓄
積されたパルプを装置の次のステーションに通ずる抄紙
機の後部の落し口57に押込む。

この装置の動作時に濃縮すべきパルプ懸濁液がヘッド
ボックス40から定常的に楔形領域44に供給され、ワイヤ
ー30がロール20に達する前にかなりの量の水がワイヤー
30を通して押込まれるのでその結果として部分的に脱水
されたパルプがワイヤー30とこれに包み込まれたロール
20の面の部分との間に捕捉される。パルプが楔形領域44
からロール20の面の周囲に移動するのでワイヤー30の張
力の適切な制御がこの楔形領域44における懸濁液の最初
の脱水の効果に寄与する。

ワイヤー30の張力は予め濃縮された懸濁液がワイヤー
とロール20の面との間の空間に入るのを困難にする程大
きくはないのが望ましい。かくしてワイヤー30の張力が
比較的低く、例えば0.15〜5.9kg/cm（１〜40lbs/イン
チ）であれば、楔形領域44の小さい端部に接近する際に
最初の脱水がなされたパルプはワイヤーが非常に緊張状
態にある場合よりも容易にワイヤー30とロール20との間
に捕捉されよう。

ワイヤー30は遠心力に抗してその内面に繊維を保持し
移送するフィルターとして作用するが、この遠心力は直
径61cm（24インチ）のロール20及び22を用いて640〜914
m/分のワイヤー速度で保持されたバルブの脱水を行う主
たる要因である。ワイヤー30を通って流出する白水はロ
ール20と22との下側に延びるトラフ60内に放出される。
二片形のフード62が装置全体の上方の枠体上に装着さ
れ、またトラフ60の上部内に嵌入してこのフード62の内
面に当たる水がここからトラフ60内に滴下するようにな
る。

本発明で考えている特に高速のワイヤーという点で、
またワイヤーへの抗力のために、ワイヤー30は２本のロ
ールの軸に垂直な経路に沿って走行するように案内され
ることが重要である。この案内作用はワイヤー30の内面
の対向する側方縁部に近接した１対のＶ字形の案内ベル
ト70によって達せられる。

米国特許第4,722,793号に示されているようにこのＶ
字形の案内ベルトはロール20及び22の面における凹溝内
に嵌入できるけれども、第３図に示されるようにこのＶ
字形の案内ベルトをロール20及び22の面の端部に懸下し
た状態に配置してワイヤー30が一方の側または他方の側
にずれた場合にこのロールの端部の各々が近接するＶ字
形の案内ベルト70の内側の面に係合する案内肩部72とし
て作用するようにするためにこのロール20及び22の軸方
向の寸法より十分に幅の大きいワイヤーで好ましい結果
が得られている。

第１図に示される装置を作製する際に、接着と縫合と
の結合によりＶ字形の案内ベルトがワイヤーに取付けら
れ試験動作の際にかかる応力に耐えられるようになるこ
とがわかった。この結合は無端ワイヤー自体の耐用寿命
だけ続行する。半径が1.59cmで厚さが2.22cm〜1.71cmの
範囲のポリ塩化ビニルで形成された、第３図に示される
Ｖ字形の案内ベルトを用いて良好な結果が得られてい
る。

縫合部または糸体75のロール20及び22の回りを走行す
る際に反復的な案内ベルトの曲げ及び屈撓に耐えるだけ
の十分な強度と、特に靭性とを有する糸ないし線からな
ることが重要であり、この糸はまた非常に高い耐水性を
もたなければならない。このような点から織性の、ある
いは単繊維の23kg（50lb）の試験的仕上げ線を用いて十
分な結果が得られているが、同等の機械的属性を有する
他の型の糸またはワイヤーがリベットのような他の型の
機械的要素とともに用いられる。

縫合部75のほかに各々の案内ベルト70とワイヤー30と
の間の接着接合部を形成するのが望ましいことがわかっ
た。より詳細には案内ベルトをワイヤーに取付ける前に
ワイヤーの外側縁部が第３図に77で示されるようにワイ
ヤーの外側縁部に達してこれを含む約3.8cmの幅の帯状
部上にウレタン接着剤を含有させたものになっている。

この接着剤材料が乾燥した後に案内ベルト70の幅の大
きい縁部がこれに接着されるが、これは案内ベルトをワ
イヤーの接着剤を含有した帯状部と化学的に結合させる
接着剤で行うのが好ましい。この目的に適合する接着剤
は米国ニュージャージー州エングルウッドのシングルト
ン・アメリカ・インコーポレーテッドから「PU接着剤」
という商標名で市販されているものと、米国ニュージャ
ージー州ノースヴェイルのレマコ社のレマ支社から「レ
マS.C.−2000」と称する商標名で市販されているものと
があり、各々の場合にその接着剤に関し製造者の推奨す
る硬化剤を用いている。このとき製靴作業に用いられて
いるようなミシンによって案内ベルトをワイヤーに縫合
することにより接合が完了する。

ワイヤー30は、その幅が案内ベルト70を取付けるロー
ルの両端に張出すワイヤーの縁辺部を与えるようにロー
ル20及び22の面の軸方向の長さより十分に大きい。前述
のような断面の寸法を有する案内ベルトの場合、各々の
ロールの長さより7.5cm幅の大きいワイヤーと、各案内
ベルトより0.634cmの幅だけ突出するワイヤーの帯状部
とで十分な結果が得られており、それによって１対の案
内ベルト70の間の各々のロールに関して全体で1.3cmの
間隙が与えられる。かくしてワイヤー30が直線状に走行
する限りいずれかのロールといずれかの案内ベルト70と
の間での接触はないが、案内ベルトがわずかに一方の側
または他方の側に逸れた場合には、ロールの端部と案内
ベルト70の一方の傾斜した近接する面との間での係合に
より案内ベルトを両方のロールのほぼ中心位置に復帰さ
せるカム作用が生ずるであろう。

ワイヤー30の外側縁部に達する帯状の接着剤77はワイ
ヤーのこの部分を強化し使用時に摩損しないように保護
して各ワイヤーの耐用寿命に寄与する。

第４図〜第12図は前述の本発明の実施例として変形し
た構造の例を示している。かくして、第４図には案内ベ
ルト70と同じエラストマー材料からなるがそれより若干
幅が大きい補強ストリップ80がワイヤー30の案内ベルト
70とは反対の側に配置されている。縫合部81が案内ベル
ト70及び補強ストリップ80の両方を横断してこの２つの
部分をワイヤー30を介して一体的に取付ける。これらの
部分の間の接合部または77で示されるように補強ストリ
ップ80の下側にあるワイヤーの部分に接着剤を含有させ
ることによって補強してもよい。

第５図に示される構造における案内ベルト85は、Ｖ字
形部分86とワイヤー30との増大した接触面積を与えるよ
うにＶ字形部分86のより幅の大きい方と協動する縁側フ
ランジ87とを含む事以外は第４図と同様である。さらに
案内ベルト85の最大の幅と同じ幅の補強ストリップ80が
第４図のようにしてワイヤー30の反対側に配置されてい
る。縫合部88が案内ベルト85のＶ字形部分86及びその縁
側フランジ87さらには補強ストリップ80及びワイヤー30
とを横断している。第４図のようにこれらの部分の間の
相互結合を、補強ストリップ80及び案内ベルト85の間の
ワイヤー30の部分に接着剤を含有させることによって補
強するのが望ましい。

第６図はいずれかの側を最も外側にして用いられるワ
イヤー30への本発明の適用を示している。案内ベルト85
と同じ断面形状の第２の案内ベルト90がワイヤー30の案
内ベルト85とは異なる側に配置され、２本の案内ベルト
は相互に、またワイヤー30に対して、それら３つの部分
を図示のように横断する縫合部92によって取付けられて
いる。２本の案内ベルトの間の相互結合はまたその間の
ワイヤー30の部分に接着剤を含有させることによって補
強されよう。

第７図は案内ベルト85及び90がワイヤー30の両方の側
にずれた状態で設けられ、これらの案内ベルトの各々と
ワイヤーとの間の結合部に第４及び５図に関連して説明
した補強ストリップ80が設けられている本発明の変形例
を示している。第７図はまた案内ベルト85及び90の両方
が使用の際に張力及び圧縮力を緩和するために多数のＶ
形スリット95を設けられているものとして示してある。
案内ベルトがワイヤー30のループの両方の側にあれば、
ワイヤー30の外側の案内ベルトの周囲の寸法は内側の案
内ベルトよりも大きくなるが、この関係はワイヤー30を
裏返したときには逆になるであろう。Ｖ形スリット95は
この寸法差を補償するように案内ベルトのエラストマー
の特性と協働するが、第６図の案内ベルト85及び90にも
同様なＶ形スリットが設けられよう。

第８図は案内ベルト100が一方の側だけにフランジ部1
01を含み、案内ベルトがフランジ部101をワイヤー30の
縁辺ストリップに重ねてこの重なった層を縫合部102に
より一体的に取付けることによってワイヤー30に取付け
られ、好ましくは案内ベルトのフランジ部101と接触す
るワイヤーの部分に接着剤を含有させることによって補
強されるようにした本発明の形態を示している。この構
造はワイヤー30の他方の側でも同じになっているものと
理解されよう。

第９図ではワイヤー30にはワイヤーの縁辺ストリップ
それ自体を巻込んでＶ形の形状にすることによって形成
される案内ベルト110が各側に設けられている。このワ
イヤー30の巻込まれた部分は縫合部111によって一体的
に取付けられ、その形成はまた中心のコアによって補助
されるようにしてもよく、このコアはエラストマー材料
製で断面がＶ形であるのが好ましい。

第10図は、コア115が案内ベルトの芯に組み込まれ、
このコアがワイヤー30の縁辺ストリップで包み込まれて
でき上がったものが縫合部116により一体的にワイヤー
に取付けられるようにしたこと以外は、第９図と同様で
あるような本発明の形態を示している。

第11及び12図はワイヤー30の各々の縁部に沿って取付
けられる案内ベルトの２つの他の形態を示している。第
11図において案内ベルト120は直角の形状であって図示
のようにワイヤー30の縁辺ストリップをその回りに折込
み縫合することによってワイヤー30の縁部に取付けられ
ている。ワイヤー30の重なった縁辺ストリップには組立
てのときに接着剤を含有させるのが好ましい。第12図の
案内ベルト125は矩形の断面であって、案内ベルト125と
接触するワイヤー30の部分に接着剤を含有させる補助手
段を用いて縫合部126によって取付けられたワイヤー30
の縁辺ストリップにより同様に部分的に包囲されてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が用いられる濃縮装置の部分的に断面で
示した概略的側面図である。第２図は第１図において右方から左方に見た、部分的に
破断して断面で示した端面図である。第３図は第２図の拡大した部分図である。第４図及び第５図は第３図に示される構造の変形を示す
拡大した部分図である。第６図は案内ベルトがワイヤーの各側に配置されている
本発明の実施例を示す第５図と同様の図である。第７図はワイヤーの両方の側への案内ベルトの配置にお
ける変形例を示す第６図と同様の図である。第８図〜第12図は本発明の他の実施例を示す第４図と同
様の図である。図中符号： 20,22……ロール 30……無端ワイヤー 70,85,90,100,110……案内ベルト 72……案内肩部 75,81,88,92,102,111,116,121,126……糸体 77……接着剤 80……補強ストリップ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】網目の開いた無端ワイヤーを用い、該無端
ワイヤーが間隔をおいたロール上を走行し、上記無端ワ
イヤーにその案内ベルトと協働するための端壁等の案内
肩部が走行され、濃縮すべき紙料がワイヤーの内面に沿
って無端ワイヤーとロールの外面との間で移送される、
高速のパルプ濃縮機における紙料の支持及び移送用部材
として用いるための網目の開いた無端ワイヤーにおい
て、上記無端ワイヤーの開いた網目の間を通り抜け上記
案内ベルトと無端ワイヤーとの接着を行う上記案内ベル
トの背面と近接する無端ワイヤー表面との間の接着剤と
しての第１の取付け手段と、上記案内ベルトを通って無
端ワイヤー内に縫合された連続的な糸体としての第２の
取付け手段と、を有することを特徴とするパルプ濃縮機
における無端ワイヤー。
【請求項２】上記無端ワイヤーの縁辺部が上記ロールの
端面を超えて突出するように上記ロールの軸方向の長さ
を超える幅として形成され、上記無端ワイヤーが、各々
上記縁辺部の一方において無端ワイヤーに取付けられて
いる２本の案内ベルトを有するようにしたこと、を特徴
とする特許請求の範囲第１項に記載のパルプ濃縮機にお
ける無端ワイヤー。
【請求項３】上記連続的な糸体が上記案内ベルトの底部
と案内ベルトの後面とを無端ワイヤー内に通り抜け上記
案内ベルトの全長にわたっていること、を特徴とする特
許請求の範囲第１または２項に記載のパルプ濃縮機にお
ける無端ワイヤー。
【請求項４】上記無端ワイヤーの案内ベルトとは反対側
の面に配置され可撓性の補強ストリップと、該補強スト
リップを上記案内ベルトとの一体的なユニットとして上
記無端ワイヤーに接合する第２及び第２の取付け手段と
を有すること、を特徴とする特許請求の範囲第１〜３項
のいずれかに記載のパルプ濃縮機における無端ワイヤ
ー。
【請求項５】上記無端ワイヤーがいずれかの側を外側に
して走行するように上記案内ベルトが背面を合わせて上
記無端ワイヤーに取付けられた１対の案内ベルトを含む
ようにしたこと、を特徴とする特許請求の範囲第１〜４
項のいずれかに記載のパルプ濃縮機における無端ワイヤ
ー。