JP2667848B2 - ウールスキンの処理方法 - Google Patents

ウールスキンの処理方法

Info

Publication number
JP2667848B2
JP2667848B2 JP62502819A JP50281987A JP2667848B2 JP 2667848 B2 JP2667848 B2 JP 2667848B2 JP 62502819 A JP62502819 A JP 62502819A JP 50281987 A JP50281987 A JP 50281987A JP 2667848 B2 JP2667848 B2 JP 2667848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
wool
tanning
surfactant
per
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62502819A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01500200A (ja
Inventor
ゴードン,ピーター・グラハム
アドミニス,ウドー
Original Assignee
コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=3771582&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2667848(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション filed Critical コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション
Publication of JPH01500200A publication Critical patent/JPH01500200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2667848B2 publication Critical patent/JP2667848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C13/00Manufacture of special kinds or leather, e.g. vellum

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は羊毛または毛のついた皮の改良された処理方
法に関するものである。 本発明は羊毛または毛のついた皮のどのような処理に
も一般的に有益であるが、このような皮のなめしまたは
染色に関し以後具体的に記述する。 羊毛または毛のついた皮のなめしに利用される公知の
方法は、羊毛または毛のフエルテイングを減少させるた
めに、扱いにくい装置及び手順(これらのいくつかは後
述する)を用いることを含んでいる。 (本明細書において“フエルテイング”なる用語は羊
毛または毛繊維が他の繊維と独立に動くことができる別
個の状態ではなくなる全ての形態のみだれに用いられ
る。本用語はこんがらがり、もつれ、結び、よじれ、ま
がり、毛球および毛根から先端までのどの場所に於ても
繊維が単独で動くことを妨げるような他の全ての繊維の
配列を含む)。 羊毛あるいは毛のついたままでなめし、染色、または
その他の処理に用いられる皮(以後ここでは“皮”と略
す)は大きさ及び質に於て大きく変化している。羊毛あ
るいは毛のタイプ、色および質も高度に変化している。
羊毛あるいは毛の長さは普通に見られるものは2〜5cm
であるが15cm以下のどのようなもので良い。繊維の直径
もかなり変化しているが一般には25ミクロン以上であ
る。羊毛あるいは毛の小さな直径のものはフエルテイン
グの傾向が大きい。 羊毛あるいは毛のついたなめし皮を製造するのに現在
用いられている慣用方法は皮をゆるくかくはんしなが
ら、いくつかの水溶液に長時間曝すことである。羊毛あ
るいは毛のフエルテイング傾向を減少させるために慣用
方法では、浴比(溶液の重量(kg)あるいは近似的には
溶液の容量()と皮の乾燥重量kgとの比である)は通
常高水準(8:1−14:1)に保たれる。かくはんんの方法
と形式は用いる装置に依存するが、これらと類似の技術
はフエルテイングを避けるか減少させるためにかくはん
を最も少い程度に保つことが知られている。 すでに公知でありかつ実施されているなめし方法に於
ては、皮がなめされる前に清浄化されることが必須であ
ると考えられていた。この前なめし清浄工程は以下の文
献に良く記述され、議論され、説明されている。 “Gloving,Clothing and Special Leather"−Tropica
l Products Institute,1981 Chapter 5“Wool Sheepski
ns"−P.S.Briggs“Furskin Processing"−H.Kaplun Rer
gamon Press 1971 Chapter 8“Tannage of Medical She
epskins"−G.J.Ward LIRI Research Bulletin No.718、
1976。 また、染色の前に羊毛あるいは毛の汚れを落し、清浄
化することが以前には必要であると考えられていた。こ
れらは良く知られており、例えば以下の文献に記載され
ている。 “The Theory and Practice of Wool Dyeing"−C.L.B
ird,Society of Dyers and Colourists 1972、Chapter
3“Dyeing of Woolly Sheepskins"−C.J.Cole,Proceedi
ng of Seminar,“Leather Technology′83"、Federated
Tanners Association of Australia,Sydney,1983 これらの良く知られたなめしは、羊毛あるいは毛のつ
いたなめし皮のすでに公知の製造方法は、最終製品に要
求される性質に依存する化学薬品の使用および処理方法
の両方に広い変化があることが認められている。なめし
剤あるいは染料を使用する前に、毛あるいは羊毛につい
ている天然の油、グリース、ロウを除去することが実施
されている。このために、60分以下の時間の前清浄化、
皮のすすぎ及びある場合には皮のフレツシングの次に再
び清浄化することが必要である。フレツシングでは皮に
附着している肉および脂肪を除去する。全清浄化時間は
しばしば180分を超えることがある。 羊毛あるいは毛のフエルテイング化を減少させるため
に、以前の方法はなめし処理の間大きな浴比(すなわ
ち、皮あたりのなめし液の容積が大きい)と最少程度の
撹拌が必要である。以前の方法では、浴比は皮あたり20
−60の範囲で用いられることが知られており、最少程
度の撹拌の必要性があるためになめし処理を長時間行う
必要があつた。この時間はごく普通には16時間から24時
間の範囲であるけれども、48時間を超えることも知られ
ている。 本発明の一つの目的は、羊毛あるいは毛の実質的なフ
エルテイングの危険なしに、すでに公知の方法の不利益
を改善するための、羊毛あるいは毛のついた皮の処理方
法を提供するものである。 なめし、染色あるいは他のそのような処理によつて、
皮を処理しているあいだじゆう、保持剤(holding agen
t)を羊毛あるいは毛に与えておくことによつて、なめ
され、染色され、他の処理をされた皮の羊毛あるいは毛
のフエルテイングの度合を減少させることができること
が本発明者らによつて明らかにされた。この保持剤は処
理工程に先立つて羊毛あるいは毛に対して使用すること
もできる。保持剤はなめし、染色あるいは他の処理工程
のあいだじゆう、毛あるいは羊毛を一つに締めておくこ
とを補助する化合物あるいは物質である。保持剤は工業
油、ロウ、あるいはそのような他の化合物であることが
できる。しかしながら、保持剤は通常の清浄化と汚れ落
しの工程の前に毛あるいは羊毛に本来既に存在している
天然の油、ロウおよびグリースがより好ましい、従つて
通常の未清浄の皮の場合にはとくに保持剤を加える必要
はないのである。 本発明によれば、羊毛あるいは毛のついた動物皮が酸
溶液に酸漬され、その後、少くとも1つのなめし剤を含
む溶液でなめされる方法において、保持剤が羊毛あるい
は毛に存在した状態で、動物皮を酸漬し、なめし、その
後で保持剤を除去するために清浄化することを特徴とす
る方法が提供される。 毛あるいは羊毛のついた皮のなめしあるいは染色につ
いては、次の方法が採用される。より好ましくは、皮は
公知の手段によつてフレツシングされる。もし必要なら
ば、新鮮な(屠殺したての)あるいは保存(塩蔵、乾燥
あるいはある方法による短期間保存)皮はフレツシング
段階の前に、ゆるく附着した泥、糞、血液を除去するた
めにまた保存皮を再水和させるために、好ましくは表面
活性剤を含まぬ状態で、浸漬処理に付される。浸漬時間
は皮の性質に依存するが、保存料を添加し、またはせず
に、撹拌を行いまたは行わずに、1時間から40時間の範
囲であることが好しい。 皮はフレツシングされた後でそれ以上の清浄化は行な
われずただちに酸漬処理に移される。皮はより好ましく
は電解質を含む酸溶液で処理される。適当な電解質は塩
化ナトリウムである。酸漬処理はどのような適当な容器
でも利用できるが、パドル、太鼓あるいはハイドロプロ
セツサー中で行なわれるのが都合が良い。多くの器タイ
プが従来技術として知られており、このような装置はど
れでも本発明の方法に用いることができる。 使用される酸は有機酸あるいは無機酸あるいは有機、
無機酸の混合物であつても良い。従来技術として知られ
ているように、他の化学薬品が完成皮に特別な性質を与
えるために溶液に添加することができる。これらの化学
薬品は皮になめし作用を持つ有機分子あるいは無機分子
であることができる。酸漬処理は好ましくは16時間以下
の期間連続的又は間欠的撹拌によつて行なわれる。浴比
は皮あたり5から60の間でそして最も好ましくは皮あ
たり20から30の範囲で変えることができる。 酸処理に続いて、酸漬された皮は好ましくは皮あたり
例えば5から20であるような減量した浴比を用いてな
めし処理される。最も好ましくは浴比は皮あたり12−15
である。なめし剤と補助剤との濃度を相当する量に増
加できる。なめし処理はその実施および用いられる物質
により巾広く変化する。 公知のなめし剤および補助剤が本発明のなめし工程に
用いられる。また、従来技術として公知の化学薬品が、
皮に熱安定性および生物学的安定性の両方を与えるため
にそして革に要求される性質を与えるために利用され
る。また、なめし工程で利用される装置は皮を適度にか
くはんするように設計されたパドルまたは太鼓またはハ
イドプロセツサーを含む公知技術による装置であること
ができる。皮に激しい撹拌を与える装置でなめしを行な
うことができる。激しい撹拌は好ましくは12時間以下の
間行なわれ、もつとも好ましくは6時間である。 この時間は以前のなめし工程に要した処理時間より十
分短かいと評価されるであろう。 皮はなめされた後に清浄化される。皮は例えば炭化水
素溶媒あるいは塩化炭素溶媒を用いるドライクリーニン
グ法によるかまたは水によるどちらか一方で清浄化する
ことができる。この工程に於て、残存するグリースおよ
びロウはきれいな、なめされた、(もし望むならば)染
色された皮を製造するにあたつて容易におよびすみやか
に除去される。水で清浄化する場合には、この工程はパ
ドル、太鼓あるいはハイドプロセツサーで行なわれるこ
とが好ましい。 浴比は皮あたり10から60で用いられることが好まし
く、最も好ましくは皮あたり25から30の範囲である。
表面活性剤を水に添加できる。そしてもし添加される場
合1から12g/の範囲が好ましく、表面活性剤は3から
4g/で加えられることがもつとも好ましい。炭化水素
溶媒を表面活性剤に加えられることができる。用いられ
る場合には炭化水素溶媒は20ml/以下の量が加えられ
ることがより好ましく、5−10ml/が最も好しい。 表面活性剤は、アルキル基の炭素数が4〜16個、エチ
レンオキサイド部分はエチレンオキサイドの単位で2〜
15個であるエチレンオキサイド縮合物のアルキルフエノ
ール誘導体であり、アルキル基に於ては炭素数9個がも
つとも好ましく、エチレンオキサイド部分についてはエ
チレンオキサイド単位で9個のものが最も好ましい。別
の表面活性剤としては、アルコール鎖の炭素数が4〜16
個、アルキレンオキサイドに於てはアルキレンオキサイ
ド単位で5〜15個のポリアルキレンオキサイドとアルコ
ールとの縮合物も利用できる。表面活性剤は上記二種か
らどちらか一方が利用されるが、上記タイプの異つた表
面活性剤の混合物を用いることもできる。溶液の温度は
70℃以下のどの温度でも好ましいが、最も好ましくは58
℃〜60℃である。 更に好しい表面活性剤として、エトキシル化アミン
(amins ethoxylate)清浄剤を用いることができる。こ
の試薬の使用は清浄化工程を低い温度で行なえる附加的
な利益を持つている。好ましくは清浄液の温度が40度の
低温であることができるが、最も好ましくは50℃であ
る。 清浄化処理は30分以下の時間行なわれるが、より好ま
しくは10から20分の範囲である。 次いで皮は1〜2回水を交換して排水、すすがれる。
各すすぎは皮あたり10−25程度の水であることが好ま
しい。 皮を染色する必要がある場合には、これは清浄工程の
前に行なうことができる。“屠殺”及び“前清浄化”の
工程(技術的に公知の処理であるが)を除いて、通常の
染色技術が利用される。修正されたなめし工程にひきつ
づき、残存しているグリースおよびロウは羊毛あるいは
毛の均一な染色を促進することが見出された。染料の排
出にひきつづき、皮は上記清浄化処理に従つて処理され
る。清浄化処理は使用済の染料液に直接清浄剤を加える
ことによつて効果的に行なわれる。この例では皮は排水
されそしてもし要求されるならば更に同様の清浄化処理
が行なわれることができる。 その上に染色した皮に再なめし処理を行ないたいなら
ば、清浄化工程の前に行なわせてよい。再なめしは公知
技術として慣用されている適当な無機あるいは有機のな
めし剤(Syntans)を用いて行なうことができる。なめ
しの完了につづいて、皮はすでに述べた清浄化処理に依
つて処理される。 以下の実施例により本発明の実施方法を更に説明す
る。 実施例 1. 羊毛長35mmから55mm、繊維直程17.8〜31.7ミクロンの
140枚の塩蔵羊皮は1時間4000の冷水に浸漬された。
通常のフレツシングにつづいて、皮は目印をつけ、ラン
ダムに70枚づつの2群に分けた。 一群は通常の工業的方法で清浄化され他の群はグリー
スの残存した状態のままにされた。 両群はいつしよにされ、酸漬の組成として酢酸、塩化
ナトリウム、および硫酸アルミニウムを用いて、ハイド
ロプロセツサー中で通常の工業的酸漬処理がなされた。
浴比は皮あたり14であつた。ハイドロプロセツサーは
16時間、30分間に2分間、9rpmで回転された。 酸漬にひきつづき、33 1/3%塩基性硫酸クロームを21
g/の割合で添加し、ハイドロプロセツサーを5.25時間
4rpmで回転した。皮は更に2時間かくはんせずになめし
液の中に静置された。通常の工業的処理によりすすぎ、
排水が実施されたのにひきつづき、皮はハイドプロセツ
サーより取り出された。清浄化されていない皮の群は本
発明の処理に依つて清浄化された。ハイドロプロセツサ
ー中の70枚の皮に60℃の水1600を加え、ノニルフエノ
ールエトキシレートが2g/の割合で加えられた。ハイ
ドプロセツサーは12分間3.5rpmで回転された。皮は58℃
の水で2回および冷水で1回通常の工業的方法を用いて
排水され、すすがれた。 二つの群を比較すると以下の事実が明らかとなつた。
すなわち、なめした後に清浄化された群において皮に評
価しうるフエルテイングは生じておらず、一方慣用の方
法で処理された群においては、フエルテイングが微少あ
るいはなしが28枚、極度のフエルテイングが20枚であ
り、残りの皮は軽いものから重いものまでいろいろの度
合のフエルテイングを示していた。 実施例 2. 繊維長40−50mm、繊維直径18−20ミクロンの60枚の塩
蔵羊皮が30分間3500の冷水に浸漬された。通常のフレ
ツシングにひきつづき、皮は目印をつけられそれぞれ30
枚の群にランダムに分けられた。一群は70/皮で通常
の工業的処理により清浄化およびすすぎが行われた。 二つの群は、ハイドプロセツサー中で通常の工業的方
法で行なわれる酸漬工程のためにいつしよにされた。酸
漬溶液中の成分は塩化ナトリウム、硫酸アルミニウムお
よびギ酸であつた。浴比は皮あたり14であつた。ハイ
ドロプロセツサーは25分間2.5rpmで連続的に回転されそ
れから17時間30分ごとに2分間回転された。 酸漬液に33 1/3%塩基性硫酸クロームを31g/の濃度
で加えた。ハイドロプロセツサーは25時間、30分間ごと
に5分間8rpmで回転された。 ひきつづき通常の方法で排水され、すすがれた。 30枚の清浄化されていない皮に、皮あたり25の60℃
の水と同時に4g/の割合でノニルフエノールエトキシ
レートを加えた。ハイドロプロセツサーは13分間5rpmで
回転された。皮は通常の方法で排水され、すすがれた。 二群の皮の試験により以下の事実が明らかとなつた。
すなわち、なめしの後に清浄化された皮の群ではフエル
テイングは生じておらず、一方、慣用方法で処理された
群では10%以上の重大なフエルテイングが生じ、他の10
%はより軽微であるがいろいろな度合のフエルテイング
が生じていた。 実施例 3. 羊毛長40−50mm、繊維直径21−23ミクロンの塩蔵皮6
枚が2時間水に浸漬されそしてフレツシングされた。浴
比が皮あたり20、塩化ナトリウム40g/および硫酸3g
/で通常の方法により酸漬された後に、皮はひきつづ
き次の処理に付された。60の水、2400gの塩化ナトリ
ウムおよび1200gのネオシンRW(Neosyn RW)から成るな
めし液に皮を入れた。約180の容量の密閉容器で1.5時
間11rpmでドラミングした。33 1/3%塩基性硫酸クロー
ム1200gが加えられ、ドラミングを更に4.5時間続けた。
炭酸水素ナトリウム20gを10%水溶液として添加し、そ
してドラミングを更に3時間続けた。皮は取り出され、
水を3回交換してすすがれた。清浄化は皮あたり30の
浴比で2g/のノニルフエノールエトキシレートを用い5
8〜60℃・15分間ドラミングにより行なわれた。総量で
皮あたり約30の水で2回すすいだ後、皮はここに述べ
られたと同じ方法で再度清浄化された。 実施例 4. 前清浄化処理を行なわずに慣用方法でパドル中で酸漬
されクロームなめしされた繊維長25−33mmおよび繊維直
径27−30ミクロンである82枚の羊皮を、60℃で1200の
パドル中に浮かされ、そして炭酸ナトリウムを用いてpH
を6.2に上昇させた。要求される酸性染料の混合物は均
染剤(500g)(Abegal A−Ciba Geigy)といつしよに水
に前もつて混合された。50分後に、85%ギ酸水溶液500m
lを30分間かけて加えた。 ネオシンRW(6kg(Hodgson Tanning Produets)を前
もつて水に混合し、二つに分けて25分間で浴に加えた。
55分後、羊皮はアルキルフエノールエトキシレート混合
物(4g/)を用いて同じ浴比で20分間清浄化された。
排水された後、皮は再び浮かされ同じ組成の清浄剤を用
いて18分間清浄化された。皮はすすがれ排水された後完
全にきれいであり、均一に染色されていた。 実施例 5. 慣用方法により清浄されていない状態で酸積およびな
めしをされた羊毛長35−50mmおよび繊維直径27−30ミク
ロンの羊皮60枚を1200のパドル中に浮かした。6.4kg
の硫酸クローム粉末(26%Cr2O3,33 1/3%塩基、SO2
元)は前もつて溶解され、パドルに加えられ、そして温
度を40℃まで上昇させた。35分後、1 1/4時間でpHを3.7
までゆつくり上昇させるように炭酸ナトリウムが加えら
れた。同じ期間に温度は50℃まで上昇された。pHは45分
間この水準に維持され、一方、温度は58℃に上昇させ
た。羊毛皮は酸性染料(100g)および均染剤(500ml)
(Airedale Leveller NTD;Yorkshire Chemicals)を用
いて80分間同一浴中で染色された。 5kgの表面活性剤の混合物が加えられ、そして15分以
内で清浄化が完成された。パドルを降下させ、皮は再び
浮かされそして同じ表面活性剤の混合物を用いて20分の
間に再び清浄化された。皮は排水されすずがれ更に完成
のために準備された。試験の結果染色は均一であり羊毛
は清潔であつたことが明らかとなつた。 実施例 6. 羊毛長38mm、繊維直径が25〜30ミクロンである140枚
の羊皮がフレツシングの前に一晩冷水に浸漬された。フ
レツシングの後皮は次のように調製された酸漬液に加え
られた。パドル中の4500の水に塩化ナトリウムる6B
e′になるような量(約60g/)、1kgのエチレンジアミ
ンテトラ酢酸、3.6の硫酸および85%ギ酸18が加え
られた。皮はパドル中で30分間撹拌され、それから90分
間30分ごとに3分間間欠的に撹拌された。 56のパラレルAMA(Paralene AMA:Yorkshire Chemic
als)が加えられ、皮は30分間連続的にパドル中で撹拌
されそれから15時間、1時間当り3分間の割合でパドル
中で撹拌された。 酸漬液は排出され、皮は次の溶液でなめされた。塩化
ナトリウム4Be′(約40g/)を含む水4500、1kgのエ
チレンジアミンテトラ酢酸、40kgの硫酸アルミニウム、
25kgのネオシンHL(Neosyn HL:Hodgson Tanning Produc
ts)および60kgの硫酸クローム(26%Cr2O3;33 1/3%塩
基;SO2還元)。皮はパドル中で30分間撹拌され、その後
1時間に3分間の割合で16時間撹拌された。温度を35℃
まで上昇させ、pHを炭酸ナトリウムを用いて3.8まで上
昇させた。皮は脱水されそして60℃の水4500に溶かさ
れた。18の表面活性剤混合物が加えられ皮はパドル中
で15分間撹拌された。皮は脱水され、60℃の水に再度浮
かされ、そして15分間すすがれた。皮は再び脱水され慣
用方法により加工された。 実施例 7. 清浄化されていない実施例6による方法でなめされた
繊維直径が18−22ミクロンである50枚の皮を60℃の水10
00を含むパドル中に浮かし、そして炭酸ナトリウム
(3g/)でpHは6に上昇された。3kgのインバソールSF
(Invasol SF)(3g/)(Ciba−Geigy)および3kgの
サルフイロールWS(Sulphirol WS)(3g/)(BASF)
が加えられ皮は30分間パドル中で撹拌された。26gの酸
性染料混合物を均染剤−インバダームA(Invadarm A)
(25g)(Cida−Geigy)と共に混合した。皮はパドル中
で30分間撹拌され、85%ギ酸250mlが水でうすめられ浴
中にゆつくり加えられそして更に30分間パドル中で撹拌
が続けられた。4の表面活性剤混合物が浴に加えら
れ、皮は15分間清浄化された。皮は脱水され、60℃の水
に浮かされそして再び同じ方法で清浄化された。皮は脱
水され50℃で10分間すすがれた。皮の試験の結果羊毛の
毛は清潔であり均一に染色されたことが明らかとなつ
た。 このように、本発明は、なめし中の羊毛あるいは毛の
フエルテイングをいちじるしく減少させることを、染色
中の羊毛あるいは毛のフエルテイングをいちじるしく減
少させることを、処理時間−特になめしに関係する−を
いちじるしく減少させることを、および、皮の清浄化に
要する時間を著るしく減少させることを可能とする羊毛
あるいは毛のついた処理皮の製造に関する新しい方法を
開示している。 この点について、この方法はなめし工程に用いられる
クローム塩による羊毛の染色をいちじるしく減少させて
いる。 この方法の次の利点が多くの工程で明瞭に現われてい
る。これらの利点とは、少ない浴比および強力な撹拌の
利用により、より効果的で早いとり込みによりなめし薬
品類が節約され;要求される溶液量の減少によつて流出
液の減少があり;皮の手作業が著じるしく減じられ;お
よびよりはげしい撹拌を与える機械を用い、それによつ
てなめしを行う場所のより効果的な利用と処理時間の短
縮という利益がある、などである。本発明による方法は
通常フエルテイングに関し大きな困難をともなう小繊維
径の動物皮の処理に特に適している。 なめし技術における熟練者によればここに記述された
本発明が具体的に記述されたもの以外に、変化および修
正できることが評価されるであろう。本発明はこの精神
および目的と一致するすべての変化および修正を含むも
のであると解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アドミニス,ウドー オーストラリア連邦ヴィクトリア州 3162,サウス・コールフィールド,ブン ディーラ・ロード 38 (56)参考文献 特開 昭52−1001(JP,A) 特開 昭60−42500(JP,A) 特開 昭54−20102(JP,A) 特開 昭55−16094(JP,A) 特開 昭59−147100(JP,A) 特公 昭58−58400(JP,B2) 特公 昭61−29400(JP,B2) 特公 昭60−17480(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.羊毛あるいは毛のついて動物皮を酸性溶液に酸漬
    し、次いで少なくとも1種類のなめし剤を含有する溶液
    中でなめしを行う前記の動物皮をなめす方法において、
    保持剤が油、ロウまたはグリースから成り、かつ動物皮
    の羊毛または毛と共に存在する状態で酸漬及びなめしを
    行い、次いで保持剤を除去するために洗浄することを特
    徴とする方法。 2.前記保持剤が、清浄化されていない動物皮の羊毛あ
    るいは毛に付着している天然の油、ロウあるいはグリー
    スとして存在することからなる請求の範囲第1項記載の
    方法。 3.皮がなめし剤あるいはなめし剤類を含む溶液中で撹
    拌されることからなる請求の範囲第1項あるいは第2項
    のいずれかに記載の方法。 4.動物皮の酸漬用の酸溶液が1枚の皮あたり5から60
    の量であることからなる請求の範囲第1〜3項のいず
    れかの項に記載の方法。 5.動物皮の酸漬用の酸溶液が1枚の皮あたり20から30
    の量であることからなる請求の範囲第4項記載の方
    法。 6.皮の酸漬用の酸溶液が電解質を含むことからなる請
    求の範囲第1〜5項のいずれかの項に記載の方法。 7.電解質が塩化ナトリウムであることからなる請求の
    範囲第6項記載の方法。 8.酸漬工程がパドル、太鼓あるいはハイドプロセッサ
    ー中で行われることからなる請求の範囲第1〜7項のい
    ずれかの項に記載の方法。 9.酸漬工程が16時間以下の期間、連続的あるいは間欠
    的に撹拌されて行なわれることからなる請求の範囲第1
    〜8項のいずれかの項に記載の方法。 10.皮が12時間以下の時間少なくとも一つのなめし剤
    を含む溶液中ではげしく撹拌されることからなる請求の
    範囲第1〜9項のいずれかの項に記載の方法。 11.皮が約6時間激しく撹拌されることからなる請求
    の範囲第10項記載の方法。 12.少なくとも一つのなめし剤が含まれる溶液が1枚
    の皮あたり5から25の量であることからなる請求の範
    囲第1〜11項のいずれかの項に記載の方法。 13.少なくとも一つのなめし剤が含まれる溶液が皮あ
    たり12から15の量であることからなる請求の範囲第12
    項記載の方法。 14.動物皮の清浄化が炭化水素溶媒あるいは塩化炭素
    溶媒を用いるドライクリーニングによって行なわれるこ
    とからなる請求の範囲第1〜13項のいずれかの項に記載
    の方法。 15.動物皮の清浄化が1枚の皮あたり10から60の浴
    比の水で行なわれることからなる請求の範囲第1〜13項
    のいずれかの項に記載の方法。 16.動物皮の清浄化が皮あたり25から30の浴比の水
    で行なわれることからなる請求の範囲第15項記載の方
    法。 17.表面活性剤が水1あたり1から12gの量水に加
    えられることからなる請求の範囲第15項あるいは第16項
    に記載の方法。 18.表面活性剤を1あたり3から4gの量で加えるこ
    とからなる請求の範囲第17項記載の方法。 19.炭化水素溶媒を20ml/以下の量で表面活性剤に
    加えることからなる請求の範囲第17項あるいは第18項に
    記載の方法。 20.表面活性剤が、アルキル基の炭素数が4〜16個お
    よびエチレンオキサイド部分がエチレンオキサイドの単
    位で2〜15個であるエチレンオキサイド縮合物のアルキ
    ルフェノール誘導体であることからなる請求の範囲第17
    〜19項のいずれかの項に記載の方法。 21.表面活性剤がアルキル基の炭素数が9個およびエ
    チレンオキサイド部分がエチレンオキサイドの単位で9
    個であるエチレンオキサイド縮合物のアルキルフェノー
    ル誘導体であることからなる請求の範囲第20項記載の方
    法。 22.表面活性剤がアルコール鎖の炭素数が4〜16個お
    よびアルキレンオキサイド部分がアルキレンオキサイド
    単位で5〜15個である脂肪族アルコールのポリアルキレ
    ンオキサイド縮合物誘導体であることからなる請求の範
    囲第17項から第19項のいずれか1項に記載の方法。 23.清浄化液の温度が70℃までであることからなる請
    求の範囲第15〜22項のいずれか1項に記載の方法。 24.清浄化液の温度が50℃から60℃の範囲であること
    からなる請求の範囲第23項記載の方法。 25.表面活性剤がアミンエトキシレート清浄剤である
    ことからなる請求の範囲第17〜19項のいずれかの項に記
    載の方法。 26.清浄化液の温度が40℃から50℃の範囲内であるこ
    とからなる請求の範囲第25項記載の方法。 27.なめし処理が行なわれた後で保持剤が除去される
    前に動物皮が染色されることからなる請求の範囲第1〜
    26項のいずれかの項に記載の方法。 28.皮が染色された後で保持剤が除去される前に、皮
    が更になめし処理が行なわれることからなる請求の範囲
    第26項記載の方法。
JP62502819A 1986-04-28 1987-04-28 ウールスキンの処理方法 Expired - Lifetime JP2667848B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU5631 1986-04-28
AUPH563186 1986-04-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01500200A JPH01500200A (ja) 1989-01-26
JP2667848B2 true JP2667848B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=3771582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62502819A Expired - Lifetime JP2667848B2 (ja) 1986-04-28 1987-04-28 ウールスキンの処理方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0264398B1 (ja)
JP (1) JP2667848B2 (ja)
AT (1) ATE110791T1 (ja)
AU (1) AU604017B2 (ja)
DE (1) DE3750457D1 (ja)
HU (1) HUT47646A (ja)
NZ (1) NZ220109A (ja)
WO (1) WO1987006622A1 (ja)
YU (1) YU71587A (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH620709A5 (ja) * 1975-06-11 1980-12-15 Ernst Luethy
AR212025A1 (es) * 1975-07-19 1978-04-28 Boehme Chem Fab Kg Procedimiento de preparacion de cueros y pieles
AT358706B (de) * 1977-02-04 1980-09-25 Boehme Chem Fab Kg Verfahren zur herstellung von pelzfellen
DE2732217A1 (de) * 1977-07-16 1979-02-01 Henkel Kgaa Verwendung feinteiliger wasserunloeslicher alkalialuminiumsilikate bei der lederherstellung
DE2831617A1 (de) * 1978-07-19 1980-01-31 Arenco Bmd Maschfab Verfahren zur herstellung gegerbter haeute und felle
DE2942858B1 (de) * 1979-10-24 1981-03-19 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur Verminderung der Reibung bei Nassprozessen der Lederherstellung
JPS5858400A (ja) * 1981-10-02 1983-04-06 日本油脂株式会社 アンカ−ボルト固着材用硬化剤組成物
US4526581A (en) * 1983-02-07 1985-07-02 Rohm And Haas Company Process for producing leather
IT1163492B (it) * 1983-06-10 1987-04-08 Loris Guidi Procedimento per la concia delle pelli
JPS6017480A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 松下電器産業株式会社 液晶表示パネルおよびその製造方法
JPH0249119B2 (ja) * 1984-07-18 1990-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Joshitsushikiiruikansoki

Also Published As

Publication number Publication date
YU71587A (en) 1988-10-31
EP0264398A4 (en) 1992-03-25
AU7309087A (en) 1987-11-24
JPH01500200A (ja) 1989-01-26
DE3750457D1 (de) 1994-10-06
WO1987006622A1 (en) 1987-11-05
ATE110791T1 (de) 1994-09-15
AU604017B2 (en) 1990-12-06
EP0264398B1 (en) 1994-08-31
HUT47646A (en) 1989-03-28
NZ220109A (en) 1990-03-27
EP0264398A1 (en) 1988-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5250382B2 (ja) 皮なめしの前処理方法及び皮なめし方法
US5900027A (en) Process for preparing animal hides or pelts
US5098446A (en) Use of fluorochemicals in leather manufacture
US4999024A (en) Leather tanning process
US5300121A (en) Process for the treatment of wool skins
JP2667848B2 (ja) ウールスキンの処理方法
HU180428B (en) Method for producing leathers and hair ones
US5972037A (en) Leather tanning processes and the products thereof
EP0285738B1 (en) Process for tanning fish skin
US5466263A (en) Process for dyeing fur skins with oxidation dyes
EP1520911B1 (en) Method for manufacturing leather
US20040237208A1 (en) Leather production
US4902298A (en) Tanning composition and its use in the tanning and post-tanning of animal hides
SU1675450A1 (ru) Способ обработки шкурок ондатры
JPH03129000A (ja) 皮の鞣し方法
RU1772157C (ru) Способ обработки меховой овчины
EP0138808A1 (en) Process for tanning fish skins
CA2214446C (en) Process for finishing animal hides or pelts
US1382124A (en) Process of deliming hides
RU2026883C1 (ru) Способ получения рыбьих кож
SU1451169A1 (ru) Способ обработки меховых шкур
RU2205226C2 (ru) Способ дубления кож
SU995515A1 (ru) Способ обработки кожевенного сырь
US2069925A (en) Dyeing leather
SU40947A1 (ru) Способ крашени мехов меховыми красител ми (урсолами)