JP2667202B2 - 銅および銅合金からなる溶解用ブリケットおよびその製造方法 - Google Patents

銅および銅合金からなる溶解用ブリケットおよびその製造方法

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JP2667202B2 JP14258588A JP14258588A JP2667202B2 JP 2667202 B2 JP2667202 B2 JP 2667202B2 JP 14258588 A JP14258588 A JP 14258588A JP 14258588 A JP14258588 A JP 14258588A JP 2667202 B2 JP2667202 B2 JP 2667202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、銅および銅合金からなる溶解用ブリケット
とその製造方法に関し、特には、銅および銅合金からな
るナゲット材を塊状に固めてなる溶解用ブリケットとそ
の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
溶解原料として使用される銅および銅合金からなる屑
には、JIS(JIS H 2109)に規定されるように種々の形
態のものがある。この内でナゲツト材は、前記JISにも
規定されるように、一般にその長さが数mm程度に短かく
切断された線屑であり、このように細かく切断されたも
のであるため、溶解原料として使用するには、切断から
溶解に至る間の取扱いがし難い上、溶解炉への投入もし
難いことから、ナゲツト材を布または薄銅板等に袋づめ
にしたり、また一部では水圧又は油圧機によって塊状に
固めたりして使用している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、近年は、上記溶解原料の溶解炉として、誘
導溶解炉、反射炉等の他、溶解原料を上部投入口から連
続的に投入しつつ下方の溶解部に棚吊り状に保持すると
共に、保持された溶解原料を下方乃至側方からの加熱で
溶解して溶融滴下させ、溶解滴下した溶湯を下部の溶湯
溜から連続して取り出せるシャフト炉が、溶解効率が良
いことから使用されている。このシャフト炉で前記ナゲ
ット材を溶解原料として溶解する場合、袋づめのもの
は、シャフト炉に投入直後は先に投入され棚吊り状に保
持されている電気銅地金等に保持され、棚吊り状に保持
されるが、すぐに袋が焼けまたは溶けてナゲット材がば
らけ電気銅地金等の間を通って溶湯溜に未溶解のまま落
下して混入し、溶湯溜の溶湯の温度を低下させ、溶湯溜
床および/または出湯口を詰まらせるトラブルの原因に
なる他、袋内の大気により炉内の還元性雰囲気が損なわ
れる危険がある等、不具合が多い。また、水圧又は油圧
機によって塊状に固めたものは、一応塊状になってはい
るが軽い衝撃を加えても崩れやすく、シャフト炉へ投入
した時、炉床あるいは先に投入され棚吊り状に保持され
ている電気銅地金等に衝突する際の衝撃で崩れ、上記袋
づめのものと同様にばらけてナゲットが電気銅地金等の
間を通って溶湯溜に未溶解のまま落下して混入し、溶湯
溜の溶湯の温度を低下させ、溶湯溜床および/または出
湯口を詰まらせるトラブルの原因になる他、運搬の際に
も振動等によりその表面がばらける不具合がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、運
搬の際の振動等は無論、溶解炉内へ投入した時に受ける
衝撃程度ではばらけ難く、しかも、溶解炉内の還元性雰
囲気を損なうことの無い、ナゲット材を塊状に固めた銅
および銅合金からなる溶解用ブリケットおよびその製造
方法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明における銅および
銅合金からなる溶解用ブリケットは、銅および銅合金か
らなるナゲット材を、ナゲット材の重量に対する割合が
0.1〜0.7wt%の澱粉で塊状に固めたものである。
また、本発明における銅および銅合金からなる溶解用
ブリケットの製造方法は、銅および銅合金からなるナゲ
ット材に、ナゲット材の重量に対する割合が0.1〜0.7wt
%の澱粉と澱粉の重量に対する割合が35〜165wt%の水
との混合物を添加して混合し、次いで加圧成形して塊状
に固めるものである。
〔作用〕
本発明による銅および銅合金からなる溶解用ブリケッ
トは、銅および銅合金からなるナゲット材を澱粉を糊と
して塊状に固めたものであるから、ナゲット材間が適度
な強度で接合され、運搬中の振動あるいは5〜10m程度
の高さから落下させた程度の衝撃ではナゲット材が崩れ
ばらけることが無い、そして、このような接合強度を得
るには、澱粉の割合はナゲット材の重量に対し0.1〜0.7
wt%が良く、その理由は、0.1wt%未満では、澱粉量が
少なくて糊としての接合作用が無く適度な接合強度が得
られ無いため、また0.7wt%超では、ナゲット材に添加
する前の澱粉に対する水の添加量の加減が難しく、多い
場合は成形後のブリケットの乾燥に時間を要し生産性が
悪い、逆に少ない場合は澱粉の粘性が強くなりナゲット
材との均一な混合ができなくなるためである。
また、澱粉は炭水化物であり、溶解炉内で燃焼させて
も溶解炉内の還元性雰囲気を損なうことが無い上、樹脂
等の接着剤と違って溶湯を汚染するようなガスを発生す
ることも無い。
また、上述の本発明による銅および銅合金からなる溶
解用ブリケットを製造する場合、ナゲット材の重量に対
する割合が0.1〜0.7wt%の澱粉に、この澱粉の重量に対
する割合が35〜165wt%の水を添加して混合する理由
は、上記したように、水の添加量が35wt%未満では澱粉
の粘性が強くなりナゲット材との均一な混合ができなく
なるため、また水の添加量が165wt%超ではブリケット
に成形後乾燥に時間を要し生産性が悪いためである。即
ち、この範囲から外れると、澱粉が適度の接合強度を有
する糊状にはならず、この後の加圧成形を行ってもナゲ
ット材間を適度の接合強度で接合し得ないためである。
〔実 施 例〕
以下に、本発明に係わる実施例について説明する。
実施例 1 ナゲット材として、細線、中太線、太線を数mm長さに
切断したものとビレットの切断で発生したダライ(約10
wt%)とを混合したものを約5Kgづつに分けて準備し、
この約5Kgのナゲット材を混合装置に投入し、さらに第
1表に示す量の澱粉と水との混合物を添加して充分に混
合した後、約0.5Kgづつの塊にして圧縮成形装置で加圧
し、縦65mm×横45mm×厚さ25mmの塊状の溶解用ブリケッ
トを成形した。この塊状に成形した溶解用ブリケットを
それぞれ10個づつ10mの高さから落下させ、その落下強
度を観た。その落下強度の観察結果を第1表中に合わせ
て示す。
尚、表中、澱粉の添加量はナゲット量に対する割合
(wt%)、水の添加量はその澱粉の添加量に対する割合
(wt%)をそれぞれ示す。また、落下強度は、10個全て
が崩れなかったものを○、10個中1〜5個が崩れた場合
△、10個中5個以上が崩れた場合×で示す。
上表から明らかなように、No.1、No.4、No.10およびN
o.11は10個全てが破壊して崩れた。その理由は、No.1は
澱粉量が少なく接合強度が得られなかったため、No.4は
水の添加量が少なくやや粘性があったものを混合し、澱
粉がナゲット全体に均一に行き渡らなかったため、No.1
0とNo.11は澱粉量に対し水の量が多く乾燥が不充分だっ
たためと、それぞれ考察される。
尚、No.14は、澱粉に対し水の量が少なかったため粘
性が強く澱粉と水との混合が精一杯で、ナゲットとの混
合では澱粉が糊状の塊となりナゲットになじまず実施し
得なかった。
また、No.12は、澱粉としてばれいしょ粉を使用し、
他は、米粉を使用したものであるが、接合強度に差は観
られなかった。
実施例 2 上記実施例1の表中No.12とNo.13とに該当する溶解用
ブリケットを製造し、それぞれ他の原料との配合割合が
約50%になるように調整してシャフト炉に投入し、24時
間の連続溶解操業を行い、その間、シャフト炉内の状況
観察、排出ガスの分析および溶湯品質のチェックを実施
したが、シャフト炉内の状況観察ではナゲット材がばら
けて落ちてくるものは観察されなかった。また、排出ガ
スの分析および溶湯品質では何れも通常操業で得られて
いるものと変わらなかった。
〔発明の効果〕
上述のように、本発明によれば、銅および銅合金から
なるナゲット材を澱粉で塊状に固めることにより、運搬
の際の扱いが容易になると共に、溶解炉内へ投入した時
に受ける衝撃程度ではばらけ難いブリケットにして、し
かも、溶解炉内では炉内の還元性雰囲気を損なうことの
無い、且つ溶湯を汚染するようなガスの発生の無い溶解
用原料とすることができ、銅および銅合金からなるナゲ
ット材を溶解原料として利用し易くする利点を有するも
のである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅および銅合金からなるナゲット材を、ナ
    ゲット材の重量に対する割合が0.1〜0.7wt%の澱粉で塊
    状に固めたことを特徴とする銅および銅合金からなる溶
    解用ブリケット。
  2. 【請求項2】銅および銅合金からなるナゲット材に、ナ
    ゲット材の重量に対する割合が0.1〜0.7wt%の澱粉と澱
    粉の重量に対する割合が35〜165wt%の水との混合物を
    添加して混合し、次いで加圧成形して塊状に固めること
    を特徴とする銅および銅合金からなる溶解用ブリケット
    の製造方法。
JP14258588A 1988-06-09 1988-06-09 銅および銅合金からなる溶解用ブリケットおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP2667202B2 (ja)

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