JP2666935B2 - 切削加工チップ - Google Patents
切削加工チップInfo
- Publication number
- JP2666935B2 JP2666935B2 JP62276492A JP27649287A JP2666935B2 JP 2666935 B2 JP2666935 B2 JP 2666935B2 JP 62276492 A JP62276492 A JP 62276492A JP 27649287 A JP27649287 A JP 27649287A JP 2666935 B2 JP2666935 B2 JP 2666935B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip
- cutting
- shape
- curvature
- radius
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B27/00—Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
- B23B27/14—Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
- B23B27/141—Specially shaped plate-like cutting inserts, i.e. length greater or equal to width, width greater than or equal to thickness
- B23B27/143—Specially shaped plate-like cutting inserts, i.e. length greater or equal to width, width greater than or equal to thickness characterised by having chip-breakers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B2200/00—Details of cutting inserts
- B23B2200/08—Rake or top surfaces
- B23B2200/081—Rake or top surfaces with projections
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B2200/00—Details of cutting inserts
- B23B2200/16—Supporting or bottom surfaces
- B23B2200/161—Supporting or bottom surfaces with projections
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/22—Cutters, for shaping including holder having seat for inserted tool
- Y10T407/2272—Cutters, for shaping including holder having seat for inserted tool with separate means to fasten tool to holder
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/23—Cutters, for shaping including tool having plural alternatively usable cutting edges
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、鋳鉄等のワークの切削加工に用いられるス
ローアウェイ型切削加工チップの改良に関する。 (従来の技術) 鋳鉄や鋼鉄等のワークを所望形状に加工する場合、チ
ップホルダーの保持部に板状多角形の上記スローアウェ
イチップを装着固定し、ワークの回転に伴うチップ刃先
部の作用におりワーク表面を切削する方法が一般に採用
されている。ところで、鋼鉄製ワーク等を切削加工する
場合、切屑が線状乃至棒状に発生し、これが加工面を傷
付けたりまた作業者の手などを擦傷したりするので、こ
れに用いるチップの刃先部近傍には切屑を発生と同時に
細かく折断或いはゼンマイ状に巻回させる所謂ブレーカ
ーが形成される。しかし、鋳鉄製のワークの場合、鋳鉄
の特性上切屑が発生と同時に細かく折断するので、上記
ブレーカーを特に設ける必要がない。しかもブレーカー
がない方が刃先強度が優れているので、鋳鉄製ワークの
加工にはブレーカーなしタイプのチップが好ましく採用
されている。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、上記チップとしてはサーメット製や超硬及
びコーティングチップなどが使用されており、またブレ
ーカーなしタイプのものは所謂焼肌品が一般に採用され
ている。しかし焼肌品の場合焼成時に第9図に示す如く
反曲変形することが多く、このようなチップcをそのま
まホルダーに装着すると、第9図(イ)のようにホルダ
ーhのチップ保持面h1に対する刃先部分c1の当接面積が
小さい為この部分に応力が集中して欠損を生じたりす
る。また、第9図(ロ)のようにチップcを上下逆に装
着せんとすると保持面h1に対する“すわり”が悪く安定
せず切削時の衝撃によりチップcが折損する原因とな
る。その為、焼肌品であっても、第9図(ハ)の斜線で
示す如く保持面h1に当接するすくい面c2だけは研磨加工
して平坦度を良くし、上記欠損等の発生を未然に防止す
るようなされていたが、斯かる研磨加工はコストアップ
につながるものであり、その改善が望まれていた。 (発明の目的) 本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであ
り、焼肌品であっても低丈でなだらかな3個以上の隆起
部の実質的に大きな当接面積で安定的に固定され、切削
時の衝撃による応力集中を防いで欠損等を惹起させず且
つ研磨加工を必要としない新規な切削加工チップを提供
せんとするものである。 (問題点を解決する為の手段) 上記目的を達成する為の本発明の構成を添付の実施例
図に基づき説明する。第1図は本発明チップの一例を示
す斜視図、第2図は同チップのホルダーによる保持状態
を示す斜視図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第
4図は第3図のIV線部拡大図、第5図は他の実施例の第
4図と同様図、第6図乃至第8図は他の実施例の第1図
と同様図である。即ち、本発明の切削加工チップは、板
状の切削加工チップ1であって、上下すくい面2、3の
少なくとも一方の表面に周縁部に近接して、高さhが0.
01〜0.1mmであり、かつ曲率半径5〜100mmの球面状ある
いは曲率半径5〜100mmに規制される球面状に近似した
截頭円錐形状のなだらかな隆起部4を3個以上ほぼ均等
位置に配置形成し、また隆起部4の周囲が溝の存在しな
い平坦面を成して成ることを要旨とするものである。 切削加工チップ1の全体形状は、三角形、四角形或い
はこれに類似の従来公知の板状体で、各コーナー部が刃
先部分11…とされたものである。 上記隆起部4はチップ1の上下すくい面2、3の一方
若しくは両方の表面に高さ0.01〜0.1mmで、曲率半径5
〜100mmの球面状あるいは曲率半径5〜100mmに規制され
る球面形状に近似した截頭円錐形状になだらかに少なく
とも3個形成され、チップ1の中心と刃先部分11…の中
心とを結ぶ線上若しくは該線の対称位置で、出来るだけ
チップ1の周縁部に近接し且つすくい面2(3)上略均
等位置(即ち、チップ1の中心から等距離で且つ互いに
等間隔)に配置される。亦、該隆起部4は3個以上必要
とされるが、2個以下の場合は前記の“すわり”が悪く
本発明の目的が達成され難くなる。更に、全体がなだら
かな該隆起部4のすくい面2(3)表面上の高さtは0.
01〜0.1mmであることを必須とするが、その理由は、0.0
1mm未満の場合、ホルダーに装着した時チップ1の変形
が大きいとその周縁が保持面に当接しても隆起部4が当
接せず本来の機能が得られなくなり、また0.1mmを越え
るとこれが障害壁となり切削抵抗が大となるからであ
る。一方、隆起部4の形状は、球面状(第4図)、截頭
円錐形状(第5図)、更には截頭角錐形状(不図示)等
が採用され、その頂部から隆起基部にかけては5〜100m
mの曲率半径の球面状又は球面状に近い截頭円錐形状で
緩やかに傾斜して平坦なすくい面2(3)に連なりその
周囲等に溝などが存在しないことが肝要である。隆起部
4の周囲に溝等があると実質的な高さが大となり、切屑
が溝に沿って隆起部に当りその抵抗が付加され、加工性
の低下を来すことがあるからである。 (作用) 上記構成の切削加工チップ1は、第2図に示す如きホ
ルダー5に装着されて鋳鉄等のワークの切削加工に供せ
られる。即ち、チップ1は、隆起部4…が形成されたす
くい面2(両面に形成されている場合どちらでも良い)
をホルダー1のチップ保持面51に対面するよう載置さ
れ、固定止具52を締め付ける(この固定方法は従来周知
の方法が採用される)ことにより保持面51上に固定され
る。この時上記すくい面2上には、隆起部4…が周縁部
に近接して均等配置形成されているから、チップ1が反
曲変形していても第3図に示す如く該隆起部4…のみが
保持面51に当接し、これらの支脚作用により安定的に固
定される。そして該隆起部4…は上述のような低丈でな
だらかな形状をし、それらの周囲が溝の存在しない平坦
面を成しているので、実質的な当接面積が大きく切削加
工時の衝撃力が負荷されてもこの部分に応力が集中する
ことがなく、前記従来例の如き応力集中や不安定な“す
わり”に起因した欠損等が生じる懸念がない。 (実施例) 次に実施例について述べる。第1図乃至第4図及び第
6図乃至第8図の実施例は、隆起部4…の形状が球面状
であることを示す。このように球面状の場合、その曲率
半径Rは5〜100mm、望ましくは10〜50mmが適当とされ
る。即ち、曲率半径Rが5mm未満の場合、保持面51との
当接部がより点接触に近くその“すわり”が悪くなると
共に傾斜がきつく切屑の抵抗が大となり且つこの部分に
応力集中し易くなり、一方100mmを越えるとその裾野面
積が大きくなる為、すくい面2(3)の表面に均等に配
置形成せんとすると、その頂部がチップ1の中心部に寄
ることになり、隆起部4…の各頂部を結んで区画される
有効“すわり”面積がそれだけ小さくなりチップ1の安
定固定化が図れなくなるからである。 第1図のチップ1は、正三角形の板状チップであり、
上下すくい面2、3の各刃先部分11…に近接して上記球
面状隆起部4…が形成されている。斯かるチップ1は、
すくい面2、3がいずれもホルダー5に対する“すわり
面”とされ、上下互換可能に装着使用されるものであ
る。そして各刃先部分11…も互いに互換可能であって、
上下の互換性とも相埃って欠損状態に応じて適宜その装
着角度を変え使用される。 第6図のチップ1は、平行四辺形チップの上下すくい
面2、3の各刃先部分11…に近接して上記球面状隆起部
4…が形成されたもので、形状による互換度数の違いは
あるがその機能は上記と同様である。 第7図のチップ1は、第6図と同様のチップの各刃先
部分11…に近接して各2個宛隆起部4…を形成したもの
であり、本質的な機能は上記と変らないが、“すわり”
安定性に於いて若干優れていると言える。 第8図のチップ1は、上下互換不能タイプの截頭三角
錐形板状チップであり、截頭側面2が“すわり面”とさ
れ、該“すわり面"2にのみ上記同様の隆起部4…が形成
されている。この場合、図示の状態を天地逆転して上記
ホルダー5の保持面51に装着固定され、隆起部4…の保
持面51に対する当接により上記同様の効果が得られるこ
とは当然である。 第5図は、隆起部4の変形例を示すものであり、該隆
起部4は円錐体の上部を切除平坦にした所謂截頭円錐形
状をしている。その隆起高さtは上記範囲に含まれるべ
きことは当然であるが、更に隆起基部の截頭面に対する
拡開度合いは上記球面状隆起部の曲率半径Rにより規制
される形状と近似するよう設定されることが望ましい。
また、この截頭円錐形状の隆起部を上記球面状隆起部と
代替することはもとより可能である。 尚、図例の隆起部4…は、理解の便利なように誇張い
て描いてあるが、その高さt或いは曲率半径Rの規制範
囲で明らかな如く実際には直ぐには視認し難い程度のも
のである。亦、チップ1の反曲変形状態も同様である。 (発明の効果) 叙上の如く、本発明の切削加工チップは、すくい面の
少なくとも一方の表面に周縁部に近接して低丈で且つな
だらかで実質的に当接面積が大きくなる隆起部が3個以
上略均等に配置形成されているから、この隆起部形成側
のすくい面をホルダーの保持面に当接するよう装着すれ
ば、該隆起部の全体がなだらかな面の表面変形で面接触
を確保してなる支脚効果により安定的に固定される。し
かも隆起部の周囲に溝が存在しないことを加わって切削
時の衝撃による応力集中が惹起されず、欠損等の発生が
著減される。従って、焼成により反曲変形した焼肌品あ
っても研磨加工を必要とせずそのまま使用可能であり、
前述の如きコストアップを抑制し、安価に供給すること
が出来る。
ローアウェイ型切削加工チップの改良に関する。 (従来の技術) 鋳鉄や鋼鉄等のワークを所望形状に加工する場合、チ
ップホルダーの保持部に板状多角形の上記スローアウェ
イチップを装着固定し、ワークの回転に伴うチップ刃先
部の作用におりワーク表面を切削する方法が一般に採用
されている。ところで、鋼鉄製ワーク等を切削加工する
場合、切屑が線状乃至棒状に発生し、これが加工面を傷
付けたりまた作業者の手などを擦傷したりするので、こ
れに用いるチップの刃先部近傍には切屑を発生と同時に
細かく折断或いはゼンマイ状に巻回させる所謂ブレーカ
ーが形成される。しかし、鋳鉄製のワークの場合、鋳鉄
の特性上切屑が発生と同時に細かく折断するので、上記
ブレーカーを特に設ける必要がない。しかもブレーカー
がない方が刃先強度が優れているので、鋳鉄製ワークの
加工にはブレーカーなしタイプのチップが好ましく採用
されている。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、上記チップとしてはサーメット製や超硬及
びコーティングチップなどが使用されており、またブレ
ーカーなしタイプのものは所謂焼肌品が一般に採用され
ている。しかし焼肌品の場合焼成時に第9図に示す如く
反曲変形することが多く、このようなチップcをそのま
まホルダーに装着すると、第9図(イ)のようにホルダ
ーhのチップ保持面h1に対する刃先部分c1の当接面積が
小さい為この部分に応力が集中して欠損を生じたりす
る。また、第9図(ロ)のようにチップcを上下逆に装
着せんとすると保持面h1に対する“すわり”が悪く安定
せず切削時の衝撃によりチップcが折損する原因とな
る。その為、焼肌品であっても、第9図(ハ)の斜線で
示す如く保持面h1に当接するすくい面c2だけは研磨加工
して平坦度を良くし、上記欠損等の発生を未然に防止す
るようなされていたが、斯かる研磨加工はコストアップ
につながるものであり、その改善が望まれていた。 (発明の目的) 本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであ
り、焼肌品であっても低丈でなだらかな3個以上の隆起
部の実質的に大きな当接面積で安定的に固定され、切削
時の衝撃による応力集中を防いで欠損等を惹起させず且
つ研磨加工を必要としない新規な切削加工チップを提供
せんとするものである。 (問題点を解決する為の手段) 上記目的を達成する為の本発明の構成を添付の実施例
図に基づき説明する。第1図は本発明チップの一例を示
す斜視図、第2図は同チップのホルダーによる保持状態
を示す斜視図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第
4図は第3図のIV線部拡大図、第5図は他の実施例の第
4図と同様図、第6図乃至第8図は他の実施例の第1図
と同様図である。即ち、本発明の切削加工チップは、板
状の切削加工チップ1であって、上下すくい面2、3の
少なくとも一方の表面に周縁部に近接して、高さhが0.
01〜0.1mmであり、かつ曲率半径5〜100mmの球面状ある
いは曲率半径5〜100mmに規制される球面状に近似した
截頭円錐形状のなだらかな隆起部4を3個以上ほぼ均等
位置に配置形成し、また隆起部4の周囲が溝の存在しな
い平坦面を成して成ることを要旨とするものである。 切削加工チップ1の全体形状は、三角形、四角形或い
はこれに類似の従来公知の板状体で、各コーナー部が刃
先部分11…とされたものである。 上記隆起部4はチップ1の上下すくい面2、3の一方
若しくは両方の表面に高さ0.01〜0.1mmで、曲率半径5
〜100mmの球面状あるいは曲率半径5〜100mmに規制され
る球面形状に近似した截頭円錐形状になだらかに少なく
とも3個形成され、チップ1の中心と刃先部分11…の中
心とを結ぶ線上若しくは該線の対称位置で、出来るだけ
チップ1の周縁部に近接し且つすくい面2(3)上略均
等位置(即ち、チップ1の中心から等距離で且つ互いに
等間隔)に配置される。亦、該隆起部4は3個以上必要
とされるが、2個以下の場合は前記の“すわり”が悪く
本発明の目的が達成され難くなる。更に、全体がなだら
かな該隆起部4のすくい面2(3)表面上の高さtは0.
01〜0.1mmであることを必須とするが、その理由は、0.0
1mm未満の場合、ホルダーに装着した時チップ1の変形
が大きいとその周縁が保持面に当接しても隆起部4が当
接せず本来の機能が得られなくなり、また0.1mmを越え
るとこれが障害壁となり切削抵抗が大となるからであ
る。一方、隆起部4の形状は、球面状(第4図)、截頭
円錐形状(第5図)、更には截頭角錐形状(不図示)等
が採用され、その頂部から隆起基部にかけては5〜100m
mの曲率半径の球面状又は球面状に近い截頭円錐形状で
緩やかに傾斜して平坦なすくい面2(3)に連なりその
周囲等に溝などが存在しないことが肝要である。隆起部
4の周囲に溝等があると実質的な高さが大となり、切屑
が溝に沿って隆起部に当りその抵抗が付加され、加工性
の低下を来すことがあるからである。 (作用) 上記構成の切削加工チップ1は、第2図に示す如きホ
ルダー5に装着されて鋳鉄等のワークの切削加工に供せ
られる。即ち、チップ1は、隆起部4…が形成されたす
くい面2(両面に形成されている場合どちらでも良い)
をホルダー1のチップ保持面51に対面するよう載置さ
れ、固定止具52を締め付ける(この固定方法は従来周知
の方法が採用される)ことにより保持面51上に固定され
る。この時上記すくい面2上には、隆起部4…が周縁部
に近接して均等配置形成されているから、チップ1が反
曲変形していても第3図に示す如く該隆起部4…のみが
保持面51に当接し、これらの支脚作用により安定的に固
定される。そして該隆起部4…は上述のような低丈でな
だらかな形状をし、それらの周囲が溝の存在しない平坦
面を成しているので、実質的な当接面積が大きく切削加
工時の衝撃力が負荷されてもこの部分に応力が集中する
ことがなく、前記従来例の如き応力集中や不安定な“す
わり”に起因した欠損等が生じる懸念がない。 (実施例) 次に実施例について述べる。第1図乃至第4図及び第
6図乃至第8図の実施例は、隆起部4…の形状が球面状
であることを示す。このように球面状の場合、その曲率
半径Rは5〜100mm、望ましくは10〜50mmが適当とされ
る。即ち、曲率半径Rが5mm未満の場合、保持面51との
当接部がより点接触に近くその“すわり”が悪くなると
共に傾斜がきつく切屑の抵抗が大となり且つこの部分に
応力集中し易くなり、一方100mmを越えるとその裾野面
積が大きくなる為、すくい面2(3)の表面に均等に配
置形成せんとすると、その頂部がチップ1の中心部に寄
ることになり、隆起部4…の各頂部を結んで区画される
有効“すわり”面積がそれだけ小さくなりチップ1の安
定固定化が図れなくなるからである。 第1図のチップ1は、正三角形の板状チップであり、
上下すくい面2、3の各刃先部分11…に近接して上記球
面状隆起部4…が形成されている。斯かるチップ1は、
すくい面2、3がいずれもホルダー5に対する“すわり
面”とされ、上下互換可能に装着使用されるものであ
る。そして各刃先部分11…も互いに互換可能であって、
上下の互換性とも相埃って欠損状態に応じて適宜その装
着角度を変え使用される。 第6図のチップ1は、平行四辺形チップの上下すくい
面2、3の各刃先部分11…に近接して上記球面状隆起部
4…が形成されたもので、形状による互換度数の違いは
あるがその機能は上記と同様である。 第7図のチップ1は、第6図と同様のチップの各刃先
部分11…に近接して各2個宛隆起部4…を形成したもの
であり、本質的な機能は上記と変らないが、“すわり”
安定性に於いて若干優れていると言える。 第8図のチップ1は、上下互換不能タイプの截頭三角
錐形板状チップであり、截頭側面2が“すわり面”とさ
れ、該“すわり面"2にのみ上記同様の隆起部4…が形成
されている。この場合、図示の状態を天地逆転して上記
ホルダー5の保持面51に装着固定され、隆起部4…の保
持面51に対する当接により上記同様の効果が得られるこ
とは当然である。 第5図は、隆起部4の変形例を示すものであり、該隆
起部4は円錐体の上部を切除平坦にした所謂截頭円錐形
状をしている。その隆起高さtは上記範囲に含まれるべ
きことは当然であるが、更に隆起基部の截頭面に対する
拡開度合いは上記球面状隆起部の曲率半径Rにより規制
される形状と近似するよう設定されることが望ましい。
また、この截頭円錐形状の隆起部を上記球面状隆起部と
代替することはもとより可能である。 尚、図例の隆起部4…は、理解の便利なように誇張い
て描いてあるが、その高さt或いは曲率半径Rの規制範
囲で明らかな如く実際には直ぐには視認し難い程度のも
のである。亦、チップ1の反曲変形状態も同様である。 (発明の効果) 叙上の如く、本発明の切削加工チップは、すくい面の
少なくとも一方の表面に周縁部に近接して低丈で且つな
だらかで実質的に当接面積が大きくなる隆起部が3個以
上略均等に配置形成されているから、この隆起部形成側
のすくい面をホルダーの保持面に当接するよう装着すれ
ば、該隆起部の全体がなだらかな面の表面変形で面接触
を確保してなる支脚効果により安定的に固定される。し
かも隆起部の周囲に溝が存在しないことを加わって切削
時の衝撃による応力集中が惹起されず、欠損等の発生が
著減される。従って、焼成により反曲変形した焼肌品あ
っても研磨加工を必要とせずそのまま使用可能であり、
前述の如きコストアップを抑制し、安価に供給すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明チップの一例を示す斜視図、第2図は同
チップのホルダーによる保持状態を示す斜視図、第3図
は第2図のIII−III線断面図、第4図は第3図のIV線部
拡大図、第5図は他の実施例の第4図と同様図、第6図
乃至第8図は他の実施例の第1図と同様図、第9図は従
来例の説明図である。 (符号の説明) 1……切削加工チップ、2、3……すくい面、4……隆
起部、5……ホルダー、51……保持面。
チップのホルダーによる保持状態を示す斜視図、第3図
は第2図のIII−III線断面図、第4図は第3図のIV線部
拡大図、第5図は他の実施例の第4図と同様図、第6図
乃至第8図は他の実施例の第1図と同様図、第9図は従
来例の説明図である。 (符号の説明) 1……切削加工チップ、2、3……すくい面、4……隆
起部、5……ホルダー、51……保持面。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.板状の切削加工チップであって、上下すくい面の少
なくとも一方の表面に周縁部に近接して、高さ0.01〜0.
1mmであり、かつ曲率半径5〜100mmの球面状あるいは曲
率半径5〜100mmに規制される球面形状に近似した截頭
円錐形状のなだらかな隆起部を3個以上ほぼ均等位置に
配置形成して成るとともに、上記隆起部の周囲が溝の存
在しない平坦面であることを特徴とする切削加工チッ
プ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62276492A JP2666935B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 切削加工チップ |
US07/653,987 US5046899A (en) | 1987-10-30 | 1991-02-11 | Cutting insert |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62276492A JP2666935B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 切削加工チップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115505A JPH01115505A (ja) | 1989-05-08 |
JP2666935B2 true JP2666935B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=17570211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62276492A Expired - Lifetime JP2666935B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 切削加工チップ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5046899A (ja) |
JP (1) | JP2666935B2 (ja) |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4118065C2 (de) * | 1991-06-01 | 1994-09-01 | Krupp Widia Gmbh | Vieleckiger oder runder Schneideinsatz |
IL104273A (en) * | 1992-12-30 | 1996-01-31 | Iscar Ltd | Double faced cutting insert |
SE509595C2 (sv) * | 1996-01-25 | 1999-02-15 | Sandvik Ab | Skär för spånavskiljande metallbearbetning |
US6167958B1 (en) * | 1998-01-29 | 2001-01-02 | Baker Hughes Incorporated | Cutting matrix and method of applying the same |
US6464434B2 (en) | 1998-01-29 | 2002-10-15 | Baker Hughes Incorporated | Cutting matrix and method applying the same |
US6196910B1 (en) * | 1998-08-10 | 2001-03-06 | General Electric Company | Polycrystalline diamond compact cutter with improved cutting by preventing chip build up |
JP3812473B2 (ja) * | 2001-11-20 | 2006-08-23 | 三菱マテリアル株式会社 | スローアウェイチップ |
US7104735B2 (en) * | 2004-09-02 | 2006-09-12 | Ingersoll Cutting Tool Company | Tangential cutting insert and milling cutter |
SE527613C2 (sv) * | 2004-10-15 | 2006-04-25 | Seco Tools Ab | Verktyg för skärande bearbetning med en underläggsplatta med urtagningar |
DE102006017074A1 (de) * | 2006-04-10 | 2007-10-11 | Walter Ag | Unterlegplatte für doppelseitige Wendeschneideinsätze |
EP2035175B1 (en) * | 2006-06-26 | 2016-10-05 | Seco Tools AB | A replaceable cutting insert and a milling tool |
US7410331B2 (en) * | 2006-06-29 | 2008-08-12 | Seco Tools Ab | Tool |
DE102008037915B3 (de) * | 2008-08-14 | 2009-08-13 | Kennametal Inc. | Wendeschneidplatte |
KR101606935B1 (ko) * | 2009-07-09 | 2016-03-28 | 대구텍 유한회사 | 양면 인덱서블 절삭 인서트와 보강재의 조립체 |
KR101482929B1 (ko) * | 2009-10-15 | 2015-01-15 | 산드빅 인코퍼레이티드 | 배치 수단을 갖춘 다중 치아 인덱서블 인서트와 그 인서트를 갖춘 물질 제거 공구 |
US8573903B2 (en) * | 2009-11-03 | 2013-11-05 | Kennametal Inc. | Round cutting insert with anti-rotation feature |
US8657539B2 (en) | 2011-03-28 | 2014-02-25 | Kennametal Inc. | Round cutting insert with reverse anti-rotation feature |
US8696264B2 (en) | 2012-01-31 | 2014-04-15 | Kennametal Inc. | Modular cutting insert and method of making same |
USD709110S1 (en) | 2012-04-24 | 2014-07-15 | Kennametal Inc. | Cutting insert |
US8858130B2 (en) | 2012-04-24 | 2014-10-14 | Kennametal Inc. | Indexable circular cutting insert |
JP5955277B2 (ja) * | 2013-06-20 | 2016-07-20 | 有限会社大谷鉄工所 | 切削インサート及び切削インサートの取付構造 |
JP6035683B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2016-11-30 | 株式会社タンガロイ | 切削インサート |
US10582981B2 (en) | 2016-02-02 | 2020-03-10 | Stryker Corporation | Accessory support and coupling systems for an accessory support |
USD933756S1 (en) | 2017-09-19 | 2021-10-19 | Modu Aps | Building block from a toy building set |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4815470U (ja) * | 1971-06-29 | 1973-02-21 | ||
JPS5119271Y2 (ja) * | 1972-02-26 | 1976-05-20 | ||
JPS53147488U (ja) * | 1977-04-25 | 1978-11-20 | ||
JPS5438997U (ja) * | 1977-08-24 | 1979-03-14 | ||
GB2004477B (en) * | 1977-08-05 | 1982-03-10 | Sumitomo Electric Industries | Throw away insert |
JPS55150902A (en) * | 1979-05-10 | 1980-11-25 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Throw-away chip |
DE3148535A1 (de) * | 1981-12-08 | 1983-07-21 | Fried. Krupp Gmbh, 4300 Essen | Vieleckiger schneideinsatz |
JPS61288903A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-19 | Mitsubishi Metal Corp | 非研削のネガテイブスロ−アウエイチツプ |
US4850255A (en) * | 1987-03-05 | 1989-07-25 | Tornos-Bechler Sa, Fabrique De Machines Moutier | Tool-holder mounting for machine tools |
US4832541A (en) * | 1987-05-20 | 1989-05-23 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Grooving insert |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP62276492A patent/JP2666935B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-02-11 US US07/653,987 patent/US5046899A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115505A (ja) | 1989-05-08 |
US5046899A (en) | 1991-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2666935B2 (ja) | 切削加工チップ | |
JP4095026B2 (ja) | 切削工具 | |
US4880338A (en) | Cutting insert | |
JPH0340490Y2 (ja) | ||
SE468544B (sv) | Skaer med upphoejda skaerhoern samt spaanformande utspraang i anslutning till dessa. | |
US4848205A (en) | Circular saw blade | |
EP0395610A3 (en) | Tool for cutting solid material | |
KR900004446A (ko) | 칩형성가공을 위한 절삭인서트 | |
JPH02131804A (ja) | 切削インサート | |
JPH0429485B2 (ja) | ||
US4755086A (en) | Cutting insert | |
JPH06206107A (ja) | 高剪断力、超軽量の負荷インサート | |
JPH02180508A (ja) | 両面利用切削インサート | |
FR2630357A1 (fr) | Outil de pliage | |
JP4699665B2 (ja) | 溝切り加工用切削インサート | |
US4334808A (en) | Cutting insert | |
KR20050075413A (ko) | 클램프를 수용하기 위한 별 모양의 리세스를 지닌 절삭인서트 | |
US4585375A (en) | Milling inserts | |
JPS6037205Y2 (ja) | 切削インサ−ト | |
JPH08206910A (ja) | 切削インサート及びそのホルダー | |
JPH0144263Y2 (ja) | ||
JPS6025604A (ja) | スロ−アウエイチツプ | |
JPS6137458Y2 (ja) | ||
KR830008091A (ko) | 구형 도움 형태의 큰 부품 지지용 스위벨링 장치 | |
US4721046A (en) | Structure for fitting, with a base, a plane and supports formed by tension rods and struts |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627 Year of fee payment: 11 |