JP2665974B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置

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JP2665974B2
JP2665974B2 JP1111928A JP11192889A JP2665974B2 JP 2665974 B2 JP2665974 B2 JP 2665974B2 JP 1111928 A JP1111928 A JP 1111928A JP 11192889 A JP11192889 A JP 11192889A JP 2665974 B2 JP2665974 B2 JP 2665974B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 発明の背景 本発明は、例えば可撓性容器である容器からの流体を
吐出し、容器の中に汚染物質が逆流するのを阻止する弁
組立から成る流体吐出装置に関する。弁組立は、エラス
トメトリック性外被（elastomeric sheath）により外
側表面の側面を包囲されている長手方向に延在する弁体
を有する。流体は弁体を通り弁体の外側表面とエラスト
メトリック性外被の間の間隙の中に入る。次いで流体は
内側に弁体を通って戻り出口チャネル即ち吐出チャネル
から吐出される。
長い使用寿命を有する容器から無菌流体を吐出する場
合に、吐出中及び吐出後に容器の中への汚染物質の逆流
を阻止することが重要である。弁組立及び容器の外部か
らの侵入物質である汚染物には微生物、大気ガス、湿
気、塵埃等がある。無菌流体が汚染されると製品の効果
更には安全性さえも損なわれることがある。
無菌流体用容器が１度のみしか使用されず、使用期間
が長期にわたるのではない場合には汚染物質が容器の中
に逆流する問題は通常は発生しない。フリック（Fric
k）に与えられた米国特許第2715980号に開示されている
液体処理容器では、弁機構が有する弁体の中を中央ポー
トが延在し中央ポートから走行する分岐ポートが弁体の
外側表面に達する。例えばゴム状材料のスリーブである
伸張可能なスリーブが弁体の外側表面の周囲を被覆して
いるので分岐ポートから流体が流出しない。流体の吐出
は、流体が中央ポートから分岐ポートを経て流出しスリ
ーブを伸張させスリーブの一端の周囲から流出すること
により行われる。この流れ動作が行われている間に汚染
物質が伸張されている方のスリーブ端部の中に流入し、
分岐ポート、中央ポートを経て容器の中に逆流すること
がある。容器への汚染物質の流入の効果的な阻止方法は
存在しない。
可撓性管又はスリーブを有する別の弁がクレ（Kull
e）に与えられた米国特許第4346704号に開示されてい
る。原溶液は中央管又は中央チャネルから分岐ポートを
経て可撓性スリーブ又は可撓性管の内側表面に達する。
流体は、加圧されると可撓性管を外側に向かって膨脹さ
せ、スリーブ端部に位置する分岐ポート開口部から流出
する。クレ（Kulle）による装置は例えば麻酔剤の吐出
等の主に１度限りの使用のために考案された。１度使用
されるだけであるので容器への汚染物質の逆流の問題は
発生しない。クレ（Kulle）による装置は麻酔剤を高流
速、低圧で従って正確に吐出する。
c. 発明が解決しようとする課題 本発明の主な課題は、汚染物質が内部を逆流するのを
阻止し汚染物質が残存流体を保持している容器の中に戻
ることを阻止し、流体を容易に吐出することの可能な弁
組立から成る流体吐出装置を提供することにある。
d. 課題を解決するための手段 本発明では弁組立は軸線方向に延在する弁体を有し、
弁体は互いに距離を隔てて配置されている入口端面と出
口端面を有する。エラストメトリック性外被が弁体の外
側表面の側面を包囲し内側に向かって押圧している。入
口チャネルは入口端面から長手方向に弁体の途中まで延
在している。弁体の出口端面に向かう方向に１つ又は複
数のポート又は分岐チャネルが外側表面から略半径方向
に内側に向かって、長手方向に延在している出口チャネ
ルの内部端まで延在している。出口チャネルの他方の端
部は弁体の出口端に位置する。
弁組立が使用されていない時にはエラストメトリック
性外被は弁体の外側表面に強く張られて密着し、流体が
出口チャネルから容器の中に逆流するのを阻止してい
る。圧力が容器に加わると流体は、容器から入口チャネ
ルを経てポートを外側に向かって貫流しエラストメトリ
ック性外被に達する。流体の圧力によりエラストメトリ
ック性外被が半径方向に外側に向かって伸張されると流
体は弁体の外側表面とエラストメトリック性外被の間を
流れ、出口チャネルに接続されているポートに達する。
流体に印加されている圧力とエラストメトリック性外被
の弾力により流体は出口チャネルを通って吐出される。
出口チャネルに接続されているポートの中に流体が流入
するとエラストメトリック性外被は元の形状に復帰して
弁体を密着して包囲し、出口チャネルに接続されている
ポートから弁体とエラストメトリック性外被の間の間隙
への逆流を阻止する。従って容器への逆流が阻止される
ので、汚染物質が容器に流入し容器中の流体の品質、効
果、無菌性を損なうことがないことが保証される。
１つの有利な実施例では弁体は容器から流れの方向に
突出している。弁体の一端に入口チャネルが弁体のほぼ
中心に長手方向に延在している。単一の出口チャネルが
殆どの場合には効果的であるが、吐出される流体の特性
に依存して複数の入口チャネルを用いることもできる。
容器からの流体を受け取る一方の入口チャネル端部に
対応する、弁体の中の他方の入口チャネル端部には１つ
又は複数のポートが弁体の長手方向と角を成しそして半
径方向に見て外側に向って弁体の外側表面まで延在して
いる。単一のポートを設けることも可能であるが、互い
に角間隔を隔てて配置されている複数のポートを設ける
ことにより、ポートから流出した流体がエラストメトリ
ック性外被の内側一面に一様に広がりエラストメトリッ
ク性外被を伸張すると好適である。
エラストメトリック性外被の内側まで流体を運ぶポー
トから弁体長手方向に通常は前記ポートと同数の付加的
なポートが設けられ、流体は付加的ポートを内側に向か
って流れ、容器の外側に配置されている方の弁体端部に
開口部を有する弁体長手方向に延在する出口チャネルに
達し、出口チャネルを貫流して吐出される。
弁体の製造のため及び弁体を流れる流体の流れの効率
のためにチャネル及びポートを略丸形断面に形成するこ
とが好ましい。流路の断面は円形のことも楕円のことも
ある。
外被の弾性特性と、弁体を流れ吐出される流体による
圧力の強さ次第では、弁体の外側表面から外側に向かっ
てのエラストメトリック性外被の伸張を制限する必要が
あり、このために剛性の円筒状管部材をエラストメトリ
ック性外被の周囲に配置することがある。
弁組立は種々の容器と共に用いることが可能である。
プラスチック製袋、アコーデオン状襞付きプラスチック
製容器、壁炉のふいご形容器等の圧縮可能な可撓性容器
が有利には用いられる。ベローズ状容器はラウ（Rauh）
等に与えられた米国特許第3506163号及びベルガー（Ber
ger）に与えられた米国特許第4256296号に開示されてい
る。この吐出容器は本発明にとって、流体が、圧力を印
加されると弁体から押出されエラストメトリック性外被
を伸張し弁体に再び流入して出口端から吐出される点に
関してのみ重要である。
弁組立は液体、ローション、ゲル、粉末、ガス等を含
む種々の軟度、粘稠度、濃度の物質の吐出に用いられ
る。吐出容器は例えば食料品、医薬品、化粧品、化学薬
品、写真用溶剤、接着剤、塗料等の非常に多種の製品を
貯蔵及び供給するのに用いることができる。
本発明の重要な特徴は、エラストメトリック性外被と
弁体又は弁体に接続されている部品の間に封止部材が設
けられている点である。封止部材は入口チャネルから流
出した流体が弁体の外側表面とエラストメトリック性外
被の外側表面の間を案内され出口ポートに流入し出口チ
ャネルから吐出されることを保証するために設けられ
る。エラストメトリック外被の一端又は両端が封止され
ていない場合には吐出すべき流体が逸失してしまう汚染
物質がポート及びチャネルに流入し場合によっては容器
の中に流入する。エラストメトリック性外被の両端を封
止する方法は種々であり、例えば、Ｏリング、接着剤に
よる方法、熱的結合、化学的にエラストメトリック性外
被を弁体又は弁体に接続されている部品に結合すること
による方法等がある。エラストメトリック性外被の両端
が弁体に封止されている場合には、弁体の外側表面とエ
ラストメトリック性外被の間を案内される流体は必然的
に出口ポートを経て出口チャネルから吐出される。従っ
て吐出動作中に流体が逸失することはない。更にエラス
トメトリック性外被の弾性特性は、エラストメトリック
性外被の内側表面に向かって開いているポート開口部を
閉成する阻止部材としてエラストメトリック性外被が動
作することを保証し、従って汚染物質、入口チャネルに
接続されているポートを経て入口チャネルから容器の中
に逆流することはない。
弁体及びエラストメトリック性外被の素材は種々であ
り、吐出する流体及び流体殺菌方法との相容性を考慮し
て選択される。熱殺菌を行う場合には素材は殺菌温度領
域及び殺菌時間にわたり変質することがないものを選択
しなければならない。殺菌は例えば照射、酸化エチレン
等の方法で行うことも可能である。
本発明の弁組立は汚染物質が容器に流入するのを阻止
するので、高価で製品の効果を損ない有害な副作用を有
することもある保存料を加える必要がない。
本発明の開発中に、容器の中に入った微生物等の汚染
物質が短時間のうちに急激に繁殖することがあるのが分
かった。本発明に対して試験を行った結果、本発明によ
る弁組立はこのような汚染物質の容器への侵入を阻止
し、従って汚染物質の侵入による悪影響なしに吐出を行
うことができ、吐出後、吐出すべき流体を長い期間にわ
たり貯蔵することが可能であることが確認された。
１つの典型的な実施例ではおりたたみ式容器はポリオ
フィンから成り、弁体は0.5″の外径を有するポリテト
ラフルオロチレンから成り、エラストメトリック性外被
はショア硬さが50、内径0.375″、外径0.405″の合成ゴ
ムから成る。剛性の外被がエラストメトリック性外被の
周囲に設けられ、この剛性外被は0.530″の内径を有す
る。弁体の周囲に設けられているエラストメトリック性
外被は、弁組立が使用されていない時に汚染物質が流れ
るのを阻止することを保証するために所要の強さで弁体
の外側表面に張られ伸張されている。エラストメトリッ
ク性外被を天然ゴム又はグタペルカで形成することもで
きる。
本発明を特徴である新規性の種々の面が、この開示に
付随の特許請求の範囲に記載されこの開示の一部を形成
する特質と関連して説明された。
e.実施例 次に本発明を実施例に基づき図を参照しながら説明す
る。第１図にはベローズ状の可撓性容器10が示されてい
る。容器10の一端には弁組立12が取り付けられている。
容器10が圧縮されると容器10の中の流体が吐出されるよ
うに弁組立12は構成されている。
第２図には弁組立12の１つの実施例が示されている。
弁体14は入口端面16と出口端面18を結ぶ方向に延在す
る。弁体14が容器10の上に配置されると入口端面16は容
器10の内部に接続される。
入口チャネル20は入口端面16から弁体14の全長の途中
まで延在する。第２図から分かるように入口チャネルは
弁体14の全長の約1/3にわたり延在する。入口チャネル
の他端から４つの別個のポート22が分岐している。ポー
ト22は互いに等角に配置され弁体14の外側表面14aまで
延在している。弁体14の出口端面18に向かってポート24
が配置されている。ポート24は外側表面14aから内部に
向かって互いに等角で延在し出口チャネル26の内端で終
端している。出口チャネル26は入口チャネル20と同軸上
に位置する。入口チャネル20と出口チャネル26は弁体14
の長手方向に見て互いに間隔を隔てて配置されている。
外側表面14aを包囲しているエラストメトリック性外
被28は適度の強さで張られて外側表面14aに接触してい
る。第２図に示されているようにエラストメトリック性
外被14aは入口端面16の近傍から出口端面18まで延在し
ている。弁体14の長手方向に互いに離れて配置されてい
る外被28の両端は外側表面14aに封止されている。第３
図（ａ），（ｂ），（ｄ）に示されているように弁体14
に接触すると外被28は伸張され弁体14の表面に張られて
密着しポート22,24の開口部を閉じ外側表面14aにわたり
延在する。
第２図に示されているように外被28は外側表面14aの
溝32の中に挿入されているＯリング状部材30により固定
されている。外被28の両端の封止手段は個々の場合の使
用材料の種類と吐出流体の特性に依存して異なる。Ｏリ
ング状部材30による他に外被28は熱的又は化学的結合処
理により又は接着剤の使用により封止されることもあ
る。
第１図に示されている容器10が長手方向で絞られる又
は圧縮されると中の流体は、先ず入口チャネル20を通っ
て弁体14に入り弁組立12を貫流して吐出される。入口チ
ャネル20から出た流体は４つのポート22のうちの１つに
流入し略半径方向で外側に向かって流れ弁体14の外側表
面14aに達する。流体の圧力によりエラストメトリック
性外被28が外側に向かって膨脹すると流体は外側表面14
aとエラストメトリック性外被28の内側表面の間を流
れ、ポート24のうちの１つに達しそのポートの中を半径
方向で内側に向かって流れる。流体はポート24から出口
チャネル26の内側端部に流入し、出口チャネル26を通っ
て弁組立12から吐出される。
流体が弁組立12の中を流れていない時にはエラストメ
トリック性外被28は弁体14の外側表面14aで各ポート22,
24を遮断又は閉成する。従って汚染物質が弁組立12の中
を戻って容器10の中に逆流することはない。流体の圧力
により外被が膨脹している状態では流体の流れが容器10
への汚染物質の逆流を阻止する。流体がポート24に達す
るとエラストメトリック性外被28は収縮しポート24を弁
体14の外側表面14aで遮断するので、流体が出口チャネ
ル26を逆流して容器10へ戻ることが阻止される。
第４図では弁組立12の構造は第２図の場合と同一であ
るが、長手方に延在する剛性の管状部材34がエラストメ
トリック性外被28を僅かに間隔を開けて包囲している。
管状部材34は、半径方向で外側への外被28の移動を制限
している。外被28が過度に膨脹する傾向を有する場合に
は管状部材34はその外側へ向かう膨脹運動を制限する。
管状部材34は特別の環境の場合にのみ必要であり弁組立
12の所要構成部品ではない。
第５図及び第６図には本発明の別の実施例が示されて
いる。弁組立112は、入口端面116と出口端面118を有す
る弁体114を有する。弁体114は入口端面116と出口端面1
18を結ぶ方向に延在する。
弁体114は、入口端面116から弁体114の全長の約1/4の
個所まで延在する入口チャネル120を有する。第２図、
第３図、第４図に示されている実施例とは異なり単一ポ
ート122が、入口端120から内側に向かって走行している
入口チャネル120の内側端部から弁体114の外側表面114a
まで延在している。弁体114の中心軸線を挟んで反対側
に別のポート124が外側表面114aから半径方向で内側に
向かって出口チャネル126の内側端部まで延在してる。
弁体114の外側表面114aに位置するポート122,124の開口
部は長手方向に互いに間隔を隔てて配置されている。こ
の配置は、エラストメトリック性外被128と弁体114の外
側表面114aの間の流れのチャネル化を阻止する。即ちポ
ート122から出た流体は外側表面114aと外被128の内側表
面の間を弁体114の周囲を巡って流れてポート124への流
入開口部に達する。
第５図から分かるようにエラストメトリック性外被12
8の両端は弁体114の外側表面114aにＯリング130により
封止されている。
第６図ではポート122がその流入端と流出端の間の中
間の位置で示されている。エラストメトリック性外被12
8は弁体114の外側表面114aに強く張られて密着してい
る。弁組立112は弁組立12と同様の方法で動作する。即
ち流体が容器から入口チャネル120の中に押出され弁体1
14の中及び周囲を流れて出口チャネル126に流入する時
にのみエラストメトリック性外被128は外側に向かって
膨脹する。
第７図及び第８図には弁組立の更に別の１つの実施例
が示されている。先行の実施例と異なりこの実施例では
弁組立212は長手方向に延在する弁体214を有する。弁体
214は長手方向で入口端面216と出口端面218の間に延在
する。第５図及び第６図とは異なり弁体212は、入口チ
ャネル220の下流端から外側に向かって分岐する２つの
ポート222を有する。ポート222は180゜の角間隔で互い
に離れて配置され、各ポート222は弁体114の外側表面11
4aまで延在している。ポート222の流出開口部から外側
表面114aを長手方向に沿って距離を隔てて位置する流入
開口部を有する別の一対のポート224が配置され、ポー
ト224は外側表面114aから内側に向かって延在し、出口
チャネル226の内部端即ち上流端で終端する。第７図で
はポート222及び224は同一平面の中に配置されているよ
うに見えるが実際にはポート224はポート222に対して90
゜回転されている。これは、第５図及び第６図の実施例
の場合と同一の効果を実現するため即ち弁組立12を流れ
る流体の流れ全体のチャネル化を阻止するためである。
エラストメトリック性外被228は入口端面216の近傍の
位置から出口端面218の近傍の位置までにわたり弁体214
の外側表面214aの側面を包囲し、このようにして外被22
8は弁体214の外側表面214aに位置するポート222,224の
開口部を被覆している。先行の実施例と同様にエラスト
メトリック性外被228の端部はＯリング230により弁体21
4の外側表面214aに封止されている。Ｏリングは溝232の
中に配置されている。前述のように外被214の両端を固
定するために別の封止手段を用いることも可能である。
この封止により、出口チャネル226まで延在するポート2
24を流体が迂回することが阻止される。
第８図から分かるようにポート222は中心を挟んで対
称に位置している。別のポート224はポート222から90゜
の角度間隔を隔てて配置することができる。
第９図（ａ）及び（ｂ）には、別の容器310が図示さ
れている。容器310の頂部からは弁組立312が容器310の
高さ方向に対して横方向に突出している。容器310の壁
は第９図（ａ）に示されているように壁炉のふいご同様
に構成されているので、側壁を内側方向に押して相互の
間隔を縮めると流体は弁組立312から吐出される。
容器10と310は共に可撓性容器である。しかし、容器
の一部を入れ子式に別の一部の中に押し込むことにより
流体を吐出する折りたたみ式構造の容器を実現すること
も可能である。当業者は種々の容器構造を本発明の弁組
立と一緒に用いることが可能であることに想到するであ
ろう。
本発明の原理の応用を説明するために本発明の特定の
実施例を図示し詳細に説明したが、本発明の原理から逸
脱することなしに本発明の他の実施例を実現することが
可能であることは自明である。
【図面の簡単な説明】
第１図はベローズ状の可撓性容器の上に取付けられてい
る本発明を実施している弁組立の立面図、第２図は第１
図に示されている弁組立の１つの実施例の縦断面図、第
３図（ａ）は第２図の切断線3a−3aに沿って切断した横
断面図、第３図（ｂ）は第２図の切断線3b−3bに沿って
切断した横断面図、第３図（ｃ）は第２図の切断線3c−
3cに沿って切断した横断面図、第３図（ｄ）は第２図の
切断線3d−3dに沿って切断した横断面図、第４図は弁組
立を包囲している剛性の管を有する弁組立の１つの実施
例を示す第２図と同様の縦断面図、第５図は本発明によ
る別の１つの実施例の縦断面図、第６図は第５図の切断
線VI−VIに沿って切断した横断面図、第７図は本発明の
更に別の１つの実施例を示す第５図と同様の縦断面図、
第８図は第７図の切断線VIII−VIIIに沿って切断した縦
断面図、第９図（ａ）は壁炉のふいご状の可撓性容器の
上に取付けられている本発明による弁組立の立面図、第
９図（ｂ）は第９図（ａ）の配置を90゜回転して示して
いる立面図である。 10,310……容器、12,112,212……弁組立、 14,114,214……弁体、16,116,216……入口端面、 18,118,218……出口端面、 20,120,220……入口チャネル、 22,122,222……ポート、 24,124,224……ポート、 26,126,226……出口チャネル 28,128,228……外被、 30,130,230……Ｏリング状部材、 32,132,232……出口チャネル。

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】容器と吐出弁を含み、容器から液体を吐出
    するため、および液体の吐出中および吐出後に汚染物が
    容器の内部に逆流することを阻止するための流体吐出組
    立であって、上記容器が内部の流体が加圧されると流体
    を流出させる出口を有し、上記吐出弁が、容器から液体
    を受け取るために容器に接続されている入口端面と長手
    方向に距離を隔てて配置されている出口端面および上記
    入口端面と出口端面の間に長手方向に延在する外側表面
    を有する弁体と、弁体の中に配置され弁体の入口端面の
    第１の端部と弁体の出口端の方に向って第１の端部から
    離れて位置する第２の端部とを有し容器から液体を受け
    取るように配置されている入口チャンネルと、上記入口
    チャンネルの第２の端部から弁体の中を通って外側表面
    までの通路を開く少くとも一つの第１のポートと、弁体
    の中に配置され弁体の出口端面に隣接する第１の端部と
    弁体の入口端に向かう方向で第１の端部から距離を隔て
    て位置する第２の端部を有する出口チャンネルと、出口
    チャンネルの第２の端部から弁体の外側表面まで延在し
    第１のポートが外側表面に開口している場所から離れた
    場所で外側表面に開口している少くとも１つの第２のポ
    ートと、弁体の外側表面を縦方向に包み込み第１のポー
    トと第２のポートの間に延在し第１のポートと第２のポ
    ートのための開成部材を形成するエラストメトリック性
    外被を備え、上記エラストメトリック性外被は弁体のま
    わりに装着される前は弁体の外側表面の外径より小さい
    内径を有し弁体に装着されると引き伸ばされ弁体のまわ
    りにきつく密着し、さらに上記エラストメトリック性外
    被は弁体の外側表面における第１と第２のポートの開成
    部材を形成している第１の位置と上記第１と第２のポー
    トから外側方向に向って離れた第２の位置の間で弾性的
    に変形可能であり、入口チャンネルを通って第１のポー
    トに流れる流れが弁体の外側表面と上記エラストメトリ
    ック性外被の間に入り、そしてその間を流れて第２のポ
    ートに致り、次に出口チャンネルの第１の端部から排出
    するために第２のポートを通って出口チャンネルまで流
    れ、さらに上記エラストメトリック外被は、弁体の外側
    表面と該エラストメトリック性外被の間に入った流れが
    第１と第２のポートを通ってだけ流れるように、弁体を
    通る流れの方向に関して第２のポートの上流側と第１の
    ポートの下流側において弁体に密着して装着されている
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  2. 【請求項２】前記弁体が長手方向に延在する中心軸線と
    複数の前記第１のポート及び第２のポートを有し、前記
    第１のポートと前記第２のポートは互いに角度間隔を隔
    てて前記中心軸線の回りに配置されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第１項記載の流体吐出装置。
  3. 【請求項３】前記第１のポートと前記第２のポートの数
    が等しく、前記第１のポートと前記第２のポートは互い
    に等しい角度間隔で中心軸線の回りに配置されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の流体吐出装
    置。
  4. 【請求項４】前記入口チャネル、前記出口チャネル、前
    記第１のポート、前記第２のポートがそれぞれ、それぞ
    れの長手方向に対して横方向での断面が閉じた曲線であ
    るそれぞれの長手方向に延在する曲面により境界を決め
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
    の流体吐出装置。
  5. 【請求項５】前記入口チャネル、前記出口チャネル、前
    記第１のポート、前記第２のポートのそれぞれの長手方
    向に対して横方向での断面が円形であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第４項記載の流体吐出装置。
  6. 【請求項６】前記エラストメトリック性外被が合成ゴム
    から成ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
    流体吐出装置。
  7. 【請求項７】前記エラストメトリック性外被が天然ゴム
    から成ることを特徴とする流体吐出装置。
  8. 【請求項８】前記エラストメトリック性外被がグタペル
    カから成ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
    の流体吐出装置。
  9. 【請求項９】前記エラストメトリック性外被が軟質プラ
    スチックから成ることを特徴とする特許請求の範囲第１
    項記載の流体吐出装置。
  10. 【請求項１０】Ｏリングが前記エラストメトリック性外
    被の両端のそれぞれに長手方向に互いに距離を隔てて配
    置され、前記Ｏリングは前記弁体の前記外側表面と前記
    エラストメトリック性外被を封止係合して前記エラスト
    メトリック性外被を固定することを特徴とする特許請求
    の範囲第１項記載の流体吐出装置。
  11. 【請求項１１】長手方向に互いに距離を隔てて位置する
    前記外被の両端が前記弁体の外側表面に熱的に封止され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の流
    体吐出装置。
  12. 【請求項１２】長手方向に互いに距離を隔てて位置する
    前記外被の両端が前記弁体の外側表面に化学的に結合さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
    流体吐出装置。
  13. 【請求項１３】長手方向に互いに距離を隔てて位置する
    前記外被の両端が前記弁体の外側表面に接着剤により固
    定されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
    載の流体吐出装置。
  14. 【請求項１４】１つの前記第１のポートが前記入口チャ
    ネルから前記弁体の外側表面まで延在し、１つの前記第
    ２のポートが前記弁体の前記外側表面から前記出口チャ
    ネルまで延在し、前記第１のポートと前記第２のポート
    が前記弁体の中心軸線を挟んで互いに反対側に配置され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の流
    体吐出装置。
  15. 【請求項１５】２つの前記第１のポートが前記入口チャ
    ネルから外側に向かって同一直径上を互いに反対方向に
    走行し、２つの前記第２のポートが前記出口チャネルか
    ら外側に向かって同一直径上を互いに反対の方向に走行
    し、前記第１のポートは前記第２のポートから90゜の角
    度間隔で配置されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第１項記載の流体吐出装置。
  16. 【請求項１６】剛性の管状部材が前記エラストメトリッ
    ク性外被の側面を包囲し、前記エラストメトリック性外
    被の前記第１の位置では前記エラストメトリック性外被
    より半径方向に見て外側に位置し、前記エラストメトリ
    ック性外被の前記第２の位置では前記エラストメトリッ
    ク性外被の半径方向に見て外側への移動を制限すること
    を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の流体吐出装
    置。
  17. 【請求項１７】前記容器が可撓性であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第１項記載の流体吐出装置。
  18. 【請求項１８】前記容器がベローズ状部材であることを
    特徴とする特許請求の範囲第17項記載の流体吐出装置。
  19. 【請求項１９】前記容器が可撓性の壁炉ふいご型容器で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の流体
    吐出装置。
  20. 【請求項２０】前記容器が畳込み可能であり、畳込まれ
    ると前記弁体に流体を供給することを特徴とする特許請
    求の範囲第１項記載の流体吐出装置。
  21. 【請求項２１】前記第１のポートが前記外側表面に達す
    る位置が、前記第２のポートが前記外側表面に達する位
    置より前記弁体の入口端に近いことを特徴とする特許請
    求の範囲第１項記載の流体吐出装置。
  22. 【請求項２２】前記弁体がプラスチック材料により形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
    の流体吐出装置。
  23. 【請求項２３】前記弁体がポリテトラフルオロエチレン
    により形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第22項記載の流体吐出装置。
  24. 【請求項２４】前記入口チャネルと前記出口チャネルが
    前記弁体の長手方向に、前記長手方向に互いに距離を隔
    てて位置する、前記入口チャネルの前記第２の端部と前
    記出口チャネルの前記第２の端部と一直線上に位置する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の流体吐出
    装置。
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