JP2664630C - - Google Patents

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JP2664630C
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phthalocyanine
octakis
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Nippon Shokubai Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は近赤外線を吸収する熱線遮蔽材に関する。詳しくは本発明は近赤外吸
収能に優れ、樹脂との相溶性に優れ、かつ耐光性に優れた新規フタロシアニン化
合物を含有する樹脂からなり、可視光線を比較的良く透過し、かつ熱線遮蔽の効
果に優れているので、建物あるいは乗り物の窓、天井窓、扉、車のガレージ、天
井ドーム、園芸用温室、サングラスあるいは保護眼鏡などの半透明ないし透明性
を有しかつ熱線を遮蔽する目的の樹脂板、シート、フィルム、繊維あるいは塗料
として用いることができるし、近赤外線を吸収し熱に変えることができるので蓄
熱、保温を目的とした樹脂板、シート、フィルム、繊維あるいは塗料として用い
ることができる。 【0002】 【従来の技術】 近年、近赤外線を吸収する熱線遮蔽板の各種用途が提案され、より性能の良い
ものが強く要望されている。主要な用途として次のものが挙げられる。 【0003】 従来メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの材料は、優れた透明性およ
び耐候性を有しているために建物あるいは乗り物の壁、天井窓、扉あるいは天井
ドーム等のいわゆるグレージング用途に用いられてきているが、太陽光中の熱線
透過率も高い為に、例えば直射日光にさらされた場合等には、内部の温度上昇が
著しくなるという欠点を有している。それらの理由から可視光を十分に取り入れ
ながら、室内の温度の上昇を抑制できるものが望まれている。 【0004】 現在、植物の栽培において温室、ビニルハウスが農作物の収穫内容の改善ある
いは収穫時期を変える目的などのために盛んに用いられている。これらにおける
課題としてひとつには特に夏季における室内の温度が上昇することを防止するこ
とがある。また、植物の生育の調節に近赤外域の光が影響していることはよく知
られているが、その調節の目的に近赤外域の吸収剤の添加がある。これらの理由
から植物の生育に必要な可視光線の透過を実質的に阻止することなく効果的な熱
線遮蔽フィルムが望まれている。 【0005】 現在、磁気テープなどの電気製品の駆動、あるいは停止に近赤外を用いている
場合が多くあるが、外部の近赤外との遮蔽を必要としているが、それらの用途へ
の利用が要請されている。 【0006】 太陽光中に含まれる赤外線又はコンピューター端末機ディスプレイ若しくは溶
接の際に放射される光線中に含まれる赤外線は人間の目に対して有害である。よ
って人間の目を保護する目的での熱線遮蔽効果のあるサングラス、一般眼鏡、コ
ンタクトレンズ、保護眼鏡などが要請されている。他方、近赤外線を吸収し、熱
に変える効果を利用した蓄熱材、保温材としてのフィルム、シートあるいは繊維
等も望まれている。 【0007】 かくして従来、熱線遮蔽板としていくつかの提案がなされてきた。その場合に
用いられる樹脂としては透明性のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビ
ニール樹脂、塗料あるいは繊維等が目的に応じて使用されている。一方、熱線を
遮蔽する添加剤としては例えば近赤外域に吸収をもつ染料・顔料は多数知られて
おり、それらを用いたものも提案されている。しかしながら、いずれも可視域に
強い吸収をもつため透明性にかけるという欠点を有している。 【0008】 このような課題を解決するために、例えば特公昭62−5190号には可視域
に吸収の少ない染料を添加する方法が提案されているが、近赤外線の吸収能に乏
しいために熱線遮蔽効果を得るためには、大量に添加せねばならず、そのために
可視光線の透過率が低下し透明性が損なわれるという問題点を有している。また
、特開昭51−135886号、特開昭61−80106号、特開昭62−90
3号などには近赤外域に吸収のある顔料を添加する方法が提案されているが、溶
解性に乏しく樹脂との相溶性が悪いために均一性に問題があり、そのため用途が
限定されるという問題点を有している。 【0009】 また、特開昭63−106735号などには無機顔料を配合したものが提案さ
れているが、熱線遮蔽効果は有しているが全く可視光を透過しないため用途が限
定される。さらに、特開平1−161036号、特開平3−227366号など
には、六塩化タングステンなどを含有させる方法も提案されている。しかし、こ
れらの方法は熱線吸収効果は良好であるものの光安定性が悪いという欠点を有し
ており、また高価なために用途分野が限定されるという問題点も有している。 【0010】 さらに、特公昭43−25335号公報等にみられる様に、有機色素からなる
赤外線吸収剤の使用が考えられ、この赤外線吸収剤を使用した熱線遮蔽板は透明
感があり加工性も良好なものである。しかし、特公昭43−2533号公報に記
載があるように、一般に有機系の赤外線吸収剤は200℃を超える温度では分解
が生じ、実質的にはキャスト重合でしか使用できない、あるいは繊維の紡糸温度 で使用できない等の取扱い上の制約がある。 【0011】 赤外線吸収剤の耐熱性の問題を解決するために、例として、特開平3−161
644に見られるように、成形温度の低い透明樹脂に耐熱温度の低い赤外線吸収
剤を添加したものでフィルムを作成し、成形温度の高い透明樹脂板に熱ラミネー
ト成形した積層品を作成する等の方法が考えられている。しかし、この方法では
実質的に赤外線吸収剤の耐熱性の問題の解決にはなっていない。また、この赤外
線吸収剤を含有したフィルムはキャスト重合で作成するものであり、かなり高価
なものである。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は従来技術の有する前記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、
本発明の目的は、近赤外域の光を選択的に吸収し、可視域の透過率を比較的高く
したまま太陽光からの熱の遮断を効果的に行うことのできる安価な熱線遮蔽材を
提供することにある。すなわち、本発明は、近赤外域の選択吸収能に優れ、樹脂
との相溶性に優れた新規フタロシアニンを含有する透明性の樹脂を開発すること
によって、熱線遮蔽材あるいは蓄熱・保温材として優れた効果を発揮するものを
提供しようとするものである。 【0013】 また、本発明の目的は熱線遮蔽材を構成する材料としてすべて安価な有機材料
を用いることによって、種々の用途分野に幅広く用いることができる熱線遮蔽材
を提供することにある。 また、本発明のフタロシアニン化合物は耐熱性が良好であるので、汎用の熱可
塑性樹脂、繊維を用いて、射出成形、押出成形、紡糸等の生産性の良い成形方法
で熱線遮蔽材を作成することが可能である。 【0014】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、本発明は下記一般式(1): 【0015】 【化2】 【0016】 (但し、式中、Z1〜Z16は独立してSR1,OR2、水素原子、ハロゲン原子
又はNHYを表し;Yは独立して、置換基を有していてもよいフェニル基又は炭
素原子数1〜8個のアルキル基を表し;R1およびR2はそれぞれ独立して、置換
基を有していてもよいフェニル基又は炭素原子数1〜20個のアルキル基を表し
;Mは無金属、金属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物を表し;この際、Z1
16の少なくとも1個はNHYを表わし、そしてZ1,Z4,Z5,Z8,Z9,Z1
2,Z13及びZ16の少なくとも4個がハロゲン原子、水素原子又はOR2である) で示されるフタロシアニン化合物を樹脂100重量部に対して0.0005〜2
0重量部、且つ0.06g/m2〜2.4g/m2の投影面積濃度で含有する樹脂
からなる熱線遮蔽材を提供する。 【0017】 【具体的説明】 本発明における一般式(1)において、ハロゲン原子としてはフッ素原子、ク
ロル原子、ブロム原子などが挙げられ、これらハロゲン原子の中でもフッ素原子
が好ましい。フッ素原子を用いることによって樹脂との相溶性向上に効果がもた
らされる。 【0018】 炭素原子数1〜8個のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、直鎖
又は分鎖のペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基などが挙げられる。また、炭素原子数1〜20個のアルキル基としては、前記
のアルキル基以外にノニル基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリデシ
ル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、ノニデシル基、エイコシル基などが挙げられる。 【0019】 置換基を有するフェニル基としては、炭素原子数1〜4のアルキル基で1〜3
個置換されたフェニル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基で1〜2個置換された
フェニル基、炭素数1〜8個のアルコキシカルボニル基で1〜2個置換されたフ
ェニル基、クロム、フッ素などのハロゲン原子で1〜5個置換されたフェニル基
などが挙げられる。 【0020】 中心金属(M)は例えば銅、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄、バナジウム、チ
タン、インジウム、錫、バラジウム、アルミニウムなどであり、そしてそれらの
金属の酸化物および金属ハロゲン化物である。金属ハロゲン化物中のハロゲン化
物は、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物である。Mが無金属とはMが金属以
外の原子、例えば2個の水素原子であることを意味する。中心金属(M)として
好ましくは、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄、バナジル、チタニル、クロロ
インジウム、ジクロロ錫を用いるのが良い。特に銅、亜鉛、コバルト、バナジル
、ジクロロ錫を用いるのが好ましい。 【0021】 前記一般式(1)で表わされるフタロシアニン化合物において、NHYは置換 基を有していてもよいフェニルアミノ基又はアルキルアミノ基を表わし、必須の
置換基である。すなわち、Z1〜Z16の少なくとも1個はNHYを表わす。好ま
しくはZ2,Z3,Z6,Z7,Z10,Z11,Z14及びZ15の少なくとも4個がNH
Yであり、残位にSR1で表される置換基を有していてもよいフェニルチオ基あ
るいはアルキルチオ基;OR2で表される置換基を有していてもよいフェニルオ
キシ基あるいはアルキルオキシ基;水素原子;ハロゲン原子、NHY基から選ば
れた置換基が導入されたフタロシアニン化合物である。 【0022】 さらに好ましくは、Z2及びZ3のいずれか一方、Z6及びZ7のいずれか一方、
10及びZ11のいずれか一方、Z14及びZ15のいずれか一方がそれぞれNHYで
あり、残位がSR1,OR2、水素原子、ハロゲン原子又はNHYであるフタロシ
アニン化合物であり、さらに好ましくは該フタロシアニン化合物においてZ1
4,Z5,Z8,Z9,Z12,Z13及びZ16の少なくとも4個、好ましくは4個又
は8個がハロゲン原子好ましくはフッ素原子、水素原子又はOR2であるフタロ
シアニン化合物である。 【0023】 さらに好ましくはZ2,Z3,Z6,Z7,Z10,Z11,Z14及びZ15の少なくと
も6個がNHYであり、かつZ1〜Z16におけるNHYの全置換基数が9個以下
であるフタロシアニン化合物であり、さらに好ましくは該フタロシアニン化合物
においてZ1,Z4,Z5,Z8,Z9,Z12,Z13及びZ16の少なくとも4個、好
ましくは4個又は8個がハロゲン原子好ましくはフッ素原子、水素原子又はOR
2であるフタロシアニン化合物である。最も好ましくは前記フタロシアニン化合
物において、Z1,Z4,Z5,Z8,Z9,Z12,Z13及びZ16がハロゲン原子(
特にフッ素原子)であるものである。 【0024】 前記一般式(I)のフタロシアニン骨格を具体的に挙げると、下記の化合物群
のものが挙げられる。なお下記の化合物群において、Pcはフタロシアニン核を
表し、Y,R1およびR2は前記に示した一般式(1)に示したものと同じもので
ある。また下記に示す3,6位はフタロシアニン核のα位(Z1,Z4,Z5 ,Z8,Z9,Z12,Z13及びZ16の置換位置)に置換したものであり、4,5位
はフタロシアニン核のβ位(Z2,Z3,Z6,Z7,Z10,Z11,Z14及びZ15
置換位置)に置換したものである。 以下に本発明で使用するフタロシアニン化合物をより具体的に例示する。 【0025】 第1群 Pc(NHY)8X8タイプ(X=ハロゲン) ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;Pc(PhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(o−トルイジノ)−3,6−オクタフルオロフタロシア
ニン 略称;Pc(o−TolNH)8F8 ・4,5−オクタキス(p−トルイジノ)−3,6−オクタフルオロフタロシア
ニン 略称;Pc(p−TolNH)8F8 ・4,5−オクタキス(m−トルイジノ)−3,6−オクタフルオロフタロシア
ニン 略称;Pc(m−TolNH)8F8 ・4,5−オクタキス(2,4−キシリジノ)−3,6−オクタフルオロフタロ
シアニン 略称;Pc(2,4−XyNH)8F8 【0026】 ・4,5−オクタキス(2,6−キシリジノ)−3,6−オクタフルオロフタロ
シアニン 略称:Pc(2,6−XyNH)8F8 ・4,5−オクタキス(o−メトキシアニリノ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;Pc(o−MeOPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(p−メトキシアニリノ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;Pc(p−MeOPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(m−メトキシアニリノ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;Pc(m−MeOPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(o−フルオロアニリノ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;Pc(o−FPhNH)8F8 【0027】 ・4,5−オクタキス(p−フルオロアニリノ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;Pc(p−FPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(2,3,5,6−テトラフルオロアニリノ)−3,6−
オクタフルオロフタロシアニン 略称;Pc(F4PhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(o−エトキシカルボニルアニリノ)−3,6−オクタフ
ルオロフタロシアニン 略称;Pc(o−eCPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(p−エトキシカルボニルアニリノ)−3,6−オクタフ
ルオロフタロシアニン 略称;Pc(p−eCPhNH)8F8 ・4,5−オクタキス(m−エトキシカルボニルアニリノ)−3,6−オクタフ
ルオロフタロシアニン 略称;Pc(m−eCPhNH)8F8 【0028】 ・4,5−オクタキス(メチルアミノ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニ
ン 略称;Pc(MeNH)8F8 ・4,5−オクタキス(エチルアミノ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニ
ン 略称;Pc(EtNH)8F8 ・4,5−オクタキス(ブチルアミノ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニ
ン 略称;Pc(BuNH)8F8 ・4,5−オクタキス(オクチルアミノ)−3,6−オクタフルオロフタロシア
ニン 略称;Pc(OctNH)8F8 ・4,5−(ヘプタキスアニリノ−モノフルオロ)−3,6−(モノアニリノ−
ヘプタフルオロ)フタロシアニン 略称;Pc〔(PhNH)7F1〕〔(PhNH)1F7〕 ・4,5−(ヘキサキスアニリノ−ジフルオロ)−3,6−(ビスアニリノ−ヘ
キサフルオロ)フタロシアニン 略称;Pc〔(PhNH)6F2〕〔(PhNH)2F6〕 ・4,5−(ペンタキスアニリノ−トリフルオロ)−3,6−(トリスアニリノ
−ペンタフルオロ)フタロシアニン 略称;Pc〔(PhNH)5F3〕〔(PhNH)3F5〕 ・4,5 オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタクロロフタロシアニン 略称;Pc(PhNH)8C18 ・4,5−オクタキス(ブチルアミノ)−3,6−オクタクロロフタロシアニン 略称;Pc(BuNH)8C18 第2群 Pc(NHY)4X12タイプ(X=ハロゲン) ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4F12 【0029】 ・4−テトラキス(ブチルアミノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタロシアニ
ン 略称:Pc(BuNH)4F12 ・4−テトラキス(オクチルアミノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタロシア
ニン 略称:Pc(OctNH)4F12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタロシア
ニン 略称:Pc(p−TolNH)4F12 ・4−テトラキス(o−メトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタ
ロシアニン 略称:Pc(o−MeOPhNH)4F12 ・4−テトラキス(p−フルオロアニリノ)−3,5,6−ドデカフルオロフタ
ロシアニン 略称:Pc(p−FPhNH)4F12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカクロロフタロシアニン 略称;Pc(PhNH)4C112 ・4−テトラキス(ブチルアミノ)−3,5,6−ドデカクロロフタロシアニン
略称:Pc(BuNH)4C112 【0030】 第3群 Pc(NHY)8(OR2)8タイプ (ただし、1〜3個の未置換のハロゲンが残存する場合があるが、それらもこ
の群に含まれる。) ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(フェノキシ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ) 3,6−オクタキス(o−メチルフェノキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(o−MePhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(p−エトキシフェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−EtOPhO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(n−ブトキシ)フタ
ロシアニン 【0031】 略称:Pc(PhNH)8(BuO)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(オクチルオキシ)フ
タロシアニン 略称:pc(PhNH)8(OctO)8 ・4,5−オクタキス(p−メトキシアニリノ)−3,6−オクタキス(フェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(シクロヘキシルアミノ)−3,6−オクタキス(フェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexPhNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−オクタキス(フェノキシ
)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(PhO)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−オクタキス(n−ブトキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(BuO)8 【0032】 第4群 Pc(NHY)4(OR2)12タイプ (ただし、1〜3個の未置換のハロゲンが残存する場合があるが、それら
もこの群に含まれる。) ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノキシ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−メチルフェノキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−MePhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−エチルフェノキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−EtPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−エトキシアニリ
ノ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−EtOPhNH)12 【0033】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−ブトキシフェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−BuOPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−フルオロフェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p FPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(2,4−ジフルオロ
フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−FPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(2,3,5,6−テ
トラフルオロフェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(F4PhO)12 【0034】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(o−クロロフェノキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−ClPhO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(エトキシ)フタロシ
アニン 略称:Pc(PhNH)4(EtO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ブトキシ)フタ
ロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(BuO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−オクチルオキシ
)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(OctO)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ドデシルオキシ
)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(DodO)12 【0035】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(シクロヘキシルオキ
シ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(cy−HexO)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノキシ)
フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ブトキシ
)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(BuO)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノキシ)
フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(o−メチルフ
ェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(p−MePhO)12 【0036】 ・4−テトラキス(p−メトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノ
キシ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロアニリノ)−3,5,6−
ドデカキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称:Pc(F4PhNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(エチルアミノ)−3,5,6 ドデカキス(フェノキシ)フ
タロシアニン 略称:Pc(EtNH)4(PhO)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6−ドデカキス(フェノキシ
)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(PhO)12 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(フェノキシ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)8(PhO)8 【0037】 第5群 Pc(NHY)8H8タイプ ・4,5−オクタキス(アニリノ)フタロシアニン 略称;Pc(PhNH)8 ・4,5−オクタキス(o−トルイジノ)フタロシアニン 略称;Pc(o−TolNH)8 ・4,5−オクタキス(p−トルイジノ)フタロシアニン 略称;Pc(p−TolNH)8 ・4,5−オクタキス(ブチルアミノ)フタロシアニン 略称;Pc(BuNH)8 ・4,5−オクタキス(2,4−キシリジノ)フタロシアニン 略称;Pc(2,4−XyNH)8 【0038】 ・4,5−オクタキス(2,6−キシリジノ)フタロシアニン 略称;Pc(2,6−XyNH)8 ・4,5−オクタキス(o−メトキシアニリノ)フタロシアニン 略称;Pc(o−MeOPhNH)8 ・4,5−オクタキス(2,3,5,6−テトラフルオロアニリノ)フタロシア
ニン 略称;Pc(F4PhNH)8 ・4,5−オクタキス(o−エトキシカルボニルアニリノ)フタロシアニン 略称;Pc(o−CPhNH)8 ・4,5−オクタキス(オクチルアミノ)フタロシアニン 略称;Pc(OctNH)8 【0039】 第6群 Pc(NHY)4H12タイプ ・4−テトラキス(アニリノ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4 ・4−テトラキス(ブチルアミノ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4 ・4−テトラキス(o−メトキシアニリノ)フタロシアニン 略称:Pc(o−MeOPhNH)4 ・4−テトラキス(オクチルアミノ)フタロシアニン 略称:Pc(OctNH)4 【0040】 第7群 Pc(NHY)8(SR1)8タイプ ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(フェニルチオ)フタ
ロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(o−メチルフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(o−MePhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(p−エトキシフェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−EtOPhS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(p−クロルフェニル チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(p−ClPhS)8 【0041】 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(エチルチオ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)8(EtS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(n−ブチルチオ)フ
タロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(BuS)8 ・4,5−オクタキス(アニリノ)−3,6−オクタキス(n−ドデシルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)8(DodS)8 ・4,5−オクタキス(o−トルイジノ)−3,6−オクタキス(フェニルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(p−メトキシアニリノ)−3,6−オクタキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)8(PhS)8 【0042】 ・4,5−オクタキス(シクロヘキシルアミノ)−3,6−オクタキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−オクタキス(フェニルチ
オ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−オクタキス(p−ter
tブチル−フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(p−tertBuPhS)8 ・4,5−オクタキス(n−ブチルアミノ)−3,6−オクタキス(n−ブチル チオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)8(BuS)8 ・4,5−オクタキス(n−オクチルアミノ)−3,6−オクタキス(フェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(OctNH)8(PhS)8 【0043】 第8群 Pc(NHY)4(SR1)12タイプ ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタ
ロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(o−メチルフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−MePh)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−メチルフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−MePh)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−エチルフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−EtPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−(n−ブチル)
フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−BuPhS)12 【0044】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−フルオロフェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−FPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(2,4−ジフルオロ
フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−FPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(2,3,5,6−テ
トラフルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(F4PhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(o−クロロフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(o−ClPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(p−クロロフェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(p−ClPhS)12 【0045】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(2,4−ジクロロフ
ェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(2,4−ClPhS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(メチルチオ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)4(MeS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(エチルチオ)フタロ
シアニン 略称:Pc(PhNH)4(EtS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ブチルチオ)フ
タロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(tert−ブチルチ
オ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(tert BuS)12 【0046】 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ヘキシルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(HexS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6 ドデカキス(n−オクチルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(OctS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ドデシルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(DodS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(n−ヘキサデシルチ
オ)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(HedS)12 ・4−テトラキス(アニリノ)−3,5,6−ドデカキス(シクロヘキシルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(PhNH)4(cy−HexS)12 【0047】 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(o−メチルフ
ェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(o−TolS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6 ドデカキス(p−フルオロ
フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(p−FPhS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6 ドデカキス(エチルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(EtS)12 【0048】 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(n−オクチル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(OctS)12 ・4−テトラキス(o−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(o−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6 ドデカキス(o−メチルフ
ェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p TolNH)4(p−MePhS)12 ・4−テトラキス(p−トルイジノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(p−TolNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−メトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhNH)4(PhS)12 【0049】 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−エトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(ブチル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(p−ブトキシアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−BuOPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−クロロアニリノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−ClPhNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(2,3,5,6 テトラフルオロアニリノ)−3,5,6−
ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(F4PhNH)4(PhS)12 【0050】 ・4−テトラキス(エチルアミノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(EtNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチ
オ)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(n−ブチルアミノ)−3,5,6 ドデカキス(ブチルチオ
)フタロシアニン 略称:Pc(BuNH)4(BuS)12 ・4−テトラキス(シクロヘキシルアミノ)−3,5,6−ドデカキス(フェニ
ルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexNH)4(PhS)12 ・4−テトラキス(シクロヘキシルアミノ)−3,5,6−ドデカキス(ブチル
チオ)フタロシアニン 略称:Pc(cy−HexNH)4(BuS)12 【0051】 なお上記のフタロシアニン化合物の3,6位に置換されている官能基の一部が
フッ素原子で置換されているものも本発明では有効に使用できる。 本発明の上記化合物群において、好ましいものは(1)群、(2)群、(3)
群、(4)群および(5)群である。これらの化合物群は、使用する樹脂に対す
る相溶性および耐熱性に優れているので、220〜350℃で樹脂に添加して例
えば押し出し成形、紡糸などをすることができる。 【0052】 また本発明の上記化合物群において、特に好ましいものは(1)群、(3)銀
および(5)群である。これらの化合物群は、特に熱線吸収波長域の吸光度が高
いために熱線吸収能に優れておる。なおこれらの(1)群、(3)銀および(5
)群の化合物群中で実用的に容易に製造が可能である(1)群においてハロゲン
原子としてフッ素原子を用いたものが更に好ましい。 【0053】 本発明において使用する樹脂は、得られる熱線遮蔽材の用いる用途によって適
宜選択することができるが、実質的に透明であって吸収・散乱が大きくない樹脂
が好ましい。その具体的なものとしては、ポリカーボネート樹脂;メチルメタク
リレートなどの(メタ)アクリル樹脂;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなどのポリビニル樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン樹脂;ポリブチラール樹脂;ポリ酢酸ビニルなどの酢酸ビニル系樹脂
;ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などを挙げることができる。また、実質的
に透明であれば、上記1種類の樹脂に限らず、2種以上の樹脂をブレンドしたも
のも用いることができ、透明性のガラスに上記の樹脂をはさみこんで用いること
もできる。但し蓄熱、保温材として用いる場合には必ずしも透明性の樹脂である
必要はない。 【0054】 これらの樹脂のうちで、耐候性、透明性にすぐれるポリカーボネート樹脂、(
メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂
あるいはポリ塩化ビニルが好ましく、特にポリカーボネート樹脂、メタクリル樹
脂、PET樹脂あるいはポリ塩化ビニルが好ましい。 【0055】 ポリカーボネート樹脂は、2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法又
は溶融法で反応させて製造されるものである。2価フェノールの代表的な例とし
て以下のものが挙げられる。 【0056】 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、1
,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル
)スルホン等である。好ましい2価のフェノールはビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)アルカン系であり、特にビスフェノールを主成分とするものである。 【0057】 アクリル樹脂としてはメタクリル酸メチル単独又はメタクリル酸メチルを50
%以上含む重合性不飽和単量体混合物又はその共重合物が挙げられる。メタクリ
ル酸メチルと共重合可能な重合性不飽和単量体としては例えば以下のものが挙げ
られる。アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル(アクリル酸メチルある
いはメタクリル酸メチルの意味。以下同じ)、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、 【0058】 (メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエ
チルアミノエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸トリブ
ロモフェニル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロキシフルフリール、エチレング
ルコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタ
ンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグルコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレートなどである。 【0059】 塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単量体のみの重合体ばかりでなく、塩
化ビニルを主成分とする共重合体も使用できる。塩化ビニルと共重合させること
のできる単量体としては、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニ
トリル、酢酸ビニル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸など
が挙げられる。 【0060】 本発明の実施にあたっては、通常の透明性樹脂材料を製造する際に用いられる
各種の添加剤を添加しても良い。添加剤としては、例えば着色剤、重合調節剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑剤、耐衝撃性向上のためのゴム、ある
いは剥離剤などを挙げることができる。 前記フタロシアニン化合物を透明性樹脂に混合含有させ成形する方法としては 、押出成形、射出成形、注型重合、プレス成形、カレンダー成形あるいは注型製
膜法等が挙げられる。 【0061】 さらに、フタロシアニン化合物を含有するフィルムを作成し、そのフィルムを
透明樹脂板に熱プレスあるいは熱ラミネート成形することにより熱線遮蔽板を作
成することも可能である。 また、フタロシアニン化合物を含有するアクリル樹脂インクまたは塗料等を透
明樹脂板に印刷またはコーティングすることにより熱線遮蔽板を得ることもでき
る。 【0062】 本発明に使用するフタロシアニン化合物は市販の赤外線吸収剤と比較して、耐
熱性に優れているので、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、PET樹脂
を使用して射出成形、押出成形のような樹脂温度が220〜350℃という高温
まで上昇する成形方法でも成形することが可能であり、透明感が良好で熱線遮蔽
性能に優れた成形品を得ることができる。また紡糸して熱線吸収効果に優れた繊
維を得ることもできる。 220℃より下の成形温度で使用しても問題はない。 【0063】 熱線遮蔽材の形成にも格別の制限はなく、最も一般的な平板状やフィルム状の
ほか波板状、球面状、ドーム状等様々な形状のものが含有される。 本発明において用いられるフタロシアニン化合物は、目的とする熱線遮蔽板の
可視および近赤外域の透過率の設定および該板の厚みによってその量を変えるこ
とができるが、通常透明性樹脂100重量部に対して0.0005〜20重量部
、好ましくは0.0015〜10重量部である。 【0064】 この配合量は熱線遮蔽材の形状によって異り、例えば、厚さ3mmの熱線遮蔽板
を作成する場合には、0.002〜0.06重量部の配合量が好ましく、さらに
好ましくは0.005〜0.03重量部である。 【0065】 厚さ10mmの熱線遮蔽板を作成する場合には、0.0005〜0.02重量部
の配合量が好ましく、さらに好ましくは、0.0015〜0.01重量部である
。厚さ10μmの熱線遮蔽フィルムを作成する場合には、0.5〜20重量部の
配合量が好ましく、さらに好ましくは1.5〜10重量部である。熱線遮蔽材の
厚さに関係なくフタロシアニン化合物の配合量を表示するとすれば、上方からの
投影面積中の重量と考えて、0.06〜2.4g/m2の配合量が好ましく、さ
らに好ましくは0.18〜1.2g/m2である。 【0066】 フタロシアニン化合物の配合量が0.06g/m2より少ない場合には熱線遮
蔽効果の少ないものとなり、2.4g/m2を超える場合は著しく高価となり、
また、可視光線の透過が少なくなり過ぎる場合がある。 波板等の異形のものは上方からの投影面積中の重量と考えればよい。また、外
観上問題がない限りフタロシアニン化合物の濃度の分布にむらがあってもかまわ
ない。また、フタロシアニン化合物は1種類以上のものを混合して使用すること
も可能であり、吸収波長の異なるものを2種以上使用した場合には熱線遮蔽効果
が向上することがある。 【0067】 また、フタロシアニン化合物とカーボンブラックを特定量使用することにより
、フタロシアニン化合物を単独で使用した場合と比較して、熱線遮蔽効果は同等
でフタロシアニン化合物の使用量を半分以下に減少させることができる。また、
フタロシアニン化合物と染料を併用した場合と比較して熱線遮蔽効果が向上する
。 【0068】 【実施例】 次に、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。実施例1〜10 溶融したポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製、パンライト1285、商
品名)100重量部に表1記載のフタロシアニン化合物を表1記載の量添加し、
Tダイ押出機で厚さ2mmのシートを280℃で成形した。得られた板の可視光透 過率および熱光線透過率を測定した。 【0069】 なお、得られた熱線遮蔽板の透過スペクトルおよび透過率は分光光度計(島津
製作所製:UV−3100)で測定した。また熱線遮蔽板の可視光透過率(40
0nm〜800nm)及び熱光線透過率(800nm〜1800nm)の値はJIS R
3106の規格に準じて求めた。 すなわち、可視光透過率はJIS R 3106より求めた日射透過率の40
0nm〜800nmの値を0.531で除算した値であり、熱光線透過率はJISR
3106より求めた日射透過率の800〜1800nmの値を0.444で除算
した値である。なお、太陽光線のエネルギー分布は340〜400nmの範囲が0
.025、400〜800nmの範囲が0.531、800〜1800nmの範囲が
0.444である。340〜400nmの範囲は紫外領域のため除外してある。 【0070】比較例1 実施例1においてフタロシアニン化合物を添加しない以外は、実施例1と同様
に配合し実施例1と同様に操作して表1の結果を得た。 【0071】 【表1】 【0072】実施例11〜21 溶融したポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製、パンライト1285、商
品名)100重量部に表2記載のフタロシアニン化合物を表2記載の量添加し、
押出機とペレタイザーを開いて280℃でペレットを作成した。作成したペレッ
トを用いて、射出成形機で300℃及び330℃の成形温度で2mm及び3mmのシ
ートを作成した。得られたシートの可視光透過率および熱光線透過率を測定した
。尚、実施例21で得られたシートの分光透過率を測定し図1に示した。 【0073】比較例2 実施例11においてフタロシアニン化合物のかわりに、染料KayasetR
ed A−2G 0.0022部及びKayaset Green A−B0.
0026部(以上染料は日本化薬株式会社製)を添加した以外は実施例11と同
様に操作して表2の結果を得た。 【0074】比較例3 比較例2の染料を0.0022部から0.003部へ、0.0026部から0
.0035部へふやした以外は比較例2と同様に操作して表2の結果を得た。 【0075】 【表2】 【0076】実施例22〜40 常法に従って2枚の硬質ガラスの間にメタクリル酸メチル100重量部、アゾ
ビスイソブチルニトリル0.2部、離型剤(ZELEC UN、デュポン製)0
.1部及び表3及び4記載のフタロシアニン化合物を表3及び4記載の量添加し
たものを注入し65℃の水浴槽に14時間浸漬した。次いで90℃のオーブンで
1時間加熱し重合を完了させた。重合完了後ガラスより剥離し厚さ3mmの透明樹
脂板を得た。得られた板の可視光透過率及び熱光線透過率を測定した。その結果
を表3及び表4に示す。尚、実施例40で得られた透明樹脂板の分光透過率を測
定し図1に示した。 【0077】比較例4 実施例22においてフタロシアニン化合物を添加しない以外は、実施例22と
同様に配合し実施例22と同様に操作して表4の結果を得た。 【0078】比較例5 実施例22においてフタロシアニン化合物のかわりに赤外線吸収剤Kayas
orb IRG−022(日本化薬株式会社製)0.01部添加した以外は実施
例22と同様に操作して表4の結果を得た。得られた成形品の分光透過率を測定
し、図2に示した。 【0079】比較例6 溶融したメタクリル樹脂(住友化学工業株式会社製スミペックスB)100重
量部に比較例5と同じ赤外線吸収剤を同量添加し、Tダイ押出機で厚さ3mmのシ
ートを250℃で成形し表4の結果を得た。得られた成形品の分光透過率を測定
し図2に示した。 【0080】 【表3】 【0081】 【表4】 【0082】実施例41〜42 ポリ塩化ビニル樹脂100重量部、ジオクチルフタレート45.0重量部、C
a−Ba−Zn系安定剤2.5重量部よりなるポリ塩化ビニルフィルム製造の基
本配合処方に表5記載のフタロシアニン化合物を表5記載の量添加したものをカ
レンダー圧延による常法で厚さ0.2mmのポリ塩化ビニルフィルムを150℃の
成形温度で製造した。得られたフィルムの可視光透過率及び熱光線透過率を測定
した。その結果を表5に示す。 【0083】実施例43〜39 溶融したポリエチレンテレフタレート樹脂100部にフタロシアニン化合物を
表5記載の量添加し、押出機及びフィルム製造装置を用いて280℃の成形温度
で、0.1mm及び0.05mmのフィルムを作成した。得られたフィルムの可視光
透過率及び熱光線透過率を測定した。結果を表5に示す。 【0084】 【表5】 【0085】参考例 フタロシアニン化合物及び市販の赤外線吸収剤の熱重量測定を(株)マック・
サイエンス社のTG−DTA−2000を用いて測定した。測定値を表6に示し
た。 *測定条件 窒素気流下で測定。窒素流量は200ml/min 。150℃まで昇温速度10℃
/min それ以後は5℃/min 。熱分解開始温度は、重量減衰曲線の交点の温度で
ある。 【0086】 【表6】 【0087】 【発明の効果】 本実施例でえられた可視光透過率及び熱光線透過率の結果とフタロシアニン化
合物を添加していない比較例で得られたものと比較したらわかるように、本実施
例においては可視光透過率はそれほど低下せずに熱光線透過率が低下している。
つまり、可視光線の透過を妨げること無く熱光線を効率よく吸収遮断している。
すなわち、本発明の熱線遮蔽材は、透明性を有しながら熱線遮蔽効果が優れてい
ることがわかる。 【0088】 また、耐候性テストにおいても本発明の熱線遮蔽材は充分実用に耐えることが
判明した。更に、本発明で用いるフタロシアニン化合物は、有機溶媒への溶解性
が高く、樹脂との相溶性が高くかつ耐光性、耐熱性が高い為に、各種の成形法に
も適用できしかも樹脂への均一性が良好なために、該フタロシアニン化合物を用
いた本発明の熱線遮蔽材は幅広い用途分野に用いることができる。 【0089】 比較例2,3と実施例を比較すれば明らかなように、本発明のフタロシアニン
化合物ではなく染料を使用した場合には可視光透過率が低下するだけで熱光線透
過率は低下しない。 本発明のフタロシアニン化合物の耐熱性が優れていることは表6より明らかで
あり、特にVOPc(PhNH)88の耐熱性が優れている。 アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びPET樹脂等の透明で強度の高
い汎用の熱可塑性樹脂の射出成形、押出成形等の成形温度は220℃〜350℃
であるが、この温度で熱分解の心配なく使用できる赤外線吸収剤はほとんど存在
しなかった。そこで、これまではアクリル系樹脂の注型重合のような生産性の悪
い方法で熱線遮蔽材は作成されて来た。しかし、本発明のフタロシアニン化合物
を使用すれば220℃〜350℃での成形が可能であり、生産性の向上にも役立
つこととなる。 実際に、成形品を作成した場合、図1より、成形温度が違っても本発明のフタ
ロシアニン化合物を使用した場合には吸収波長にはほとんど差が生じない。しか し、図2より市販の赤外線吸収剤を使用した場合には成形温度が高くなると赤外
線吸収剤の耐熱性が悪いため、吸収波長のピークが著しく減衰している。 また、ポリアクリレート等のスーパーエンジニアリングプラスチックでは、成
形温度が約400℃と非常に高温であるが、本発明のフタロシアニン化合物の中
で、特にVOPc(PhNH)88は400℃の成形温度でも成形が可能と考え
られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は実施例21及び実施例40で得られた成形品の分光透過率のチャート図
である。 【図2】 図2は比較例5及び比較例6で得られた成形品の分光透過率のチャートである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(1): 【化1】 (式中、Z1〜Z16は独立してSR1,OR2、水素原子、ハロゲン原子又はN
    HYを表し;Yは独立して、置換基を有していてもよいフェニル基又は炭素原子
    数1〜8個のアルキル基を表し;R1およびR2はそれぞれ独立して、置換基を有
    していてもよいフェニル基又は炭素原子数1〜20個のアルキル基を表し;そし
    てMは無金属、金属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物を表し;この際、Z1
    16の少なくとも1個はNHYを表わし、そしてZ1,Z4,Z5,Z8,Z9,Z1
    2,Z13及びZ16の少なくとも4個がハロゲン原子、水素原子又はOR2である) で示されるフタロシアニン化合物を樹脂100重量部に対して0.0005〜2
    0重量部、且つ0.06g/m2〜2.4g/m2の投影面積濃度で含有する樹 脂からなる熱線遮蔽材。 【請求項2】 一般式(1)において、Z2,Z3,Z6,Z7,Z10,Z11,Z
    14及びZ15の少なくとも4個がNHYである請求項1記載の熱線遮蔽材。 【請求項3】 一般式(1)において、Z2及びZ3のいずれか一方、Z6及び
    7のいずれか一方、Z10及びZ11のいずれか一方、Z14及びZ15のいずれか一
    方がそれぞれNHYである請求項2記載の熱線遮蔽材。 【請求項】 一般式(1)においてZ2,Z3,Z6,Z7,Z10,Z11,Z14
    及びZ15の少なくとも6個がNHYであり、かつ、Z1〜Z16におけるNHYの
    全置換基数が9個以下である請求項2記載の熱線遮蔽材。 【請求項】 一般式(1)において、Z1,Z4,Z5,Z8,Z9,Z12,Z1
    3及びZ16の少なくとも4個がハロゲン原子である請求項記載の熱線遮蔽材。 【請求項】 前記樹脂が透明性樹脂である請求項1記載の熱線遮蔽材。 【請求項】 該透明性樹脂がポリカーボネート樹脂、ポリ(メタ)アクリル
    樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂又は塩化ビニル
    樹脂である請求項記載の熱線遮蔽材。

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