JP2663190B2 - 加飾プラスチックス成形用金型の製作方法 - Google Patents

加飾プラスチックス成形用金型の製作方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチックスシートに微細凹凸で成る皮し
ぼ模様、梨地模様、あるいは鏡面等を加飾成形するため
の金型の製作方法に関する。
(従来技術と問題点) 従来プラスチックスの射出成形、圧空成形、ブロー成
形、あるいは、真空成形等に用いられる金型には、通気
のために細孔、あるいはスリット等の加工を施すのが一
般的である。
しかしこれらの加工は局部的であるため金型全体から
の均一な空気抜けができないと共に加工部分が製品の転
写される等の問題がある。
上記の問題を解決するものとして最近では、金属粉材
料を粉末治金の手法を用いて成形焼結した型が開発され
ている。このような型は微細な空孔が型全体にわたって
均一に分布しているため空気抜けがよい上に空孔が微細
であるため製品に空孔部が転写されることもない等の利
点を有する反面、粉体が点接触により焼結されているた
め強さに欠けるという問題があると共に、プラスチック
スに皮しぼ模様、梨治模様あるいは鏡面を加飾成形する
ために金型に加飾用の模様(凹凸)を加工する場合は微
細な空孔が加工により押しつぶされるという問題があ
り、微細加工を必要とする皮しぼ模様、梨地模様あるい
は鏡面を加飾成形するのに好適な金型は製作されていな
いのが現実である。
(目 的) 本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので全面にわ
たって通気のための微細空孔を有すると共に皮しぼ模
様、梨地模様、あるいは鏡面等の微細加工が施された金
型の製作方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明は、ワイヤー切削
法により製造した太さ100μm以下のステンレス鋼系も
しくは鉄系長繊維を寸断して得たアスペクト比30〜300
の短繊維にステンレス鋼粉もしくは鉄粉と、銅粉もしく
は銅−錫粉を加えて混合した混合材料を、プレス成形用
型もしくはCIP法用ラバー型内に均一に充填し、0.5〜8t
on/cm2の加圧力で加圧成形した後真空もしくは還元性雰
囲気にて加熱焼結すると共に熱処理を施して成る多孔質
金属焼結体の表面を、断続放電において、パルスON時間
8〜120μ/sec、パルスoff時間6〜20μ/sec、平均加圧
電圧60〜90V、加工電流値2〜8Aの範囲の放電条件によ
り放電加工することを特徴とするものである。
(作 用) 上記の特徴により、本発明は全面に微細な空孔を有し
かつ強度にすぐれた金型剤を得て、この金型剤に該空孔
を押しつぶすことなく微細模様である皮しぼ模様、梨地
模様あるいは鏡面を形成して、加飾プラスチック成形用
の金型を得ることができる。
(実施例) I 金型剤の製造について (1) SVS434(C:0.1%,Cr:18%,Mo:1%)のステンレ
ス鋼線材3〜5mmφをワイヤー切削法により切削して直
径換算20〜50μmの長繊維を作り、これをカッターミル
で寸断してアスペクト比30〜300(長さ0.4〜3.0mm)と
した短繊維を得、この短繊維にSVS430(C:0.02%,Cr:17
%)のステンレス鋼粉(−100メッシュ)を20wt%,電
解銅粉末を4wt%添加して混合した混合材料をCIP法用ラ
バー型に充填して3ton/cm2の加圧力により加圧成形して
圧粉体を得た後、この圧粉体を水素ガス雰囲気中にて11
40℃の加熱温度により2時間保持して加熱焼結し、その
後熱処理を施して金型材を得た。このようにして得た金
型材の特性値を表1に示す。
ここで表1に示された特性値は、金属繊維を主体とし
た焼結体によってのみ得られるもので単に銅粉を主体と
した焼結体では得ることがきわめて困難な特性値であ
る。特にワイヤー切削法により削り出されたものを寸断
した全体としてカール気味の金属短繊維が使用されてい
るため相互のからみ合いが強く高い圧環強さを示してい
る。
また、上記(1)で得られた金型材について種々の基
礎テストを行なった結果、第1に射出成形圧に耐える強
さ及び硬さを有しており、第2に通気用の空孔中に樹脂
が入り込まない空孔径になっており、第3に十分な通気
度を発揮する空孔率になっている等通常のプラスチック
スインジェクション成形に必要な条件を満足させるもの
であった。
II 模様の成形について 前述のようにして得られた金型材、すなわち多孔質金
属焼結体の表面に15μm程度の粗さを有する鏡面模様を
得る場合について説明すると、該金型材を放電加工用絶
縁液中に潰し、電極材として銅(グラファイトおよびそ
の他の電極材でもよい)を用い、断続放電において表2
における金型鏡面の欄に示す放電条件で加工する。この
放電加工状況は電源出力の極間よりオシロスコープによ
って時間軸を引伸ばした映像で目視することが可能で断
続放電の波形観察から放電中の電圧変化、と極間開放電
圧がわかり、また一発毎の放電エネルギーはピーク電流
とパルスON時間の積で表わされるため放電エネルギーが
大きいと加工面粗度は粗く、逆に小さいと微細な加工面
となる。
すなわち、放電加工絶縁液中で連続的に発生する火花
放電の浸蝕作用により極間に一瞬の後電子なだれ現象が
生じ放電加工絶縁液が気化膨張して不規則なクレーター
状の凹凸を生じる。極間に絶縁状態が回復すると再度電
圧の印加がなされ次の放電痕を形成して放電面粗さを形
成してゆく、そして放電柱の作用時間に対して絶縁回復
に必要なタイミングは放電時間の2倍程度を要し、かつ
電流値が高く、放電時間の短いパルスでは100%の必要
はないが15μm程度の面粗さを得るにはピーク電流値と
パルスON時間の一発ごとの放電エネルギーの積に比例す
るため表2に示される金型鏡面の欄の設定値が所定の面
粗さおよび良好な放電痕を得るのに適している。
そこでこのような設定で得られた金型の面粗さを第1
図に、またその金型を用いてプレスした製品の面粗さを
第2図にそれぞれ示す。また表2に示した金型梨地面の
欄の設定値で放電加工した金型、およびこの金型を用い
てプレスした製品の面粗さを第3、4図にそれぞれ示
す。
さらに表2に示した金型皮しぼ面の欄の設定値で放電
加工した金型、およびこの金型を用いてプレスした製品
の面粗さを第5、6図にそれぞれ示す。
これら金型とこの金型によって成形された製品の粗面
状態をみるとその転写性のすばらしさが確認できる。
(発明の効果) 本発明は上記の説明から明らかなように、ワイヤー切
削法により切削した金属繊維を短繊維に寸断した材料を
主体とした混合材料を粉末治金の手法を用いて成形焼結
して得た多孔質金属焼結体で成る金型材に対し、所定の
条件で放電加工をして表面に微細な模様を形成するもの
であるから、得られる金型は、短繊維のからみ合いによ
り単なる粉末冶金よりは強度が強く、かつ全面に微細で
均一な空孔を有していて転写性に優れると共にガス焼
け、およびウェルドラインの発生防止等優れた特性を有
するものとなりその効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鏡面加工された金型の面粗さを示すオシログ
ラフ図、第2図は鏡面加工された金型によりプレス成形
したプラスチックス製品の面粗さを示すオシログラフ
図、第3図は梨地加工された金型の面粗さを示すオシロ
グラフ図、第4図は梨地加工された金型によりプレス成
形したプラスチックス製品の面粗さを示すオシログラフ
図、第5図は皮しぼ加工された金型の面粗さを示すオシ
ログラフ図、第6図は皮しぼ加工された金型によりプレ
ス成形したプラスチックス製品の面粗さを示すオシログ
ラフ図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤー切削法により製造した太さ100μ
    m以下のステンレス鋼系もしくは鉄系長繊維を寸断して
    得たアスペクト比30〜300の短繊維に、ステンレス鋼系
    もしくは鉄粉と銅粉あるいは銅−錫粉を加えて混合した
    混合材料を、プレス成形用型もしくはCIP法用ラバー型
    内に均一に充填し、0.5〜8ton/cm2の加圧力で加圧成形
    した後真空もしくは還元雰囲気にて加熱焼結すると共に
    熱処理を施して成る多孔質金属焼結体の表面を、断続放
    電において、パルスON時間8〜120μ/secパルスoff時間
    6〜20μ/sec、平均加圧電圧60〜90V、加工電流値2〜8
    A、の範囲の放電条件により放電加工することを特徴と
    する加飾プラスチックス成形用金型の製作方法。
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