JP2662797B2 - 印刷機のインキ装置 - Google Patents
印刷機のインキ装置Info
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- JP2662797B2 JP2662797B2 JP12486688A JP12486688A JP2662797B2 JP 2662797 B2 JP2662797 B2 JP 2662797B2 JP 12486688 A JP12486688 A JP 12486688A JP 12486688 A JP12486688 A JP 12486688A JP 2662797 B2 JP2662797 B2 JP 2662797B2
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- Japan
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- roller
- ink
- rubber
- swing
- rollers
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷機において、版面に印刷用のインキを供
給するインキ装置に関するものである。
給するインキ装置に関するものである。
各種の印刷機において、インキ壷内のインキは、この
インキ壷内で回転する壷ローラの回転によりその表面と
インキブレードの先端との間から流出して壷ローラの表
面にインキ皮膜となって付着し、このインキ皮膜は、多
数のローラ群の間を転移する間に練られ、各方向へ均さ
れたのち着ローラにより版面に供給される。
インキ壷内で回転する壷ローラの回転によりその表面と
インキブレードの先端との間から流出して壷ローラの表
面にインキ皮膜となって付着し、このインキ皮膜は、多
数のローラ群の間を転移する間に練られ、各方向へ均さ
れたのち着ローラにより版面に供給される。
ところが、従来のインキ装置においては上記のように
インキをローラ間へ入れてローラを回転させると、第3
図にローラ対接部の側面図とローラの斜視図とを示すよ
うに、ローラ1,2の表面に付着するインキ3に、符号4
で示すようにパターンピッチと呼ばれる軸方向に延びる
細かい横縞が入ったり、また複数の横縞が干渉して幾何
学模様が出たりして印刷物の品質が低下するという問題
があった。
インキをローラ間へ入れてローラを回転させると、第3
図にローラ対接部の側面図とローラの斜視図とを示すよ
うに、ローラ1,2の表面に付着するインキ3に、符号4
で示すようにパターンピッチと呼ばれる軸方向に延びる
細かい横縞が入ったり、また複数の横縞が干渉して幾何
学模様が出たりして印刷物の品質が低下するという問題
があった。
そこで種々試行錯誤した結果、金属ローラの表面粗さ
が細かいと、この現象が発生することが判明した。とい
って表面粗さが粗過ぎると、この金属ローラに対接して
回転するゴムローラのゴムがむしれたり、色替え時にお
けるインキの洗浄性が悪くなって完全に落ちなかったり
することが判明した。
が細かいと、この現象が発生することが判明した。とい
って表面粗さが粗過ぎると、この金属ローラに対接して
回転するゴムローラのゴムがむしれたり、色替え時にお
けるインキの洗浄性が悪くなって完全に落ちなかったり
することが判明した。
そこで本発明では金属ローラの表面粗さをRZ10〜40と
し、この金属ローラに対接するゴムローラのゴムの硬度
をJIS−A20〜70゜とした。
し、この金属ローラに対接するゴムローラのゴムの硬度
をJIS−A20〜70゜とした。
金属ローラの表面粗さと、ゴムローラのゴムの硬度が
適切であるから、ローラ表面のインキ皮膜には横縞など
が発生せず、ゴムがむしれたりしない。ローラ洗浄時に
はインキが完全に落ちる。
適切であるから、ローラ表面のインキ皮膜には横縞など
が発生せず、ゴムがむしれたりしない。ローラ洗浄時に
はインキが完全に落ちる。
第1図および第2図は本発明に係る印刷機のインキ装
置の実施例を示し、第1図はインキ装置の概要側面図、
第2図(a)はローラ対接部の側面図、第2図(b)は
ローラの斜視図である。図において周面に版が装着され
た版胴10の上方には、全体を符号11で示すインキ装置が
配設されており、このインキ装置11はインキ12が蓄えら
れたインキ壷13を備えている。インキ壷13内で回転する
壷ローラ14には、インキ壷13の底板をなすインキブレー
ド15の先端が対接しており、また壷ローラ14の側方には
金属性の振りローラ16が配設されている。17は揺動自在
なローラアーム18に支持された移しローラであって、両
ローラ14,16間に配設されており、ローラアーム18の揺
動により両ローラ14,16間を往復動してインキ12が両ロ
ーラ14,16間で転移するように構成されている。一方、
版胴10の上方には、複数個の金属製振りローラ19,20が
配設されており、これら振りローラ19,20にローラアー
ムを介して支持された複数個の着ローラ21は版面に着脱
自在に対接している。
置の実施例を示し、第1図はインキ装置の概要側面図、
第2図(a)はローラ対接部の側面図、第2図(b)は
ローラの斜視図である。図において周面に版が装着され
た版胴10の上方には、全体を符号11で示すインキ装置が
配設されており、このインキ装置11はインキ12が蓄えら
れたインキ壷13を備えている。インキ壷13内で回転する
壷ローラ14には、インキ壷13の底板をなすインキブレー
ド15の先端が対接しており、また壷ローラ14の側方には
金属性の振りローラ16が配設されている。17は揺動自在
なローラアーム18に支持された移しローラであって、両
ローラ14,16間に配設されており、ローラアーム18の揺
動により両ローラ14,16間を往復動してインキ12が両ロ
ーラ14,16間で転移するように構成されている。一方、
版胴10の上方には、複数個の金属製振りローラ19,20が
配設されており、これら振りローラ19,20にローラアー
ムを介して支持された複数個の着ローラ21は版面に着脱
自在に対接している。
そして、前記振りローラ16と振りローラ19,20との間
には、金属ローラとしての振りローラ22と、ゴムローラ
としての練りローラ23およびライダローラ24とが互いの
周面を対接させて配設されている。振りローラ22は、そ
の表面粗さをRZ10〜40に設定されており、また、これら
の振りローラ22と対接する練りローラ23およびライダロ
ーラ24のゴムの硬度はJIS−A20〜70゜に設定されてい
る。
には、金属ローラとしての振りローラ22と、ゴムローラ
としての練りローラ23およびライダローラ24とが互いの
周面を対接させて配設されている。振りローラ22は、そ
の表面粗さをRZ10〜40に設定されており、また、これら
の振りローラ22と対接する練りローラ23およびライダロ
ーラ24のゴムの硬度はJIS−A20〜70゜に設定されてい
る。
このように構成されていることにより、インキ壷13内
のインキ12は、壷ローラ14の回転によりその周面とイン
キブレード15の先端との間から流出し、壷ローラ14の周
面にインキ皮膜となって付着する。このインキ12は、移
しローラ17の往復動により振りローラ16に転移し、転移
したインキ12は、多数の振りローラ22と練りローラ23お
よびライダローラ24の間で順次転移する間に練られたり
各方向へ均されたりしたのち、振りローラ19,20と着ロ
ーラ21とを経て版面に供給される。
のインキ12は、壷ローラ14の回転によりその周面とイン
キブレード15の先端との間から流出し、壷ローラ14の周
面にインキ皮膜となって付着する。このインキ12は、移
しローラ17の往復動により振りローラ16に転移し、転移
したインキ12は、多数の振りローラ22と練りローラ23お
よびライダローラ24の間で順次転移する間に練られたり
各方向へ均されたりしたのち、振りローラ19,20と着ロ
ーラ21とを経て版面に供給される。
このようなインキ装置においては、振りローラ22の表
面粗さをRZ10〜40に設定したことにより、第2図
(a),(b)に示すようにローラ22,23が回転する
と、横縞になろうとするインキ12が振りローラ22表面の
凹凸で分断されるので、従来のようなパターンピッチと
称する横縞が発生しない。また、練りローラ23のゴムの
硬度をJIS−A20〜70゜に設定したことにより、振りロー
ラ22の表面が粗くても、ゴムがむしれることがない。実
験の結果、振りローラ22の表面粗さは、RZ15が最適であ
り、また練りローラ23のゴムの硬度は、JIS−A40゜が最
適である。
面粗さをRZ10〜40に設定したことにより、第2図
(a),(b)に示すようにローラ22,23が回転する
と、横縞になろうとするインキ12が振りローラ22表面の
凹凸で分断されるので、従来のようなパターンピッチと
称する横縞が発生しない。また、練りローラ23のゴムの
硬度をJIS−A20〜70゜に設定したことにより、振りロー
ラ22の表面が粗くても、ゴムがむしれることがない。実
験の結果、振りローラ22の表面粗さは、RZ15が最適であ
り、また練りローラ23のゴムの硬度は、JIS−A40゜が最
適である。
なお、上記の表面粗さとゴム硬度とに設定するローラ
の本数は実施例の本数に限定するものでなく、何本でも
よい。
の本数は実施例の本数に限定するものでなく、何本でも
よい。
以上の説明により明らかなように本発明によれば印刷
機のインキ装置において、金属ローラの表面粗さをRZ10
〜40とし、この金属ローラに対接するゴムローラのゴム
の硬度をJIS−A20〜70゜としたことにより、ローラ表面
のインキ皮膜には、パターンピッチと呼ばれる横縞が発
生せず、光沢とコントラストのある高品質の印刷面が得
られ、印刷物の品質が向上する。またゴムローラのゴム
がむしれることがなく、耐用性が向上する。
機のインキ装置において、金属ローラの表面粗さをRZ10
〜40とし、この金属ローラに対接するゴムローラのゴム
の硬度をJIS−A20〜70゜としたことにより、ローラ表面
のインキ皮膜には、パターンピッチと呼ばれる横縞が発
生せず、光沢とコントラストのある高品質の印刷面が得
られ、印刷物の品質が向上する。またゴムローラのゴム
がむしれることがなく、耐用性が向上する。
第1図および第2図は本発明に係る印刷機のインキ装置
の実施例を示し、第1図はインキ装置の概要側面図、第
2図(a)はローラ対接部の側面図、第2図(b)はロ
ーラの斜視図、第3図(a),(b)は従来の印刷機の
インキ装置を示し、第3図(a)はローラ対接部の側面
図、第3図(b)はローラの斜視図である。 11……インキ装置、12……インキ、16,19,20,22……振
りローラ、23……練りローラ、24……ライダローラ。
の実施例を示し、第1図はインキ装置の概要側面図、第
2図(a)はローラ対接部の側面図、第2図(b)はロ
ーラの斜視図、第3図(a),(b)は従来の印刷機の
インキ装置を示し、第3図(a)はローラ対接部の側面
図、第3図(b)はローラの斜視図である。 11……インキ装置、12……インキ、16,19,20,22……振
りローラ、23……練りローラ、24……ライダローラ。
Claims (1)
- 【請求項1】金属ローラの表面粗さをRZ10〜40とし、こ
の金属ローラに対接するゴムローラのゴム硬度をJIS−A
20〜70゜としたことを特徴とする印刷機のインキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12486688A JP2662797B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 印刷機のインキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12486688A JP2662797B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 印刷機のインキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01294040A JPH01294040A (ja) | 1989-11-28 |
JP2662797B2 true JP2662797B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=14896035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12486688A Expired - Lifetime JP2662797B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 印刷機のインキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662797B2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-24 JP JP12486688A patent/JP2662797B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01294040A (ja) | 1989-11-28 |
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