JP2662159B2 - 自動メスアップシステム - Google Patents

自動メスアップシステム

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JP2662159B2
JP2662159B2 JP5014815A JP1481593A JP2662159B2 JP 2662159 B2 JP2662159 B2 JP 2662159B2 JP 5014815 A JP5014815 A JP 5014815A JP 1481593 A JP1481593 A JP 1481593A JP 2662159 B2 JP2662159 B2 JP 2662159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標線を有し、かつ、少
なくとも標線のある部分が透明な容器中に、対象物が溶
媒に溶かされた溶液等の液体を標線に基づく所望の位置
まで満たす自動メスアップシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】開発・研究においては、しばしば、無機
溶媒あるいは有機溶媒に種々の対象物を溶解してその溶
液を用いた分析を行っており、多数種類の溶液の調製が
必要である。また、このような状況下で、簡易かつ迅速
に分析作業を進めて競合する開発者・研究者から一歩抜
け出すためにも、分析システムの自動化が望まれてい
る。この分析に際して、多数のメスフラスコ等の容器中
に対象物とともに溶媒を注入して目標量の溶液を作成し
収容するが、単に一定量の対象物を一定量の溶媒に溶解
しただけでは目標量の溶液を得ることができないため、
容器内に目標量の溶液を収納するためにメスアップの操
作が必要となる。
【0003】しかしながら、このメスアップの操作は自
動化が困難であり、このことが、分析システムの自動化
を困難としている。すなわち、メスアップは、ある条件
下で一定量を定めた標線と呼ばれる線上まで溶液を満た
して行く操作のことをいう。この標線の線上からどの程
度溶液の液面がずれるかでこのメスアップ操作の誤差が
決まり、メスアップは最終的には一連の分析操作の価値
をも決定してしまう大事な操作である。それゆえに、こ
のメスアップは厳密に行う必要があるのでその担当者が
分析操作の中で一番神経を使う操作であり、手抜きが許
されない大事な部分である。このことは、メスアップの
自動化を困難として来た要因の一つであり、しかも、前
記のように微妙な調整を必要とするメスアップは、担当
者に多大な時間的かつ労力的負担を強いている。
【0004】更に、標線を自動検出したり液面を高精度
に自動検出したりすること等は従来からある検出技術で
は対応できないということもこの要因の他の一つであ
る。つまり、この検出技術としては、液面センサやフロ
ートスイッチ等を用いた検出方法があるが、これらの検
出方法は液面を上部より検出するかまたは液に直接接触
して検出するかのいずれかであり、これらの方法はメス
アップ操作から見ると忌み嫌うところがあるため、従来
より検討されているものの、満足できる検出技術はなか
った。
【0005】したがって、溶液を注入することや、分析
対象物を撹拌して溶解することは、現代の自動化技術で
は問題のないレベルで行えるが、メスアップ操作だけは
自動化できなかった。
【0006】これに対して、分析の自動化システムを実
現するべく、このメスアップの代替えとして重量法なる
操作を用いている。すなわち、重量法は、溶液を一定量
秤取りその時の重量でファクター(補正)演算する必要
があり、正確な分析は望めない。更には精度を上げるた
めに内部標準法を使用する場合があるが分析の適用対象
がせまく普遍的でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
溶液等の液面レベルを精度良く検出する技術がないとと
もに、精度を保ちつつメスアップの操作を自動化できる
技術がないため、分析システムの全自動化が困難である
という問題点があった。本発明は、前記従来の問題点を
解消するべくなされたものであって、その目的は、標線
及び液面の高精度の検出を可能としてメスアップの操作
の自動化が可能な自動メスアップシステムを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、次の構成を有する。すなわち、本発明は、標
線を有し、かつ、少なくとも標線のある部分が透明な容
器中に、対象物が溶媒に溶かされた溶液等の液体を標線
に基づく所望の位置まで満たす自動メスアップシステム
において、容器中に溶媒または液体を注入する液体注入
手段と、平行レーザ光を容器の標線を含む部分に向けて
投光するレーザ光投光手段と、容器を透過したレーザ光
を受光して該透過レーザ光の光量を検出するレーザ光受
光手段と、レーザ光投光手段とレーザ光受光手段を上下
方向に移動させて容器の標線を検出する標線検出手段
と、検出した標線位置に基づき、レーザ光投光手段およ
びレーザ光受光手段を前記標線に対する所望位置に設定
する手段と、検出したレーザ光の受光光量に基づき、前
記液体注入手段を制御して、標線に基づく所望液面レベ
ルまで液体を満たす注入制御手段と、を備えたことを特
徴とする自動メスアップシステムである。
【0009】また、本発明においては、さらに、少なく
とも前記標線より下方の所定液面レベルを検出する副液
面検出手段と、メスアップの前に、該副液面検出手段の
検出液面レベルまで容器中に液体を注入する予備注入手
段と、を備えた自動メスアップシステムを構成すること
ができる。また、本発明においては、さらに、レーザ光
投光手段とレーザ光受光手段を同時に移動させるための
駆動手段と、移動中にレーザ光受光手段の検出したレー
ザ光の光量の変化に基づき標線を検出するための標線検
出手段と、検出標線位置に基づき、駆動手段を制御して
投光制御手段及びレーザ光受光手段を前記標線に対する
所望位置に設定する手段と、を備えた自動メスアップシ
ステムを構成することができる。
【0010】
【作用】本発明の原理を説明する。従来から使用されて
いる光電センサは、非接触で対象物を検出できるセンサ
であり、対象物の存在や位置の検出に広く用いられてい
る。このような光電センサは、例えば、図2の(a)に
示すように発光器(投光器)aから対象物bに投光し、
その対象物bを通過した光を受光器cで受光して、その
受光光量から対象物の位置等を検出する。この光電セン
サでは、光源に可視光を用いていること、光源光は平行
光でないこと(発散光である)、光量に減衰があること
から、検出物体の大きさとセンサとの距離に限界があ
り、微小な検体や検出距離は制約を受けざるを得なかっ
た。したがって、従来の光電センサは液面レベル検出に
用いることができなかった。
【0011】これに対して、本発明者は種々の検討をし
た結果、図2の(b)に示すように光電センサの投光器
dの光源に平行レーザ光の投光器を用いること(このよ
うなセンサをレーザセンサという)を見いだしたもので
ある。平行レーザ光は、その光軸が常に一定であり、光
源から受光部まで拡散されることなく到達する。また、
平行レーザ光は、光路の途中に遮光物があるとレーザ光
照射領域のどの位置においても領域内の対象物の影を拡
大・縮小することなくそのまま受光部に投影するもので
ある。
【0012】したがって、レーザセンサによれば、遮光
物の大きさを光量変化として捕らえることができること
から、遮光物の高さ、形状、外形等の寸法のわずかの違
いや変化を正確に判別することができる。よって、微妙
な液面レベルの検出には、レーザセンサは好適なもので
ある。そこで、発明者はレーザセンサを用いて、従来困
難とされていた、正確な液面レベル及び標線を検出して
メスアップ操作を行う自動メスアップシステムを構成す
ることとしたものである。
【0013】本発明の自動メスアップシステムによれ
ば、レーザ光の正確な判別力により、容器の空の状態、
液で満たされた状態、標線の識別、標線上の液の有無を
的確にリアルタイムで知ることができ、これにより、高
精度にかつ簡易にメスアップ操作をすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の実施例に係る自動メスアッ
プシステムの構成説明図、図2及び図3はレーザセンサ
の検出原理説明図、図4はこのシステムの外観の概略構
成図、図5はこのシステムの縦断構成説明図、図6はこ
のシステムの作動説明図、図7はこのシステムの作動フ
ローチャートである。図1、図4、図5に示すように、
この自動メスアップシステムは、主に、標線付容器10
と、レーザセンサ12と、予備光電センサ14と、セン
サ支持・駆動機構16と、シーケンスコントローラ18
と、ハンドリング部20と、分注部22とを有する。以
下、図1〜図5に基づき、各部を詳述する。
【0015】(1)標線付容器10は、溶液を収納する
ものであって、上方が開放し下方が球形状になって閉じ
た、無色透明な例えばガラスからなるメスシリンダーあ
るいは試験管である。また、標線付容器10は、その表
面に、一定量(例えば50ml)溶液の液面レベル位置
に一本の標線10aが予め設けられている。また、標線
付容器10は、それに注入可能な溶媒が無機溶媒あるい
は有機溶媒のいずれでも(ただ一部は不可)よいもので
ある。また、標線付容器10は、図示しないロボットシ
ステムにより、この自動メスアップシステムに装着・離
脱(セット・リセット)され、かつ、予備注入後に撹拌
操作される。なお、本発明の標線付容器には一例として
遠沈管があるが、もちろん該容器は遠沈管に限定され
ず、標線が施されていて、少なくとも標線を含む部分が
透明である容器であるならば他の容器(例えば一部が褐
色の容器)でもよい。また、実施例では、標線は標線付
容器に一本設けられているが、本発明の容器の標線の本
数は一本に限定されず、二本またはそれ以上設けること
ができるものである。
【0016】(2)レーザセンサ12は、平行レーザ光
により前記標線付容器10内の溶液の液面レベル及び標
線10aを検出してそれらに応じたアナログの電圧信号
を出力するものであって、レーザセンサ12は、レーザ
発光器12a、レーザ受光器12b、及び、レーザアン
プ12cから主になる。出力電圧信号はシーケンスコン
トローラ18に入力される。
【0017】レーザ発光器(レーザ投光器)12aは、
平行レーザ光を標線付容器10に向けて投光するもので
あって、レーザ光を放射する例えば半導体レーザからな
る発光源12a1、該レーザ光を平行光に集束するレン
ズ12a2及び集束されたレーザ光を所定径にして放射
するスリット12a3を有する。なお、実施例では、発
光源12a1は、その放射するレーザ光の波長が670
nm、放射方法がパルス放射、最大出力が0.8mW、
平均出力が0.3mWである。また、スリット12a3
は、開口径1mmの円形スリットである。ただし、これ
らは一例であり、本発明はこれらに限定されない。
【0018】レーザ受光器12bは、標線付容器10を
透過した平行レーザ光を受光してその受光光量に応じた
アナログの電圧信号を出力するものである。出力電圧信
号はレーザアンプ12cに入力される。また、レーザ受
光器12bは、主に、受光素子12b1に該レーザ光を
集光する受光レンズ12b2、集光された受光平行レー
ザ光を電気信号(アナログ電圧信号等)に変換する受光
素子12b1からなる。この受光素子12b1は、平行
レーザ光の遮光面積に対するアナログ出力電圧信号の関
係が例えば図3に示すようになっている。液面あるいは
標線10aに平行レーザ光が投光された際には、該平行
レーザ光は遮光されて、後述する図6に示すように、遮
光面積あるいは等価的な遮光面積が変わるため、受光素
子12b1のアナログ出力電圧信号から液面レベル及び
標線10aを検出できる。ただし、これらは一例であ
り、本発明はこれに限定されない。レーザアンプ12c
は、レーザ発光器12aにレーザ発光のための電源を供
給するとともに、レーザ受光器12bから出力されるア
ナログの出力電圧信号を増幅して出力する。出力電圧信
号は前記のようにシーケンスコントローラ18に入力さ
れる。
【0019】(3)予備光電センサ14は、標線10a
の一定距離下方の液面レベルを検出するものであって、
発光器14a、受光器14b及び予備センサアンプ14
c(これらは公知)からなる。検出液面レベル信号はシ
ーケンスコントローラ18に入力される。すなわち、標
線付容器10に予備光電センサ14で検出される液面レ
ベルになるまで溶液を注入して、メスアップの前にある
程度の量の溶媒を迅速に予備的に注入する(この注入を
予備注入という)。この予備光電センサ14は、前記図
2の(a)に示した拡散光による液面レベル検出センサ
であり、前記レーザセンサ12に比較してある程度検出
精度は劣るものである。しかるに、実施例の自動メスア
ップシステムにおいては、予備光電センサ14による予
備注入後にレーザセンサ12による正確な溶媒の注入を
行うため、最終的なメスアップの精度は高い状態となし
得る。もし、予備光電センサ14を用いずに、前記レー
ザセンサ12のみで液面レベルを検出してメスアップし
た場合は僅かづつしか液面が上昇しないため、メスアッ
プに時間を要する。これに比較して、実施例では、この
予備光電センサ14の検出信号により迅速に短時間で予
備注入を行い、その後にレーザセンサ12によるメスア
ップをするため、メスアップに要する時間を短縮するこ
とができる。
【0020】(4)センサ支持・駆動機構16は、レー
ザセンサ12及び予備光電センサ14のそれぞれ発光器
12a,14a及び受光器12b,14bを支持する支
持部材16aと、この支持部材16aを前後上下方向に
駆動させる駆動機構を有しており、レーザセンサ12及
び予備光電センサ14を標線付容器10(ハンドリング
部20により鉛直方向に支持・固定される)に沿って上
下方向に走査させる。この場合、図4に示すように、支
持部材16aはほぼL字形状を呈しており、それぞれの
センサ12,14の発光器12a,14a、及び受光器
12b,14bは、支持部材16aの下部の左右両端部
に、かつ、レーザセンサ12が予備光電センサ14の上
方になるように固定・支持される。これら発光器12
a,14a及び受光器12b,14b間のそれぞれの光
軸調整はネジ部材で行うことができるようになってい
る。また、駆動機構は、図4、図5中矢印で示すよう
に、上下方向に駆動するためのアクチュエータ例えば位
置決め精度が±0.1mm以内のリバーシブルモータ
(正転・逆転駆動モータ)16b1、送りネジ16b
2、ガイドロッド16b3と、図中矢印に示すように、
前後方向にアクチュエータ例えばストロークが50mm
のエアーシリンダ16b4、そのロッド16b5、その
ガイドロッド16b6とを有してなる。駆動機構はこれ
らアクチュエータの駆動力により支持部材16aを介し
て各センサ12,14を駆動し、位置決めする。すなわ
ち、図4、図5に示すように支持部材16aはシリンダ
ロッド16b5の先端に固定されており、該ロッド16
b5の前後動でガイドロッド16b6で誘導されなが
ら、支持部材16aは「ブレ」を生じることなく前後動
する。また、該シリンダ16b4は、送りネジ16b2
で上下動するようになっているため、前記モータ16b
1で送りネジ16b2が回転すると、シリンダ16b4
は、ガイドロッド16b3で誘導されながら「ブレ」を
生じることなく上下動する。従って、支持部材16aは
シリンダロッド16b5を介して、「ブレ」を生じるこ
となく上下動する。
【0021】(5)シーケンスコントローラ18は、レ
ーザセンサ12や予備光電センサ14の検出信号、ある
いは、その他の種々の信号を入力し、かつ、各アクチュ
エータへの駆動信号等を出力して、予め定められた操作
手順でメスアップの操作をこの自動メスアップシステム
に行わせるものであり、公知のマイクロコンピュータ、
メモリ、インターフェース等からなる。この操作手順の
詳細は後述する。なお、このシーケンスコントローラ1
8には、自動メスアップシステム外部からの入力信号と
して、前記ロボットシステムの標線付容器10の装着・
離脱の信号(ハンドリング部20チャック20aの閉動
作に連動)、強制的に自動メスアップシステムをリセッ
トさせる信号、ロボットシステムのチャックの完了信号
(前記チャック20aの開動作に連動)等が入力され
る。また、前記外部への出力信号として、予備注入が終
了したことを示す信号、メスアップが終了したことを示
す信号、チャック20aの開閉が完了したことを示す信
号(ロボットシステムとのタイミング用)、アラーム信
号(ハンドリングエラー、標線10a検出エラー、分注
器22b上下限エラー)を出力する。また、マニュアル
操作信号として、コントロールボックス(図示省略)に
設けられたマニュアルスイッチからの信号、つまり、チ
ャック20aの開閉、各センサ12,14の前後駆動、
各センサ12,14の上下微調整駆動、吸引/吐出、リ
セット、非常停止の各信号が入力される。これら入・出
力信号は、例えば無接点の直流0〜30Vのものであ
る。
【0022】(6)ハンドリング部20は、メスアップ
操作中に、標線付容器10を支持・固定し、かつ、レー
ザセンサ12及び予備光電センサ14と標線付容器10
との位置関係が変わらないようにする。ハンドリング部
20は、例えば図4及び図5に示すように、標線付容器
10を前後から把持するチャック20aと、このチャッ
ク20aを標線付容器10を中心に対称に作動させる例
えばエアーシリンダからなるアクチュエータ20bとを
有する。
【0023】(7)分注部22は、溶媒を吸引/吐出す
るものであって、標線付容器10を上方から臨みあるい
は標線付容器10内部に先端部を挿入して分注器22b
から送液された溶媒を標線付容器10内に導く分注ノズ
ル22aと、収納する溶媒に圧力をかけて分注ノズル2
2aに送液する、ピストン(プランジャ)22b1及び
シリンダ22b2並びにピストンを駆動するアクチュエ
ータ22b3からなる分注器22bと、分注器22bの
アクチュエータをシーケンスコントローラ18の出力信
号にしたがって作動させる分注器コントローラ22cと
を有する。なお、前記分注ノズル22aは、図4に示す
ように前記レーザセンサ12及び予備光電センサ14の
支持される支持部材16aの上部に取り付けられ、これ
らセンサ12,14と一体に移動する。また、分注器2
2bはそのアクチュエータ22b3が例えばステッピン
グモータであり、その送液精度が例えば±0.01%で
ある。さらに、その分注ノズル22aまでの送液配管
(図4では図示省略)が例えばポリテトラフルオロエチ
レン(米国デュポン社製の商品テフロン)からなるもの
である。また、分注器22には、例えば三方弁電磁弁が
付設されており、三方弁電磁弁は分注器22bから分注
ノズル22aに送液する場合と分注器22bに溶媒を吸
引させて補充する場合とで液路を切り替えるようになっ
ている。
【0024】次に、図6を用いて、実施例の自動メスア
ップシステムのメスアップの際の検出原理を説明する。
この場合、本来実施例ではメスアップ中のレーザセンサ
12の投光位置は標線10a上であるが、図6において
は、この標線10aは考慮せずに標線付容器10内の溶
液30aが増えて行く状態を、レーザ光の投光位置が上
方から下方に移り変わって行く状態に代え、かつ、その
代えた状態でレーザセンサ12でスキャンすることで示
している。また、標線10aはメスアップした状態の時
のみを示している。予め、溶液30aの上方で溶液30
aのない、つまり、空の状態の標線付容器10をレーザ
センサ12で検出し、その際の検出出力が[0]である
と考えて、レーザセンサ12を[0]補正をしておく。
【0025】溶媒が徐々に注入されていって、液面レベ
ルが上がって行くと、溶液30aの表面張力により持ち
上がった部分30bを検出する。図6に示すように、こ
の持ち上がった部分30bでは液面レベル30cに近づ
くほど遮光量が増大するため、レーザセンサ12出力電
圧が減少する。そして、液面レベル30c位置では、最
大遮光量となるため、センサ12出力電圧が最低にな
る。しかも、この液面レベル30cの下方では溶液が満
たされた状態となっており、空の状態に比較しても遮光
量は小さいため、透過光量は大きい。したがって、レー
ザセンサ12出力は液面レベルを挟んで最低出力電圧
(「−」の最大出力電圧)から、最大出力電圧(「+」
の最大出力電圧)に変わる。この最低出力電圧の検出位
置が液面レベル30cになるのである。この最低出力電
圧は、シーケンスコントローラ18に内蔵されたコンパ
レータによりセンサ12出力と所定値とを比較すること
により検出することができ、この電圧信号の検出された
位置が液面レベル30cの位置である。よって、精度良
く液面レベルを検出することができるものである。ま
た、標線も遮光するので液面と同様に精度良く検出でき
るものである。さらに、標線10aに液面が重なったと
きが最も遮光量が大きく、これをレーザセンサ12で精
度良く検出できる。
【0026】実施例では、レーザセンサ12は一旦上方
から下方に下降しその後下方から上方へ向けて空の標線
付容器10をスキャンして行くことにより、標線10a
を検出し、さらにその標線検出位置でレーザセンサ12
を停止させる。この状態で溶媒を注入していき、徐々に
上昇してくる液面をレーザセンサ12で検出すれば、ち
ょうど上記図6に示したレーザセンサ12が上方から下
方に向かってスキャンするのと同じ検出結果になる。も
ちろん、標線を併せて検出しているのでこれを考慮した
所定値を設定する必要がある。
【0027】次に、実施例の自動メスアップシステムの
全体的な作動を図7のフローチャートに基づき説明す
る。なお、図7及び以下においては、各ステップをs1
00〜s240で示している。また、自動メスアップシ
ステムの作動は実線で、ロボットシステムの作動は破線
で示している。あらかじめ、自動メスアップシステム及
びロボットシステムは、リセットしておき、初期条件と
する。
【0028】始動すると、まず、ロボットシステムが標
線付容器10を自動メスアップシステムにセットする
(s100)。このときロボットシステムからはロボッ
トセット信号が出力され、該セット信号はシーケンスコ
ントローラ18に入力される。次いで、ハンドリング部
20が前記セット信号に連動して標線付容器10をチャ
ックする(s110)。次いで、レーザセンサ12及び
予備光電センサ14が前進して、セットされる。すなわ
ち、これら各センサ12及び14は、支持部材16aの
前進により上昇端の状態で同時に前進し、標線付容器1
0の軸を挟むように位置したならばその後下降して所定
の下限となり、セットされた状態となる(s120)。
【0029】次いで、前記各センサ12及び14は、上
昇してレーザセンサ12は標線10aを検出する(s1
30)。そして標線10aを検出した状態で各センサ1
2及び14は停止・固定される。次いで、予備光電セン
サ14が溶液を検出するまで分注部22から溶媒を標線
付容器10に注入する(s140)。これにより予備注
入が終了する。次いで、各センサ12及び14が上昇し
て後退する(s150)。次いで、予備注入が終了した
ことをロボットシステムに知らせる(s160)。
【0030】次いで、ロボットシステムが標線付容器1
0を掴んで後退し、撹拌・溶解作業を行い(s17
0)、撹拌・溶解作業後ロボットシステムは再び標線付
容器10を自動メスアップシステムにセットする(s1
80)。次いで、ハンドリング部20が、セットされた
標線付容器10をチャックし、その位置を固定する(s
190)。
【0031】次いで、前記s120と同様に、レーザセ
ンサ12及び予備光電センサ14が標線付容器10にセ
ットされる(s200)。次いで、レーザセンサ12及
び予備光電センサ14は、前記s130と同様に上昇し
標線10aを検出する(s210)。次いでレーザセン
サ12の検出信号に従って、標線10a上に液面が到達
するまで溶媒を注入する(s220)。次いで、レーザ
ーセンサ12で液面が標線10a上にきたことを検出し
た(メスアップした)後、各センサ12及び14が上昇
し後退する(s230)。次いで、ロボットシステムに
メスアップ操作終了を知らせる(s240)。
【0032】なお、前記実施例では、本発明の好適な具
体例を示したが、本発明の構成はこれに限定されず、そ
の技術的範囲内ならば他の態様を取り得ることはもちろ
んである。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、標線
及び液面の高精度の検出を可能としてメスアップの操作
を高精度の状態で自動化することが可能になるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動メスアップシステム
の構成説明図である。
【図2】レーザセンサの検出原理説明図である。
【図3】メスアップシステムの検出原理説明図である。
【図4】図1のシステムの外観の概略構成図である。
【図5】図1のシステムの縦断構成説明図である。
【図6】図1のシステムの作動説明図である。
【図7】図1のシステムの作動説明フローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 標線付容器 12 レーザセンサ 12a レーザ発光部 12b レーザ受光部 12c レーザアンプ 14 予備光電センサ 14a 発光部 14b 受光部 14c 予備光電センサアンプ 16 センサ支持・駆動機構 20 ハンドリング部 22 分注部 22a 分注ノズル 22b 分注器 22c 分注器コントロ−ラ
フロントページの続き (72)発明者 石田 真一 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (72)発明者 杉山 豊樹 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (72)発明者 小池 茂行 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (72)発明者 関山 繁利 神奈川県横浜市港南区大久保2−32−27 −401 (56)参考文献 特開 平6−50981(JP,A) 実開 昭64−6526(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標線を有し、かつ、少なくとも標線のあ
    る部分が透明な容器中に、対象物が溶媒に溶かされた溶
    液等の液体を標線に基づく所望の位置まで満たす自動メ
    スアップシステムにおいて、 容器中に溶媒または液体を注入する液体注入手段と、 平行レーザ光を容器の標線を含む部分に向けて投光する
    レーザ光投光手段と、 容器を透過したレーザ光を受光して該透過レーザ光の光
    量を検出するレーザ光受光手段と、レーザ光投光手段とレーザ光受光手段を上下方向に移動
    させて容器の標線を検出する標線検出手段と、 検出した標線位置に基づき、レーザ光投光手段およびレ
    ーザ光受光手段を前記標線に対する所望位置に設定する
    手段と、 検出したレーザ光の受光光量に基づき、前記液体注入手
    段を制御して、標線に基づく所望液面レベルまで液体を
    満たす注入制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動メスアップシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、 少なくとも前記標線より下方の所定液面レベルを検出す
    る副液面検出手段と、メスアップの前に、該副液面検出
    手段の検出液面レベルまで容器中に液体を注入する予備
    注入手段と、 を備えたことを特徴とする自動メスアップシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、さらに、レ
    ーザ光投光手段とレーザ光受光手段を同時に移動させる
    ための駆動手段と、 移動中にレーザ光受光手段の検出したレーザ光の光量の
    変化に基づき標線を検出するための標線検出手段と、 検出標線位置に基づき、駆動手段を制御して投光制御手
    段及びレーザ光受光手段を前記標線に対する所望位置に
    設定する手段と、 を備えたことを特徴とする自動メスアップシステム。
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