JP2662009B2 - 多段式テンター - Google Patents

多段式テンター

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JP2662009B2
JP2662009B2 JP65089A JP65089A JP2662009B2 JP 2662009 B2 JP2662009 B2 JP 2662009B2 JP 65089 A JP65089 A JP 65089A JP 65089 A JP65089 A JP 65089A JP 2662009 B2 JP2662009 B2 JP 2662009B2
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film
clip
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stage tenter
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武 山崎
三四朗 福原
弘 西條
浩一 金澤
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Fujifilm Holdings Corp
Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、フイルム等のシート状物に適用する多段式
テンターに関する。
(従来の技術) 従来、この種の多段式テンターとしては第4図示の構
造のものが知られている。すなわち、多段式テンターの
乾燥装置1には加熱室2が形成されており、この加熱室
2内には無端状のクリップチェーン3がスプロケット4,
5,6,7および8に巻回されている。そして、加熱室2の
フイルム9の入口側(第4図における左側)上方からフ
イルム9が加熱室2内へ挿入され、第3図に示すような
平行2列のクリップチェーン3,3に形成されているピン1
0,10…がフイルム9の両側縁部へ喰い込まれてフイルム
9がクリップチェーン3,3に支持され、スプロケット4,
5,6,7およびフイルム引離しロール11を介して上方から
下方へ折り返しつつ走行し、この間にフイルム9は加熱
室2内の熱風により乾燥され、その後フィルム引離しロ
ール11により反転し、乾燥装置1の外部へ送出される。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従来の多段式テンターでは、フイルム
の乾燥時間を早くするために加熱温度を上げるとフイル
ムの表面にしわが発生する。そこで、適当な温度で乾燥
効果を上げるために加熱部の長さを長くしたが、そのた
めには加熱部を走行するクリップチェーンの長さも長く
しなければならない。このようなクリップチェーンの長
さを長くすると、クリップチェーンを構成しているチェ
ーンリンクの数が多くなり、その結果、チェーンリンク
のピッチの誤差が累積されて全体の累積ピツチ誤差が大
きくなる。
この累積ピッチ誤差が左右のクリップチェーンの長さ
の差となる。特に多段式テンターにおいては、スプロケ
ットによるクリップチェーンの反転部において、左右の
クリップチェーンの長さの差の影響が大きく、これが原
因となってフイルムにしわが発生する。
左右のクリップチェーンの長さの差は、加熱室のフイ
ルム入口と出口との間で100mについて10mm以下とするこ
とが好ましいが、クリップチェーンの長さが従来の約10
0mに対して200m位になると10mm以下に押えることはむづ
かしい。そこで、フイルムのしわの発生を極力押えるた
めに個々のチェーンリンクの穴のピッチを測定してほぼ
同一ピッチのものを左右に振分ける等の手段を講じてい
るが、この手段ではチェーンリンクの選択および管理に
多大の時間を要する等の問題があった。
本発明はこれに鑑み、フイルムを乾燥したのちクリッ
プチェーンを冷却することにより、フイルムにしわが発
生することのない多段式テンターを提供することを目的
としてなされたものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため本発明においては、フイル
ムの巾方向にテンションを与えつつフイルムを搬送する
クリップチェーンを用いた多段式テンターにおいて、そ
の多段式テンターの乾燥装置内に加熱室と冷却室とを設
け、この冷却室内と左右のクリップチェーンをそれぞれ
別々に冷却して左右のクリップチェーンの長さを矯正す
る冷却手段を設けたことを特徴とする多段式テンターを
請求項1とし、加熱室にフイルム観察用窓を設けた多段
式テンターを請求項2とするものである。
(作 用) フイルムをクリップチェーンによって支持し、多段式
テンターの乾燥装置内に形成された加熱室を走行させる
ことによりフイルムが乾燥する。乾燥したフイルムは乾
燥装置の外部へ送出され、クリップチェーンは冷却室へ
移行して左右それぞれ別々に冷却され、クリップチェー
ンの長さが矯正される。
(実施例) 以下、本発明を第1図乃至第3図に示す実施例を参照
し、第4図と共通する部分には同一符号を用いて説明す
る。
第1図は、本発明の多段式テンターの一実施例の熱風
ダクトと冷風ダクトとを省略した側面断面、第2図は第
1図のA−A線における熱風ダクトと冷風ダクトとを含
む断面を示している。
図において、多段式テンターの乾燥装置1は、長方形
状の箱型で、内部にはフイルム9を100℃前後に加熱す
る加熱室2と、この加熱室2の下方にクリップチェーン
3を冷却する冷却室12が形成されている。加熱室2のフ
イルム9の入口側(第1図における左側)の入口側壁13
の外部上方には、フイルム9挿入用のスプロケット14が
設けられており、このスプロケット14とほぼ同一の高さ
位置でフイルム9の出口側(第1図における右側)の出
口側壁15の内部近傍の加熱室2にはスプロケット16が設
けられている。そして、このスプロケット16より下段に
位置し、フイルム9の入口側に位置されている冷却室12
の内側の加熱室2にはスプロケット17が設けられ、この
スプロケット17の下段に位置する出口側壁15の内部近傍
には駆動スプロケット18が設けられている。さらに、フ
イルム9の入口側の冷却室12にはテンションスプロケッ
ト19とこのテンションスプロケット19の斜め上方にはア
イドラスプロケット20とが設けらてられている。そし
て、これらのスプロケットは左右一対として設けられ、
左右の各スプロケットには第3図に示すクリップチェー
ン3が無端状に巻回されており、クリップチェーン3は
スプロケット14とスプロケット18との間は加熱室2内を
走行し、スプロケット18とスプロケット14との間は冷却
室12内を走行する。
フイルム9は、第3図に示すようなピン10,10…を介
してクリップチェーン3,3に支持され、このクリップチ
ェーン3,3はレール21,21上に走行自在に載置されてい
る。
そして、このフイルム9の上下方向からフイルム9面
に熱風を吹き付ける吹出し口(図示せず)を有する熱風
ダクト22が、フイルム9面に沿って連続して設けられ、
冷却室12内には冷却室12内のクリップチェーン3,3とレ
ール21,21とを覆うようにしてレールダクト23,23がレー
ル21,21に沿って連続して設けられている。また、レー
ルダクト23,23の内側にはそのレール23,23側に風量調整
用のダンパ24,24を装着した冷風ダクト25が適当数設け
られている。なお、26は熱風導入ダクト、27は冷風導入
ダクトで、それぞれ熱風源(図示せず)と冷風源(図示
せず)にそれぞれ連結されている。さらに、スプロケッ
ト16近傍の出口側壁15には、フイルムのしわの発生状況
観察用(肉眼または自動検出等による)の窓28が設けら
れている。
つぎに、上記第1図乃至第3図に示した実施例の動作
を説明する。
第1図において、乾燥装置1の外部のスプロケット14
に巻回されているクリップチェーン3,3へ支持されたフ
イルム9は、駆動スプロケット18に設けられている駆動
装置(図示せず)を駆動することにより加熱室2内へ挿
入され、加熱室2内のスプロケット16およびスプロケッ
ト17を介して上方から下方へ折り返しながら走行し、ス
プロケット18を経由して乾燥装置1の外部へ送出され
る。
一方、クリップチェーン3,3はスプロケット18によっ
て反転されて冷却室12へ移行され、テンションスプロケ
ット19およびアイドラスプロケット20を介してスプロケ
ット14へ戻り、再びフイルム9の供給を受ける。
この間加熱室2内では熱風ダクト22からの熱風によっ
てフイルム9は乾燥される。そして、冷却室12へ送られ
てきたクリップチェーン3,3は、フイルム観察用の窓28
により観察されたフイルム9のしわの発生状況から、冷
風ダクト25内のダンパ24,24の開度を調整することによ
り、左右のクリップチェーン3,3の遅れて走行する側の
冷却を強化するよう調節をおこない、温度による熱膨張
の差をクリップチェーン3,3へ与えることによって左右
のクリップチェーン3,3の長さの均一化をはかるように
矯正される。
こゝでクリップチェーンの線膨張係数を11×10-6
し、加熱室内のクリップチェーンの長さを200mとする
と、左右のクリップチェーンの温度差が1℃になると、
左右の寸法差△lは、 △l=11×10-6×200,000=2.2 mmとなる。
実験によると、左右のクリップチェーンの温度差に起
因するしわが発生した場合、クリップチェーンの表面温
度で約2℃の冷風による温度差をつけることで、クリッ
プチェーンの熱膨張による長さの差が補正され、フイル
ムの表面は許容できる状態となった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、多段式テンター
の乾燥装置内に加熱室と冷却室とを設け、この冷却室内
に左右のクリップチェーンを各々別々に冷却して、左右
のクリップシェーンの長さを矯正する冷却手段を設けた
ので、クリップチェーンの左右の長さの差が補正され、
しわのないフィルムの製造が可能になるとともに、クリ
ップチェーンに供給された油脂類の劣化が防止され、ク
リップチェーンの寿命が向上する等の効果を奏する。
さらに、請求項2によって、フイルム表面の観察を窓
からおこなうことができるので、フイルム表面の状況に
対応した矯正すべき条件の選定を容易におこなうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す多段式テンターの熱風
ダクトと冷風ダクトとを省略した側面断面図、第2図は
第1図のA−A線における熱風ダクトと冷風ダクトとを
含む断面図、第3図はクリップチェーンの斜視図、第4
図は従来の多段式テンターの側面断面図である。 1……乾燥装置、2……加熱室、3……クリップチェー
ン、9……フイルム、11……フィルム引離しロール、12
……冷却室、14,16,17……スプロケット、18……駆動ス
プロケット、19……テンションスプロケット、20……ア
イドラスプロケット、22……熱風ダクト、24……ダン
パ、25……冷風ダクト、28……窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西條 弘 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株 式会社沼津事業所内 (72)発明者 金澤 浩一 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株 式会社沼津事業所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムの巾方向にテンションを与えつつ
    フイルムを搬送するクリップチェーンを用いた多段式テ
    ンターにおいて、その多段式テンターの乾燥装置内に加
    熱室と冷却室とを設け、この冷却室内に左右のクリップ
    チェーンをそれぞれ別々に冷却して左右のクリップチェ
    ーンの長さを矯正する冷却手段を設けたことを特徴とす
    る多段式テンター。
  2. 【請求項2】加熱室にフイルム観察用窓を設けた請求項
    1記載の多段式テンター。
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