JP2660166B2 - 金属超薄膜を利用した圧電素子 - Google Patents

金属超薄膜を利用した圧電素子

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JP2660166B2 JP6297194A JP29719494A JP2660166B2 JP 2660166 B2 JP2660166 B2 JP 2660166B2 JP 6297194 A JP6297194 A JP 6297194A JP 29719494 A JP29719494 A JP 29719494A JP 2660166 B2 JP2660166 B2 JP 2660166B2
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誠宰 李
京完 朴
▲みん▼哲 申
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KANKOKU DENSHI TSUSHIN KENKYUSHO
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    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/20Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電効果(piezo-electr
ic effect)を利用したトランジスターに関するもの
で、特に金属超薄膜から構成された圧電効果トランジス
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、開発され常用されている殆ど全部
の電子素子は半導体材料、特にシリコンを主材料として
製作されている。
【0003】しかし、金属を電子素子の材料として利用
する場合、半導体材料に比べていろいろな長所がある。
【0004】即ち、金属の電子密度が半導体に比べて約
百万倍以上大きいため遥かに小型の素子が可能である。
【0005】なお、金属を利用した電子素子はバンドギ
ャップを利用していないので半導体素子で要求される程
度の高結晶性を必要としないので、基板を直接電子素子
の一部分として利用せず、平らな絶縁膜の上にたやすく
薄膜を被覆して加工、例えばリソグラフィー、リフト−
オフ(lift-off)、再蒸着又は熱処理等の工程を行なう
ことにより製作することができる。
【0006】従って、超薄膜の金属から構成された単層
の回路に絶縁層を被覆し、これを一単位として、多数の
単位構造を連続的に積層して集積回路を製造することも
できる。
【0007】このように、金属を利用した素子は一単位
の集積度が前述した理由から半導体材料の素子に比べて
遥かに増加することができるのみならず、これを、積層
して三次元化することができるために積層の個数に応じ
集積度を倍加させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような三次元構造
を可能にするには、金属薄膜を主材料とする能動素子、
即ちトランジスターが必要である。
【0009】これまで広く常用されているトランジスタ
ーの二つの類型の中で、金属薄膜を利用した能動素子
適用可能なものは電界効果トランジスター(field effe
ct transistor)である。
【0010】しかし、電子密度が半導体材料に比べて遥
かに大きい金属材料の特性上、電界効果によりエナージ
ーバンドが歪む表面への深さが数オングストローム
(0.1nm)程度に過ぎないために、金属薄膜の厚さ
も又その程度に薄い場合にのみ満足する程度の電界効果
を収めることができる。
【0011】現在の工程技術でこのような超薄膜を均一
に蒸着することができる装備と金属材料は有り触れてい
ない。
【0012】従って、本発明は上記電界効果トランジス
ター以外の金属超薄膜材料に適合した新たな概念の素子
の要求に応えるためになされたもので、その目的は圧電
効果を利用した金属超薄膜から構成された圧電素子(pi
ezo electric device)を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の金属超薄膜から構成された圧電素子は、所定
電圧により所定の力学的な力を発生させることのできる
圧電膜、上記圧電膜の力学的な力により電気抵抗が変化
されて電子の流れを制御することのできるように上記圧
電膜下部に形成された金属超薄膜から構成された電子通
路、及び上記圧電膜上部に形成され圧電膜に圧電効果を
起こすことができるように所定電圧を印加するための電
極から構成される。
【0014】
【作用】この発明においては、電極に所定電圧を印加す
ると、その下部に形成された圧電膜に圧電効果が生じ、
圧電膜の力学的な力によりその下部に形成された金属超
薄膜の電気抵抗が変化して電子の流れが制御される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面を
参照してより詳細に説明する。
【0016】圧電効果とは所定の材料(又は結晶)に電
場を印加すれば一定の方向に力学的な力(strain)が発
生する現象で、圧電効果が発生する代表的な物質にはqu
artz,LiNbO3,BaTiO3,PbTiO3 等のような絶縁体とZnS,Cd
Te,InSb,CdSのような半導体等がある。
【0017】金属超薄膜から提供された原子の位置か
ら、その近隣の原子への電子輸送は二つの原子を中心と
した一つの電子波動関数の重畳に非常に敏感に左右され
る。
【0018】この波動関数の重畳された量は二つの原子
の間の距離に又指数関数的に変わるために、万一超薄膜
金属内の原子の間の距離を調節することができるなら
ば、電子輸送、即ち電気抵抗を変わるようにすることが
できる。
【0019】さらに、金属を超薄膜に形成することがで
きると、相対的に少ない力学的な力により望ましい金属
薄膜内の原子の間の距離を容易に変わるようにすること
ができる。
【0020】従って、圧電効果を利用した力学的な力を
用いるならば通常のトランジスターと同様な機能を具現
することができる。
【0021】図1は本発明の第1の望ましい実施例によ
る金属薄膜圧電効果トランジスターの構造を示した図面
で、金属超薄膜12を電子通路であるチャンネルとし
て、上記金属超薄膜12上部に順次的に形成された圧電
膜14と電極16から構成される。
【0022】このような構成を有する本発明の圧電素子
は、ゲート役割を行なう上記電極16とソース及びドレ
イン役割を行なう金属超薄膜12の間に電気場を印加す
る時、圧電膜14に圧電効果による力学的な力、例えば
ストレス(stress)又はストレイン(strain)が発生
し、この力により圧電膜14下部に形成された金属超薄
膜12である電子通路の抵抗を変化させるものである。
【0023】図2(A)は本発明の第2の望ましい実施
例による金属薄膜圧電素子の構造を示した平面図であ
り、図2(B)は図2(A)のA−A線断面構造を図示
したものである。図2(A)(B)において図示された
圧電素子は金属超薄膜22を電子通路として、その上に
圧電膜24を形成し、そしてこの圧電膜24の上で互い
に電気的に隔離されている二つの電極26a,26bを
向き合うように形成させた構造を有している。このよう
な圧電素子において、二つの電極26a,26bに電圧
を印加し電極の間の圧電膜24に力学的な力が印加され
るようにして、その力が圧電膜24下部の金属超薄膜2
2に作用して、その部分の電子通路の抵抗を変化させ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は次世代電
子素子の主材料として用いられることができる金属超薄
膜を利用して圧電素子を製造することにより、通常の半
導体で形成された圧電素子と同一な効果を発揮しながら
も高速化及び三次元化の集積が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の望ましい実施例による金属薄
膜圧電効果トランジスターの構造を示した断面図であ
る。
【図2】 本発明の第2の望ましい実施例による金属薄
膜圧電素子の構造を示した平面図とそのA−A線断面図
である。
【符号の説明】
12,22 金属超薄膜、14,24 圧電膜、16,
26 電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電効果を利用する圧電素子において、 所定電圧により所定の力学的な力を発生させることがで
    きる圧電膜、 上記圧電膜の力学的な力により電気抵抗が変化されて電
    子の流れを制御することができるように、上記圧電膜下
    部に形成された金属超薄膜から構成された電子通路、及
    び上記圧電膜上部に形成されて圧電膜に圧電効果を起こ
    すことができるように所定電圧を印加するための電極か
    ら構成されたことを特徴とする金属超薄膜を利用した圧
    電素子。
JP6297194A 1994-09-10 1994-11-30 金属超薄膜を利用した圧電素子 Expired - Fee Related JP2660166B2 (ja)

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JPH0888418A JPH0888418A (ja) 1996-04-02
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