JP2659484B2 - コンバインド・プラントにおける水処理装置及びコンバインド・プラントにおける水処理方法 - Google Patents

コンバインド・プラントにおける水処理装置及びコンバインド・プラントにおける水処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンと貫流型
ボイラ(例えば、貫流型加圧流動床ボイラ、貫流型ガス
タービン排熱回収ボイラ、貫流型ガスタービン排気再燃
ボイラ等)とを組み合わせてなるコンバインド・プラン
トにおける水の処理装置及びコンバインド・プラントに
おける水の処理方法に係り、特に設備構造が簡単で、運
転操作が簡単で、かつ運転経費が節約できるコンバイン
ド・プラントにおける水処理装置及びコンバインド・プ
ラントにおける水処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力プラントにおいて、その火力プラン
トの復水系統又は給水系統の復水又は給水(以下、単に
水と称する。)に接する炭素鋼機器(復水管や給水管の
他、ボイラの伝熱管や復水器等も含む。)の母材の表面
からは鉄が溶出や腐食して、その水中には鉄が包含され
ている。この水中の鉄は、火力プラントのボイラに流入
することとなり、そのボイラの伝熱管の内面にスケール
となって付着する。この鉄がスケールとなってボイラの
伝熱管の内面に付着すると、ボイラの伝熱管の過熱によ
る破損を招いたり、またボイラの差圧が上昇してボイラ
の給水ポンプの動力が増加したり、さらに短期間のうち
にボイラの化学洗浄を行なったりする必要がある等の問
題が生じる。そこで、上述の火力プラントにおいては、
鉄が水に溶出したり腐食したりするのを防ぐために、水
中にアンモニアや酸素等を注入して、ボイラの型式に適
合した水の処理を行なっている。すなわち、水中にアン
モニアを注入して、水をアルカリ性(一般にはPH8.
5前後)に保つことにより、銅系金属の腐食を防ぐこと
ができる。一方、水中に酸素等を注入して、水中の溶存
酸素濃度を約100ppbに保つことにより、鉄が水に
溶出したり腐食したりするのを防ぐことができる。すな
わち、水中の鉄の濃度を下げることができ、水中の鉄が
ボイラの伝熱管の内面にスケールとなって付着するのを
防ぐことができる。この結果、ボイラの伝熱管の過熱に
よる破損を防止したり、またボイラの差圧の上昇を防止
してボイラの給水ポンプの動力の増加を防止したり、さ
らにボイラの化学洗浄を定期期間中に行なったりするこ
とができる。
【0003】以下、上述の鉄が水に溶出したり腐食した
りするのを防ぐメカニズムを簡単に説明する。水に接し
た鉄Feは、分極反応を生じ、陽極(アノード極)で
は、母材中の鉄Feが溶出して腐食が進行する。一方、
陰極(カソード極)では、注入された水中の溶存酸素O
と陽極からの電子e−によって水酸化イオンOH−が生
じる。この両者の反応により、鉄は腐食して水酸化第一
鉄Fe(OH)2となり、さらにこの水酸化第一鉄Fe
(OH)2は注入された水中の溶存酸素Oと反応して、
オキシ水酸化鉄FeOOHに変化する。最終的に、この
オキシ水酸化鉄FeOOHは不働態化した溶解度の低い
ヘマタイト鉄、別名三・二酸化鉄Fe2O3に変化し、
水に接する母材の表面に析出し保護膜となって、以後の
母材からの鉄の溶出や腐食等を防止することができる。
この作用により、水中の鉄が減少し、ボイラへの鉄の流
入量が減少する。なお、上述の鉄が水に溶出したり腐食
したりするのを以後防ぐためには酸素を常に供給する必
要がある。また、上述の鉄が水に溶出したり腐食したり
するのを防ぐのに適した水中の溶存酸素濃度は、約10
0ppb程度に保つことが必要である。
【0004】かかる火力プラントにおいて、鉄の水への
溶出や腐食等を防ぐ水処理装置としては、例えば特開昭
56−87900号公報に記載のものと、特開平1−8
1410号公報に記載のものがある。前者は、復水器に
真空を破るための真空破壊弁を設けると共に、復水脱塩
装置の出口近傍に空気供給ポンプを設けてなるもので、
水中の溶存酸素濃度が大の場合には真空破壊弁を開き、
一方水中の溶存酸素濃度が小の場合には空気供給ポンプ
を作動させて水中に空気を供給する。また、後者は、復
水・給水系に酸素注入ポンプを設け、その酸素注入ポン
プに酸素貯蔵タンクを接続したもので、水中の溶存酸素
濃度を検出してその検出信号に基づいて酸素注入ポンプ
を制御し、水中の溶存酸素濃度を所定値に保つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のプラントにおける水処理装置は、プラント以外に真空
破壊弁や空気供給ポンプ、又は酸素貯蔵タンクや酸素注
入ポンプ等の別個の設備が必要であるため、設備構造が
複雑となる。また、後者の場合、酸素貯蔵タンクを必要
とするため、この酸素貯蔵タンクの取り扱い、すなわち
運転操作が面倒であり、さらに酸素を使用するためにこ
の酸素の使用経費、すなわち運転経費がかかる等の問題
がある。
【0006】本発明の目的は、設備構造が簡単で、運転
操作が簡単で、かつ運転経費が節約できるコンバインド
・プラントにおける水処理装置及びコンバインド・プラ
ントにおける水処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するために、ガスタービンの圧縮機と貫流型ボイラ
の復水・給水系統とを空気抽気注入管を介して接続し、
その圧縮機から抽気した空気を空気抽気注入管を介して
復水・給水系統に注入することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、上記の構成により、圧縮機から抽気
した空気を利用するものであって、その圧縮機から抽気
した空気を空気抽気注入管を介して復水・給水系統に注
入し、その復水・給水系統の水中の溶存酸素濃度を所定
値に保って、鉄が水に溶出したり腐食したりするのを防
ぐことができる。従って、ガスタービンの圧縮機と貫流
型ボイラの復水・給水系統とを空気抽気注入管で接続す
るだけで、従来の水処理装置のようなプラント以外の真
空破壊弁や空気供給ポンプ、又は酸素貯蔵タンクや酸素
注入ポンプ等の設備が不必要である。この結果、従来の
水処理装置と比較して設備構造が簡単である。また、従
来の水処理装置のような酸素貯蔵タンクが不要であり、
かつこの酸素貯蔵タンクの取り扱いが不要となるため、
運転操作が簡単である。さらに、従来の水処理装置のよ
うな酸素を使用しないので、その酸素の使用経費、すな
わち運転経費が節約することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のコンバインド・プラントにお
ける水処理装置の実施例の内の3例を添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明のコンバインド・プラントに
おける水処理装置の第1の実施例を示した系統図であ
る。この例は、貫流型ボイラとして貫流型加圧流動床ボ
イラを使用した例を示す。図において、1はガスタービ
ンである。このガスタービン1は、圧縮機36と、ター
ビン37と、そのタービン37と圧縮機36の間に設け
た燃焼器38と、前記タービン37に接続した発電機2
1及び排ガスダクト24と、前記圧縮機36に接続した
空気吸込管2と、前記燃焼器38に接続した燃料供給管
30とを備える。次に、このガスタービン1の作動につ
いて説明する。まず、後述するタービン37の出力によ
り圧縮機36が駆動し、この圧縮機36の駆動により大
気中の空気が空気吸込管2から吸い込まれて圧縮され
る。この圧縮空気は、燃焼器38に供給され、この燃焼
器38において、燃料供給管30から供給された燃料の
燃焼に使用される。上述の燃焼器38において発生した
高温高圧の燃焼ガスは、タービン37を駆動させ、排ガ
スダクト24を通って大気中に排出される。一方、上述
のようにして駆動されたタービン37の出力は、前記圧
縮機36の駆動と、発電機21の駆動とに使用される。
【0010】図において、10は貫流型加圧流動床ボイ
ラである。この貫流型加圧流動床ボイラ10は、石炭供
給管19及び石灰供給管20をそれぞれ接続してなる。
図において、11は蒸気タービンである。この蒸気ター
ビン11と前記貫流型加圧流動床ボイラ10とを主蒸気
管17を介して接続すると共に、この蒸気タービン11
に発電機22を接続する。図において、12は復水器で
ある。この復水器12に真空ポンプ13を接続すると共
に、この復水器12と前記貫流型加圧流動床ボイラ10
とを給水管26を介して接続する。この給水管26中に
復水ポンプ14及び復水脱塩装置15及び給水ポンプ2
7をそれぞれ設ける。次に、上述の貫流型加圧流動床ボ
イラ10からなる装置の作動について説明する。まず、
貫流型加圧流動床ボイラ10内に石炭供給管19及び石
灰供給管20から石炭及び石灰が投入され、この貫流型
加圧流動床ボイラ10内において燃焼が行なわれると共
に、脱硫反応も行なわれる。一方、この貫流型加圧流動
床ボイラ10内において、給水管26から給水された水
が伝熱作用で蒸気となる。その蒸気は、主蒸気管17を
経て蒸気タービン11に供給され、その蒸気タービン1
1を駆動させて発電機22を駆動させた後、復水器12
において復水に戻される。この復水器12において、後
述するように注入された空気中の窒素は真空ポンプ13
により、大気中に戻される。また、上述の復水器12中
の水は、復水ポンプ14により復水脱塩装置15に送ら
れ、その復水脱塩装置15において、水中の不純物、例
えば鉄イオン等が除去される。この復水脱塩装置15か
らの水は、給水ポンプ27により昇圧され、かつ後述す
るガスタービン排ガスクーラ16により昇温されて、前
記貫流型加圧流動床ボイラ10内に再び給水される。
【0011】図において、39は前記貫流型加圧流動床
ボイラ10と前記ガスタービン1の圧縮機36とに接続
した圧縮空気供給管である。18は前記貫流型加圧流動
床ボイラ10と前記ガスタービン1のタービン37とに
接続した排ガス供給管である。16は前記排ガスダクト
24及び前記給水管26の途中に設けたガスタービン排
ガスクーラである。この圧縮空気供給管39及び排ガス
供給管18及びガスタービン排ガスクーラ16により、
ガスタービン1と貫流型加圧流動床ボイラ10とを組み
合わせてなるコンバインド・プラントが構成される。こ
のガスタービン1と貫流型加圧流動床ボイラ10とを組
み合わせてなるコンバインド・プラントは、ガスタービ
ン1の圧縮機36からの圧縮空気を、圧縮空気供給管3
9を経て貫流型加圧流動床ボイラ10内に供給して、そ
の貫流型加圧流動床ボイラ10内の燃焼に使用する。ま
た、前記貫流型加圧流動床ボイラ10から出る石炭と空
気との燃焼ガスは約15気圧程度の圧力を持ったガスで
あり、この燃焼ガスを、排ガス供給管18を経てガスタ
ービン1のタービン37に供給して、そのタービン37
を駆動するエネルギーとして再利用する。さらに、ガス
タービン1の排ガスの温度は約530°C程度あり、こ
の排ガスを、排ガスダクト24を経てガスタービン排ガ
スクーラ16に供給して、ボイラ10への給水の昇温に
使用する。
【0012】図において、3は空気抽気注入管である。
この空気抽気注入管3は、一端を前記ガスタービン1の
圧縮機36に接続し、他端を、出口注入弁5を介して前
記復水脱塩装置15の出口側(給水管26の復水脱塩装
置15と給水ポンプ27との間)に、また入口注入弁6
を介して前記復水脱塩装置15の入口側(給水管26の
復水ポンプ14と復水脱塩装置15との間)に、さらに
復水器注入弁7を介して前記復水器12に、それぞれ接
続する。図において、4は空気流量調整弁である。この
空気流量調整弁4は、前記空気抽気注入管3の前記ガス
タービン1と出口注入弁5との間に設ける。23は溶存
酸素濃度検出器である。この溶存酸素濃度検出器23
は、前記空気抽気注入管3の前記貫流型加圧流動床ボイ
ラ10の入口側、すなわち前記出口注入弁5より下流側
で前記給水ポンプ27とガスタービン排ガスクーラ16
との間に設ける。9は前記給水管26の水中の溶存酸素
濃度を設定する溶存酸素濃度設定器である。8は溶存酸
素濃度調整器である。この溶存酸素濃度調整器8は、前
記溶存酸素濃度設定器9及び前記溶存酸素濃度検出器2
3及び前記空気流量調整弁4にそれぞれ接続し、前記溶
存酸素濃度設定器9からの設定値と前記溶存酸素濃度検
出器23からの検出値とを比較しそれに基づいて前記空
気流量調整弁4の開度を調整して貫流型加圧流動床ボイ
ラ10の入口側(前記給水管26中の前記溶存酸素濃度
検出器23を接続した箇所)の水中の溶存酸素濃度を設
定値にフィードバック制御する。
【0013】この実施例の本発明のコンバインド・プラ
ントにおける水処理装置は、以上の如き構成からなり、
以下上述の装置による本発明のコンバインド・プラント
における水処理方法について説明する。まず、ガスター
ビン1の圧縮機36から圧縮空気の一部を抽気し、その
抽気した空気を、空気抽気注入管3を介して、空気流量
調整弁4で減圧させて、貫流型加圧流動床ボイラ10の
復水・給水系統中に注入する。すなわち、上述の抽気か
つ減圧した空気を、出口注入弁5を経て給水管26の復
水脱塩装置15の出口側、入口注入弁6を経て給水管2
6の復水脱塩装置15の入口側、復水器注入弁7を経て
復水器12、のうち少なくとも何れか一に注入する。す
ると、水中に注入された空気中の酸素により、上述のメ
カニズムで説明したように、鉄が水中に溶出したり腐食
したりするのを防ぐことができる。また、溶存酸素濃度
検出器23が貫流型加圧流動床ボイラ10入口側の水中
の溶存酸素濃度を検出し、その検出値が信号として溶存
酸素濃度調整器8に出力される。一方、溶存酸素濃度設
定器9から例えば100ppbと設定された設定値が信
号として溶存酸素濃度調整器8に出力される。この溶存
酸素濃度調整器8において、前記検出値と設定値(10
0ppb)とが比較され、その偏差に応じて空気流量調
整弁4の開度が調整制御される。この結果、真空ポンプ
13により窒素と共に酸素が大気中に戻されても、常に
水の溶存酸素濃度が100ppbに保たれるように、空
気が水中に注入され、鉄が水中に溶出したり腐食したり
するのを防ぐことができる。
【0014】このように、この実施例の本発明のコンバ
インド・プラントにおける水処理装置及びコンバインド
・プラントにおける水処理方法は、ガスタービン1の圧
縮機36から抽気した空気を水の処理に利用するもので
ある。すなわち、ガスタービン1の圧縮機36と貫流型
加圧流動床ボイラ10の復水・給水系統(給水管26及
び復水器12)とを空気抽気注入管3を介して接続し、
その圧縮機36から抽気した空気を空気抽気注入管3を
介して復水・給水系統に注入し、復水・給水系統の水中
の溶存酸素濃度を所定値に保ち、鉄が水に溶出したり腐
食したりするのを防ぐことができる。従って、ガスター
ビン1の圧縮機36と貫流型加圧流動床ボイラ10の復
水・給水系統とを空気抽気注入管3で接続するだけで、
従来の水処理装置のようなプラント以外の真空破壊弁や
空気供給ポンプ、又は酸素貯蔵タンクや酸素注入ポンプ
等の設備が不必要である。この結果、従来の水処理装置
と比較して設備構造が簡単である。また、従来の水処理
装置のような酸素貯蔵タンクが不要であり、かつこの酸
素貯蔵タンクの取り扱いが不要となるため、運転操作が
簡単である。さらに、従来の水処理装置のような酸素を
使用しないので、その酸素の使用経費、すなわち運転経
費が節約することができる。
【0015】なお、上述の実施例において、抽気した空
気を復水器12に注入する場合は、復水注入弁7を開い
て行なう。また、抽気した空気を復水脱塩装置15の入
口側に注入する場合は、入口注入弁6を開いて行なう。
さらに、抽気した空気を復水脱塩装置15の出口側に注
入する場合は、出口注入弁5を開いて行なう。ここで、
水中への酸素の溶解度は、水の圧力が高ければ高い程大
であるが、その反面復水器12の海水リークが生じた場
合、そこに酸素を注入すると鉄の腐食を促進するため、
上述の復水脱塩装置15の出口側に空気を注入する場合
が適している。図2は本発明のコンバインド・プラント
における水処理装置の第2の実施例を示した系統図であ
る。この例は、貫流型ボイラとして貫流型ガスタービン
排熱回収ボイラを使用した例を示す。図中図1と同符号
は同一のものを示す。図において、25は貫流型ガスタ
ービン排熱回収ボイラである。この貫流型ガスタービン
排熱回収ボイラ25にガスタービン1の排ガスダクト2
4及び給水管26及び主蒸気管17をそれぞれ接続す
る。この貫流型ガスタービン排熱回収ボイラ25を使用
したコンバインド・プラントは、ガスタービン1の排ガ
スを排ガスダクト24を経て貫流型ガスタービン排熱回
収ボイラ25に供給して、その排ガスの熱を回収するも
のである。この貫流型ガスタービン排熱回収ボイラを使
用した本発明のコンバインド・プラントにおける水処理
装置及びコンバインド・プラントにおける水処理方法
は、上述の図1の貫流型加圧流動床ボイラを使用した例
のものと同様の作用効果を達成することができる。
【0016】図3は本発明のコンバインド・プラントに
おける水処理装置の第3の実施例を示した系統図であ
る。この例は、貫流型ボイラとして貫流型ガスタービン
排気再燃ボイラを使用した例を示す。図中図1及び図2
と同符号は同一のものを示す。図において、29は貫流
型ガスタービン排気再燃ボイラである。この貫流型ガス
タービン排気再燃ボイラ29に、ガスタービン1の排ガ
スダクト24と、燃料供給管30からガスタービン用燃
料供給管31と分岐したボイラ用燃料供給管32と、給
水管26及び主蒸気管17とをそれぞれ接続する。34
は給水管26の復水脱塩装置15の出口側の空気抽気注
入管3との接続箇所と給水ポンプ27との間に設けた復
水ブースタポンプ、33は給水管26の前記復水ブース
タポンプ34と給水ポンプ27との間に設けた脱気器、
35は給水管26の給水ポンプ27と貫流型ガスタービ
ン排気再燃ボイラ29の入口側の溶存酸素濃度検出器2
3の接続箇所との間に設けた高圧ヒータである。この貫
流型ガスタービン排気再燃ボイラ29を使用したコンバ
インド・プラントにおいて、ガスタービン1の圧縮機3
6から抽気した空気を注入した水は、復水ブースタポン
プ34及び脱気器33及び給水ポンプ27を経て高圧ヒ
ータ35で昇温され、その昇温された水はこの貫流型ガ
スタービン排気再燃ボイラ29に供給される。一方、燃
料はボイラ用燃料供給管32を経て貫流型ガスタービン
排気再燃ボイラ29内に供給され、かつガスタービン1
からの排ガスは排ガスダクト24を経て貫流型ガスター
ビン排気再燃ボイラ29内に燃焼用空気として供給され
る。この貫流型ガスタービン排気再燃ボイラを使用した
本発明のコンバインド・プラントにおける水処理装置及
びコンバインド・プラントにおける水処理方法は、上述
の図1の貫流型加圧流動床ボイラを使用した例のものと
同様の作用効果を達成することができる。
【0017】なお、上述の実施例において、水中の溶存
酸素濃度を100ppbとしたが、この値に限定されな
い。
【0018】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のコン
バインド・プラントにおける水処理装置及びコンバイン
ド・プラントにおける水処理方法は、ガスタービンの圧
縮機から抽気した空気を水の処理に利用するものであ
る。すなわち、ガスタービンの圧縮機と貫流型ボイラの
復水・給水系統とを空気抽気注入管を介して接続し、そ
の圧縮機から抽気した空気を空気抽気注入管を介して復
水・給水系統に注入し、復水・給水系統の水中の溶存酸
素濃度を所定値に保ち、鉄が水に溶出したり腐食したり
するのを防ぐことができる。従って、圧縮機と復水・給
水系統とを空気抽気管で接続するだけで、従来の水処理
装置のようなプラント以外の設備を必要としないので、
設備構造が簡単であり、また運転操作が簡単であり、さ
らに運転経費が節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンバインド・プラントにおける水処
理装置の第1の実施例を示した系統図
【図2】本発明のコンバインド・プラントにおける水処
理装置の第2の実施例を示した系統図
【図3】本発明のコンバインド・プラントにおける水処
理装置の第3の実施例を示した系統図
【符号の説明】
1…ガスタービン、2…空気吸込管、3…空気抽気注入
管、4…空気流量調整弁、5…出口注入弁、6…入口注
入弁、7…復水器注入弁、8…溶存酸素濃度調整器、9
…溶存酸素濃度設定器、10…貫流型加圧流動床ボイ
ラ、11…蒸気タービン、12…復水器、13…復水器
真空ポンプ、14…復水ポンプ、15…復水塩装置、1
6…ガスタービン排ガスクーラ、17…主蒸気管、18
…ガス送移管、19…石炭供給管、20…石灰供給管、
21…発電機、22…発電機、23…溶存酸素濃度検出
器、24…排ガスダクト、25…貫流型ガスタービン排
熱回収ボイラ、26…給水管、27…給水ポンプ、29
…貫流型ガスタービン排気再燃ボイラ、30…燃料供給
管、31…ガスタービン用燃料供給管、32…ボイラ用
燃料供給管、33…脱気器、34…給水ブースタポン
プ、35…高圧ヒータ、36…圧縮機、37…タービ
ン、38…燃焼器、39…圧縮空気供給管。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を備えたガスタービンと貫流型ボ
    イラとを組み合わせてなるコンバインド・プラントにお
    いて、前記ガスタービンの圧縮機と前記貫流型ボイラの
    復水・給水系統とを、圧縮機から抽気した空気を復水・
    給水系統に注入し得るように、空気抽気注入管を介して
    接続したことを特徴とするコンバインド・プラントにお
    ける水処理装置。
  2. 【請求項2】 空気抽気注入管に設けた空気流量調整弁
    と、復水・給水系統の貫流型ボイラの入口側に設けた溶
    存酸素濃度検出器と、復水・給水系統の水中の溶存酸素
    濃度を設定する溶存酸素濃度設定器と、その溶存酸素濃
    度設定器及び前記溶存酸素濃度検出器及び前記空気流量
    調整弁にそれぞれ接続し、前記溶存酸素濃度設定器から
    の設定値と前記溶存酸素濃度検出器からの検出値とを比
    較しそれに基づいて前記空気流量調整弁の開度を調整し
    て貫流型ボイラの入口側の水中の溶存酸素濃度を設定値
    にフィードバック制御する溶存酸素濃度調整器とを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のコンバインド・プ
    ラントにおける水処理装置。
  3. 【請求項3】 コンバインド・プラントは、圧縮機を備
    えたガスタービンと貫流型加圧流動床ボイラと蒸気ター
    ビンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わせてなること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のコンバインド・プ
    ラントにおける水処理装置。
  4. 【請求項4】 コンバインド・プラントは、圧縮機を備
    えたガスタービンと貫流型ガスタービン排熱回収ボイラ
    と蒸気タービンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わせ
    てなることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバ
    インド・プラントにおける水処理装置。
  5. 【請求項5】 コンバインド・プラントは、圧縮機を備
    えたガスタービンと貫流型ガスタービン排気再燃ボイラ
    と蒸気タービンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わせ
    てなることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバ
    インド・プラントにおける水処理装置。
  6. 【請求項6】 ガスタービンの圧縮機から抽気した空気
    を復水・給水系統に注入する箇所は、復水脱塩装置の出
    口、復水脱塩装置の入口、復水器のうち、少なくとも何
    れか一であることを特徴とする請求項3又は4又は5に
    記載のコンバインド・プラントにおける水処理装置。
  7. 【請求項7】 圧縮機を備えたガスタービンと貫流型ボ
    イラとを組み合わせてなるコンバインド・プラントにお
    いて、前記ガスタービンの圧縮機から空気を抽気し、そ
    の抽気した空気を、空気抽気注入管を介して前記貫流型
    ボイラの復水・給水系統に注入することを特徴とするコ
    ンバインド・プラントにおける水処理方法。
  8. 【請求項8】 復水・給水系統の貫流型ボイラの入口側
    の水中の溶存酸素濃度を検出し、その検出値と溶存酸素
    濃度設定値とを比較しそれに基づいて、圧縮機から抽気
    した空気を復水・給水系統に注入する量を調整し、貫流
    型ボイラの入口側の水中の溶存酸素濃度を設定値にフィ
    ードバック制御することを特徴とする請求項7に記載の
    コンバインド・プラントにおける水処理方法。
  9. 【請求項9】 コンバインド・プラントは、圧縮機を備
    えたガスタービンと貫流型加圧流動床ボイラと蒸気ター
    ビンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わせてなること
    を特徴とする請求項7又は8に記載のコンバインド・プ
    ラントにおける水処理方法。
  10. 【請求項10】 コンバインド・プラントは、圧縮機を
    備えたガスタービンと貫流型ガスタービン排熱回収ボイ
    ラと蒸気タービンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わ
    せてなることを特徴とする請求項7又は8に記載のコン
    バインド・プラントにおける水処理方法。
  11. 【請求項11】 コンバインド・プラントは、圧縮機を
    備えたガスタービンと貫流型ガスタービン排気再燃ボイ
    ラと蒸気タービンと復水器と復水脱塩装置とを組み合わ
    せてなることを特徴とする請求項7又は8に記載のコン
    バインド・プラントにおける水処理方法。
  12. 【請求項12】 ガスタービンの圧縮機から抽気した空
    気を復水・給水系統に注入する箇所は、復水脱塩装置の
    出口、復水脱塩装置の入口、復水器のうち、少なくとも
    何れか一であることを特徴とする請求項9又は10又は
    11に記載のコンバインド・プラントにおける水処理方
    法。
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