JP2657534B2 - 引張試験装置 - Google Patents

引張試験装置

Info

Publication number
JP2657534B2
JP2657534B2 JP27322988A JP27322988A JP2657534B2 JP 2657534 B2 JP2657534 B2 JP 2657534B2 JP 27322988 A JP27322988 A JP 27322988A JP 27322988 A JP27322988 A JP 27322988A JP 2657534 B2 JP2657534 B2 JP 2657534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test piece
test
tensile
cassette
mounting table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27322988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02120639A (ja
Inventor
健八 三橋
洋一 山口
伸治 南波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP27322988A priority Critical patent/JP2657534B2/ja
Publication of JPH02120639A publication Critical patent/JPH02120639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2657534B2 publication Critical patent/JP2657534B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、引張試験装置に係わり、更に詳しくは多
数の試験片を一度セットすれば、試験片を引張試験機に
順次自動的供給して非接触伸びセンサーにより連続的
に、しかも効率良く引張試験を行うことが出来る引張試
験装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ゴム、樹脂、繊維などの材料の弾性率,伸長応
力,或いは破断時の伸びなどの引張特性を測定する引張
試験装置は、上記材料からなる試験片の両端をそれぞれ
試験装置のチャックで把持し、一方のチャックを移動さ
せて試験片を引っ張り、伸長変形を与えるように構成さ
れている。
そして、上記のような引張試験装置により、例えば10
0%伸長時の試験片の弾性率を測定するには、試験担当
者が肉眼で試験片が伸長する様子を常時観察しながら10
0%に伸長した時点を確認しなければならない。
このため測定作業には試験担当者の高い熟練が必要で
あり、その熟練度が低い場合には測定エラーを発生する
ことがあった。
また、従来の試験片の弾性率を測定する方法として、
サンプルの所定位置に予めクリップを取付けておき、試
験片に引張荷重を加えながらクリップ間の距離を測定す
る接触伸びセンサーや、また試験片の所定位置に測定マ
ークを付しておき、試験片に引張荷重を加えながら、測
定マークの位置をテレビジョンカメラやラインセンサー
及びレーザー等による測定する非接触伸びセンサー等が
知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
然しながら、前者の接触伸びセンサーの場合には、試
験片に引張荷重を加えた場合、クリップ部から試験片が
破断したり、試験片がクリップから滑ると言う問題があ
った。
また、従来の接触伸びセンサーに於ける引張試験装置
及び非接触伸びセンサーに於ける引張試験装置に於ける
試験片を試験機のチャックに自動供給する装置として
は、例えば、特公昭55−13295号公報,特公昭55−13296
号公報,特公昭62−18853号公報に開示されているよう
に、数十枚あるいは数百枚の試験片を垂直方向に積み上
げた状態で、取付け装置に設けられた吸着パッドで、試
験片を順次上側から吸着して順次試験機のチャックにク
ランプさせるようにした装置や、特開昭63−23350号公
報に開示されているように、試験片毎にチャックを取付
けて回転盤上にセットするようにした装置が提案されて
いる。
然しながら、上記のような従来の試験片自動供給装置
の場合には、長時間、例えば夜間(8時間前後)におい
て無人化で試験を行いたいために、数百枚の試験片を重
ねた状態で積上げた場合、試験片の材質や、重量及び湿
度等で試験片同志が密着し、吸着パッドで試験片を吸着
した場合、試験片枚数を同時に吸着してしまい、チャッ
クにクランプすることができないことから試験機が停止
してしまい引張試験を行うことができないと言う問題が
あった。
また、種々の試験片の引張試験を行うために途中にお
いて試験片の入れ替えをする場合にも、上記のように、
数十枚あるいは数百枚の試験片を垂直方向に積み上げた
状態では、簡単に入れ替えが困難であると共に、試験片
を捜すことも難しいと言う問題があった。また、試験片
毎にチャックを取付ける必要があり、また取外しの手間
もかかり、更に大量に試験片をセットすることができな
いと言う問題があった。また試験片の保持方向が垂直方
向のために、長時間この状態で保持されると温度によっ
ては試験片自身の自重で変形してしまうと言う問題があ
った。
〔発明の目的〕
この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出され
たもので、非接触伸びセンサーにより引張試験装置を行
う場合、多数の同一または異種の試験片をカセットに一
度セットすれば、後は試験片同志が密着したりすること
なく試験機に自動的に供給して、長時間にわたって無人
化で自動的に非接触伸びセンサーによる引張試験を行う
ことができ、また試験途中において試験片の入れ替えを
行う場合にも容易に行うことが出来ると共に、効率の良
い引張試験を行うことができる引張試験装置を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記目的を達成するため、複数個のカセッ
トを配設可能に構成したカセット載置台上に、試験片を
略水平状態で載置する複数段の棚板を備えたカセットを
載置し、前記カセット載置台の上部に、前記カセット載
置台上の各カセットを所定位置まで搬出させる搬出手段
を設け、前記カセット載置台の側部に、前記搬出手段に
より搬出されたカセットの各棚上に載置された試験片
を、引張試験機の取付け装置と接続する試験片搬送台上
まで押し出す押出手段を設置し、前記試験片搬送台の上
部に、試験片の所定位置に測定マークを付す標線付着装
置を設置し、前記試験片を、前記取付け装置を介して引
張試験機本体に取付けると共に、試験片に引張荷重を加
えながら引張試験機本体の側部に設置された非接触伸び
センサーにより、前記試験片の測定マークの変化を測定
して、試験片の引張特性を測定するように構成したこと
を要旨とするものである。
〔発明の作用〕
この発明は、上記のように構成され、カセット載置台
に、複数段の各棚板に試験片を収容した複数個のカセッ
トを載置しておき、そしてカセット載置台から順次カセ
ットを搬出させると共に、このカセットから一枚毎試験
片を試験片搬送台上まで押出し、この搬送台上で、標線
付着装置により試験片の所定位置に測定マークを付着す
る。そして、試験片を取付け装置を介して引張試験機本
体のチャックに取付けると共に、試験片に引張荷重を加
えながら引張試験機本体の側部に設置された非接触伸び
センサーにより、前記試験片の測定マークの変化を測定
して、試験片の引張特性を測定することにより、試験片
を一枚毎確実に供給して、長時間にわたって無人化で引
張試験を行うことが出来、また非接触伸びセンサーによ
る引張試験を行うので、試験片がクリップ部から破断し
たり、クリップ部から滑る等の問題も有効に防止出来る
ことを特徴としている。
また、この発明に使用される非接触伸びセンサーとし
ては、工業用や放送用等に使用されている既知のTVカメ
ラ(撮像管)、ラインセンサーカメラ(リソッドステイ
ト線走査素子を用いた光電変換カメラ)或いはレーザー
スキャナーカメラ(レーザースキャナーと受光器を組み
合わせて光源側が線走査するカメラ)などが使用され
る。
〔発明の実施例〕
以下添付図面に基いて、この発明の実施例を説明す
る。
第1図は、この発明を実施した引張試験装置の全体斜
視図、第2図は引張試験装置1の概略平面図、第3図は
第2図の正面図、第4図は第3図の一部切欠した拡大断
面図を示し、この引張試験装置1は、主として、試験片
Wの自動供給装置2と、この自動供給装置2から供給さ
れた試験片Wをクランプして引張試験を行う引張試験機
本体3と、引張試験機本体3による試験片Wの引張特性
を測定するテレビカメラ等の非接触伸びセンサー4とで
構成されている。
前記試験片Wの自動供給装置2は、複数個のカセット
5を配設可能に構成した回転テーブル等のカセット載置
台6と、このカセット載置台6上に、試験片Wを略水平
状態で載置する複数段の棚板7を備えた前記カセット5
と、前記カセット載置台6の上部に、前記カセット載置
台6上の各カセット5を所定位置まで搬出させるエアー
シリンダー等の搬出手段と、更に前記カセット載置台6
の側部に、前記搬出手段により搬出されたカセット5の
各棚板7上に載置された試験片Wを、引張試験機本体3
の取付け装置10と接続する試験片搬送台11上まで押し出
す押出手段12とで構成されている。
前記、自動供給装置2を構成するカセット載置台6
は、第1図及び第5図に示すように、複数個のカセット
5を放射状に載置可能な円盤状のテーブル13がシャフト
14を介して水平に設置され、該シャフト14は回転駆動モ
ータ15により一定の速度で、かつ一定の方向に一定の距
離だけ回転するように構成されている。そして、カセッ
ト載置台6の上部に設置された搬出手段9は、第5図に
示すように、テーブル13の上面と略水平方向に伸縮作動
するエアーシリンダーのロッド8の先端に、前記カセッ
ト5の上面に形成された係合孔16と係合する出没可能な
突起16aが形成され、前記カセット5を引っ掛けてカセ
ット載置台6の側部に設置された昇降自在な支持テーブ
ル17上まで搬出させるように構成されている。なお、水
平状態で支持された支持テーブル17は、昇降シリンダー
18により垂直方向に昇降するように支持され、後述する
カセット5の各棚板7の位置を押し出す押出手段12の位
置に一致させるようにしている。
次に、試験片Wを略水平状態で載置する複数段の棚板
7を備えたカセット5は、第1図及び第6図〜第8図に
示すように、略方形状に形成された支持枠19の内部に、
試験片Wを水平に載置できる複数枚の棚板7が所定の間
隔で配設され、この支持枠19の前面側または裏面側の少
なくとも一方に、前記棚板7と直交する方向に二本の支
持棒20が取付けられている。
この二本の支持棒20は、カセット5の各棚板7上に試
験片Wをセットする場合、試験片Wの挿入作業性を良好
にするために、カセット5を横に寝かして各棚板7を垂
直状態にし、そして各棚板7間に試験片Wを挿入するも
のであるが、試験片Wの挿入後に試験片Wが撓んだり、
カセット5から脱落したりすることが考えられるため
に、これを有効に防止させる為と、試験片Wのセット位
置を所定位置に位置決めするために用いるものである。
従って、二本の支持棒20は、必ずしも棒状のものでな
くても良く、板状のものであってもよい。
前記、カセット5を構成する支持枠19の底部には、前
記自動供給装置2の円盤状のテーブル13に設けられたガ
イドレール21及び支持テーブル17上のガイドレール(図
示省略)と係合するガイド22が形成されている。
なお、上記のカセット5は、第6図(d)及び第7図
(d)に示すように、試験片Wの大きさにより若干大き
さが異なるが、全体の構成としては、全く同様である。
因に、第6図(d)に示す試験片は、一般にJIS2号,JIS
3号試験片と呼称されるもので、大きさは(100×25×
2)mmであり、また第7図(d)に示す試験は、一般に
JIS1号試験片と呼称されるもので、大きさは(120×25
×2)mmである。
また、第8図に示すカセット5に被せるケース23は、
試験片Wをセットしたカセット5を自動供給装置2の円
盤状のテーブル13上に挿入して配置する際や、テーブル
13の回転時の振動等で棚板7間から試験片Wが迫り出し
たり試験片Wがずれるのを有効に防止するためのもので
あって、予めカセット5にケース23を被せた後、テーブ
ル13上に配置するようにしたものである。
なお、このケース23は、カセット5が支持テーブル17
上へ搬出させた時点で、第8図(a)に示すようなケー
ス脱着装置70により、取外されたり、被せられたりする
ものである。
即ち、ケース脱着装置70は、プレート71上にケース除
去シリンダ72が垂直に立設され、ケース除去シリンダ72
のロッド73の先端には、支持プレート74を介して複数本
の真空吸着パッド75a,75が吊設されている。
なお、76は支持プレート74のガイドロッドを示してい
る。
上記のような構成のもとに、テーブル13上にケース23
が被った状態でカセット5が載置されると、上記のケー
ス除去シリンダ72が作動して真空吸着パッド75a,75bで
吸着して持ち上げ、カセット5からケース23を自動的に
取外し、またカセット5内から試験片Wが全て取出され
た後に、再び試験片Wを収容してテーブル13上に載置す
る際、ケース23を自動的に被せるようにしたものであ
る。
次に、前記カセット5の各棚板7上に載置された試験
片Wを、試験片搬送台11上まで押し出す押出手段12は、
第9図及び第10図に示すように、カセット5が支持テー
ブル17の側部に、支持フレーム24を介して駆動モータ25
が取付けられ、この駆動モータ25上に、支持プレート26
を介してガイドローラ27a,27bによりガイドされながら
水平方向に進退する試料押出し板28が設置されている。
この試料押出し板28は、ラック29を取付けた支持部材
30上に、ビス31を介して水平に取付けられる。支持部材
30のラック29は、前記駆動モータ25の回転軸25aに取付
けたピニオン32と噛合している。従って、駆動モータ25
が回転駆動すると、ラック29,ピニオン32を介して支持
部材30上に取付けられている試料押出し板28が、前記ガ
イドローラー27a,27bによりガイドされながら水平方向
に移動して、カセット5の各棚板7上に載置された試験
片Wを順次試験片搬送台11上まで押出すのである。
次に、前記自動供給装置2から供給された試験片Wを
クランプして引張試験を行う引張試験機本体3は、第1
図,第4図及び第10図に示すように、前記試験片搬送台
11と、この試験片搬送台11上に押出された試験片Wの所
定位置に測定マークPを付す標線付着装置33と、測定マ
ークPが付された試験片Wを、引張試験機本体3のチャ
ック部34に取付ける取付け装置10とで構成されている。
前記試験片搬送台11は、第1図及び第10図に示すよう
に、直列に配設された複数の試料搬送部材36が、ブラケ
ット37を介して支持部材38に取付けられ、この支持部材
38は、ナット39を介して駆動ネジ40に螺嵌している。駆
動ネジ40は、第4図に示すように、駆動力伝達機構41を
介して搬送モータ42に接続され、搬送モータ42が回転駆
動すると、駆動ネジ40が回転し、これによって支持部材
38にブラケット37を介して取付けられている試料搬送部
材36が試験片Wを載置した状態で所定の位置まで移動す
る。
また、前記試験片搬送台11上に設置された標線付着装
置33は、第1図に示すように、ペイント皿43に入れられ
ているペイントを、ベンチマーカ44を介して試験片Wの
対称位置に測定マークPと付すもので、試験片Wが黒い
場合には、白いペイントを付し、また白い試験片Wの場
合には、黒いペイントを付すのである。これは、非接触
伸びセンサー4により光学的に伸び特性を測定する場合
に、測定マークPの位置を容易に把握出来るようにした
ものである。
次に、前記測定マークPが付された試験片Wを、引張
試験機本体3のチャック部34に取付ける取付け装置10
は、試験片搬送台11の側部に設置され、この取付け装置
10は側面に複数の吸着パッド45を備えた吸着支持部材46
と、この吸着支持部材46を旋回または水平方向に移動さ
せる図示しない移動機構とで構成されている。
この吸着支持部材46の作動としては、第1図に示すよ
うに、測定マークPが付された水平状態の試験片Wを、
吸着支持部材46の吸着パッド45で吸着し、そして吸着支
持部材46は約90度旋回して試験片Wを垂直状態にする。
この状態から、試験片伸張方向X−X、即ち引張試験機
本体3の垂直対称位置に待機するチャック部34まで水平
方向に移動し、ここでチャック部34に把持させるのであ
る。
引張試験機本体3としては、従来のものと同様なもの
を使用し、試験片Wをチャッキングした状態でチャック
部34のクロスヘッド47の少なくとも一方、一般的には下
方を引っ張って、試験片Wに引張荷重を与えながらその
引張特性を測定するものである。なお、48はダスト排出
管,49は試験片排出部を示している。
前記引張試験装置本体3の側部に設置した非接触伸び
センサー4は、本願出願人が既に出願している、例えば
特願昭62−101845号の引張試験装置に於ける非接触伸び
センサーを使用するものである。
即ち、第11図に示す引張試験装置の51a,51bは、それ
ぞれ試験片Wの両端を把持する上部チャックと下部チャ
ックを示し、上部チャック51aは、一定位置に設置さ
れ、かつ上端側に引張荷重を検出するためのロードセル
52が連結されている。
そして、そのロードセル52が検出した引張荷重は、増
幅器53を介して中央演算部54に入力されるようになって
いる。
一方、下部チャック51bは、ギャボックス55を介して
モータ56の駆動により上下移動を行い、上記試験片Wに
引張荷重を与えるようになっている。このモータ56は、
モータ制御部57を介して上記中央演算部54からの指令に
よって駆動されるようになっている。
上下のチャック51a,51bを含む引張機構は、冷却コイ
ル58を有する恒温槽59の内部に収容されている。また、
恒温槽59の側面には、二重ガラスの透視部60が設けら
れ、外側から目視することが出来るようになっている。
上記透視部60の空間部61には、乾燥した熱風が通され、
ガラス面に露結によるくもりが発生しないようにしてあ
る。
この恒温槽59は、低温下での試験片Wの特性を測定す
るために付設されたものであり、常温条件での特性を測
定するものについては、必ずしも必要ではない。
上記透視部60の外側には、内側の引張機構を望むよう
に非接触伸びセンサー4を構成する二台のTVカメラ61,6
2が設置されている。それぞれのTVカメラ61,62は、第12
図A,Bのように、検出した電気信号を映像回路63で処理
し、それを中央演算部54へ入力するようになっている。
また、この映像回路63で処理された出力信号は、モニタ
ーTV64によってモニタリングできるようになっている。
即ち、第12図A,Bは、試験片Wを長手方向に引張りな
がら二台のTVカメラ61,62により引張試験特性を測定す
る原理を示すものであり、試験片Wに引張荷重を加えて
伸長させながら、試験片Wを二台のTVカメラ61,62で撮
像すると、第12図Aに示すように、走査線HSの方向を試
験片Wの引張方向と直交させる時は、その出力信号は、
第12図Bに示すように測定マークP,P(標線)に対応す
る部分P0,Poが他の部分に比べて高いレベルになって現
れる。従って、この二台のTVカメラ61,62の出力信号の
うち、一定レベルE1以上の信号のみを処理回路で取り出
し、上記の測定マークP,Pの間隔Lに対応した時間間隔
の信号だけを得、その信号から測定マークP,P間の距離
Lを求めれば良い。
また上記、二台のカメラのうちの一方のTVカメラ61は
ズームレンズ付であり、その全視野が引張初期の局部領
域に限定されて拡大走査するもので、主として試験片W
の低伸張領域を検出するようになっている。
このような全視野が局部領域に限定されることによ
り、微小な変位までを高精度に読み取ることが出来るよ
うになっている。
例えば、このTVカメラ61としてCCDカメラ・TJ−22A I
I型を使用し、その全視野をズームレンズによって例え
ば25mmの局部領域に限定し、また垂直の画素数のうち有
効画素数を450本にするものである。
また、試験片WとしてJIS3号による通常引張試験を行
い、この試験片Wを引張って初期の測定マークP−P間
の距離20mmを上記全視野限界の25mmまで25%の伸張を加
えたとする。そうすると、このTVカメラによって読み取
れる変位は、25mm/450本=0.05mm/本まで極めて高精度
なものとなる。
二台のカメラのうちの他方のTVカメラ62は、ズームレ
ンズを付けておらず、その全視野は試験片Wが破断する
までの全引張変形領域を望むようになっており、主とし
て試験片Wの高伸張領域を検出するようになっている。
上記二台のTVカメラ61,62は、中央演算部54の指令に
より、引張試験開始時の低伸張領域では、前者のTVカメ
ラ61が走査を行うが、次いで試験片Wが予め設定された
伸張率を越えて高伸張領域まで伸びると、カメラの作動
が切換わって後者のTVカメラ62が走査を行うようにな
る。
また、中央演算部54は、モータ制御部57を介して下部
チャック51bの引張速度も変化させるように制御してい
る。
そして、上記低伸張領域では低速度にするが予め設定
された伸張率を越える高伸張領域になると、これよりも
速い通常速度に切換えるようにしている。
このような操作によって測定された試験片Wの引張特
性の結果は、中央演算部54からプリンター65に出力され
る。66は、測定に必要なデータを入力するキーボードで
ある。
上述したように、上記の引張試験装置は、少なくとも
二台のTVカメラ61,62を併設し、その一台を低伸張領域
専用の高精度伸び計とし、また他の一台を通常の伸び計
とし、試験片Wが予め設定した伸張率まで伸びたとき
に、自動的にTVカメラを高精度伸び計から通常の伸び計
を切換えるようにしている。従って、試験片Wの引張開
始から切断までの伸張率を正確に読み取ることが可能と
なり、特に低伸張領域においての伸張率(0.2〜20%)
を、±0.2%の精度まで読み取ることが可能である。
また、上記実施例のように、引張速度も予め設定した
伸張率で切換えるようにすると、低速度の低伸張領域で
は、低伸張モジュラスを測定し、次いで通常速度の高伸
張領域では高伸張モジュラスを測定するようにすること
が出来る。
そのため、1回の試験で複数の引張特性を同時に測定
することが出来るようになる。
なお、上記の実施例では、二台のTVカメラ61,62を使
用して試験片Wの引張特性を測定しているが、この実施
例に限定されず、TVカメラの台数を増やば、更に高精度
な引張特性を測定することが可能となる。
この発明は、上記のように構成され、カセット載置台
6に、複数段の各棚板7に試験片Wを収容した複数個の
カセット5を載置しておき、そしてカセット載置台5か
ら順次カセット5を搬出させると共に、このカセット5
から一枚毎試験片Wを試験片搬送台11上まで押出し、こ
の搬送台1上で、標線付着装置33により試験片Wの所定
位置に測定マークP,Pを付着する。そして、試験片Wを
取付け装置10を介して引張試験機本体3のチャック部34
に取付けると共に、試験片Wに引張荷重を加えながら引
張試験機本体3の側部に設置された非接触伸びセンサー
4により、上述したような前記試験片Wの測定マークの
変化を測定して、試験片Wの引張特性を測定するのであ
る。
このような装置により、試験片Wを一枚毎確実に供給
して、長時間にわたって無人化で引張試験を行うことが
出来、また非接触伸びセンサー4による引張試験を行う
ので、試験片がチャック部から破断したり、チャック部
から滑る等の問題も有効に防止出来るのである。
なお、カセット載置台6からカセット5を搬出して、
試験片Wの押出し、引張試験機本体3までの供給作動及
び引張試験操作までの一連の工程を具体的に示したのが
第13図に示すフローチャートである。
〔発明の効果〕
この発明は、上記のように構成したので、非接触伸び
センサーにより引張試験装置を行う場合、多数の同一ま
たは異種の試験片をカセット化して一度セットすれば、
後は試験片同志が密着したりすることなく試験機に自動
的に供給して、長時間にわたって無人化で自動的に非接
触伸びセンサーによる引張試験を行うことができる効果
があり、また試験途中において試験片の入れ替えを行う
場合にも容易に行うことが出来ると共に、効率の良い引
張試験を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を実施した引張試験装置の全体斜視
図、第2図は引張試験装置1の概略平面図、第3図は第
2図の正面図、第4図は第3図の一部切欠した拡大断面
図、第5図はカセット載置台上からカセットを搬出する
搬出手段の拡大正面図、第6図(a)はカセットの平面
図、第6図(b)はカセットの正面図、第6図(c)は
カセットの側面図、第6図(d)はカセットの棚板に載
置されている試験片の側面図、第7図(a)〜(d)
は、他の試験片を収容するカセットの他の実施例を示す
第6図(a)〜(d)と同様な図、第8図はカセットと
ケースとを示す斜視図、第8図(a)はケースの脱着装
置を示す斜視図、第9図はカセットから試験片を押出す
押出手段の平面図、第10図は第9図の正面図、第11図は
非接触伸びセンサーによる引張試験装置の概略構成図、
第12図A及びBは、非接触伸びセンサーによる引張試験
方法を示す原理説明図、第13図は試験片の供給工程を示
すフローチャートである。 1……引張試験装置、2……試験片Wの自動供給装置、
3……引張試験機本体、4……非接触伸びセンサー、5
……カセット、6……カセット載置台、7……棚板、9
……搬出手段、10……取付け装置、11……試験片搬送
台、12……押出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235846(JP,A) 特開 昭61−112943(JP,A) 特開 昭48−95285(JP,A) 実開 昭63−92237(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個のカセットを配設可能に構成したカ
    セット載置台上に、試験片を略水平状態で載置する複数
    段の棚板を備えたカセットを載置し、前記カセット載置
    台の上部に、前記カセット載置台上の各カセットを所定
    位置まで搬出させる搬出手段を設け、前記カセット載置
    台の側部に、前記搬出手段により搬出されたカセットの
    各棚板上に載置された試験片を、引張試験機の取付け装
    置と接続する試験片搬送台上まで押し出す押出手段を設
    置し、前記試験片搬送台の上部に、試験片の所定位置に
    測定マークを付す標線付着装置を設置し、前記試験片
    を、前記取付け装置を介して引張試験機本体に取付ける
    と共に、試験片に引張荷重を加えながら引張試験機本体
    の側部に設置された非接触伸びセンサーにより、前記試
    験片の測定マークの変化を測定して、試験片の引張特性
    を測定するように構成したことを特徴とする引張試験装
    置。
JP27322988A 1988-10-31 1988-10-31 引張試験装置 Expired - Lifetime JP2657534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27322988A JP2657534B2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31 引張試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27322988A JP2657534B2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31 引張試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02120639A JPH02120639A (ja) 1990-05-08
JP2657534B2 true JP2657534B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=17524918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27322988A Expired - Lifetime JP2657534B2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31 引張試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2657534B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0754843Y2 (ja) * 1990-09-05 1995-12-18 株式会社アスク 圧縮率復元率自動測定装置
JP6171993B2 (ja) * 2014-03-13 2017-08-02 株式会社島津製作所 標線スタンプ装置および材料試験機
CN105952803A (zh) * 2016-05-17 2016-09-21 温州经济技术开发区滨海雄杰机电研发工作室 铬合金轴承滑道四边伸缩顺丁橡胶夹板
CN111678765B (zh) * 2020-06-02 2023-11-07 湖北工程学院 一种载流摩擦磨损试验机、试验系统及其试验方法
CN114034634B (zh) * 2021-11-09 2023-06-16 湖北雨田科技有限公司 一种粘合剂粘合力测试装置
CN116698592A (zh) * 2023-06-15 2023-09-05 南通大学 一种基于高速相机的果柄弹性参数测试方法及系统
CN117629773A (zh) * 2023-12-08 2024-03-01 河北海航石化新型材料有限公司 一种电工级聚丙烯包覆层抗拉性测试装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02120639A (ja) 1990-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108627964B (zh) 一种全自动显微扫描仪
CN101858728B (zh) 量测设备及量测方法
JP2657534B2 (ja) 引張試験装置
CN111257321A (zh) 线缆检测设备
JP2657535B2 (ja) 引張試験機に於ける試験片供給装置
CN212567293U (zh) 管材质量检测设备
CN1512174A (zh) 样品检测仪
US6498642B1 (en) Endoscope inspection system
US5566076A (en) Semiconductor process system and positioning method and apparatus for transfer mechanism thereof
JP2741623B2 (ja) 恒温槽を備えた全自動引張試験装置
CN110986857A (zh) 棒状物体的检测装置、检测方法及控制系统
JP2532272B2 (ja) 引張試験装置
CN215354789U (zh) 全自动化光纤连接器端面检测装置、检测系统
CN205482865U (zh) 尺寸自动检测装置
CN114252000A (zh) 一种芯片管脚共面性和间距的测试装置及其测试方法
JPS63222206A (ja) 光フアイバの構造測定用画像処理装置
CN210456593U (zh) 取物装置及探测装置
JPS63317739A (ja) 引張試験装置
CN205691067U (zh) 一种便携式检测平台
CN113298068B (zh) 一种晶圆片位错图像采集装置及其采集方法
CN105954132A (zh) 维氏硬度计及硬度测量修正方法
JP3222595B2 (ja) ガラスファイバの長さ測定方法及び同測定装置
JP3960375B2 (ja) シャフトの撓み特性測定装置
CN219830888U (zh) 基于ccd检测的桶盖瑕疵检测线
JPH0781939B2 (ja) ゴム状試料の引張試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12