JP2657060B2 - 電子レンジ - Google Patents
電子レンジInfo
- Publication number
- JP2657060B2 JP2657060B2 JP62171648A JP17164887A JP2657060B2 JP 2657060 B2 JP2657060 B2 JP 2657060B2 JP 62171648 A JP62171648 A JP 62171648A JP 17164887 A JP17164887 A JP 17164887A JP 2657060 B2 JP2657060 B2 JP 2657060B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- microwave
- sub
- waveguide
- exterior
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はマイクロ波撹拌用スターラを有する電子レン
ジに関する。
ジに関する。
(ロ) 従来の技術 一般に電子レンジにおいては、食品を加熱むらなく如
何にして均一加熱するかは大変重要なことである。従来
よりこの点に関し様々な対策が施されており、例えばマ
イクロ波を撹拌するスターラを設けたり(実公昭58−95
4号公報)或いは食品を載置回転するターンテーブルを
設けたり(実公昭58−953号公報)している。
何にして均一加熱するかは大変重要なことである。従来
よりこの点に関し様々な対策が施されており、例えばマ
イクロ波を撹拌するスターラを設けたり(実公昭58−95
4号公報)或いは食品を載置回転するターンテーブルを
設けたり(実公昭58−953号公報)している。
第3図及び第4図は前者に関する最近の電子レンジを
示し、(1)は食品を収納する主キャビティ、(2)は
該主キャビティの上部に連接された直方体形状の副キャ
ビティで、該副キャビティの高さ、横、奥行きの各寸法
h、l、mは夫々30、210、200mmである。(3)は上記
副キャビティ(2)内に風力回転自在に配置された直径
190mmのマイクロ波撹拌用スターラ、(4)はマイクロ
波発生手段としてのマグネトロン、(5)は該マグネト
ロンを冷却するための冷却風を発生する冷却ファンで、
マグネトロン(4)冷却後の冷却風は図示しない経路を
通って上記副キャビティ(2)に至り上記スターラ
(3)を回動する。(6)は上記マグネトロン(4)か
らの2450MHzのマイクロ波を上記副キャビティ(2)へ
導く導波管で、該導波管の各寸法a、b、cは夫々30、
150、80mmである。
示し、(1)は食品を収納する主キャビティ、(2)は
該主キャビティの上部に連接された直方体形状の副キャ
ビティで、該副キャビティの高さ、横、奥行きの各寸法
h、l、mは夫々30、210、200mmである。(3)は上記
副キャビティ(2)内に風力回転自在に配置された直径
190mmのマイクロ波撹拌用スターラ、(4)はマイクロ
波発生手段としてのマグネトロン、(5)は該マグネト
ロンを冷却するための冷却風を発生する冷却ファンで、
マグネトロン(4)冷却後の冷却風は図示しない経路を
通って上記副キャビティ(2)に至り上記スターラ
(3)を回動する。(6)は上記マグネトロン(4)か
らの2450MHzのマイクロ波を上記副キャビティ(2)へ
導く導波管で、該導波管の各寸法a、b、cは夫々30、
150、80mmである。
上記マグネトロン(4)及び冷却ファン(5)は共に
主キャビティ(1)に隣接の狭い電装室(7)内にあ
り、而して上記マグネトロン(4)は狭い電装室(7)
内にあっては冷却ファン(5)の存在により或る程度前
方に押しやられた状態にあり、これに伴って上記導波管
(6)も或る程度前方へずれた状態となっている。
主キャビティ(1)に隣接の狭い電装室(7)内にあ
り、而して上記マグネトロン(4)は狭い電装室(7)
内にあっては冷却ファン(5)の存在により或る程度前
方に押しやられた状態にあり、これに伴って上記導波管
(6)も或る程度前方へずれた状態となっている。
さて、斯る電子レンジにおいて食品の加熱むら実験を
行なうに、上記主キャビティ(1)内の底面(1a)に水
100cc(水温20℃)の入った5つのビーカ(8)(8)
…を第5図の如く配置しマイクロ波出力650Wで1分間加
熱すると、各ビーカ(8)、(8)…の水温は夫々14.8
℃、16.6℃、13.5℃、15.3℃、19.5℃だけ上昇する。斯
る値よりその偏差率P[=(最大上昇値−最小上昇値)
/(各上昇値の平均値)]を求めると37.6%となる。こ
の偏差率Pはその値が大きい程加熱むらがひどく小さい
と加熱むらがあまりないことを表わす。この場合、偏差
率Pは37.6%であり、従って、斯る電子レンジはスター
ラ(3)があるも今猶充分に加熱むらを解消しえてない
ことが分る。
行なうに、上記主キャビティ(1)内の底面(1a)に水
100cc(水温20℃)の入った5つのビーカ(8)(8)
…を第5図の如く配置しマイクロ波出力650Wで1分間加
熱すると、各ビーカ(8)、(8)…の水温は夫々14.8
℃、16.6℃、13.5℃、15.3℃、19.5℃だけ上昇する。斯
る値よりその偏差率P[=(最大上昇値−最小上昇値)
/(各上昇値の平均値)]を求めると37.6%となる。こ
の偏差率Pはその値が大きい程加熱むらがひどく小さい
と加熱むらがあまりないことを表わす。この場合、偏差
率Pは37.6%であり、従って、斯る電子レンジはスター
ラ(3)があるも今猶充分に加熱むらを解消しえてない
ことが分る。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は、電装室内にてマイクロ波発生手段が冷却フ
ァン等により例えば前方へ押しやられた状態において、
加熱むらを充分解消できる電子レンジを得ようとするも
のである。
ァン等により例えば前方へ押しやられた状態において、
加熱むらを充分解消できる電子レンジを得ようとするも
のである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明の電子レンジは、外装と、該外装内に配置した
食品収納用の主キャビティと、該主キャビティの上部に
連接された直方体形状の副キャビティと、該副キャビテ
ィ内に配置されたマイクロ波撹拌用スターラと、上記外
装と上記主キャビティとの間に配置した電装室と、該電
装室内の前方側に配置したマイクロ波発生手段と、該マ
イクロ波発生手段と上記外装の後板との間のスペースに
配置した上記マイクロ波発生手段冷却用の冷却手段と、
上記アンテナと上記副キャビティとを連結し、上記マイ
クロ波発生手段からのマイクロ波を上記副キャビティに
導く導波管とを備え、上記導波管は、上記副キャビティ
の一側面に対して斜めの連接するとともに、その終端面
の中心に垂直で且つ上記導波管のマイクロ波伝搬方向の
中心を通る直線が上記スターラの略中心を通る上記一側
面の位置に連接したことを特徴とする。
食品収納用の主キャビティと、該主キャビティの上部に
連接された直方体形状の副キャビティと、該副キャビテ
ィ内に配置されたマイクロ波撹拌用スターラと、上記外
装と上記主キャビティとの間に配置した電装室と、該電
装室内の前方側に配置したマイクロ波発生手段と、該マ
イクロ波発生手段と上記外装の後板との間のスペースに
配置した上記マイクロ波発生手段冷却用の冷却手段と、
上記アンテナと上記副キャビティとを連結し、上記マイ
クロ波発生手段からのマイクロ波を上記副キャビティに
導く導波管とを備え、上記導波管は、上記副キャビティ
の一側面に対して斜めの連接するとともに、その終端面
の中心に垂直で且つ上記導波管のマイクロ波伝搬方向の
中心を通る直線が上記スターラの略中心を通る上記一側
面の位置に連接したことを特徴とする。
(ホ) 作用 斯る構成において従来と同様の実験を行なうと、偏差
率Pは13.9%となり、加熱むらが充分解消されているこ
とが分る。
率Pは13.9%となり、加熱むらが充分解消されているこ
とが分る。
(ヘ) 実施例 第1図は本発明実施例の電子レンジを示し、従来例と
相違する点のみを説明するに、(9)は後板(9a)を有
し、主キャビティ(1)、副キャビティ(2)及び電装
室(7)を収納する電子レンジ本体を構成する外装、
(10)は電装室(7)の前方に設けられた操作部であ
る。導波管(6)は、狭い電装室(7)内にあって冷却
ファン(5)の存在により或る程度前方に押しやられた
マグネトロン(4)と副キャビティ(2)の一側面(2
a)との間に斜めに配置されている。即ち、導波管
(6)は上記一側面(2a)に対し斜めに配置されてい
る。この場合、導波管(6)の終端面(6a)の中心に垂
直で且つ斯る導波管(6)のマイクロ波伝播方向の中心
を通る直線Lが、上記スターラ(3)の略中心を通る状
態となっている。更に上記直線Lは導波管(6)内に突
出している突出寸法12mmのアンテナ(4a)上を通ってお
り、而して、直線Lに沿う、アンテナ(4a)と終端面
(6a)との距離、及びアンテナ(4a)と一側面(2a)と
の距離は、夫々20、130mmとなっている。尚、従来例と
同一部分には同一符号が記されている。
相違する点のみを説明するに、(9)は後板(9a)を有
し、主キャビティ(1)、副キャビティ(2)及び電装
室(7)を収納する電子レンジ本体を構成する外装、
(10)は電装室(7)の前方に設けられた操作部であ
る。導波管(6)は、狭い電装室(7)内にあって冷却
ファン(5)の存在により或る程度前方に押しやられた
マグネトロン(4)と副キャビティ(2)の一側面(2
a)との間に斜めに配置されている。即ち、導波管
(6)は上記一側面(2a)に対し斜めに配置されてい
る。この場合、導波管(6)の終端面(6a)の中心に垂
直で且つ斯る導波管(6)のマイクロ波伝播方向の中心
を通る直線Lが、上記スターラ(3)の略中心を通る状
態となっている。更に上記直線Lは導波管(6)内に突
出している突出寸法12mmのアンテナ(4a)上を通ってお
り、而して、直線Lに沿う、アンテナ(4a)と終端面
(6a)との距離、及びアンテナ(4a)と一側面(2a)と
の距離は、夫々20、130mmとなっている。尚、従来例と
同一部分には同一符号が記されている。
斯る構成は実験の結果判明したもので加熱むらを充分
解消できる。即ち、食品の加熱むら実験を行なうに、従
来と同様にビーカ(8)、(8)…を第2図の如く主キ
ャビティ(1)内の底面(1a)に配置し、マイクロ波出
力650Wで1分間加熱すると、各ビーカ(8)、(8)…
の水温は夫々15.2℃、16.5℃、14.8℃、15.7℃、17.0℃
だけ上昇する。これらの値より偏差率Pを求めると13.9
%となり、この場合偏差率Pは従来に較べて著しく小さ
くなり、よって加熱むらが充分解消されていることが分
る。
解消できる。即ち、食品の加熱むら実験を行なうに、従
来と同様にビーカ(8)、(8)…を第2図の如く主キ
ャビティ(1)内の底面(1a)に配置し、マイクロ波出
力650Wで1分間加熱すると、各ビーカ(8)、(8)…
の水温は夫々15.2℃、16.5℃、14.8℃、15.7℃、17.0℃
だけ上昇する。これらの値より偏差率Pを求めると13.9
%となり、この場合偏差率Pは従来に較べて著しく小さ
くなり、よって加熱むらが充分解消されていることが分
る。
ここに、マグネトロン(4)が狭い電装室(7)内に
あって冷却ファン(5)の存在により合る程度前方へ押
しやられた状態において、加熱むらの解消が充分に図ら
れたのである。
あって冷却ファン(5)の存在により合る程度前方へ押
しやられた状態において、加熱むらの解消が充分に図ら
れたのである。
(ト) 発明の効果 本発明によれば、電装室内にてマイクロ波発生手段が
冷却ファン等により例えば前方へ押しやられた状態にお
いて、加熱むらを充分解消できる電子レンジを得ること
ができる。
冷却ファン等により例えば前方へ押しやられた状態にお
いて、加熱むらを充分解消できる電子レンジを得ること
ができる。
第1図は本発明実施例の電子レンジの平面断面図、第2
図は同電子レンジの実験状態を説明するための要部平面
図、第3図及び第4図は夫々従来の電子レンジの正面断
面図及び平面断面図、第5図は同電子レンジの実験状態
を説明するための要部平面図である。 (1)……主キャビティ、(2)……副キャビティ、
(3)……マイクロ波撹拌用スターラ、(4)……マグ
ネトロン、(6)……導波管。
図は同電子レンジの実験状態を説明するための要部平面
図、第3図及び第4図は夫々従来の電子レンジの正面断
面図及び平面断面図、第5図は同電子レンジの実験状態
を説明するための要部平面図である。 (1)……主キャビティ、(2)……副キャビティ、
(3)……マイクロ波撹拌用スターラ、(4)……マグ
ネトロン、(6)……導波管。
Claims (1)
- 【請求項1】外装と、該外装内に配置した食品収納用の
主キャビティと、該主キャビティの上部に連接された直
方体形状の副キャビティと、該副キャビティ内に配置さ
れたマイクロ波撹拌用スターラと、上記外装と上記主キ
ャビティとの間に配置した電装室と、該電装室内の前方
側に配置したマイクロ波発生手段と、該マイクロ波発生
手段と上記外装の後板との間のスペースに配置した上記
マイクロ波発生手段冷却用の冷却手段と、上記アンテナ
と上記副キャビティとを連結し、上記マイクロ波発生手
段からのマイクロ波を上記副キャビティに導く導波管と
を備え、上記導波管は、上記副キャビティの一側面に対
して斜めの連接するとともに、その終端面の中心に垂直
で且つ上記導波管のマイクロ波伝搬方向の中心を通る直
線が上記スターラの略中心を通る上記一側面の位置に連
接したことを特徴とする電子レンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62171648A JP2657060B2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 | 電子レンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62171648A JP2657060B2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 | 電子レンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6414889A JPS6414889A (en) | 1989-01-19 |
JP2657060B2 true JP2657060B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=15927108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62171648A Expired - Lifetime JP2657060B2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 | 電子レンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657060B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2980926B2 (ja) * | 1989-11-24 | 1999-11-22 | 王子製紙株式会社 | パルプ製造工程におけるスケール付着防止方法 |
KR0128675B1 (ko) * | 1993-06-29 | 1998-04-09 | 김광호 | 전자렌지의 구동제어방법 및 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59130393U (ja) * | 1983-02-21 | 1984-09-01 | シャープ株式会社 | 高周波加熱装置 |
JPS6233275U (ja) * | 1985-08-17 | 1987-02-27 |
-
1987
- 1987-07-09 JP JP62171648A patent/JP2657060B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6414889A (en) | 1989-01-19 |
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