JP2654637B2 - 光信号間の干渉を表わす電気信号を生成する光検出器および方法 - Google Patents
光信号間の干渉を表わす電気信号を生成する光検出器および方法Info
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Description
に関し、かつ特に水中で使用する光ファイバ音響センサ
に関する。さらに詳細には、本発明はハイドロホンとし
て使用する光ファイバ干渉センサにおける偏光信号フェ
ージングを防止するための装置および方法に関する。
線偏光の信号を導くことができる。光ファイバ干渉セン
サから構成される光ファイバハイドロホンでは、出力信
号は恐らくはセンサ内の光ファイバにより導かれる光信
号の偏光の関数であろう。一般に、2本のファイバが同
じ偏光状態の信号を導く場合に最大信号が得られる。
は、ファイバが導く波の偏光における変化が引き起こす
信号フェージングによる信号の損失である。干渉計アー
ムの相対的光路長差におけるずれによって2つの干渉計
アームの偏光の相対的な状態に変化が生じる。これを干
渉位相における変化と見ることもでき、これによって信
号強度が変化する。偏光が直交する場合に完全な偏光フ
ェージングが生じる。先行技術のシステムでは、偏光信
号フェージングによって使用可能な情報が得られないポ
イントまで信号強度が劣化する可能性がある。
re optic towed hydrophone arrays) の海用試験では、
偏光フェージングおよびひっかいたようなノイズがよく
見られる。このようなハイドロホンアレイにおいて偏光
フェージングが生じるのは、このハイドロホンを構成す
る2本のファイバが直交偏光成分を有している場合であ
る。偏光フェージングによって干渉センサの出力におけ
るフリンジの視界はゼロまで落ちる可能性がある。その
場合、ハイドロホン信号情報はすべて失われる。
るために、光ファイバ偏光コントローラが用いられてき
た。この偏光コントローラは、エッジが共通の軸上に装
着されたスプールに巻かれた光ファイバの複数のループ
を有している。この軸は各コイルの面を通る。光ファイ
バのループの角度を調整することによってファイバが導
く光信号の偏光状態を調節する。
ってシングルモードの光ファイバに複屈折を誘導するこ
とができる。光ファイバを曲げることでコイルの平面に
直角をなす箇所の物質密度を増大させ、それによってそ
の面における屈折率が上昇する。コイルのこの面におけ
る屈折率の変化は、屈曲部の内側に対する圧縮と外側部
分に対する張力という相対する効果によって無視できる
程度である。ストレスおよびしたがって屈折率における
変化はファイバのコアにわたって本質的に一定である。
等方性物質では、屈折率における変化は以下のように表
わすことができる。
比であり、p11−p12は光弾性テンソルの成分であ
り、rはファイバの半径であり、Rは屈曲部の曲率半径
である。
s=0.16、p11=0.121、p12=0.27
0、かつn=1.46である。これらの値を用いて式
(1)を以下のように表わすことができる。
式(2)を使用して、任意の選択の位相遅延に関して1
本のファイバループの曲率半径Rを計算し得る。たとえ
ば、4分の1波長板に必要なのは90°の位相差なの
で、半径Rを以下のように計算し得る。
に関する伝播定数の差を表わし、かつλは空気中での波
長を表わす。
わすことが可能である。
よそ10mmである。コイルの1つを回転させるとルー
プの速い軸と遅い軸が入力電界に対し単純に回転する。
ある任意の入力偏光状態からある任意の出力偏光状態へ
の変換が必要な場合には、偏光コントローラの2本のル
ープを組合せかつ適切に配向することで必要な変換が得
られる。
なう必要があるという欠点がある。7つ以上のセンサを
含み得るマルチセンサアレイの場合、扱いにくく嵩張る
ので、このようなやり方では実用的とは言えない。
ムにおける信号フェージングを防止する検出システムを
提供する。
ない光信号を受け干渉計の2つの光信号の間の干渉を表
わす電気信号を生成するためのもので、これら光信号を
受けるように構成された偏光子アレイを備える。この偏
光子アレイは、偏光軸が選択された角度で離された複数
の偏光子を備え、光信号が両方とも偏光軸の少なくとも
一方に沿った偏光成分を有するようになっている。光検
出器は光電素子のアレイをさらに備え、光電素子の各々
が偏光子の1つのみから光を受けるようにされている。
光電素子の少なくとも1つが光信号からの平行な偏光成
分を受けて、2つの光信号成分の間の干渉を表わす電気
信号を形成する。偏光子は光電素子から間隔を置かれる
ことが好ましい。
例の説明を研究することにより、本発明の目的を評価し
かつその構造および動作方法についてより完全な理解が
得られることであろう。
器アセンブリ22へ光信号出力を与えるよう構成された
マッハツェンダー干渉計20を示す。マッハツェンダー
干渉計20は、光検出器アセンブリ22とともに使用し
得る光ファイバセンサを表わす。マイケルソン干渉計等
の他の装置(図示せず)を用いて光検出器アセンブリ2
2に信号を与えてもよい。マッハツェンダー干渉計20
とともに使用する本発明の光検出器アセンブリ22を以
下に説明するが、この説明が本発明の範囲をいずれか特
定の光ファイバセンサに限定するものではないことを理
解されたい。
ファイバカプラ28と30との間に接続された1対の光
ファイバ24と26とを備える。光ファイバ24と26
とがマッハツェンダー干渉計20のアームを構成する。
光ファイバ24はマッハツェンダー干渉計20の参照ア
ームと呼ばれることもあり、光ファイバ26は検知アー
ムと呼ばれることもある。
うに構成された1対の光ファイバ28Aと28Bとを備
える。同様に、光カプラ30は1対の光ファイバ30A
と30Bとを備える。発明の好ましい実施例において
は、光ファイバは、すべて一般の単一モードで、非偏光
維持のファイバ(non-polarization-maintaining fiber
s)である。光ファイバ28および30は、エバネッセン
トフィールドカプラが好ましい。
2でファイバ28Aと30Aとの間に接続される。ファ
イバ26は、それぞれ継ぎ目33および34でファイバ
28Bと30Bとの間に接続される。光源35は光ファ
イバ23を経由して光パワーをカプラ28の入力ポート
に与える。光ファイバ23は継ぎ目29で光ファイバ2
8Aに接合されている。カプラ28は、典型的には、入
力ポートからの光パワーを干渉計のアーム24および2
6を介して伝播するビームに均等に分割する特徴を持つ
50/50カプラである。光ファイバ24および26は
両方ともそれぞれの信号ビームを、カプラ30のそれぞ
れ第1および第2の入力ポートに導くが、このカプラも
また典型的には50/50カプラである。
び第2の信号ビームを結合し、光ファイバ30Aを介し
て結合したビームを光検出器アセンブリ22へ出力す
る。光ファイバ検知アーム26は、カプラ28と30と
の間の光ファイバ検知アーム26の光路長が光ファイバ
参照アーム24よりも長くなるように、コイルになった
部分37を備える。それぞれの光ファイバアーム24と
26とに導かれた第1および第2の信号ビームは異なる
長さの光路を辿るので、ビームが光ファイバカプラ30
内で結合されるときにはこれら信号ビームの間には位相
差がある。
して図1に示す検出器アセンブリ22へ伝播する。
の信号ビームはカプラ30で同じ偏光状態になり、それ
から干渉して明るい線と暗い線からなるフリンジパター
ンを構成するが、このパターンは光検出器でモニタす
る。ただし、光ファイバアーム24および26における
これら2つの信号ビームが直交偏光状態を有している場
合には、フリンジパターンは生成されない。
6のコイルになった部分37をたとえば音圧等周囲のパ
ラメータの変化にさらすことによって、光検出器アセン
ブリ22へ入射するフリンジパターンが変わる。モニタ
された信号の値は、光検出器アセンブリ22の出力を処
理することによって連続的に観察し得る。
センブリ22は3つの光検出器素子37A、37Bおよ
び37Cを含んでいる。光ファイバ30Aから出力され
た光ビームは広がって3つの偏光子38A、38Bおよ
び38C(光ファイバ30Aの端部と光検出器素子37
A、37Bおよび37Cそれぞれとの間に置かれてい
る)に衝突する。この3つの光検出器素子37A、37
Bおよび37Cは各々、好ましくはInGaAsホトダ
イオードを含むよう構成される活性領域を含む。このよ
うなホトダイオードは周知でかつ商業的に入手可能であ
る。
A、37Bおよび37Cは基板40上に形成された0.
25nmの隙間44A、44Bおよび44Cにより分け
られている。37A、37Bおよび37Cの活性領域は
各々好ましくは円形の領域の120°の扇形部分として
形成される。円の直径は好ましくは約1.8mmであ
る。
のエッジに向かって外向きに一般に半径方向に延びる導
電ストリップ46Aを含む。光検出器素子37Bおよび
37Cは導電ストリップ46Aに類似する、導電ストリ
ップ46Bおよび46Cをそれぞれ含む。導電ストリッ
プ46Aの外側端部から配線パッド48Aが延びて、導
体(図示せず)が光検出器素子37Aの活性領域に接続
されて、そこからの電気信号を運ぶようになっている。
同様に、導電ストリップ46Bおよび46Cにはそれぞ
れ配線パッド48Bおよび48Cが接続されている。
0をさらに含む。このスタンドオフは周縁リング52
と、穴56A、56Bおよび56Cを密封する3つのス
ポーク状部材54A、54Bおよび54Cとを含む。穴
56A、56Bおよび58Cは活性領域37A、37B
および37Cと整合し、好ましくは同じ全体形状を有す
る。穴56A、56Bおよび56Cならびに活性領域3
7A、37Bおよび37Cは円の扇形部分の形をした上
下表面を有するように形成されている。セラミックのス
タンドオフ50は約0.35mmの厚さを有する。リン
グ52の内径および外径は好ましくはそれぞれ約1.8
3mmおよび2.3mmである。
および38Cは典型的には長さ1.4mmの辺を有する
平行四辺形として形成され得る。各偏光子は約0.5m
mの厚さを有し得る。
よび38Cはファイバ24の端部と光検出器アセンブリ
22の活性領域37A、37Bおよび37Cとの間に置
かれる。偏光子38A、38Bおよび38Cの各々は隣
接する偏光子の透過軸に対して120°の角度をなす透
過軸を有するように形成かつ構成される。したがって、
どの偏光状態であれ入射信号は光検出器アセンブリ22
のそれぞれ活性領域37A、37Bおよび37Cの少な
くとも1つに入射する平行な偏光成分を有することにな
る。したがって、光検出器アセンブリ22のそれぞれ活
性領域37A、37Bおよび37Cの少なくとも1つに
対して干渉光信号が得られて、結果として得られる干渉
フリンジパターンにおける光の強度を表わす電気信号を
生成することになる。
び62Cは、偏光子の3つの透過軸が120°離れてい
ることを示す。図8の紙面に対して水平および垂直方向
に直交偏光成分IX およびIY を有する光信号は、偏光
子38Bと38Cの透過軸に沿って共通の成分を有す
る。活性領域37Bと37Cとは示された偏光状態を有
する入射信号に応答して電気信号を生成すると考えられ
る。成分IX のみが偏光子38Aを通過すると考えられ
るので、活性領域37Aは、干渉信号を生成しないと考
えられる。
A、38Bおよび38Cは光検出器アセンブリ22の活
性領域37A、37Bおよび37Cを覆う。スタンドオ
フ50は、光検出器アセンブリ22の偏光子38A、3
8Bおよび38Cと基板40との間に置かれる。スタン
ドオフ50は、偏光子38A、38Bおよび38Cを支
持するよう機能し、これらが活性領域37A、37Bお
よび37Cと接触状態に至らないようにする。スタンド
オフ50はまた光検出器アセンブリ22の各セル37
A、37Bおよび37Cを他のセルから光学的に分離す
る。
は、好ましくは図4および図7に示すような直線偏光の
薄いガラスプレートから製作される。各ガラスプレート
の厚さは好ましくはおよそ0.5mmである。偏光子3
8A、38Bおよび38Cは研磨されて、一緒にされた
ときにそれぞれの透過軸が互いに120°離れるような
特定の配向にカットされる。各偏光子を通る光パワーは
cos2 qに比例する。(qは偏光面と偏光子の透過軸
との間の角度を表わす。)偏光子38A、38Bおよび
38Cとセラミックのスタンドオフ50とは好ましくは
接合される。偏光子38A、38Bおよび38Cとセラ
ミックのスタンドオフ50とはそれから光検出器アセン
ブリ22上の決められた領域上に置かれてその場所に接
合される。アセンブリ全体はそれから好ましくはTO−
5缶(図示せず)等の検出器ハウジング内にカプセル化
されて密封される。
から製作され、検出器アセンブリ22と光ファイバ27
とを収納する。ハウジングは自動的に光ファイバ30A
に整合し光検出器22の正面からあらかじめ定められた
距離離れた位置において、活性領域37A、37Bおよ
び37Cをファイバ30Aから出力される光信号でカバ
ーするような設計になっている。ファイバホルダーおよ
び検出器の両方がハウジングに接合されるように設計さ
れている。それから、このコンパクトなアセンブリを印
刷回路基板(図示せず)上に装着することができる。
が検出器アセンブリ22内の偏光子38A、38Bおよ
び38Cの全面積をカバーする。偏光子38A、38B
および38Cと3セグメント検出器のこのような構成に
より、光ファイバ干渉センサにおける偏光ずれにより生
じる完全な信号フェージングをなくす装置が得られる。
計算によれば、偏光子/検出器チャネルの必要最少の数
は3であり、というのも3つのチャネルすべてが同時に
フェードしてゼロ信号出力をつくることは不可能だから
である。光ファイバ30Aから発せられる光信号の偏光
は偏光子のうちの少なくとも1つの偏光軸に沿って共通
の成分を有することになる。
要がないので、本発明はオペレータなしで行なうことが
できるという利点がある。本発明による光検出器22は
マルチセンサアレイの場合に実用性がありかつ丈夫でコ
ンパクトである。本発明による装置は密封することがで
きかつ完全な偏光フェージングをなくしかつ偏光に誘因
する位相ノイズ(引っ掻き音のノイズ)を低減すること
ができる。
本発明の原則を示すものである。本発明は、その精神ま
たは本質的特徴から逸脱することなく他の特定の形態で
実施され得る。特に、光検出器を3つ以上のセグメント
で構成することも可能である。記載した実施例はすべて
の点で限定目的でなく例示目的のみのものであると考慮
されたい。したがって、発明の詳細な説明ではなく先行
の特許請求の範囲が発明の範囲を規定する。これらクレ
ームに対し均等の意味を持ちかつ均等の範囲にある、本
明細書中に記載した実施例に対する修正はすべて本発明
の範囲に包含されることを理解されたい。
光信号を供給するように構成された光ファイバマッハツ
ェンダー干渉計を示す模式図である。
器素子を示す平面図である。
を示す平面図である。
ックのスタンドオフの平面図である。
る。
(A)は偏光子、(B)はセラミックスタンドオフ、
(C)は活性領域を含む基板を示す図である。
の偏光軸の配向を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 偏光状態がわからない複数の光信号を受
けて前記光信号間の干渉を表わす電気信号を生成するた
めの光検出器(22)であって、 前記光信号を受けるべく配列された偏光子アレイ(38
A、38B、38C)を含み、前記偏光子アレイ(38
A、38B、38C)は、各光信号が少なくとも1つの
偏光子軸に沿った偏光成分を有するような選択された角
度で偏光軸が離されており、 前記偏光子(38A、38B、38C)の各々から、対
応する各々が光を受けるよう配列された光電素子のアレ
イ(37A、37B、37C)とを備え、前記光電素子
(37A、37B、37C)の少なくとも1つが前記光
信号からの平行な偏光成分を受けて前記光信号間の干渉
を表わす電気信号を形成する、光検出器。 - 【請求項2】 前記偏光子アレイ(38A、38B、3
8C)が3つの直線偏光子(38A、38B、38C)
を含む、請求項1に記載の光検出器。 - 【請求項3】 前記直線偏光子(38A、38B、38
C)の偏光軸が120°離されている、請求項2に記載
の光検出器。 - 【請求項4】 前記光電素子アレイ(37A、37B、
37C)が3つのホトダイオード(36A、36B、3
6C)を含む、請求項2に記載の光検出器。 - 【請求項5】 前記偏光子(38A、38B、38C)
が光電素子(37A、37B、37C)から離されてい
る、請求項4に記載の光検出器。 - 【請求項6】 偏光状態がわからない光信号間の干渉を
表わす電気信号を生成するための方法であって、 少なくとも3つの偏光子(38A、38B、38C)
を、選択された角度だけそれらの偏光軸を離して各光信
号が少なくとも1つの偏光子軸に沿った偏光成分を持つ
ように構成することによって、前記光信号を受けるため
の偏光子アレイ(38A、38B、38C)を形成する
ステップと、 前記光電素子(37A、37B、37C)の各々が前記
偏光子(38A、38B、38C)のうちの選択された
1つから光を受けるように構成された光電素子のアレイ
(37A、37B、37C)を形成して、前記光電素子
(37A、37B、37C)の少なくとも1つが前記光
信号からの平行な偏光成分を受けて前記光信号間の干渉
を表わす電気信号を形成するステップとを含む、方法。 - 【請求項7】 3つの直線偏光子(38A、38B、3
8C)を含むように前記偏光子アレイ(38A、38
B、38C)を形成するステップを含む、請求項6に記
載の方法。 - 【請求項8】 前記直線偏光子(38A、38B、38
C)を、それらの偏光軸が120°ずつ離れるように配
列するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 3つのホトダイオード(36A、36
B、36C)を含むように、前記光電素子(37A、3
7B、37C)を形成するステップをさらに含む、請求
項7に記載の方法。 - 【請求項10】 前記偏光子(38A、38B、38
C)を前記光電素子(37A、37B、37C)から離
すステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
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