JP2654130B2 - 遅延係数計算装置 - Google Patents

遅延係数計算装置

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JP2654130B2
JP2654130B2 JP63274339A JP27433988A JP2654130B2 JP 2654130 B2 JP2654130 B2 JP 2654130B2 JP 63274339 A JP63274339 A JP 63274339A JP 27433988 A JP27433988 A JP 27433988A JP 2654130 B2 JP2654130 B2 JP 2654130B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/18Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
    • G10K11/26Sound-focusing or directing, e.g. scanning
    • G10K11/34Sound-focusing or directing, e.g. scanning using electrical steering of transducer arrays, e.g. beam steering
    • G10K11/341Circuits therefor
    • G10K11/346Circuits therefor using phase variation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は変換素子のフェイズドアレーを用いた超音波
映像システムに関する。
〔発明の技術的背景及びその問題点〕
変換素子のフェイズドアレーを利用した超音波映像シ
ステムにおいては、超音波のパルスが、該アレーの中心
を原点とする異なる半径方向のラインに沿って、順次送
り出される。半径方向のラインに沿って進行するパルス
が身体組織にぶつかると、そのエネルギーの一部は、反
射によってアレイに送り返されるが、反射点と各変換器
との距離が異なるため、反射に応答して変換器によって
発生される電気波の位相は異なることになる。これらの
電気波の和によって、映像の強度を制御するための信号
が弱くなる。強い信号を得るためには、電気波を適度に
同位相(cophasal)関係に近づける必要がある。これ
は、半径方向のラインに沿って全てのポイントで行なう
のではなく、複数のいわゆる“フォーカルポイント”の
それぞれにおいて行なわれる。これらのポイントにおい
て焦点が最もよく合うが、それらが互いに十分に接近し
ている場合には、それらの間のポイントにおける最悪の
焦点でも許容可能である。フォーカルポイントの各側に
おいて焦点のずれが最大となるそれぞれのポイント間の
距離を“フォーカルゾーン”と呼ぶ。
所望の同位相関係を得るためには、フォーカルポイン
トから反射してそれぞれの変換素子に至る、異なる距離
の進行に要するそれぞれの時間の相違を補償することが
必要になる。補償は、各変換素子毎の電気波経路に、各
フォーカルポイントに対して適性な有効補償遅延を導入
することによって行なわれる。当初はROMに必要な情報
が書き込まれ、適当な時刻に読み取って、必要な遅延を
生じさせる手段の制御に利用された。これには、ROMが
大容量であることが必要とされるため、マイクロプロセ
ッサを利用して、各フォーカルポイントから各変換素子
に反射して戻るのに要する時間差についての情報を、リ
アルタイムで提供していた。この方法の場合、変換素子
が64、フォーカルゾーンが16、半径方向のラインが128
のシステムについては、うまくいったが、こうしたパラ
メータの数が大幅に増加するシステムについては、実施
不能になる。例えば、変換素子が128で、半径方向のラ
インが256あり、またアパーチャの増大によって生じる
被写界深度の損失のためにさらに多くのフォーカルゾー
ンを必要とするシステムの場合には、計算を行なうタス
ク量は、約8倍に増大する。
〔発明の目的〕
本発明は、より多くの変換素子及びフォーカルゾーン
を備えたシステムに対して、上記のような計算をリアル
タイムで実施することのできる装置を提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
本発明によれば、ハード的配線回路によって、フォー
カルポイントの半径Rと、フォーカルポイントからの反
射が変換素子に到達する直前における、フォーカルポイ
ントとアレイの変換素子との距離との間における差Dが
計算される。この差Dは、個々の変換素子用の回路に、
直接関連する補償遅延を挿入するための手段に与えられ
る。このプロセスは、さらに、順次各フォーカルポイン
トについて反復される。その速度により、この回路の場
合、マイクロプロセッサによって実用的に処理を施し得
る数に比べて、より多くの変換素子及びフォーカルゾー
ンを備えたシステムについて、こうした計算をリアルタ
イムで実施することが可能である。
基本回路には、変換素子についてのDの計算を実施す
る前に、各フォーカルポイント毎にそれぞれ異なる値が
プリロードされる、複数の直列接続されたアキュムレー
タがある。プリロードされる値は、フォーカルポイント
の半径R、フォーカルポイントを通る半径方向のライン
と、アレイに垂直なラインとによって形成される角度
θ、及び、隣接する変換素子の中心間におけるスペース
△×によって変化する。全てのアキュムレータが、同じ
時刻でクロックされる。直列をなす最後のアキュムレー
タのプリロード値は、フォーカルポイントの半径と、フ
ォーカルポイントとアレイの一方の側にある変換素子と
の距離との間における差Dに対応する。各クロックパル
スが発生する毎に、プリロード値がアキュムレータから
アキュムレータへ送られていき、最後のアキュムレータ
の出力から、次の変換素子に関する差D値が送り出され
る。1つの直列をなすアキュムレータだけを用いる場
合、このプロセスは、次に、アレイの他方の側にある変
換素子について実施されることになる。
一般に、アキュムレータにプリロードされるそれぞれ
の値は、フォーカルポイントの半径と、アレイの中心か
ら変換素子までの距離Xの関数である、フォーカルポイ
ントの該変換素子からの距離との間における差Dを表わ
す、級数の項の係数、または、その一部の異なる組合せ
である。級数の項のそれぞれには、ベキの異なる独立し
た変数Xが含まれている。用いられる最高のベキは、必
要とされる分解能によって決まり、アキュムレータの数
は、最高のベキに等しい。
Xのベキの係数が、テイラー級数またはマクローリン
級数の係数であれば、アレイの中心の変換素子について
計算した距離Dは正しいが、変換素子の中心からの距離
に従って、Dのエラーが増すことになる。Xのベキに関
する係数をルジャンドルの多項式から導き出せば、エラ
ーがより均等に分散し、より少なくなる。
本発明の長所の1つは、時間を節約するため、アレイ
の、異なるグループをなす変換素子について、距離Dに
関する計算を同時に行なうことができるという点にあ
る。これを行なう方法の1つは、各グループ毎に別個の
直列をなすアキュムレータをあてがい、アレイの中心に
より近いグループの端にある変換素子に達する時、単一
の直列をなすアキュムレータに備わっている値を、それ
ぞれ、アキュムレータにプリロードすることである。
解説したばかりの、アレイの中心から或る間隔を持つ
グループにおける変換素子について、距離Dを同時に計
算する方法には、単一の直列をなすアキュムレータで、
これらの同じ変換素子について距離Dの計算を行なう場
合と同じエラーが含まれることになる。マクローリン級
数の代わりに、テイラー級数のようなオフセットを伴う
級数を用いる場合、すなわち、フォーカルポイントとグ
ループの中心との間の距離が数式内の半径に対して代入
され、フォーカルポイントからそのグループの中心まで
のラインと垂直線との間の角度θ′が、フォーカルポイ
ントを通る垂直線と半径方向のラインとの間の角度θに
対して代入される場合には、エラーが少なくなる。こう
した場合、グループの中心の変換素子は、エラーがゼロ
であり、ルジャンドルの多項式から、その式の係数を導
き出さない限り、変換素子のどちらの側においてもエラ
ーが増すことになる。
〔発明の実施例〕
数学 第1図には、個々の変換素子は示されてはいないが、
それらは、ラインAに沿って分布してその中心がX=0
にくるアレイを形成するものと仮定する。フォーカルポ
イントFは、アレイAに垂直なラインVとの角度がθで
ある半径方向のラインr上にあるものと考える。X=0
からのFの半径方向の距離はR、その座標は、XF、YFに
なる。Fを中心として半径Rの円弧Cを描くと、それは
X=0を通り、Fから引かれたダッシュドットライン
は、アレイAと円弧Cに交差する。
一見して、 (1) D+L=R (2) D=R−L したがって、 であるから、式(4)は、 Xの関数であるDのマクローリン級数は、 したがって、 式(9)に代入すると、 したがって (12) D(X)=AX3+BX2+CX ここで C=SINθ 第2図は、X3がXの最大のベキである式(12)によっ
てDの値を計算するように設計された、本発明の実施例
に関するブロック図である。通常のやり方ではないが、
アレイの中心に変換素子があるものと仮定すると、明ら
かに、その動作がより明白になる。
超音波映像システム用のスキャナー2は、米国特許第
4,140,022号に記載の方法で動作し、順次半径方向のラ
インに沿って、数サイクルの圧力波からなるパルスを伝
送し、各フォーカルポイントにおいてアレイに焦点を合
わせるのに必要な、各変換素子毎に要求される遅延を生
じさせることができる。用いられる特定のアレイの隣接
する変換素子間におけるスペーシング△×だけでなく、
半径Rの値や半径方向のラインの角度θも、スキャナー
によって容易に導き出される。これらの値は、ROM4、
3、2、及び、1に加えられ、ここから、各フォーカル
ポイント毎に、それぞれ、6A、6A+2B、A+B+C、及
び、0の値が出力される。式(12)から明らかなよう
に、A、B、及び、Cの値は、各フォーカルポイント毎
に異なる。
Xの最大のベキはX3であるため、それぞれ、マルチプ
レクサーを介してレジスタに結合された加算器を有す
る、3つのアキュムレータAC1、AC2、及び、AC3が設け
られている。ここでは、アキュムレータAC1についての
み説明を行なうが、AC2及びAC3も同一である。加算器A1
の出力は、マルチプレクサーMX1の入力の一方に接続さ
れ、その出力は、レジスタREG1の入力に接続されてい
る。MX1のもう1つの入力は、ROM1の出力に接続されて
いる。A1の入力の一方は、REG1の出力に接続されて、累
算機能を実施し、A1のもう一方の入力は、アキュムレー
タAC2用のレジスタREG2の出力に接続されている。
ROM4の出力は、レジスタREG4に接続され、その出力
は、アキュムレータAC3用の加算器A3の入力の一方に接
続されている。
システムに対するクロックパルスが、スキャナー2か
ら導き出され、マルチプレクサーMX4に加えられる。隣
接するフォーカルポイントの中間ポイントからの反射
が、アレイに到達する場合には、Rの値を次に遠いフォ
ーカルポイントの半径に更新することになる。この事実
は、更新検出器3によって検出される。その出力が、MX
4に加えられると、クロックパルスが出力されてレジス
タREG1、REG2、REG3、及び、REG4のクリア端子に加えら
れる。後のクロックパルスは、レジスタのクロック端子
に加えられる。検出器3の出力が、またマルチプレクサ
ーMX1、MX2、及び、MX3のロード端子に加えられて、そ
れぞれ、レジスタREG1、REG2、及び、REG3に、次のフォ
ーカルポイントに対する0、A+B+C、及び、6A+2B
の値がプリロードされることになる。次のクロックパル
スで、そして残りの計算を行なうため、マルチプレクサ
ーMX1、MX2、及び、MX3によって、それらの加算器の出
力がこのレジスタの入力に接続される。ROM4からの6Aの
値は、常に、アキュムレータAC3用の加算器A3の入力の
一方に加えられる。
ROM1は、アレイの中心に最も接近した変換素子に関す
るDの値を供給する。この特定の例の場合、変換素子が
アレイの中心に位置すると、X=0になり、Dも0に等
しくなる。よくあるように、中心に最も近い変換素子が
△×/2である場合、ROM1によって与えられる値は、A/8
+B/4+C/2となる。どの場合にも、各順次クロックパル
ス毎に、プリロードされた値が、ステップ式にアキュム
レータAC3、AC2、AC1と送られていき、アキュムレータA
C1用のレジスタREG1の出力に、次の外側の変換素子に関
する値Dが送り出されるようになっている。その出力
は、スキャナー2に加えられ、各変換素子に対し順番に
用いられることになる遅延に関する情報が与えられる。
ここで、コラムC1、C2、C3、及び、C4が、それぞれ、
クロックパルス毎のレジスタREG1、REG2、REG3、及び、
REG4の出力を示しており、コラムC5が、REG1の出力にお
けるDの値に対応する、クロックパルス数と変換素子の
数を示している。
クロックパルス♯1においては、全てのレジスタがク
リアされる。クロックパルス♯2において、検出器3か
らのロードパルスによって、マルチプレクサMX1、MX2、
及び、MX3が、レジスタREG1、REG2、及び、REG3に、そ
れぞれ、値0、A+B+C、及び、6A+2Bをプリロード
する。REG1の出力におけるDの値は、アレイの中心にく
る変換素子に必要とされる、0である。
クロックパルス♯3において、アレイの中心から△×
だけ離れた変換素子♯1に関するDの値は、REG1の出力
に生じることになる。×の代わりにそれを式(12)に代
入すると△×は測定単位であるため、この変換素子に関
するDの値は、A+B+Cになることが分る。この値が
生じることは、A1が、REG1の出力における0の値をREG2
の出力のA+B+Cに加算するという事実によって明ら
かになる。
クロックパルス♯4において、Xの代わりに2を式
(12)に代入すると、変換素子♯2に関する遅延Dが、
8A+4B+Cになることが分る。これは、クロック♯4に
おいて、下記のようにして導き出される。クロック♯3
において、加算器A2が、プリロード値A+B+CをREG3
からのプリロード値6A+2Bに加算すると、7A+3BとCが
導き出され、クロックパルス♯4において、A1が、後者
の値を、クロックパルス♯3において、上述のようにし
てREG1の出力から得られたA+B+Cに加算すると、必
要な値D=8A+4B+2Cが生じることになる。値6Aが、RE
G1の出力に影響するクロックパルス♯5まで、それが進
められる。他の変換素子に関する値Dは、同様にして導
き出される。
この例では、Xとθの値は正であり、第1図における
変換素子に対するDの値は、アレイの中心0の右側で、
フォーカルポイントFが位置する四分区間でのフォーカ
ルポイントに対するものである。他の状況についてレジ
スタにプリロードされる値は、完全には導き出されない
が、第1図から分るように、アレイの中心0の左側にあ
る変換素子に対するDの値は負であり、これは、Xを負
にすることによって生じるものである。X=−1におけ
る変換素子の場合、式(12)によって求められるDの値
は、−A+B−Cであって、負の値になり、この値が、
第2のクロックパルス時に、ROM2からREG2にプリロード
される。クロックパルス♯3において、X=−2におけ
る変換素子に対するDの値は、式(12)から求められる
値−8A+4B−2Cになる。この値を得るには、ROM3によっ
てREG3にプリロードされる値は、−6A+2Bでなければな
らない。さかのぼって算出を続けることにより、ROM4に
よってREG4にプリロードされた値は、−6Aであることが
分る。
第1図の左側の四分区間におけるフォーカルポイント
のプリロード値を導き出す場合、SINθの符号は負であ
って、Aの符号はプラス、Cの符号はマイナスになる。
4つのレジスタに関する値は、以下のように定義す
る: F(X)=REG1 G(X)=REG2 H(X)=REG3 I(X)=REG4 初期に必要なレジスタのプリロード値はF(O)、G
(O)、H(O)である。
ブロック図より、 F(X+1)−F(X)=G(X) (i) G(X+1)−G(X)=H(X) (ii) H(X+1)−H(X)=I(X) (iii) 最終的に必要なのはREG1の出力なので、 F(X)=AX3+BX2+CX (iv) X=Oのとき式(iv)より、F(O)=O (v) X=Oのとき式(i)より、 G(O)=F(1)−F(O)=A+B+C (vi) X=Oのとき式(ii)より H(O)=G(1)−G(O) (vii) 式(i)より G(1)=F(2)−F(1) したがって G(1)=8A+4B+2C−(A+B+C)=7A+3B+C (viii) 式(vi)と式(viii)を式(vii)に代入して H(O)=7A+3B+C−(A+B+C)=6A+2B (ix) X=Oのとき式(iii)より I(O)=H(1)−H(O) (x) 式(ii)より H(1)=G(2)−G(1) (xi) 式(i)より G(2)=F(3)−F(2) (xii) 式(xii)を式(xi)に代入して H(1)=F(3)−F(2)−G(1) 式(viii)より H(1)=27A+9B+3C−(8A+4B+2C) −(7A+3B+C)=12A+2B (xiii) 式(xiii)を式(x)に代入して I(O)=12A+2B−(6A+2B)=6A (xiv) 次の4つの値について解けたことになる。
F(O)=O G(O)=A+B+C H(O)=6A+2B I(O)=6A プリロードされる値は関数Fによって次のように表現
される。
REG1=F(0) REG2=F(1)−F(0) REG3=F(2)−2F(1) REG4=F(3)−3F(2)+3F(1) 第4図には、アレイの中心に最も近い変換素子の中心
が、その中心から△×/2だけ離れた位置につく。通常の
やり方で構成された、128の変換素子を有するアレイの
右半分におけるフォーカルポイントについて、レジスタ
REG1、REG2、REG3、及び、REG4に納められた値のいくつ
かが示されている。この場合、ROM1、ROM2、ROM3、及
び、ROM4によってREG1、REG2、REG3、及び、REG4にプリ
ロードされた値は、それぞれ、A/8+B/4+C/2;26A/8+2
B+C;9A+2B;及び、6Aである。分数のために、第3図の
場合に比べ何が生じるかの認識がはるかに困難である。
前述のように、アレイの左半分における、もう1つの四
分区間でのフォーカルポイントに関する変換素子のDを
計算する際には、異なるプリロード値が用いられること
になる。
並列動作 本発明の長所の1つは、第2図に示すような多数の直
列を形成するアキュムレータを、第5図に示すように並
列に操作して、複数のグループのそれぞれにおける変換
素子に対するDの値を同時に導き出すことができるとい
う点にある。ROM8、10、12、及び、14によって、それぞ
れ各直列をなすアキュムレータSA8、SA10、SA12内のROM
に対してプリロード値が与えられる。これらによって、
さらに、グループG1、G2、G3、及び、G4における変換素
子に対してDの値が与えられる。G1が中心のすぐ右に位
置すると仮定すれば、第5A図に示すように、G2は、G1の
右側、G3は、中心の左側、G4は、G3の左側に位置するこ
とになる。中心0′に最も近いG1及びG3の変換素子は、
中心から△×/2だけ離れている。
第5図のシステムを操作する方法の1つは、次の通り
である:G1が、X=1/2〜X=63/2で変換素子を持つ場合
には、第2図のREG1、REG2、REG3、及び、REG4に、それ
ぞれ、対応するこれらの変換素子のレジスタに関するD
の値を導き出す、不図示の、直列をなすアキュムレータ
のレジスタには、それぞれ、A/8+B/4+C/2;26A/8+2B
+C;−9A+2B;及び、6Aがプリロードされ、G2が、X=6
5/2〜129/2に素子を有する場合には、REG1、REG2、REG
3、及び、REG4に対応する、不図示の、そのレジスタに
は、それぞれ、251,607A/8+39,77B/4+63C/2;23,018A/
8+62B+C;195A+2B;及び、6Aがロードされるが、これ
らの値は、最も右側に遠い、G2における最初の変換素子
の隣りに位置する変換素子についてDの計算を行なう
際、G1のレジスタに生じる値であることが分る。
Dのエラーは、アレイの中心ではほとんどゼロであ
り、外側の変換素子の計算を進めるにつれて増大するこ
とが明らかになる。説明したばかりの並列計算の方法に
よれば、G2の変換素子についてDの計算を行なう直列を
なすアキュムレータSA10は、G2の変換素子についてDの
計算を継続することができるとすれば、直列をなすSA8
によって導き出されるのと同じ値を導き出すことにな
る。
複数の直列をなすアキュムレータを並列に動作させ、
アレイの中心0からの変換素子の距離Xが増すにつれて
生じるエラーの増大をおさえるもう1つの方法につい
て、ここで、第5A図を参照して、以下に説明することに
する。G1に関し、フォーカルポイントF′とG1の中心と
の距離である値R′を式(12)に用いられているA及び
Bに対する式のRに代入し、R′と、アレイA′に垂直
なラインV′との角度であるθ′をA、B、及び、Cに
対する式のθに代入する。これによって、G1の中心に位
置する変換素子についてはDのエラーがなく、G1の変換
素子の中心からの距離に従って、エラーが増すというこ
と、さらに、G1の最も外側の変換素子のエラーは、先行
するものに比べて少ないということが分る。この同じエ
ラーが、G1の最も内側の変換素子についても存在する
が、他の方法では、ゼロであった。
アレイのさらに外側にあたるG2のようなグループの変
換素子に対するDの計算にこの技法を適用する場合、エ
ラーは、さらに大幅に減少することになる。F′とG2の
中心との距離R″の値をA及びBに関する式のRに代入
し、R″とV′との角度θ″をA、B、及び、Cに関す
る式のθに代入する。G2の中心のエラーはゼロになり、
G2の中心からの変換素子の距離に従ってエラーが増大す
るが、そのエラーは、最初の方法によって生じるものに
比べてはるかに少ない。
第2の方法を別の方法で説明すると、次のようにな
る。級数におけるオフセットaが、グループの中心とア
レイの中心との距離になる、ティラー級数の形式で距離
Dに対する式(8)を表現する。D(a)に等しい値D
だけでなく、A、B、及び、Cの新しい値も導き出し、
第2図のレジスタのプリロードに用いる。ただし、もう
一度、さかのぼって算出することにより、これらのプリ
ロード値を導き出し、変換素子のグループの半分に対す
る計算がもう半分に対する計算と異なるという点を十分
に理解する必要がある。
アレイの変換素子に対するエラーを減少させ、より均
等に分散させるもう1つの方法は、ルジャンドルの多項
式によってDに対する式を展開し、これらの多項式を式
(12)のA、B、及び、Cに代入することである。ルジ
ャンドルの方法は周知のものであるが、簡単に要約する
と、次のようになる。
便宜上、式(8)を反復すると、 ここで、a=1/R2である。
これを近似式の形で表わすと、次のようになる: (13) DCX=AX3+BX2+CX+K (A、B、C、及び、Kは、ルジャンドルの展開によっ
て求められる) ルジャンドルの展開は、以下のようにして行なうこと
ができる: ステップ1 α及びβをグループ内における最初の変換素子及び最
後の変換素子とした場合の、Xの間隔をαからβまでと
して選択する。
ステップ2 表1から以下のように解を計算する。
ステップ3 次の表2で与えられる係数を計算する。
ステップ4 表3を使ってA、B、C、及びKを計算する。
ルジャンドル法の例 第6図及び第6A図を参照して、級数におけるXのベキ
の係数A、B、及び、Cに対しルジャンドル法によって
得られる値と通常用いられる値を用いた場合に生じるエ
ラーの比較を行なう。第6図の場合、変換素子のアレイ
が+Xと−Xの間にあるものと仮定し、フォーカルポイ
ントFは、0における中心に垂直なラインのアレイから
2単位分離れた位置にある。これは、特殊な場合であ
り、SINθ=0及びCOSθ=1のため、計算が簡単にな
る。
ルジャンドル法のステップを適用すると、次のように
なる: ステップ1 α=−1、β=+1 ステップ2 表1の積分を行なう。
IC=0(対称により) IB=2(1.25)3/2−IK.71462733 IA=0(対称により) ステップ3 表2において係数を計算する。
ZA=0 ZC=0 ステップ4 表3を使ってA、B、C、及びKを決定する。
A=0 C=0 したがって DAX3+BX2+CX+K−.23784X2−.00118 マクローリン級数、式(12)を用いて、 C=SINθ=0 K=0 したがって D(X)−.25X2 第6図において、グラフLは、ルジャンドル法を用い
て生じたdのエラーを示し、曲線Mは、マクローリン法
を用いて生じたエラーを示すものである。
マクローリン法による場合には、X=0において正し
く、Xの値と共にエラーが増大するが、ルジャンドル法
による場合には、X=0のどちらの側におけるポイント
でも正しく、Xの値が大きくなっても、マクローリン法
の場合に比べて一般にエラーが少ない。
第2図に示すようなシステムにルジャンドル法を適用
する場合、ステップ1において、グループをなす変換素
子のうち、アレイの中心0から、それぞれ、最も近いも
のと、最も遠いものにあたるαとβの値を選択する。こ
れを行なうことによって、グループ内でのエラーが一般
に減少し、グループ全体にわたってより均等に分散する
ことになる。
要 約 本発明を実施する場合、アレイの基準点、通常はその
中心からフォーカルポイントまでの距離と、フォーカル
ポイントと変換素子との間の距離との間の差Dは、基準
点から変換素子までの距離Xの関数として表わされる。
Dに関する式を展開すると、それぞれ、ベキの異なるX
を含む項からなる級数が得られる。これらの項の係数に
は、アレイに対する垂直線と、フォーカルポイントと基
準点との間に引かれるラインとの間の角度、あるいは、
もう1つの方法では、フォーカルポイントと変換素子の
グループの中心との間に引かれるラインとの間の角度に
対する三角関数が含まれることになる。係数、すなわ
ち、既述のA、B、及び、Cには、基準点からフォーカ
ルポイントまでの距離、あるいは、もう1つの方法の場
合には、フォーカルポイントと変換素子のグループの中
心との距離も含まれる。Xの単位は、用いられるアレイ
の隣接した変換素子の中心間における距離△×である。
所望の分解能を得るのに必要とされる、級数の項の数
を求め、Xの最大のベキ数に等しい数のアキュムレータ
を直列に結合する。第3図及び第4図に示す手順の場
合、直列をなす最後のアキュムレータには、アレイの中
心に最も近い変換素子のグループの変換素子に関して、
A、B、及び、C、または、その一部の組合せがプリロ
ードされ、直列をなす先行アキュムレータに対するプリ
ローディングは、さかのぼって算出することにより、D
の正確な値を求めるため、それぞれのプリローディング
がどうなるべきかを確認することによって決定された。
直列をなす最初のアキュムレータに対するプリローディ
ングは、2つの方法、すなわち、レジスタにプリローデ
ィングすることと、その加算器に値6Aを供給することに
よって行なわれる。値6Aが、直列をなす最後のアキュム
レータのレジスタによって送り出される値に影響を及ぼ
すのに十分な回数だけ、アキュムレータの刻時が行なわ
れると、6Aを除き、プリロードされた値の全ては、それ
以上効果がなくなる。
アレイの中心に最も近いグループの変換素子に対する
Dの値を計算する代わりに、最も外側の変換素子から始
めて、その中心に向かって算出していくことが可能であ
る。これを行なうため、最も外側の変換素子に対するX
の値を式(12)に代入し、前述のようにさかのぼって算
出することによって得られたA、B、C等の値を最後の
アキュムレータのレジスタにプリロードすることによ
り、プリロード値の決定が行なわれる。
これらの全ての方法において、A、B、及び、Cの値
は、ルジャンドルの多項式から導き出すことができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明を用いることにより、よ
り多くの変換素子及びフォーカルゾーンを備えたシステ
ムに対しても、補償計算をリアルタイムで実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は変換素子のアレイの中心と特定の変換素子とフ
ォーカルポイントとの位置関係が示されている図、第2
図は直列をなすアキュミュレータとそれ用のプリローデ
ィング手段のブロック図、第3図及び第4図は第2図の
それぞれのアキュミュレータのレジスター内の値を示す
図であり、第3図はグループの一端の変換素子がアレイ
の中心にある場合、第4図はグループの一端の変換素子
がアレイの中心から△×/2だけ離れている場合の図、第
5図は並列に配置された複数の直列をなすアキュミュレ
ータを使用したシステムのブロック図、第5A図はグルー
プの中心に対するRの使用を説明するための図、第6図
はルジャンドルの多項式から得られる係数及びマクロー
リン級数の係数によって成される結果を比較するのに用
いる特別な位置関係を示す図、第6A図はルジャンドルの
多項式から得られる級数の係数を使用した場合の誤差と
通常の係数の使用により生ずる誤差との比較を示す図で
ある。 2:スキャナー 3:更新検出器 MX1、MX2、MX3、MX4:マルチプレクサー REG1、REG2、REG3、REG4:レジスター A1、A2、A3:加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−42906(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列に接続された複数のアキュミュレータ
    と、 前記アキュミュレータをクロッキングする手段と、 アレイの中心からの距離の関数としてのフォーカルポイ
    ントと変換素子との距離と、該フォーカルポイントの半
    径との間の差を表す級数項の係数の所与の組合わせで前
    記直列接続内の第1アキュミュレータを連続的にローデ
    ィングする手段と、 前記アキュミュレータを前記級数項の係数のそれぞれ異
    なる組合わせで最初にプリローディングする手段であっ
    て、前記直列接続内の最後のアキュミュレータのプリロ
    ーディングはグループ内の所与の変換素子に関する値D
    であり、これによって各クロックパルスごとの前記最後
    のアキュミュレータの出力が隣接する変換素子に関する
    D値を表わすための手段と、 を備えて成る、前記アレイの前記変換素子のグループに
    関する遅延を示す信号Dを発生する装置。
  2. 【請求項2】前記係数がルジャンドル多項式から得られ
    る請求項(1)記載の装置。
JP63274339A 1987-10-29 1988-10-28 遅延係数計算装置 Expired - Lifetime JP2654130B2 (ja)

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EP0314487A2 (en) 1989-05-03
DE3884905T2 (de) 1994-05-05
EP0314487A3 (en) 1989-10-11
DE3884905D1 (de) 1993-11-18
EP0314487B1 (en) 1993-10-13

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