JP2653885B2 - コイル用ボビンの製造方法 - Google Patents

コイル用ボビンの製造方法

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JP2653885B2
JP2653885B2 JP1240863A JP24086389A JP2653885B2 JP 2653885 B2 JP2653885 B2 JP 2653885B2 JP 1240863 A JP1240863 A JP 1240863A JP 24086389 A JP24086389 A JP 24086389A JP 2653885 B2 JP2653885 B2 JP 2653885B2
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bobbin
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五樹 川畑
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SEKIGUCHI SEISHI KK
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NIPPON ONKEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、小型電気コイルの巻き芯として使用される
ボビンの製造方法に関するものである。
〔従来技術とその課題〕
スピーカーのボイルコイル、プリンター等に使用され
る小型リニアモーターのコイル、あるいは各種小型トラ
ンスのコイル等の巻き芯には従来から紙製のボビンが広
く使用されている。
その一例を図−6に示す。このボビン11は、2枚の紙
テープ12a・12bを用い、一方の紙テープ12aを両側縁が
突き合わさるようにらせん巻きすると共に、その上に他
方の紙テープ12bを両側縁の突き合わせ目が半ピッチず
れるようにらせん巻きし、両テープを接着剤(図示せ
ず)で接着して二重管13を形成した後、これを所要の長
さに切断することにより得られるものである。
しかしこのようなボビンは、2枚の紙テープを貼り合
わせたものであるため、貼り合わせ目に剥離が生じた
り、また加熱されると張り合わせ目に気泡が発生したり
することがあり、信頼性の点で問題がある。
このためスピーカーのボイスコイル等では、図−7の
ように長方形に切った紙片14を、図−8のように両端縁
が突き合わさるように丸め、その突き合わせ目に接着テ
ープ15を貼り付けた形のボビン16も使用されているが、
このようなボビンは、周方向の剛性が一様でないため真
円度が保ち難く、また紙片を丸めて両端縁突き合わせ目
に接着テープを貼り付ける作業は以外に難しく、熟練を
必要とする等の問題がある。
このほかプラスチックインジェクション加工で製造さ
れたボビンもあるが、インジェクション加工では各サイ
ズ毎に金型が必要であるため製造コストが高くなり、ま
た極薄肉厚のボビンを製造することは技術的に困難であ
る。
〔課題の解決手段とその作用〕
本発明は、上記のような課題を解決したコイル用ボビ
ンの製造方法を提供するものである。
本発明に係るコイル用ボビンの製造方法では、まず有
機質または無機質の短繊維と、水またはアルコール等の
溶剤で薄めた接着材とを混合し、この混合物を薄く抄い
た後、所要の断面形状を有する表面平滑な芯材に巻き付
け、次いで外側から加圧して溶剤を絞り取り、乾燥させ
る。この段階で芯材の周囲に、周方向に継目のない紙状
素材よりなる管体が形成される。このあと管体から心材
を引き抜き、管体を所要の長さに切断すれば、ボビンが
出来あがる。
また本発明の製造方法では、前記のように混合物を薄
く抄いた後、乾燥しないうちに一旦ロール状に巻き取
り、その後、乾燥しないうちに巻き戻し、表面をけば立
たせて、水またはアルコール等の溶剤で潤滑させた後、
所要の断面形状を有する表面平滑な芯材に巻き付け、あ
とは前記方法と同じ工程を経るという方法をとることも
できる。
なお管体を所要長に切断する工程は芯材を引き抜く工
程の前に実施してもよい。
このようにして得られるボビンは、周方向に継目がな
いため周方向の剛性が一様であり、所要の断面形状を正
確に保持することができ、また紙状素材よりなるため薄
く、軽量にでき、さらに内周面がツルツルした平滑面に
なるためコイルを巻くときに治具等への着脱がスムーズ
に行え、さらに外周面がザラザラした粗面となるためコ
イルを巻いたときにコイルがずれるおそれがなくコイル
との一体性が良好になる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
本発明においては、まず有機質または無機質の短繊維
と、水またはアルコール等の溶剤で薄めた接着材とを混
合する。短繊維としてはクラフトパルプやアクリルチョ
ップドファイバー(東レ(株)のアトラン)等を使用す
ることができ、接着材としてはポリビニルアルコールや
トロルアオイ等を使用することができる。図−1の符号
21は混合された液状の混合物を示す。
次にこの液状混合物21を所定の速度で走行する無端ベ
ルト状のネットまたはクロス22上に広げ、紙抄きの要領
で薄く抄いて、溶剤が適度に切れたところで、所要の断
面形状(この例では円形)を有する表面平滑な芯材23に
巻き付ける。この段階では混合物はまだ湿潤状態にあ
る。
次にこれを図−2に示すようにローラー24の間に挟ん
で回転させ、溶剤を絞り取る。このときローラー24と芯
材23との間隙を調整し、芯材23に巻きつけられた混合物
21の厚さが軸線方向、周方向とも一様になるようにす
る。
次にこれを加熱して乾燥させる(150℃で1分程
度)。これにより芯材23の周囲に、短繊維が接着材で固
められた状態の紙状素材よりなる周方向に継目のない管
体が形成される。このあと図−3に示すように管体25か
ら芯材23を引き抜き、図−4に示すようにカッター等で
管体25を所要の長さに切断すれば、図−5に示すような
周方向に継目のないボビン26が出来あがる。このボビン
26の内周面は芯材23の表面が転写されてツルツルした平
滑面となり、外周面は短繊維が浮き出てザラザラした粗
面となっている。
上記実施例では、断面円形のボビンを製造する例を説
明したが、ボビンの断面形状は芯材の断面形状を変える
ことにより任意のものを得ることができる。
また芯材に湿潤状態の混合物を巻き取るときに、例え
ば1層目は縦方向(図−1の状態)、2層目は横方向
(芯材をクロス22の走行方向に向けて巻き取る)、3層
目は縦方向、4層目は横方向というように、1層(また
は複数層)毎に巻き取り方向を変えて巻き取るようにす
ると、繊維の方向性のないボビンを製造することができ
る。
次に本発明の他の実施例を説明する。
液状混合物を薄く抄くところまでは前記実施例と同じ
である。溶剤が適度に切れ、乾燥しないうちに、シート
状になった混合物を一旦ロール状に巻き取る。その後、
乾燥しないうちにそれを巻き戻し、表面にサンドペーパ
ー等を当てて表面をけば立たせ、水またはアルコール等
の溶剤に浸して湿潤させた後、所望の断面形状を有する
表面平滑な芯材に巻き付ける。その後は前記実施例と同
じ工程を経る。このような方法でも前記実施例と同様の
ボビンを製造することができた。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、周方向に継目の
ない紙状素材よりなる筒状体で、内周面がツルツルした
平滑面に、外周面がザラザラした粗面になっているボビ
ンを容易に製造することができる。そしてこのボビン
は、周方向に継目がないため周方向の剛性が一様であ
り、所望の断面形状を正確に保持することができ、また
紙状素材よりなるため薄く、軽量であり、さらに内周面
がツルツルした平滑面になっているためコイルを巻くと
きに治具等への着脱がスムーズに行え、かつ外周面がザ
ラザラした粗面になっているためコイルを巻いたときに
コイルがずれるおそれがなくコイルとの一体性が良好で
ある等、すぐれた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
図−1ないし図−4は本発明の一実施例に係るボビンの
製造方法を工程順に示す説明図、図−5は本発明の製造
方法により製造されるボビンを示す斜視図、図−6は従
来のボビンとその製造方法の一例を示す説明図、図−7
および図−8は同じく他の例を示す説明図である。 21:混合物、22:ネットまたはクロス 23:芯材、24:ローラー、25:管体 26:ボビン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機質または無機質の短繊維と、水または
    アルコール等の溶剤で薄めた接着材とを混合し、この混
    合物を薄く抄いた後、所要の断面形状を有する表面平滑
    な芯材に巻き付け、次いで外側から加圧して溶剤を絞り
    取り、乾燥させて、周方向に継目のない紙状素材よりな
    る管体を形成し、その後、管体から芯材を引き抜く工程
    および管体を所要の長さに切断する工程を経ることを特
    徴とするコイル用ボビンの製造方法。
  2. 【請求項2】有機質または無機質の短繊維と、水または
    アルコール等の溶剤で薄めた接着材とを混合し、この混
    合物を薄く抄いた後、乾燥しないうちに一旦ロール状に
    巻き取り、その後、乾燥しないうちに巻き戻し、表面を
    けば立たせて、水またはアルコール等の溶剤で湿潤させ
    た後、所要の断面形状を有する表面平滑な芯材に巻き付
    け、次いで外側から加圧して溶剤を絞り取り、乾燥させ
    て、周方向に継目のない紙状素材よりなる管体を形成
    し、その後、管体から芯材を引き抜く工程および管体を
    所要の長さに切断する工程を経ることを特徴とするコイ
    ル用ボビンの製造方法。
JP1240863A 1989-09-19 1989-09-19 コイル用ボビンの製造方法 Expired - Lifetime JP2653885B2 (ja)

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