JP2652396B2 - 食品用安定剤 - Google Patents
食品用安定剤Info
- Publication number
- JP2652396B2 JP2652396B2 JP63033116A JP3311688A JP2652396B2 JP 2652396 B2 JP2652396 B2 JP 2652396B2 JP 63033116 A JP63033116 A JP 63033116A JP 3311688 A JP3311688 A JP 3311688A JP 2652396 B2 JP2652396 B2 JP 2652396B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- stabilizer
- present
- pulp
- polysaccharide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、食品に関する。
（従来の技術） 従来、澱粉、グアーガム等の天然多糖類や、ゼラチ
ン、カゼイン等の蛋白質やデンプングリコール酸ナトリ
ウム（以下CMSと称す）、繊維素グリコール酸ナトリウ
ム（以下CMCと称す）等の化学的合成品が、食品の分野
において、安定剤として使用されている。これらの安定
剤の主要な働きは、分散系の安定化、増粘等である。
ン、カゼイン等の蛋白質やデンプングリコール酸ナトリ
ウム（以下CMSと称す）、繊維素グリコール酸ナトリウ
ム（以下CMCと称す）等の化学的合成品が、食品の分野
において、安定剤として使用されている。これらの安定
剤の主要な働きは、分散系の安定化、増粘等である。
（本発明が解決しようとする課題） 本発明は、主に分散系の安定化と増粘にすぐれた能力
をもつ安定化剤に関する。特に近年、ダイエット食品、
健康食品として多量に植物繊維を含有した飲料、植物が
見なおされているが、従来の安定剤に比べて、本発明の
安定剤は植物繊維の分散系の安定化にすぐれた能力を有
している。
をもつ安定化剤に関する。特に近年、ダイエット食品、
健康食品として多量に植物繊維を含有した飲料、植物が
見なおされているが、従来の安定剤に比べて、本発明の
安定剤は植物繊維の分散系の安定化にすぐれた能力を有
している。
（課題を解決するための手段） 本発明者らは、ある種の微生物の生産する多糖類が、
食品用安定剤として適していることを発見し鋭意研究の
結果、本発明を完成した。すなわち、アエロモナス・ニ
チデニイ（Aeromonas nichide−nii微工研菌寄第5797
号）を炭素源、窒素源、無機塩を含む水性培地にて好気
的に培養し、培養液中に産生された多糖類をメタノール
等の溶剤の添加やカチオン物質等の添加により沈殿し、
これを精製、乾燥したものが食品用安定剤として適して
いる。
食品用安定剤として適していることを発見し鋭意研究の
結果、本発明を完成した。すなわち、アエロモナス・ニ
チデニイ（Aeromonas nichide−nii微工研菌寄第5797
号）を炭素源、窒素源、無機塩を含む水性培地にて好気
的に培養し、培養液中に産生された多糖類をメタノール
等の溶剤の添加やカチオン物質等の添加により沈殿し、
これを精製、乾燥したものが食品用安定剤として適して
いる。
菌の性質、及び多糖類の製造方法は先に出願した特開
昭57−146589号公報に示してある。本発明の多糖類の性
質は下記の如くである。
昭57−146589号公報に示してある。本発明の多糖類の性
質は下記の如くである。
（１）構成糖は、キシロース、マンノース、ガラクトー
ス、グルコース、マンヌュロン酸で構成され、そのモル
比はキシロール：マンノース：ガラクトース：グルコー
ス：マンヌュロン酸＝1.0:3.0〜4.0:0.5〜1.5:2.0〜3.
0:1.0〜2.0である。多糖類を2Nトリフルオロ酢酸にて12
0℃,2時間加水分解して得た糖を、ペーパークロマトグ
ラフイーおよびガスクロマトグラフィーにより確認し
た。
ス、グルコース、マンヌュロン酸で構成され、そのモル
比はキシロール：マンノース：ガラクトース：グルコー
ス：マンヌュロン酸＝1.0:3.0〜4.0:0.5〜1.5:2.0〜3.
0:1.0〜2.0である。多糖類を2Nトリフルオロ酢酸にて12
0℃,2時間加水分解して得た糖を、ペーパークロマトグ
ラフイーおよびガスクロマトグラフィーにより確認し
た。
（２）アセチル化度約０〜0.5でアセチル化されてお
り、加水分解物のエーテル抽出物をガスクロマトグラフ
ィーに付して有機酸の分析を行なうと酢酸が検出される
（単糖モル当り置換度）。
り、加水分解物のエーテル抽出物をガスクロマトグラフ
ィーに付して有機酸の分析を行なうと酢酸が検出される
（単糖モル当り置換度）。
（３）ゲル濾過法による分子量測定で105〜107の分子量
を示す。
を示す。
（４）モーリッシュ反応、フェノール硫酸反応、アンス
ロン硫酸反応の各呈色反応において陽性を示す。
ロン硫酸反応の各呈色反応において陽性を示す。
（５）メタノール、エタノール、アセトン、エーテルな
どの有機溶媒には不溶、水には可溶。
どの有機溶媒には不溶、水には可溶。
（６）１％W/V水溶液の30℃における粘度は、BM型粘度
計,30r.p.mにて測定した場合、10〜104。
計,30r.p.mにて測定した場合、10〜104。
通常おこなわれているように、アエロモナス・ニチデ
ニイの突然変異株や、紫外線、突然変異剤等による人工
変異株でも、多糖類生産能を有する株であれば、培養
し、本発明の多糖類を生産することができる。
ニイの突然変異株や、紫外線、突然変異剤等による人工
変異株でも、多糖類生産能を有する株であれば、培養
し、本発明の多糖類を生産することができる。
（作用） 本発明の食品用安定剤は、食品の分散系の安定化と増
粘、特に、植物繊維の分散系の安定化にすぐれている。
粘、特に、植物繊維の分散系の安定化にすぐれている。
（実施例） 実施例１ アエロモナス・ニチデニイを寒天斜面上,37℃で48時
間培養し、その一白金耳を、澱粉分解物（デキストリン
DE17）50g,酵母エキス5g,K2HPO40.5g,KH2PO40.5g,MgSO4
・7H2OO.3gを水に加え１とした液体培地（PH6.0,オー
トクレーブ中,120℃20分間滅菌）の接種し、37℃,96時
間、振とう培養した。培養終了後、培養液を遠心分離
し、菌体を除去し、エタノールを２倍量添加して沈澱を
生じさせ、濾取し、乾燥した。この多糖類の試料番号を
１とした。
間培養し、その一白金耳を、澱粉分解物（デキストリン
DE17）50g,酵母エキス5g,K2HPO40.5g,KH2PO40.5g,MgSO4
・7H2OO.3gを水に加え１とした液体培地（PH6.0,オー
トクレーブ中,120℃20分間滅菌）の接種し、37℃,96時
間、振とう培養した。培養終了後、培養液を遠心分離
し、菌体を除去し、エタノールを２倍量添加して沈澱を
生じさせ、濾取し、乾燥した。この多糖類の試料番号を
１とした。
また、上記澱粉分解物（デキストリンDE17）に替え
て、澱粉分解物（デキストリンDE32）を用いて同様に製
造した多糖類の試料番号を２とした。試料番号１と２の
性質を表１に示す。
て、澱粉分解物（デキストリンDE32）を用いて同様に製
造した多糖類の試料番号を２とした。試料番号１と２の
性質を表１に示す。
試料番号１と２と、比較としてグアーガムとCMC（置
換度0.7）とCMS（置換度0.4）の、パルプの分散力を試
験した。パルプ4gを水１の入ったジューサー・ミキサ
ー（容量２）にて離解し、試料溶液を添加し、最終的
にパルプ濃度0.3％、試料濃度0.003％とし、パルプの分
散性と、この液250mlを250mlのメスシリンダにとり、シ
リンダーを上下に振って均一に分散、20℃におけるパル
プの沈降容積の30分後の値を調べた。
換度0.7）とCMS（置換度0.4）の、パルプの分散力を試
験した。パルプ4gを水１の入ったジューサー・ミキサ
ー（容量２）にて離解し、試料溶液を添加し、最終的
にパルプ濃度0.3％、試料濃度0.003％とし、パルプの分
散性と、この液250mlを250mlのメスシリンダにとり、シ
リンダーを上下に振って均一に分散、20℃におけるパル
プの沈降容積の30分後の値を調べた。
結果を表２に示す。
以上の結果より本発明の安定剤は、パルプの分散力が
非常にすぐれていることがわかる。
非常にすぐれていることがわかる。
実施例２ 試料番号１と２と、比較としてグアーガムとCMC（置
換度0.7）とCMS（置換度0.4）を安定剤として試験し
た。パルプ4gを市販のオレンジジュース１の入ったジ
ューサー・ミクサー（容量２）にて離解し、試料溶液
を添加し、最終的にパルプ濃度0.3％，試料0.003％と
し、パルプの分散性と、この液250mlを250mlのメスシリ
ンダにとり、シリンダーを上下に振って均一に分散、20
℃におけるパルプの沈降容積の30分後の値と食感を調べ
た。
換度0.7）とCMS（置換度0.4）を安定剤として試験し
た。パルプ4gを市販のオレンジジュース１の入ったジ
ューサー・ミクサー（容量２）にて離解し、試料溶液
を添加し、最終的にパルプ濃度0.3％，試料0.003％と
し、パルプの分散性と、この液250mlを250mlのメスシリ
ンダにとり、シリンダーを上下に振って均一に分散、20
℃におけるパルプの沈降容積の30分後の値と食感を調べ
た。
結果を表３に示す。
以上の結果より、本発明の安定剤は、パルプの分散力
が非常にすぐれており、パルプを含有する飲料の安定剤
としてすぐれていることがわかる。
が非常にすぐれており、パルプを含有する飲料の安定剤
としてすぐれていることがわかる。
（効果） 本発明の食品用安定剤は、食品の分散系、特に植物繊
維の分散系の安定化にすぐれている。このため、本発明
の食品用安定剤を含有する食品は、分散系が安定してい
るので、外観と食管がすぐれている。また増粘剤として
もすぐれている。
維の分散系の安定化にすぐれている。このため、本発明
の食品用安定剤を含有する食品は、分散系が安定してい
るので、外観と食管がすぐれている。また増粘剤として
もすぐれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 元 大阪府大阪市淀川区三津屋北３丁目３番 29号 日澱化學株式会社内 審査官 新見 浩一 (56)参考文献 特開 昭57−146589（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−108036（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】アエロモナス・ニチデニイ（Aeromonas,ni
chidenii微工研菌寄第5797号）およびその変異株の産生
する多糖類を主成分とする、食物繊維を分散した系の食
品用安定剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63033116A JP2652396B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 食品用安定剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63033116A JP2652396B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 食品用安定剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01206971A JPH01206971A (ja) | 1989-08-21 |
| JP2652396B2 true JP2652396B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=12377668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63033116A Expired - Lifetime JP2652396B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 食品用安定剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2652396B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57146589A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-10 | Nichiden Kagaku Kk | Preparation of acidic polysaccharide |
| JPS5949703A (ja) * | 1982-09-14 | 1984-03-22 | 浅香 平 | ハトメ金具 |
-
1988
- 1988-02-16 JP JP63033116A patent/JP2652396B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01206971A (ja) | 1989-08-21 |
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