JP2652308B2 - 食品廃棄用処理機 - Google Patents

食品廃棄用処理機

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JP2652308B2
JP2652308B2 JP4236995A JP23699592A JP2652308B2 JP 2652308 B2 JP2652308 B2 JP 2652308B2 JP 4236995 A JP4236995 A JP 4236995A JP 23699592 A JP23699592 A JP 23699592A JP 2652308 B2 JP2652308 B2 JP 2652308B2
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雅之 鈴木
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品廃棄用処理機に関
し、詳細には野菜、果物等の水分を含む食品を廃棄する
際に該廃棄食品を破砕して脱水する食品廃棄用処理機に
関する。
【0002】
【従来の技術】野菜等は産地で葉や芯を切り落しある程
度形を整えて出荷するため大量の野菜くずが出る。ま
た、売れ残った野菜等を大量に廃棄しなければならない
場合もある。現在、かような大量の野菜くずや売れ残っ
た野菜をそのままダンプカー等で廃棄している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
廃棄物をダンプカーで廃棄するには、野菜中に水分を含
むためダンプカーに水漏れを防ぐ処置を施さねばなら
ず、また嵩張るために廃棄する運搬費も高額になる。
【0004】本発明の目的は上記問題点に鑑み、廃棄野
菜等を破砕して脱水する食品廃棄用処理機を提供するこ
にある。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明によれば、野菜や果物等
の水分を含む食品を廃棄する際の前処理に用いる食品廃
棄用処理機であって、この食品廃棄用処理機が、前記食
品を取り込んで破砕することにより当該食品を粉砕物と
するクラッシャー部と、前記粉砕物を脱水する脱水部と
からなり、前記クラッシャー部が、円運動するカッター
片と、このカッター片との間に食品を挟んで破砕する固
定カッターと、円弧状にわん曲し、カッター片との間で
食品を搾り潰すパンチング壁とを備え、前記脱水部が、
前記クラッシャー部から前記パンチング壁を介して前記
粉砕物を投入させるため配設したホッパーと、該ホッパ
ー下部の水平方向に連設したシリンダー内に設置し、モ
ータにより回転駆動して前記粉砕物を押し出すスクリュ
ーと、該スクリューの先端部に設け、前記粉砕物を脱水
して半塊状としたものを排出する排出口と、前記スクリ
ューのスクリュー羽根を少なくとも1個所以上切り欠い
た切欠部と、この切欠部の直前の前記スクリュー羽根と
の間が隙小となるよう設けた脱水板と、前記シリンダー
の下部に設けた脱水口とを備えることを特徴とする食品
廃棄用処理機が提供される。
【0006】また、本発明の食品廃棄用処理機の切欠部
の前後における羽根のピッチを次第に、あるいは前後の
ブロック毎に先方になるにしたがって小さくできる。
【0007】
【作用】本発明の食品廃棄用処理機では、廃棄野菜等
を、クラッシャー部においてカッター片と固定カッター
との間に挟んで破砕し、更に、カッター片とパンチング
壁との間で搾り潰しながらホッパーを介して脱水部に投
し、脱水部においてスクリューによりシリンダー内を
押し出しながら切欠部にてスクリュー羽根と脱水板との
間で圧縮することにより連続的に脱水することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の食品廃棄用処理機を添付図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明の食品廃棄用処理機1の概
略全体側面図を示す。該食品廃棄用処理機1は、上部の
廃棄野菜等を破砕するクラッシャー部10と下部の廃棄
野菜を主に脱水するスクリュー式の食品廃棄用脱水部2
0とで構成される。廃棄野菜は、ベルトコンベヤー11
でクラッシャー部10の内部に取り込まれた後、破砕さ
れクラッシャー部10の下端部であるホッパー15から
食品廃棄用脱水部20に取り込まれ脱水された後、廃棄
口26から廃棄される。また、脱水された水は排水口2
7から排水される。以下にその内部を詳述する。
【0010】図2は、上述のクラッシャー部10の断面
側面図であり、図3は図2のC−C’方向に沿う断面正
面図を示す。ベルトコンベヤー11によってクラッシャ
ー部10の内部に取り込まれた廃棄野菜は、モータによ
り回転駆動する回転板12aの両端に取付けられている
カッター片12とクラッシャー部10本体の側壁に設け
られた固定カッター13とに挾まれて破砕される(図2
の破線で示す)。また、クラッシャー部10の下端周壁
であるパンチング壁14は約6mm乃至10mmの穿孔
を有し、上記破砕された野菜片を該穿孔で搾り潰してホ
ッパー15を通じ上述の食品廃棄用脱水部20に落す。
【0011】図4は、食品廃棄用脱水部20の透視側面
図を示す。クラッシャー部10で破砕され、さらにパン
チング壁14で搾り潰されて、ホッパー15から取り込
まれた野菜片は、シリンダー21内でモータにより回転
駆動するスクリュー22により前方(図3における左
方)に運ばれ廃棄口26から廃棄される。ここで、スク
リュー22はモータに連動するスクリュー軸22aとス
クリュー羽根22bとからなる。スクリュー羽根22b
は、シリンダーの3個所の内周壁に固設した脱水板2
3,23’,23”と接触しないよう該脱水板23,2
3’,23”付近で切欠されている。また、スクリュー
羽根22bの相燐走する間隔であるピッチを前方に行く
に従い狭まくしている。したがって、ホッパー15の下
端部から廃棄口26へスクリュー22により運ばれる野
菜片は、まず脱水板23とスクリュー羽根22bとで挾
まれることにより圧縮脱水され、同様に脱水板23’、
さらに脱水板23”で脱水されるが、上述したようにピ
ッチが前方に行くに従い狭まっているため、スクリュー
羽根22bと脱水板23,23’,23”とで挾まれる
圧縮力が、脱水板23より脱水板23’、脱水板23’
より脱水板23”とのほうが高く、脱水力も同様に高く
なる。また、シリンダー21の下端部は直径1mm程の
穿孔を有するパンチングメタル24で形成され、該穿孔
から上述の野菜片からの脱水を通下させ、さらにパンチ
ングメタル24の下部に脱水の受け皿として水受け25
がやや傾斜して設置され該水受け25の端部に設けられ
た排水口27から排水できるようになっている。
【0012】
【発明の効果】本発明の食品廃棄用処理機では、廃棄野
菜等を脱水部にて脱水する前にクラッシャー部における
カッター片と固定カッターとにより破砕し、更に、カッ
ター片とパンチング壁とにより搾り潰すことができるた
め、脱水処理の効率を向上させることができる。また、
脱水後の廃棄物が軽量で容積をとらずダンプカーを使用
しなくとも容易に廃棄でき、運搬の際に水漏れの心配を
することもない。
【0013】さらに、上記廃棄物を家畜の飼料や畑の肥
料としてそのまま使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品廃棄用処理機の全体概略側面図を
示す。
【図2】本発明におけるクラッシャー部を示す断面側面
図である。
【図3】図2のC−C’方向に沿った断面図である。
【図4】本発明における食品廃棄用脱水部の透視側面図
を示す。
【符号の説明】
1 食品廃棄用処理機 10 クラッシャー部 12 カッター片 13 固定カッター 15 ホッパー 20 食品廃棄用脱水部 21 シリンダー 22a スクリュー軸 22b スクリュー羽根 23,23’,23” 脱水板 26 廃棄口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−136597(JP,A) 特開 昭48−95657(JP,A) 特開 昭59−113997(JP,A) 特開 昭59−125298(JP,A) 実開 昭49−129368(JP,U) 実開 昭49−69562(JP,U) 実開 昭61−195355(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜や果物等の水分を含む食品を廃棄す
    る際の前処理に用いる食品廃棄用処理機であって、この
    食品廃棄用処理機が、前記食品を取り込んで破砕するこ
    とにより当該食品を粉砕物とするクラッシャー部と、前
    記粉砕物を脱水する脱水部とからなり、前記クラッシャ
    ー部が、円運動するカッター片と、このカッター片との
    間に食品を挟んで破砕する固定カッターと、円弧状にわ
    ん曲し、カッター片との間で食品を搾り潰すパンチング
    壁とを備え、前記脱水部が、前記クラッシャー部から前
    記パンチング壁を介して前記粉砕物を投入させるため配
    設したホッパーと、該ホッパー下部の水平方向に連設し
    たシリンダー内に設置し、モータにより回転駆動して前
    記粉砕物を押し出すスクリューと、該スクリューの先端
    部に設け、前記粉砕物を脱水して半塊状としたものを排
    出する排出口と、前記スクリューのスクリュー羽根を少
    なくとも1個所以上切り欠いた切欠部と、この切欠部の
    直前の前記スクリュー羽根との間が隙小となるよう設け
    た脱水板と、前記シリンダーの下部に設けた脱水口とを
    備えることを特徴とする食品廃棄用処理機。
  2. 【請求項2】 前記切欠部の前後における羽根のピッチ
    を、次第に、あるいは前後のブロック毎に先方になるよ
    うにしたがって小さくしたことを特徴とする請求項1に
    記載の食品廃棄用処理機。
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