JP2651110B2 - 断熱箱体 - Google Patents

断熱箱体

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JP2651110B2
JP2651110B2 JP5284804A JP28480493A JP2651110B2 JP 2651110 B2 JP2651110 B2 JP 2651110B2 JP 5284804 A JP5284804 A JP 5284804A JP 28480493 A JP28480493 A JP 28480493A JP 2651110 B2 JP2651110 B2 JP 2651110B2
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JP
Japan
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box
wall surface
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flange
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幸人 綿引
均 那須
博美 山本
静男 高林
秀昭 堂本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Refrigeration Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、ショーケース
等の断熱箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年地球環境の破壊を防止するため、冷
蔵庫等に使用されているフロンを廃止することが提言さ
れており、その一手段として断熱箱体の発泡剤としてハ
イドロカーボンの内シクロペンタンを用いることがドイ
ツ冷蔵庫メーカにより提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このハ
イドロカーボンは引火性があるためその爆発を防止する
ため、外箱と内箱の壁面間に窒素を封入した後に発泡断
熱材を充填発泡することにより、引火を少なくしてい
た。しかし、冷蔵庫のような断熱箱体の内箱は壁面の構
造が凸凹しており、発泡断熱材が充填され発泡する過程
で摩擦帯電により静電気が発生して爆発を引き起こす危
険性があった。
【0004】本発明は上記問題点を考慮した断熱箱体を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱箱体は、合
成樹脂製の内箱の壁面と金属製の外箱の壁面の間にハイ
ドロカーボンを発泡剤とした断熱材を充填してなる断熱
箱体において、内箱の壁面を導体とし、前記外箱壁面と
を電気的に同電位にして発泡してなるものである。
【0006】また、合成樹脂製で前端に外向きのフラン
ジを備えた内箱と、金属製で前端に前記内箱のフランジ
と当接する内向きのフランジを備えた外箱と、両箱の壁
面間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を充填し
てなるものにおいて、内箱の壁面に導電性塗料を塗布
し、この導電性塗料を前記内箱のフランジの外箱のフラ
ンジと当接する面まで塗布し、前記外箱壁面と内箱壁面
とを電気的に同電位にして発泡してなるものである。
【0007】また、合成樹脂製の内箱の壁面と金属製の
外箱の壁面の間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱
材を充填してなる断熱箱体において、内箱の壁面に導電
性塗料を塗布し、かつ、断熱材充填前に前記内箱内に冷
却器を配置して、この冷却器の配管を内箱から外箱外へ
延出するとともに、この配管と前記導電性塗料とを電気
的に接続してなるものである。
【0008】また、合成樹脂製で前端に外向きのフラン
ジを備えた内箱と、金属製で前端に前記内箱のフランジ
と当接する内向きのフランジを備えた外箱と、両箱の壁
面間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を充填し
てなるものにおいて、内箱の壁面に導電性のフィルムを
設け、このフィルムと前記外箱のフランジとを当接し、
前記外箱壁面と内箱壁面とを電気的に同電位にして発泡
してなるものである。ことを特徴とする断熱箱体。
【0009】また、合成樹脂製の内箱の壁面と金属製の
外箱の壁面の間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱
材を充填してなる断熱箱体において、内箱の壁面に導電
性のフィルムを設け、かつ、断熱材充填前に前記内箱内
に冷却器を配置して、この冷却器の配管を内箱から外箱
外へ延出するとともに、この配管とフィルムとを電気的
に接続してなるものである。
【0010】
【作用】したがって、本発明の断熱箱体は、発泡断熱材
側の合成樹脂からなる内箱の壁面に導電性塗料を塗布し
外箱と同電位にすることにより、発泡断熱材の発泡が進
行する過程において摩擦帯電により静電気が発生しよう
としても電気が外部へ導かれる。
【0011】また、あらかじめ冷却器を配置して発泡断
熱材を発泡するものはこの冷却器の配管を用いて静電気
を外部へ導くものである。
【0012】さらに、導電性塗料に変わって導電性のフ
ィルムを用いても同様に静電気を外部へ導くことができ
る。
【0013】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1を参考に説明す
る。
【0014】1は冷蔵庫の断熱箱体で、金属性の外箱2
と、合成樹脂性の内箱3と、両箱2、3間に充填された
ハイドロカーボンを発泡剤とした発泡断熱材4とから形
成されている。前記外箱2は開口前縁に2重フランジ5
が形成され、前記内箱3の開口前縁に形成された外向き
フランジ6が挿入されている。
【0015】前記内箱3の発泡断熱材側の面には導電性
塗料7が塗布されている。この導電性塗料7は前記フラ
ンジ6にも位置し、外箱2の2重フランジ5と電気的に
接続され、同電位に形成されている。
【0016】このようなものにおいて、内箱3の内面と
外箱2とが同電位となっているので、外箱を介してアー
スが取り安くなり、その結果ハイドロカーボンといった
爆発性のある物質を発泡剤として用いても、発泡が進む
中で静電気が発生しにくくなるので、断熱材発泡作業中
に発泡剤が爆発して周囲を破壊するといった危険がなく
なるものである。
【0017】次に本発明の第2の実施例に付いて図2を
参考に説明するが、上記実施例と同一構成部品に付いて
は同一番号を付与してその詳細な説明を省略する。
【0018】8は内箱3の内部に配置された冷却器で、
発泡断熱材充填前に取り付けられている。この冷却器8
からはサクションパイプやキャピラリチューブ等の導電
性の配管9が外箱2外へ導き出されている。そして、こ
の配管9と内箱3の導電性塗料7とが電気的に接続さ
れ、この配管9を通してアースできるものである。
【0019】したがって、配管9を通して内箱3の内面
がアースされているので、静電気の発生を防止でき、発
泡剤の爆発による周囲の破壊が防止できるものである。
【0020】次に本発明の第3の実施例に付いて図3を
参考に説明するが、上記実施例と同一構成部品に付いて
は同一番号を付与してその詳細な説明を省略する。
【0021】10は前記内箱3の発泡断熱材側の面に設
けられたアルミ蒸着フィルムまたはアルミ箔フィルム
で、前記フランジ6にも位置し、外箱2の2重フランジ
5と電気的に接続され、同電位に形成されている。
【0022】このことにより、内箱3内部で発生しよう
とする静電気は外部へ導かれてアースされるので、発泡
断熱材の充填過程において発泡剤としてのハイドロカー
ボンが爆発して、周囲を破壊することがない。
【0023】次に本発明の第4の実施例に付いて図4を
参考に説明するが、上記実施例と同一構成部品に付いて
は同一番号を付与してその詳細な説明を省略する。
【0024】前記内箱3の内部に配置された冷却器8か
ら延びたサクションパイプやキャピラリチューブ等の導
電性の配管9と、フィルム10とが電気的に接続されて
おり、この配管9を通してアースできるものである。
【0025】したがって、配管9を通して内箱3の内面
がアースされているので、静電気の発生を防止でき、発
泡剤の爆発による周囲の破壊が防止できるものである。
【0026】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように本発明
は、発泡断熱材側の合成樹脂からなる内箱の壁面に導電
性塗料を塗布し外箱と同電位にすることにより、発泡断
熱材の発泡が進行して静電気が発生しようとしても外部
へ導かれるので、発泡剤であるハイドロカーボンの爆発
を防止できる。
【0027】また、あらかじめ冷却器を配置して発泡断
熱材を発泡するものはこの冷却器の配管を用いて静電気
を外部へ導くものであるので、別途アース手段が必要な
く簡単にアースして、静電気による爆発を防止できる。
【0028】さらに、導電性塗料に変わって導電性のフ
ィルムを用いても同様に静電気を外部へ導くことがで
き、内箱の壁面への導電部材の張り付けも簡単に行える
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断熱箱体の縦断面
【図2】本発明の第2の実施例を示す断熱箱体の縦断面
【図3】本発明の第3の実施例を示す断熱箱体の縦断面
【図4】本発明の第4の実施例を示す断熱箱体の縦断面
【符号の説明】
1 断熱箱体 2 外箱 3 内箱 4 発泡断熱材 7 導電性塗料 8 冷却器 9 配管 10 フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 (72)発明者 高林 静男 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (72)発明者 堂本 秀昭 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−140216(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の内箱の壁面と金属製の外箱
    の壁面の間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を
    充填してなる断熱箱体において、内箱の壁面を導体と
    し、前記外箱壁面とを電気的に同電位にして発泡してな
    ることを特徴とする断熱箱体。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製で前端に外向きのフランジを
    備えた内箱と、金属製で前端に前記内箱のフランジと当
    接する内向きのフランジを備えた外箱と、両箱の壁面間
    にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を充填してな
    るものにおいて、内箱の壁面に導電性塗料を塗布し、こ
    の導電性塗料を前記内箱のフランジの外箱のフランジと
    当接する面まで塗布し、前記外箱壁面と内箱壁面とを電
    気的に同電位にして発泡してなることを特徴とする断熱
    箱体。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の内箱の壁面と金属製の外箱
    の壁面の間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を
    充填してなる断熱箱体において、内箱の壁面に導電性塗
    料を塗布し、かつ、断熱材充填前に前記内箱内に冷却器
    を配置して、この冷却器の配管を内箱から外箱外へ延出
    するとともに、この配管と前記導電性塗料とを電気的に
    接続してなることを特徴とする断熱箱体。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製で前端に外向きのフランジを
    備えた内箱と、金属製で前端に前記内箱のフランジと当
    接する内向きのフランジを備えた外箱と、両箱の壁面間
    にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を充填してな
    るものにおいて、内箱の壁面に導電性のフィルムを設
    け、このフィルムと前記外箱のフランジとを当接し、前
    記外箱壁面と内箱壁面とを電気的に同電位にして発泡し
    てなることを特徴とする断熱箱体。
  5. 【請求項5】 合成樹脂製の内箱の壁面と金属製の外箱
    の壁面の間にハイドロカーボンを発泡剤とした断熱材を
    充填してなる断熱箱体において、内箱の壁面に導電性の
    フィルムを設け、かつ、断熱材充填前に前記内箱内に冷
    却器を配置して、この冷却器の配管を内箱から外箱外へ
    延出するとともに、この配管とフィルムとを電気的に接
    続してなることを特徴とする断熱箱体。
JP5284804A 1993-11-15 1993-11-15 断熱箱体 Expired - Fee Related JP2651110B2 (ja)

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JPH07137046A JPH07137046A (ja) 1995-05-30
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