JP2651086C - - Google Patents

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JP2651086C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光の励起により光増幅作用を示す光導波路を用
いて、伝送損失の補償、受信感度の改善をはかるための光増幅システムに関する
。 【0002】 【従来の技術】光CATVシステム、光線路の切り替えなどに適用することので
きる光増幅手段として、光増幅作用のある光ファイバを利用する光増幅システム
がすでに開発されており、実用化の段階に至っている。このような光増幅システ
ムに関して、コアにエルビウム(Er)が添加された石英系シングルモード光フ
ァイバを光増幅器として用いた場合、1.55μm帯の光が増幅できると報告さ
れている。 【0003】上述した光増幅システムは、図9に例示されているように、光励起
するための励起光源31と、光信号および励起光を合波するための合波器32と
、コアに希土類元素が添加された光ファイバ33とを備え、これに光アイソレー
タ34が付加されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般に、図9に例示された光増幅システムは、
励起光を光ファイバ33内に導入することにより光ファイバ33内の励起準位が
高められ、この高められた準位が元にもどるときに、光ファイバ33内に導かれ
た光信号を増幅する。このような光増幅システムは、利得が高く、応答速度がき
わめて速いために、超高速の伝送に適応することができる。しかしながら、光フ
ァイバ33内に励起光を導入し続けた状態において、数ミリ秒以上の長い間、光
信号が光ファイバ33内に存在しないときは、前記励起準位が高められた状態で
蓄積し、この状態のときに、光信号が光ファイバ33内に導かれると、高い増幅
率で光信号を増幅するという特性をもつ。このために、光信号が長い間光ファイ
バ33内に入力されない状態が続き、その直後に光信号が光ファイバ33内に入
力されると、光信号は、きわめて高い増幅率で増幅され、かつ、強烈な光パルス
となって発生し、後続システムの破壊、飽和などを惹き起こす。 【0005】図10の(A)(B)は、従来の光増幅システムが線路切替システ
ムに適用されたときの波形を示している。図10の(A)に示す増幅前の波形は
、図10の(B)に示す増幅後の波形を参照して明らかなように、信号の立ち上
がり部分が増幅されて強烈なパルスを生じている。 【0006】本発明はこのような技術的課題に鑑み、入力光信号の波形に依存し
ない光増幅特性をもつ光増幅システムを提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本発明は、所期の目的を達
成するために、光増幅用の光導波路を含む光増幅ユニットを備え、光導波路が励
起光の供給を受けたときに発生する光導波路内の光増幅作用により、光導波路内
を伝送している光信号を増幅し、且つ光導波路内に励起光を供給し続けた状態で
光信号が光導波路内に入力されない状態が続き、その後に信号が光導波路内に入
力されたとき、出力側から強烈な光パルスを発生するように動作する光増幅シス
テムにおいて、光信号が光導波路内に入力されていないときは、励起光が光導波
路内に供給されず、光信号が光導波路内に入力されたときに、励起光が光導波路
内に供給されることを特徴する。 【0008】上記において光増幅の応答性を高めるためには、請求項2に記載さ れているように、補助用の励起光が光導波路内に供給されていることが望ましい
。 【0009】上記における光増幅ユニットは、請求項3に記載されているように
、光増幅用の光導波路、励起光を光導波路内に供給するための合波器、励起光を
発生させるための励起光源、および、励起光源を駆動させるための駆動回路を含
んでおり、または、請求項4記載されているように、光増幅用の光導波路、光導
波路内への励起光の供給をオン、オフするためのを光スイッチ、励起光を発生さ
せるための励起光源、および、励起光源を駆動させるための駆動回路を含んでい
る。これら光増幅ユニットの駆動回路、光スイッチには、光信号を検出し、その
検出信号を入力するための光検出器が接続されている。 【0010】上述のごとく光増幅の応答性を高めるためには、請求項5に記載さ
れているように、光増幅ユニットの励起光源にバイアス電源が接続され、または
、請求項6に記載されているように、光増幅ユニットが補助用の励起光源とその
駆動回路をも含み、または、請求項7に記載されているように、光増幅ユニット
の後段に、光信号と逆行して補助用の励起光を光導波路内に入力するすための光
励起用補助ユニットが接続され、または、請求項8に記載されているように、光
増幅ユニットの前段に、定常起動型の光増幅用補助ユニットが接続される。 【0011】請求項9に記載された本発明は、所期の目的を達成するために、光
増幅用の光導波路を含む光増幅ユニットを備え、かつ、光導波路が励起光の供給
を受けたときに発生する光導波路内の光増幅作用により、光導波路内を伝送して
いる光信号を増幅するための光増幅システムにおいて、光導波路内が常に励起光
の供給を受けて定常的に励起されており、光信号が光導波路内に入力されていな
いときは、ダミー信号光が光導波路内に供給され、光信号が光導波路内に入力さ
れたときはダミー信号光が光導波路内に供給されないことを特徴とする。 【0012】請求項9に記載された光増幅システムの場合、請求項10に記載さ
れているように、光増幅ユニットが、光増幅用の光導波路、励起光を光導波路内
に供給するための励起光源、および、励起光源を駆動させるための駆動回路を含
んでおり、光増幅ユニットの前段に光スイッチを介してダミー信号光源が接続さ
れている。 【0013】 【作用】請求項1に記載された本発明光増幅システムの場合、光信号が光導波路
内に入力されたときのみ、励起光が光導波路内に供給され、光信号が光導波路内
に入力されないとき、励起光は光導波路内に供給されない。このようにして光導
波路内に供給される励起光は、光信号が光導波路内に入力された後、微小時間の
遅れをともなって光導波路内に供給されるので、光導波路内に入力された光信号
の立ち上がり時に光導波路内での光増幅が起こらず、光増幅特性が光信号の波形
に依存しない。 【0014】上記光増幅システムにおいて、補助用の励起光が光導波路内に供給
されている場合、本格的な励起光が光導波路内に入力されたときに、光導波路内
が高い励起状態になるので、動作の安定性、応答性がより高まる。 【0015】請求項9に記載された光増幅システムの場合、定常的に励起されて
いる光導波路内に光信号が入力されてないとき、光導波路内にダミー信号光が供
給され、定常的に励起されている光導波路内に光信号が入力されたとき、ダミー
信号光は光導波路内に供給されない。すなわち、光増幅システムの光導波路は、
光信号が入力されていないときにダミー信号光を増幅して飽和領域で動作してい
るから、ダミー信号光に代わって光信号が入力されたときも、通常の状態で動作
する。したがって、この光増幅システムによるときも、光信号の立ち上がり部分
に対して応答しなくなる。 【0016】 【実施例】はじめに、図1に例示された光増幅システムを説明する。図1に例示
された光増幅システムは、光分波器1から、光伝送路2、光合波器4、光導波路
5を経て光アイソレータ9にわたる光伝送系と、光分波器1から、光伝送路3、
光検出器6、駆動回路7、励起光源8を経て光合波器4にわたる光電変換系とを
含んでおり、光合波器4、光導波路5、駆動回路7、励起光源8などが、光増幅
ユニット10を構成している。 【0017】上記において、光分波器1は、たとえば、信号光を1:20の割合
で分波するためのビームスプリッタからなる。光伝送路2、3は、たとえば、コ
ア、クラッドを備えた石英系の被覆光ファイバからなる。光合波器4は、信号光
と励起光とを合波するための光カプラ、たとえば、WDF(Wave Division Modul
e) からなる。光増輻用の光導波路5は、コア、クラッドを備えた石英系あるいはフ
ッ化物系のシングルモード光ファイバからなり、これの外周がプラスチックで被
覆されている。光導波路5のコアは、一例として、石英系またはフッ化物系のホ
ストガラスにEr(エルビウム)、Nd(ネオジウム)のごとき希土類元素が添加
されたものからなり、その他の添加物として、Be(ベリリウム)のごときアル
カリ土類元素、YAG(イットリウム−アルミニウム−ガーネット合金)の酸化
物、YLF(イットリウム−ランタノイド−フッ素合金)の酸化物、遷移金属イ
オンなどの一つ以上を含んでいることがある。光導波路5のコアは、他の一例と
して、Er、NdなどがドープされたZBLAN(ZrF4−BaF2−LaF3
−AlF3−NaF)系のフッ化物ガラスからなり、さらに、他の一例として、
BaF2 、AlF3 、NdF3 などを含むフッ化物系のガラスからなる。光導波
路5のクラッドも、既述のドープ成分を含む石英系またはフッ化物系のガラスか
らなるが、このクラッドの場合は、自明のとおり、コアよりも屈折率が低い。検
出器6は、たとえば、周知のフォトダイオード(PD)からなり、駆動回路7は
、一例として、商用電源を含む電気回路からなる。励起光源8は、0.8μm帯
、0.98μm帯、または、1.48μm帯のごとく、必要な波長の光を発振す
るための半導体レーザからなる。光アイソレ−タ9としては、たとえば、反射な
どに起因した増幅器(光導波路5)の発振現象を抑制するために、偏波無依存型
の光学素子が用いられる。 【0018】図1に例示された光増幅システムの場合、以下に述べるようにして
光信号が増幅される。図1において、入力光信号sが光分波器1を介して二つの
光信号s1 、s2 に分波され(s1 :s2 =20:1)、これらの光信号s1 、s
2 が二つの光伝送路2、3に入力されたとき、一方の光伝送路2を伝送する入力
光信号s1 は光合波器4を経由して光導波路(Er3+ドープト光ファイバ)5内
に入り、他方の光伝送路3を伝送する制御光信号s2 は、光検出器6により電気
信号に変換されて駆動回路7に入力される。駆動回路7は、光検出器6からの電
気信号が入力されたときオンとなって励起光源8を駆動(点灯)させるが、光検
出器6からの電気信号が入力されないオフのとき、励起光源8を駆動させない。 【0019】上記において、オンとなった駆動回路7が励起光源8を点灯させた とき、励起光源8からの励起光が、光合波器4を経由して光導波路5内に入力さ
れる。このとき、励起電子の緩和時間が約10msであるために、光増幅システ
ムはその緩和時間分だけ遅れて作動する。必要ならば、駆動回路7にて光増幅シ
ステムに遅延をかける。図1に例示された光増幅システムは、このように作動す
るため、光導波路5内に入る光信号の立ち上がり時に光信号s1 を光増幅せず、
その立ち上がり後のわずかの遅れで光信号s1 を増幅する。したがって、かかる
光増幅システムは、既述の問題を惹き起こすことなく所定の光増幅を行なう。 【0020】図2は、図1に例示された光増幅システムが線路切替システムに適
用されたときの増幅前の波形を示している。図2と前記図10(B)との対比で
明らかなように、図1の光増幅システムによるときは、入力光信号の立ち上がり
に応答せずに光増幅されている。 【0021】図3は、図1に例示された光増幅システムの変形例を示している。
この図示例では、光導波路5による光増幅の応答性を高めるために、光増幅ユニ
ット10の励起電源7にバイアス電源11が接続されている。このようにした場
合、励起光源8は、光信号s2 が入力されない駆動回路7のオフ状態でも、バイ
アス電源11からのバイアス電流を受けて、低レベルで定常的に光増幅を可能に
しているから、光信号s2 による励起光の時間遅れが生じても、バイアス電源1
1にて事前に励起しておいた励起エネルギにより、光導波路5が光信号s1 を即
座に光増幅する。したがって、この例の場合、光信号s1 の立ち上がり時に光増
幅しないのはもちろん、光導波路5の高励起状態に依存して、光増幅システムの
応答性がより高まる。なお、上記のごとく励起光源8にバイアスをかけたときに
発生する補助的な励起光は、主たる励起光と波長が同一または近似しているが、
光導波路5を弱い励起状態にするために、主たる励起光よりも低出力である。 【0022】つぎに、図4に例示された光増幅システムを説明する。図4に例示
された光増幅システムの場合、基本となる技術的事項は、図1のものと同じであ
るが、光増幅ユニット10が光スイッチ12を有する点、光検出器6が光スイッ
チ12に接続されている点が、図1のものと異なる。 【0023】図4に例示された光増幅システムの場合、励起光源8は駆動回路7
を介して点灯されており、光検出器6は、入力光信号sのないとき、光スイッチ 12をオフにしている。上記において、入力光信号sが光分波器1を介して二つ
の光信号s1 、s2 に分波され、これらの光信号s1 、s2 が各光伝送路2、3
に入力されたとき、一方の光伝送路2を伝送する入力光信号s1 は、光合波器4
を経由して光導波路5に入射され、他方の光伝送路3を伝送する制御光信号s2
は、光検出器6により電気信号に変換されて、光スイッチ12に入力される。光
検出器6からの制御光信号s2 を受けてオンとなった光スイッチ12は、励起光
源8からの励起光を光合波器4より光導波路5へと入力させる。この場合も、制
御光信号s2 を介して光検出器6が動作し、光検出器6からの検出信号にて光ス
イッチ12が切り替わる分だけ、励起光が入力光信号s1 よりも遅れて光導波路
5に入力される。したがって、図4に例示された光増幅システムも、光導波路5
に入力された光信号s1 の立ち上がり時にこれを増幅せず、その立ち上がり後の
わずかの遅れで光信号s1 を増幅するから、既述の問題を惹き起さない。 【0024】図5は、図4に例示された光増幅システムの変形例を示している。
図5に例示された光増幅システムの場合、光導波路5での光増幅の応答性を高め
るために、光増幅ユニット10が、補助用の励起光源13とその駆動回路14を
も含み、これらが光合波器4と光スイッチ12との間に介在されている。この例
の場合も、光導波路5は、通常の使用よりも低い出力で駆動している励起光源1
3を介して常に弱い励起状態に保持されているから、光信号s1 が光導波路5に
入力され、光信号s2 に基づく光スイッチ12のオンにより、励起光源8から所
定の励起光が光導波路5に入力されたとき、光導波路5は、図3の例と同様に、
高い励起状態になる。なお、励起光源13から発生される補助的な励起光は、前
述したと同様、主たる励起光よりも低出力である。 【0025】つぎに、図6に例示された光増幅システムを説明する。図6に例示
された光増幅システムの場合、光分波器1、光検出器6、光増幅ユニット10な
どについては、図1または図4に例示したものと同じであるが、光増幅ユニット
10の後段に、光合波器15、励起光源16、駆動回路17を含む光励起用補助
ユニット18が接続されている点が、図1、図4に例示したものと異なる。図6
における光合波器15、励起光源16、駆動回路17などは、既述のものと同一
またはこれらに準ずるが、励起光源16は、光導波路5を常に弱い励起状態に保 持するためのものであり、光合波器15は、これの入射方向が信号光の伝わる方
向と逆になる。 【0026】図6に例示された光増幅システムの場合、光増幅ユニット10は、
制御信号光s1 に基づき、図1または図4を参照して述べたと同様に動作する。
この光増幅システムでも、光導波路5が通常の使用よりも低い出力で駆動してい
る励起光源16を介して常に弱い励起状態に保持されているから、図3、図5の
例と同様に、高い励起状態になる。 【0027】図6に例示された光増幅システムの変形例として、光励起用補助ユ
ニット18が光増幅ユニット10の前段に接続されることがある。この場合、光
合波器15入射方向は、信号光の伝わる方向と同じになる。 【0028】つぎに、図7に例示された光増幅システムを説明する。図7に例示
された光増幅システムも、光分波器1、光検出器6、光増幅ユニット10などに
ついては、図1または図4に例示したものと同じであるが、光増幅ユニット10
の前段に、光合波器19、光導波路20、励起光源21、駆動回路22を含む光
増幅用補助ユニット23が接続されている点が、図1、図4に例示したものと異
なる。図7における光合波器19、光増幅用の光導波路20、励起光源21、駆
動回路22などは、既述のものと同一またはこれらに準ずるが、励起光源16は
、光導波路5を常に弱い励起状態に保持するためのものである。 【0029】図7に例示された光増幅システムの場合、入力光信号sが光分波器
1を介して二つの光信号s1 、s2 に分波され、これらの光信号s1 、s2 が二
つの光伝送路2、3に入力されたとき、一方の光伝送路2を伝送する入力光信号
s1 は、光合波器19、光導波路20、光合波器4を経由して光導波路5内に入
り、他方の光伝送路3を伝送する制御光信号s2 は、光検出器6により電気信号
に変換されて光増幅ユニット10の駆動回路7または光スイッチ12に入力され
る。 【0030】図7に例示された光増幅システムの変形例として、光増幅用補助ユ
ニット23が光増幅ユニット10の後段に接続されることがあり、この場合の光
合波器19は、これの光入射方向が信号光s1の伝送方向に対して逆向きとなる
。 【0031】つぎに、図8に例示された光増幅システムを説明する。図8に例示 された光増幅システムは、光分波器1から、光伝送路2、光スイッチ24、光導
波路5を経て光アイソレータ9にわたる光伝送系と、光分波器1から、光伝送路
3、光検出器6、光スイッチ24にわたる光電変換系とを含み、光スイッチ24
にダミー信号光源25が接続されている。この場合、光導波路5、励起光源8、
駆動回路7などが、光増幅ユニット10を構成しており、光スイッチ24、ダミ
ー信号光源25、駆動回路26などが、光ダミーユニット27を構成している。
ダミー信号光源25は、駆動回路26を介して励振されたときに、信号光sに相
当する波長のダミー信号光または信号光sに近似した波長のダミー信号光を、パ
ルス光または連続光として発生することができる。 【0032】図8に例示された光増幅システムの場合、光導波路5内は、励起光
源8を介して定常的に励起されている。上記光増幅システムに信号光sが入力さ
れてないとき、光スイッチ24が接点a、cを閉じているので、ダミー信号光源
25からのダミー信号光s3 が、光スイッチ24を介して光導波路5内に供給さ
れる。したがって、たとえば、100KHビット以上の信号光sが、数ミリ秒以
上の長い間ないとき、光導波路5は、ダミー信号光s3 を増幅しつつ飽和領域で
の動作を維持する。上記光増幅システムに信号光sが入力されたとき、光信号s
が光分波器1を介して二つの光信号s1 、s2 に分波され、これらの光信号s1
、s2 が二つの光伝送路2、3を伝わる。以下、光伝送路3を伝送する制御光信
号s2 が光検出器6により電気信号に変換されて光スイッチ24に入力されたと
き、光スイッチ24がこれに基づく切替動作により接点b、cを閉じるので、光
伝送路2を伝送する入力光信号s1 は、かかるスイッチ切り替えと同時、すでに
励起状態にある光導波路5内に入り、ここで増幅される。すなわち、図8に例示
された光増幅システムの場合、光信号sのないときに光導波路5がダミー信号光
s3 を増幅して飽和領域で動作しているから、ダミー信号光s3 に代わり光信号
s1 が入力されたときも、光導波路5が通常の状態で動作する。したがって、こ
の光増幅システムも、光信号s1 の立ち上がり部分に対して応答しない。 【0033】図8に例示された光増幅システムの変形例として、光ダミーユニッ
ト27が光増幅ユニット10の後段に接続されることがある。この場合の光ダミ
ーユニット27は、信号光s1 の伝送方向に対して逆向きに光を入射させるため の光合波器(前例と同じ)を介して、光増幅ユニット10の後段に接続される。 【0034】本発明に係る光増幅システムの場合、たとえば、光導波路5内の蛍
光物質を励起する手段として、よく知られているバックワード励起、両側励起な
どを採用することもできる。本発明におけるその他の実施例として、たとえば、
信号光sと励起光とを光増幅ユニット10に入力させる光増幅システムにおいて
、信号光sを励起光よりも遅らせて光導波路5に入力させることがある。本発明
に係る光増幅システムにおいて、光信号が光導波路内に入力されていない状態と
は、既述の説明で明らかなとおり、信号光が途絶えた場合、または、先行する信
号光と後続する信号光との入力間隔が一定時間を越える場合をいう。 【0035】 【発明の効果】本発明に係る光増幅システムの場合、入力される光信号の立ち上
がり時に光増幅が起こらず、光増幅特性が光信号の波形に依存しないので、後続
システムの破壊、飽和などを惹き起こすことがなく、したがって、安全かつ安定
した光増幅システムとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る光増幅システムの第一実施例を示したブロック図である。 【図2】本発明に係る光増幅システムの光増幅特性を示した図である。 【図3】第一実施例の変形例を示したブロック図である。 【図4】本発明に係る光増幅システムの第二実施例を示したブロック図である。 【図5】第二実施例の変形例を示したブロック図である。 【図6】本発明に係る光増幅システムの第三実施例を示したブロック図である。 【図7】本発明に係る光増幅システムの第四実施例を示したブロック図である。 【図8】本発明に係る光増幅システムの第五実施例を示したブロック図である。 【図9】従来の光増幅システムを示したブロック図である。 【図10】(A)は、従来の光増幅システムにおいて光信号を増幅する前の波形を
示した図、(B)は、従来の光増幅システムにおいて光信号を増幅した後の光増幅
特性を示した図である。 【符号の説明】 1 分波器 2 光伝送路 3 光伝送路 4 光合波器 5 光導波路 6 光検出器 7 駆動回路 8 励起光源 9 アイソレータ 10 光増幅ユニット 11 バイアス電源 12 光スイッチ 13 励起光源 14 駆動回路 15 光合波器 16 励起光源 17 駆動回路 18 光励起用補助ユニット 19 光合波器 20 光導波路 21 励起光源 22 駆動回路 23 光増幅用補助ユニット 24 光スイッチ 25 ダミー信号光源 26 駆動回路 27 光ダミーユニット s 光信号 s1 分割された光信号 s2 分割された光信号 s3 ダミー信号光

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光増幅用の光導波路を含む光増幅ユニットを備え、光導波路が励
    起光の供給を受けたときに発生する光導波路内の光増幅作用により、光導波路内
    を伝送している光信号を増幅し、且つ光導波路内に励起光を供給し続けた状態で
    光信号が光導波路内に入力されない状態が続き、その後に光信号が光導波路内に
    入力されたとき、出力側から強烈な光パルスを発生するように動作する光増幅シ
    ステムにおいて、光信号が光導波路内に入力されていないときは、励起光が光導
    波路内に供給されず、光信号が光導波路内に入力されたときに、励起光が光導波
    路内に供給されることを特徴とする光増幅システム。 【請求項2】 補助用の励起光が光導波路内に供給されている請求項1記載の光
    増幅システム。 【請求項3】 光増幅ユニットが、光増幅用の光導波路、励起光を光導波路内に
    供給するための合波器、励起光を発生させるための励起光源、および、励起光源
    を駆動させるための駆動回路を含み、光増幅ユニットの駆動回路には、入力光信
    号を検出するための光検出器が接続されている請求項1記載の光増幅システム。 【請求項4】 光増幅ユニットが、光増幅用の光導波路、光導波路内への励起光
    の供給をオン、オフするための光スイッチ、励起光を発生させるための励起光源
    、および、励起光源を駆動させるための駆動回路を含み、光増幅ユニットの光ス
    イッチには、入力光信号を検出するための光検出器が接続されている請求項1記
    載の光増幅システム。 【請求項5】 光増幅ユニットの励起光源にバイアス電源が接続されている請求
    項3または請求項4記載の光増幅システム。 【請求項6】 光増幅ユニットが、補助用の励起光源とその駆動回路をも含んで
    いる請求項3または請求項4記載の光増幅システム。 【請求項7】 光増幅ユニットの後段に、光信号と逆行して補助用の励起光を光
    導波路内に入力するための光励起用補助ユニットが接続されている請求請求項3
    または請求項4記載の光増幅システム。 【請求項8】 光増幅ユニットの前段に、定常起動型の光増幅用補助ユニットが
    接続されている請求項3または請求項4記載の光増幅システム。 【請求項9】 光増幅用の光導波路を含む光増幅ユニットを備え、光導波路が励
    起光の供給を受けたときに発生する光導波路内の光増幅作用により、光導波路内
    を伝送している光信号を増幅するための光増幅システムにおいて、光導波路内が
    常に励起光の供給を受けて定常的に励起されており、光信号が光導波路内に入力
    されていないときは、ダミー信号光が光導波路内に供給され、光信号が光導波路
    内に入力されたときは、ダミー信号光が光導波路内に供給されないことを特徴と
    する光増幅システム。 【請求項10】 光増幅ユニットが、光増幅用の光導波路、励起光を光導波路内
    に供給するための励起光源、および、励起光源を駆動させるための駆動回路を含
    んでおり、光増幅ユニットの前段に、光スイッチを介してダミー信号光源が接続
    されている請求項9記載の光増幅システム。

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