JP2649288B2 - 点滅ライト付き履物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 背景 1.発明の分野 本発明は、一般的には履物に関し、より詳細には、着
用者を目立たせるべく点滅するライトを備える履物に関
する。

2.関連技術の説明 履物の分野では、種々の理由から、例えば照明が暗い
状況下で着用者が見たり、または見られたりできるよ
う、または、ある種の興行イベント中に、特殊効果を発
揮するよう、靴、ブーツ、サンダルおよび同等品に、電
気的な照明装置を内蔵させることは、従来から行われて
いる。

このタイプの履物の簡単な例は、光源例えば白熱球、
ネオン管または発光ダイオード（LED）と、ポータブル
電源例えばバッテリーと、手動のオンオフスイッチと、
これら３つの部品を直列に接続する電気回路を備え、こ
れら部品をすべては、一般的に履物の底またはかかと内
に設けられている。

これらの例は、米国特許第2,931,893号におけるビ
ー．エリアス外のサンダル、米国特許第4,253,253号に
おけるエー．マコーミックのハイヒールシューズ、およ
びドイツ特許出願第3343−897−Ａ号におけるダブリュ
ー．パーデによって開示されたドレスシューズ用ヒール
に見いだすことができる。

これまでの、より複雑な照明付き履物に対する開発努
力は、靴内に着用者の足があるかないかにより、また
は、歩行中またはランニング中に着用者の足が接地する
かにより、照明回路をオンオフするよう、スイッチング
することに向けられていた。

着用者の足が靴内に挿入されると、照明回路がオンに
切り替えられる前者の例としては、エム．ディケンズ外
に付与された米国特許第3,008,038号における室内ばき
およびジェー，デニース外によるオランダ特許出願第8,
005,050号に記載のハイヒールがある。後者は、周辺光
が明るい条件下では照明回路を自動的に除勢する手段も
含む。

靴の靴底に配置されたスイッチにより附勢され、着用
者の足が接地する際、着用者の足の下面からスイッチに
加わる圧力により作動する履物用の照明回路の例は、エ
イチ．デュバルに付与された米国特許第3,800,133号；
アール．レイハートに付与された米国特許第4,014,115
号；ピー．ロンディーニに付与された米国特許第5,052,
131号；イー．エイブラモビッチ外によるベルギー特許
出願第570,614号に見いだすことができる。エー．ハイ
スター外による欧州特許出願第335,467A号には、空気圧
作動式スイッチを含むより巧妙な例が記載されている。

靴の靴底に配置されたスイッチにより附勢され、靴が
設置する際に地面によりスイッチにかかる圧力によって
作動する履物用照明回路の例は、ジェー．デ・メロリス
外に付与された米国特許第1,933,243号；ジェー．ロッ
クに付与された米国特許第3,070,907号；エー．ペレン
ガリスに付与された米国特許第4,128,861号；エー．パ
ウエル外に付与された米国特許第4,130,951号およびジ
ェー．ジョーダンに付与された英国特許第444,392号に
見いだすことができる。

履物の角度位置により附勢される照明回路を含む履物
の例としては、いずれもエー．ダナ３世に付与された米
国特許第3,893,247号および第4,158,922号、およびエ
ヌ．ロジャーズに付与された米国特許第4,848,009号が
ある。

最後のグループにおける３つの例は、重力勾配に対す
る靴の角度位置を検出し、特定の姿勢で回路を附勢する
ためのティルトスイッチすなわち水銀スイッチを含む。

これら例のうちの最初の２つでは、靴が所定の姿勢に
なっている限り、ライトはオンになり、第２の姿勢では
オフになる。いずれの引用例も、着用者の角度位置とは
無関係にそれぞれの回路を除勢するためのマスタースイ
ッチを必要とする。

最後の引用例は、スイッチが閉じられた後の所定時間
の間、照明回路をオフにし、スイッチが最初に開放され
次に再度閉じられるまで、オフ状態に維持される電子的
タイミングおよびラッチング回路を内蔵する。従って、
これら後者の例では、照明回路のオンオフ状態は、着用
者の角度位置、特に重力勾配に対するティルトスイッチ
の角度位置に応じて決まり、着用者の並進運動すなわち
地面に対する履物の位置とは無関係である。

対応する技術の上記各例の各々には、ある種の欠点が
ある。すなわち連続的にオン状態となっていることによ
り、間欠的にしかオンとならない装置と比して、より早
くバッテリーが消耗する傾向がある。

足が接地する時、または所定の角度位置にある時に限
ってオン、それ以外はオフとなる装置は、２つの理由か
らそれほど有効ではない。まず第１の理由として、履物
は地面より上にある時よりも、足が地面に載っている時
の方が、例えば草またはでこぼこ地形により、より見え
にくくなり、一般に光が地面より高くなればなるほど、
より遠くから光を認めることができる。

第２に、通常の歩行またはランニング活動中、履物す
なわち光源は、履物が地面に載っている時は一般に静止
しており、移動せず、履物が地面より上にある時に限り
移動する。２つの心理生理学的現象により、移動する光
は静的な光よりも容易に認識できる。

まず、静止した視界では、移動物体は静止物体よりも
内眼で容易に検出でき、第２に、適当な照明条件下で
は、光の移動点光源は肉眼（およびある種のカメラ）に
より、残像現象により、小さい移動点光源としてではな
く、点光源により、眼の瞳にペイントした光の大きな細
長い線として認識される。

本発明は、着用者の足が設置し、移動しなくなった時
にオフとなり、バッテリーの寿命を長くし、着用者の足
が地面から離れ、通常、移動する際にオンとなって、上
記の理由から着用者を見やすくした照明システムを含
む、履物のための簡単で経済的で信頼性のある技術を提
供することにより、従来技術の限界を克服し、かつ着用
者を見やすくしたものである。

発明の概要 本発明の新規な履物は、光源から発せられた光が履物
の外から視認できるように、履物に取り付けられた光
源、好ましくはLEDと、光源を付勢するよう履物内に配
置された電源すなわちバッテリーとを備えている。電源
は、電気回路によって光源に接続される。

通常は閉状態になっているが、所定のレベルの圧力ま
たは力が加えられると開き、圧力または力が所定のレベ
ルよりも低下すると閉状態に戻る、圧力検出スイッチま
たは力検出スイッチが、地面と着用者の足との間に位置
する履物の底、好ましくはヒール領域に取り付けられて
いる。このスイッチは、閉じた時に光源を電源に接続
し、開いた時に光源を電源から切り離し、回路内に接続
されている。よって、着用者の体重が靴底を介して地面
に加わると光源がオフになり、着用者が履物を地面から
持ち上げるとオンになるようになっている。

好ましい実施例では、履物には着用者の足によりスイ
ッチにかかる力のレベルを、製造中に調節したり、好ま
しいレベルにチューニングできるようにする、スイッチ
モデレータが設けられる。

別の好ましい実施例としては、履物の底の側壁に複数
の光源を取り付けるのに特に適し、底部分の側壁のマー
ジン部に対する所定位置に光源を取り付け、保持し、更
に光源を照明回路のバランス部に電気的に接続するよ
う、好適に働く光源マウントおよびコネクタアセンブリ
を設けることができる。

更に別の好ましい実施例では、バッテリーはメンテナ
ンスが便利となるように、靴の外側からプラグイン式に
交換可能となっており、光源が単方向性、すなわちLED
の場合のように、一方の極性の印加電圧のみに応答自在
である場合、このプラグインの特徴は、便利な照明回路
の「無効スイッチ」としても働く。すなわち使用しない
場合には着用者がバッテリーを取り出し、極性が逆とな
る状態に再度プラグインするだけで照明回路を除勢する
手段として働くようにする。

本発明の好ましい実施例の下記の詳細な説明を、特に
添付した図面を参照して説明を検討すれば、本発明の履
物をよりよく理解でき、更にそれに付随する利点もより
理解できると思う。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の新規な照明システムを内蔵する履
物、すなわち運動靴の背部斜視図である。

図２は、図１に示された靴に含まれる照明回路の部分
略図である。

図３は、靴の中心線を通る長手方向断面を示し、更に
着用者のかかとがスイッチをオフ状態に作動させるよう
になる矢印方向に、スイッチに対し力を加えている状態
を示す、図１の靴のかかと領域の部分断面図である。

図４は、着用者のかかとがスイッチを常閉状態に復帰
させるような矢印方向に、スイッチから力を除く状態に
なっていることを除けば、図３に類似する図である。

図５は、一部を切り欠き、本発明の照明部分の細部を
示すように分解した、図１に示した靴の拡大部分背部斜
視図である。

好ましい実施例の詳細な説明 図１は、本発明を容易に適用できるある種の履物、す
なわち運動靴１を示す。近年、このような履物は販売が
非常に増加した。すべての年齢の着用者にとっては、歩
行、ランニングおよびジャンプを行う運動、例えばバス
ケットボール、フットボール、サッカー、野球、テニト
等のみならず、作業時、家庭内および路上でのカジュア
ルウェアのためのものとして望まれている。

図面に示されている運動靴１はかかる履物の例であ
り、つま先、甲、側面、踝およびかかと上部を含む着用
者の足の上部表面を囲む上部部分２を含んでいる。この
運動靴は、足の甲の表面に載る舌革を含むだけでなく、
着用者の足に靴をフィットさせるのに使用される部品、
例えば締めひも３、ストラップまたはその他の機構を含
むことができる。

上部部分には、一般に軟質の薄い可撓性の強いシート
材料、例えば革、布または人造材料またはこれらの組み
合わせから製造され、通常、靴の部品とバランスをとっ
て組み立てられる前に靴型上で縫い合わされ、仕上げら
れる。この仕上げ作業を容易とするため、上部部分は、
上部部分の下面の長さおよび幅にわたって広がり、下方
のマージン部に対する閉鎖手段として働くつり込みボー
ドすなわちライナー４（図５参照）を含むことができ
る。

上部部分２の下面には靴底部分５が取り付けられ、こ
の靴底部分５は、着用者の足の下方表面に接触すると共
に、足を地面および歩行時、ランニング時およびジャン
プ時のショックおよび衝撃から守るように、足を支持す
る。最新の運動靴では、この靴底部分は中間靴底部分６
を含むことが多く、この中間靴底部分は一般に弾性的な
衝撃吸収性発泡材料（ポリウレタン（PU）またはエチレ
ン酢酸ビニル（EVA））から成形され、靴底部分の一部
または全体にわたって延びるものとされる。

図示した実施例では、靴底部分５は、いわゆる「カッ
プソール」タイプの構造を含む。このことは、中間靴底
部分６の上部表面７は、２つの部分を取り付ける間、上
部部分２を受け入れる上を向いたカップ形状となるよう
に形成されることを意味し、中間靴底のカップの側壁８
は足の増大側方支持体のための上部部分上に重なり、こ
れに付着し、更に上部部分との接着力を増すように、上
方に延びていてもよい。

従って、中間靴底の上部表面７はつり込みボードすな
わちライナー４およびオプションとしてのパッド材料で
製造された中敷（図示せず）（これは、つり込みライナ
ー４の上方であって、足の下方に位置する上部部分の底
に密着して支持される）を介して、着用者の足を支持す
るための「フットベッド」を構成する。

一般的な中間靴底材料は、比較的早く摩耗する傾向が
あるので、中間靴底部分６には、通常その下面に外側靴
底層９が設けられる。この外側靴底層９は、地面に当接
し、ほとんどの運動に伴うこすれおよび摩耗に耐えるの
みならず、接地摩擦力を増している。代表的な外側靴底
材料としては、種々のタイプの（天然および人造の）ゴ
ムのみならず、ある種のポリウレタンがある。

従って、図面に示されている代表的な運動靴１では、
着用者の足の下面と地面との間に位置する積層構造体
は、上から順に、中敷（図示せず）と、つり込みボード
すなわちライナー４と、上部表面７を構成するフットベ
ッドを備えた中間靴底部分６と、外側靴底層９とを含
む。

上記運動靴１と関連して、図５に分解した状態で詳細
に示されているのは、本発明の要旨である照明システム
10の好ましい実施例である。このシステム10は、光源12
から発せられた光を、靴の外で見ることができるよう
に、靴１内に配置された少なくとも１つの光源12を含
む。

図示した実施例では、複数の、例えば３つのかかる光
源12が示されており、この光源は靴の靴底部分５内に、
その横方向側壁に隣接して配置され、靴底部分の側壁を
通って、この光源から放出される光が、靴の中心側面か
ら靴の後方面にわたり、靴の横方向側面まで延びる円弧
全体にわたって見ることができるように、靴のかかとの
回りに横方向に列状に隔置されて配置されている。

側壁の材料が不透明である場合、光源12と一致する開
口を側壁に設け、側壁を通してこれら光を見ることがで
きるようにしなければならない。しかし、図示の好まし
い実施例では、靴底部分の側壁は、外側靴底層９のセグ
メントの上方に重なる延長部を含むように形成されてお
り、このセグメントは光源を見ることができるように透
明または半透明の材料から製造されているので、このよ
うな開口を設けることは不要である。

この種の構造体では、光源の１つから放出される光は
外側靴底層における光の拡散のため、不明瞭でない光源
からの光よりも強度が弱い。しかし拡散した光は層全体
にわたって拡散する性質があり、これによって層全体が
照明されるように見えるので、このような効果は必ずし
も好ましくないことではない。

図示した履物の例の靴底部分５には光源12が配置され
ているが、この光源は良好な効果を発揮するよう、靴の
他の場所、例えば上部部分２に位置していてもよい。

実施例では、光源12の好ましい例として、発光ダイオ
ード（LED）が示されているが、当業者であれば良好な
効果を発揮するため、他の光源、例えば白熱球またはガ
ス放電管も用いることできると認識できるよう。LEDは
小形で安価で、構成が簡単であり、他のタイプの光源と
比較して、発生する光量に対してより少量のパワーしか
消費しないので好ましい。

当然ながら、LEDにもある種の欠点がある。その１つ
は、現時点ではある種色の光、例えば赤、緑または黄色
しか発色できず、白色は発光できないことである。他の
欠点は、単方向特性に関連する。すなわちLEDは、作動
するにはLEDのリード線の両端が所定の極性の電圧が加
わっていなければならず、逆方向のバイアスがかけられ
ると、発光しないということである。しかし、この後者
の欠点は、下記により詳細に述べるように、「マスター
スイッチ」または「除勢スイッチ」の機能を達成する上
での、良好な利点となり得る。

図２には、図５に細部を示した照明システム10の部分
略図が示されている。この略図に示すように、照明シス
テム10は、光源12を附勢するための電源14例えばバッテ
リーと、電源を光源に電気的に接続するための回路手段
15、16および17と、電源と光源とを所望の態様で選択的
に接続するためのスイッチ手段18とを更に含んでいる。

本発明の好ましい実施例では、スイッチ手段18は、上
記理由から、着用者の足が地面に触れている時は開き、
着用者の足が地面から離れている時は閉じて、この状態
を維持するように、選択的に応答自在となるように選択
されている。より詳細に説明すれば、スイッチ手段18
は、着用者の体重が靴の靴底部分５を介して地面に加わ
っている時は開き、着用者の体重が前記靴底部分を介し
て地面より上に離れている場合は閉じるように、作動的
に応答自在となっている。

かかる効果を達成するのに、力検出スイッチまたは圧
力検出スイッチ18が、スイッチ手段として選択されてい
る。このスイッチは、着用者の足と地面との間の履物の
靴底部分５内、好ましくは着用者の踵骨の直下の靴底部
分のヒール領域内に位置し、着用者の体重が歩行中、ラ
ンニング中またはジャンプ中に靴底部分を介して地面に
かかったり、地面から離間する際の足と地面の間にて、
スイッチにかかる圧力すなわち力の差を検出するように
なっている。

図示した好ましい実施例におけるように、履物の中間
靴底部分６が設けられている場合、スイッチ18をこの中
間靴底内のキャビティ20内に取り付けることが好まし
く、このキャビティは中間靴底部分の上部表面すなわち
フットベッド７、従って着用者の足の下面に向いて上方
に開いている。

当然ながら靴底部分５の底面のすぐ上にスイッチ18を
設け、同じスイッチング機能を行わせることも可能であ
るが、このような位置にスイッチ手段を設けることは、
製造上の観点から好ましいこととは考えられない。その
理由は、中間靴底のフットベッドは開いており、上部部
分２を靴底部分５に最終的に組みつける時点までの履物
組みつけ作業の間に、部品が挿入される可能性があるか
らである。

図示の実施例において、力検出スイッチ、すなわち圧
力検出スイッチ18は、多くの電気部品供給ハウスの棚か
ら取り出された状態で購入できるタイプの簡単な常閉形
機械式スイッチである。かかるスイッチは、一般に、金
属製の接点を含み、この接点は、スプリングまたは他の
弾性手段により接触状態（常閉）となっているか、また
は離間状態（常開）のいずれかとなるように押圧されて
いる。

かかるスイッチはピンすなわちボタンアクチュエータ
22を含むことができ、本発明の常閉スイッチの場合、ス
イッチの本体に対してアクチュエータを移動させてスイ
ッチをトリップすなわち開放するには、接点押圧手段に
よって生じる力と等しい所定のレベルを越える力または
圧力が、アクチュエータにかかることが必要である。当
然ながらこの力を除くと、アクチュエータはスイッチ本
体に対する通常の位置に復帰し、スイッチは常閉状態に
戻る。

当業者であれば、履物の靴底部分５における足の下面
に対するスイッチ手段18の垂直位置は比較的クリティカ
ルであることが認識できると思う。これは、スイッチの
アクチュエータ22の変位は、足に対する初期位置に応じ
て決まるからである。従って、スイッチ18が、キャビテ
ィ20において過度に高い位置に取り付けられていると、
履物の着用者の足にフィットするように靴紐を締め上げ
るだけで、着用者の足が地面に接触しているかどうかと
は無関係にスイッチが開き、光源がオフにされる可能性
がある。同様に、スイッチがキャビティ内の過度に低い
位置に取り付けられていると、着用者の体重または着用
者の足が地面に衝突する際の力とは無関係に、スイッチ
がオンすなわち閉じた状態のままになり、ライトが連続
してオンとなる可能性がある。

このような問題は、スイッチモデレータ24をスイッチ
18と着用者の足との間に介在させたことにより、大幅に
低減できることが判った。このスイッチモデレータは、
単に弾性材料から成る層であり、その厚さおよび硬度
は、異なる取り付け高さのみならず、異なる着用者の体
重に合わせて、スイッチの相対的圧力感度を制御し、チ
ューニングするように正確に制御し、調節できるように
なっている。このスイッチモデレータはスイッチの上方
で、かつ着用者の足の下方にてキャビティ20内に嵌合し
ており、弾性ポリマーセル状材料、例えばポリウレタン
発泡体かダイカットできる。

図２〜図５において、スイッチ手段18はスイッチの脚
15、16により、本発明の好ましい実施例の別の部品、す
なわち光源マウント、およびコネクタアセンブリ26に接
続した状態で示されている。このマウントおよびコネク
タアセンブリ26は、剛性の非導電性材料、例えばエポキ
シ−グラスファイバー複合体、ポリカーボネートまたは
射出成型された熱可塑性材料、例えばアセチル樹脂から
成るベース28を含む。１対の電気的に別個の導電層30
a、30b、好ましくは銅製のプレートがベース28の離間す
る両側の面に配置されている。

各導電層は、１対の相補的な電気コネクタの雌形半分
割体32a、32bを有し、これらの半分割体32a、32bはこれ
らの雌形半分割体にプラグインされ、上部部分２に延び
ている雄形コネクタ半分割体34a、34bの対により、回路
手段15、16、17のバランス部に導電表面のそれぞれを接
続するよう、それぞれの層に取り付けられている。

雌形コネクタ半分割体32aは、上部導電層30aから電気
的にアイソレートされており、スイッチ18の脚15の一方
に電気的に接続されている。スイッチの他方の脚16は上
部層30aに電気的に接続されており、スイッチングされ
た電力をこの層に戻すようになっている。

このように、マウントおよびコネクタアセンブリ26は
プラグインできるようになっていることにより、上部部
分２と靴底部分５において、照明システム10の部分を別
々に組み立て、後に上部部分と靴底部分とを互いに取り
付ける時点で、別個になっている電気部分を容易に組み
合わせできる。

図示した好ましい実施例におけるLEDと同じように、
光源12がリード対を有している場合、光源がマウントア
センブリ26により機械的に支持されると同時に、導電層
を介して回路手段15、16、17のバランス部に電気的に接
続されるよう、図示する態様で導電層30a、30bのそれぞ
れに容易にハンダ付けできるようになっている。

このように、マウントおよびコネクタアセンブリ26
は、靴を組み立てる前に光源12を固定するための便利な
治具としても働く。更に、アセンブリ26がこれを隣接し
て取り付けるべき靴底部分５の側壁のセグメントに、そ
の長さ方向に沿って密着するような正しい形状になって
いれば、光源を靴底部分内の嵌合溝内に容易に設置し、
容易に所望の間隔で側壁セグメントに沿って所定の位置
に密着した状態で位置決めして保持できる。

本発明の好ましい実施例の別の新規な特徴は、照明シ
ステム10内に電源14を組み込むための手段にある。この
点に関し、好ましい電源としては小形の直流の乾電池14
がある。好ましいタイプとしては、直径が約1.27〜2.54
cm（約0.50〜1.00インチ）であって、一般に約0.635cm
（約0.25インチ）よりも薄い種々の厚さのディスク状す
なわちボタン形状の電池が挙げられる。

一般にこれらの電池は直流の3.5ボルトの電圧を発生
し、リチウム、亜鉛またはニッケルカドミウムをベース
とするものでよく、交換が必要となる前には、光源に対
し数ミリワット時の電力を供給できる。これら電池は、
通常に平均的な着用者が入手できる種々の所から容易に
得ることができるものである。

電源が消耗した時、これを容易に交換するための手段
を提供することが好ましい。好ましい実施例では、バッ
テリー14を履物１の外部からプラグイン式に交換できる
ようにすることによりこれを達成している。これを達成
するため、１対の離間する導電性金属バッテリー接点36
a、36bが設けられ、これら各接点は、バッテリーの２つ
の側方エッジの一方をスライドさせながら受け入れ、バ
ッテリーの極のそれぞれに接触するようになっている。
これら接点は上記のように上方に延びる雄形のコネクタ
半分割体34a、34bの延長部として形成されている。この
雄形のコネクタ半分割体34a、34bは、つり込みボード４
の下面に取り付けられたプラスチック製スペーサープレ
ート35により適当に離間した状態で保持され、かつ、上
部部分に取り付けることができる。

バッテリー接点36a、36bはバッテリーバックすなわち
ブレース40内に形成されたリセス38内に、上方に延びて
いる。このブレース40はヒールカウンターにて上部部分
２の外側表面に取り付けられている。このバッテリーパ
ック40はポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂またはある
スチレン樹脂を含む種々のかなり剛性のプラスチック材
料から成形できる。この成形されたバッテリー用リセス
38は、靴の後部にて上方に開口し、バッテリー14のみな
らずプラスチックバッテリープロテクターキャップ42も
スライド状に受け入れるようになっている。バッテリー
は、電気回路を構成するように、バッテリー接点36a、3
6b内に収容される。

このように容易にプラグインできる上記バッテリーの
特徴により、本発明において別に好ましい機能が得られ
る。すなわちマスタースイッチまたは除勢スイッチの機
能を提供できる。

後に理解できるように、靴底部分５を介して地面に着
用者の体重が載っていない時はいつも、照明システム10
の光源12が発光する。従って着用者が昼光条件下におけ
るように、発光を機能させないと望む場合、または履物
を着用していない場合に、システムを除勢する手段を設
けることが好ましい。これを達成するためのひとつの手
段は、着用者によって選択的にスイッチングできる回路
内に手動で作動する簡単なオンオフスイッチを設けるこ
とである。

しかし、光源としてLEDを用いた場合、バッテリーを
取り除き回路内におけるその特性を単に反転するだけ
で、別の部品を設けたり、それに付随する出費が回避で
きる。これは、LEDを逆方向にバイアスし、無条件にLED
をオフにするという効果がある。当然ながら、回路から
バッテリー14を除くだけでも同様な結果が得られるが、
この解決案はバッテリーを靴から離間させ、喪失する可
能性が生じるので、あまり実用的ではないと考えられ
る。

図３および図４は照明システム10の作動を示す。これ
らの図においては、明瞭にするため、中敷つり込みボー
ド４およびスイッチモデレータ24は除かれている。図３
において、システム10は着用者の足の圧力が図示した矢
印の方向にスイッチ18のアクチュエータ22上にかかって
いるので、オフ状態に示されている。この条件は着用者
の体重が靴底部分５を介して地面に加えられる時に得ら
れ、着用者が直立したり、または定期的に着用者が歩行
したり、ランニングしたりして履物が地面に接触してい
る際には、連続して得られる。

図４においては、スイッチ18は常閉状態に戻すのに必
要な所定レベルより低く低下している着用者の足によ
り、スイッチアクチュエータにかかる圧力により生じた
オン状態で示してある。この状態は、着用者の体重、す
なわち履物が地面から離間している時に得られ、着用者
の足が地面から離れ、通常移動している期間中は連続し
て得られる。

当業者であれば、特定の問題に応じて、履物内の材
料、部品および構成に関して、照明システム10の種々の
変更を行うことができることは言うまでもない。

例えば、電子技術に明るい当業者であれば、上記純粋
に機械的な圧力スイッチの機能、すなわち圧力検出およ
びスイッチングは、電子機械的または固体電子技術にて
構成できることは可能であろう。従って、圧力スイッチ
ング機能のために、靴底内に簡単な膜スイッチを介在さ
せ、例えば密閉リレーまたは逆バイアスツェナーダイオ
ード、トランジスタまたはサイリスタを適当に機械的接
点と置換させる場合、より複雑な（かつ高価な）均等物
を用いることができる。

他の変形例では、回路がオンになっている期間中、光
源を周期的に、点滅すなわちオンオフに点滅させる簡単
な発振チップを照明回路内に介在させることができる。

他の変形例では、靴底部分からの光を、靴底部分また
は上部部分のいずれかの上の靴の表面上の種々の位置に
運ぶ光ファイバーを含むことができる。

よって、本発明の範囲は、上記好ましい実施例の範囲
から決定れれるべきでなく、添付した請求の範囲から決
定されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴディネス，マリアミア エル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91403 シャーマン オークス ディケ ンズストリート 15160 (56)参考文献 実開 昭62−17908（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−126012（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−145336（ＪＰ，Ｕ)

Claims (20)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】履物着用者の足の上部表面が接触する上部
   部分と、着用者の足の下方表面が当接し、着用者の足を
   地面に対して支持する靴底部分を含む、着用者の視認性
   を改善するための履物において、 光源から発せられた光を、前記履物の外部から見ること
   ができるように、前記履物内に取り付けられた光源と、 前記光源を附勢するための、前記履物内に配置された電
   源と、 前記電源を前記光源に接続するための、前記履物内に配
   置された回路手段と、 着用者の足が地面から離間している時に閉じて、前記電
   源を前記光源に選択的に接続して前記光源を発光させ、
   更に着用者の足が接地している時に開き、これにより、
   前記光源の発光を消灯させるよう作動的に応答自在とな
   っている、前記履物内に配置されたスイッチ手段とを備
   える履物。
2. 【請求項２】前記スイッチ手段は前記靴底部分を介して
   地面に加えられる着用者の体重からの圧力に応答して前
   記スイッチ手段を開け、更に着用者の体重からの圧力が
   地面から除かれると前記スイッチ手段を閉じるための手
   段を含む、請求項１記載の履物。
3. 【請求項３】前記スイッチ手段は常閉状態のオンオフス
   イッチを含み、前記スイッチは前記アクチュエータに加
   えられる力に応答して前記スイッチを開放するためのア
   クチュエータを有し、前記靴底部分を介して着用者の体
   重が地面に加えられると、地面は前記アクチュエータに
   上向きの力を加え、よって前記スイッチを開放し、更に
   前記靴底部分を介して着用者の体重が地面から除かれる
   と、前記アクチュエータにかかる力が除かれ、よって前
   記スイッチを前記常閉状態に戻すように、前記アクチュ
   エータは地面と連動した状態で着用者の足と地面との間
   の前記靴底部分内に配置されている、請求項２記載の履
   物。
4. 【請求項４】前記スイッチ手段は、常閉状態のオンオフ
   スイッチを含み、前記スイッチは前記アクチュエータに
   加えられる力に応答して前記スイッチを開放するための
   アクチュエータを有し、前記靴底部分を介して着用者の
   体重が地面に加えられると、着用者の足の下面が前記ア
   クチュエータに下向きの力を加え、よって前記スイッチ
   を開放し、更に前記靴底部分を介して着用者の体重が地
   面から除かれると、前記アクチュエータにかかる力が除
   かれ、よって前記スイッチを前記常閉状態に戻すよう
   に、前記アクチュエータは地面と連動した状態で着用者
   の足と地面との間の前記靴底部分内に配置されている、
   請求項２記載の履物。
5. 【請求項５】着用者の足により前記アクチュエータに加
   えられる力の大きさを制御するためのスイッチモデレー
   タ手段を更に備え、このスイッチモデレータ手段は前記
   スイッチアクチュエータと着用者の足の下面の間に配置
   された薄い弾性材料を含む、請求項４記載の履物。
6. 【請求項６】前記光源は発光ダイオードを備えている請
   求項１記載の履物。
7. 【請求項７】前記回路手段は、 離間した対抗する表面に１対の別個の導電層が配置され
   た剛性の非導電性ベースを含む発光ダイオードマウント
   およびコネクタアセンブリを備え、前記導電性各表面
   は、これら導電性表面のそれぞれを前記回路手段のバラ
   ンス部に接続するための、この表面に取り付けられた１
   対の相補的電気コネクタのうちのそれぞれ１つを有し、 前記発光ダイオードは１対のリード線を有し、これらリ
   ード線のそれぞれは前記ダイオードが、前記アセンブリ
   により機械的に支持され、かつ、前記導電層を介して前
   記回路手段のバランス部に電気的に接続されるよう、前
   記導電性の各表面に電気的かつ機械的に接続されてお
   り、 前記ダイオードマウントおよびコネクタアセンブリは、
   前記ダイオードから放出された光が前記靴底部分の前記
   横方向側壁を通して前記履物の外側から見ることができ
   るように、前記履物の側壁に隣接して前記履物の前記靴
   底部分に取り付けられている、請求項６記載の履物。
8. 【請求項８】前記回路手段を除勢するための、前記履物
   内に配置されたマスタースイッチ手段を更に備える請求
   項７記載の履物。
9. 【請求項９】前記電源は、 前記ダイオードを点灯するのに必要な所定の極性を有す
   る、前記回路手段に配置されたバッテリーを備え、 前記マスタースイッチ手段は、前記回路手段内の前記バ
   ッテリーの前記所定の極性を反転するための手段を更に
   備える請求項８記載の履物。
10. 【請求項１０】前記履物の外側から、前記バッテリーは
    プラグイン式に交換可能であり、更に前記回路手段内の
    前記バッテリーの前記極性は反転可能である、請求項９
    記載の履物。
11. 【請求項１１】前記スイッチ手段が閉じられている時、
    前記光源をオンオフに点滅させるための手段を更に備え
    た、請求項１記載の履物。
12. 【請求項１２】履物の着用者の視認性を増すための手段
    を備える履物であって、 着用者の足の上部部分を収容するための可撓性の上部部
    分と、 前記上部部分に取り付けられ、着用者の足の下方表面を
    支持するためのフットベッドを構成する上方表面および
    地面に接触するための外側靴底表面を有する、着用者の
    足の下面に当接し、着用者の足を地面から保護するよう
    に支持するための靴底部分と、 光源から放出された光が前記履物の外側から見ることが
    できるように、前記履物に取り付けられた電気光源と、 前記光源を附勢するための、前記履物内に配置されたバ
    ッテリーと、 前記バッテリーを前記光源に接続するための、前記履物
    内に配置された電気回路と、 前記フットベッドと前記外側靴底表面との間にて、前記
    履物の前記靴底部分内に配置されており、前記光源と前
    記バッテリーとを選択的に接続したり切り離したりする
    ための圧力スイッチとを備え、 前記圧力スイッチは、前記光源が前記バッテリーに接続
    されるように常閉状態であり、かつ 前記圧力スイッチは前記圧力スイッチを前記常閉状態か
    ら開放状態へ切り替えると共に、前記圧力が前記所定レ
    ベルよりも低く低下した時、圧力スイッチを閉状態に復
    帰するための所定レベルの圧力に作動的に応答自在な手
    段を備える履物。
13. 【請求項１３】前記靴底部分は、 前記靴底部分の前記上部部分と、前記外側靴底表面との
    間に配置された弾性靴底部分を備え、 前記中間靴底部分は上方表面および前記中間靴底部分の
    上方表面および着用者の足の下方表面に開口する、キャ
    ビティを内部に有し、前記圧力スイッチは、前記キャビ
    ティ内に配置されている、請求項12記載の履物。
14. 【請求項１４】前記圧力スイッチと着用者の足の下方表
    面との間の、前記キャビティ上に配置されており、着用
    者の足および地面により前記スイッチに加えられる圧力
    の大きさを適切にし、かつ、制御するための弾性材料か
    ら成る層を更に備える請求項13記載の履物。
15. 【請求項１５】前記履物内に配置されており、前記回路
    内にあって、前記圧力スイッチの状態とは無関係に、前
    記バッテリーを前記光源から選択的に切り離すための除
    勢スイッチ手段を更に備える請求項12記載の履物。
16. 【請求項１６】前記光源は発光ダイオードであり、よっ
    て前記バッテリーは、前記ダイオードを点灯するには前
    記回路内で所定の極性を必要とし、 前記除勢スイッチ手段は、 前記回路内の前記バッテリーの前記極性を反転するため
    の手段を含む、請求項15記載の履物。
17. 【請求項１７】前記履物の外側から、前記バッテリー
    は、プラグイン式に交換可能であり、更に前記回路手段
    内の前記バッテリーの前記極性は反転可能である、請求
    項16記載の履物。
18. 【請求項１８】剛性の非導電性材料か成るベースを備え
    た光源マウントおよびコネクタアセンブリを更に備え、
    前記ベースは、所定の長さおよびその離間し、かつ対抗
    する必要としに配置された１対の別個の導電層を有し、
    前記導電性表面の各々は、これら導電層表面のそれぞれ
    を前記電気回路のバランス部に接続するための、この表
    面に取り付けられた１対の相補的電気コネクタのうち１
    つを有し、 前記光源は、１対のリード線を有し、それら各リード線
    は、前記光源が前記アセンブリにより機械的に支持さ
    れ、かつ、前記導電層を介して前記回路手段のバランス
    部に電気的に接続されるよう、前記導電性表面に電気的
    かつ機械的に接続されており、 前記アセンブリは、前記光源から放出された光が、前記
    靴底部分の前記横方向側壁を通して前記履物の外側から
    見ることができるように、前記履物の側壁に隣接して前
    記履物の前記靴底部分に取り付けられている、請求項12
    記載の履物。
19. 【請求項１９】前記導電層の各々は、銅製の層を備え、 前記光源は複数の発光ダイオードを備え、前記ダイオー
    ドの各々は１対のリード線を有し、前記リード線は前記
    ダイオードが前記回路内で電気的に並列に接続され、前
    記ダイオードが前記ベースから反対側に向いた状態で前
    記ベースの長手方向に沿って隔置されて、機械的に支持
    されるよう、前記銅製の層に接続されており、 前記アセンブリは、前記ダイオードが前記側壁セグメン
    トに順応自在に位置し、かつこれに沿って支持されるよ
    う、前記靴底部分の前記側壁のセグメントに順応するよ
    うな形状となっている、請求項18記載の履物。
20. 【請求項２０】前記圧力スイッチが閉状態の際に、光源
    を周期的に点滅させるための、前記回路内に配置された
    発振回路手段を更に備える請求項12記載の履物。