JP2649264B2 - 半剛性舗装の急速施工法 - Google Patents

半剛性舗装の急速施工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、半剛性舗装工法に係り、特に開粒度アスフ
ァルトコンクリートの骨材間隙中にポリマーセメントグ
ラウトを注入する半剛性舗装工法を短時間で効果的に行
う方法に関する。
〈従来の技術〉 現在の舗装は、アスファルトコンクリート舗装とセメ
ントコンクリート舗装が主流となっているが、開粒度ア
スファルトコンクリートの骨材間隙中にポリマーセメン
トグラウトを注入することにより舗装体を形成する半剛
性舗装も、最近、特に耐流動舗装として脚光を浴びてき
ている。特に大都市圏においては交通量の増大と慢性的
な交通渋滞により、わだち掘れ破壊が生じ、この点にお
いて舗装の耐流動に対するニーズはさらに高まってい
る。この大都市圏における舗装の施工形態は、本来道路
が持つ第一の機能であるトラフィック機能を確保するた
めに夜間作業あるいは短時間の交通規制内での作業とな
らざるを得ず、開粒度アスファルトコンクリート舗設か
らグラウト注入までを規制時間内で終了する必要があ
る。したがって、開粒度アスファルトコンクリートの骨
材間隙中に注入するポリマーセメントグラウトには早期
強度発現が要求され、超速硬セメントや早強セメントあ
るいは急結剤が結合材として使用されている。
しかしながら、これらによりグラウト強度を発現させ
ることは可能であるが、注入する場合、ベースとなる開
粒度アスファルトコンクリートが加熱混合物であること
から、注入する直前まで得られていたグラウトの流動性
は注入直後に発熱体に接触することにより急激にゲル化
し、充分な浸透がなされず、これにより舗装の支持力が
低下することで供用後の構造的破壊へとつながっていく
ことが多々見受けられる。このゲル化現象の原因はグラ
ウト中のセメント、フライアッシュ等の微粒子のブラウ
ン運動が高温下で促進されることに起因するものであ
る。
したがって、現象では舗装が完了した開粒度アスファ
ルトコンクリートの温度は70〜100℃程度であり、これ
を自然冷却し舗装体温度が40℃以下になるまで待つのが
一般的であり、外気温が20℃程度では、通常これに要す
る時間は施工厚が4cmの場合で2時間、8cmの場合で3時
間程度であり、また夏期日中の場合は40℃以下となるこ
とは不可能であることなど、短時間規制の中で舗装体温
度冷却までの時間が大きなネックとなっていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、上記従来法の欠点を解決し、ベースとなる
開粒度アスファルトコンクリートの自然冷却をまたず、
高温であってもゲル化せずに即座に注入できるグラウト
組成物を提供することによって、施工時間の短縮化を図
ることを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、舗設を完了した開粒度アスファルトコンク
リートが未だ加熱状態を維持している間に、スルホン酸
基含有アミノトリアジンのホルムアルデヒド縮合物をポ
リマーセメントグラウト中のセメント重量基準で0.5〜1
0重量%配合してなるポリマーセメントグラウトを該開
粒度アスファルトコンクリートの骨剤間隙中に注入する
ことを特徴とする半剛性舗装の急速施工法を要旨とする
ものである。
本発明によればポリマーセメントグラウト中に所定量
配合したスルホン酸基含有アミノトリアジンのホルムア
ルデヒド縮合物がセメントやフライアッシュ等の微粒子
表面に帯電層を生ぜしめ、これにより微粒子の拡散を促
し、かつこの現象が高温域においてより活発であること
から、高温の開粒度アスファルトコンクリート中へのポ
リマーセメントグラウトの注入を可能ならしめるもので
ある。
従って本発明方法を適用する開粒度アスファルトコン
クリートは舗設を完了し未だ加熱状態を維持しているも
のであることを要する。その温度は平均温度が40℃まで
低下する以前、特に50〜100℃であることが好ましい。
尚半剛性舗装において高価なゴムラテックスの使用量
を低減させるために芳香族炭化水素スルホン酸のホルム
アルデヒド縮合物、スルホン基含有アミノトリアジンの
ホルムアルデヒド縮合物およびリグニンスルホン酸塩よ
りなる群から選ばれた1種または2種以上をごく少量配
合することは知られている(特公昭62−51323号公報)
が、前記した従来技術の施工法の枠内でゴムラテックス
の使用量を低減させるためのものであり、本発明とはそ
の使用目的、使用態様が本質的に異なる。しかも上記3
種の成分のうち芳香族炭化水素スルホン酸のホルムアル
デヒド縮合物とリグニンスルホン酸塩は本発明の目的に
対しては何ら有効な作用は示さないのである。
本発明で使用するグラウト組成物のうち、添加剤はス
ルホン基含有アミノトリアジンのホルムアルデヒド縮合
物であり、少なくとも2個のアミノ基を有するアミノ−
S−トリアジンにスルホン酸基を導入した基体とホルム
アルデヒドとを高縮合して得られる生成物である。
本発明では本添加剤をグラウト中のセグメント重量基
準0.5〜10重量%添加するが、これは0.5%未満では本発
明の目的は達し得ず、また10%を超える添加はグラウト
の凝結遅延が生ずることによる。
本発明で使用するグラウト組成物のうち、ポリマーは
市販のセメント用ポリマーであれは何れでも良いが、特
に水性ポリマーディスパージョンが好ましく使用され
る。
本発明で使用するグラウト組成物のうち、セメントは
ポルトランドセメント、混合セメントあるいは超速硬セ
メント、白色セメント等市販されているものであれば何
れを用いてもよい。
本発明で使用するグラウト組成物のうち、その他の添
加物としてはフライアッシュ、硅砂、急結剤等があり、
これらを適量添加しても良い。
本発明の施工方法は、ミキサでポリマーセメントグラ
ウトを混練り製造する際に、上記添加剤を他材料と同時
に添加するか、あるいはポリマー中に事前に添加してお
いて混合しても良く、これら混合された組成物を舗設を
完了し時間のあまり経ていない開粒度アスファルトコン
クリート中に注入する。
〈実施例〉 本発明による実施例および比較例を以下に示す。但
し、本発明は下記実施例により限定されるものではな
い。
(1) 開粒度アスファルトコンクリート 針入度60〜80の舗装用アスファルトを第1表に示す粒度
分布を有する開粒度骨材に対して3.8重量%配合した空
隙率22%の開粒度アスファルトコンクリート。
(2) ポリマー スチレンブタジエンゴム(固形分45%) (3) セメント 普通ポルトラドセメント、超速硬セメント (4) その他の材料 フライアッシュおよび硅砂7号 (5) 添加剤 スルホン基含有アミノトリアジンホルムアルデヒド縮合
物 上記材料を配合した例を第2表に示す。
第2表に示す配合でグラウト温度を40℃、60℃と変化
させて混練りしたポリマーセメントグラウトのフロー値
と強度試験結果を第3表に示す。
第3表よりあきらかなように、本発明によるグラウト
組成物は高温時にもその流動性を失わず、また強度特性
に悪影響を与えるような因子にも成り得ない。
次に第1表に示す粒度分布を有する開粒度アスファル
トコンクリートを80℃の乾燥炉で24時間養生し、これを
取り出して直ちに第2表に示す配合で20℃にて混練りし
たポリマーセメントグラウトを注入した半剛性舗装体の
グラウト浸透状態と強度試験結果を第4表に示す。
第4表よりあきらかなように、現場状況を想定した注
入実験でも本発明による組成物の顕著な効果が確認され
た。
施工試験 屋外にて実際の施工機械を使用して、第1表に示す粒
度分布を有する開粒度アスファルトコクリートを舗設
し、第5表に示す配合で混練りしたポリマーセメントグ
ラウトの浸透実験と経過観察を行った。
施工時の外気温は10℃、舗装体温度は60℃、グラウト
温度は15℃。
第6表からもあきらかなように、本発明によるポリマ
ーセメントグラウトの充分な浸透により、半剛性舗装体
の支持力が確保されることが確認された。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、前述の添加剤
を所定量ポリマーセメントグラウト中に添加することに
より、開粒度アスファルトコンクリートが高温状態にあ
ってもその骨剤間隙中にグラウトを完全に浸透せしめる
ことが可能となった。このことは、半剛性舗装の機能を
発揮する上で重要な因子となるグラウトの完全浸透が短
時間施工という工事制約条件下においても可能となるこ
とを意味する。
また、本添加剤の添加による副次効果として、上記施
工法を寒冷期に行う場合、開粒度アスファルトコンクリ
ートの放熱作用によりポリマーセメントグラウトが促進
養生され初期強度発現が得られることがあげられる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】舗設を完了した開粒度アスファルトコンク
    リートが未だ加熱状態を維持している間に、スルホン酸
    基含有アミノトリアジンのホルムアルデヒド縮合物をポ
    リマーセメントグラウト中のセメント重量基準で0.5〜1
    0重量%配合してなるポリマーセメントグラウトを該開
    粒度アスファルトコンクリートの骨材間隙中に注入する
    ことを特徴とする半剛性舗装の急速施工法。
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