JP2017071974A - 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法 - Google Patents

半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017071974A
JP2017071974A JP2015200269A JP2015200269A JP2017071974A JP 2017071974 A JP2017071974 A JP 2017071974A JP 2015200269 A JP2015200269 A JP 2015200269A JP 2015200269 A JP2015200269 A JP 2015200269A JP 2017071974 A JP2017071974 A JP 2017071974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
silicate
semi
asphalt mixture
flexible pavement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015200269A
Other languages
English (en)
Inventor
勉 石垣
Tsutomu Ishigaki
勉 石垣
真一 渡邉
Shinichi Watanabe
真一 渡邉
真司 松田
Shinji Matsuda
真司 松田
栄悦 千葉
Sakanobu Chiba
栄悦 千葉
美喜二 松井
Mikiji Matsui
美喜二 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippo Corp
Original Assignee
Nippo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippo Corp filed Critical Nippo Corp
Priority to JP2015200269A priority Critical patent/JP2017071974A/ja
Publication of JP2017071974A publication Critical patent/JP2017071974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)

Abstract

【課題】強度低下を抑制することができる半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法を提供する。【解決手段】半たわみ性舗装体1は、空隙率が15〜30%のアスファルト混合物2からなる層と、アスファルト混合物2からなる層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透して硬化させることにより形成されたセメント硬化体3と、セメント硬化体3が形成されたアスファルト混合物2からなる層の表面にケイ酸塩表面含浸材させることにより形成されたケイ酸塩表面含浸部4と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法に関し、詳しくは、空隙率の大きな開粒度タイプのアスファルト混合物層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透させた半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法に関するものである。
従来、空隙率の大きな開粒度タイプのアスファルト混合物層の空隙にセメントミルクを浸透させ硬化することで、アスファルト舗装のたわみ性とコンクリート舗装の剛性を合わせもつ半たわみ性舗装が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平03−295905号公報
しかし、特許文献1に開示されている発明では、長期間の使用によって、発生したセメント部分の空隙や微細なひび割れから路面凍結抑制材に含まれる塩分やオイルの油分などの劣化因子が侵入することで、セメント部分が劣化し強度が低下するという問題がある。また、セメントに含まれる水分の凍結融解等の環境負荷によってセメント部分にひび割れが発生して、半たわみ性舗装体の強度が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、強度低下を抑制することができる半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る半たわみ性舗装体は、
空隙率が15〜30%のアスファルト混合物からなる層と、
前記アスファルト混合物からなる層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透して硬化させることにより形成されたセメント硬化体と、
前記セメント硬化体が形成されたアスファルト混合物からなる層の表面にケイ酸塩表面含浸材を塗布または散布させることにより形成されたケイ酸塩表面含浸部と、を備える、ことを特徴とする。
前記セメント硬化体は、細骨材と粒状材との少なくとも一方を含有する、ことが好ましい。
前記ケイ酸塩表面含浸材は、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液である、ことが好ましい。
本発明の第2の観点に係る半たわみ性舗装体の施工方法は、
空隙率が15〜30%のアスファルト混合物からなる層の空隙に、フロー値が10〜14秒の浸透用セメントミルクを浸透して硬化させることにより、前記アスファルト混合物からなる層の空隙にセメント硬化体を形成するセメント硬化体形成工程と、
前記セメント硬化体が形成されたアスファルト混合物からなる層の表面に、ケイ酸塩表面含浸材を塗布または散布してケイ酸塩表面含浸部を形成するケイ酸塩表面含浸部形成工程と、を備える、ことを特徴とする。
前記セメント硬化体形成工程では、例えば、前記セメント硬化体に細骨材と粒状材との少なくとも一方を含有させる。
前記ケイ酸塩表面含浸部形成工程では、例えば、前記ケイ酸塩表面含浸材に、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液を用いる。
前記ケイ酸塩表面含浸部形成工程では、例えば、濃度が1〜25質量%のケイ酸塩表面含浸材を用い、10g/m以上塗布または散布する。
本発明によれば、強度低下を抑制することができる半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る半たわみ性舗装体の構造を示す図である。 セメント硬化体の空隙や微細なひび割れに硬化セメントペーストが浸透する状態を示す図である。 半たわみ性舗装体の施工方法を説明するための図である。 半たわみ性舗装体の施工方法を説明するための図である。 曲げ試験結果を示す図である。 圧縮試験結果を示す図である。
以下、本発明の半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法について説明する。図1は、本実施の形態の半たわみ性舗装体の構造を示す図である。
図1に示すように、本発明の半たわみ性舗装体1は、空隙率の大きな開粒度タイプのアスファルト混合物2からなる層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透させた舗装体であり、例えば、アスファルト混合物2と、セメント硬化体3と、ケイ酸塩表面含浸部4と、で構成されている。
アスファルト混合物2は、アスファルトと骨材とを主成分とするものであり、締め固めたときの空隙率が15〜30%となる、いわゆる開粒度アスファルト混合物が用いられている。開粒度アスファルト混合物は、骨材の粒度分布を調整することにより、その空隙率が決定されている。
本発明に好適なアスファルトとしては、ストレートアスファルトや、ブローンアスファルトや、ゴムやポリマーなどを添加した改質アスファルト等の一般的に舗装に用いられるものが挙げられる。なお、改質アスファルトに添加されている添加物としては、例えば、スチレン・ブタジエンランダム共重合体(SBR)、スチレン・ブタジエンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソブレンブロック共重合体(SIS)、ポリスチレン・ポリエチレンブチレンブロック共重合体(SEBS)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)などが挙げられる。また、本発明のアスファルトには、その用途に応じて、I型、II型、III型、H型等のポリマー改質アスファルトを適宜用いることができる。
本発明に好適な骨材としては、例えば、砕石、スラグ、砂、再生骨材など、一般的に舗装に用いられる粗骨材、細骨材、石粉からなる群より選ばれた1種又は2種以上ものが挙げられる。
骨材の配合、合成粒度、および、アスファルトの添加量は、締め固め後の開粒度アスファルト混合物の空隙率が15〜30%となり、施工箇所に応じた安定度等を有していれば、どのような配合であってもよい。また、アスファルト混合物2に、さらに各種の混和剤、ポリマーなどの適宜の材料を添加してもよい。
セメント硬化体3は、アスファルト混合物2からなる層の空隙に形成されている。セメント硬化体3は、セメントと水とを主成分とし、アスファルト混合物2からなる層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透、硬化させることにより形成されている。浸透用セメントミルクは、セメントの種類によるが、水セメント比(水/セメント)が20〜70質量%、フロー値が10〜14秒であることが好ましい。
本発明に好適なセメントとしては、半たわみ性舗装で一般的に使用される各種のセメントを用いることができる。例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメントなどが好適に用いられるが、これらに限定されるものではなく、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメントおよびエコセメントなどの各種セメントを使用することができる。これらのセメントは、単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。また、早期強度発現が必要な場合には、超速硬セメントを用いてもよい。
セメント硬化体3は、細骨材と粒状材との少なくとも一方を含むことが好ましい。細骨材や粒状材を含むことにより、硬化セメントペースト(C−S−Hゲル)を効果的に発生させることができるためである。発生した硬化セメントペーストは、後述するように、セメント硬化体3の空隙や微細なひび割れに浸透することで水密性および密度が向上し、セメント硬化体の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制する。この結果、半たわみ性舗装体の強度低下が抑制される。
細骨材としては、山砂、川砂、陸砂、砕砂、海砂、珪砂3〜7号等の比較的粒径の細かい細骨材、または珪石粉、石灰石粉等の微粉末等の公知の細骨材やこれらの混合物などが挙げられる。細骨材の含有量はセメント100質量%に対して5〜50質量%が好ましく、より好ましくは10〜40質量%である。細骨材を上記の範囲で添加することにより、骨材とセメント等の結合材との付着が良好となり、優れた品質を確保することができる。
粒状材としては、フライアッシュ、ガラスビーズ、球状シリカなどが挙げられる。粒状材の含有量は、セメント100質量%に対して5〜50質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることがさらに好ましい。粒状材を上記の範囲で添加することにより、セメントの強度を落とさずに浸透用セメントミルクの浸透性が良好となるためである。
なお、セメント硬化体3は、必要に応じて各種添加剤を含ませることができる。各種添加剤としては、公知の添加剤であれば、用途に応じて添加することができ、例えば、凝結遅延剤、硬化促進剤、消泡剤、防錆剤、防凍剤、界面活性剤、着色剤などの混和剤、耐久性を向上させるための炭素繊維や鋼繊維などの補強材や、保水性を向上させるための親水性をもつ植物性繊維や合成繊維を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
ケイ酸塩表面含浸部4は、アスファルト混合物2からなる層(半たわみ性舗装体1)の表層に形成(塗布または散布)されている。ケイ酸塩表面含浸部4は、セメント硬化体3が形成されたアスファルト混合物2からなる層の表層に、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液を塗布または散布することにより形成されている。
このように半たわみ性舗装体1の表層にケイ酸塩表面含浸材部を形成することにより、ケイ酸塩表面含浸部4のケイ酸リチウム等がセメント中の水酸化カルシウムと反応して硬化セメントペースト(C−S−Hゲル)が発生する。このため、図2(a)に示すように、セメント硬化体3に空隙、微細なひび割れ5が発生しても、図2(b)に示すように、この空隙、微細なひび割れ5に硬化セメントペースト6が浸透する。この結果、セメント硬化体の水密性および密度が向上し、セメント硬化体の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制する。したがって、半たわみ性舗装体1の強度低下が抑制される。
ケイ酸塩表面含浸部4の形成に用いるケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液の濃度は1〜25質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがさらに好ましい。かかる範囲にすることにより、半たわみ性舗装体1の強度をより効果的に向上させることができるためである。また、ソースや醤油などの油汚れ跡が残り難くなる。さらに、セメントに顔料を添加した場合には、色が鮮明に見える視覚効果が有り、使用顔料量を削減することができる。
このように、本実施の形態の半たわみ性舗装体1によれば、その表層にケイ酸塩表面含浸部4が形成されているので、セメント硬化体3の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制することができる。このため、半たわみ性舗装体1の強度低下が抑制される。
また、本実施の形態の半たわみ性舗装体1では、セメント硬化体3に細骨材、粒状材を含んでいるので、さらに、セメント硬化体3の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制することができる。このため、半たわみ性舗装体1の強度低下がさらに抑制される。
次に、以上のように構成された半たわみ性舗装体1の施工方法について説明する。図3、図4は、半たわみ性舗装体1の施工方法を説明するための図である。
まず、図3に示すような、空隙率が15〜30%のアスファルト混合物2からなる層を舗設する。例えば、締め固めたときの空隙率が15〜30%となるように配合設計で決められた大きさおよび量の骨材と、配合設計で決められた量のアスファルトとをミキサー内に添加して、所定の温度で加熱混合する。これによりアスファルト混合物が得られる。次に、得られたアスファルト混合物を施工基面上にアスファルトフィニッシャ等の敷ならし機械を用いて敷きならす。続いて、例えば、ローラやビブロプレートのような締固め機械を用いて締め固める。これにより、空隙率が15〜30%のアスファルト混合物2からなる層が舗設される。
次に、舗設されたアスファルト混合物2からなる層の空隙にセメント硬化体3を形成する。例えば、配合設計で決められた量のセメントおよび水をホッパー内に添加し、高速ハンドミキサを用いて均一に混練することにより、浸透用セメントミルクを製造する。
ここで、水セメント比(水/セメント)が20〜70質量%となるように調製されることが好ましい。水セメント比が20質量%未満であると、浸透性に不具合を生じるおそれがあり、水セメント比が70質量%を越えると十分な強度を得られないおそれがあるためである。
また、配合する水の量は、社団法人日本道路協会が規定する流動性試験のPロート流下時間(フロー値)が10〜14秒となるように調整して添加する。
さらに、必要に応じて、浸透用セメントミルクに細骨材と粒状材との少なくとも一方を添加することが好ましい。細骨材と粒状材との少なくとも一方を添加することにより、セメント硬化体3の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制することができるためである。この場合、セメントおよび水を添加した恒温槽内に、配合設計で決められた量の細骨材、粒状材を添加し、均一に混練することにより、細骨材、粒状材が添加された浸透用セメントミルクが製造できる。
続いて、舗設されたアスファルト混合物2からなる層の空隙に、製造された浸透用セメントミルクを浸透、硬化させる。ここで、振動ローラやビブロプレートなどの締固め装置を用いてアスファルト混合物層に振動を与え、浸透用セメントミルクをアスファルト混合物層内の細部まで浸透させることが好ましい。また、ゴムレーキ等を用いて表面に残留する余分な浸透用セメントミルクを排除することが好ましい。これにより、舗設されたアスファルト混合物2からなる層の空隙にセメント硬化体3が形成される。
次に、セメント硬化体3が形成されたアスファルト混合物2からなる層の表面にケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液を塗布または散布して、図4に示すように、アスファルト混合物2からなる層の表面にケイ酸塩表面含浸部4を形成する。
ここで、ケイ酸塩表面含浸部4は、ケイ酸リチウム等を含む水溶液を少なくとも10g/m以上塗布または散布する。10g/m以上塗布または散布することにより、ケイ酸リチウム等がセメント中の水酸化カルシウムと反応して硬化セメントペースト(C−S−Hゲル)が発生するためである。特に、ケイ酸リチウム等を含む水溶液を100g/m以上塗布または散布することが好ましい。半たわみ性舗装体1の強度をより効果的に向上させることができるためである。
以下に、本発明の効果を確認するための実施例により、本発明を具体的に説明する。
セメントタイプの異なる2つのセメント(普通型、超速硬型)、水、フライアッシュおよび7号珪砂を表1に示す配合でホッパー内に添加し、高速ハンドミキサを用いて均一に混練することにより、2種(セメントミルクA、セメントミルクB)の浸透用セメントミルクを作成した。
このように作成した浸透用セメントミルクを試験用型枠(高さ40mm、奥行き40mm、長さ160mm)に流し込み、整形後、気中養生を24時間行い脱型し供試体を作成した。作成した供試体の表面に、ケイ酸塩表面含浸部を形成するため、濃度9%のケイ酸ナトリウム水溶液を塗布し、20℃の恒温室にて24時間気中養生を行い、所定の回数で重ね塗りを行った。ケイ酸塩表面含浸部を形成した各供試体の概要は表2に示す通りである(実施例1〜12)。なお、比較のため、ケイ酸塩表面含浸部を形成していない供試体を作成した(比較例1、2)。
環境負荷を再現するために、ケイ酸塩表面含浸部を形成した各供試体にJIS A 6909準拠した温冷繰返し試験を実施した。なお、比較のため、ケイ酸塩表面含浸部を形成していない供試体についてもJIS A 6909準拠した温冷繰返し試験を実施した。
温冷繰返し試験は、20℃水中養生を16時間、−20℃気中養生を3時間、50℃気中養生を3時間を1サイクルとして、計15サイクル繰り返した。温冷繰返し試験を実施した各供試体を20℃の恒温室において、24時間養生した後、各供試体についてJIS R 5201に準拠した曲げ強度試験および圧縮強度試験を実施した。結果を図5、図6に示す。
図5および図6に示すように、ケイ酸塩表面含浸部を形成した実施例1〜12の曲げ強度および圧縮強度は、ケイ酸塩表面含浸部を形成していない比較例1、2よりも優れていることが確認できた。また、曲げ強度試験では、塗布回数の増加に伴い、曲げ強度が大きくなることが確認できた。
このように、ケイ酸塩表面含浸部を形成することにより、セメント硬化体の環境負荷によるひび割れの発生および劣化因子(塩分・油分)の侵入を抑制することができ、半たわみ性舗装体の強度低下が抑制できるという、本発明の有効性が確認できた。
本発明は、半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法に有用である。
1 半たわみ性舗装体
2 アスファルト混合物
3 セメント硬化体
4 ケイ酸塩表面含浸部
5 空隙、微細なひび割れ
6 硬化セメントペースト

Claims (7)

  1. 空隙率が15〜30%のアスファルト混合物からなる層と、
    前記アスファルト混合物からなる層の空隙に浸透用セメントミルクを浸透して硬化させることにより形成されたセメント硬化体と、
    前記セメント硬化体が形成されたアスファルト混合物からなる層の表面にケイ酸塩表面含浸材を塗布または散布させることにより形成されたケイ酸塩表面含浸部と、を備える、ことを特徴とする半たわみ性舗装体。
  2. 前記セメント硬化体は、細骨材と粒状材との少なくとも一方を含有する、ことを特徴とする請求項1に記載の半たわみ性舗装体。
  3. 前記ケイ酸塩表面含浸材は、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の半たわみ性舗装体。
  4. 空隙率が15〜30%のアスファルト混合物からなる層の空隙に、フロー値が10〜14秒の浸透用セメントミルクを浸透して硬化させることにより、前記アスファルト混合物からなる層の空隙にセメント硬化体を形成するセメント硬化体形成工程と、
    前記セメント硬化体が形成されたアスファルト混合物からなる層の表面に、ケイ酸塩表面含浸材を塗布または散布してケイ酸塩表面含浸部を形成するケイ酸塩表面含浸部形成工程と、を備える、ことを特徴とする半たわみ性舗装体の施工方法。
  5. 前記セメント硬化体形成工程では、前記セメント硬化体に細骨材と粒状材との少なくとも一方を含有させる、ことを特徴とする請求項4に記載の半たわみ性舗装体の施工方法。
  6. 前記ケイ酸塩表面含浸部形成工程では、前記ケイ酸塩表面含浸材に、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の材料を含む水溶液を用いる、ことを特徴とする請求項4または5に記載の半たわみ性舗装体の施工方法。
  7. 前記ケイ酸塩表面含浸部形成工程では、濃度が1〜25質量%のケイ酸塩表面含浸材を用い、10g/m以上塗布または散布する、ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の半たわみ性舗装体の施工方法。
JP2015200269A 2015-10-08 2015-10-08 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法 Pending JP2017071974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200269A JP2017071974A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200269A JP2017071974A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017071974A true JP2017071974A (ja) 2017-04-13

Family

ID=58537103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015200269A Pending JP2017071974A (ja) 2015-10-08 2015-10-08 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017071974A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107759166A (zh) * 2017-10-19 2018-03-06 华北水利水电大学 半柔性路面材料及可快速开放交通的半柔性路面铺筑方法
CN107986682A (zh) * 2017-12-14 2018-05-04 许昌金欧特沥青股份有限公司 一种半柔性复合彩色路面的材料及其施工方法
CN109133772A (zh) * 2018-08-07 2019-01-04 华北水利水电大学 冷拌半柔性复合路面材料及其制备方法
JP2019019544A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 大成ロテック株式会社 舗装体及び舗装体の施工方法
JP2020033699A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 株式会社ケー・エフ・シー 取付物取付構造及びその施工方法
JP2021092096A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 大林道路株式会社 保水性舗装の強化方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05140906A (ja) * 1991-11-22 1993-06-08 Mitsubishi Materials Corp 舗装急速施工法
JP2005068956A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Taiheiyo Cement Corp 舗装体およびその施工方法
JP2007197308A (ja) * 2005-12-26 2007-08-09 Abc Kenzai Kenkyusho:Kk コンクリート表面改質剤
JP2010222229A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Zenichi Tsuruharatani ケイ酸カルシウム板又はセメント板の表面改質剤と、その表面改質剤を用いたケイ酸カルシウム板又はセメント板の表面改質方法
JP2014201929A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 学校法人福岡大学 ケイ酸塩系表面含浸工法に用いる反応促進材及びコンクリート補強方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05140906A (ja) * 1991-11-22 1993-06-08 Mitsubishi Materials Corp 舗装急速施工法
JP2005068956A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Taiheiyo Cement Corp 舗装体およびその施工方法
JP2007197308A (ja) * 2005-12-26 2007-08-09 Abc Kenzai Kenkyusho:Kk コンクリート表面改質剤
JP2010222229A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Zenichi Tsuruharatani ケイ酸カルシウム板又はセメント板の表面改質剤と、その表面改質剤を用いたケイ酸カルシウム板又はセメント板の表面改質方法
JP2014201929A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 学校法人福岡大学 ケイ酸塩系表面含浸工法に用いる反応促進材及びコンクリート補強方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019544A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 大成ロテック株式会社 舗装体及び舗装体の施工方法
CN107759166A (zh) * 2017-10-19 2018-03-06 华北水利水电大学 半柔性路面材料及可快速开放交通的半柔性路面铺筑方法
CN107986682A (zh) * 2017-12-14 2018-05-04 许昌金欧特沥青股份有限公司 一种半柔性复合彩色路面的材料及其施工方法
CN109133772A (zh) * 2018-08-07 2019-01-04 华北水利水电大学 冷拌半柔性复合路面材料及其制备方法
JP2020033699A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 株式会社ケー・エフ・シー 取付物取付構造及びその施工方法
JP7054977B2 (ja) 2018-08-27 2022-04-15 株式会社ケー・エフ・シー 取付物取付構造及びその施工方法
JP2021092096A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 大林道路株式会社 保水性舗装の強化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107915427B (zh) 一种半柔性路面材料的施工工法
JP2017071974A (ja) 半たわみ性舗装体、および、半たわみ性舗装体の施工方法
CN104844082B (zh) 掺入工业废渣的透水性混凝土及其生产方法
RU2410486C2 (ru) Асфальт сверхвысокой прочности
Koting et al. Mechanical properties of cement-bitumen composites for semi-flexible pavement surfacing
KR101796932B1 (ko) 도로 포장 보수용 콘크리트 및 도로 포장 보수 공법
KR101074371B1 (ko) 내염성 시멘트를 사용한 반강성 도로포장용 시멘트 밀크와 이를 가진 주입 시공한 고내구성 반강성 도로포장 시공방법
Xuan et al. Cement treated recycled demolition waste as a road base material
KR101573028B1 (ko) 투수성이 우수한 경량기포콘크리트를 이용한 포장공법
KR101380171B1 (ko) 내염성 시멘트를 포함하는 반강성 도로포장용 고내구성 시멘트와 이를 가진 주입 시공한 고내구성 반강성 도로포장 시공방법
Zoorob et al. Improving the performance of cold bituminous emulsion mixtures (CBEMs) incorporating waste materials
CN111501485B (zh) 具有渗固封层的泡沫沥青组合路面的就地冷再生改造方法
KR100767989B1 (ko) 상온 반강성 도로 포장 방법 및 도로 포장재
KR20120039938A (ko) 시멘트 페이스트 조성물 및 이를 이용한 보투수성 도로포장공법
JP7382492B2 (ja) 路盤層の構築方法とそれに用いる混合物
GB2525454A (en) Construction material
JP6542015B2 (ja) コンクリート舗装構造体の施工方法
KR101334319B1 (ko) 친환경 흙콘크리트 조성물 및 이를 이용한 포장방법
JP2005048403A (ja) 保水性機能を有する舗装体
Tampus et al. Proportion and property specifications and strength behavior of mortar using wood ash as partial replacement of lime
KR102400870B1 (ko) 콘크리트 개질에 사용하기 위한 sbs 라텍스
JP4182356B2 (ja) 半たわみ性凍結抑制舗装方法
JP2008223385A (ja) ポーラスコンクリート及びその製造方法
JP4188378B2 (ja) 曲げ強度試験用供試体の製造方法
KR101630380B1 (ko) 상온 아스팔트 콘크리트 혼합물 및 이를 이용한 도로포장방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190903