JP2649167B2 - 不整地走行用車両 - Google Patents

不整地走行用車両

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JP2649167B2
JP2649167B2 JP63038970A JP3897088A JP2649167B2 JP 2649167 B2 JP2649167 B2 JP 2649167B2 JP 63038970 A JP63038970 A JP 63038970A JP 3897088 A JP3897088 A JP 3897088A JP 2649167 B2 JP2649167 B2 JP 2649167B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は幅広タイヤあるいは幅広低圧タイヤを装着し
た不整地走行用車両に関するものである。
〔従来の技術〕
不整地走行用車両は、棒状の操向ハンドルおよび鞍型
のシートを備えた自動三輪車や自動四輪車に、通常の空
気圧の幅広タイヤあるいは低い空気圧で使用する幅広低
圧タイヤを装着したものであり、砂地や軟弱路面などの
不整地における走行性が優れている。このため、近年、
不整地走行用車両においては、単に不整地を走行するだ
けでなく、農作業や森林作業など種々の作業にも使用さ
れるようになり、それに伴い作業用具や収穫物などの荷
物を積載することが要請されている。これに応えるもの
としては、例えば特開昭61−178279号公報に開示された
ものがある。これは、シート後方に鉄パイプを交差させ
て略平板状に形成したキャリヤを備えたものであり、後
輪と緩衝器との間にマフラを配設している。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、このような構造では、キャリヤを支持する左
右の緩衝器のスパンが短いために、強度上キャリヤを車
幅方向に小さくせざるを得ない。このため積載量を多く
できないという不具合があった。そこでこれを解決する
ために、緩衝器の内側にマフラを配設することも考えら
れるが、このようにすると、マフラの熱が荷台の下方に
こもることになる。このため、荷物を加熱して痛めると
いう不都合が起きる。特に野菜は熱に対して弱いために
このような傾向が著しい。本発明はこのような事情に鑑
みなされたもので、積載量が多くでき、しかも荷物が加
熱されるのを抑えることができる不整地走行用車両を提
供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る不整地走行用車両は、シートよりも後方
に延設したフレーム部材上に荷台を支持させ、フレーム
部材と後輪軸支持部材との間に各後輪に近接して配設さ
れた左右一対の緩衝器を介装し、後輪と後輪の前方を覆
うリヤフェンダとの間に形成された空間にマフラを配設
したものである。
〔作用〕
本発明においては、マフラと緩衝器との干渉が防止さ
れ、左右の緩衝器間のスパンが長くとれるようになると
共に、マフラの熱は外部に放散される。
〔実施例〕
以下、その構成等を図に示す実施例により詳細に説明
する。第1図は本発明に係る不整地走行用車両を示す側
面図、第2図は同じく平面図、第3図は同じく背面図、
第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第2図のV
−V線断面図であり、第1図ないし、第3図において符
号1で示すものは車体フレームを示す。この車体フレー
ム1は、車体前部の下部を前後方向に延在する左右一対
の下部フレーム1a、この下部フレーム1aとの間に空間を
形成するように車体前部の上部を前後方向に延在する左
右一対の上部フレーム1b、この上部フレーム1bの後部か
ら後方へ略水平にかつ平行に延出された左右一対のシー
トレール1c、このシートレール1cを下側から支持する左
右一対の下方部材1dなどのブロック材から構成されてい
る。下部フレーム1aは前端部において棒状の操向ハンド
ル2で操向される左右一対の前輪3を支持すると共にエ
ンジン4を支持しており後部は後上がりに曲げられてい
る。一方、上部フレーム1bは燃料タンク5およびその後
方であって車体中央部に配設された鞍型のシート6を支
持しており後部は後下がりに曲げられている。そして、
下部フレーム1aおよび上部フレーム1bの後端部は枢支部
7に連結されている。この枢支部7には左右一対の後輪
8を上下に揺動自在に支持するスイングアーム9が枢支
されている。前記前輪3および後輪8は低い空気圧で使
用する幅広低圧タンヤが使用されている。ここで、スイ
ングアーム9および後述する車軸管ならびに後輪軸は、
後輪8を車軸式懸架する一構成要素を構成している。
前記シート6は一人の乗員が安定した姿勢で乗車する
のに必要かつ十分な長さとされている。換言する、腰を
後方へ引いた姿勢でも着座することができる従来の不整
地走行用車両用シートに比較して前後方向に短く形成さ
れている。これはシート後方により大きな積載スペース
を確保するためである。そして、前記シートレール1cの
後部は後輪8に内側から近接するようにシート幅よりを
拡げられてシート6の後方にまで延設されている。実施
例においては後輪8の略中央部にまで延設されている。
下方部材1dは枢支部7から前記スイングアーム9の上方
をシートレール1cと平行に後方に延出され、左右の下方
部材1d間はクロス部材1eで連結されている。また下方部
材1dとシートレール1cとの間はサイド部材1fで連結され
ている。
10はこのシートレール1cに支持された枠体11と後述す
る床板とからなる荷台である。枠体11は第6図に斜視図
を示すように、外周部を形成する角パイプ製の上枠に下
11aとこの上枠11fの下側に設けられた丸パイプ製の下枠
11bなどから構成されている。上枠11aは幅広な矩形状に
形成され、下枠11bはシートレール1cの対向間隔よりも
狭い幅を有する直方体状に形成されており、これら部材
の長さは後輪8の直径よりも長く設定されている。11c
は上枠11aと下枠11bとを水平方向に連結する補強部材、
11dは同じく上枠11aと下枠11bとを斜め方向に連結する
補強部材、11eおよび11fは下枠11bを水平方向および鉛
直方向に補強する補強部材である。12,13,14はブラケッ
トであり、ブラケット12は下枠11bの下部を構成し前後
方向に延在する部材の下側に設けられ下方部材1dの後端
部間を連結しているクロス部材1eに固定される。また、
ブラケット13は補強部材11cに設けられ、シートレール1
cの後端部に固定される。ブラケット14は上枠11aの前端
部下側に設けられシートレール1cのシート6に近接した
部位に固定される。
15は枠体11上に支承され左右両後輪8の上方を一体的
に覆う床板である。すなわち、床板15は後輪8の前縁付
近から後縁付近にまで延在する長さを有し、後輪8の中
心よりも車体側方へ突出する幅を有している。この床板
15は第5図に示すように車体前後方向に延在する凹凸を
有する平板状の鉄板からなり、下方へ折曲げられた縁部
を有し上枠11aの両側部に左右各後輪8の上方を覆うよ
うに固定された側部床板15a,15aと左右シートレール1c
間の上方を覆う中央部床板15bとに分割されている。
16は下枠11bの補強部材11e上に支承された底部材であ
る。この底部材16は合成樹脂材によって、上方および後
方へ開口された箱形状に一体形成され、下枠11bに固着
されている。すなわち、この底部材16によって、床板面
の下方であって左右の後輪8間に収納室が設けられてい
る。17は下枠11bの後端部下側に蝶番18で枢着された蓋
体であり、前記収納室を開閉する。
前記スイングアーム9は、前記枢支部7間に回動自在
に支持された円筒部9aに左右の一対のアーム9bを連結し
て構成されており、左右のアーム間には前記エンジン4
の動力を後輪8に伝達する駆動軸を収容する駆動軸ハウ
ジング21が設けられている。22,22は前記アーム9bの後
端部に連結され左右の後輪8の後輪軸29を支持する後輪
支持部材としての車軸管である。23はこの車軸管22,22
間に設けられた差動装置であり、駆動軸ハウジング21に
収容された駆動軸の回転を減速し車軸の軸回り方向に変
換する。24は荷車などを牽引するための牽引装置であ
り、車軸管22に固着されている。前記各アーム9bは対向
間隔が車体後方に向かうにしたがって漸次広くなり後端
部において下方部材1dよりも車体側方へ突出するように
形成されている。
25は車軸管22とシートレール1c後端部との間に介装さ
れ、アーム9bの上下動を吸収する左右一対の緩衝器であ
る。ここで、緩衝器25はシートレール1cの対向間隔がシ
ート幅よりも拡げられているために、底部材16の両側に
後輪8に近接するように配設されている。そして、アー
ム9bと下方部材1dとの交差部には緩衝ゴム26が設けられ
ている。詳述すると、緩衝ゴム26は下方に向かって漸次
断面積が小さくなる紡錘形状に形成され、下方部材1dの
下側に設けられたブラケット27の後下がりに傾斜した下
面に取付けられている。一方、アーム9b側には前記緩衝
ゴム26が当接する受け座28が設けられている。この緩衝
ゴム26は重い荷物を積んで走行する際、緩衝器25が底づ
きする以前に受け座28に当接し緩衝器25と協動して大き
な緩衝力を発生して乗り心地を良好にすると共に、緩衝
器25自体を保護する。
31は左右の後輪8の前方を覆う合成樹脂製の左右のリ
ヤフェンダである。これらリヤフェンダ31は後輪8との
間に空間が形成されるように枠体11の前部に取付支持さ
れ、ステップ32に載せられた乗員の脚と接触することが
ない範囲でステップ32に近接されている。33は枠体11の
後部に取付支持された泥除けである。前記リヤフェンダ
31と後輪8との間に形成された空間のうち、車体右側の
空間にはマフラ34が配設され、車体左側の空間にバルブ
35が配設されている。マフラ34は円筒状に形成され火の
粉補集装置が内蔵されている。第7図および第8図はこ
れら部材の取付状態を示す側面図であり、マフラ34は軸
線を車幅方向にした状態で右シートレール1cの取付部に
ブラケット36を介して支持されている。バッテリ35はバ
ッテリボックス37内に収容され、左下方部材1dの外側に
固定された支持板38上に取付保持されている。39は排気
管であり、エンジン4から延出されマフラ34の内側面に
接続されている。40はマフラ34の後面に接続されたテー
ルパイプであり、右後輪8と枠体11との間に形成された
空間を略水平に後方へ延設されている。
41はシート6の後部付近に配設されシート上面よりも
上方へ突出し床板15上に載せられた荷物が前方へ移動す
るのを阻止する棚体である。この棚体41は逆U字状に折
曲げられた鉄パイプ41aと、この鉄パイプ41aの側部間を
連結するクロス部材41bと、このクロス部材41bの前側に
取付けられた背当てパッド41cとからなる。鉄パイプ41a
は、上枠11aの前側にシート6を介して互いに対向する
ように突設された左右一対のステー42にシート上面より
も下方において枢着させることによって、床板15側に倒
伏可能に支持されている。また、ステー42には図示しな
いが、棚体41を第1図において実線で示すようにシート
6に対して起立した状態、および鎖線で示すようにシー
ト6に対して倒された状態に選択的に保持するロック装
置が設けられている。
このように構成された不整地走行用車両においては、
マフラ34を後輪8の前方に配設しているので、マフラ34
が緩衝器25と干渉するのを防止し、左右の緩衝器25のス
パンを車幅方向に長くすることができると共に、マフラ
34の熱を外部に放散させ、熱が荷台10の下方にこもるの
を防止することができる。
したがって、荷台10を安定した状態で支持することが
でき、車幅方向に広くすることができるから、積載量を
多くすることができる。しかも、荷物がマフラ34によっ
て加熱されるようなこともない。
実施例においては、緩衝器25間に蓋体17で開閉される
収納室を設けているので、緩衝器25間に形成されたデッ
トスペースを有効に利用することができる。また、マフ
ラ34の反対側にバッテリ35を配設しているので車体の左
右の重量配分を平均化することができる。さらには、比
較的重量が嵩むマフラ34およびバッテリ35をエンジン4
付近に集中させることによって、荷台10に積んだ荷物に
よって車体の重心が後方へ移動するのを可及的抑えるこ
とができる。
なお、上記実施例においては、床板15の周囲にあおり
部材が設けられていない例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、必要に応じ適宜所望
な形状のあおい部材を設けることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、シートより後方
に延設したフレーム部材上に荷台を支持させ、フレーム
部材と後輪軸支持部材との間に各後輪に近接して配設さ
れた左右一対の緩衝器を介装し、後輪と後輪の前方を覆
うリヤフェンダとの間に形成された空間にマフラを配設
したから、マフラと緩衝器との干渉を防止し、左右の緩
衝器間のスパンを長くすることができると共に、マフラ
の熱を外部に放散させることができる。
したがって、荷台を車幅方向に広くしても安定した状
態で支持することができるから、積載量を多くすること
ができる。しかも、マフラによる加熱を抑えることがで
きるからは、野菜などの熱を嫌う荷物の運搬に使用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る不整地走行用車両を示す側面図、
第2図は同じく平面図、第3図は同じく背面図、第4図
は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第2図のV−V線
断面図、第6図は荷台を示す斜視図、第7図はマフラの
取付状態を示す側面図、第8図はバッテリの取付状態を
示す側面図である。 1……車体フレーム、1c……シートレール、6……シー
ト、8……後輪、10……荷台、11……枠体、15……床
板、25……緩衝器、31……リヤフェンダ、34……マフ
ラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体中央部に鞍型シートを備え左右の後輪
    が車軸式懸架された不整地走行用車両において、前記シ
    ートより後方に左右一対のフレーム部材を後輪に近接さ
    せて延設し、前記フレーム部材上に左右両後輪の上方を
    一体的に覆う床板を有する荷台を支持させ、かつフレー
    ム部材と後輪軸支持部材との間に各後輪に近接して配設
    された左右一対の緩衝器を介装してなり、左右の後輪と
    これら後輪の前方に覆うリヤフェンダとの間に形成され
    た空間の一方にマフラを配設してなる不整地走行用車
    両。
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