JP2648536B2 - 電源切換装置 - Google Patents

電源切換装置

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JP2648536B2
JP2648536B2 JP3144037A JP14403791A JP2648536B2 JP 2648536 B2 JP2648536 B2 JP 2648536B2 JP 3144037 A JP3144037 A JP 3144037A JP 14403791 A JP14403791 A JP 14403791A JP 2648536 B2 JP2648536 B2 JP 2648536B2
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scr
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  • Power Engineering (AREA)
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  • Electronic Switches (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電源切換装置に関
し、特に、送電動作中の連続性を維持するための改良さ
れた電源切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一つの電源から他の電源への電源システ
ムの切り換えにより、電子機器の動作に望ましくない中
断が生じる。この停電の期間は、揮発性のデータの損失
が生じるのに十分なものであり、複雑な電気機械の動作
をしばしばリセットしてしまう。電源の切り換えは、現
在の航空機設計における地上から航空機への送電のよう
な状況で生じる。電源の切り換えはまた、保守や機器故
障からの回復中に機器のローテーションを行うために、
電力使用会社によっても必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気機械式接触器の動
作速度は、その構成、温度、位置及びコイルに印加され
る電圧に依存する。数個の接触器を、切り換えの間に
“デッドタイム”を入れてオーバーラップをしないよう
に電源を切り換える目的のために相互に接続することは
得策でない。リレーのタイミングの可変性は、リレーの
逐次的な切り換え中のオーバーラップを消去するため
に、何ミリ秒もの時間を必要とする。数ミリ秒程度と短
い時間での繰り返しの停電は、リレーで達成することは
難しく、敏感な機器ではあまりに長くて許容することが
できない。同期していない電源システムは、相対的な電
圧の差により非常に大きな電流が発生して交流発電機を
爆発的に再調整し、大抵は両機械を破壊してしまうの
で、決して相互に接続してはならない。もし非同期の電
源システムを特別な注意を払わずに相互に電気的に接続
したならば、電気的及び機械的な損傷が生じる危険性は
著しく高い。
【0004】本発明の目的は、SCR素子のアノード−
カソード経路を流れる電流がゼロになる時点を正確に検
出し、この電流がゼロになったとき、一方の電源から他
方の電源に電源を切り換える電源切換装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の上記及び他の
目的、特徴及び利点は、以下に開示される改良された電
源切換装置によって達成される。
【0009】3相Y電力の切り換えは、2個またはそれ
以上の電源間の同期をとることなく効率的に実行するこ
とができる。同期がとれていないことは、一つの電源を
オフに切り換えてから非常に短い時間で第2の電源から
の電力を回復することにより克服することができる。停
電時間は、動作上の問題を引き起こすのに十分長い間負
荷がエネルギーを失うことが決してないように、制御及
び最小化することができる。この説明における中断時間
は、約100ミリ秒の長さに制限され、この時間は別々
の電源間の相互作用を避けるのに十分に長く、負荷機器
の動作を可能とするのに十分に短い。
【0010】電源間での負荷の電気的な切り換えは、も
し固体電子素子を用いて切り換えが達成されれば、正確
に制御される。電子的な切り換えは、より信頼性が高い
ものであり、機械式接触器の寿命を短くする切り換え時
の電気アークを全く発生しない。固体切り換え素子は、
非常に効率が高く、高いピーク電力レベルを取り扱うこ
とができる。しかし、それらの内部損失により熱の散逸
が生じる。これらの熱損失は、熱的破壊を避けるための
冷却が必要となり、このため固体スイッチの重量及び大
きさが著しく増大する。
【0011】電源切換装置(PTU)により、多数の電
力接触器が、負荷の分断を最小化するために制御された
方法で多数の電源からの電源を切り換えることが可能と
なる。PTUは、論理制御された電子スイッチを電力制
御リレーの接点と並列に使用する。論理制御された固体
スイッチと電気機械式リレーとの組み合わせにより、電
力リレーだけのものと同等の大きさのパッケージで、電
力の消費が最小の正確な切り換えタイミングが得られ
る。PTUの物理的パッケージ及びそれに付随するリレ
ーは、アーク消弧成分の除去及び過余裕の接点の必要に
より、或いはアークを取り扱う必要があることにより、
この発明によるリレー設計と同様な大きさとすることが
できる。
【0012】
【実施例】図1は、負荷に電力を供給する一対の電力制
御リレーのタイミング動作を示す。停電時間は、リレー
タイミングの可変性を補償するために必要な“アンダー
ラップ”により、10ミリ秒よりも長い。図2におい
て、一対のPTUは、2組のリレー接点のタイミングを
そろえることにより、いずれかの電源から負荷が分離さ
れる間の“アンダーラップ”時間をより小さくすること
ができる。図3は、2個のPTU、それらの電力制御リ
レー及びPTUのデータインターフェースケーブルのブ
ロック図を示す。この図においては、PTU及びリレー
接点に電力を供給する主電源ケーブルを太線で示してい
る。
【0013】図4は、数個のPTUの動作を互いに結合
し、それらのタイミングを調整するために用いられるデ
ータ相互接続ケーブルを示す。代表的な“相X終了”を
示すラインは、その相が関係するPTUのSCRを通る
電流通路を示す。図9に示されているゲート導通検出器
は、SCRの電流を監視し、SCRの電流阻止能力を検
出するために用いられる。これらのデータラインは、
“新しい”PTUアッセンブリにおけるSCRを順序化
し、それによってどの相でも停電時間を100マイクロ
秒に制限するために用いられる。他の制御ラインは、送
電に伴う2個のPTU間のデータ制御の初期接続手順に
関係するものである。図5は、初期接続手順データフロ
ーのタイミング図であり、電力リレー“X”及び“Y”
の典型的なPTU間支援伝送中の制御ラインの進展を示
している。
【0014】PTUは、もしすでに負荷に電力を供給す
る他のPTUがなければ、そのPTUに関連するリレー
コイルが付勢されるとすぐに、並列経路のシリコン制御
整流器(SCR)をターンオンする。このSCR素子
は、マイクロ秒で完全に導通状態となり、リレーの慣性
により機械式接点の閉成が数ミリ秒遅れる間に、任意の
負荷への突入電流も取り扱うことができる。その後、こ
のリレー接点は閉じ、約2ボルトのSCR電圧降下付近
でアークを生じることなく電流を分流し、PTUのSC
Rにおける抵抗熱損失を除去する。
【0015】このPTUの新規な特徴は、他のPTU装
置と通信して、一つの電源から他の電源への調整負荷伝
送を行うことである。一つの電源の選択により他の電源
が置換されるので、PTUは、相終了ラインを用いて1
相ずつ電源分離ギャップの期間をまとめて制御する。P
TUのタイミングの調整は、第1のリレーがターンオフ
してから新しいリレーが閉じる前までの期間中に行われ
る。このPTU間の電力を協動してハンドオフにより、
メーク切り換えを行う前のブレーク中の時間ギャップが
短縮される。各PTUは、その内部の各電源ラインのS
CRの導通状態を示すためのモニタを有する。“古い”
PTUのためのSCRの導通状態は、装置間制御のため
に他の全てのPTUに対して専用バスを介して利用可能
である。各々の“新しい”PTU SCRのセットター
ンオンタイミングは、“古い”PTUの対応する相のタ
ーンオフによって制御される。PTUはタイミングを制
御して、関連接触器の応答速度とは無関係に、各相の所
定時間の電力中断を可能とする。
【0016】PTUは、接触器が閉じる前に“回路をメ
ーク”し、接触器が開いた後に“回路を開く”ように設
計されている。一つの例の場合には、一対の非同期Y構
成電源の負荷を交互に接続するために2個の接触器が用
いられる。各接触器は、図3に示されているように、そ
れと並列に接続されたPTUを有する。接触器“X”に
コイル電流が供給された時には、“X”PTUは、三つ
のラインの全てのSCR部をイネーブルとし、完全な負
荷電力の伝送を開始する。10〜20ミリ秒後には、接
触器は機械的に閉じ、SCRを分路することにより負荷
電流を運び、それによってそれらの内部の電力消費を停
止する。上述の一連の事象は、他のPTUがオンとされ
ない場合の典型的なPTU動作である。
【0017】接触器のコイルの通電が停止された時に
は、接点は慣性により数ミリ秒間閉じたままで、負荷に
電力を伝送し続ける。SCR素子は、接点が開き始まる
と、アークを消去するために特定の期間連続的にゲート
がオンされる。PTUの“オーバーラップ”の期間は、
もしそれが選択されれば、他の接触器の閉止をオーバー
ラップさせるのに十分に長くなるように調整される。送
電シーケンスにおいて、このSCR導通期間は50〜1
00ミリ秒程度であり、従ってPTUの加熱は最小とな
る。もし“新しい”接触器/PTU経路が選択されなけ
れば、PTUのタイマはSCRをオフし、負荷から電力
を除去する。
【0018】もし負荷に電力を供給するために他の電力
制御リレー(Y)が選択されれば、“新しい”リレーY
のコイルに電流を流すことにより、Y PTUがX P
TUにスイッチ保留状態信号を送って、内部のタイムア
ウト時間が経過する前にそのSCRの全てをターンオフ
するであろう。この動作により、X PTUにおけるオ
ーバーラップ動作が停止し、Y PTUがリレーYの遅
い方の機械式接点が閉じる前に電力を伝送することが可
能となる。X PTUの電流モニタは、特定の相が電力
の伝送を停止したことを示すので、“相終了”論理信号
がYPTUに送出され、その結果、100マイクロ秒の
遅延後に、同一の電源ライン相に関連するSCRをター
ンオンさせる。
【0019】X PTUのSCRは全て結局は負荷に電
力を伝送する能力を失い、この遅延は電源の負荷力率及
び回転角位置に依存する。SCRは、ゲート駆動が除去
された時に伝送を停止しないが、伝送の停止はSCRを
流れる負荷電流が最小しきい値以下に減衰するまで遅延
される。負荷及び電源によって、特定のSCRが非導通
になる前に1/2サイクル程度の時間が経過する。ま
た、電源ラインの周波数によって、この時間は1.25
〜8.33ミリ秒(400〜60Hz)の範囲にわた
る。この最悪の場合の時間遅れは、しかし、“新しい”
電力接触器が機械的に閉じるのに必要な時間よりも短
く、従って通常の動作を妨げない。
【0020】PTUの設計は、機械式リレー接点の開閉
の応答時間に関連する停電を減少させるために多数の接
触器を連動する信頼性の高い方法を提供する。電力は、
電源を分離するために設けられた100マイクロ秒のギ
ャップの間中断される。
【0021】典型的には、Y電源の線間電圧は、相−中
性点間(phase-to-neutral)電圧を3の平方根(1.7
32)倍したものである。送電中のタイミング事象の組
み合わせが起こり得る最悪なものであるとすると、線間
電圧の最も高い割合は、公称のものから+27%までず
れる。交さ接続された互いに180°位相がずれた2個
の電源をベクトル的に加算することにより、線−中性点
間電圧の2倍の線間電圧が得られる。典型的な115ボ
ルトの電源システムでは、線間電圧は199.18ボル
トであり、最悪の場合のスイッチ遷移中では、これは1
/3サイクル以下の間、二つの線端子間で230ボルト
まで上昇する。この電圧変動は、スイッチング時におけ
る2個の電源間の特定のミスマッチの結果生じるもので
あり、めったに生じない。典型的な結果は、負荷が新し
い電源に移動する時に小さな電圧降下が生じることであ
ろう。この電源の交さ接続により、新しい電源の相がい
かにしてどの角度でも古い電源の相と接続されるかを示
す図6に図示されている“レージー相”が発生する。こ
れにより損傷が生じることはなく、最悪の誤差は前に述
べたように公称値よりも+27%大きいものである。い
ずれかの電源に接続された全ての単相負荷は、線−中性
点間の振幅がスイッチング時間中の公称のRMS値から
ずれないので、影響を受けないであろう。
【0022】図7は、PTUがどのようにして実装され
るかを示す図である。この設計は薄いものとなってい
て、既存のシステムにおける電力リレーの下部または上
部にアド−オンPTUを載せることができるようになっ
ている。PTU及びリレーパッケージは、標準的なリレ
ーと類似のものであって、スペースが制限され、送電中
の停電を防止する必要がある現在の設計と置き換えるこ
とができる。
【0023】図8は、A相に接続されている第1の電源
からA´相に接続されている第2の電源へのA負荷に対
する送電を可能とするゲート検出制御回路を示す。第1
のSCR1 24は、第1の電源AとA負荷間に接続さ
れたカソード−アノード経路を有し、第2のSCR2
24´は第2の電源A´とA負荷間に接続されたカソー
ド−アノード経路を有している。この目的は、SCR1
を流れる電流が0になる時を検出することであり、これ
はSCR1のゲート32に接続された第1の入力とSC
R1のカソード44に接続された第2の入力とを有する
第1のゲート導通検出器20によって達成される。同様
のゲート導通検出器20´は、SCR2のゲート32'
及びSCR2のカソード44´に同様に接続されてい
る。上述のように、ゲート導通検出器20は、SCR1
のカソード−アノード経路を流れる電流が0になる時を
検出する。そのとき、ゲート導通検出回路20は、図8
の論理制御装置22'に信号を出力する。この論理制御
装置22'は、電圧切り換えシーケンスを開始してSC
R2をターンオンし、これによって切り換え(takeove
r)電源A´を負荷Aに接続する。この動作は、SCR
1とSCR2間の送電及び監視の動作ステップのシーケ
ンスを示す図11の論理フロー図によってよりよく理解
することができる。
【0024】図8に示されているゲート検出制御回路は
単極性の経路だけを示している。図10には、3相の電
源切換装置用の6個のSCRアレイが示されており、そ
のうちの2個のSCRは各極性A、B及びCに対して接
続されており、各SCRは各方向の電流を取り扱う。S
CRの対のこのバックツーバック配置は、全波導通を行
わせるために用いられる。
【0025】SCRのターンオフを予期するゼロ交さ点
を測定するためには、電源電圧または負荷電圧をモニタ
する装置が用いられる。電力システムにおける電源供
給、無効負荷及び分布インダクタンスにより、電源電圧
が電気的ゼロ点を通過して極性が反転した後に流れ続け
る遅相電流が発生し得る。この位相差は、電圧ゼロ交さ
点と負荷電流の反転間のタイミング間隔が最大で1/4
サイクルすなわち90°となるので、測定誤差が生じ
る。
【0026】“実世界”の負荷は典型的には、多数の高
調波周波数を含む非常に急峻な電流波形を示す。これら
の破壊電流は、電源及び負荷の動作条件の関数である。
高周波成分は電流波形に対しては小振幅領域でより明ら
かになるので、アノード−カソード間電流の検出値を0
とすることは非常に難しい。雑音の最低値がこのように
大きいことにより、信号対雑音比は著しく減少し、SC
Rのゼロ電流ターンオフ点の決定における測定誤差が大
きくなる。
【0027】SCRを使用する用途では、SCRが実際
にエネルギーを導通している時間を決定することがしば
しば必要である。SCRのゲートがオンされた後、SC
Rは、それが制御している“負荷”の電源からそれ自身
のゲート駆動信号を内部で再生することができる。負荷
電流が中断されるか或いは最小持続レベル以下のレベル
に減少するまで、SCRは完全な導通状態にあり続ける
であろう。
【0028】SCRのゲートを“調べ”てこの素子が電
流を伝導する能力を失う点を決定することが可能である
ことが見出された。この特性は、タイミングの考察が重
要である回路において有効である。この“無雑音”のゲ
ート信号は、SCRを負荷電流が流れる間発生され、S
CRのカソードで測定される正のゲート電圧信号を発生
する。この再生されたゲート電圧は、カソードとゲート
間のPN接合を順方向にバイアスするために必要であ
る。SCRを導通状態にトリガするために必要な振幅
は、たったの数ボルトである。SCRがターンオンされ
た後には、もし十分な負荷電流が利用できるならば、S
CRはそれ自身のゲート駆動電圧を発生し続ける。外部
からのゲート駆動は、典型的な用途ではターンオン間の
数マイクロ秒の間必要とされるだけであり、その後は除
去することができる。
【0029】実際、ゲート−カソード間電圧を検出する
ことにより、SCRの導通状態は決定される。もし負荷
及び電源が適当な電流経路を与えれば、SCRはエネル
ギーを伝導し、ゲートの電位は外部ゲート駆動なしで約
1.5ボルトとなるであろう。
【0030】外部ゲート駆動が除去され、負荷電流がそ
のSCRに対する最小持続電流以下に減衰した時、SC
Rのゲートの電位は0ボルトに降下するであろう。ゲー
ト駆動信号の除去とゲート電圧の減衰との間には遅延が
あり、これは数マイクロ秒必要である。この遅延は測定
誤差ではなく、SCRの接合の内部の電荷の再結合に必
要な時間である。この減衰時間の前に負荷電圧を再び印
加することにより、ゲート−カソード接合における蓄積
電荷によるSCRの導通が再び開始する。
【0031】SCRはそれ自身のゲート信号を再生する
能力を有しており、全てのダイオード素子と同様にその
P−N接合の内部に電荷を蓄積することができる。この
ゲート電荷の蓄積により、SCRは、電荷が散逸するの
に十分な時間が経過しなければ、負荷電流が0に降下し
た後に再び導通を開始することができる。重要な用途で
は、SCRが完全にオフとなり、印加電圧を阻止するこ
とができる正確な点を知ることは非常に有益である。
【0032】ここで述べられる測定技術は、ゲート端子
におけるSCRの電圧振幅を検出するものである。駆動
信号が除去された後、カソードに対するゲート電圧の振
幅がモニタされる。このアプローチでは、SCRが完全
にターンオフする時を決定するために0.1ボルトのし
きい値電圧レベルが選ばれる。電圧比較器により、ゲー
ト電圧が0.1ボルトのDCレベルを超える時を指示す
るための論理出力レベルが得られる。
【0033】図9の概略図は、比較器と電圧基準とを用
いるSCRのゲートしきい値検出を達成する一つの方法
を示す。この概略図は、抵抗を介してSCRのゲートに
接続されている比較器の負の入力を有している。この抵
抗は、短絡保護のために加えられたものであり、さもな
ければ必要ないものである。IC2の正の入力には、調
整可能なしきい値レベルが供給される。このしきい値レ
ベルは、この例ではDC0.1ボルトである。
【0034】SCRが電流を伝導せず、外部ゲート駆動
がない時には、比較器は、ハイの出力論理レベルを出力
することによりこの状態を示す。この信号は、SCRが
電流を阻止することができ、オフとなったと考えられる
点に対応する。低コストであることに加えて、この検出
方法の速度及び精度は、SCR素子をモニタするための
魅力的な方法を提供するものである。SCRのゲートに
おける信号は、負荷電流に乱れを全く持たないローのD
Cレベルである。この減少した雑音検出アプローチによ
り、ゼロ電流検出素子で負荷をモニタする必要がなくな
る。
【0035】数個のSCRを用いるSCR回路では、こ
のゲート検出アプローチは、各SCRのターンオフ点を
より良く記述することによって、システム制御を改善す
ることができる。前述のように、SCRのゲートリード
のこのゲート監視は内部バイアスを示し、本質的に“無
負荷雑音”である。このカソード基準信号により、SC
R素子の動作に対する共通駆動及び検出点が得られる。
【0036】ゲート電圧の減衰は、SCRが導通を保持
するために必要な内部再生駆動を実際に失う時を示す信
頼性のある指標となる。所定の素子上の特定のゲート電
圧点を正確に監視することより、特定のSCRが非導通
状態であると考えることができる点が規定される。この
点は、この素子の内部ダイ温度に良く追従する。この方
法でタイミング誤差は除去され、回路電流がゼロ値を通
過することを検出するためのライン電流センサをモニタ
する必要がない。SCRのゼロライン電流弁は、このS
CRが内部的に順方向にバイアスされている間に発生す
ることができ、その点でSCRは付加的な外部ゲートト
リガを行うことなく導通を再び開始することができる。
【0037】図11において、論理フロー図は、ライン
上に電源切換装置があるか否かを決定するステップ50
から開始する。もしライン上に電源切換装置があれば、
どのような動作も開始されない。もしライン上に電源切
換装置がなければ、コイル電流が使用できるか否かを決
定するステップ52に進む。もしコイル電流が使用でき
なければ、遅延が強制的に行われる。もしコイル電流が
使用できれば、システムが全てのSCRのゲートをオン
とするステップ54に進む。次に、コイル電流がオンか
否かを決定するステップ56に進み、もしそれがオンで
あれば、ループ遅延が強制的に行われる。もしコイル電
流がオンでなければ、SCRを遮断する100ミリ秒の
タイマを開始するステップ58に進む。次に、“スイッ
チ保留”状態のラインがあるか否かを決定するステップ
60に進む。もしスイッチ保留状態のラインがなけれ
ば、ループ遅延が強制的に行われる。もしいくつかの
“スイッチ保留”状態のラインがあれば、ステップ64
に進む。ステップ64はSCRをターンオフし、各“相
終了”状態のラインがあればそれを示す。次に、全ての
三つの“相終了”状態が生じたか否かを決定するステッ
プ66に進む。もしそれらが生じなかったならば、遅延
が強制的に行われる。もしそれらが生じなかったなら
ば、送電終了が生じたか否かを決定するステップ68に
進む。もし送電終了が生じなかったならば、100ミリ
秒のタイムアウト間隔が経過したか否かをステップ69
で決定する。もし経過したならば、全ての状態のライン
が落とされるステップ70に進む。もしステップ68で
送電終了が生じたと決定されたならば、再びステップ7
0に進み、全ての状態ラインが落とされる。
【0038】このようにして、第1のSCR1の導通状
態の破壊と第2のSCR2の導通状態の形成との間の遷
移が滑らかに行われる。
【0039】図11の論理フロー図において、ステップ
62は100ミリ秒タイマが経過したか否かを決定す
る。もしこの100ミリ秒タイマが経過しなかったなら
ば、ステップ60に戻り、“スイッチ保留”状態のライ
ンがあるか否かを決定する。
【0040】図11のステップ66において、3相終了
状態の全てが生じていなかったことが決定されれば、所
定の数ミリ秒が経過したか否かを決定するステップ65
に進む。もしこの所定のミリ秒が経過したならば、見掛
け上の故障が生じ、故障信号が出力される。もし所定の
ミリ秒がステップ65で経過しなかったならば、再びス
テップ66に戻り、全ての三つの“相終了”状態が生じ
たか否かを決定する。
【0041】この送電装置により、必ずしも同期がとら
れない2個またはそれ以上のY構成電源間の送電中の電
力の連続性が得られる。
【0042】1/2相の図である図8は、PTUに関連
した機能素子のいくつかを示す。これらの素子において
は、2個のリレーがある。これらは2個の電源としての
A相からのもの及びA´相からのものである。これら
は、リレー10及びリレー10´として識別される1組
の接触器を通り、これらの各々はSCR24及びSCR
24´の並列接続によって橋絡されている。この設計に
おけるSCRは、20及び20´で識別される素子駆動
装置DDによって制御される。これらの装置は基本的に
は、SCRがそれ自身の再生効果で導通している時に、
それをターンオンすることによって、またその動作をモ
ニタして必要な時に示すことによって、SCRの動作を
制御する。これらの素子駆動装置は、図8に示され、論
理制御素子22及び22´を互いに接続するために用い
られるデータケーブル34及び34´によって互いに接
続されている。これらの2個の素子駆動装置及び検出回
路DD20及び20´の組み合わせの間においては、論
理制御装置22及び22´は、A相と負荷の新しい電源
のA´相との間の切り換えが可能である。負荷端子は、
A及びA´に共通接続される。
【0043】図9は、素子駆動回路及び検出回路を示
す。基本的には、素子が動作する方法は、SCR1がト
ランジスタQ1によってターンオンされることである。
Q1は光アイソレータIC1により制御される。ゲート
駆動信号Aがアイソレータによりターンオンされる時に
はいつでも、光電流がトランジスタIC1をターンオン
してトランジスタQ1のゲートに電流を供給する。この
電流は、トランジスタをターンオンする16ボルトの電
源から供給される。次に、この電流は、抵抗R13を介
してSCR1のゲートに供給される。R13は、数オー
ム程度の非常に小さな抵抗であり、Q1に供給される駆
動量を電流制御トランジスタQ4がモニタ及び制御する
ことを可能とする十分な検出能力を与えるために用いら
れるに過ぎない。この配置により、SCRのゲートに入
る電流は、R13のしきい値によって設定され、Q4に
よって制御されるある値となる。これによって、ゲート
電流を供給する16ボルトの電源により素子をターンオ
ンすることができる。ある時点では、SCR1をターン
オフすることが望ましい場合があり、このような場合に
は、フォトダイオードへのゲート駆動Aは電源から切り
離される。IC1がターンオフし、それによってQ1へ
の駆動が除去され、SCR1に供給されるゲート電流が
ターンオフされる。しかし、SCR1はすぐにはターン
オフしない。これは、電力伝導曲線を通してのサイクル
の途中におけるものであるからである。このサイクルの
途中の事象は、SCR1が電源ライン周波数によって何
ミリ秒後かにターンオフすることを意味する。SCR1
がターンオフする時間は、いくつかの素子を互いに接続
する場合にしばしば重要となり得る。この特別な用途で
は、数千オームの抵抗値を有する抵抗R18は、SCR
1のゲート電圧をモニタする。この電圧は、IC2上で
基準として用いられる100ミリボルトのしきい値を与
える基準電圧と比較される。比較器IC2は、SCRの
ゲート電圧をモニタし、SCRのゲート電圧が100ミ
リボルト以下に減衰した点でIC2の出力は論理的にロ
ーとなり、IC3のLEDフォトダイオードを通して1
6ボルトの電源から電流を引き抜く。次にこのLED
は、光アイソレータを介して出力電流を流してIC3す
なわち出力トランジスタをターンオンする。これによっ
て、光学的に分離されたインターフェースにより、SC
R1がターンオフする時点を決定することができる。こ
れを全てモニタする方法は、SCRのゲート電流が除去
された時に、このSCRはアノード−カソードの極性が
反転される時まで導通状態を継続するという事実を利用
する。これは、電源ラインの周波数によって、発生する
のに数ミリ秒かかる。この実施例では、再生効果のSC
Rによって内部的に供給されるゲート電圧を実際に監視
する。この再生は、負荷の下でSCRの振幅及び極性が
適当なものである限り生じるものである。このゲート電
圧をモニタして100ミリボルト未満に降下する時を見
出すことにより、SCRの条件を高信頼性でモニタし
て、約30マイクロ秒以内にカットオフまたはターンオ
フする時を決定することができた。これは、標準的な電
流プローブを用いた場合に比べて数オーダー正確であ
る。
【0044】図10において、基本のPTUはブロック
図で示されている。このPTUは、3組の端子と電源相
A、B及びCと負荷端子A´、B´及びC´とから成
る。このPTUは、PTUの切り換え動作を制御する論
理制御装置の制御の下で接触器と並列に設けられるもの
である。図10に示されている各素子すなわち文字eは
本質的に、図9において前述された素子駆動装置及び検
出器のうちの一つによって制御されるSCRである。こ
れらのバックツーバックのうちの二つを合成することに
より、PTU素子を介して電源から負荷への完全な導通
あるいは360°の導通を得ることができる。これらの
全ての利点は、PTUが接触器を分路することができる
こと及びより正確なタイミングが得られて、遷移スイッ
チング時間の間の停電を最小にして制御することができ
る方法で一つの電源から負荷に送電することができるこ
とである。以前は、この場合、機械式接触器の機械的な
時間遅延及びヒスチリシスに頼らなければならなかっ
た。PTU内の論理制御装置22の構成要素は、元のP
TUと新しいPTUとの間のPTU素子が両方とも初期
接続手順が一致していることを確実にする初期接続手順
ルーチンを単に与える素子である。これによって、PT
Uは、一つの電源から他の電源への電力の伝送の経過を
モニタし追跡することを可能になる。これについては図
5に示されている。
【0045】図10に示されている論理制御装置22
は、図11の機能フロー図に示されている機能を実行す
る記憶されたプログラムステップシーケンスを記憶する
メモリにバスによって接続されたCPUを含むマイクロ
プロセッサとすることができる。実行される機能は、図
10に示されているそれらの各素子からの入力を必要と
する。これらの機能は、図11に示されているように実
行され、制御信号は論理制御装置22から図10の送電
装置の各素子に出力される。図11に示されている機能
を実行するために、図10の論理制御装置22のための
プログラムされたマイクロプロセッサを用いる代わり
に、ハード配線された複合論理を設けることができるこ
とはこの発明の範囲に含まれるものである。
【0046】図8は、A相として特徴付けられる第1の
電源14からA´相として特徴付けられる第2の電源1
4´への負荷12の移動を可能とするように接続された
2個の送電装置(PTU)25及び25´の配置の全体
回路図である。スイッチ18は、コイル電流電圧源16
を導線19を介して第1のリレー10のリレーコイル2
8に選択的に接続するか、或いは電圧源16を導線19
´を介して第2のリレー10´のコイル28´に接続す
る。第1のリレー10は、第1の電源14と負荷12と
の間に電流導通経路を選択的に与えるようにコイル28
によって作動される対応する一対の導体接点26を有す
る。第2のリレー10´は、第2の電源14´と負荷1
2とを選択的に接続するようにコイル28´によって作
動される対応する一対のリレー接点26´を有する。ス
イッチ18は、例えば、2極単投スイッチで、それで、
リレー10及びリレー10´は同時にオンにならない。
【0047】図1に示すように、接点26が閉じられる
と、スイッチ18が導線19に接続された時には電源1
4から負荷12に電力が伝導される。もし、例えば、ス
イッチ18が瞬間的に変化して他方の導線19´と接触
すると、接点26の接点の機械的慣性及び第2のリレー
10´上の接点26´の機械的慣性により、リレー10
の開放及びリレー10´の閉止に最小の遅延が生じる。
これは、接点26が開放する瞬間とそれよりも後の接点
26´が閉止する瞬間との間の、図1に示されている1
0ミリ秒以上の停電について示されている。従来では問
題を生じ、この発明によって解決されるのは、10ミリ
秒以上のこの長い停電である。
【0048】図8において、ノード42及び44でリレ
ー接点26と並列に接続されている端子を有する電源切
換装置(PTU)25が示されている。これに対応し
て、第2の電源切換装置25´は、ノード42´及び4
4´でリレー10´のリレー接点26´と並列に接続さ
れている端子を有する。電源切換装置25は、ノード4
2と44間に接続された一次アノード−カソード間電流
導通経路を有するSCR24を有する。SCR24のゲ
ート導線32は、図9に詳細に示されているゲート駆動
及び検出回路20の第1の入力に接続されている。
【0049】図8に示されている電源切換装置は更に、
2入力ANDゲート36を有する論理部を含む。この2
入力ANDゲート36は、リレーコイル28に電流を供
給する導線19に接続された第1の入力と、100マイ
クロ秒の遅延38に接続された第2の入力とを有する。
第2のPTU25´からのライン34´は、PTU25
´のSCR24´が電流を導通していることを示す2値
信号を伝送する。この2値信号は、インバータ40で反
転され、この加算反転信号は100マイクロ秒の遅延3
8を介してANDゲート36の第2の入力に供給され
る。ライン30上のANDゲート36の出力は、図9に
示されているゲート駆動及び検出回路20の一部分であ
る発光ダイオードIC1に印加される。
【0050】PTU25´の対応素子は、´を付した符
号で示されている。この例では、PTU25´は、第1
のPTU25における素子と同等である。
【0051】動作時には、スイッチ18が、リレー10
のコイル28にコイル電流を供給する導線19に電圧源
16を接続すると仮定しよう。これによって、接点26
が閉止状態となり、電源14から負荷12に電流が流れ
る。コイル28に印加されコイル電流を発生する正電圧
は、ANDゲート36の一方の入力にも印加される。そ
して、この例では、SCR24´及び第2のPTU25
´を通って電流が流れないので、ライン34´上の2値
ロー信号はインバータ40で反転され、遅延38を介し
てANDゲート36の第2の入力に供給される2値ハイ
信号になる。これによって、ライン30上に正電圧が得
られ、これがLED IC1を連続的に付勢する。そし
て、これによって、図9のゲート駆動及び検出回路がラ
イン34上に出力信号を与える。
【0052】図9を参照すると、ゲート駆動及び検出回
路20は、発光ダイオードIC1に電流を供給するライ
ン30を有していることがわかる。この発光ダイオード
IC1は、光アイソレータ構成の対応するフォトトラン
ジスタに光を照射し、それによってFET素子Q1のゲ
ートに相対的に正の電圧が印加される。これによって、
比較器IC2の端子46に印加される正の電圧が得られ
る。そして、これによって、ライン34上に出力信号を
供給する第2の光アイソレータIC3に信号が供給され
る。
【0053】図8に戻ると、この例のこの段階におい
て、スイッチ18を、導線19から切り離され、第2の
導線19´に接続されるように切替える。これによっ
て、第1のリレー10のコイル28を流れるコイル電流
が終了され、第2のリレー10´のコイル28´を通っ
て電流が流れ始める。しかしながら、前述のように、第
1のリレー10の接点26及び第2のリレー10´の接
点26´の機械的慣性のため、第1のリレー10の接点
の開放と第2のリレー10´の接点の閉止間には少なく
とも10ミリ秒の遅延があるであろう。しかしながら、
第1のPTU25の動作及び第2のPTU25´の第2
の動作を通して、停電時間は10ミリ秒以上から、約1
00マイクロ秒またはそれ以下に減少される。これは以
下のようにして達成される。
【0054】図9からわかるように、SCR24のゲー
ト電極32は、抵抗R18を介して比較器IC2の端子
46に接続されている。比較器IC2の他方の端子48
は、この例では約100ミリボルトの基準電圧に接続さ
れている。SCR24は、アノードに接続されたP型に
ドープされたシリコンと、N型層と、ゲート32に接続
されたP型層と、カソード端子に接続されたN型層とか
ら成る。もしアノードがカソードに対して相対的に正に
バイアスされれば、初期正電圧がゲート電極32に印加
されるまで、アノードからカソードに電流は流れないで
あろう。アノードからカソードに流れる電流が持続電流
よりも一旦大きくなると、正のゲート電圧を印加する必
要はもはやなくなり、アノード−カソード間電流の大き
さが持続電流の大きさ以下に減少するまで電流が流れ続
けるであろう。ゲート電極とカソード間のPN接合は、
アノードからカソードに電流が流れている場合、平行板
コンデンサと同様な方法で電荷を蓄積する。通常の動作
電流がアノードからカソードに流れている期間中のゲー
ト電極32とカソード間の電位差は、シリコンダイオー
ドの順方向バイアスダイオード降下である0.7ボルト
程度である。この発明によれば、ゲートとカソード間の
電位差を監視することにより、アノードからカソードに
流れる電流の終了を決定することができる。SCR24
の電極32は、図9に示されているように、比較器IC
2の端子46に接続されている。比較器IC2の端子4
8は、約0.1ボルトの基準電位に接続されている。従
って、SCR24のアノードとカソード間に流れる電流
がほぼ0アンペアに降下すると、比較器IC2の端子4
6で検出されるゲート電極32とカソードとの間の電位
差は、端子48に印加される基準電圧である0.1ボル
ト以下に降下する。これによって、比較器IC2は、光
アイソレータIC3への出力信号の供給を停止し、ライ
ン34上の出力信号が終了する。これによって、図2に
示されている100マイクロ秒の停電期間が開始する。
【0055】ライン34上での出力信号の正レベルから
ローレベルへの遷移は、第2のPTU′のインバータ4
0′によって反転され、100マイクロ秒の遅延38′
を介される。図2に示されている停電期間を支配するの
はこの遅延38′である。この遅延38′による100
マイクロ秒の遅延後、正に立ち上がる信号は、2入力A
NDゲート36′の第2の入力に印加される。この例の
第2段のスイッチ18は導線19′に接続されるので、
ANDゲート36′の第1の入力に正の信号が得られ、
ライン30′上で第2のPTU25′のゲート駆動およ
び検出回路20′のLED IC1′に正の信号が印加
される。図9を参照して、PTU25′のゲート駆動お
よび検出回路20′を示す回路図を考える。光アイソレ
ータIC1が付勢され、FET素子Q1が第2のSCR
24′のゲート電極に導線32′を介してゲート電圧を
印加する。これによって、このSCR24′がターンオ
ンし、第2の電源14′がSCR24′を通って負荷1
2に電流を流す。従って、第2のリレー10′の接点2
6′の機械的慣性が閉止の過程になおあり、また電気的
に閉止していなくても100マイクロ秒以下の遅延で負
荷12に電流を回復することができる。第2のリレー1
0′のリレー接点26′が閉止した後、このリレー1
0′は電源14′と負荷12間に並列経路を提供し、負
荷12に電流を供給する。SCR24′をオンのままに
しておくか否かは自由であり、この発明の他の実施例に
おいては、SCR24′は、リレー接点24′が閉止さ
れた後にターンオフされることができる。これによっ
て、SCR24′を通って電流が流れることから生じる
電力の消費とゲート駆動および検出回路20′の動作と
を最小にすることができる。
【0056】図8に示されている実施例は、A相におけ
る半波電流導通とA´相における半波電流導通とを調節
する。全波電流導通の場合、A相は2個のPTU25を
有する。第1のPTUは図8に示されているようなSC
R極性を有し、第2のPTUはSCR24と並列に接続
されているが逆極性である。これに対応して、PTU2
5´と逆極性の第2のPTUもまた、A´相の全波処理
に用いられる。
【0057】もし3相の全波電流処理を望むならば、図
3に概略的に示されているように、6個ずつ一体となっ
た全部で12個のPTUが用いられる。
【0058】この発明の動作を図12及び図13ととも
に以下に説明する。図12は、SCR24の概略図であ
る。この図12は、特に、P型領域84に接続されたア
ノード80と、PN接合を介してこのP型領域84に接
続されたN型領域86と、PN接合を介してこのN型領
域86に接続されたP型領域88と、PN接合を介して
このP型領域88に接続されたN型領域90とから成る
内部構造を示している。このP型領域88にはゲート電
極32が接続され、N型領域90にはカソード82が接
続されている。SCRの動作は従来より周知であり、次
のように特徴付けることができる。SCRは動作を特徴
付ける三つの特徴を有する。第1の特徴は、アノードか
らカソードへの一次電流が流れるように再生状態を開始
するために端子32にゲートトリガ電流が必要であるこ
とである。SCRの第2の特徴は、P型領域88とN型
領域90との間のPN接合における再生を持続するため
に、しばしば“ラッチング電流”と呼ばれる、アノード
からカソードへの最小主電流が必要であることである。
SCRの第3の特徴は、アノード80とカソード82間
の主電流の減少により、しばしば“保持電流”と呼ばれ
る、大きさが0よりも少し大きい、あるレベルの電流の
流れでターンオフすることである。この発明の発明者に
より見出されたことは、ゲート端子32とカソード82
間で測定することができるオフ状態のゲート電圧しきい
値が存在し、このしきい値以下では、アノード80とカ
ソード82間に更に電流が流れないことである。シリコ
ン材料から成る典型的なシリコン制御整流器の場合、P
型領域88とN型領域90間の順方向バイアスダイオー
ド降下は、全波電流がアノード80からカソード82に
流れている場合には0.7ボルトである。本発明者によ
り、アノードからカソードへの電流がほぼ0に降下する
と、これは、0.1ボルト以下のゲート32とカソード
82間の電位差を測定することにより検出することがで
きることが見出された。これが、図13に示されている
動作の原理である。これはまた、ゲート駆動及び検出回
路20がSCR24の電流導通状態をモニタし、切り換
え信号を発生してSCR24のアノード80からカソー
ド82への電流の流れが終了したことを示す原理でもあ
る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、一方の
電源から他方の電源への切り換え中の望ましくない中断
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】負荷に交互に電力を供給する一対の電力制御リ
レーのタイミング動作を示すタイミング図である。
【図2】図1のリレー接点のタイミングと同様に、いず
れかの電源から負荷が分離される間の制御された時間の
長さを短くすることができる電源切換装置を示す図であ
る。
【図3】2個の電源切換装置、それらの電力制御リレー
及びデータインターフェース制御ケーブルのブロック図
である。
【図4】2個の送電回路の動作を互いに結合し、それら
のタイミングを調整するために用いられるデータ相互接
続ケーブルを示す図である。
【図5】電源切換装置間の制御切り換え中の制御ライン
の経過を示す、初期接続手順データフローのタイミング
図である。
【図6】新しい電源相が任意の相対位相角で古い電源相
になることを説明するための“レージー相”を示す図で
ある。
【図7】電源切換装置を実装化する方法を示す図であ
る。
【図8】電源切換装置の1/2相の実行を説明するため
の回路図である。
【図9】ゲート導通検出回路の回路図である。
【図10】3相電源切換装置のSCRアレイのブロック
図である。
【図11】電源切換装置間の制御のための監視及び切り
換えシーケンスを示す論理フロー図である。
【図12】SCRの詳細図である。
【図13】SCRのオフ状態のゲート電圧プロット図で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に接続された第1の電源から、前記
    負荷に接続された第2の電源に電源を切り換える電源切
    換装置であって、 前記第1の電源と前記負荷との間に接続されたアノード
    −カソード経路とゲートとを有する第1のSCR素子
    と、前記第2の電源と前記負荷との間に接続されたアノ
    ード−カソード経路とゲートとを有する第2のSCR素
    子と、 前記第1のSCR素子の前記ゲートと前記カソードとの
    間に接続され、出力を有するゲート導通検出器と、 前記ゲート導通検出器の前記出力に結合された入力と前
    記第2のSCR素子の前記ゲートに結合された出力とを
    有する論理制御装置とを備え、 前記ゲート導通検出器は、前記第1のSCR素子の前記
    アノード−カソード経路を流れる電流が実質的にゼロに
    低下して、前記第1のSCR素子のゲートとカソード間
    の電圧が所定電圧以下になったとき、前記論理制御装置
    に信号を出力し、 前記論理制御装置は、前記ゲート導通検出器からの前記
    信号の受信に応答して所定の遅延時間を設定した後、前
    記第2のSCR素子の前記ゲートに結合されるゲート付
    勢信号を出力し、 前記第1のSCR素子の導通と前記第2のSCR素子の
    導通との間に正確な停電時間が実現されることを特徴と
    する電源切換装置。
  2. 【請求項2】 負荷に接続された第1の電源から、前記
    負荷に接続された第2の電源に電源を切り換える電源切
    換装置であって、 前記第1の電源と前記負荷との間に接続されたアノード
    −カソード経路とゲートとを有する第1のSCR素子
    と、前記第2の電源と前記負荷との間に接続されたアノ
    ード−カソード経路とゲートとを有する第2のSCR素
    子と、 前記第1のSCR素子の前記ゲートと前記カソードとの
    間に接続され、出力を有する第1のゲート導通検出器
    と、 前記第2のSCR素子の前記ゲートと前記カソードとの
    間に接続され、出力を有する第2のゲート導通検出器
    と、 前記第1のゲート導通検出器の前記出力に結合された入
    力と前記第2のSCR素子の前記ゲートに結合された出
    力とを有する第1の論理制御装置と、 前記第2のゲート導通検出器の前記出力に結合された入
    力と前記第1のSCR素子の前記ゲートに結合された出
    力とを有する第2の論理制御装置とを備え、 前記第1及び第2のゲート導通検出器はそれぞれ、関連
    する前記SCR素子の前記アノード−カソード経路を流
    れる電流が実質的にゼロに低下して、前記関連するSC
    R素子のゲートとカソード間の電圧が所定電圧以下にな
    ったとき、関連する前記論理制御装置の入力に信号を出
    力し、 前記第1及び第2の論理制御装置はそれぞれ、関連する
    前記ゲート導通検出器からの前記信号の受信に応答して
    所定の遅延時間を設定した後、関連する前記SCR素子
    の前記ゲートに結合されるゲート付勢信号を出力し、 前記第1のSCR素子の導通と前記第2のSCR素子の
    導通との間に正確な停電時間が実現されることを特徴と
    する電源切換装置。
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