JP2648225B2 - トラクタの伝動構造 - Google Patents

トラクタの伝動構造

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JP2648225B2 JP2191554A JP19155490A JP2648225B2 JP 2648225 B2 JP2648225 B2 JP 2648225B2 JP 2191554 A JP2191554 A JP 2191554A JP 19155490 A JP19155490 A JP 19155490A JP 2648225 B2 JP2648225 B2 JP 2648225B2
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信 嵯峨田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主としてミッドマウント型の芝刈機として
使用されるトラクタの伝動構造に係り、詳しくは、機体
前部に搭載された縦軸型のエンジンと、機体後部に搭載
された走行用の伝動装置とを、ベルト伝動機構によって
連動連結してあるトラクタの伝動構造に関する。
〔従来の技術〕
この種のトラクタの伝動構造としては、実開平1−17
2326号公報で示されたもののように、エンジンからのベ
ルト伝動による回転をHST(静油圧式無段変速装置)に
入力し、このHSTの出力を走行用の伝動装置に入力して
後輪を駆動するように構成してあり、HSTはその入力プ
ーリの上方に配置されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来技術によれは比較的重量の重いHSTが伝動ベ
ルトよりも上方位置に配設されているので、正逆転切換
機構等を含めた伝動装置全体としての重心、延いてはト
ラクタの重心位置が高くなる方向に少なからず影響を与
えていた。
又、ゴルフ場のような起伏の多い作業地では傾斜地に
おける芝刈作業もよく行われるものであって、少しでも
低重心化した方が望ましいものである。
本発明は伝動装置の構造工夫によって、伝動装置とし
ての低重心化を実現することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明にかかるトラクタの伝動構造は、機体前部に搭
載された縦軸型のエンジンと、機体後部に搭載された走
行用の伝動装置とを、ベルト伝動機構によって連動連結
してあるトラクタの伝動構造であって、前記伝動装置
を、ベルト伝動機構によって入力された回転力を変速部
材との接触位置の変更で無段階の自転速度に変速して出
力するテーパコーンを備えた摩擦式無段変速機構、この
無段変速機構の出力の回転方向を切換え可能な正逆転切
換機構、およびデフ機構から構成するとともに、前記摩
擦式無段変速機構、前記正逆転切換機構および前記デフ
機構を単一の伝動ケース内に収納し、前記摩擦式無段変
速機構を前記ベルト伝動機構における入力プーリの下方
に配置し、その摩擦式無段変速機構における左右向きの
主軸の後方に前記デフ機構における左右向きの車軸を配
設し、かつ、平面視でこれら主軸と車軸との間に、前記
主軸とによって前記正逆転切換機構を構成する左右向き
の中間軸を配置してあるとともに、該中間軸を、前記主
軸と車軸とに対して上下方向で偏位した箇所に位置させ
て配置してあることを特徴構成とする。
〔作 用〕
伝動装置の重心を下げるには上方に突出した状態のHS
Tを伝動ベルトの下側、つまり入力プーリの下方に配置
するという手段が考えられる。しかしながら、HSTには
冷却ファンが必要であって、そのような回転体をモーア
の存在する機体下腹部に近づけることは安全上好ましく
ないので、HSTを入力プーリ下方に配置するのは困難で
ある。
それにひきかえ、HSTと同様に無段変速機能を持つ摩
擦式無段変速機構ではそのケース外に冷却ファンといっ
た回転体を備えていないので、該摩擦式無段変速機構を
も入力プーリの下方に位置させても、HSTの場合のよう
に冷却ファンに刈草や異物が絡み付いたりするといった
不具合が生じない。
そして、伝動装置を構成する車軸と主軸と中間軸とが
左右向きに配置されるので、伝動系にベベルギヤのよう
に伝動方向を変更する機構を備えずに済むものとなり、
摩擦式無段変速機構、正逆転切換機構およびデフ機構を
単一の伝動ケース内に収納してあることとあいまって、
伝動装置の上下寸法を縮小して該伝動装置全体を従動プ
ーリの下方に配置することが可能となり、又、平面視で
車軸と主軸との間に中間軸を配置して、該中間軸を、前
記主軸と車軸とに対して上下方向に偏位した箇所に位置
させて配置してあるので、例えば、この中間軸を車軸の
後方側に配置したもの、あるいは、主軸より前方側に配
置したものと比較して伝動経路に無理がなく、摩擦式無
段変速機構とデフ機構との間で上下の空間を有効利用し
て正逆転切換機構を配置して、伝動装置の前後寸法の縮
小も可能にする。
特に、伝動装置の上下寸法を小さくできるものでは、
テーパコーンを備えた摩擦式無段変速機構のように潤滑
油を必要とするものが装置の上方位置に配置されても少
ない潤滑油で済むものとなり、しかも、摩擦式無段式変
速機構の回転系のレベルを伝動ケース内の潤滑油の液面
レベルを設定する程度のことで、該装置を構成する回転
系の主軸周りでの回転で潤滑油を跳ね上げて摩擦式無段
変速機構全体に潤滑油を供給することも可能となり一層
少ない潤滑油で済む。
〔発明の効果〕
その結果、重量物である伝動装置の低配置によって機
体全体としての低重心化に寄与でき、傾斜地でも安定し
て芝刈りできるとか、よりきつい傾斜地での芝刈り作業
が可能となるといった具合に、ミッドマウントモーアと
なるトラクタに好適な伝動装置を提供することができ
た。
特に、本発明では伝動装置の小型化を可能にしてトラ
クタ全体を軽量化すると同時に、摩擦式無段変速機構に
対する潤滑油の供給が良好に行われるという効果も奏す
る。
〔実施例〕
第3図に前部に縦軸型のエンジン(1)を備え、中央
部に操縦部(2)を配置し、後部に伝動装置(A)を搭
載した機体(3)を、前後車輪(4),(5)で走行可
能に構成するとともに、機体下腹部にモーア(6)を吊
設した芝刈用のトラクタが示されている。伝動装置
(A)とモーア(6)とはいずれもベルト伝動機構
(7),(8)によってエンジン(1)の動力を入力す
るように構成してある。
次に、伝動装置(A)について説明する。
第1図に示すように伝動装置(A)は、ベルト伝動機
構(7)によってエンジン(1)の動力を入力する動力
入力部(B)、入力された動力を無段に変速する摩擦式
無段変速機構(以下CVTと略称する)(C)、このCVT
(C)通過後の走行用動力の回転方向を切換可能な正逆
転切換機構(D)、及びデフ機構(B)等を備えて構成
されている。
動力入力部(B)は、入力プーリ(9)を備えた縦軸
(10)と、後述するCVT(C)の入力回転体(11)とを
ベベルギヤ連動して構成され、入力回転体(11)の軸部
(12)を延設して伝動ケース(13)外へ突出し、PTO軸
(F)を構成してある。
CVTは、主軸としての出力軸(14)の周囲に、この出
力軸(14)と同心状に配設される入力回転体(11)によ
って前記出力軸(14)の軸心を中心として公転駆動され
る複数の自転可能なテーパコーン(15)を配備し、これ
らテーパコーン(15)に接触して駆動回転される出力回
転体(16)を前記出力軸(14)に取付けるとともに、そ
れらテーパコーン(15)に亘って軸心方向にシフト可能
な変速部材(17)を設けて構成されている。テーパコー
ン(15)はカム機構(18)によって押圧付勢される出力
回転体(16)と押圧接触し、この反力をディスク状のコ
ーンサポート(19)によって受けているとともに、前記
入力回転体(11)に取付けられた外枠(20)と、この外
枠(20)に連結された内枠(21)とによってキャリア
(22)を形成し、テーパコーン(15)を支軸(23)を介
して自転自在に支持してある。
正逆転切換機構(D)は、前記出力軸(14)と、一端
にブレーキ装置(24)を備えた中間軸(25)とに亘って
構成されている。すなわち、出力軸(14)の駆動ギヤ
(26)と駆動スプロケット(27)、中間軸(25)の従動
ギヤ(28)と従動スプロケット(29)、およびチェーン
(30)によって正逆の回転方向を現出し、シフト回転具
(31)によって中間軸(25)の回転方向を選択する。
デフ機構(E)は、左右の車軸(32),(32)をデフ
キャリア(37)内部で嵌合するとともに、そのデフキャ
リア(37)をチェーン機構(33)によって中間軸(25)
に連動連結してある。
第2図に示すように、CVT(C)の出力軸(14)、中
間軸(25)および車軸(32)は全て左右向きであり、こ
れらの軸を内装する伝動ケース(13)の上方に入力プー
リ(9)が配設されている。そして、中間軸(25)は、
出力軸(14)と車軸(32)とよりも少し下方に偏位させ
た状態で配設しており、第2図に示すように、側面視で
出力軸(14)、中間軸(25)、車軸(32)を結ぶとV字
状に配設されている。尚、(34)は変速部材(17)の操
作軸、(35)はシフト回転具(31)の操作軸である。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るトラクタの伝動構造の実施例を示
し、第1図は該構造を示す展開断面図、第2図は伝動装
置の側面図、第3図はローントラクタの側面図である。 (1)……エンジン、(7)……ベルト伝動機構、
(9)……入力プーリ、(13)……伝動ケース、(14)
……主軸、(25)……中間軸、(32)……車軸、(A)
……伝動装置、(C)……摩擦式無段変速機構、(D)
……正逆転切換機構、(E)……デフ機構。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体前部に搭載された縦軸型のエンジン
    (1)と、機体後部に搭載された走行用の伝動装置
    (A)とを、ベルト伝動機構(7)によって連動連結し
    てあるトラクタの伝動構造であって、前記伝動装置
    (A)を、ベルト伝動機構(7)によって入力された回
    転力を変速部材(17)との接触位置の変更で無段階の自
    転速度に変速して出力するテーパコーン(15)を備えた
    摩擦式無段変速機構(C)、この無段変速機構(C)の
    出力の回転方向を切換え可能な正逆転切換機構(D)、
    およびデフ機構(E)から構成するとともに、前記摩擦
    式無段変速機構(C)、前記正逆転切換機構(D)およ
    び前記デフ機構(E)を単一の伝動ケース(13)内に収
    納し、前記摩擦式無段変速機構(C)を前記ベルト伝動
    機構(7)における入力プーリ(9)の下方に配置し、
    その摩擦式無段変速機構(C)における左右向きの主軸
    (14)の後方に前記デフ機構(E)における左右向きの
    車軸(32)を配設し、かつ、平面視でこれら主軸(14)
    と車軸(32)との間に、前記主軸(14)とによって前記
    正逆転切換機構(D)を構成する左右向きの中間軸(2
    5)を配置してあるとともに、該中間軸(25)を、前記
    主軸(14)と車軸(32)とに対して上下方向で偏位した
    箇所に位置させて配置してあるトラクタの伝動構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60148121U (ja) * 1984-03-14 1985-10-01 三菱自動車工業株式会社 車両用動力伝達装置
JPS626563U (ja) * 1985-06-26 1987-01-16

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