JP2647992B2 - 無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉 - Google Patents
無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉
に関する。さらに詳しくは、表面に化粧が施された無機
発泡体からなる役物、すなわち建物の出隅部や入隅部に
おけるコーナーなどを一度の焼成で原料より連続製造す
ることのできる無機発泡体の製法およびそれに用いる焼
成炉に関する。
に関する。さらに詳しくは、表面に化粧が施された無機
発泡体からなる役物、すなわち建物の出隅部や入隅部に
おけるコーナーなどを一度の焼成で原料より連続製造す
ることのできる無機発泡体の製法およびそれに用いる焼
成炉に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 無機発泡体は、軽量で取扱いが容易であり、保温性、
耐火性、耐久性などに優れているため、近年、プレハブ
住宅などに用いられつつある。
耐火性、耐久性などに優れているため、近年、プレハブ
住宅などに用いられつつある。
かかる無機発泡体は、炉内に架設されている耐火耐熱
性搬送帯上に無機造粒発泡原料を積層して、加熱発泡さ
せることで容易に製造することができる。
性搬送帯上に無機造粒発泡原料を積層して、加熱発泡さ
せることで容易に製造することができる。
一方、無機発泡体を用いて実際に住宅などを構築する
ばあい、入隅部や出隅部ができるため、いわゆるコーナ
ー役物と呼ばれる略L字状の部材が必要になってくる。
建物の施工においては壁材などと同質の部材でコーナー
役割を用いるのが好ましいが、造粒原料より連続的にコ
ーナー役物を製造するのは大変困難であった。すなわ
ち、従来では、たとえば一度焼成した平板を切断して、
2枚の平板を耐火材料製の型に入れて再加熱し、発泡板
の軟化やベンディングを利用してコーナー役物を作製し
ていたが(特願平2−63772号参照)、二度の焼成であ
ると同時に、発泡板は断熱性の高い物体であるため再加
熱するに際し均一な熱の伝達ができない。このため昇温
過程においてクラックが発生し、これを防ぐために昇温
速度をゆっくりせざるをえなかった。その結果時間のロ
スが非常に多いという問題がある。
ばあい、入隅部や出隅部ができるため、いわゆるコーナ
ー役物と呼ばれる略L字状の部材が必要になってくる。
建物の施工においては壁材などと同質の部材でコーナー
役割を用いるのが好ましいが、造粒原料より連続的にコ
ーナー役物を製造するのは大変困難であった。すなわ
ち、従来では、たとえば一度焼成した平板を切断して、
2枚の平板を耐火材料製の型に入れて再加熱し、発泡板
の軟化やベンディングを利用してコーナー役物を作製し
ていたが(特願平2−63772号参照)、二度の焼成であ
ると同時に、発泡板は断熱性の高い物体であるため再加
熱するに際し均一な熱の伝達ができない。このため昇温
過程においてクラックが発生し、これを防ぐために昇温
速度をゆっくりせざるをえなかった。その結果時間のロ
スが非常に多いという問題がある。
本発明は、叙上の事情に鑑み、一度の焼成でコーナー
役物を原料から連続製造することのできる無機発泡体の
製法およびそれに用いる焼成炉を提供することを目的と
する。
役物を原料から連続製造することのできる無機発泡体の
製法およびそれに用いる焼成炉を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本発明の無機発泡体の製法は、炉内を走行する耐熱性
搬送帯上で無機発泡性造粒物を加熱、冷却して無機発泡
体を製造する方法であって、前記耐熱性搬送帯上に層状
に設けられた無機発泡性造粒物を加熱して発泡させる工
程と、上部凹ロールおよび下部凸ロールからなる成形ロ
ール間に無機発泡体を通過させて押圧成形する工程と、
山形状に成形された無機発泡体を冷却する工程からなる
ことを特徴としている。また、本発明の焼成炉は、炉内
を走行する耐熱性搬送帯上で無機発泡性造粒物を加熱、
冷却して無機発泡体を製造する連続焼成炉であって、前
記無機発泡性造粒物を加熱発泡させる加熱帯の下流側に
上部凹ロールおよび下部凸ロールからなる成形ロールが
設けられてなることを特徴としている。
搬送帯上で無機発泡性造粒物を加熱、冷却して無機発泡
体を製造する方法であって、前記耐熱性搬送帯上に層状
に設けられた無機発泡性造粒物を加熱して発泡させる工
程と、上部凹ロールおよび下部凸ロールからなる成形ロ
ール間に無機発泡体を通過させて押圧成形する工程と、
山形状に成形された無機発泡体を冷却する工程からなる
ことを特徴としている。また、本発明の焼成炉は、炉内
を走行する耐熱性搬送帯上で無機発泡性造粒物を加熱、
冷却して無機発泡体を製造する連続焼成炉であって、前
記無機発泡性造粒物を加熱発泡させる加熱帯の下流側に
上部凹ロールおよび下部凸ロールからなる成形ロールが
設けられてなることを特徴としている。
[実施例] 以下、添付図面に基づき本発明の無機発泡体の製法お
よびそれに用いる焼成炉を説明する。
よびそれに用いる焼成炉を説明する。
第1図は本発明の焼成炉の一実施例の縦方向断面説明
図である。
図である。
第1図において、(1)は焼成炉(k)内に配設され
た耐熱性のエンドレス搬送帯であり、ステンレス製メッ
シュベルト、スチールベルト、セラミックネットなどの
耐熱性を有する材料で作製されたものが用いられる。搬
送帯(1)は駆動ロール(2)によって走行させられ
る。
た耐熱性のエンドレス搬送帯であり、ステンレス製メッ
シュベルト、スチールベルト、セラミックネットなどの
耐熱性を有する材料で作製されたものが用いられる。搬
送帯(1)は駆動ロール(2)によって走行させられ
る。
焼成炉(k)手前の搬送帯(1)上方には加熱によっ
て焼成発泡する無機造粒物を搬送帯(1)上に供給する
ための供給ホッパー(3)が設けられている。無機造粒
物としては、一般に酸性白土、シラス、真珠岩、抗火
石、長石などのAl2O3−SiO2系鉱物を主原料として、こ
れにソーダ灰、硝酸ソーダ、ガラス粉、硼酸、硼砂など
の融剤やドロマイト、SiC、炭酸バリウム、炭酸カリウ
ムなどの発泡剤などを補助的に配合したものを造粒した
造粒物などが用いられる。また、ベース層上に形成され
る表面化粧層用の粉体原料としては、たとえばフリッ
ト、長石などのガラス質系粉末などの釉薬をパン型造粒
機などによって粒径0.5〜2.0mm程度に微粒化したものが
用いられる。供給ホッパー(3)の数は無機発泡体
(4)の層数に応じて適宜選定すればよい。なお、図示
されていないが、補強用に金属ネットなどを無機造粒物
中に埋設するようにしてもよい。
て焼成発泡する無機造粒物を搬送帯(1)上に供給する
ための供給ホッパー(3)が設けられている。無機造粒
物としては、一般に酸性白土、シラス、真珠岩、抗火
石、長石などのAl2O3−SiO2系鉱物を主原料として、こ
れにソーダ灰、硝酸ソーダ、ガラス粉、硼酸、硼砂など
の融剤やドロマイト、SiC、炭酸バリウム、炭酸カリウ
ムなどの発泡剤などを補助的に配合したものを造粒した
造粒物などが用いられる。また、ベース層上に形成され
る表面化粧層用の粉体原料としては、たとえばフリッ
ト、長石などのガラス質系粉末などの釉薬をパン型造粒
機などによって粒径0.5〜2.0mm程度に微粒化したものが
用いられる。供給ホッパー(3)の数は無機発泡体
(4)の層数に応じて適宜選定すればよい。なお、図示
されていないが、補強用に金属ネットなどを無機造粒物
中に埋設するようにしてもよい。
焼成炉(k)の側壁には加熱用のバーナー(5)が適
宜の間隔で設けられている。
宜の間隔で設けられている。
本実施例にかかわる焼成炉(k)内には予熱帯、発泡
帯、急冷帯、加熱成形帯、徐冷帯および冷却帯が形成さ
れている。
帯、急冷帯、加熱成形帯、徐冷帯および冷却帯が形成さ
れている。
予熱帯は原料中の水分や有機物を加熱により取り出す
帯域であり、原料の種類、チャージ厚さなどにより異な
るが概ね350〜580℃に加熱される。
帯域であり、原料の種類、チャージ厚さなどにより異な
るが概ね350〜580℃に加熱される。
予熱帯を経て発泡帯に送られた無機発泡性造粒物はバ
ーナー(5)により順次昇温されて発泡する。加熱温度
は原料の種類や配合により異なるが概ね880℃まで昇温
される。
ーナー(5)により順次昇温されて発泡する。加熱温度
は原料の種類や配合により異なるが概ね880℃まで昇温
される。
本実施例では発泡帯の直後に急冷帯が設けられてい
る。従来の急冷帯は高温の発泡帯で発泡した板を固化温
度域まで急冷することにより、焼成スピードを早めて炉
長を短縮するのが目的であったが、本実施例における急
冷帯は搬送帯(1)からの無機発泡体(4)の離脱を容
易ならしめるのが目的である。すなわち、搬送帯(1)
上で高温に加熱され、発泡した無機発泡体(4)は酸化
アルミナなどの離型材を介して搬送帯(1)と密着して
いるが、発泡後に急冷することにより温度の降下ととも
に無機発泡体(4)の表面層が固化して収縮することに
よって搬送帯(1)より剥離する。その結果、無機発泡
体(4)と搬送帯(1)との離脱を容易かつ確実に行う
ことができる。急冷工程においては、前記目的を効果的
に達成すべく、搬送帯(1)の温度および無機発泡体
(4)の裏面温度はそれぞれ600〜690℃および620〜720
℃となるようにコントロールするのが好ましい。
る。従来の急冷帯は高温の発泡帯で発泡した板を固化温
度域まで急冷することにより、焼成スピードを早めて炉
長を短縮するのが目的であったが、本実施例における急
冷帯は搬送帯(1)からの無機発泡体(4)の離脱を容
易ならしめるのが目的である。すなわち、搬送帯(1)
上で高温に加熱され、発泡した無機発泡体(4)は酸化
アルミナなどの離型材を介して搬送帯(1)と密着して
いるが、発泡後に急冷することにより温度の降下ととも
に無機発泡体(4)の表面層が固化して収縮することに
よって搬送帯(1)より剥離する。その結果、無機発泡
体(4)と搬送帯(1)との離脱を容易かつ確実に行う
ことができる。急冷工程においては、前記目的を効果的
に達成すべく、搬送帯(1)の温度および無機発泡体
(4)の裏面温度はそれぞれ600〜690℃および620〜720
℃となるようにコントロールするのが好ましい。
急冷帯の温度設定は配合素材によって異なるが通常65
0℃前後が原料の固化収縮温度であるので、雰囲気温度
は620℃程度の低温にするののが好ましい。具体的に
は、急冷帯の入口部に給気口(6)を形成しておき、こ
の給気口(6)を通して30℃程度の冷風を供給すること
で急冷を行うことができる。(7)は急冷帯に打込まれ
た冷風が焼成帯または加熱帯に侵入しないように吸引す
るための排気口である。
0℃前後が原料の固化収縮温度であるので、雰囲気温度
は620℃程度の低温にするののが好ましい。具体的に
は、急冷帯の入口部に給気口(6)を形成しておき、こ
の給気口(6)を通して30℃程度の冷風を供給すること
で急冷を行うことができる。(7)は急冷帯に打込まれ
た冷風が焼成帯または加熱帯に侵入しないように吸引す
るための排気口である。
急冷帯で搬送帯(1)より離脱した無機発泡体(4)
は加熱成形帯に送られる。加熱成形帯内の温度はバーナ
ー(5)によって750℃程度に保持されている。無機発
泡体(4)は急冷帯ではパイプ状のロール(8)で搬送
されているが、加熱成形体ではソロバン玉状の回転ロー
ル(9)で搬送される。そして、無機発泡体(4)はそ
のセンターが前記回転ロール(9)の頂部にくるように
搬送されるので、搬送されているうちに無機発泡体
(4)は順次昇温して軟化点に至り、両端が垂れ下がっ
てほぼ所定の形状を呈するようになる。ただし、板厚や
表面状態の調整が行われていないので、付着防止のため
に冷却された成形ロール(10)のあいだを通して任意の
役物形状に押圧、成形される。前記成形ロール(10)は
第3図に示されるように上部凹ロール(10a)と下部凸
ロール(10b)とで構成されており、水または空気が内
部を循環する構造となっている。成形ロール(10)の形
状およびサイズはコーナー役物の形状およびサイズに合
わせて適宜選定すればよく、本発明においてとくに限定
されるものではない。成形ロール(10)の表面温度は無
機発泡体(4)の表面温度よりも40〜100℃低温となる
ようにコントロールするのが付着防止という点からは好
ましい。
は加熱成形帯に送られる。加熱成形帯内の温度はバーナ
ー(5)によって750℃程度に保持されている。無機発
泡体(4)は急冷帯ではパイプ状のロール(8)で搬送
されているが、加熱成形体ではソロバン玉状の回転ロー
ル(9)で搬送される。そして、無機発泡体(4)はそ
のセンターが前記回転ロール(9)の頂部にくるように
搬送されるので、搬送されているうちに無機発泡体
(4)は順次昇温して軟化点に至り、両端が垂れ下がっ
てほぼ所定の形状を呈するようになる。ただし、板厚や
表面状態の調整が行われていないので、付着防止のため
に冷却された成形ロール(10)のあいだを通して任意の
役物形状に押圧、成形される。前記成形ロール(10)は
第3図に示されるように上部凹ロール(10a)と下部凸
ロール(10b)とで構成されており、水または空気が内
部を循環する構造となっている。成形ロール(10)の形
状およびサイズはコーナー役物の形状およびサイズに合
わせて適宜選定すればよく、本発明においてとくに限定
されるものではない。成形ロール(10)の表面温度は無
機発泡体(4)の表面温度よりも40〜100℃低温となる
ようにコントロールするのが付着防止という点からは好
ましい。
加圧成形された無機発泡体(4)はソロバン玉状の回
転ロール(9)に乗って徐冷帯に送られ(第4図参
照)、ここで均一除冷される。徐冷帯の温度は入口付近
が580℃程度であり、出口付近が400℃程度に設定されて
いる。
転ロール(9)に乗って徐冷帯に送られ(第4図参
照)、ここで均一除冷される。徐冷帯の温度は入口付近
が580℃程度であり、出口付近が400℃程度に設定されて
いる。
ついで無機発泡体(4)は冷却帯に入り、パイプ状ロ
ール(8)の上を焼成炉(k)出口へ向けて移動する
(第5図参照)。このあいだ無機発泡体(4)はゆるや
かな下降曲線を描きながら400〜60℃程度まで冷却され
て炉外へ搬出される。
ール(8)の上を焼成炉(k)出口へ向けて移動する
(第5図参照)。このあいだ無機発泡体(4)はゆるや
かな下降曲線を描きながら400〜60℃程度まで冷却され
て炉外へ搬出される。
炉外へ搬出された無機発泡体(4)は適宜の長さに切
断されるとともに両袖も所定の巾になるように切断され
る。
断されるとともに両袖も所定の巾になるように切断され
る。
以上説明した方法により製造することで、デザイン的
に平板と全く同質のコーナー役物を造粒原料より連続的
にうることができる。かかるコーナ役物を建物に施工す
ればその美観は従来の建物にはみられない雰囲気(連続
感ないしは一体感)を作り出す。
に平板と全く同質のコーナー役物を造粒原料より連続的
にうることができる。かかるコーナ役物を建物に施工す
ればその美観は従来の建物にはみられない雰囲気(連続
感ないしは一体感)を作り出す。
以下、実施例に基づき本発明の無機発泡体の製法を説
明するが、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定さ
れるものではない。
明するが、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定さ
れるものではない。
実施例 ベース層原料の調製 大谷石64.5%(重量%、以下同様)、ソーダ灰18%、
水ガラス粉5%、三立タルク12%およびSiC0.5%からな
る配合原料を10mmφのスチールボールとともにボールミ
ルに入れ7時間のあいだ乾式粉砕した。えられた粉末の
粒度は44μ96%であった。この粉末を15%糖蜜液(水に
糖蜜を15%溶解させた液)を噴霧しながらパン型造粒機
で造粒した。えられた造粒物の含水率は15%であったが
外熱式ロータリーキルンを用いて含水率が3%まで乾燥
したのち、粒径2.5〜1.0m/mの範囲となるように篩い分
けした。
水ガラス粉5%、三立タルク12%およびSiC0.5%からな
る配合原料を10mmφのスチールボールとともにボールミ
ルに入れ7時間のあいだ乾式粉砕した。えられた粉末の
粒度は44μ96%であった。この粉末を15%糖蜜液(水に
糖蜜を15%溶解させた液)を噴霧しながらパン型造粒機
で造粒した。えられた造粒物の含水率は15%であったが
外熱式ロータリーキルンを用いて含水率が3%まで乾燥
したのち、粒径2.5〜1.0m/mの範囲となるように篩い分
けした。
化粧層原料の調製 ガラス粉53%、R−2フリット(カサイ釉薬(株)製
釉薬)37%、水ヒ粘土3%、ベントナイト2%およびジ
ルコン5%からなる配合原料を10〜30mmφのアルミナボ
ールとともにボールミルに入れ10時間のあいだ乾式粉砕
した。えられた粉末の粒度は44μ96%であった。この粉
末をパン型造粒機を用い、バインダー(水1に加里水
ガラス0.4%とモナードガムDA(大日本製薬(株)製ケ
ルザン。「ケルザン」はバインダーの一種である)2%
を加えた溶液)を噴霧しながら造粒した。えられた造粒
物の含水率は12%であった。
釉薬)37%、水ヒ粘土3%、ベントナイト2%およびジ
ルコン5%からなる配合原料を10〜30mmφのアルミナボ
ールとともにボールミルに入れ10時間のあいだ乾式粉砕
した。えられた粉末の粒度は44μ96%であった。この粉
末をパン型造粒機を用い、バインダー(水1に加里水
ガラス0.4%とモナードガムDA(大日本製薬(株)製ケ
ルザン。「ケルザン」はバインダーの一種である)2%
を加えた溶液)を噴霧しながら造粒した。えられた造粒
物の含水率は12%であった。
えられた造粒原料を密閉容器に入れ炭酸ガスを打込ん
で瞬間硬化させてから、粒度1.5〜3.0m/mの範囲となる
ように篩い分けた。この造粒原料をさらにパン型造粒機
に入れ転動させながら、以下に述べる着色原料液を噴霧
して化粧原料とした。
で瞬間硬化させてから、粒度1.5〜3.0m/mの範囲となる
ように篩い分けた。この造粒原料をさらにパン型造粒機
に入れ転動させながら、以下に述べる着色原料液を噴霧
して化粧原料とした。
化粧層原粒の着色 前記化粧層原料粉100g、Y−11(日陶産業(株)製色
素)1g、水70g、モナードガム(大日本製薬(株)製ケ
ルザン)0.1gおよび加里水ガラス(日本化学(株)製ケ
ルザン)20gをミキサーで混合して着色原料Aを作り、
前記化粧層用造粒物(粒度:1.5〜3.0m/m)1に対して
着色原料液A200ccを噴霧して着色化粧粒Aを調製した。
素)1g、水70g、モナードガム(大日本製薬(株)製ケ
ルザン)0.1gおよび加里水ガラス(日本化学(株)製ケ
ルザン)20gをミキサーで混合して着色原料Aを作り、
前記化粧層用造粒物(粒度:1.5〜3.0m/m)1に対して
着色原料液A200ccを噴霧して着色化粧粒Aを調製した。
同様に、前記化粧層原料粉100g、J−24(日陶産業
(株)製色素)3g、水70g、モナードガム(大日本製薬
(株)製ケルザン)0.1gおよび加里水ガラス(日本化学
(株)ケルザン)20gをミキサーで混合して着色原料液
Bを作り、前記化粧層用造粒物(粒度1.5〜3.0m/m)1
に対して着色原料液B100ccを噴霧して着色化粧粒Bを
調製した。
(株)製色素)3g、水70g、モナードガム(大日本製薬
(株)製ケルザン)0.1gおよび加里水ガラス(日本化学
(株)ケルザン)20gをミキサーで混合して着色原料液
Bを作り、前記化粧層用造粒物(粒度1.5〜3.0m/m)1
に対して着色原料液B100ccを噴霧して着色化粧粒Bを
調製した。
ついで、着色原料粒A65容量%、着色原料粒B15容量%
および前述した化粧原料造粒物20容量%をロッキングミ
キサーに入れ、3分間混合して化粧層原料とした。
および前述した化粧原料造粒物20容量%をロッキングミ
キサーに入れ、3分間混合して化粧層原料とした。
以上のようにして調製したベース層原料および化粧層
原料を用いて無機発泡体を製造した。
原料を用いて無機発泡体を製造した。
急冷帯および加熱成形帯が設けられ、内部に搬送用耐
熱メッシュベルトが架設されている炉長39mの焼成炉
(ネットスピード:15cm/分)を用いた。
熱メッシュベルトが架設されている炉長39mの焼成炉
(ネットスピード:15cm/分)を用いた。
耐熱メッシュベルト上15mmの中空に巾35cmに切断した
ラス網を挿入しながら、供給ホッパーより前記ベース層
原料を厚さ30mmとなるようチャージした。ついで前記化
粧層原料を他の供給ホッパーより厚さ5mmとなるようベ
ース層上にチャージした。
ラス網を挿入しながら、供給ホッパーより前記ベース層
原料を厚さ30mmとなるようチャージした。ついで前記化
粧層原料を他の供給ホッパーより厚さ5mmとなるようベ
ース層上にチャージした。
えられた積層体を350〜580℃に調節された予熱帯へ搬
送して、原料中の水分および有機物を取り出した。
送して、原料中の水分および有機物を取り出した。
ついで発泡帯へ移動させて、炉内温度を600℃から順
次880℃まで昇温した。この発泡帯では上段と下段にバ
ーナーが取り付けられており、かつメッシュベルトと耐
火材料によって燃焼空間が上下に区切られていた。この
ため上下の燃焼空間はそれぞれ異なった昇温曲線を描く
よう設定されており、ベース層が溶着発泡後に化粧層原
料が遅れて溶融ガラス化して両層は一体化した。
次880℃まで昇温した。この発泡帯では上段と下段にバ
ーナーが取り付けられており、かつメッシュベルトと耐
火材料によって燃焼空間が上下に区切られていた。この
ため上下の燃焼空間はそれぞれ異なった昇温曲線を描く
よう設定されており、ベース層が溶着発泡後に化粧層原
料が遅れて溶融ガラス化して両層は一体化した。
発泡帯を出て急冷帯に入って無機発泡体は軟い状態で
あるが、急冷帯で急冷されてその外周は固化し、やがて
収縮を始めた。そのときメッシュベルトは無機発泡帯の
温度よりも低下しており、発泡体の収縮とメッシュベル
トの収縮により容易に発泡体とメッシュベルトは離脱
し、こうして表面の固化した発泡体はロールの回転によ
りつぎの加熱成形帯へ送られた。急冷帯の温度は640℃
であった。
あるが、急冷帯で急冷されてその外周は固化し、やがて
収縮を始めた。そのときメッシュベルトは無機発泡帯の
温度よりも低下しており、発泡体の収縮とメッシュベル
トの収縮により容易に発泡体とメッシュベルトは離脱
し、こうして表面の固化した発泡体はロールの回転によ
りつぎの加熱成形帯へ送られた。急冷帯の温度は640℃
であった。
加熱成形体は、上段および下段のバーナーによって加
熱されており、炉内温度は750℃あった。急冷帯より送
られた発泡体は先端が20Rに加工されたソロバン玉状の
耐熱鋼の回転するロールに乗って進行するうちに順次昇
温されて発泡体の端部より垂れ下がった。そして、発泡
体がほぼロールのソロバン玉の全面に接した状態で、凸
部と凹分が20Rに加工され、内部に水と空気によって冷
却(表面温度620℃)された耐熱鋼からなる成形ロール
間に導かれた。成形ロールはロール間隔が35mmにセット
されており、上部凹ロールと下部凸ロールにより発泡体
は押圧、成形されて表面は固化した。
熱されており、炉内温度は750℃あった。急冷帯より送
られた発泡体は先端が20Rに加工されたソロバン玉状の
耐熱鋼の回転するロールに乗って進行するうちに順次昇
温されて発泡体の端部より垂れ下がった。そして、発泡
体がほぼロールのソロバン玉の全面に接した状態で、凸
部と凹分が20Rに加工され、内部に水と空気によって冷
却(表面温度620℃)された耐熱鋼からなる成形ロール
間に導かれた。成形ロールはロール間隔が35mmにセット
されており、上部凹ロールと下部凸ロールにより発泡体
は押圧、成形されて表面は固化した。
ついで発泡体はソロボン玉状の受ロールに乗って徐冷
帯へと移送され、ここで発泡体は均一徐冷された。徐冷
帯の温度は580℃より順次降下して400℃であった。
帯へと移送され、ここで発泡体は均一徐冷された。徐冷
帯の温度は580℃より順次降下して400℃であった。
つぎに発泡体は400℃の冷却帯に入り、ゆるやかな下
降曲線を描きながら60℃まで冷却されて、炉外へ搬出さ
れた。
降曲線を描きながら60℃まで冷却されて、炉外へ搬出さ
れた。
炉口より出た発泡体は長さ200cmに切断し、つづいて
片袖15cm巾に切断してL型のコーナー役物を製造した。
片袖15cm巾に切断してL型のコーナー役物を製造した。
えられたL型コーナー役物は平板状の無機発泡体と表
面化粧は全く変わらず、打てば磁器の打音を放ち、軽量
でしかも落着いた風合の外壁コーナーをうることができ
た。
面化粧は全く変わらず、打てば磁器の打音を放ち、軽量
でしかも落着いた風合の外壁コーナーをうることができ
た。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明の製法によれば、平板と
同質のL型コーナーを一度の焼成で無機造粒物より連続
して製造することができる。
同質のL型コーナーを一度の焼成で無機造粒物より連続
して製造することができる。
第1図は本発明の焼成炉の一実施例の縦方向断面説明
図、第2図は第1図の(A)−(A)線断面図、第3図
は第1図の(B)−(B)線断面図、第4図は第1図の
(C)−(C)線断面図、第5図は第1図の(D)−
(D)線断面図である。 (図面の主要符号) (k):焼成炉 (1):エンドレス搬送帯 (3):供給ホッパー (4):無機発泡体 (5):バーナー (8):パイプ状ロール (9):回転ロール (10):成形ロール
図、第2図は第1図の(A)−(A)線断面図、第3図
は第1図の(B)−(B)線断面図、第4図は第1図の
(C)−(C)線断面図、第5図は第1図の(D)−
(D)線断面図である。 (図面の主要符号) (k):焼成炉 (1):エンドレス搬送帯 (3):供給ホッパー (4):無機発泡体 (5):バーナー (8):パイプ状ロール (9):回転ロール (10):成形ロール
フロントページの続き (72)発明者 宮澤 貴俊 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番12号 ナショナル住宅産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】炉内を走行する耐熱性搬送帯上で無機発泡
性造粒物を加熱、冷却して無機発泡体を製造する方法で
あって、前記耐熱性搬送帯上に層状に設けられた無機発
泡性造粒物を加熱して発泡させる工程と、上部凹ロール
および下部凸ロールからなる成形ロール間に無機発泡体
を通過させて押圧成形する工程と、山形状に成形された
無機発泡体を冷却する工程からなることを特徴とする無
機発泡体の製法。 - 【請求項2】前記発泡工程ののちに、耐熱性搬送帯から
の分離を容易ならしめるために無機発泡体を急冷する工
程および冷却されて耐熱性搬送帯より分離された無機発
泡体を再加熱する工程を有する請求項1記載の製法。 - 【請求項3】前記急冷工程において、耐熱性搬送帯の温
度および無機発泡体の裏面温度がそれぞれ600〜690℃お
よび620〜700℃となるようコントロールされる請求項2
記載の製法。 - 【請求項4】前記成形ロールの表面温度が該ロールが接
触する無機発泡体の表面温度よりも40〜100℃低温とな
るように水または空気によりコントロールされる請求項
2記載の製法。 - 【請求項5】炉内を走行する耐熱性搬送帯上で無機発泡
性造粒物を加熱、冷却して無機発泡体を製造する連続焼
成炉であって、前記無機発泡性造粒物を加熱発泡させる
加熱帯の下流側に上部凹ロールおよび下部凸ロールから
なる成形ロールが設けられてなることを特徴とする焼成
炉。 - 【請求項6】前記成形ロールの表面温度が該ロールが接
触する無機発泡体の表面温度よりも40〜100℃低温とな
るよう水または空気によりコントロールされてなる請求
項5記載の焼成炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11463290A JP2647992B2 (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11463290A JP2647992B2 (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH048503A JPH048503A (ja) | 1992-01-13 |
JP2647992B2 true JP2647992B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=14642695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11463290A Expired - Lifetime JP2647992B2 (ja) | 1990-04-26 | 1990-04-26 | 無機発泡体の製法およびそれに用いる焼成炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2647992B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-26 JP JP11463290A patent/JP2647992B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH048503A (ja) | 1992-01-13 |
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