JP2646217B2 - 消ゴムおよびその製造方法 - Google Patents

消ゴムおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、新規な製造の消ゴムおよびその製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
消ゴムの消字作用は、消ゴムを紙面に擦り付けた際に
出るガスが紙面に付着している鉛筆等の粒子を吸着する
ことにより発揮されるものである。したがって、カスを
出すことが消ゴムとしての生命といえる。
従来においては、消ゴム材料に大量のファクチス、可
塑剤、鉱物油等を混入させることによりカスを出すよう
にしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、消ゴム材料によっては、ファクチス、可塑
剤、鉱物油等を混入させてもカスが出にくい場合があっ
た。
この発明は、前記従来の技術における欠点を解決し
て、ファクチス、可塑剤、鉱物油等によらずにカスを出
すことができる消ゴムおよびその製造方法を提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の消ゴムは、硬さの異なるゴム状物質で構成
される複数種類の消ゴム本体材料と研磨剤が粒子状に分
散された状態で一体的に構成されてなる消ゴムであっ
て、前記複数種類の消ゴム本体材料のうち少なくとも1
種類の消ゴム本体材料は、高分子ゴム材料と、この高分
子ゴム材料のみと混練した場合には細かい粒子状に混ざ
り合わない有機化合物材料とを細かい粒子状に混ざり合
わした状態で含むことを特徴とするものである。
また、この発明の消ゴムの製造方法は、高分子ゴム材
料と、この高分子ゴム材料のみと混練した場合には細か
い粒子状に混ざり合わない有機化合物材料とを、それら
に共通の溶剤を添加して混練する第1の工程と、前記溶
剤を蒸発させることにより前記高分子ゴム材料と前記有
機化合物材料とを細かい粒子状に混ざり合わしたゴム状
物質で構成される消ゴム本体材料を形成する第2の工程
と、前記第1の工程と第2の工程によって作られた消ゴ
ム本体材料を少なくとも1種類含む硬さの異なる複数種
類の消ゴム本体材料と研磨剤を混練してこれら複数種類
の消ゴム本体材料と研磨剤を粒子状に分散させた状態で
一体化させる第3の工程よりなるものである。
〔作 用〕
この発明の消ゴムによれば、紙面に当てると、紙面の
微小な凹凸に合わせて柔かい消ゴム本体材料が変形し
て、全体を紙面に密着させる。そのとき硬い消ゴム本体
材料によって研摩剤が紙面に強く押し当てられて、紙面
に付着したインキを削り取る。したがって、紙面に微小
な凹凸があってもそれに沿って研摩することができ、紙
面をあまり傷めずに、インキだけを除去することができ
る。しかも、複数種類の消ゴム本体材料のうち少なくと
も1種類の消ゴム本体材料は、高分子ゴム材料と、この
高分子ゴム材料のみと混練した場合には細かい粒子状に
混ざり合わない有機化合物材料とを無理矢理細かい粒子
状に混ざり合わした状態で含むので、もろいゴム状物質
となり、ファクチス、可塑剤、鉱物油等を入れなくても
紙面に擦り付けることによりカスを出して消ゴムとして
の機能を発揮させることができる。したがって、ファク
チス、可塑剤、鉱物油等を入れなくて済むので、複数種
類の消ゴム材料を混ぜ合わせても、それらが渾然一体と
なることなく独立した粒子として存在することができ、
高い消字能力を保持することができる。
また、この発明の消ゴムの製造方法によれば、上記の
消ゴムを容易に作ることができる。
〔実施例〕
この発明の一実施例を以下に説明する。ここではボー
ルペン、万年筆、タイプライター、ワードプロセッサ、
色鉛筆等で書いた文字等の消字用の消ゴム(以下「砂消
ゴム」という)にこの発明を適用した場合について説明
する。この砂消ゴムは、単独で加硫または加熱成形すれ
ば硬さが異なる消ゴムとなることができ、かつ混練して
も互いの粒子が独立して存在することができる複数種類
の消ゴム本体材料を必要に応じて予め加硫成形したもの
と、研摩剤とを混練りし、加硫成形してなるものであ
る。
この発明を適用した砂消ゴムの1実施例を第1図に拡
大して示す。ここでは、消ゴム本体を3種類の消ゴム本
体材料(材料1〜3)で作っている。すなわち、この消
ゴムは軟かい消ゴム本体材料20と中程度の硬さの消ゴム
本体材料22と、硬い消ゴム本体材料24と、研摩剤26が粒
子状に分散されて一体的に構成されている。
この消ゴムを紙面に当てると、第2図に示すように、
紙面28の微小な凹凸に合わせて柔かい消ゴム本体材料20
が変形して前面を紙面28に密着させる。そのとき、硬い
消ゴム本体材料24によって研摩剤26が紙面28に強く押し
当てられて、紙面28に付着したインキ30を削り取る。し
たがって、紙面28に微小な凹凸があってもこの凹凸に沿
って摩擦することができ、紙面28をあまり傷めずに、イ
ンキ30だけを除去することができる。
次に、第1図の消ゴムを製造する方法の1実施例を以
下に説明する。ここでは、消ゴム本体材料は、硬、中、
軟3種類の材料が用いられる。材料1(消ゴム本体材料
20)は特に軟質、材料2(消ゴム本体材料22)は普通の
生ゴム程度の硬さ、材料3(消ゴム本体材料24)は硬質
である。硬、軟2種類だけであると硬度の差が大きい場
合は混練りしても混じりにくいが、その中間の硬さの材
料を入れると混じりやすくなる。これらの各消ゴム本体
材料1〜3は単独で加硫成形すれば、紙面との摩擦によ
りカスを出す。また、これらの消ゴム本体材料1〜3は
ロール加工等により混練りしても相互に融合せず、各材
料はその性質に変化なく、ゴムの粘着性により分散され
て粒子として存在した状態で全体が一体となっている。
はじめに、3種の消ゴム本体材料1,2,3と研摩剤の原
料および製法について説明する。
(1) 材料1(特に軟質な材料) 材料1は、次の各材料A〜Hを原料として作られる。
なお、部数は重量部で示す。
A:トリクロルエチルホスヘート(黒金化成製TCEP) …38 部 B:中高ニトリル液状(日本ゼオン製Nipol 1312) …22 部 C:中高ニトリル(日本ゼオン製Nipol 1042) …40 部 D:硫 黄 … 2 部 E:亜鉛華 … 0.3部 F:加硫促進剤 … 0.9部 G:炭酸カルシウム … 6 部 H:チタンホアイト … 1.5部 材料AとBとCとの割合は、材料Aの上限が68部、そ
のときのBが22部、材料Cが10部、材料Aの下限が18
部、そのときのBが22部、材料Cが60部の範囲で様々に
取り得る。
なお、材料Aとしてトリクロルエチルエスヘートのほ
かヂオクチタルフタレートやヂブチルフタレート等材料
B,Cとよく混ざり加硫できる可塑剤を単独あるいは数種
混合して用いることもできる。
材料Eの亜鉛華は加硫を補助的に促進させるものであ
る。
材料Gの炭酸カルシウムは材料1の硬度を高めるため
に使用するものである。
材料Aは可塑剤で材料1を特に軟質にし、また紙面と
の摩擦によりカスを出させる。また、材料Aは液状で、
種々の樹脂を良く溶かし、特にボールペンインキを良く
溶かす。そのまま使用すればボールペンインキを溶かし
て紙面ににじませてしまうが、混練すれば材料1中に分
散し、加硫後は紙面に摩擦すれば紙面に密着したインキ
を素早く離脱させるのに寄与する。
なお、材料1〜3のうち材料1だけ予め加硫するが、
これは材料1を加硫しないで材料2,3と混練りすると、
材料1の成分が他の材料2,3に融合してしまうからであ
る。材料2,3は予め加硫しなくとも他と融合しない材料
を用いているので、予め加硫する必要はない。材料1は
予め加熱しても軟質なので、他の材料2,3と混練りして
混じり合いことができる。
材料1は、以上のA〜Hの材料全部を一度に混ぜ、ニ
ーダーや3本ロール等にて練り、普通のゴム加硫方法で
加硫して作られる。
材料1としてでき上がったものは特に軟質である。こ
の材料1は紙面に擦り付けるとカスが出て消ゴムとして
機能する。
(2) 材料2(生ゴム程度の硬さの材料) 材料2は、次の各材料A〜Gを原料として作られる。
A:アクリルニトリル共重合体極高ニトリル含有ポリマー
(日本ゼオン製Nipol DN002 …86 部 B:中高ニトリル液状(日本ゼオン製Nipol 1312) …14 部 C:メチルエチルケトン … 1.5部 D:硫 黄 … 1.5部 E:亜鉛華 … 0.5部 F:加硫促進剤 … 0.8部 G:チタンホワイト … 4 部 材料Aは高分子ゴム材料に相当し、材料Bは有機化合
物材料に相当する。材料AとBの割合は、材料Aの上限
が95部、そのときのBが5部、材料Aの下限が70部、そ
のときのBが30部である。
材料Aは予め素練り(材料B〜Gを入れず)してお
く。予め素練りすることにより材料Bと混ざりやすくな
る。材料Cは材料AとBを混ぜあわせるためのもので、
メチルエチルケトンのほか材料AおよびBを溶解するも
ので蒸発するものであれば何でもよい。
材料AとBは、本来完全には混ざらない(細かい粒子
にならない)がこれらに共通の溶剤となる材料Cを入れ
ることにより混ざらすことができる。このように本来混
ざらないもので無理矢理混ぜるともろいものができあが
るので、紙面に擦り付けるとカスが出て消ゴムとして機
能する。従来の消ゴムは大量のファクチス、可塑剤、鉱
物油等を入れてカスを出すようにしていたが、材料2に
少量でもファクチス、可塑剤、鉱物油等を入れると、材
料1〜3の成分が混ざり合って最終製品において材料1
〜3がそれぞれ独立した粒子として存在することができ
ず、各材料1〜3の成分どうしが渾然一体となってしま
い消字性能が大幅に低下してしまう。
材料2を上記のような材料A〜Gで作ることにより最
終製品において材料1〜3がそれぞれ独立した粒子とし
て存在することができガスを出すことができる。なお、
材料Cは1部以上あれば材料A,Bを混ざらすことができ
る。
材料2を作る場合予め素練りされた材料Aに材料Bと
Cを入れ密封し12時間位おき、ロールで練りながら(こ
の発明の製造方法の第1の工程に相当する。)材料D〜
Gを入れ練りまぜる。ロール作業中材料Cはほとんど蒸
発してしまうが尚3日位自然乾燥するとよい(この発明
の製造方法の第2の工程に相当する。)。材料2中に残
存せる材料Cが少し残っていても最終製品には問題はな
い。
(3) 材料3(硬い材料) 材料3は、次の各材料A〜Gを原料として作られる。
A:高スチレン共重合体(スチレン:ブタジエン=85:1
4、日本ゼオン製Nipol 2007J) …100 部 B:ポリエチレングリコール液状(分子量200、日本油脂
製No.200) … 6.5部 C:メチルエチルケトン … 14 部 D:硫 黄 … 1.6部 E:亜鉛華 … 0.3部 F:加硫促進剤 … 0.6部 G:チタンホワイト … 2 部 材料Aは高分子ゴム材料に相当し、材料Bは有機化合
物材料に相当する。材料3の製造に使用される材料A,B,
Cの上限は材料Aが100部、材料Bが9.5部、材料Cが20
部で、下限は材料Aが100部、材料Bが3倍、材料Cが1
0部である。材料Aはスチレンの割合が75〜90%の範囲
で選択できスチレンの割合が多い程材料3は硬質とな
る。材料Bのポリエチレングリコールは分子量600位ま
での液状のものであれば使用できる。
材料Bはボールペンインキをよく溶かし、消字を早め
る働きをする。材料Bはそのままでは液状でボールペン
インキを溶かして紙面ににじませてしまうが、材料Aと
混ぜることにより分散し、加硫後は紙面に摩擦すれば紙
面に密着したイキを素早く離脱させる。
材料AとBは本来完全には混ざらないが、材料Cを入
れることによって混ざらすことができる。これは、前記
材料2において材料AとBを両者に共通の溶剤となる材
料Cの力によって混ざらしたのと同じ考えによるもので
ある。このように材料AとBを無理矢理混ぜることによ
り、もろくなって紙面が擦り付けたときにカスを出すこ
とができ、消ゴムとして機能することができる。
前述のように従来の消ゴムは大量のファクチス、可塑
剤、鉱物油等を入れてカスを出すようにしているが、材
料3に少量でもファクチス、可塑剤、鉱物油等を入れる
と、材料1〜2の成分と混ざって最終製品において材料
1〜3がそれぞれ独立した粒子として存在することがで
きず、各材料1〜3の成分どうしが渾然一体となってし
まい、カスが出ず消字性能が全くなくなってしまう。
材料3を上記のような材料A,B,Cでつくることによ
り、最終製品において材料1〜3がそれぞれ独立した粒
子として存在することができ、ガスを出すことができ
る。また、硬い消ゴムを作ることができる。
材料D(硫黄)は、最終段階で材料1〜3を混ぜて加
硫成形するためのものである。
材料G(チタン)は最終製品に色付けするための顔料
である。
材料3を作るときは、材料Cに材料Bを入れてよく混
ぜたものを材料Aに入れ、密閉し、6時間位置いて材料
D〜Gを入れたらロールにて練る(この発明の製造方法
の第1の工程に相当する。)。材料3中に入っている材
料C(メチルエチルケトン)はロール作業中かなり蒸発
するが自然乾燥にて5日程度おくと良い(この発明の製
造方法の第2の工程に相当する。)。材料3中に残存せ
る材料Cが少し位のこっていても最終製品には問題はな
い。材料3は特に硬質の材料のみ加硫したものでは爪の
立たない程の硬度である。
(4) 研摩剤(材料4) 研摩剤は次の材料A,Bを原料として作られる。
A:研摩剤(320メッシュ、不二見研磨材工業製白色酸化
アルミニウム(WA320)) …100部 B:ポリエチレングリコール溶液(ポリエチレングリコー
ル分子量20000:水=5:95) … 25部 材料Bは分子量の下限1540位のものまで使用できる。
ポリエチレングリコール溶液の上限はポリエチレングリ
コール分子量20000:水=10:90、下限は2:98である。材
料Aは320メッシュ程度のもので水分をよく吸収するも
のなら何でもよい。
材料Aをそのまま材料1〜3に混ぜると材料1〜3が
材料Aに密着し、紙面に擦り付けたときカスとして出に
くく、消字能力が落ちるが、材料Bを材料Aに付着させ
ることにより、材料1〜3に密着しにくくなりカスとし
て出やすくなる。また、材料Bのポリエチレングリコー
ル20000はパラフィンのように滑りがあるため、これを
材料Aに付着させると紙のいたみを相当に少なくするこ
とかできる。なお材料Aは一般に砂消ゴムでは150メッ
シュ位が使用されているがこれでは紙に相当のいたみを
生じる。この発明のものでは150〜500メッシュ位の範囲
で使用でき320〜400メッシュ程度にすれば、紙のいたみ
が少なくかつ消字能力も良好である。
この研摩剤は材料Aに材料Bを入れ湯煎にて約20分か
けて水分を飛ばし、乾燥機で140度前後で約25〜40分加
熱し材料Aに材料Bをよくしみこませてできあがる。
以上のようにして消ゴム本体の材料1〜3の研摩剤
(材料4)ができたら最終工程として次の工程を経て製
品とする。下記工程(1)〜(3)がこの発明の製造方
法の第3の工程に相当する。
(1) 第1工程 次のものをロールにて練る。
・材料2:21部 ・材料3:43部 なお、材料2,3をロールにて混練する場合、ロールの
間隔により各材料1〜3の粒子の大きさが変化し、ロー
ルの間隔をいっぱいにつめると製品表面における凹凸は
少なくなり、2〜3mmあけて作業をするとかなり凹凸性
のある製品となる。
(2) 第2工程 次のものをロールにて練る。
・第1工程で練ったもの 64部 ・材料1 57部 (3) 第3工程 次のものをロールにて練る。
・第2工程で練ったもの 121部 ・研摩剤(材料4) 97部 なお、第2工程ででき上がった消ゴム本体材料全体に
対する研摩剤(材料4)の割合は75〜80%位が都合がよ
い。
(4) 第4工程 第3工程で練ったものを一般のゴム製品のように加硫
成型して製品とする。
このようにしてできた製品において、消ゴムを構成す
る材料1〜3は粒子として存在し、その粒径は研摩剤
(材料4)の粒子より大きい。
(例1) 材料1 55部 材料2 23部 材料3 46部 材料4(研摩剤) 97部 (例2) 材料1 52部 材料2 25部 材料3 46部 材料4(研摩剤) 97部 (例3) 材料1 49部 材料2 27部 材料3 46部 材料4(研摩剤) 97部 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明の消ゴムによれば、紙
面に当てると、紙面の微小な凹凸に合わせて柔かい消ゴ
ム本体材料が変形して、全体を紙面に密着させる。その
とき硬い消ゴム本体材料によって研摩剤が紙面に強く押
し当てられて、紙面に付着したインキを削り取る。した
がって、紙面に微小な凹凸があってもそれに沿って研摩
することができ、紙面をあまり傷めずに、インキだけを
除去することができる。しかも、複数種類の消ゴム本体
材料のうち少なくとも1種類の消ゴム本体材料は、高分
子ゴム材料と、この高分子ゴム材料のみと混練した場合
には細かい粒子状に混ざり合わない有機化合物材料とを
無理矢理細かい粒子状に混ざり合わした状態で含むの
で、もろいゴム状物質となり、ファクチス、可塑剤、鉱
物油等を入れなくても紙面に擦り付けることによりカス
を出して消ゴムとしての機能を発揮させることができ
る。したがって、ファクチス、可塑剤、鉱物油等を入れ
なくて済むので、複数種類の消ゴム材料を混ぜ合わせて
も、それらが渾然一体となることはなく独立した粒子と
して存在することができ、高い消字能力を保持すること
ができる。
また、この発明の消ゴムの製造方法によれば、上記の
消ゴムを容易に作ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を適用した砂消ゴムの一実施例を示
す拡大断面図、第2図は、第1図の消ゴムを紙面に当て
たときの状態を示す断面図である。 20……柔かい消ゴム本体材料、22……中程度の硬さの消
ゴム本体材料、24……硬い消ゴム本体材料、26……研摩
剤、28……紙面、30……インキ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬さの異なるゴム状物質で構成される複数
    種類の消ゴム本体材料と研磨剤が粒子状に分散された状
    態で一体的に構成されてなる消ゴムであって、 前記複数種類の消ゴム本体材料のうち少なくとも1種類
    の消ゴム本体材料は、高分子ゴム材料と、この高分子ゴ
    ム材料のみと混練した場合には細かい粒子状に混ざり合
    わない有機化合物材料とを細かい粒子状に混ざり合わし
    た状態で含むことを特徴とする消ゴム。
  2. 【請求項2】高分子ゴム材料と、この高分子ゴム材料の
    みと混練した場合には細かい粒子状に混ざり合わない有
    機化合物材料とを、それらに共通の溶剤を添加して混練
    する第1の工程と、 前記溶剤を蒸発させることにより前記高分子ゴム材料と
    前記有機化合物材料とを細かい粒子状に混ざり合わした
    ゴム状物質で構成される消ゴム本体材料を形成する第2
    の工程と、 前記第1の工程と第2の工程によって作られた消ゴム本
    体材料を少なくとも1種類含む硬さの異なる複数種類の
    消ゴム本体材料と研磨剤を混練してこれら複数種類の消
    ゴム本体材料と研磨剤を粒子状に分散させた状態で一体
    化させる第3の工程 よりなる消ゴムの製造方法。
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