JP2646071B2 - 樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機 - Google Patents
樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機Info
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- movable mold
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形品の取出装置を
備えた射出成形機に係り、さらに詳しくは、樹脂成形の
サイクル時間を短縮させるとともに、型締めにより取出
機構および金型が破損するのを防止するように構成した
樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機に関する。
備えた射出成形機に係り、さらに詳しくは、樹脂成形の
サイクル時間を短縮させるとともに、型締めにより取出
機構および金型が破損するのを防止するように構成した
樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形機によって成形された
樹脂成形品は、射出成形品の取出し機構により自動的に
取出される。従来実施されている射出成形品の取出し機
構による成形品の自動的な取出し手順を図7の(a)〜
(j)および図8の(k)〜(r)に基づいて説明す
る。 (a).固定プラテン1に取付けられた固定金型2と、
可動プラテン3に取付けられた可動金型4の型締め状態
において、固定金型2と可動金型4とによって形成され
るキャビティ(図示省略)内に溶融樹脂が注入され、所
定の形状に成形される。この時、取出機構(図示省略)
の把持部5Aは所定の待機位置で待機している。ここ
で、制御手段(図示省略)から可動金型4の開閉機構
(図示省略)に型開信号が出力される。 (b).可動金型4は型開を開始する。 (c).可動金型4は型開限位置に到達する。 (d).制御手段から取出機構に把持部5Aの型内進入
開始信号が出力される。 (e).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
内に進入する。 (f).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
内の定位置に到達する。 (g).制御手段からエジエクタ用のアクチュエータ
(図示省略)に作動開始信号が出力される。 (h).エジエクタ(図示省略)が作動する。 (i).エジエクタによって成形品6を突出させるとと
もに、取出機構に組み込まれている空圧機器の作動によ
り把持部5Aは成形品6を吸着保持もしくは機械的に保
持する。つまり、把持部5Aにより成形品6のチヤッキ
ングがなされる。 (j).把持部5Aによる成形品6のチヤッキングが確
認される。 (k).制御手段から取出機構に把持部5Aの引き抜き
開始信号が出力される。 (l).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが引
き抜き移動する。 (m).把持部5Aの引き抜き移動が完了する。 (n).制御手段から取出機構に把持部5Aの型外退出
開始信号が出力される。 (o).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
外への退出を開始する。 (p).把持部5Aの型外退出が完了する。 (q).制御手段から可動金型4の開閉機構に型締め信
号が出力される。つまり、次のサイクルスタート信号が
出力される。 (r).可動金型4は型締めを開始する。 (s).可動金型4は型締めされ、前記(a)の状態に
なり、以下、前記の手順を反復して成形品6を連続的に
取出す。
樹脂成形品は、射出成形品の取出し機構により自動的に
取出される。従来実施されている射出成形品の取出し機
構による成形品の自動的な取出し手順を図7の(a)〜
(j)および図8の(k)〜(r)に基づいて説明す
る。 (a).固定プラテン1に取付けられた固定金型2と、
可動プラテン3に取付けられた可動金型4の型締め状態
において、固定金型2と可動金型4とによって形成され
るキャビティ(図示省略)内に溶融樹脂が注入され、所
定の形状に成形される。この時、取出機構(図示省略)
の把持部5Aは所定の待機位置で待機している。ここ
で、制御手段(図示省略)から可動金型4の開閉機構
(図示省略)に型開信号が出力される。 (b).可動金型4は型開を開始する。 (c).可動金型4は型開限位置に到達する。 (d).制御手段から取出機構に把持部5Aの型内進入
開始信号が出力される。 (e).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
内に進入する。 (f).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
内の定位置に到達する。 (g).制御手段からエジエクタ用のアクチュエータ
(図示省略)に作動開始信号が出力される。 (h).エジエクタ(図示省略)が作動する。 (i).エジエクタによって成形品6を突出させるとと
もに、取出機構に組み込まれている空圧機器の作動によ
り把持部5Aは成形品6を吸着保持もしくは機械的に保
持する。つまり、把持部5Aにより成形品6のチヤッキ
ングがなされる。 (j).把持部5Aによる成形品6のチヤッキングが確
認される。 (k).制御手段から取出機構に把持部5Aの引き抜き
開始信号が出力される。 (l).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが引
き抜き移動する。 (m).把持部5Aの引き抜き移動が完了する。 (n).制御手段から取出機構に把持部5Aの型外退出
開始信号が出力される。 (o).制御手段の数値制御に基づいて把持部5Aが型
外への退出を開始する。 (p).把持部5Aの型外退出が完了する。 (q).制御手段から可動金型4の開閉機構に型締め信
号が出力される。つまり、次のサイクルスタート信号が
出力される。 (r).可動金型4は型締めを開始する。 (s).可動金型4は型締めされ、前記(a)の状態に
なり、以下、前記の手順を反復して成形品6を連続的に
取出す。
【0003】前述の取出し手順は、シーケンス制御によ
ってなされる。したがって、成形品を取出すための時間
が比較的長くなり、成形サイクル時間が長くなる問題点
を有している。
ってなされる。したがって、成形品を取出すための時間
が比較的長くなり、成形サイクル時間が長くなる問題点
を有している。
【0004】そこで、本発明出願人により、可動金型4
の型開き方向への移動により該可動金型4と固定金型2
の対向面の間隔が取出機構5の型内進退部位の厚さ方向
寸法と同じ大きさになった状態を検出手段が検知した時
に、型内進退部位をリアルタイムで型内方向に前進移動
させて成形サイクル時間を短縮させるプレスタート構造
の射出成形品取出し装置を特願平6−164698号に
より提案している。この装置によれば、成形品の取出時
間を短くし、成形サイクル時間を短縮することが可能で
ある。
の型開き方向への移動により該可動金型4と固定金型2
の対向面の間隔が取出機構5の型内進退部位の厚さ方向
寸法と同じ大きさになった状態を検出手段が検知した時
に、型内進退部位をリアルタイムで型内方向に前進移動
させて成形サイクル時間を短縮させるプレスタート構造
の射出成形品取出し装置を特願平6−164698号に
より提案している。この装置によれば、成形品の取出時
間を短くし、成形サイクル時間を短縮することが可能で
ある。
【0005】ところが、従来実施されている射出成形品
の取出し機構による成形品の自動的な取出し手順および
本発明出願人により提案されている射出成形品取出し装
置による成形品の自動的な取出し手順では、前記(p)
において取出機構5における把持部5Aの型外退出完了
を確認したのち、つまり取出機構の型内進退部位が型外
に退出し切ったのちに、前記(q)において制御手段か
ら可動金型4の開閉機構に型締め信号を出力して、前記
(r)において可動金型4の型締めを開始させる手順、
すなわち、取出機構5の把持部5Aが型外に退出したの
ちに、制御手段から可動金型4の開閉機構にサイクルス
タート信号を出力する手順が採用されている。本発明者
は、この点に着目し鋭意研究の結果、より一層成形サイ
クル時間を短縮し、かつ取出し機構の破損を防止するこ
とのできる本発明を完成するに至った。
の取出し機構による成形品の自動的な取出し手順および
本発明出願人により提案されている射出成形品取出し装
置による成形品の自動的な取出し手順では、前記(p)
において取出機構5における把持部5Aの型外退出完了
を確認したのち、つまり取出機構の型内進退部位が型外
に退出し切ったのちに、前記(q)において制御手段か
ら可動金型4の開閉機構に型締め信号を出力して、前記
(r)において可動金型4の型締めを開始させる手順、
すなわち、取出機構5の把持部5Aが型外に退出したの
ちに、制御手段から可動金型4の開閉機構にサイクルス
タート信号を出力する手順が採用されている。本発明者
は、この点に着目し鋭意研究の結果、より一層成形サイ
クル時間を短縮し、かつ取出し機構の破損を防止するこ
とのできる本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、未だ成形サイクル時間を短縮することが可能な点
である。
点は、未だ成形サイクル時間を短縮することが可能な点
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
金型と、この固定金型に進退自在に設けられ、前記固定
金型とともに射出成形キャビティを形成する可動金型
と、該可動金型の移動開始および移動量を連続的に検出
する第1検出手段と、前記キャビティで成形されたのち
型開限位置まで前記可動金型に保持されて移動してきた
成形品または固定金型に保持されている成形品を突出さ
せるエジエクタと、該エジエクタにより突出される成形
品を把持する把持部を設けた取出機構と、該取出機構を
数値制御する制御手段と、該取出機構の型内進退部位の
位置を検出する第2検出手段とを備え、前記可動金型が
開限位置から固定金型方向への型締め移動を開始した直
後の前記取出機構の型内進退部位の位置を前記第2検出
手段により検出し、該型内進退部位が前記可動金型の型
締め方向への移動継続により該可動金型に衝突する位置
にあるか否かを判断し、衝突する位置にあると判断した
場合に、前記固定金型と可動金型の間もしくは固定プラ
テンと可動プラテンの間に進入して両金型または両プラ
テンに当接し、可動金型の締め方向への移動を停止させ
て、該可動金型と前記取出機構の型内進退部位の衝突を
回避させる可動金型型締め停止装置が設けられているこ
とを特徴とし、成形サイクル時間を一層短縮させるとと
もに、可動金型と取出機構の型内進退部位の衝突、具体
的には、固定金型と可動金型の両金型による型内進退部
位の圧縮破損および両金型の破損を防止する目的を達成
した。請求項2の発明は、前記可動金型型締め停止装置
は、前記固定金型と可動金型の間に進入して両端が両金
型に当接し、可動金型の締め方向への移動を瞬時に停止
させる介在棒と、この介在棒を常時は固定金型と可動金
型の対向領域外のスタート位置に保持するストッパおよ
び可動金型の停止必要時の前記ストッパによる保持解除
時に前記介在棒を固定金型と可動金型の対向領域に向け
て高速移動させるスプリングを備え、可動金型の停止必
要時には、応答性よく速やかに停止させるようにした。
金型と、この固定金型に進退自在に設けられ、前記固定
金型とともに射出成形キャビティを形成する可動金型
と、該可動金型の移動開始および移動量を連続的に検出
する第1検出手段と、前記キャビティで成形されたのち
型開限位置まで前記可動金型に保持されて移動してきた
成形品または固定金型に保持されている成形品を突出さ
せるエジエクタと、該エジエクタにより突出される成形
品を把持する把持部を設けた取出機構と、該取出機構を
数値制御する制御手段と、該取出機構の型内進退部位の
位置を検出する第2検出手段とを備え、前記可動金型が
開限位置から固定金型方向への型締め移動を開始した直
後の前記取出機構の型内進退部位の位置を前記第2検出
手段により検出し、該型内進退部位が前記可動金型の型
締め方向への移動継続により該可動金型に衝突する位置
にあるか否かを判断し、衝突する位置にあると判断した
場合に、前記固定金型と可動金型の間もしくは固定プラ
テンと可動プラテンの間に進入して両金型または両プラ
テンに当接し、可動金型の締め方向への移動を停止させ
て、該可動金型と前記取出機構の型内進退部位の衝突を
回避させる可動金型型締め停止装置が設けられているこ
とを特徴とし、成形サイクル時間を一層短縮させるとと
もに、可動金型と取出機構の型内進退部位の衝突、具体
的には、固定金型と可動金型の両金型による型内進退部
位の圧縮破損および両金型の破損を防止する目的を達成
した。請求項2の発明は、前記可動金型型締め停止装置
は、前記固定金型と可動金型の間に進入して両端が両金
型に当接し、可動金型の締め方向への移動を瞬時に停止
させる介在棒と、この介在棒を常時は固定金型と可動金
型の対向領域外のスタート位置に保持するストッパおよ
び可動金型の停止必要時の前記ストッパによる保持解除
時に前記介在棒を固定金型と可動金型の対向領域に向け
て高速移動させるスプリングを備え、可動金型の停止必
要時には、応答性よく速やかに停止させるようにした。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、取出機構の型内進退
部位が型外に退出し切った状態を確認することなく可動
金型の型締めを開始させる。つまり、可動金型の型締め
を見込みスタートさせることになるので、取出機構の型
内進退部位が型外に退出した状態を検出するのに要する
時間と、型内進退部位が型外に退出した状態を検出した
のちに可動金型の開閉機構に型締め信号を出力するのに
要する時間が不要になり、その分成形サイクル時間を短
縮できる。ここで、型内進退部位の型外退避作動が適正
になされている場合には、可動金型が開限位置から固定
金型方向への型締め移動を開始(見込みスタート)した
直後の型内進退部位の位置を第2検出手段により検出す
ることにより、可動金型の型締め継続により型内進退部
位が可動金型に衝突しない安全位置にあると判断できる
ので、可動金型の型締めを継続して行う。一方、型内進
退部位の型外退避作動が適正でない場合には、可動金型
が開限位置から固定金型方向へ見込みスタートした直後
の型内進退部位の位置を第2検出手段により検出するこ
とで、可動金型の型締め継続により型内進退部位が可動
金型に衝突する非安全位置にあると判断される。この非
安全判断に基づいて、固定金型と可動金型の間に可動金
型型締め停止装置を進入させ、両金型に当接させて可動
金型の締め方向への移動を停止させる。請求項2の発明
によれば、ストッパによる保持解除時において、スプリ
ングの付勢により介在棒を固定金型と可動金型の対向領
域に向けて高速移動させることができる。
部位が型外に退出し切った状態を確認することなく可動
金型の型締めを開始させる。つまり、可動金型の型締め
を見込みスタートさせることになるので、取出機構の型
内進退部位が型外に退出した状態を検出するのに要する
時間と、型内進退部位が型外に退出した状態を検出した
のちに可動金型の開閉機構に型締め信号を出力するのに
要する時間が不要になり、その分成形サイクル時間を短
縮できる。ここで、型内進退部位の型外退避作動が適正
になされている場合には、可動金型が開限位置から固定
金型方向への型締め移動を開始(見込みスタート)した
直後の型内進退部位の位置を第2検出手段により検出す
ることにより、可動金型の型締め継続により型内進退部
位が可動金型に衝突しない安全位置にあると判断できる
ので、可動金型の型締めを継続して行う。一方、型内進
退部位の型外退避作動が適正でない場合には、可動金型
が開限位置から固定金型方向へ見込みスタートした直後
の型内進退部位の位置を第2検出手段により検出するこ
とで、可動金型の型締め継続により型内進退部位が可動
金型に衝突する非安全位置にあると判断される。この非
安全判断に基づいて、固定金型と可動金型の間に可動金
型型締め停止装置を進入させ、両金型に当接させて可動
金型の締め方向への移動を停止させる。請求項2の発明
によれば、ストッパによる保持解除時において、スプリ
ングの付勢により介在棒を固定金型と可動金型の対向領
域に向けて高速移動させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明を備えた射出成形機の要部を示
す斜視図である。なお、前記従来例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付して説明する。この図において、
固定プラテン1に固定金型2が取付けられ、可動プラテ
ン3に可動金型4が取付けられている。可動プラテン3
は、一端が固定プラテン1に取り付けられた複数本のタ
イバー7に沿って移動可能となっており、固定金型2と
可動金型4の型締めによってキャビティ(図示省略)が
形成され、このキャビティには図示していない射出装置
から溶融樹脂が充填される。
明する。図1は、本発明を備えた射出成形機の要部を示
す斜視図である。なお、前記従来例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付して説明する。この図において、
固定プラテン1に固定金型2が取付けられ、可動プラテ
ン3に可動金型4が取付けられている。可動プラテン3
は、一端が固定プラテン1に取り付けられた複数本のタ
イバー7に沿って移動可能となっており、固定金型2と
可動金型4の型締めによってキャビティ(図示省略)が
形成され、このキャビティには図示していない射出装置
から溶融樹脂が充填される。
【0010】射出成形品の取出し装置は、可動プラテン
3、つまり可動金型4の移動を検出する第1検出手段
8、成形品6を取出す取出機構5およびコントローラ9
を備え、可動プラテン3側に成形品6を突出させるエジ
エクタ(図示省略)が設けられている。
3、つまり可動金型4の移動を検出する第1検出手段
8、成形品6を取出す取出機構5およびコントローラ9
を備え、可動プラテン3側に成形品6を突出させるエジ
エクタ(図示省略)が設けられている。
【0011】第1検出手段8は、エンコーダ8Aと磁気
スケール8Bとを備え、エンコーダ8Aは固定プラテン
1に取り付けられ、磁気スケール8Bは可動プラテン3
に取り付けられており、磁気スケール8Bは可動プラテ
ン3の移動に伴って、エンコーダ8Aに対して相対的に
移動する。したがって、可動プラテン3の移動量、つま
り可動金型4の移動量はエンコーダ8Aによって連続的
に検出される。
スケール8Bとを備え、エンコーダ8Aは固定プラテン
1に取り付けられ、磁気スケール8Bは可動プラテン3
に取り付けられており、磁気スケール8Bは可動プラテ
ン3の移動に伴って、エンコーダ8Aに対して相対的に
移動する。したがって、可動プラテン3の移動量、つま
り可動金型4の移動量はエンコーダ8Aによって連続的
に検出される。
【0012】取出機構5は、垂直Y軸方向にのびる支持
部5Bを有し、この支持部5Bには該支持部5Bに対し
て直角(水平X軸)方向にのびるアーム部5Cが取付け
られている。アーム部5Cは取出しアーム5Dを備え、
この取出しアーム5Dの先端にチヤック板、つまり把持
部5Aが取付けられている。そして、把持部5A、アー
ム部5Cおよび取出しアーム5Dによって、型内進退部
位5Xを構成している。取出機構5の移動は第2検出手
段10によって検出される。この第2検出手段10は、
サーボモータ5Fに付設されているエンコーダ10A
と、サーボモータ5Gに付設されているエンコーダ10
Bによって構成されている。
部5Bを有し、この支持部5Bには該支持部5Bに対し
て直角(水平X軸)方向にのびるアーム部5Cが取付け
られている。アーム部5Cは取出しアーム5Dを備え、
この取出しアーム5Dの先端にチヤック板、つまり把持
部5Aが取付けられている。そして、把持部5A、アー
ム部5Cおよび取出しアーム5Dによって、型内進退部
位5Xを構成している。取出機構5の移動は第2検出手
段10によって検出される。この第2検出手段10は、
サーボモータ5Fに付設されているエンコーダ10A
と、サーボモータ5Gに付設されているエンコーダ10
Bによって構成されている。
【0013】支持部5Bを立設している基台5Eには空
気圧機器およびサーボモータ(ともに図示せず)が組込
まれており、支持部5Bとアーム部5Cにサーボモータ
5F,5Gが取付けられている。したがって、サーボモ
ータ5Fの駆動によりアーム部5CがX軸方向に移動
し、サーボモータ5Gの駆動により取出しアーム5Dが
Y軸方向に移動する。また、基台5E内のサーボモータ
の駆動によってアーム部5Cが支持部5Bに対して回転
する。
気圧機器およびサーボモータ(ともに図示せず)が組込
まれており、支持部5Bとアーム部5Cにサーボモータ
5F,5Gが取付けられている。したがって、サーボモ
ータ5Fの駆動によりアーム部5CがX軸方向に移動
し、サーボモータ5Gの駆動により取出しアーム5Dが
Y軸方向に移動する。また、基台5E内のサーボモータ
の駆動によってアーム部5Cが支持部5Bに対して回転
する。
【0014】第1検出手段8および第2検出手段10は
コントローラ9に電気的に接続され、このコントローラ
9によって可動金型4を含む成形機および取出機構5の
作動が制御される。
コントローラ9に電気的に接続され、このコントローラ
9によって可動金型4を含む成形機および取出機構5の
作動が制御される。
【0015】一方、図2に示すように、固定金型2と可
動金型4の対向領域の外部に、可動金型型締め停止装置
11が設けられている。この可動金型型締め停止装置1
1は、可動金型4が開限位置から固定金型2方向への型
締め移動を開始(見込みスタート)した直後の型内進退
部位5Xの位置を第2検出手段10が検出して、この位
置検出信号を後述する取出機構5側の安全判断回路に入
力し、該取出機構5側の安全判断回路によって型内進退
部位5Xが可動金型4に衝突する非安全位置にあると判
断された場合にのみ作動して、可動金型4と取出機構5
の型内進退部位5Xの衝突を回避させるもので、固定金
型2と可動金型4の間に進入して両金型2,4に当接
し、可動金型4の締め方向への移動を停止させる介在棒
11Aと、ストッパ11Bおよびコイルスプリング11
Cを備えている。
動金型4の対向領域の外部に、可動金型型締め停止装置
11が設けられている。この可動金型型締め停止装置1
1は、可動金型4が開限位置から固定金型2方向への型
締め移動を開始(見込みスタート)した直後の型内進退
部位5Xの位置を第2検出手段10が検出して、この位
置検出信号を後述する取出機構5側の安全判断回路に入
力し、該取出機構5側の安全判断回路によって型内進退
部位5Xが可動金型4に衝突する非安全位置にあると判
断された場合にのみ作動して、可動金型4と取出機構5
の型内進退部位5Xの衝突を回避させるもので、固定金
型2と可動金型4の間に進入して両金型2,4に当接
し、可動金型4の締め方向への移動を停止させる介在棒
11Aと、ストッパ11Bおよびコイルスプリング11
Cを備えている。
【0016】すなわち、介在棒11Aは実線で示す型外
位置から仮想線で示す固定金型2と可動金型4の対向領
域に旋回可能にアーム11Dの先端部に取付けられ、ア
ーム11Dの基端部は軸受けボックス11E内で回転自
在に軸支された回転軸11Fの先端部に固着されてい
る。この軸受けボックス11E内において、回転軸11
Fにコイルスプリング11Cが外嵌されており、このコ
イルスプリング11Cの一端側を軸受けボックス11E
内の適所に掛止し、他端側を回転軸11Fに掛止してあ
る。したがって、介在棒11Aおよびアーム11Dを実
線で示す型外位置に保持している場合には、コイルスプ
リング11Cにより回転軸11F、介在棒11Aおよび
アーム11Dは、仮想線で示す固定金型2と可動金型4
の対向領域向けて常時付勢される。そして、介在棒11
Aおよびアーム11Dは、ストッパ11Bにより実線で
示す型外位置に保持される。このストッパ11Bは、そ
の基端側がソレノイド11H内に進退移動自在に挿入さ
れ、ソレノイド11Hの非励磁時においてアーム11D
に干渉し、介在棒11Aおよびアーム11Dを実線で示
す型外位置に保持し、ソレノイド11Hの励磁時におい
て後退し、アーム11Dとの干渉が解かれて、コイルス
プリング11Gの付勢により、仮想線で示す固定金型2
と可動金型4の対向領域まで急速に進入するように構成
されている。なお、ソレノイド11Hは、前記取出機構
5側の安全判断回路から出力される非安全信号により励
磁される。
位置から仮想線で示す固定金型2と可動金型4の対向領
域に旋回可能にアーム11Dの先端部に取付けられ、ア
ーム11Dの基端部は軸受けボックス11E内で回転自
在に軸支された回転軸11Fの先端部に固着されてい
る。この軸受けボックス11E内において、回転軸11
Fにコイルスプリング11Cが外嵌されており、このコ
イルスプリング11Cの一端側を軸受けボックス11E
内の適所に掛止し、他端側を回転軸11Fに掛止してあ
る。したがって、介在棒11Aおよびアーム11Dを実
線で示す型外位置に保持している場合には、コイルスプ
リング11Cにより回転軸11F、介在棒11Aおよび
アーム11Dは、仮想線で示す固定金型2と可動金型4
の対向領域向けて常時付勢される。そして、介在棒11
Aおよびアーム11Dは、ストッパ11Bにより実線で
示す型外位置に保持される。このストッパ11Bは、そ
の基端側がソレノイド11H内に進退移動自在に挿入さ
れ、ソレノイド11Hの非励磁時においてアーム11D
に干渉し、介在棒11Aおよびアーム11Dを実線で示
す型外位置に保持し、ソレノイド11Hの励磁時におい
て後退し、アーム11Dとの干渉が解かれて、コイルス
プリング11Gの付勢により、仮想線で示す固定金型2
と可動金型4の対向領域まで急速に進入するように構成
されている。なお、ソレノイド11Hは、前記取出機構
5側の安全判断回路から出力される非安全信号により励
磁される。
【0017】つぎに、本発明による成形品の自動的な取
出し手順を図3の(a)〜(j)および図4の(k)〜
(p)に基づいて説明する。 (a).固定プラテン1に取付けられた固定金型2と、
可動プラテン3に取付けられた可動金型4の型締め状態
において、固定金型2と可動金型4とによって形成され
るキャビティ(図示省略)内に溶融樹脂が注入され、所
定の形状に成形される。この時、取出機構(図示省略)
の把持部5Aは所定の待機位置で待機している。ここ
で、コントローラ9から可動金型4の開閉機構(図示省
略)に型開信号が出力される。 (b).可動金型4は型開を開始する。 (c).可動金型4の型開き方向への移動により、図5
に示すように、可動金型4と固定金型2の対向面の間隔
Lが取出機構5の型内進退部位5Xの厚さ方向寸法Tと
同じ大きさになると、この状態を第1検出手段8が検知
し、検知信号をコントローラ9に入力する。 (d).コントローラ9では、第1検出手段8から入力
された前記(c)の信号に基づいて、リアルタイムで取
出機構5に型内進退部位5Xの型内進入開始信号を出力
し、型内進退部位5Xを所定の待機位置から型内方向に
前進移動させる。 (e).可動金型4は型開限位置に到達する。この時点
で、すでに型内進退部位5Xの型内進入が完了してい
る。 (f).コントローラ9の数値制御に基づいて把持部5
Aが型内の定位置に到達する。 (g).コントローラ9からエジエクタ用のアクチュエ
ータ(図示省略)に作動開始信号が出力される。 (h).エジエクタ(図示省略)が作動する。 (i).エジエクタによって成形品6を突出させるとと
もに、取出機構に組み込まれている空圧機器の作動によ
り把持部5Aは成形品6を吸着保持もしくは機械的に保
持する。つまり、把持部5Aにより成形品6のチヤッキ
ングがなされる。 (j).把持部5Aによる成形品6のチヤッキングが確
認される。 (k).コントローラ9から取出機構5に把持部5Aの
引き抜き開始信号が出力される。 (l).コントローラ9の数値制御に基づいて把持部5
Aが引き抜き移動を開始する。 (m).把持部5Aの引き抜き移動が完了する。 (n).コントローラ9から取出機構5に型内進退部位
5Xの型外退出開始信号が出力される。 (o).コントローラ9の数値制御に基づいて型内進退
部位5Xが型外への退出を開始する。同時に、コントロ
ーラ9から可動金型4の開閉機構に型締め信号が出力さ
れ、可動金型4は型締めを開始する。つまり、次のサイ
クルスタート信号の出力により、可動金型4を見込みス
タートさせる。この時、型内進退部位5Xの位置を第2
検出手段10により検出し、この検出信号を取出機構5
側の安全判断回路(図示省略)に入力して、可動金型4
の型締め継続により型内進退部位5Xが可動金型に衝突
する位置にあるか否かを判断する。その結果、型内進退
部位5Xの型外退避作動が適正で、可動金型4の型締め
を継続しても可動金型4に衝突しない安全位置にあると
判断された場合には、取出機構5側の安全判断回路から
成形機側の判断回路(図示省略)に信号は入力されない
ので、可動金型4の型締めを継続して行い、前記(a)
のように型締めされ、以下、前記の手順を反復して成形
品6を連続的に取出す。 (p).一方、型内進退部位5Xの型外退避作動が不適
性なため、可動金型4の型締め継続により型内進退部位
5Xが可動金型4に衝突する非安全位置にあることを取
出機構5側の安全判断回路によって判断された場合に
は、取出機構5側の安全判断回路から可動金型型締め停
止装置11(図2参照)のソレノイド11Hに非安全信
号が出力され、ストッパ11Bは後退してアーム11D
との干渉が解かれ、コイルスプリング11Gの付勢によ
り、介在棒11Aを仮想線で示す固定金型2と可動金型
4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両金型
2、4に当接させて可動金型4の締め方向への移動を停
止させるとともに、図示していない警報装置を作動させ
て警報を発する。同時に、取出機構5側の安全判断回路
から成形機側の判断回路に非安全信号を入力し、該成形
機側の判断回路から可動金型4の開閉機構(図示省略)
に型締め停止信号を出力して、可動金型4の型締めを停
止させる。
出し手順を図3の(a)〜(j)および図4の(k)〜
(p)に基づいて説明する。 (a).固定プラテン1に取付けられた固定金型2と、
可動プラテン3に取付けられた可動金型4の型締め状態
において、固定金型2と可動金型4とによって形成され
るキャビティ(図示省略)内に溶融樹脂が注入され、所
定の形状に成形される。この時、取出機構(図示省略)
の把持部5Aは所定の待機位置で待機している。ここ
で、コントローラ9から可動金型4の開閉機構(図示省
略)に型開信号が出力される。 (b).可動金型4は型開を開始する。 (c).可動金型4の型開き方向への移動により、図5
に示すように、可動金型4と固定金型2の対向面の間隔
Lが取出機構5の型内進退部位5Xの厚さ方向寸法Tと
同じ大きさになると、この状態を第1検出手段8が検知
し、検知信号をコントローラ9に入力する。 (d).コントローラ9では、第1検出手段8から入力
された前記(c)の信号に基づいて、リアルタイムで取
出機構5に型内進退部位5Xの型内進入開始信号を出力
し、型内進退部位5Xを所定の待機位置から型内方向に
前進移動させる。 (e).可動金型4は型開限位置に到達する。この時点
で、すでに型内進退部位5Xの型内進入が完了してい
る。 (f).コントローラ9の数値制御に基づいて把持部5
Aが型内の定位置に到達する。 (g).コントローラ9からエジエクタ用のアクチュエ
ータ(図示省略)に作動開始信号が出力される。 (h).エジエクタ(図示省略)が作動する。 (i).エジエクタによって成形品6を突出させるとと
もに、取出機構に組み込まれている空圧機器の作動によ
り把持部5Aは成形品6を吸着保持もしくは機械的に保
持する。つまり、把持部5Aにより成形品6のチヤッキ
ングがなされる。 (j).把持部5Aによる成形品6のチヤッキングが確
認される。 (k).コントローラ9から取出機構5に把持部5Aの
引き抜き開始信号が出力される。 (l).コントローラ9の数値制御に基づいて把持部5
Aが引き抜き移動を開始する。 (m).把持部5Aの引き抜き移動が完了する。 (n).コントローラ9から取出機構5に型内進退部位
5Xの型外退出開始信号が出力される。 (o).コントローラ9の数値制御に基づいて型内進退
部位5Xが型外への退出を開始する。同時に、コントロ
ーラ9から可動金型4の開閉機構に型締め信号が出力さ
れ、可動金型4は型締めを開始する。つまり、次のサイ
クルスタート信号の出力により、可動金型4を見込みス
タートさせる。この時、型内進退部位5Xの位置を第2
検出手段10により検出し、この検出信号を取出機構5
側の安全判断回路(図示省略)に入力して、可動金型4
の型締め継続により型内進退部位5Xが可動金型に衝突
する位置にあるか否かを判断する。その結果、型内進退
部位5Xの型外退避作動が適正で、可動金型4の型締め
を継続しても可動金型4に衝突しない安全位置にあると
判断された場合には、取出機構5側の安全判断回路から
成形機側の判断回路(図示省略)に信号は入力されない
ので、可動金型4の型締めを継続して行い、前記(a)
のように型締めされ、以下、前記の手順を反復して成形
品6を連続的に取出す。 (p).一方、型内進退部位5Xの型外退避作動が不適
性なため、可動金型4の型締め継続により型内進退部位
5Xが可動金型4に衝突する非安全位置にあることを取
出機構5側の安全判断回路によって判断された場合に
は、取出機構5側の安全判断回路から可動金型型締め停
止装置11(図2参照)のソレノイド11Hに非安全信
号が出力され、ストッパ11Bは後退してアーム11D
との干渉が解かれ、コイルスプリング11Gの付勢によ
り、介在棒11Aを仮想線で示す固定金型2と可動金型
4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両金型
2、4に当接させて可動金型4の締め方向への移動を停
止させるとともに、図示していない警報装置を作動させ
て警報を発する。同時に、取出機構5側の安全判断回路
から成形機側の判断回路に非安全信号を入力し、該成形
機側の判断回路から可動金型4の開閉機構(図示省略)
に型締め停止信号を出力して、可動金型4の型締めを停
止させる。
【0018】このように、取出機構5における型内進退
部位5Xの型外退出完了を確認することなく、可動金型
4を見込みスタートさせて成形するよう構成しているの
で、型内進退部位5Xが型外に退出した状態を検出する
のに要する時間と、型内進退部位5Xが型外に退出した
状態を検出したのちに可動金型4の開閉機構に型締め信
号を出力するのに要する時間などが不要になるので、そ
の分成形サイクル時間を短縮することができる。また、
可動金型4を見込みスタートさせて型締めを行うことに
より、このままでは型内進退部位5Xが可動金型4に衝
突する非安全状態が万一発生したとても、この非安全状
態を検出し、かつ判断して可動金型型締め停止装置11
を作動させ、可動金型4と取出機構5の型内進退部位5
Xの衝突、具体的には、固定金型2と可動金型4の両金
型による型内進退部位5Xの圧縮破損および固定金型2
と可動金型4の破損を防止することができる。しかも、
可動金型型締め停止装置11は、ストッパ11Bによる
アーム11Dの保持を解除することにより、スプリング
11Cの付勢で介在棒11Aを固定金型2と可動金型4
の対向領域に向けて高速移動させることが可能であるた
め、応答性よく速やかに可動金型4を停止させることが
できる。
部位5Xの型外退出完了を確認することなく、可動金型
4を見込みスタートさせて成形するよう構成しているの
で、型内進退部位5Xが型外に退出した状態を検出する
のに要する時間と、型内進退部位5Xが型外に退出した
状態を検出したのちに可動金型4の開閉機構に型締め信
号を出力するのに要する時間などが不要になるので、そ
の分成形サイクル時間を短縮することができる。また、
可動金型4を見込みスタートさせて型締めを行うことに
より、このままでは型内進退部位5Xが可動金型4に衝
突する非安全状態が万一発生したとても、この非安全状
態を検出し、かつ判断して可動金型型締め停止装置11
を作動させ、可動金型4と取出機構5の型内進退部位5
Xの衝突、具体的には、固定金型2と可動金型4の両金
型による型内進退部位5Xの圧縮破損および固定金型2
と可動金型4の破損を防止することができる。しかも、
可動金型型締め停止装置11は、ストッパ11Bによる
アーム11Dの保持を解除することにより、スプリング
11Cの付勢で介在棒11Aを固定金型2と可動金型4
の対向領域に向けて高速移動させることが可能であるた
め、応答性よく速やかに可動金型4を停止させることが
できる。
【0019】なお、前記実施例では、型開時において型
内進退部位5Xが直線的に進退移動する構造の取出機構
5を使用して説明しているが、たとえば図6に示すよう
に、取出しアーム5Dが軸5Hの軸まわり回動して、把
持部5Aが円弧状に進退移動する構造の型内進退部位5
Xを備えた取出機構5を使用してもよい。また、可動金
型型締め停止装置11の介在棒11Aを固定金型2と可
動金型4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両
金型2、4に当接させて可動金型4の締め方向への移動
を停止させる構成で説明しているが、可動金型型締め停
止装置11の介在棒11Aを固定プラテン1と可動プラ
テン4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両プ
ラテン1、3に当接させて可動金型4の締め方向への移
動を停止させるようにしてもよい。
内進退部位5Xが直線的に進退移動する構造の取出機構
5を使用して説明しているが、たとえば図6に示すよう
に、取出しアーム5Dが軸5Hの軸まわり回動して、把
持部5Aが円弧状に進退移動する構造の型内進退部位5
Xを備えた取出機構5を使用してもよい。また、可動金
型型締め停止装置11の介在棒11Aを固定金型2と可
動金型4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両
金型2、4に当接させて可動金型4の締め方向への移動
を停止させる構成で説明しているが、可動金型型締め停
止装置11の介在棒11Aを固定プラテン1と可動プラ
テン4の対向領域まで急速に進入させ、その両端を両プ
ラテン1、3に当接させて可動金型4の締め方向への移
動を停止させるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、取出機構の型内進退部位が型外に退出し切った状態
を確認することなく可動金型の型締めを見込みスタート
させるので、取出機構の型内進退部位が型外に退出した
状態を検出するのに要する時間と、型内進退部位が型外
に退出した状態を検出したのちに可動金型の開閉機構に
型締め信号を出力するのに要する時間が不要になり、そ
の分成形サイクル時間を短縮できる。また、可動金型を
見込みスタートさせて型締めを行うことにより、このま
までは型内進退部位が可動金型に衝突する非安全状態が
万一発生したとても、この非安全状態を検出判断して、
可動金型型締め停止装置を作動させ、可動金型と取出機
構の型内進退部位の衝突、具体的には、固定金型と可動
金型の両金型による型内進退部位の圧縮破損および両金
型の破損を防止することができる。請求項2の発明は、
ストッパによるアームの保持を解除することにより、ス
プリングの付勢で介在棒を固定金型と可動金型の対向領
域に向けて高速移動させることが可能であるため、応答
性よく速やかに可動金型を停止させることができる。
は、取出機構の型内進退部位が型外に退出し切った状態
を確認することなく可動金型の型締めを見込みスタート
させるので、取出機構の型内進退部位が型外に退出した
状態を検出するのに要する時間と、型内進退部位が型外
に退出した状態を検出したのちに可動金型の開閉機構に
型締め信号を出力するのに要する時間が不要になり、そ
の分成形サイクル時間を短縮できる。また、可動金型を
見込みスタートさせて型締めを行うことにより、このま
までは型内進退部位が可動金型に衝突する非安全状態が
万一発生したとても、この非安全状態を検出判断して、
可動金型型締め停止装置を作動させ、可動金型と取出機
構の型内進退部位の衝突、具体的には、固定金型と可動
金型の両金型による型内進退部位の圧縮破損および両金
型の破損を防止することができる。請求項2の発明は、
ストッパによるアームの保持を解除することにより、ス
プリングの付勢で介在棒を固定金型と可動金型の対向領
域に向けて高速移動させることが可能であるため、応答
性よく速やかに可動金型を停止させることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。可動金
型型締め停止装置
型型締め停止装置
【図2】可動金型型締め停止装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】(a)〜(j)は本発明の作動手順の前半部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】(k)〜(p)は本発明の作動手順の後半部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】可動金型の型開き方向への移動と型内進退部と
の関係を示す作動説明図である。
の関係を示す作動説明図である。
【図6】取出機構の変形例を示す斜視図である。
【図7】(a)〜(j)は従来の作動手順の前半部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】(k)〜(r)は従来の作動手順の後半部を示
す説明図である。
す説明図である。
1 固定プラテン 2 固定金型 3 可動プラテン 4 可動金型 5 取出機構 5A 取出機構の把持部 5X 取出機構の型内進退部位 6 成型品 8 第1検出手段 9 コントローラ(制御手段) 10 第2検出手段 11 可動金型型締め停止装置 11A 介在棒 11B ストッパ 11C スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 固定金型と、この固定金型に進退自在に
設けられ、前記固定金型とともに射出成形キャビティを
形成する可動金型と、該可動金型の移動開始および移動
量を連続的に検出する第1検出手段と、前記キャビティ
で成形されたのち型開限位置まで前記可動金型に保持さ
れて移動してきた成形品または固定金型に保持されてい
る成形品を突出させるエジエクタと、該エジエクタによ
り突出される成形品を把持する把持部を設けた取出機構
と、該取出機構を数値制御する制御手段と、該取出機構
の型内進退部位の位置を検出する第2検出手段とを備
え、前記可動金型が開限位置から固定金型方向への型締
め移動を開始した直後の前記取出機構の型内進退部位の
位置を前記第2検出手段により検出し、該型内進退部位
が前記可動金型の型締め方向への移動継続により該可動
金型に衝突する位置にあるか否かを判断し、衝突する位
置にあると判断した場合に、前記固定金型と可動金型の
間もしくは固定プラテンと可動プラテンの間に進入して
両金型または両プラテンに当接し、可動金型の締め方向
への移動を停止させて、該可動金型と前記取出機構の型
内進退部位の衝突を回避させる可動金型型締め停止装置
が設けられていることを特徴とする樹脂成形品の取出装
置を備えた射出成形機。 - 【請求項2】 前記可動金型型締め停止装置は、前記固
定金型と可動金型の間に進入して両端が両金型に当接
し、可動金型の締め方向への移動を瞬時に停止させる介
在棒と、この介在棒を常時は固定金型と可動金型の対向
領域外のスタート位置に保持するストッパおよび可動金
型の停止必要時の前記ストッパによる保持解除時に前記
介在棒を固定金型と可動金型の対向領域に向けて高速移
動させるスプリングを備えている請求項1記載の樹脂成
形品の取出装置を備えた射出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7083402A JP2646071B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7083402A JP2646071B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244076A JPH08244076A (ja) | 1996-09-24 |
JP2646071B2 true JP2646071B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13801442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7083402A Expired - Lifetime JP2646071B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 樹脂成形品の取出装置を備えた射出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2646071B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19847740C1 (de) | 1998-10-16 | 2000-03-23 | Richard Herbst | Verfahren zum Steuern eines Bewegungsablaufs eines bewegbaren Bauteils einer Kunststoff-Spritzgießmaschine |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP7083402A patent/JP2646071B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08244076A (ja) | 1996-09-24 |
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