JP2645449B2 - ファラデー効果材料および磁界センサ - Google Patents

ファラデー効果材料および磁界センサ

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JP2645449B2 JP1010723A JP1072389A JP2645449B2 JP 2645449 B2 JP2645449 B2 JP 2645449B2 JP 1010723 A JP1010723 A JP 1010723A JP 1072389 A JP1072389 A JP 1072389A JP 2645449 B2 JP2645449 B2 JP 2645449B2
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守彦 勝田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ファラデー効果を有する材料および送電
線や配電線に流れる電流や磁界を検知するための磁界セ
ンサ、あるいは探傷用磁界センサや電力量計測用磁界セ
ンサなどのファラデー効果材料を使用した磁界センサに
関するものである。
[従来の技術] 鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶等の光透過性の良い磁
気光学材料に外部から磁界を与え、磁界と同じ方向に光
を透過させると、ファラデー効果により磁気光学材料を
通過中に光の偏波面が回転する現象が知られている。偏
波面の回転角θ(min)は下式により与えられる。
θ=VHl ここで、Vはベルデ定数(min/Oe・cm)、Hは磁界の
強さ(Oe)、lはファラデー回転素子の長さ(cm)を示
す。
この磁気旋光現象を利用して磁界の測定を行なうこと
ができる。第7図は、ファラデー効果を利用した磁界セ
ンサの基本構成を示している。第7図において、入射光
9は、光ファイバ1およびロッドレンズ2を通り、直方
体状の偏光子3を通過して直線偏波となり、次いで同様
に直方体状のファラデー回転素子4に入射し、ここで磁
界5の影響により偏波面が角度θだけ回転させれてファ
ラデー回転素子4から出る。このときの偏波面の回転角
度θは、ファラデー回転素子4の出力側に置いた直方体
状の検光子6により光の強度に置換えられる。そして、
この光は、ロッドレンズ7および光ファイバ8を通り、
出射光10となり、この出射光の強度をフォトダイオード
で検知することにより測定することができる。
第7図に示す磁界センサでは、ファラデー回転素子4
として鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶(Bi12SiO20)等の
光学結晶が用いられており、それらの感度はベルデ定数
Vで表わされ、850nmの波長では、次の数値となる。
鉛ガラス 0.01min/Oe・cm BSO結晶 0.10min/Oe・cm ZnSe結晶 0.15min/Oe・cm [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来の光学結晶は、いずれもベ
ルデ定数値が小さく、このため感度が低かった。実用的
な感度を得るためには、一定の回転角度θを得る必要が
あるが、上述の式θ=VHlから明らかなように、ベルデ
定数値が低い場合には、ファラデー回転素子の長さl
を、たとえば5〜30mm程度の長さに設定する必要があっ
た。このため、従来のファラデー効果材料を用いた場合
には、センサが大型化し、狭い場所での磁界測定が困難
になるという問題を生じた。
この発明の目的は、大きなベルデ定数値を示すファラ
デー効果材料を提供するとともに、このファラデー効果
材料を用いることにより小型化を図ることのできる磁界
センサを提供することにある。
[課題を解決するための手段およびその作用効果] 本発明者は、上記の問題点を解決するため、従来より
も大きなベルデ定数を有するファラデー効果材料につい
て種々検討を重ねた結果、CdFeS系合金に、ZnSを合金化
させることにより、ベルデ定数の大きなファラデー効果
材料が得られることを見出し、この発明をなすに至った
ものである。
すなわち、この発明のファラデー効果材料は、CdS−F
eS−ZnS系合金を主成分とすることを特徴としている。
さらに、この発明のファラデー効果材料は、以下のよ
うな組成範囲内にあることが好ましい。すなわち、添付
の第1図の3元系相図に示すように、 Cd0.82Fe0.08Zn0.1S (CdS82%,FeS8%,ZnS10%) Cd0.87Fe0.08Zn0.05S (CdS87%,FeS8%,ZnS5%) Cd0.93Fe0.05Zn0.02S (CdS93%,FeS5%,ZnS2%) Cd0.96Fe0.02Zn0.02S (CdS96%,FeS2%,ZnS2%) Cd0.88Fe0.02Zn0.1S (CdS88%,FeS2%,ZnS10%) で囲まれる範囲内(境界線を含む)の組成を主成分とし
て有することが好ましい。
この発明においては、CdS−FeS−ZnS系合金を主成分
とするファラデー効果材料であればよく、たとえばTeや
Seなどのような元素が微量含まれていてもよい。
また、この発明の磁界センサは、上述のファラデー効
果材料、すなわちCdS−FeS−ZnS系合金を主成分とした
ファラデー回転素子を有し、このファラデー回転素子を
通過する光の偏波面の回転角の大きさから磁界を検知す
る。
また、磁界センサは、好ましくは、添付の第1図に示
す範囲内(境界線を含む)の上記と同様の組成を有する
CdS−FeS−ZnS系合金を主成分とするファラデー効果材
料からなるファラデー回転素子を有する。
この発明のファラデー効果材料は、大きなベルデ定数
を有しており、特に第1図に示す範囲内の組成のもの
は、2.0min/Oe・cm以上のベルデ定数を有している。し
たがって、従来のファラデー効果材料である鉛ガラス、
BSO結晶およびZnSe結晶等に比べると、10倍〜数10倍あ
るいはそれ以上の大きなベルデ定数を有していることに
なる。このため、この発明のファラデー効果材料を使用
した磁界センサでは、ファラデー回転素子の長さlを従
来に比べ1/10〜1/数10に小型化することができる。この
ため、この発明の磁界センサは小型化が可能であり、狭
い場所でも磁界測定が可能となる。
[実施例] 第2図の3元系相図中に○で示した組成の結晶を、ブ
リッジマン法により作製した。高純度の原料であるCdS,
FeSおよびZnSをそれぞれ所定の組成比となるように、グ
ラファイトボート中で配合し、肉厚の石英反応管中に入
れ真空封入した。この石英反応管を横形電気炉中に入
れ、原料を加熱溶融した後、約24時間保持した。その後
石英反応管を低温部へ微速で移動させることにより、一
端から結晶化させた。得られた結晶は、幅40mm、長さ25
0mm、深さ15mmであり、多結晶体であった。結晶の長さ
方向の中央部から、厚さ2mmのウエハ試料を切出し、両
面を研摩し、鏡面仕上げして厚さ1mmの試料とした。得
られた結晶の構造は、分析の結果、閃亜鉛鉱型結晶の単
一相であった。各試料について、室温でベルデ定数を測
定した。測定波長は、730、780、850および1300nmの光
で測定した。第3図は、730nmの測定波長における実施
例のベルデ定数を示す3元系相図である。各組成比の結
晶に対する測定結果は、それぞれの組成比を示す点の右
上に示した。単位は、min/Oe・cmである。
同様に、第4図、第5図および第6図は、それぞれ測
定波長780nm、850nmおよび1300nmにおける測定結果を示
している。第3図〜第6図に示す測定結果から明らかな
ように、ベルデ定数の値は測定波長により変化するが、
Fe,Zn,CdおよびSの量に大きく依存している。
第1図に示す傾斜の領域は、第3図〜第6図に示す測
定ベルデ定数が2.0min/Oe・cm以上の従来にない大きな
値を示す組成範囲を示している。なおこの組成範囲は、
境界線に相当する部分も含まれる。
このように、この発明に従うファラデー効果材料は、
高いベルデ定数を有するため、ファラデー回転素子を構
成する結晶体として、このファラデー効果材料を用いた
場合、結晶体の長さlを長く設定しないとも、十分な感
度が得られ、狭い場所でも磁界測定が可能な磁界センサ
とすることができる。従来より用いられているZnSe結晶
やBSO結晶をファラデー回転素子に用いた場合、たとえ
ば5〜30mmの長さが必要であったとすると、この発明の
CdS−FeS−ZnS系合金を主成分とした場合には、ファラ
デー回転素子の結晶体の長さを約0.06mm〜2.3mm程度ま
で短くすることができ、磁界センサを小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例において、室温で2.0min/O
e・cm以上のベルデ定数を示す組成範囲を示す3元系相
図である。第2図は、この発明の実施例において測定し
た組成を示す3元系相図である。第3図、730nmの測定
波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図であ
る。第4図は、780nmの測定波長における実施例のベル
デ定数を示す3元系相図である。第5図は、850nmの測
定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図で
ある。第6図は、1300nmの測定波長における実施例のベ
ルデ定数を示す3元系相図である。第7図は、磁界セン
サの構成概念図である。 第7図において、1は光ファイバ、2はロッドレンズ、
3は偏光子、4はファラデー回転素子、5は磁界、6は
検光子、7はロッドレンズ、8は光ファイバ、9は入射
光、10は出射光を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CdS−FeS−ZnS系合金を主成分とすること
    を特徴とするファラデー効果材料。
  2. 【請求項2】前記CdS−FeS−ZnS系合金が、添付の第1
    図の3元系相図に示すように、 Cd0.82Fe0.08Zn0.1S (CdS82%,FeS8%,ZnS10%) Cd0.87Fe0.08Zn0.05S (CdS87%,FeS8%,ZnS5%) Cd0.93Fe0.05Zn0.02S (CdS93%,FeS5%,ZnS2%) Cd0.96Fe0.02Zn0.02S (CdS96%,FeS2%,ZnS2%) Cd0.88Fe0.02Zn0.1S (CdS88%,FeS2%,ZnS10%) で囲まれる範囲内(境界線を含む)の組成を有する、請
    求項1記載のファラデー効果材料。
  3. 【請求項3】ファラデー回転素子を通過する光の偏波面
    の回転角の大きさから磁界を検知する磁界センサにおい
    て、 前記ファラデー回転素子がCdS−FeS−ZnS系合金を主成
    分として形成されていることを特徴とする磁界センサ。
  4. 【請求項4】前記CdS−FeS−ZnS系合金が、添付の第1
    図の3元系相図に示すように、 Cd0.82Fe0.08Zn0.1S (CdS82%,FeS8%,ZnS10%) Cd0.87Fe0.08Zn0.05S (CdS87%,FeS8%,ZnS5%) Cd0.93Fe0.05Zn0.02S (CdS93%,FeS5%,ZnS2%) Cd0.96Fe0.02Zn0.02S (CdS96%,FeS2%,ZnS2%) Cd0.88Fe0.02Zn0.1S (CdS88%,FeS2%,ZnS10%) で囲まれる範囲内(境界線を含む)の組成を有する、請
    求項3記載の磁界センサ。
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