JP2585397B2 - 磁界センサ - Google Patents

磁界センサ

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JP2585397B2
JP2585397B2 JP63250655A JP25065588A JP2585397B2 JP 2585397 B2 JP2585397 B2 JP 2585397B2 JP 63250655 A JP63250655 A JP 63250655A JP 25065588 A JP25065588 A JP 25065588A JP 2585397 B2 JP2585397 B2 JP 2585397B2
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field sensor
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mnte
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守彦 勝田
勝 中世古
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、たとえば送電線や配電線に流れる電流や
磁界を検知するための磁界センサ、あるいは探傷用磁界
センサや電力量計測用磁界センサなどのファラデー効果
材料を使用した磁界センサに関するものである。
[従来の技術] 鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶等の光透過性の良い磁
気光学材料に外部から磁界を加え、磁界と同じ方向に光
を透過させると、ファラデー効果により磁気光学材料を
通過中に光の偏波面が回転する現象が知られている。偏
波面の回転角θ(min)は下式により与えられる。
θ=VHl ここで、Vはベルデ定数(min/Oe・cm)、Hは磁界の
強さ(Oe)、lはファラデー回転素子の長さ(cm)を示
す。
この磁気旋光現象を利用して磁界の測定を行なうこと
ができる。第8図は、ファラデー効果を利用した磁界セ
ンサの基本構成を示している。第8図において、入射光
9は、光ファイバ1およびロッドレンズ2を通り、直方
体状の偏光子3を通過して直線偏波となり、次いで同様
に直方体状のファラデー回転素子4に入射し、ここで磁
界5の影響により偏波面が角度θだけ回転されてファラ
デー回転素子4から出る。このときの偏波面の回転角度
θは、ファラデー回転素子4の出力側に置いた直方体状
の検光子6により光の強度に置換えられる。そして、こ
の光は、ロッドレンズ7および光ファイバ8を通り、出
射光10となり、この出射光の強度をフォトダイオードで
検知することにより測定することができる。
第8図に示す磁界センサでは、ファラデー回転素子4
として鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶(Bi12SiO20)等の
光学結晶が用いられており、それらの感度はベルデ定数
Vで表わされ、850nmの波長では、次の数値となる。
鉛ガラス 0.01 min/Oe・cm BSO結晶 0.10 min/Oe・cm ZnSe結晶 0.15 min/Oe・cm [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来の光学結晶は、いずれもベ
ルデ定数値が小さく、このため感度が低かった。実用的
な感度を得るためには、一定の回転角度θを得る必要が
あるが、上述の式θ=VHlから明らかなように、ベルデ
定数値が低い場合には、ファラデー回転素子の長さl
を、たとえば5〜30mm程度の長さに設定する必要があっ
た。このため、従来のファラデー効果材料を用いた磁界
センサの場合には、センサが大型化し、狭い場所での磁
界測定が困難になるという問題を生じた。
この発明の目的は、大きなベルデ定数値を示すファラ
デー効果材料を用いることにより小型化を図ることを可
能にした磁界センサを提供することにある。
[課題を解決するための手段およびその作用効果] 本発明者等は、上記の問題点を解決するため、従来よ
りも大きなベルデ定数を有するファラデー効果材料につ
いて種々検討を重ねた結果、CdMnTe系合金に、ZnTeを合
金化させることにより、ベルデ定数の大きなファラデー
効果材料が得られることを見出し、この発明をなすに至
ったものである。
すなわち、この発明の磁界センサは、CdTe−MnTe−Zn
Te系合金からなるファラデー効果材料をファラデー回転
素子として用いることを特徴としている。
さらに、この発明の磁界センサに用いられるファラデ
ー効果材料は、以下のような組成範囲内にあることが好
ましい。すなわち、添付の第1図に示すように、Cd0.3M
n0.5Zn0.2Te(CdTe30%,MnTe50%,ZnTe20%)、Cd0.4Mn
0.5Zn0.1Te(CdTe40%,MnTe50%,ZnTe10%)、Cd0.55Mn
0.4Zn0.05Te(CdTe55%,MnTe40%,ZnTe5%)、Cd0.75Mn
0.2Zn0.05Te(CdTe75%,MnTe20%,ZnTe5%)、Cd0.8Mn
0.1Zn0.1Te(CdTe80%,MnTe10%,ZnTe10%)、Cd0.7Mn
0.1Zn0.2Te(CdTe70%,MnTe10%,ZnTe20%)で囲まれる
範囲内(境界線を含む)の組成を有することが好まし
い。
この発明の磁界センサに用いられるファラデー効果材
料は、大きなベルデ定数を有しており、特に第1図に示
す範囲内の組成のものは、ベルデ定数が2.0min/Oe・cm
以上のベルデ定数を有している。したがって、従来のフ
ァラデー効果材料である鉛ガラス、BSO結晶およびZnSe
結晶等に比べると、10倍〜数10倍という大きなベルデ定
数値を有していることになる。このため、この発明の磁
界センサでは、ファラデー回転素子の長さlを従来に比
べ1/10〜1/数10に小型化することができる。このため、
この発明の磁界センサは小型化が可能であり、狭い場所
での磁界測定が可能となる。
[実施例] 第2図の3元系相図中に○で示した組成の結晶を、ブ
リッジマン法により作製した。高純度の原料であるCdT
e,MnTeおよびZnTeをそれぞれ所定の組成比となるよう
に、グラファイトボート中で配合し、肉厚の石英反応管
中に入れ真空封入した。この石英反応管を横形電気炉中
に入れ、原料を加熱溶融した後、約12時間保持した。そ
の後石英反応管を低温部へ微速で移動させることによ
り、一端から結晶化させた。得られた結晶は、幅20mm、
長さ200mm、深さ10mmであり、多結晶体であった。結晶
の長さ方向の中央部から、厚さ2mmのウエハ試料を切出
し、両面を研摩し、鏡面仕上げして厚さ1mmの試料とし
た。得られた結晶の構造は、分析の結果、閃亜鉛鉱型結
晶の単一相であった。各試料について、室温でベルデ定
数を測定した。測定波長は、660、730、780、850および
1300nmとした。第3図は、660nmの測定波長における実
施例のベルデ定数を示す3元系相図である。各組成比の
結晶に対する測定結果は、それぞれの測定比を示す点の
右上に示した。単位は、min/Oe・cmであり、光が透過し
ない試料については、●で示した。
同様に、第4図、第5図、第6図および第7図は、そ
れぞれ測定波長730nm、780nm、850nmおよび1300nmにお
ける測定結果を示している。第3図〜第7図に示す測定
結果から明らかなように、ベルデ定数の値は測定波長に
よって変化するが、Mn,Zn,TeおよびCdの量に大きく依存
している。
第1図に示し斜線の領域は、第3図〜第7図に示す測
定ベルデ定数が2.0min/Oe・cm以上の従来にない大きな
値を示す組成範囲を示している。なおこの組成範囲は、
境界線に相当する部分も含まれる。
以上のようにして得られるCdTe−MnTe−ZnTe系合金か
らファラデー回転素子を形成し、たとえば第8図に示す
ように構成して、この発明の磁界センサとすることがで
きる。
そして、この発明の磁界センサに用いられるファラデ
ー効果材料は、高いベルデ定数に有するため、ファラデ
ー回転素子を構成する結晶体の長さlを長く設定しなく
とも、十分な感度が得られ、狭い場所でも磁界測定が可
能な磁界センサとすることができる。従来より用いられ
ているZnSe結晶やBSO結晶をファラデー回転素子に用い
た場合、たとえば5〜30mmの長さが必要であったとする
と、この発明では、ファラデー回転素子の結晶体の長さ
を約0.06mm〜2.3mm程度まで短くすることができ、磁界
センサを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例において、室温で2.0min/O
e・cm以上のベルデ定数を示す組成範囲を示す3元系相
図である。第2図は、この発明の実施例において測定し
た組成を示す3元系相図である。第3図は、660nmの測
定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図で
ある。第4図は、730nmの測定波長における実施例のベ
ルデ定数を示す3元系相図である。第5図は、780nmの
測定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図
である。第6図は、850nmの測定波長における実施例の
ベルデ定数を示す3元系相図である。第7図は、1300nm
の測定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相
図である。第8図は、磁界センサの構成概念図である。 図において、1は光ファイバ、2はロッドレンズ、3は
偏光子、4はファラデー回転素子、5は磁界、6は検光
子、7はロッドレンズ、8は光ファイバ、9は入射光、
10は出射光を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−59181(JP,A) 特開 平1−127984(JP,A) 特公 昭46−37713(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファラデー回転素子を通過する光の偏波面
    の回転角の大きさから磁界を検知する磁界センサにおい
    て、 前記ファラデー回転素子がCdTe−MnTe−ZnTe系合金から
    形成されていることを特徴とする磁界センサ。
  2. 【請求項2】前記CdTe−MnTe−ZnTe系合金が、添付の第
    1図に示すように、Cd0.3Mn0.5Zn0.2Te(CdTe30%,MnTe
    50%,ZnTe20%)、Cd0.4Mn0.5Zn0.1Te(CdTe40%,MnTe5
    0%,ZnTe10%)、Cd0.55Mn0.4Zn0.05Te(CdTe55%,MnTe
    40%,ZnTe5%)、Cd0.75Mn0.2Zn0.05Te(CdTe75%,MnTe
    20%,ZnTe5%)、Cd0.8Mn0.1Zn0.1Te(CdTe80%,MnTe10
    %,ZnTe10%)、Cd0.7Mn0.1Zn0.2Te(CdTe70%,MnTe10
    %,ZnTe20%)で囲まれる範囲内(境界線を含む)の組
    成を有する、請求項1記載の磁界センサ。
JP63250655A 1988-10-04 1988-10-04 磁界センサ Expired - Lifetime JP2585397B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101975882A (zh) * 2010-09-16 2011-02-16 哈尔滨工业大学 基于bso晶体的差流检测方法及实现此方法的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101975882A (zh) * 2010-09-16 2011-02-16 哈尔滨工业大学 基于bso晶体的差流检测方法及实现此方法的装置

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