JP2592942B2 - ファラデー効果材料および磁界センサ - Google Patents

ファラデー効果材料および磁界センサ

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JP2592942B2 JP31462388A JP31462388A JP2592942B2 JP 2592942 B2 JP2592942 B2 JP 2592942B2 JP 31462388 A JP31462388 A JP 31462388A JP 31462388 A JP31462388 A JP 31462388A JP 2592942 B2 JP2592942 B2 JP 2592942B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ファラデー効果を有する材料に関するも
のであり、さらには、たとえば送電線や配電線に流れる
電流や磁界を検知するための磁界センサ、あるいは探傷
用磁界センサや電力量計測用磁界センサなどのファラデ
ー効果材料を使用した磁界センサに関するものである。
[従来の技術] 鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶等の光透過性の良い磁
気光学材料に外部から磁界を与え、磁界と同じ方向に光
を透過させると、ファラデー効果により磁気光学材料を
通過中に光の偏波面が回転する現象が知られている。偏
波面の回転角θ(min)は下式により与えられる。
θ=VHl ここで、Vはベルデ定数(min/Oe・cm)、Hは磁界の
強さ(Oe)、lはファラデー回転素子の長さ(cm)を示
す。
この磁気族光現象を利用して磁界の測定を行なうこと
ができる。第8図は、ファラデー効果を利用した磁界セ
ンサの基本構成を示している。第8図において、入射光
9は、光ファイバ1およびロッドレンズ2を通り、直方
体状の偏光子3を通過して直線偏波となり、次いで同様
に直方体状のファラデー回転素子4に入射し、ここで磁
界5の影響により偏波面が角度θだけ回転されてファラ
デー回転素子4から出る。このときの偏波面の回転角度
θは、ファラデー回転素子4の出力側に置いた直方体状
の検光子6により光の強度に置換えられる。そして、こ
の光は、ロッドレンズ7および光ファイバ8を通り、出
射光10となり、この出射光の強度をフォトダイオードで
検知することにより測定することができる。
第8図に示す磁界センサでは、ファラデー回転素子4
として鉛ガラス、ZnSe結晶、BSO結晶(Bi12SiO20)等の
光学結晶が用いられており、それらの感度はベルデ定数
Vで表わされ、850nmの波長では、次の数値となる。
鉛ガラス 0.01 min/Oe・cm BSO結晶 0.10 min/Oe・cm ZnSe結晶 0.15 min/Oe・cm [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来の光学結晶は、いずれもベ
ルデ定数値が小さく、このため感度が低かった。実用的
な感度を得るためには、一定の回転角度θを得る必要が
あるが、上述の式θ=VHlから明らかなように、ベルデ
定数値が低い場合には、ファラデー回転素子の長さl
を、たとえば5〜30mm程度の長さに設定する必要があっ
た。このため、従来のファラデー効果材料を用いた場合
には、センサが大型化し、狭い場所での磁界測定が困難
になるという問題を生じた。
この発明の目的は、大きなベルデ定数値を示すファラ
デー効果材料を提供するとともに、このファラデー効果
材料を用いることにより小型化を図ることのできる磁界
センサを提供することにある。
[課題を解決するための手段およびその作用効果] 本発明者は、上記の問題点を解決するため、従来より
も大きなベルデ定数を有するファラデー効果材料につい
て種々検討を重ねた結果、CdMnSe系合金に、ZnSeを合金
化させることにより、ベルデ定数の大きなファラデー効
果材料が得られることを見出し、この発明をなすに至っ
たものである。
すなわち、この発明のファラデー効果材料は、CdSe−
MnSe−ZnSe系合金を主成分とすることを特徴としてい
る。
さらに、この発明のファラデー効果材料は、以下のよ
うな組成範囲内にあることが好ましい。すなわち、添付
の第1図の3元系相図に示すように、Cd0.45Mn0.45Zn
0.1Se(CdSe45%,MnSe45%,ZnSe10%)、Cd0.55Mn0.4Zn
0.05Se(CdSe55%,MnSe40%,ZnSe5%)、Cd0.9Mn0.05Zn
0.05Se(CdSe90%,MnSe5%,ZnSe5%)、Cd0.85Mn0.05Zn
0.1Se(CdSe85%,MnSe5%,ZnSe10%)、Cd0.75Mn0.1Zn
0.15Se(CdSe75%,MnSe10%,ZnSe15%)、およびCd0.45
Mn0.4Zn0.15Se(CdSe45%,MnSe40%,ZnSe15%) で囲まれる範囲内(境界線を含む)の組成を主成分とし
て有することが好ましい。
この発明においては、CdSe−MnSe−ZnSe系合金を主成
分とするファラデー効果材料であればよく、たとえばTe
などのような元素が微量含まれていてもよい。
また、この発明の磁界センサは、上述のファラデー効
果材料、すなわちCdSe−MnSe−ZnSe系合金を主成分とし
たファラデー回転素子を有し、このファラデー回転素子
を通過する光の偏波面の回転角の大きさから磁界を検知
する。
また、磁界センサは、好ましくは、添付の第1図に示
す範囲内(境界線を含む)の上記と同様の組成を有する
CdSe−MnSe−ZnSe系合金を主成分とするファラデー効果
材料からなるファラデー回転素子を有する。
この発明のファラデー効果材料は、大きなベルデ定数
を有しており、特に第1図に示す範囲内の組成のもの
は、1.4min/Oe・cm以上のベルデ定数を有している。し
たがって、従来のファラデー効果材料である鉛ガラス、
BSO結晶およびZnSe結晶等に比べると、10倍〜数10倍あ
るいはそれ以上の大きなベルデ定数を有していることに
なる。このため、この発明のファラデー効果材料を使用
した磁界センサでは、ファラデー回転素子の長さlを従
来に比べ1/10〜1/数10に小型化することができる。この
ため、この発明の磁界センサは小型化が可能であり、狭
い場所でも磁界測定が可能となる。
[実施例] 第2図の3元系相図中に○で示した組成の結晶を、ブ
リッジマン法により作製した。高純度の原料であるCdS
e,MnSeおよびZnSeをそれぞれ所定の組成比となるよう
に、グラファイトボート中で配合し、肉厚の石英反応管
中に入れ真空封入した。この石英反応管を横形電気炉中
に入れ、原料を加熱溶融した後、約12時間保持した。そ
の後石英反応管を低温部へ微速で移動させることによ
り、一端から結晶化させた。得られた結晶は、幅40mm、
長さ200mm、深さ15mmであり、多結晶体であった。結晶
の長さ方向の中央部から、厚さ2mmのウエハ試料を切出
し、両面を研摩し、鏡面仕上げして厚さ1mmの試料とし
た。得られた結晶の構造は、分析の結果、ウルツ鉱型結
晶の単一相であった。各試料について、室温でベルデ定
数を測定した。測定波長は、660、730、780、850および
1300nmの光で測定した。第3図は、660nmの測定波長に
おける実施例のベルデ定数を示す3元系相図である。各
組成比の結晶に対する測定結果は、それぞれの測定比を
示す点の右上に示した。単位は、min/Oe・cmであり、光
が透過しない試料については、●で示した。
同様に、第4図、第5図、第6図および第7図は、そ
れぞれ測定波長730nm、780nm、850nmおよび1300nmにお
ける測定結果を示している。第3図〜第7図に示す測定
結果から明らかなように、ベルデ定数の値は測定波長に
よって変化するが、Mn,Zn,CdおよびSeの量に大きく依存
している。
第1図に示す斜線の領域は、第3図〜第7図に示す測
定ベルデ定数が1.4min/Oe・cm以上の従来にない大きな
値を示す組成範囲を示している。なお、この組成範囲
は、境界線に相当する部分も含まれる。
このように、この発明に従うファラデー効果材料は、
高いベルデ定数を有するため、ファラデー回転素子を構
成する結晶体として、このファラデー効果材料を用いた
場合、結晶体の長さlを長く設定しなくとも、十分な感
度が得られ、狭い場所でも磁界測定が可能な磁界センサ
とすることができる。従来より用いられているZnSe結晶
やBSO結晶をファラデー回転素子に用いた場合、たとえ
ば5〜30mmの長さが必要であったとすると、この発明の
CdSe−MnSe−ZnSe系合金を主成分とした場合には、ファ
ラデー回転素子の結晶体の長さを約0.06mm〜2.3mm程度
まで短くすることができ、磁界センサを小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例において、室温で1.4min/O
e・cm以上のベルデ定数を示す組成範囲を示す3元系相
図である。第2図は、この発明の実施例において測定し
た組成を示す3元系相図である。第3図は、660nmの測
定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図で
ある。第4図は、730nmの測定波長における実施例のベ
ルデ定数を示す3元系相図である。第5図は、780nmの
測定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相図
である。第6図は、850nmの測定波長における実施例の
ベルデ定数を示す3元系相図である。第7図は、1300nm
の測定波長における実施例のベルデ定数を示す3元系相
図である。第8図は、磁界センサの構成概念図である。 第8図において、1は光ファイバ、2はロッドレンズ、
3は偏光子、4はファラデー回転素子、5は磁界、6は
検光子、7はロッドレンズ、8は光ファイバ、9は入射
光、10は出射光を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CdSe−MnSe−ZnSe系合金を主成分とするこ
    とを特徴とするファラデー効果材料。
  2. 【請求項2】前記CdSe−MnSe−ZnSe系合金が、添付の第
    1図の3元系相図に示すように、Cd0.45Mn0.45Zn0.1Se
    (CdSe45%,MnSe45%,ZnSe10%)、Cd0.55Mn0.4Zn0.05S
    e(CdSe55%,MnSe40%,ZnSe5%)、Cd0.9Mn0.05Zn0.05S
    e(CdSe90%,MnSe5%,ZnSe5%)、Cd0.85Mn0.05Zn0.1Se
    (CdSe85%,MnSe5%,ZnSe10%)、Cd0.75Mn0.1Zn0.15Se
    (CdSe75%,MnSe10%,ZnSe15%)、およびCd0.45Mn0.4Z
    n0.15Se(CdSe45%,MnSe40%,ZnSe15%)で囲まれる範
    囲内(境界線を含む)の組成を有する、請求項1記載の
    ファラデー効果材料。
  3. 【請求項3】ファラデー回転素子を通過する光の偏波面
    の回転角の大きさから磁界を検知する磁界センサにおい
    て、 前記ファラデー回転素子がCdSe−MnSe−ZnSe系合金を主
    成分として形成されていることを特徴とする磁界セン
    サ。
  4. 【請求項4】前記CdSe−MnSe−ZnSe系合金が、添付の第
    1図の3元系相図に示すように、Cd0.45Mn0.45Zn0.1Se
    (CdSe45%,MnSe45%,ZnSe10%)、Cd0.55Mn0.4Zn0.05S
    e(CdSe55%,MnSe40%,ZnSe5%)、Cd0.9Mn0.05Zn0.05S
    e(CdSe90%,MnSe5%,ZnSe5%)、Cd0.85Mn0.05Zn0.1Se
    (CdSe85%,MnSe5%,ZnSe10%)、Cd0.75Mn0.1Zn0.15Se
    (CdSe75%,MnSe10%,ZnSe15%)、およびCd0.45Mn0.4Z
    n0.15Se(CdSe45%,MnSe40%,ZnSe15%)で囲まれる範
    囲内(境界線を含む)の組成を有する、請求項3記載の
    磁界センサ。
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