JP2644661B2 - 三酸化ウラン粒子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
三酸化ウラン粒子の製造方法及びその製造装置Info
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- JP2644661B2 JP2644661B2 JP4344016A JP34401692A JP2644661B2 JP 2644661 B2 JP2644661 B2 JP 2644661B2 JP 4344016 A JP4344016 A JP 4344016A JP 34401692 A JP34401692 A JP 34401692A JP 2644661 B2 JP2644661 B2 JP 2644661B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三酸化ウラン粒子の製造
方法及びその装置に関し、更に詳しくは、三酸化ウラン
粒子製造工程における、焙焼時の温度コントロ−ルを容
易にして、三酸化ウラン粒子の割れや欠陥の発生を防止
することのできる、三酸化ウラン粒子の製造方法及びそ
の製造装置に関する。
方法及びその装置に関し、更に詳しくは、三酸化ウラン
粒子製造工程における、焙焼時の温度コントロ−ルを容
易にして、三酸化ウラン粒子の割れや欠陥の発生を防止
することのできる、三酸化ウラン粒子の製造方法及びそ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、高
温ガス冷却原子炉等に装架する球状二酸化ウラン(UO
2 )粒子を製造する工程としては、次のような方法が知
られている。
温ガス冷却原子炉等に装架する球状二酸化ウラン(UO
2 )粒子を製造する工程としては、次のような方法が知
られている。
【0003】まず、硝酸ウラニルの液滴をアンモニア性
水溶液中でゲル化させて重ウラン酸アンモニウム粒子を
生成し、これを乾燥させた後、空気中で約400〜60
0℃で焙焼して三酸化ウラン(UO3 )粒子とする。
水溶液中でゲル化させて重ウラン酸アンモニウム粒子を
生成し、これを乾燥させた後、空気中で約400〜60
0℃で焙焼して三酸化ウラン(UO3 )粒子とする。
【0004】UO3 粒子は、最終的には、水素雰囲気
中、約1,600℃で還元・燒結して球状UO2 粒子と
なる。
中、約1,600℃で還元・燒結して球状UO2 粒子と
なる。
【0005】液滴の生成を容易にするため、通常、硝酸
ウラニルにポリビニルアルコ−ルやポリエチレングリコ
−ル等の高分子化合物を添加して、粘度等を調整する。
ウラニルにポリビニルアルコ−ルやポリエチレングリコ
−ル等の高分子化合物を添加して、粘度等を調整する。
【0006】このため、焙焼時には重ウラン酸アンモニ
ウム粒子内の高分子化合物の分解熱によって粒子自身が
発熱するので、これが焙焼時の温度コントロ−ルを困難
にして、さらにUO3 粒子の割れや欠陥の原因となって
いる。
ウム粒子内の高分子化合物の分解熱によって粒子自身が
発熱するので、これが焙焼時の温度コントロ−ルを困難
にして、さらにUO3 粒子の割れや欠陥の原因となって
いる。
【0007】図7に示すように、従来の焙焼用電気炉2
0の場合、焙焼用電気炉20内に、棚段状に設置した焙
焼用トレイ21上に重ウラン酸アンモニウム粒子22を
収容し、焙焼用電気炉20の天井、底面及び内周壁にそ
れぞれ配設された加熱ヒータ23で前記重ウラン酸アン
モニウム粒子22を加熱、焙焼してUO3 粒子にする。
焙焼時の温度コントロ−ル、特に昇温速度は高分子化合
物の種類や添加量によって異なる。
0の場合、焙焼用電気炉20内に、棚段状に設置した焙
焼用トレイ21上に重ウラン酸アンモニウム粒子22を
収容し、焙焼用電気炉20の天井、底面及び内周壁にそ
れぞれ配設された加熱ヒータ23で前記重ウラン酸アン
モニウム粒子22を加熱、焙焼してUO3 粒子にする。
焙焼時の温度コントロ−ル、特に昇温速度は高分子化合
物の種類や添加量によって異なる。
【0008】例えば、ウランの重量に対して20重量%
の割合になるように、ポリビニルアルコ−ルを添加する
ことにより調製した重ウラン酸アンモニウム粒子の場合
は、室温から450℃まで約6〜7時間で昇温する。こ
れ以上昇温時間を長くしても品質上の問題は起こらな
い。
の割合になるように、ポリビニルアルコ−ルを添加する
ことにより調製した重ウラン酸アンモニウム粒子の場合
は、室温から450℃まで約6〜7時間で昇温する。こ
れ以上昇温時間を長くしても品質上の問題は起こらな
い。
【0009】上記の昇温速度で約380℃まで昇温する
と、重ウラン酸アンモニウム粒子は三酸化ウラン(UO
3 )粒子になり、約600℃にまで昇温し過ぎると、八
酸化三ウラン(U3 O8 )粒子となる。
と、重ウラン酸アンモニウム粒子は三酸化ウラン(UO
3 )粒子になり、約600℃にまで昇温し過ぎると、八
酸化三ウラン(U3 O8 )粒子となる。
【0010】一方、UO3 をUO2 にするとき、炭素が
多いとクラックが入り易いことから、UO3 粒子中の残
留炭素量を100ppmまで下げることが望ましく、そ
のためには、前記380℃よりも高い温度である450
〜550℃まで昇温させることが好ましい。
多いとクラックが入り易いことから、UO3 粒子中の残
留炭素量を100ppmまで下げることが望ましく、そ
のためには、前記380℃よりも高い温度である450
〜550℃まで昇温させることが好ましい。
【0011】ところが、重ウラン酸アンモニウム粒子中
の高分子化合物は、約150℃から分解が始まり、この
ときの分解熱によって、重ウラン酸アンモニウム粒子自
身が発熱する。
の高分子化合物は、約150℃から分解が始まり、この
ときの分解熱によって、重ウラン酸アンモニウム粒子自
身が発熱する。
【0012】図10に重ウラン酸アンモニウム粒子を焙
焼したときの示差熱分析の例を示したが、その発熱ピ−
クは約170℃である。
焼したときの示差熱分析の例を示したが、その発熱ピ−
クは約170℃である。
【0013】図8に示したように、重ウラン酸アンモニ
ウム粒子22を5層以上に厚く積層させて焙焼した場
合、電気炉内温度が170℃のとき、最下層付近の重ウ
ラン酸アンモニウム粒子21の周囲の温度は、重ウラン
酸アンモニウム粒子自身の発熱によって、約250〜3
00℃まで急激に上昇する。この急激な温度上昇によっ
て、重ウラン酸アンモニウム粒子は割れたり欠陥が発生
する。
ウム粒子22を5層以上に厚く積層させて焙焼した場
合、電気炉内温度が170℃のとき、最下層付近の重ウ
ラン酸アンモニウム粒子21の周囲の温度は、重ウラン
酸アンモニウム粒子自身の発熱によって、約250〜3
00℃まで急激に上昇する。この急激な温度上昇によっ
て、重ウラン酸アンモニウム粒子は割れたり欠陥が発生
する。
【0014】そこで、図9に示したように、従来では、
焙焼用トレイ21上の重ウラン酸アンモニウム粒子22
を1〜2層程度に薄く積層させることにより、熱の滞留
を防止することが行なわれている。
焙焼用トレイ21上の重ウラン酸アンモニウム粒子22
を1〜2層程度に薄く積層させることにより、熱の滞留
を防止することが行なわれている。
【0015】しかしながら、この場合、焙焼用トレイ2
1の総面積が増加するため、電気炉内の棚段の数が増え
るので、電気炉の内容積を十分に大きくしなければなら
ない。この結果、電気炉内を均一に加熱すること(均熱
性)ができなくなり、このことがUO3 粒子の品質を下
げる原因となっている。
1の総面積が増加するため、電気炉内の棚段の数が増え
るので、電気炉の内容積を十分に大きくしなければなら
ない。この結果、電気炉内を均一に加熱すること(均熱
性)ができなくなり、このことがUO3 粒子の品質を下
げる原因となっている。
【0016】また、従来の焙焼用トレイはトレイ底板が
平板であり、このことが、一層、焙焼用トレイの総面積
の増加の要因となり、炉内における均熱性の低下の原因
となっている。
平板であり、このことが、一層、焙焼用トレイの総面積
の増加の要因となり、炉内における均熱性の低下の原因
となっている。
【0017】さらに、図7に示した焙焼用電気炉の場
合、自然対流型の電気炉であるので、炉内の均熱性を向
上させることが困難であり、また、粒子中の高分子化合
物の分解熱の影響を受け易い。
合、自然対流型の電気炉であるので、炉内の均熱性を向
上させることが困難であり、また、粒子中の高分子化合
物の分解熱の影響を受け易い。
【0018】本発明は、前記事情に基づいてなされたも
のである。
のである。
【0019】すなわち、本発明の目的は、焙焼時におけ
る電気炉内の急激な温度上昇を抑制して、UO3 粒子の
割れや欠陥の発生を防止し、均一なUO3 粒子を製造す
ることのできるUO3 粒子の製造方法及びその装置を提
供することにある。
る電気炉内の急激な温度上昇を抑制して、UO3 粒子の
割れや欠陥の発生を防止し、均一なUO3 粒子を製造す
ることのできるUO3 粒子の製造方法及びその装置を提
供することにある。
【0020】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、加熱炉内で、焙焼用容
器に入れた重ウラン酸アンモニウム粒子に、熱風を一方
向から送風することを特徴とする三酸化ウラン粒子の製
造方法である。
ための請求項1に記載の発明は、加熱炉内で、焙焼用容
器に入れた重ウラン酸アンモニウム粒子に、熱風を一方
向から送風することを特徴とする三酸化ウラン粒子の製
造方法である。
【0021】請求項2に記載の発明は、炉内に多段に配
置された焙焼用容器と、前記焙焼用容器に向けて一定方
向から熱風を供給する熱風供給手段とを有することを特
徴とする三酸化ウラン粒子の製造装置である。
置された焙焼用容器と、前記焙焼用容器に向けて一定方
向から熱風を供給する熱風供給手段とを有することを特
徴とする三酸化ウラン粒子の製造装置である。
【0022】請求項3に記載の発明は、前記焙焼容器
は、その底面に、熱風の通過可能で三酸化ウラン粒子の
通過不可能な空隙を有してなる前記請求項2に記載の三
酸化ウラン粒子の製造装置である。
は、その底面に、熱風の通過可能で三酸化ウラン粒子の
通過不可能な空隙を有してなる前記請求項2に記載の三
酸化ウラン粒子の製造装置である。
【0023】請求項4に記載の発明は、炉内に回転可能
に配置されると共に、熱風の通過可能で三酸化ウラン粒
子の通過不可能な空隙を有した焙焼用容器と、前記焙焼
用容器に向けて一定方向から熱風を供給する熱風供給手
段とを有することを特徴とする三酸化ウラン粒子の製造
装置である。
に配置されると共に、熱風の通過可能で三酸化ウラン粒
子の通過不可能な空隙を有した焙焼用容器と、前記焙焼
用容器に向けて一定方向から熱風を供給する熱風供給手
段とを有することを特徴とする三酸化ウラン粒子の製造
装置である。
【0024】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0025】原料として使用する重ウラン酸アンモニウ
ム粒子は、従来より公知の方法を用いて得ることができ
る。
ム粒子は、従来より公知の方法を用いて得ることができ
る。
【0026】例えば、バインダ−としてポリビニルアル
コ−ルやポリエチレングリコ−ル等の高分子化合物を硝
酸ウラニルに添加することにより所望の粘度を有する原
液を先ず調製する。
コ−ルやポリエチレングリコ−ル等の高分子化合物を硝
酸ウラニルに添加することにより所望の粘度を有する原
液を先ず調製する。
【0027】この硝酸ウラニルの原液を、例えば振動ノ
ズルから滴下して硝酸ウラニルの液滴を生成し、例えば
アンモニア性水溶液中でゲル化させる。ゲル化後に乾燥
すると、直径が約1.0〜2.0mmである球状の重ウ
ラン酸アンモニウム粒子が得られる。ただし、この重ウ
ラン酸アンモニウム粒子の直径は、最終製品である球状
二酸化ウラン粒子の直径と滴下原液中のウラン濃度によ
って決定される。例えば、直径0.6mmの球状二酸化
ウラン粒子を製造するために、ウラン濃度220gU/
リットルの滴下原液を使用すると、重ウラン酸アンモニ
ウム粒子の直径は約1.8mmになる。
ズルから滴下して硝酸ウラニルの液滴を生成し、例えば
アンモニア性水溶液中でゲル化させる。ゲル化後に乾燥
すると、直径が約1.0〜2.0mmである球状の重ウ
ラン酸アンモニウム粒子が得られる。ただし、この重ウ
ラン酸アンモニウム粒子の直径は、最終製品である球状
二酸化ウラン粒子の直径と滴下原液中のウラン濃度によ
って決定される。例えば、直径0.6mmの球状二酸化
ウラン粒子を製造するために、ウラン濃度220gU/
リットルの滴下原液を使用すると、重ウラン酸アンモニ
ウム粒子の直径は約1.8mmになる。
【0028】本発明の方法においては、加熱炉内に配置
された焙焼用容器内に収容された重ウラン酸アンモニウ
ム粒子に、強制的に一方向から熱風を吹きつけることに
より、前記重ウラン酸アンモニウム粒子を焙焼する。
された焙焼用容器内に収容された重ウラン酸アンモニウ
ム粒子に、強制的に一方向から熱風を吹きつけることに
より、前記重ウラン酸アンモニウム粒子を焙焼する。
【0029】重ウラン酸アンモニウム粒子に吹きつける
熱風の温度は、適正に制御されることが望ましい。
熱風の温度は、適正に制御されることが望ましい。
【0030】この発明の方法においては、熱風の温度の
制御は、熱風の昇温速度を制御することと、熱風の最高
温度を設定した温度に維持するように熱風の温度を制御
することとを意味する。
制御は、熱風の昇温速度を制御することと、熱風の最高
温度を設定した温度に維持するように熱風の温度を制御
することとを意味する。
【0031】熱風の昇温速度については、例えば図10
の示唆熱分析の結果からも分かるように、熱風温度が約
170℃のときに重ウラン酸アンモニウム粒子はバイン
ダーなどの添加剤の分解熱によって急速に温度が上昇
し、約250℃〜350℃にまで達する可能性がある。
重ウラン酸アンモニウム粒子が異常に温度上昇している
ときは、この重ウラン酸アンモニウム粒子は、熱風によ
って相対的に冷却されることになる。
の示唆熱分析の結果からも分かるように、熱風温度が約
170℃のときに重ウラン酸アンモニウム粒子はバイン
ダーなどの添加剤の分解熱によって急速に温度が上昇
し、約250℃〜350℃にまで達する可能性がある。
重ウラン酸アンモニウム粒子が異常に温度上昇している
ときは、この重ウラン酸アンモニウム粒子は、熱風によ
って相対的に冷却されることになる。
【0032】重ウラン酸アンモニウムの温度の急上昇
は、重ウラン酸アンモニウム粒子中のバインダーを初め
とする添加剤の種類やその添加量によって異なるが、一
般的にいうと、バインダーである高分子樹脂化合物の重
合度が高い程、また、添加量が多い程、重ウラン酸アン
モニウム粒子の発熱量が大きい。したがって、このよう
な高分子樹脂化合物をバインダーとして含有する重ウラ
ン酸アンモニウム粒子の温度が急上昇するときにはこの
急激な温度上昇を抑制するために、熱風によって重ウラ
ン酸アンモニウム粒子を冷却することができるように、
熱風の温度上昇速度を適宜に調整することが重要であ
る。たとえば、重ウラン酸アンモニウム粒子の発熱ピー
クとなる約170℃付近では、熱風の昇温速度を下げて
重ウラン酸アンモニウム粒子を冷却し、所定時間の経過
後に熱風の昇温速度を上げるようにしても良い。重ウラ
ン酸アンモニウム粒子の焙焼は、バッチ単位で行われる
ので、1バッチの焙焼が24時間以内に完了すれば良い
ので、熱風の昇温パターンを種々に変更する自由度は比
較的大きい。そして、昇温パターンをどのように設定す
るかは、重ウラン酸アンモニウム粒子の質、量、加熱炉
の規模などにより適宜に選択することができる。
は、重ウラン酸アンモニウム粒子中のバインダーを初め
とする添加剤の種類やその添加量によって異なるが、一
般的にいうと、バインダーである高分子樹脂化合物の重
合度が高い程、また、添加量が多い程、重ウラン酸アン
モニウム粒子の発熱量が大きい。したがって、このよう
な高分子樹脂化合物をバインダーとして含有する重ウラ
ン酸アンモニウム粒子の温度が急上昇するときにはこの
急激な温度上昇を抑制するために、熱風によって重ウラ
ン酸アンモニウム粒子を冷却することができるように、
熱風の温度上昇速度を適宜に調整することが重要であ
る。たとえば、重ウラン酸アンモニウム粒子の発熱ピー
クとなる約170℃付近では、熱風の昇温速度を下げて
重ウラン酸アンモニウム粒子を冷却し、所定時間の経過
後に熱風の昇温速度を上げるようにしても良い。重ウラ
ン酸アンモニウム粒子の焙焼は、バッチ単位で行われる
ので、1バッチの焙焼が24時間以内に完了すれば良い
ので、熱風の昇温パターンを種々に変更する自由度は比
較的大きい。そして、昇温パターンをどのように設定す
るかは、重ウラン酸アンモニウム粒子の質、量、加熱炉
の規模などにより適宜に選択することができる。
【0033】熱風の最高温度は、UO3 粒子の残留炭素
量を100ppm以下に下げることができる温度である
ことが必要であり、通常450〜550℃の範囲内の温
度である。最高温度が600℃を超えるとUO3 はU3
O8 になり始めるので、この時点で残留炭素量が100
ppm以上であればその組成の重ウラン酸アンモニウム
粒子では品質の良い球状UO2 粒子を製造するのが困難
になる。
量を100ppm以下に下げることができる温度である
ことが必要であり、通常450〜550℃の範囲内の温
度である。最高温度が600℃を超えるとUO3 はU3
O8 になり始めるので、この時点で残留炭素量が100
ppm以上であればその組成の重ウラン酸アンモニウム
粒子では品質の良い球状UO2 粒子を製造するのが困難
になる。
【0034】なお、設定温度に対して±5℃程度の誤差
は製品の品質に影響はない。
は製品の品質に影響はない。
【0035】熱風による重ウラン酸アンモニウム粒子の
加熱時間は、焙焼しようとする重ウラン酸アンモニウム
粒子の量によるので一概に決定することはできない。要
するに、重ウラン酸アンモニウム粒子中の高分子物質を
燃焼させると共に重ウラン酸アンモニウムがUO3 に分
解されるに十分な時間を適宜に決定するのが良い。
加熱時間は、焙焼しようとする重ウラン酸アンモニウム
粒子の量によるので一概に決定することはできない。要
するに、重ウラン酸アンモニウム粒子中の高分子物質を
燃焼させると共に重ウラン酸アンモニウムがUO3 に分
解されるに十分な時間を適宜に決定するのが良い。
【0036】熱風の流速としては、焙焼しようとする重
ウラン酸アンモニウム粒子の量にもよるが、通常2〜1
0cm/secである。熱風の流速がこの範囲内にある
と、重ウラン酸アンモニウム粒子の焙焼に際し、重ウラ
ン酸アンモニウム粒子中の高分子物質の燃焼による蓄熱
を有効に除去することができる。又、熱風の流速が2c
m/secよりも小さいと、焙焼する重ウラン酸アンニ
ウム粒子を有効に冷却することができなることがあり、
又、一方、流速が10cm/secを越える場合、流速
を大きくする技術的意味合いを見いだせないことがあ
る。
ウラン酸アンモニウム粒子の量にもよるが、通常2〜1
0cm/secである。熱風の流速がこの範囲内にある
と、重ウラン酸アンモニウム粒子の焙焼に際し、重ウラ
ン酸アンモニウム粒子中の高分子物質の燃焼による蓄熱
を有効に除去することができる。又、熱風の流速が2c
m/secよりも小さいと、焙焼する重ウラン酸アンニ
ウム粒子を有効に冷却することができなることがあり、
又、一方、流速が10cm/secを越える場合、流速
を大きくする技術的意味合いを見いだせないことがあ
る。
【0037】重ウラン酸アンモニウム粒子に対して熱風
を吹き付ける方向としては、特に制限がないのである
が、例えば重ウラン酸アンモニウム粒子群を平らな面に
広げた状態にして加熱炉内に配置されるときには、その
平らな面に平行に熱風が通過するように、熱風の送風方
向を決定するのが良い。
を吹き付ける方向としては、特に制限がないのである
が、例えば重ウラン酸アンモニウム粒子群を平らな面に
広げた状態にして加熱炉内に配置されるときには、その
平らな面に平行に熱風が通過するように、熱風の送風方
向を決定するのが良い。
【0038】熱風は、加熱炉内を吹き抜けるように、あ
るいは、加熱炉内で循環するように、重ウラン酸アンモ
ニウム粒子に吹き付けるのが良い。
るいは、加熱炉内で循環するように、重ウラン酸アンモ
ニウム粒子に吹き付けるのが良い。
【0039】この重ウラン酸アンモニウム粒子の焙焼は
通常酸化性雰囲気で行われる。その酸化性雰囲気として
は、空気雰囲気あるいは、酸素と他の不活性ガスとの混
合ガス雰囲気を挙げることができる。もっとも、通常の
場合、焙焼時の酸化性雰囲気として空気が選択されてい
る。したがって、熱風としても、通常は加熱空気であ
る。
通常酸化性雰囲気で行われる。その酸化性雰囲気として
は、空気雰囲気あるいは、酸素と他の不活性ガスとの混
合ガス雰囲気を挙げることができる。もっとも、通常の
場合、焙焼時の酸化性雰囲気として空気が選択されてい
る。したがって、熱風としても、通常は加熱空気であ
る。
【0040】熱風を形成するための加熱手段としては所
定の温度を実現することができるのであれば特に制限が
なく、通常の電気ヒータ等を挙げることができる。
定の温度を実現することができるのであれば特に制限が
なく、通常の電気ヒータ等を挙げることができる。
【0041】次に本発明の方法を実施するのに好適な、
本発明の製造装置を図面を参照しながら説明する。
本発明の製造装置を図面を参照しながら説明する。
【0042】図1に示すように、本発明の一例である三
酸化ウラン粒子の製造装置1は、加熱炉2内に複数の焙
焼用容器3を配置している。
酸化ウラン粒子の製造装置1は、加熱炉2内に複数の焙
焼用容器3を配置している。
【0043】この焙焼用容器は、加熱炉内で、棚段状に
配列される。又、図3に示すように、この焙焼用容器3
は、重ウラン酸アンモニウム粒子3Aを保持する面に、
生成する三酸化ウランを通過不可能にすると共に気体の
流通を可能にする空隙3Bを有してなるのが好ましい。
焙焼用容器における重ウラン酸アンモニウム粒子を保持
する面に特に前記空隙が設けられていなくても、焙焼用
容器に収容した重ウラン酸アンモニウム粒子に熱風を吹
き付けるだけで、重ウラン酸アンモニウム粒子中に存在
する高分子物質の燃焼による蓄熱を除去することができ
るのであるが、前述したように、重ウラン酸アンモニウ
ム粒子を保持する面に前記空隙が設けられていると、空
隙から侵入した熱風が重ウラン酸アンモニウム粒子間を
流通することにより、前記蓄熱をより一層効果的に除去
することができる。
配列される。又、図3に示すように、この焙焼用容器3
は、重ウラン酸アンモニウム粒子3Aを保持する面に、
生成する三酸化ウランを通過不可能にすると共に気体の
流通を可能にする空隙3Bを有してなるのが好ましい。
焙焼用容器における重ウラン酸アンモニウム粒子を保持
する面に特に前記空隙が設けられていなくても、焙焼用
容器に収容した重ウラン酸アンモニウム粒子に熱風を吹
き付けるだけで、重ウラン酸アンモニウム粒子中に存在
する高分子物質の燃焼による蓄熱を除去することができ
るのであるが、前述したように、重ウラン酸アンモニウ
ム粒子を保持する面に前記空隙が設けられていると、空
隙から侵入した熱風が重ウラン酸アンモニウム粒子間を
流通することにより、前記蓄熱をより一層効果的に除去
することができる。
【0044】このような空隙を有する焙焼用容器として
は、例えば、重ウラン酸アンモニウム粒子を収容する平
らな底面に、三酸化ウラン粒子の通過不可能な大きさの
多数の貫通孔を設けてなる皿状あるいは平板状の容器、
重ウラン酸アンモニウム粒子を収容する平らな底面に大
面積の開口部を設け、その開口部に、三酸化ウラン粒子
の通過不可能な大きさの目を有する金網を張設してなる
皿状あるいは平板状の容器、三酸化ウラン粒子の通過不
可能な目を有する金網で形成してなる皿状、篭状あるい
は筒状の容器などを挙げることができる。
は、例えば、重ウラン酸アンモニウム粒子を収容する平
らな底面に、三酸化ウラン粒子の通過不可能な大きさの
多数の貫通孔を設けてなる皿状あるいは平板状の容器、
重ウラン酸アンモニウム粒子を収容する平らな底面に大
面積の開口部を設け、その開口部に、三酸化ウラン粒子
の通過不可能な大きさの目を有する金網を張設してなる
皿状あるいは平板状の容器、三酸化ウラン粒子の通過不
可能な目を有する金網で形成してなる皿状、篭状あるい
は筒状の容器などを挙げることができる。
【0045】又、この焙焼用容器は、図1に示すように
棚段状に加熱炉内に静置されていても良いのであるが、
場合によっては、例えば皿状あるいは平板状の焙焼用容
器を揺動しても良く、また筒状の容器においては、その
軸心を中心にして焙焼用容器を回転するようにしても良
い。
棚段状に加熱炉内に静置されていても良いのであるが、
場合によっては、例えば皿状あるいは平板状の焙焼用容
器を揺動しても良く、また筒状の容器においては、その
軸心を中心にして焙焼用容器を回転するようにしても良
い。
【0046】図1に示すように、三酸化ウラン粒子の製
造装置1は、その加熱炉2の一つの壁に熱風送風口4が
設けられている。その熱風送風口4には、熱風送風室5
が連続している。熱風送風室5内には、電気ヒータ6と
送風ファン7とが配置される。この電気ヒータ6は図示
しない制御装置によりその通電量が制御される。したが
って、この熱風送風室5内から加熱炉2内に所望の温度
の熱風を送風することができるようになっている。
造装置1は、その加熱炉2の一つの壁に熱風送風口4が
設けられている。その熱風送風口4には、熱風送風室5
が連続している。熱風送風室5内には、電気ヒータ6と
送風ファン7とが配置される。この電気ヒータ6は図示
しない制御装置によりその通電量が制御される。したが
って、この熱風送風室5内から加熱炉2内に所望の温度
の熱風を送風することができるようになっている。
【0047】図1に示すように、三酸化ウラン粒子の製
造装置1には、前記熱風送風口4を設けた加熱炉内壁と
前記焙焼用容器3との間に送風方向調節羽根8が配設さ
れる。この送風方向調節羽根8により、棚段状に配置さ
れた複数の焙焼用容器のいずれにも均一に熱風が吹きつ
けられるようにされる。
造装置1には、前記熱風送風口4を設けた加熱炉内壁と
前記焙焼用容器3との間に送風方向調節羽根8が配設さ
れる。この送風方向調節羽根8により、棚段状に配置さ
れた複数の焙焼用容器のいずれにも均一に熱風が吹きつ
けられるようにされる。
【0048】図1に示すように、三酸化ウラン粒子の製
造装置1には、前記熱風送風口4を設けた加熱炉内壁に
向かう内壁に、熱風排出口9が設けられる。そして、こ
の熱風排出口9と焙焼用容器3との間に、別の送風方向
調節羽根10が設置されている。
造装置1には、前記熱風送風口4を設けた加熱炉内壁に
向かう内壁に、熱風排出口9が設けられる。そして、こ
の熱風排出口9と焙焼用容器3との間に、別の送風方向
調節羽根10が設置されている。
【0049】上記構成の三酸化ウラン粒子の製造装置1
においては、電気ヒータ6で加熱された空気が送風ファ
ン7により、熱風送風口4から加熱炉2内に送り出さ
れ、送風方向調節羽根8及び10により送風方向を調整
された熱風が焙焼用容器3に向かって流通し、焙焼用容
器3を通過した熱風は熱風排出口9から加熱炉2外へと
通り抜けていく。
においては、電気ヒータ6で加熱された空気が送風ファ
ン7により、熱風送風口4から加熱炉2内に送り出さ
れ、送風方向調節羽根8及び10により送風方向を調整
された熱風が焙焼用容器3に向かって流通し、焙焼用容
器3を通過した熱風は熱風排出口9から加熱炉2外へと
通り抜けていく。
【0050】このとき、焙焼用容器3は、熱風送風口4
と熱風排出口9との間で形成される熱風の気流中に配列
された状態になっていて、熱風によって重ウラン酸アン
モニウム粒子が加熱される。重ウラン酸アンモニウム中
の高分子物質は加熱により分解する。その熱分解により
発生する熱量は、熱風気流により冷却され、重ウラン酸
アンモニウム粒子中に蓄熱することが防止される。
と熱風排出口9との間で形成される熱風の気流中に配列
された状態になっていて、熱風によって重ウラン酸アン
モニウム粒子が加熱される。重ウラン酸アンモニウム中
の高分子物質は加熱により分解する。その熱分解により
発生する熱量は、熱風気流により冷却され、重ウラン酸
アンモニウム粒子中に蓄熱することが防止される。
【0051】図1に示す態様の製造装置は、加熱炉外か
ら加熱炉内に熱風が供給され、加熱炉内の熱風が加熱炉
外へと排出されるので、熱風ワンスルー型の製造装置と
言える。この発明の三酸化ウラン粒子の製造装置は、図
1に示される方式の製造装置に限定されない。例えば、
図2に示すような、熱風循環型の製造装置もこの発明の
方法を好適に実施することのできる装置である。
ら加熱炉内に熱風が供給され、加熱炉内の熱風が加熱炉
外へと排出されるので、熱風ワンスルー型の製造装置と
言える。この発明の三酸化ウラン粒子の製造装置は、図
1に示される方式の製造装置に限定されない。例えば、
図2に示すような、熱風循環型の製造装置もこの発明の
方法を好適に実施することのできる装置である。
【0052】図2に示すように、三酸化ウラン粒子の製
造装置が図1に示す製造装置と相違するところは、加熱
炉内壁に熱風送風口及び熱風排出口が設けられず、加熱
炉の底面に熱風送風口4a及び熱風排出口9aが設けら
れ、加熱炉の底面下に熱風送風室5aが設けられ、この
熱風送風室5a内に加熱ヒータ6及び送風ファン7が配
置されていることである。
造装置が図1に示す製造装置と相違するところは、加熱
炉内壁に熱風送風口及び熱風排出口が設けられず、加熱
炉の底面に熱風送風口4a及び熱風排出口9aが設けら
れ、加熱炉の底面下に熱風送風室5aが設けられ、この
熱風送風室5a内に加熱ヒータ6及び送風ファン7が配
置されていることである。
【0053】図2に示す構成の三酸化ウラン粒子の製造
装置においては、加熱炉の底面下に設けられた熱風送風
室5a内で加熱ヒータ6で加熱された空気が熱風となっ
て送風ファン7により熱風送風口4aから加熱炉内に送
出される。送出された熱風は、送風方向調整羽根8及び
10により、図1に示す製造装置の場合と同様に、平行
流に調整され、焙焼用容器3中の重ウラン酸アンモニウ
ム粒子を加熱し、焙焼する。
装置においては、加熱炉の底面下に設けられた熱風送風
室5a内で加熱ヒータ6で加熱された空気が熱風となっ
て送風ファン7により熱風送風口4aから加熱炉内に送
出される。送出された熱風は、送風方向調整羽根8及び
10により、図1に示す製造装置の場合と同様に、平行
流に調整され、焙焼用容器3中の重ウラン酸アンモニウ
ム粒子を加熱し、焙焼する。
【0054】図2に示す製造装置においても図1に示す
製造装置と同様の作用効果を奏する。
製造装置と同様の作用効果を奏する。
【0055】図4には、焙焼用容器として金網で形成さ
れた焙焼用容器を加熱室内に配置してなる三酸化ウラン
粒子の製造装置を摸式的に示している。
れた焙焼用容器を加熱室内に配置してなる三酸化ウラン
粒子の製造装置を摸式的に示している。
【0056】図4に示す三酸化ウラン粒子の製造装置1
が、図2に示す三酸化ウラン粒子の製造装置1と相違す
るところは、加熱炉2内に棚段状に複数の皿状の焙焼用
容器3を配置する代わりに、加熱炉2内に、図5に示す
ような、軸線に直交する断面が六角形状である筒状に形
成された金網製の焙焼用容器3Cが、その軸線を加熱炉
2内の底面に平行になるように配置されていること、加
熱炉2外に配置された駆動源11例えばモータが駆動力
伝達手段12例えばチェーンあるいはプーリを介して前
記焙焼用容器3Cの軸を回転させることにより、焙焼用
容器3C自体が軸を中心にして回転することができるよ
うになっていること、である。
が、図2に示す三酸化ウラン粒子の製造装置1と相違す
るところは、加熱炉2内に棚段状に複数の皿状の焙焼用
容器3を配置する代わりに、加熱炉2内に、図5に示す
ような、軸線に直交する断面が六角形状である筒状に形
成された金網製の焙焼用容器3Cが、その軸線を加熱炉
2内の底面に平行になるように配置されていること、加
熱炉2外に配置された駆動源11例えばモータが駆動力
伝達手段12例えばチェーンあるいはプーリを介して前
記焙焼用容器3Cの軸を回転させることにより、焙焼用
容器3C自体が軸を中心にして回転することができるよ
うになっていること、である。
【0057】この場合、この金網製の焙焼用容器3Cに
おける金網の目は、三酸化ウラン粒子の通過が不可能な
大きさに調整されている。
おける金網の目は、三酸化ウラン粒子の通過が不可能な
大きさに調整されている。
【0058】そして、この図4に示す製造装置において
は、送風方向調整羽根8及び10により平行な気流に調
整された熱風が、この金網製の焙焼用容器3Cに吹きつ
けられ、金網の目を通って熱風が重ウラン酸アンモニウ
ム粒子に接触する。また、この焙焼用容器3Cは回転し
ているので、焙焼用容器3C内の重ウラン酸アンモニウ
ム粒子は、図5に示すように、焙焼用容器3C内で撹拌
され、撹拌されつつ熱風で加熱されることになる。した
がって、熱風が個々の重ウラン酸アンモニウム粒子に均
一に吹きつけられることになって、熱風による部分的な
加熱が防止されると共に、重ウラン酸アンモニウム粒子
内の高分子物質が分解することにより発生する熱の蓄積
がなくなり、この蓄熱による部分的加熱も防止される。
は、送風方向調整羽根8及び10により平行な気流に調
整された熱風が、この金網製の焙焼用容器3Cに吹きつ
けられ、金網の目を通って熱風が重ウラン酸アンモニウ
ム粒子に接触する。また、この焙焼用容器3Cは回転し
ているので、焙焼用容器3C内の重ウラン酸アンモニウ
ム粒子は、図5に示すように、焙焼用容器3C内で撹拌
され、撹拌されつつ熱風で加熱されることになる。した
がって、熱風が個々の重ウラン酸アンモニウム粒子に均
一に吹きつけられることになって、熱風による部分的な
加熱が防止されると共に、重ウラン酸アンモニウム粒子
内の高分子物質が分解することにより発生する熱の蓄積
がなくなり、この蓄熱による部分的加熱も防止される。
【0059】回転する焙焼用容器の回転数としては、約
4rpm〜10rpmが好ましい。10rpm以上であ
れば重ウラン酸アンモニウム粒子の表面を傷付けること
が多く、また、4rpm以下であれば撹拌効率が悪くな
って、重ウラン酸アンモニウム粒子群内部の発熱を冷却
させることができないことがある。
4rpm〜10rpmが好ましい。10rpm以上であ
れば重ウラン酸アンモニウム粒子の表面を傷付けること
が多く、また、4rpm以下であれば撹拌効率が悪くな
って、重ウラン酸アンモニウム粒子群内部の発熱を冷却
させることができないことがある。
【0060】多角柱容器の容積は、重ウラン酸アンモニ
ウム粒子の嵩容積の2倍〜3倍とすれば十分に撹拌でき
容積効率もよい。3倍以上では容積効率が悪くなる。
ウム粒子の嵩容積の2倍〜3倍とすれば十分に撹拌でき
容積効率もよい。3倍以上では容積効率が悪くなる。
【0061】焙焼用容器としてこのような箱状もしくは
筒状の容器を使用する場合、重ウラン酸アンモニウム粒
子を単に容器内に入れるだけでよく、皿状あるいは平板
状の焙焼用容器に重ウラン酸アンモニウム粒子を積み重
ねながら収容するよりも、簡便である。さらに、平板状
の焙焼用容器の場合のように、誤って粒子を飛散させて
しまったり、電気炉周辺のウランによる汚染を拡大させ
たりする危険性もなく、効率的である。
筒状の容器を使用する場合、重ウラン酸アンモニウム粒
子を単に容器内に入れるだけでよく、皿状あるいは平板
状の焙焼用容器に重ウラン酸アンモニウム粒子を積み重
ねながら収容するよりも、簡便である。さらに、平板状
の焙焼用容器の場合のように、誤って粒子を飛散させて
しまったり、電気炉周辺のウランによる汚染を拡大させ
たりする危険性もなく、効率的である。
【0062】図4に示す製造装置における焙焼用容器
は、図5に示すような、断面六角形の箱体に限定される
ものではなく、例えば断面四角形の箱体であっても、又
その他の断面多角形の箱体であっても良く、さらには、
図6に示すような断面円形の筒状体の焙焼用容器3Dで
あっても良い。又、断面多角形あるいは断面円形の箱体
もしくは筒状体の焙焼用容器にあっては、図6に示すよ
うに、その内壁に邪魔板3Eを設けるのが好ましい。
は、図5に示すような、断面六角形の箱体に限定される
ものではなく、例えば断面四角形の箱体であっても、又
その他の断面多角形の箱体であっても良く、さらには、
図6に示すような断面円形の筒状体の焙焼用容器3Dで
あっても良い。又、断面多角形あるいは断面円形の箱体
もしくは筒状体の焙焼用容器にあっては、図6に示すよ
うに、その内壁に邪魔板3Eを設けるのが好ましい。
【0063】邪魔板3Eを設けておくと、焙焼用容器を
その軸線を中心にして回転させると、内部に収容されて
いる重ウラン酸アンモニウム粒子の撹拌が促進され、そ
の結果、各重ウラン酸アンモニウム粒子に熱風が均一に
当たることになり、熱風による部分加熱が防止され、又
前記蓄熱による部分加熱もより一層防止される。
その軸線を中心にして回転させると、内部に収容されて
いる重ウラン酸アンモニウム粒子の撹拌が促進され、そ
の結果、各重ウラン酸アンモニウム粒子に熱風が均一に
当たることになり、熱風による部分加熱が防止され、又
前記蓄熱による部分加熱もより一層防止される。
【0064】なお、図5及び図6において、3Fで示す
のは回転軸である。
のは回転軸である。
【0065】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0066】(実施例1)重ウラン酸アンモニウム粒 子の調製 ウラン濃度250g/リットルである重ウラン酸アンモ
ニウム水溶液16リットルに、リットル当たり30gの
ポリビニルアルコ−ルを添加して、30℃での粘度を9
2cpに調整した原液を調製した。
ニウム水溶液16リットルに、リットル当たり30gの
ポリビニルアルコ−ルを添加して、30℃での粘度を9
2cpに調整した原液を調製した。
【0067】この原液を振動ノズルから滴下して液滴を
生成し、アンモニア水中でゲル化させた。完全にゲル化
させて乾燥し、直径約1.4mmの重ウラン酸アンモニ
ウム粒子とした。
生成し、アンモニア水中でゲル化させた。完全にゲル化
させて乾燥し、直径約1.4mmの重ウラン酸アンモニ
ウム粒子とした。
【0068】直径約1.4mmの重ウラン酸アンモニウ
ム粒子で1バッチ当りウラン量を4kg−Uとした場
合、その嵩容積は約9,000ccであった。
ム粒子で1バッチ当りウラン量を4kg−Uとした場
合、その嵩容積は約9,000ccであった。
【0069】焙焼 {焙焼用容器}焙焼用容器として、六角柱の一辺の長さ
が15cm、軸方向の長さが45cm、容積が約270
00ccである六角柱状の容器を用いた。
が15cm、軸方向の長さが45cm、容積が約270
00ccである六角柱状の容器を用いた。
【0070】直径約1.4mmの重ウラン酸アンモニウ
ム粒子を焙焼するとUO3 粒子の直径は約1.2mmと
なるので、六角柱状の容器全体は目開き1mmの金網で
形成された。
ム粒子を焙焼するとUO3 粒子の直径は約1.2mmと
なるので、六角柱状の容器全体は目開き1mmの金網で
形成された。
【0071】六角柱状の容器内への熱風の流入、流出を
容易にするため、回転軸は内径5cmの中空軸とした。
容易にするため、回転軸は内径5cmの中空軸とした。
【0072】{加熱炉}加熱炉として、熱風循環型の電
気炉(熱風循環型電気炉HP−60型:旭科学(株)
製)を用いた。
気炉(熱風循環型電気炉HP−60型:旭科学(株)
製)を用いた。
【0073】{焙焼}上記の六角柱状の容器を用いて図
4に示すような熱風循環型電気炉で、全ウラン量4kg
−Uの重ウラン酸アンモニウム粒子を充填し、焙焼し
た。このときの容器の回転数は6rpmで、室温から5
00℃まで5時間かけて昇温させた。
4に示すような熱風循環型電気炉で、全ウラン量4kg
−Uの重ウラン酸アンモニウム粒子を充填し、焙焼し
た。このときの容器の回転数は6rpmで、室温から5
00℃まで5時間かけて昇温させた。
【0074】炉内温度が約150℃に到達すると重ウラ
ン酸アンモニウム粒子内の高分子化合物が熱分解し、そ
の分解熱によって、粒子自身が発熱するが、粒子は適度
に撹拌され熱風によって相対的に冷却されるため、粒子
群内部の急激な温度上昇が抑制された。
ン酸アンモニウム粒子内の高分子化合物が熱分解し、そ
の分解熱によって、粒子自身が発熱するが、粒子は適度
に撹拌され熱風によって相対的に冷却されるため、粒子
群内部の急激な温度上昇が抑制された。
【0075】この結果、焙焼途中で粒子が割れたり、ま
た欠陥がが発生することなく、均一なUO3 粒子を製造
することができた。
た欠陥がが発生することなく、均一なUO3 粒子を製造
することができた。
【0076】(実施例2)実施例1と同様にして調製さ
れた重ウラン酸アンモニウム粒子を用いて、全ウラン量
が6kg−Uの重ウラン酸アンモニウム粒子を充填して
焙焼した以外は、実施例1と同様にして焙焼した。
れた重ウラン酸アンモニウム粒子を用いて、全ウラン量
が6kg−Uの重ウラン酸アンモニウム粒子を充填して
焙焼した以外は、実施例1と同様にして焙焼した。
【0077】この結果、焙焼途中で粒子が割れたり、ま
た欠陥がが発生することなく、均一なUO3 粒子を製造
することができた。
た欠陥がが発生することなく、均一なUO3 粒子を製造
することができた。
【0078】(評価)従来の焙焼用容器に、粒子を均一
に約5層積層させるよりも、六角柱状の容器に、粒子を
充填させるほうが、はるかに簡便であった。また、六角
柱状の容器の一辺が蓋になっており、粒子の出し入れが
容易にでき、作業性がよい。また、粒子をハンドリング
するときに、粒子の飛散を容易に防止することができる
ので、安全面でも優れている。
に約5層積層させるよりも、六角柱状の容器に、粒子を
充填させるほうが、はるかに簡便であった。また、六角
柱状の容器の一辺が蓋になっており、粒子の出し入れが
容易にでき、作業性がよい。また、粒子をハンドリング
するときに、粒子の飛散を容易に防止することができる
ので、安全面でも優れている。
【0079】
【発明の効果】本発明の方法及びその装置によりUO3
粒子を製造すると、熱風供給型の加熱炉を使用して、熱
風を供給しながら、重ウラン酸アンモニウム粒子を焙焼
することから、重ウラン酸アンモニウム粒子自身の発熱
による急激な温度上昇が抑制されて、製造されるUO3
粒子の割れや欠陥の発生を防止することができ、その結
果、均一なUO3 粒子を製造することができる。
粒子を製造すると、熱風供給型の加熱炉を使用して、熱
風を供給しながら、重ウラン酸アンモニウム粒子を焙焼
することから、重ウラン酸アンモニウム粒子自身の発熱
による急激な温度上昇が抑制されて、製造されるUO3
粒子の割れや欠陥の発生を防止することができ、その結
果、均一なUO3 粒子を製造することができる。
【0080】また、焙焼用容器を金網にしたため、従来
の焙焼用容器に比較して、総面積が同じであっても、充
填できる粒子量が著しく増加し、焙焼時の昇温速度も速
くでき、効率がよい。
の焙焼用容器に比較して、総面積が同じであっても、充
填できる粒子量が著しく増加し、焙焼時の昇温速度も速
くでき、効率がよい。
【図1】図1は、本発明に係る三酸化ウラン粒子の製造
装置の好適な一実施例を示す概略説明図である。
装置の好適な一実施例を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明に係る三酸化ウラン粒子の製造
装置の好適な他の実施例を示す概略説明図である。
装置の好適な他の実施例を示す概略説明図である。
【図3】図3は、本発明に係る三酸化ウラン粒子の製造
装置に使用される焙焼用容器とそれに収容した重ウラン
酸アンモニウム粒子とを示す概略説明図である。
装置に使用される焙焼用容器とそれに収容した重ウラン
酸アンモニウム粒子とを示す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明に係る装置の好適なその他の実
施例であるところの、回転可能な焙焼用容器を備えた、
三酸化ウラン粒子の製造装置を示す概略説明図である。
施例であるところの、回転可能な焙焼用容器を備えた、
三酸化ウラン粒子の製造装置を示す概略説明図である。
【図5】図5は、本発明に係る三酸化ウラン粒子の製造
装置の好適な一実施例で使用される六角柱状の焙焼用容
器を示す断面説明図である。
装置の好適な一実施例で使用される六角柱状の焙焼用容
器を示す断面説明図である。
【図6】図6は、本発明に係る三酸化ウラン粒子の製造
装置の好適な一実施例で使用される断面円形の焙焼用容
器を示す断面説明図である。
装置の好適な一実施例で使用される断面円形の焙焼用容
器を示す断面説明図である。
【図7】図7は、従来の焙焼用加熱炉を示す断面説明図
である。
である。
【図8】図8は、従来の焙焼用加熱炉に使用される焙焼
用容器に重ウラン酸アンモニウム粒子を厚く積層した状
態を示す断面説明図である。
用容器に重ウラン酸アンモニウム粒子を厚く積層した状
態を示す断面説明図である。
【図9】図9は、焙焼用容器に重ウラン酸アンモニウム
粒子を薄く積層した場合の断面図である。
粒子を薄く積層した場合の断面図である。
【図10】図10は、重ウラン酸アンモニウム粒子を示
差熱分析をした結果を示すグラフ図である。
差熱分析をした結果を示すグラフ図である。
1 三酸化ウラン粒子の製造装置 2 加熱炉 3 焙焼用容器 3A 重ウラン酸アンモニウム粒子 3B 空隙 3C 焙焼用容器 3F 回転軸 4 熱風送風口 4a 熱風送風口 5 熱風送風室 6 加熱ヒータ 7 送風ファン 8 送風方向調節羽根 9 熱風排出口 9a 熱風排出口 10 送風方向調節羽根
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱炉内で、焙焼用容器に入れた重ウラ
ン酸アンモニウム粒子に、熱風を一方向から送風するこ
とを特徴とする三酸化ウラン粒子の製造方法。 - 【請求項2】 炉内に多段に配置された焙焼用容器と、
前記焙焼用容器に向けて一定方向から熱風を供給する熱
風供給手段とを有することを特徴とする三酸化ウラン粒
子の製造装置。 - 【請求項3】 前記焙焼容器は、重ウラン酸アンモニウ
ム粒子群を保持する面に、熱風の通過可能で三酸化ウラ
ン粒子の通過不可能な空隙が形成されてなる前記請求項
2に記載の三酸化ウラン粒子の製造装置。 - 【請求項4】 炉内に回転可能に配置されると共に、熱
風の通過可能で三酸化ウラン粒子の通過不可能な空隙を
有した焙焼用容器と、前記焙焼用容器に向けて一定方向
から熱風を供給する熱風供給手段とを有することを特徴
とする三酸化ウラン粒子の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344016A JP2644661B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 三酸化ウラン粒子の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344016A JP2644661B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 三酸化ウラン粒子の製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191851A JPH06191851A (ja) | 1994-07-12 |
JP2644661B2 true JP2644661B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=18366010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4344016A Expired - Fee Related JP2644661B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 三酸化ウラン粒子の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2644661B2 (ja) |
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JP4596876B2 (ja) * | 2004-10-12 | 2010-12-15 | 原子燃料工業株式会社 | 重ウラン酸アンモニウム粒子製造用原液の調製方法 |
EP1714943B1 (en) | 2003-12-24 | 2016-12-07 | Nuclear Fuel Industries, Ltd. | Liquid stock for dropping, method for preparing liquid stock for dropping, method for preparing uranyl nitrate solution, and method for preparing polyvinyl alcohol solution |
KR100710821B1 (ko) * | 2006-05-17 | 2007-04-24 | 한국원자력연구소 | 정전액적법을 이용한 구형 우라늄화합물용액 액적 제조장치및 그에 따른 제조방법 |
DE102008055468B4 (de) | 2008-12-01 | 2010-09-02 | Nukem Technologies Gmbh | Verfahren und Anordnung zur Herstellung von Brennstoffkernen |
KR101231161B1 (ko) * | 2011-04-15 | 2013-02-07 | 한국수력원자력 주식회사 | 단일층입자 열처리용 다단식 배소로와 그의 운전방법 |
CN113432433A (zh) * | 2021-07-15 | 2021-09-24 | 格力电器(武汉)有限公司 | 一种干湿两用的烧结炉风幕 |
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1992
- 1992-12-24 JP JP4344016A patent/JP2644661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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