JP2644111B2 - 入出力回路 - Google Patents

入出力回路

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義明 牧井
さゆり 藤村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入出力回路に関し、特
に、マイクロコンピュータの入出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータは、広範囲
な分野で利用されてきており、特に民生機器のシステム
制御においては多数の制御用端子が必要とされている。
【0003】ここで、マイクロコンピュータに内蔵され
る端子に着目すると、その数はパッケージ等より限定さ
れる。そして、このことから端子を有効に利用するた
め、入力端子と出力端子とを兼用しているのが一般的で
ある。この入出力端子は、通常ハード的なイニシャライ
ズ処理により、入力状態すなわちハイインピーダンス状
態とされており、実行プログラム内の初期ルーチンによ
りこの端子を入力端子として使用するか出力端子として
使用するかが決定される。
【0004】従ってこの入出力端子を入力端子として固
定して使用する場合は問題無いが、出力端子として使用
する場合は、前述の初期ルーチンを実行する迄の間は端
子がハイインピーダンス状態になるため、この端子に接
続される外部入力回路の入力バッファの状態が不定とな
り、動作開始直後の動作が不安定なものとなる。
【0005】この様な問題を回避するため、従来はマイ
クロコンピュータの外部に、比較的高い抵抗値を持つ抵
抗により装置のグランド電位にプルダウンする回路か、
または装置の電源電位にプルアップする回路を設け、一
時的又は継続的にプルダウンまたはプルアップ処理を行
なっていた。
【0006】上述のような問題解決法を図4により説明
する。図4を参照すると、従来、応用システムは、入出
力回路16,外部入力回路17およびプルダウン回路1
8で構成される。入出力回路16は、出力バッファ3,
入力バッファ4および入出力端子7で構成されている。
プルダウン回路18は、抵抗13で構成されている。外
部入力回路17は、入力端子15と入力バッファ14と
で構成されている。
【0007】次にこのシステムにおける動作を説明す
る。マイクロコンピュータのシステムリセットにより、
出力許可信号EO がインアクティブ“0”となるため、
出力バッファ3はオフしハイインピーダンス状態とな
る。しかし入出力端子7の状態は、マイクロコンピュー
タ外部の抵抗13によりグランド電位にプルダウンされ
ている。ここで、抵抗13は、出力バッファ3のアクテ
ィブ時の出力インピーダンスより高抵抗に設定してあ
る。従って出力許可信号EO がアクティブ“1”となっ
てハイレベルを出力する時にはレシオ回路が構成される
が、外部入力回路17とのインターフェイスは論理的に
正常に行なうことが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマイク
ロコンピュータにおいては、リセット後の装置状態を安
定するためのプルダウン抵抗やプルアップ抵抗を外付け
する必要があり、その場合、抵抗のコストや接続工数の
問題が起きる。しかも、小型装置の場合は、抵抗を設置
するためのスペースを確保するのが難かしいという問題
があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の入出力は、デー
タの入力と出力をプログラマブルに切換え可能な入出力
兼用端子を備えたマイクロコンピュータの入出力回路に
おいて、前記入出力兼用端子よりデータを入力する入力
回路と、前記入出力兼用端子よりデータを出力する出力
回路と、前記入出力兼用端子と前記マイクロコンピュー
タの高位電源端子および低位電源端子のいずれか一方と
の間に直列に接続された抵抗回路およびスイッチング
路とを具備し、前記スイッチング回路は、前記マイクロ
コンピュータの初期化手段により導通状態となり、前記
入力回路の入力制御信号および前記出力回路の出力制御
信号のいずれか一方をトリガとして遮断状態に遷移する
ことを特徴としている。
【0010】
【実施例】次に、本発明の最適は実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例を示す回
路図である。図2は、図1の回路図をより具体的な回路
にした詳細回路図である。図1および図2を参照する
と、入出力回路16は、出力バッファ3,入力バッファ
4,入出力端子7,オアゲート6,SRフリップフロッ
プ5,抵抗1およびNchトランジスタ2で構成されて
いる。
【0011】出力バッファ3は、インバータ30,NA
ND31,NOR32,Pchトランジスタ33および
Nchトランジスタ34で構成される。
【0012】入力バッファ4は、インバータ40および
41,Pchトランジスタ42並びにNchトランジス
タ43および44で構成されている。
【0013】SRフリップフロップ5は、インバータ5
0および51並びにNAND52および53で構成され
ている。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。マ
イクロコンピュータのシステムリセットにより、出力許
可信号EO がインアクティブ“0”となるため、出力バ
ッファ3では、Pchトランジスタ33およびNchト
ランジスタ34ともにオフとなる。
【0015】また、SRフリップフロップ5はシステム
リセットにより入力許可信号EI および出力許可信号E
O ともにインアクティブ“0”となっているため、リセ
ット信号Rのハイレベルを受けてNAND53が“1”
となる。従ってNchトランジスタ2がオンし、入出力
端子7は、抵抗1を介しグランド電位にプルダウンされ
る。
【0016】次に、マイクロコンピュータは、実行プロ
グラム内の初期ルーチンにより、この入出力端子7を入
力端子として使用するか出力端子として使用するかを決
定するが、入力端子として使用する場合は、入力許可信
号EI を“1”とし、出力端子として使用する場合は出
力許可信号EO を“1”とする。そして、いずれかの処
理を行なうことにより、SRフリップフロップ5はリセ
ット“0”するのでNchトランジスタ2がオフし、入
出力端子7は、入力端子として使用する場合にはハイイ
ンピーダンスとなり、出力端子として使用する場合には
出力データDO によるレベルが出力する。
【0017】次に本発明の第2の実施例について図3を
用いて説明する。図3を参照すると、第2の実施例にお
いては、リセット後の端子状態をPchトランジスタ2
0で電源電位にプルアップしている点が、第1の実施例
と異なる。
【0018】SRフリップフロップ5はシステムリセッ
トにより入力許可信号EI ならびに出力許可信号EO
もにインアクティブ“0”となっているため、リセット
信号Rのハイレベルを受けてNAND52が“0”とな
る。従って、Pchトランジスタ20がオンし、入出力
端子7は抵抗1を介し電源電位にプルアップされる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
リセット後の状態を固定するためのプルダウン抵抗やプ
ルアップ抵抗を外付けする必要がなく、抵抗のコストを
削減することができる。しかも、小型装置の場合は抵抗
を設置するスペースを確保する必要がないのでスペース
の有効利用をはかることができ、ひいては装置全体の低
価格化をはかることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】図1の詳細回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】従来の入出力回路のブロック図である。
【符号の説明】
1,13, 抵抗 2,34,43,44 Nchトランジスタ 3 出力バッファ 4,14 入力バッファ 5 SRフリップフロップ 6 オアゲート 7 入出力端子 15 入力端子 16 入出力回路 17 外部入力回路 18 プルダウン回路 20,33,42 Pchトランジスタ 30,40,41,50,51 インバータ 31,52,53 NAND 32 NOR

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの入力と出力をプログラマブルに
    切換え可能な入出力兼用端子を備えたマイクロコンピュ
    ータの入出力回路において、 前記入出力兼用端子よりデータを入力する入力回路と、 前記入出力兼用端子よりデータを出力する出力回路と、 前記入出力兼用端子と前記マイクロコンピュータの高位
    電源端子および低位電源端子のいずれか一方との間に直
    列に接続された抵抗回路およびスイッチング回路と、 を具備し、 前記スイッチング回路は、前記マイクロコンピュータの
    初期化手段により導通状態となり、前記入力回路の入力
    制御信号および前記出力回路の出力制御信号のいずれか
    一方をトリガとして遮断状態に遷移することを特徴とす
    る入出力回路。
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