JP2643918B2 - ファイルリカバリシステム - Google Patents

ファイルリカバリシステム

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JP2643918B2
JP2643918B2 JP7280189A JP28018995A JP2643918B2 JP 2643918 B2 JP2643918 B2 JP 2643918B2 JP 7280189 A JP7280189 A JP 7280189A JP 28018995 A JP28018995 A JP 28018995A JP 2643918 B2 JP2643918 B2 JP 2643918B2
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隆司 松尾
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システムに
おけるファイルのリカバリシステムに関する。
【0001】
【従来の技術】記憶装置の障害が発生し、この装置上の
ファイルが最新退避テープにより復元されると、これら
のファイル状態は退避時点の状態に戻される。退避テー
プを用いて退避時点にまでファイル状態を戻す操作は復
元と呼ばれる。これに対し、更新の度に記録をジャーナ
ルテープに採るジャーナル機能の指定がジャーナルに対
してなされている場合には、退避時点以降の更新イメー
ジが含まれているジャーナルデータを用いることによ
り、ファイル状態をさらに現在の状態までもっていくこ
とが可能である。このようなジャーナルテープをもとに
ファイルを回復することを「ロールフォワード」とい
う。
【0002】従来、このロールフォワードにより復旧さ
れることを前提として作成されたファイルの場合、縮小
というファイルサイズの変更操作が禁止されていた。こ
れは、ファイル縮小により必要なファイルが削除される
ため、ジャーナルテープの使用の際、不適切なものとし
て復旧できないようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さらに、ファイル拡張
というファイルサイズの増加を許すと、予めデータ増加
を予測し十分なファイル領域を確保しておかなければな
らない。このため、二次記憶媒体の使用効率が低いとい
う欠点がある。
【0004】また、ファイルを長年使用していたデータ
の増加によりファイルの拡張が必要になった場合、ファ
イルを一旦再作成しなければならず、利用者にとり使い
勝手が良くないという欠点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のファイルリカバ
リシステムは、二次記憶媒体上に存在するファイルへの
更新時に更新後のイメージをジャーナルレコードとして
採取しておきファイルに障害が発生した際ジャーナルレ
コードを用いたロールフォワードを行うことによりファ
イルをリカバリするファイルリカバリシステムであっ
て、ジャーナルテープ中から障害発生ファイルに関する
ジャーナルレコードを抽出するジャーナルレコード抽出
手段と、このジャーナルレコード抽出手段で抽出したジ
ャーナルレコードを用いロールフォワードを行う際、ジ
ャーナルレコード中の更新イメージのファイル内相対位
置情報とファイルの現在のファイルサイズとを比較し障
害発生時には存しないファイルの位置に対する更新ジャ
ーナルレコードをみつけた時点でロールフォワード処理
を終了する手段とから構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図を参照しながら詳細に説明する。
【0007】図1を参照すると、本発明の一実施例は、
ファイル更新時の処理のため、ロールフォワードによる
復旧を前提に作成されたファイル7、このファイル7を
参照,更新,拡張および縮小するプロセス1,このプロ
セス1からファイル7に対する種々の要求を受付けるフ
ァイル管理部2,このファイル管理部2からの指示によ
り拡張,縮小,および更新の各ジャーナルレコードを作
成し出力するジャーナルレコード作成出力手段8,この
ジャーナルレコード作成出力手段8により作成出力され
たジャーナルレコードを記録するジャーナルテープ群
9,およびファイル7への更新前にファイルイメージを
予め退避しておくためのセーブテープ10を含む。
【0008】ファイル管理部2は、プロセス1からファ
イル7に対する拡張処理要求に応答してファイル7の拡
張処理を行うファイル拡張手段3,該プロセス1からフ
ァイル7に対する縮小処理要求に応答してファイル7の
縮小処理をな行う縮小処理手段4,前記プロセス1から
ファイル7に対する更新処理要求に応答してファイル7
の更新処理を行う更新処理手段5,および前記プロセス
1からファイル7に対する参照処理要求に応答してファ
イル7の参照処理を行うファイル参照手段6を含む。
【0009】次に、本発明の一実施例は、ファイル復旧
のため、ファイル7の障害時ジャーナルレコードを用い
てファイル7を復旧するロールフォワード手段11およ
び復元されるファイル7を備えている。
【0010】本発明の特徴の1つであるロールフォワー
ド手段11は、ジャーナルテープ群9からファイル7に
関するジャーナルレコードを抽出するジャーナルレコー
ド抽出手段12、このジャーナルレコード抽出手段12
で抽出されたジャーナルレコードをジャーナルレコード
の種類,更新位置および時系列順に並べ替えるソート手
段13、ファイル障害時のファイルサイズと現在のファ
イルサイズとを比較し障害時のファイルサイズに戻すた
めに拡張または縮小のどちらが必要かを判定するファイ
ルサイズ調整手段14,ファイル7を拡張する必要が生
じた際ファイルサイズ調整手段14から呼び出されファ
イル7を実際に拡張するファイル拡張手段15,ファイ
ル7を縮小する必要が生じた際にファイルサイズ調整手
段14から呼び出され実際にファイル7を縮小するファ
イル縮小手段16、および更新ジャーナルレコードに応
じてファイル7に対する更新を行うファイル更新手段1
7を含む。
【0011】次に本発明の一実施例の動作の説明の前
に、各レコードの形式について図を参照しながら詳細に
説明する。
【0012】図2を参照すると、拡張ジャーナルレコー
ドは、ジャーナルレコードの型を示すレコードタイプ2
01,ファイル7をシステム内で一意に識別できるファ
イルID202,拡張サイズ211,および拡張後のフ
ァイル7のファイルサイズ212を備えている。
【0013】図3を参照すると、縮小ジャーナルレコー
ドは、ジャーナルレコードの型を示すレコードタイプ2
01,ファイル7をシステム内で一意に識別できるファ
イルID202,ファイル7の縮小サイズを示す縮小サ
イズ221,および縮小後のファイル7のサイズを示す
ファイルサイズ222を備えている。
【0014】図4を参照すると、更新ジャーナルレコー
ドは、ジャーナルレコードの型を示すレコードタイプ2
01,ファイル7をシステム内で一意に識別できるファ
イルID202、更新後のイメージを示す更新後イメー
ジ232および、この更新後イメージ232のファイル
7内相対位置情報231を備えている。
【0015】なお、本実施例において、図2に示される
拡張ジャーナルレコードと図3に示される縮小ジャーナ
ルレコードとを総称して、以後変更ジャーナルレコード
と呼ぶ。
【0016】次に本発明の一実施例の動作時に、図5を
参照してファイル更新時の動作を、また図6を参照して
ファイル復旧時の動作を詳細に説明する。
【0017】まず、ファイル7のイメージをセーブテー
プ10に予め退避しておくものとする。なお、ここでフ
ァイルの退避/復元動作は本発明に特に関与しないた
め、その詳細は省略する。
【0018】図5を参照すると、ファイル更新時には、
プロセス1からファイル7への各種要求に応じてそれぞ
れ以下の各処理が行われる[310,320,330,
340]。
【0019】プロセス1からファイル7に対して参照要
求が与えられる[310]と、ファイル管理部2中のフ
ァイル参照手段6が呼び出され、ファイル7が読み込ま
れてファイル7のイメージがプロセス1に返される[3
11]。
【0020】プロセス1からファイル7に対して拡張要
求が発生すると[320]、ファイル管理部2中のファ
イル拡張手段3が呼び出される。ファイル拡張手段3は
まずファイルを拡張し[321]、その後ジャーナルレ
コード作成・出力手段8を呼び出して拡張ジャーナルレ
コードを作成し、ジャーナルテープ群9に出力させる
[322]。
【0021】プロセス1からファイル7に対して縮小要
求が発生すると[320]、ファイル管理部2中のファ
イル縮小手段4が呼び出される。ファイル縮小手段4は
まずファイルの縮小を行い[331]、その後ジャーナ
ルレコード作成・出力手段8を呼び出して、縮小ジャー
ナルレコードを作成し、ジャーナルテープ群9に出力さ
せる[332]。
【0022】変更ジャーナルレコードの作成・出力と実
際の変更処理の順序が、更新ジャーナルレコードの作成
・出力時と逆になっているのは、ファイルサイズの変更
失敗時にジャーナルレコード内のサイズ情報が実際のフ
ァイルサイズと食い違うことを避けるためである。
【0023】プロセス1からファイル7に対して更新要
求が与えられた場合、ファイル管理部2中のファイル更
新手段5が呼び出される。ファイル更新手段5は、まず
ジャーナルレコード作成・出力手段8を呼び出して更新
ジャーナルレコードを作成し、ジャーナルテープ群9に
出力させる[341]。その後、ファイル更新手段5は
ファイル7への更新を行う[342]。
【0024】装置障害等によりファイル7が壊れた場合
には、以下のようにしてファイル7が復旧される。
【0025】まずセーブテープ10によりファイル7が
別の装置上に復元される。
【0026】次に以下のようにしてロールフォワード処
理が行われる。
【0027】図1および図6を参照すると、ロールフォ
ワード手段11が自身内のジャーナル抽出手段12を呼
出し、ファイル7に対するジャーナルレコードをジャー
ナルテープ群9から抽出する[401]。
【0028】ロールフォワード手段11は抽出されたジ
ャーナルレコードにソート用のキーを付加して、ソート
手段13によりキーの昇順に並べ替える[402]。
【0029】図1,図4および図6を参照すると、ジャ
ーナルレコードをソートするためのキーは、以下の5つ
とする。第1キーはファイルID 202、第2キーは
ジャーナルレコードタイプ201、第3キーは更新ジャ
ーナルイメージのファイル内相対位置情報231、第4
キーはジャーナルテープ群9内での相対テープ番号、お
よび第5キーはジャーナルテープ内での相対レコード番
号である。なお、ここで第4、および第5キーはジャー
ナルレコード中には存在しないため、ジャーナルレコー
ド抽出手段12が各ジャーナルレコード中に付加するも
のとする。また、第4、および第5キーはジャーナルレ
コードを時系列に並べるために使用される。
【0030】第2キーであるジャーナルレコードタイプ
201は、変更ジャーナルレコードが1、更新ジャーナ
ルレコードが2であるとする。
【0031】また、変更ジャーナルレコードの第3キー
の値は0であるとする。
【0032】ソート完了後、ロールフォワード手段11
は障害直前の変更ジャーナルレコードを得るために、変
更ジャーナルレコードを1レコード分だけ保存しながら
[405]更新ジャーナルレコードが見つかるまでジャ
ーナルレコードを読み込む[403,および404]。
更新ジャーナルを見つけた場合には、保存しておいた変
更ジャーナル内の拡張後のファイルサイズ212または
縮小後のファイルサイズ222により障害発生直前のフ
ァイル7のファイルサイズを得る[406]。
【0033】ファイルサイズ調整手段14は、得られた
ファイルサイズと現在のファイル7のファイルサイズを
比較して、現在のファイルサイズの方が小さければファ
イル拡張手段15を用いてファイル7を拡張し[40
7,および408]、逆に大きければファイル縮小手段
16を用いてファイル7を縮小する[409,および4
10]。
【0034】その後、ファイル更新手段17は、各更新
ジャーナルレコードを用いたロールフォワードを行う。
なお、この際ジャーナルレコード中の更新イメージのフ
ァイル内相対位置情報231とファイル7の現在のファ
イルサイズとを比較し、障害発生時には存在しないファ
イル位置に対する更新ジャーナルレコードを見つける
か、または全てのジャーナルレコードの処理終了時点で
ロールフォワード処理を終了する。[412および41
1]。
【0035】障害発生時には存在しないファイル位置に
対する更新ジャーナルレコードを見つけた時点でロール
フォワード処理を終了するのは、縮小処理により切り捨
てられた部分のジャーナルレコードを更新することによ
る無駄を省くためである。
【0036】このようにしてロールフォワードによる復
旧を前提に作成されたファイルであっても、自由にファ
イルサイズを変更することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明では、ジャーナルレコードの採取
中にファイルが縮小された場合において、該ファイルに
対してロールフォワードにより復旧を行う際に、該ファ
イルの縮小部分に対するロールフォワードを行わないよ
うにすることができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における拡張ジャーナルレコ
ードの形式を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における縮小ジャーナルレコ
ードの形式を示す図である。
【図4】本発明の一実施例における更新ジャーナルレコ
ードの形式を示す図である。
【図5】本発明の一実施例におけるファイル更新時の処
理動作を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例におけるファイル復旧時の処
理動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プロセス 2 ファイル管理部 3 ファイル拡張手段 4 ファイル縮小手段 5 ファイル更新手段 6 ファイル参照手段 7 ファイル 8 ジャーナルレコード作成・出力手段 9 ジャーナルテープ群 10 セーブテープ 11 ロールフォワード手段 12 ジャーナルレコード抽出手段 13 ソート手段 14 ファイルサイズ調整手段 15 ファイル拡張手段 16 ファイル縮小手段 17 ファイル更新手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次記憶媒体上に存在するファイルへの
    更新時に更新後のイメージをジャーナルレコードとして
    採取しておきファイルに障害が発生した際ジャーナルレ
    コードを用いたロールフォワードを行うことによりファ
    イルをリカバリするファイルリカバリシステムであっ
    て、 ジャーナルテープ中から障害発生ファイルに関するジャ
    ーナルレコードを抽出するジャーナルレコード抽出手段
    と、 このジャーナルレコード抽出手段で抽出したジャーナル
    レコードを用いロールフォワードを行う際、ジャーナル
    レコード中の更新イメージのファイル内相対位置情報と
    ファイルの現在のファイルサイズとを比較し障害発生時
    には存しないファイルの位置に対する更新ジャーナルレ
    コードをみつけた時点でロールフォワード処理を終了す
    る手段とを含むことを特徴とするファイルリカバリシス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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